以前から気になっていたことがあって、それは「SBI証券NEOBANK」のことである。
NEOBANKというのは住信SBIネット銀行のサービスでこのように説明されている。
パートナー企業の事業に必要となる銀行機能を組み込むことで、より快適な顧客体験を生み出していく。それが私たちの「NEOBANK」です。
パートナー企業に必要な銀行機能というのはいろいろですが。
NEOBANKの第一号は「JAL NEOBANK」で、JALマイレージバンク会員が開設でき、
取引に応じてマイルが貯まること、JAL Payが使えることあたりが特徴か。
JAL Payにデビットカードの「JAL Global WALLETカード」も含まれる。
「高島屋NEOBANK」だと友の会の積立サービス「スゴ積み」が特色だし、
あと不動産関係のNEOBANKもいろいろあるな。機能はよくわからないけど。
その中にSBI証券NEOBANKってのもあるんだけど、
そもそも住信SBIネット銀行自体がSBI証券の提携のためにできた銀行である。
従来からの口座、支店名が果物の名前なので「フルーツ支店」と通称されているが、
これにしてもSBI証券経由で開設して、SBIハイブリッド預金で証券口座と連携している人は多いはず。
果たして何が違うのか?
SBI証券NEOBANKは店名が イルカ支店 または クジラ支店 になるようだが、
機能的にはフルーツ支店と同じとみられる。
NEOBANKの銀行口座はすでに住信SBIネット銀行で口座がある場合でも、
提携先ごとに1つずつ新規開設することはできるのだけど、
フルーツ支店とSBI証券NEOBANKは同時開設できないルールになっている。
今、SBI証券から銀行口座の開設を申し込むと イルカ支店・クジラ支店 となる程度のことである。
ちなみに他のNEOBANKの銀行口座であってもSBIハイブリッド預金は使えるので、
SBI証券と組み合わせて使うのに フルーツ支店またはSBI証券NEOBANK が必要なわけではない。
証券口座だけ開設して「預り金自動スィープサービス」の設定をすればよい。
一応、住信SBIネット銀行の方からSBI証券への仲介もやっているので、
その流れでNEOBANKからSBI証券という流れは考えられる。
というわけで本質的な意味はあまりないという話だった。
住信SBIネット銀行も上場企業となり、三井住友信託銀行とSBIホールディングスの持株比率はいずれも50%を切っている。
銀行業としても幅を広げていきたいということでNEOBANKとやっているのだろうが、
果たして手応えはどんなもんなんだろうか? というのは正直気になる。
元々は銀行全体が「SBI証券NEOBANK」みたいなところだったんですよね。
今、フルーツ支店を直接開設する人ってどんなもんなんでしょうね?