おととい仕組債・仕組預金の話を書いた。
ここでオプションの話が出てきたが、そういやオプションといえばFXのバイナリーオプションの話がありましたね。
オプション取引は特定の値段で売る権利または買う権利を取引することだ。
例えば、売る権利、プットオプションを買うことを考える。
市場での価格がプットオプションの行使価格以上なら、プットオプションを行使せず市場で売ったほうがお得なので買い手はあえて行使しない。
けど、市場価格がプットオプションの行使価格未満なら、プットオプションを行使することで特定の価格で売ることができる。
こうすることで損失を限定することが出来る。ようは、プットオプションの代金、プレミアムを払うことで保険をかけているわけだね。
買い手はこのように損失を限定することができるオプション取引だけど、
逆に売り手にしてみれば、損失は際限なく広がる可能性がある。
まぁ際限なく広がるといっても、プットオプションの場合は、最悪でも無価値のものを行使価格で買い取るだけで済むから、行使価格-プレミアムが損失の上限ですがね。
逆に買う権利、コールオプションを売った場合は、市場価格が際限なく高騰する可能性はあるけどね。
そんなわけだから、オプション取引の売り手になるというのはどうしてもギャンブル的だよねという話を書いたわけだけど、
バイナリーオプションというのは行使価格よりも市場価格が安いか高いかだけで一定の金額をやりとりするものだ。
こうするとなにがいいか。売り手も損失を限定できるわけだ。
行使価格未満なら1000円払うバイナリーオプションを売って、プレミアムを100円得たとする。そしたら、損失は900円に限定できるわけだ。
ということは、これってプレミアム900円で行使価格以上なら1000円払われるオプションを買っているのと同じことか。
そんなわけだからか売りから入ることはできないサービスが普通なんだと。
バイナリーオプションといえば外国の通貨を対象としたものがよく行われている。
外為オプション(バイナリーオプション)(GMOクリック証券)
ペイアウトが1000円ということは1000円未満で参加でき、損失は限定されるということが書かれている。
1日10回、2時間間隔で満期が設定され、それぞれ満期までの3時間にわたって取引が行われている。
オプションを買うとリスクをヘッジできることは最初に書いたとおりだが、バイナリーオプションでもできるのか。
オプションによる損失が限定される代わり、ペイアウトも限定されるが、確かにできないことはない。
例えば、FXでアメリカドルを100円で1万ドル買ったとする。円安になれば儲かるが、円高になれば損失が生じる。
ここで円高になったときの損失を限定するために1ドル99円を切ったら10000円支払われるバイナリーオプションを購入する。
それで予想通り、円安になればFX取引で利益が生じる。バイナリーオプションのプレミアムは無駄になってしまったが保険としては役に立った。
もし、途中で円高になる心配がないと思えばオプションを売ってしまってもいい。
予想が外れて円高になったとして、FXで1ドル99円のときに売って1万円の損失が発生したとする。
しかし、1ドル99円を切ったということでバイナリーオプションのペイアウトが支払われるので、損失を埋め合わせすることができる。
結果、バイナリーオプションのプレミアムに損失に抑えることが出来た。
普通のオプションを買う場合と異なり、際限なく損失を補填できるわけではないので、そこは注意が必要だが。
あと、期間が短いものが多いので、長期的な値動きに備えることはできず、短期的な値動きにしか備えられない。
とはいえ、主にリスクヘッジとして使われているのかというと、おそらくそうでもないだろう。
相場が上がるか下がるか予想するだけ、という書き方が多く、ギャンブルのように使われていることが類推できる。
あまりにギャンブル的すぎるということで、満期まで取引できる期間を2時間以上にすることなどの規制が追加されたという経緯がある。
現行バイナリーオプションは11月で廃止! 新バイナリーの取引は判定2分前までOK? (ザイFX)
GMOクリック証券の規制導入前の操作画面を見ると、5分間隔で満期が設定されていてたことがわかる。
さらにペイアウトがプレミアムの2倍近くになるように行使価格が円高・円安それぞれ1つずつしか設定されていないように見えるし、
オプション取引とはいうもののその実態はギャンブルというしかない状態だった。
それではいけないということで、オプション取引としての体裁が整えられたという経緯があったようだ。
使い方次第ではあるんだけど、やっぱりギャンブルなんだよねぇ。
ギャンブルとしては、バイナリーオプションは損失が限定できる分ましかもしれないけどね。