梅田をぐるぐる回るバス

先日、大阪駅北側にグランフロント大阪が開業した。

実は、大阪駅のリニューアルと同時にオープンするつもりだったのだが、

それが遅れて、それで大阪駅からヨドバシカメラ方面への往来に不便をきたしていたのだが、

それもグランフロント大阪の開業をもって解消となったのかな?


グランフロント大阪は3つのビルからなっている。

一番北側のビルはマンションになっているのだが、あとはオフィス・商業施設が中心か。

梅田の商業施設といえば、大阪駅のノースゲートビルティングが新しく出来て、阪急百貨店の改装が終わって、

と、供給過剰もいいところなのだが、そこにさらに商業施設ができても……とは思う。

そんな中でユニークなのはナレッジキャピタルかな?

ナレッジキャピタル

研究機関・企業が入っていて、体験的なサービスを提供している。

「知的エンターテイメント大空間」なんて説明しているけど、なかなかわくわくするところだな。

シアター・会議場・オフィスも併設しており、企業や研究機関の間の交流にも一役買いそう。

ナレッジキャピタルぐらいしか目新しいものはない気もするが、他の商業施設も今は盛況だそうで。


ところで、グランフロント大阪の開業を機に、梅田を巡回するUMEGLE-BUSが運行開始された。

UMEGLE (グランフロント大阪)

10分間隔で100円均一、阪急バスが運行にあたっている。

北は茶屋町、南は北新地のあたりまで、反時計回りのみで1周30分で回るそうだ。

1日乗車券が200円で売られていて、運行頻度の高さなどからしても水平エレベーターのように使って欲しいと考えているのだろう。


確かに梅田界隈の繁華街はとても大きく広がっている。

いや、日本一の広がりを持つというミナミの繁華街にはかなわないけどさ。

その梅田の繁華街のほぼ中央にあるのが阪神梅田駅や阪神百貨店かなぁ、と思うんだけど、

そこからすれば阪急梅田駅は少し離れているし、茶屋町界隈ともなればかなり離れている。

西梅田地区にはハービスOSAKAを中心としてビルが建ち並んでいるが、これも地下道を延々と歩かないと着かない。

南側には東西線の北新地駅があるが、これまたちょっと離れている。

その各エリアを連結している地下街はそれはそれでみどころなのだが、歩かないといけないことに違いはない。


そういう状況をなんとかしようということで、こんな水平エレベーター的なバスが走ることになったのだろう。

このUMEGLE-BUSのモデルになったのは、東京の丸の内界隈を走る丸の内シャトルと聞いている。

丸の内シャトル (日の丸リムジン)

丸の内というと東京駅の千代田区側の地名だな。都心のオフィス街ですね。

この丸の内シャトルはそのオフィス街の企業が金を出し合って走らせているバスで、無料で利用できる。

通勤バスも兼ねているようで、朝ラッシュ時は増発されているようだ。

UMEGLE-BUSもゆくゆくは無料運行にしたいようだし、目指すところはこれなんだろうなと。


実際どんな使い方が想定されるだろうか?

一方のみの循環なので、自由自在に移動できるというほどではないが……

北新地駅の利用者にとってはありがたいものかな? あそこからだとどこに行くのも相当歩くことになるから。

あと、茶屋町界隈から、ハービスOSAKAから各方面への移動にも重宝しそう。

そんなところかなぁ。ある程度離れたところへの移動じゃないとメリットは感じにくいかなと。


実際使ってもらえるのかなぁというのはよくわからんところ。

もちろんそれなりにメリットはあるのだが、歩いて回るのはそれはそれで楽しみがあるわけだし。

無料運行だったらそりゃ乗る人もたくさんいるだろうけど、運賃を払ってとなれば思うところもあるだろう。

利用状況に応じて今後の運行形態も変わってくるんだろうとは思う。

運行本数を増減させたり、ルートを拡大・縮小したり、沿線の商業施設がお金をだして無料運行になるかもしれない。

現状、地下道を延々と歩かないと行けない新梅田シティあたりまで行くようになると嬉しいんだけど、現状の運行形態だと組み込むのは難しいな。

行く末はよくわからないが、この取り組みが実を結んで、梅田にやってくる人に愛されるバスになればいいなと思う。