昨日、書こうとして時間切れになっちゃったのだが、船員手帳がパスポートのようなデザインになるらしい。
「船員手帳」のデザインを刷新します~1947年以来初めて~ (国土交通省)
そもそも船員手帳ってなんやねんという話ですが。
船員手帳にはパスポートと似たような役割があるというのは観点によっては正しいが、
船員の資格証明書というのが本来の意味らしい。
船を操縦する人はそのための資格が必要だが、それ以外の船員も一定の資格が求められる。
STCW条約っていうらしいですね。
問題はこれらのありとあらゆることが船員手帳に直接記入されていることである。
ここに船員手帳の写真があるけどぶ厚いんだよな。
この直接記入する仕組みから書類を持参せざるを得ないわけである。
このため手帳の記載事項を減らすことが考えられた。
それならばパスポートと同じような形式にして身分証明を中心とした記載にしようと。
資格証明・雇入関係の情報は国のデータベースで管理し、
船員手帳に記載されている情報からWebサイトで確認出来るようにする。
これにより電子申請で多くのものが完結する仕組みである。
世界的に見てもパスポート状の船員手帳は一般的なようである。
日本の船員手帳は “MARINER’S POCKET LEDGER”となっているが、
この言い方は国によってまちまちみたいですね。
パナマの船員手帳は”SEAMAN’S BOOK”という表題になっている。
パナマ籍の船は数多くあり、各地の大使館・総領事館で発行を行っているよう。
MRPsの様式によっているようですね。(cf. パスポートのTypeの謎)
ただ、パスポートではないのでTypeは IS となっているようだったが。
フィリピンはもともと “Seafarer’s Identification and Record Book” という冊子を発行していたが、
“Seafarer’s Identity Document“というカードと、”Seafarer’s Record Book”という冊子に分けた。
前者はEU諸国が発行しているIDカード同様にMROTDsの様式によりICチップを内蔵しているよう。
そういえばICチップは内蔵されないんだな。
偽造防止という観点では今どきないのかという感もあるが。
元々は船員手帳のカード化も検討されていたらしいのだが、
パスポートのように押印する国もあるとのことで、冊子状に保たれたという。
資格などはWebサイトで確認したものが正で、
身分証明の機能はあるけどどのみちパスポートなど使うだろうということか。
現状の手書きよりは偽造防止は強化されるのでしょうけど。
日本では上陸にあたり船員手帳に押印されることはないはず。
船員が日本に上陸するときには「乗員上陸許可書」というのを発行する。
船・飛行機の乗員は会社から手続きするとこれが発行される。
これとパスポートまたは船員手帳(出入国管理及び難民認定法の規定では「乗員手帳」)があれば、
港のある市町村内など決められた範囲で行動できることになる。
パスポートがない外国人でも船員は船員手帳(乗員手帳)があれば上陸許可が出るが、
実際にはパスポートを持っている船員が多いんじゃないだろうか。
そもそもこのあたりの運用は国による差も大きいわけですからね。