山の向こうの神戸市の乗り物

昨日は神戸に三田経由で神鉄に乗って行った。

神戸というと海のイメージがあるが、実際には北区・西区などはまさに山の中というべきものである。

こんなところが神戸市と思うかも知れないけど、海側は六甲山地にぶつかるから、どうしても住める土地が少ない。

そこで山の中が開発されて、そこに人が山ほど住んでると。

神戸市で人口の多い行政区1位が西区・2位が北区ですからね。

その北区・西区などを走っているのが神戸電鉄で、山登りする通勤電車だとか言われている。


というわけで三田からウッディタウン中央行きに乗る。

フラワータウン・ウッディタウンと三田駅を結ぶ列車で、あまり神戸とは関係なくて三田でJRに乗り換えるのがメインらしい。

横山へ戻ってきてここから三田から来た新開地行きに乗る。

神鉄道場から神戸市内だけどこのあたりから団地が見えてくる。岡場駅のあたりとか大きな団地があったしなぁ。

森の中を走っては団地、とそんなの繰り返し。

有馬口で有馬温泉行きの電車に乗り換えて少し寄り道。神戸市とは思えん景色だった。ここも神戸市北区。

そして鈴蘭台駅あたりから急な斜面をゆっくりと下っていく。なるほど確かに山登りする通勤電車なわけだ。

そして終点新開地へ到着した。


ところで神鉄の経営状況というのはいまいちよくないらしい。

沿線に人は住んでるのに利用状況がよろしくないと。

なんでかというとバスがかなり強力なライバルとなってるからですね。

丸山駅・鵯越駅のあたりではJR神戸駅行きの市バスが走っていて、市バスは200円均一なので人気があるらしい。

粟生線沿線では神姫バスの西脇急行線・恵比須快速線が新神戸トンネル・阪神高速経由で走っている。

神鉄は新開地までしか行かないから三宮へは乗り換えがいるし、運賃はバスの方が安いなどなにかと有利。

箕谷駅・山の街駅のあたりでは新神戸トンネル経由で三宮に行く市バスが走っている。ショートカットしてるから早くて安い。

フラワータウン・ウッディタウンからは神姫バスがJR新三田駅へ行くバスや、三宮へ行く特急バスを走らせている。

などなど、主には運賃の高さからバスを利用する人も多いんだと。なにかと悩みは多い。


神戸海洋博物館の見学のスタートが早かったこともあって、2時間ぐらい時間が余ったのでその時間で、

新神戸トンネル経由の市バス64系統で三宮から箕谷駅まで乗ってみることにした。

ミント神戸のあたりに乗り場がある。行くとバスが停まってて乗ったらじきに発車した。

実はこのバス本数がおおくて毎時5本ぐらい走ってる。神鉄が毎時4本だからむしろ多いぐらい。

新神戸駅方面にフラワーロードを走り新神戸トンネルに入った、とおもったらトンネルに入る直前に新神戸駅前のバス停が。

ここでお客さん数人乗せて新神戸トンネルへ。立ち客いるけどそんなのおかまいなしでトンネルを走る。

そしてトンネルを抜けたら、箕谷駐車場というP&R用の駐車場があって、次が箕谷駅前、ここまでたった20分である。

このバスはこの先神戸北町という団地へ向かって走っていく。団地直結も人気の秘訣。

運賃は3dayチケットだから払ってないけど430円らしい。

新開地経由で三宮まで550円、阪神三宮まで乗り換え入れて35分ぐらいで、家の前から乗れるとなればそりゃバスが流行るわなって。


その後神鉄で谷上駅に行って、谷上駅から北神急行で三宮に戻ってきた。

北神は神鉄のショートカットルートというべきもので、地下鉄西神・山手線と直通して谷上-三宮をたった10分で結んでいる。

むちゃくちゃ速いが、運賃もむちゃくちゃ高くて、谷上~新神戸で350円もする。

これでも1999年に値下げされてこの値段になったのであって、開業当初はなんと430円。なんてこったい。

谷上まで神鉄、新神戸から地下鉄に乗るとなるとその運賃がそれぞれ必要で、例えば有馬温泉~三宮は900円もする。

新開地経由なら690円というから相当である。そのかわり新開地経由だと50分かかるところが30分切るぐらいで行ける。

そう考えると価値はあるのかもしれないけど、まぁ高いね。


神戸市というと海側のイメージばかりだけど、山側も確かに神戸市なわけだ。

山を越えての行き来というわけでかなり独特なものがあるけどね。

登山電車で通勤したり、高速道路経由のバスで通勤したり、なかなか見られないけどこの地域ではよくあることなわけだ。