献血、道半ばで敗れる

献血に行くかと、森ノ宮の血液センターにやってきた。

いつもどおり成分献血でと言って、それで問診を受けて、

検査の時にHLA型を登録してくれないかと言われたが(参考 : HLA型を調べて輸血する必要がある )

まぁそれぐらいで、いつもどおりに採血を始めた。

最初はなにも問題なかったのだが、1回目の返血の時に、なんか痛いぞ、と思ったら機械が止まってしまった。


調べてもらうと、どうも血管が腫れて返血できないとのこと。

仕方ないので、ここで採血は中止することになった。

まれにあることらしいね。

内出血があるかもとのことで、問診の医者に診てもらうようにと連れられたが、

問診の時からやる気のない医者で、見せても放っとけば2~3日で治るんじゃないのと投げやりな返事。

現場の看護師のほうがよっぽど的確なことを言うわ、と思ったが、いずれにしても大したことではないよう。

内出血がひどくならないようにと包帯を巻いてくれた。


返血できずに止まってしまったということは、血液全部を400mLぐらい抜いたのと一緒だから、

400mL献血に準じて12週間は献血できないとのこと。

献血カードには血小板成分献血をしたという記録がされ、2週間後から献血できるような表示だが、

実際にはこの日までできないということを言われた。

1週間後に電話で確認するが、それまででも気になることがあれば血液センターに連絡してくれればよいとのこと。


まだ、少し痛いが、患部が内出血で青くなることもさほどなく、これならすぐよくなるだろとは思う。

それにしても血は抜いたものの、途中でやめてしまったものだから、

多分これは患者の元には行かないんだろうなぁ。仕方ないんだけどさ。

記録上は献血したことになっているけど、まぁなんというかねぇ。


採血にはいろいろなリスクがある。

一番恐れているのは腕の神経に関係したトラブルだろうと思う。

針を刺したときに必ず「指先がしびれるようなことはありませんか?」と聞いてくるし、採血中に改めて聞いてくることもある。

他にも気に掛けていることはいろいろあるのだろうが、最初の返血の時は注意深く見ているようで、

今回の問題もそのことによってすぐ発見することができたとも言える。

もちろん採血にあたっては注意深く作業していることと思うが、それでもトラブルが全く起きないわけではない。

そこですぐ気づけるようにすることが採血に従事する看護師の大切な仕事なのだろう。


そういえば、今日、採血のときに案内を受け取ったのだけど、

日本赤十字社がiPS細胞ストック構築の研究に協力していて、

森ノ宮の血液センターで血小板成分献血に協力した人のうち、特定のHLA型を持つ人に京都大学から案内が届くかもとのこと。

城東区の献血施設で、と言われたら森ノ宮だろうなぁとは思ってたんだがやっぱりそうなんだね。

2~4%ぐらい、まぁ宝くじみたいなもんだけど、運良く拒絶反応が少ないHLA型を持つ人がいれば協力してもらおうということらしい。

しかしたった100mLの血液でストック作りに協力できるというのは意外に少ないなと思った。すごいもんだわ。