中之島と関西空港

今日の最初の目的地は大阪・中之島、行き方はいろいろあるけど上本町六丁目からバスに乗る。

そして天神橋バス停で下車、すると中之島公園の東端に着く。

まぁ東端にこだわらなければ北浜まで堺筋線に乗ればいいんですけどね。


中之島公園を歩いて行くとバラが綺麗だった。

周りは高層ビルに囲まれた中で、川と公園と大きく開けているのは不思議な景色である。

そんな中之島公園を進んで堺筋が見えてきたところで大阪市立東洋陶磁美術館に到着。

どうも最近までリニューアル工事をしていたのだが、今年4月に再開館、

リニューアルオープン記念特別展……それ所蔵品展では? と思うのだが値段は1600円、ご祝儀価格だな。


それはそうとして、この美術館は大学院時代に来たことがある。

当時にしてもいろいろ古ぼけたところはあったが、陶磁器を展示するということでユニークな仕組みもある。

今回のリニューアルでは最新式のLED照明への置き換えなどで、だいぶ観覧しやすくなった。

この美術館は安宅コレクションと李秉昌コレクションで多くが構成されている。

というかこの美術館が安宅コレクションの大阪市への寄贈がきっかけで作られている。

いずれも朝鮮陶磁を中心としたコレクションで大変充実している。

この美術館のユニークな仕掛けが外部から自然光を取り入れられるショーケースがあること。

陶磁器は色が肝心、一方で耐久性が高いので紫外線などで褪色することは考えなくていいはず。

なので1部屋だけ自然光を取り込んで鑑賞できるようにしたわけである。

自然光もそれはそれで難しいけど、本来の色はこういう色だと知ることは出来そう。


中之島公園はそろそろ終わりだが、このまま中之島を進んで、国立国際美術館に。

本来はここでコレクション展を見るつもりだったのだが……

なんと工事で展示室内で漏水が起きたため中断になったそう。

作品への被害はなかったので、それはよかったんだけど。

どうも大阪中之島美術館との連絡橋の工事に関連して、長期休館していて、

再開した矢先にこうして被害が発生してしまったらしい。全地下式の美術館の苦しみか。

地下3階の特別展「古代メキシコ」はやっていてOKパスポートで見られるならとさらっと見てきた。

盛況だったが、これ国立国際美術館でやるネタかなぁ。(東京だと東博でやってんだよね)

コレクション展が見られなかった分はコレクション展の券を配っているようだが。

OKパスポートの有効期間は長期休館中の分と漏水による中断分が延長されるとは思うのだが、

大阪だけ延長されても、京都を含む他館では効力がないはずで、結局意味ないんだよなぁって。


中之島を去ってやってきたのは南海難波駅、ここから空港急行に乗って関西空港へ向かう。

荷物を持った人が多いのだが、みんながみんな空港まで乗るのではなく、岸和田とりんくうタウンでの下車もそこそこ。

空港にやってきたといっても飛行機に乗るためではなく、そしたら飛行機を見るためかって、

第1ターミナルビル1階のリムジンバス乗り場の端から展望ホール行きのバスに乗る。

なんと無料、30分間隔なのだが長蛇の列ができていて、なんとかバスに収まった。

展望ホールは徒歩では往来できないところにあるのでバスか自家用車は必須。

そこに無料の送迎バスがあるだけでありがたいが、展望ホール自体もタダである。

そんなわけで人がごった返していた。カメラを抱えた人がしこたまいた。

滑走路の端に近いのだが、こうしてみると関空は本当に単通路機が多い。

Fedexの貨物機を見て「うわっ、デカイ」となるぐらい。

プライベート機や海上保安庁のヘリコプターという珍客もいたが、ここら辺は小さいな。


そこそこで戻って第2ターミナルへ。とりあえずは無料の連絡バスで。

第2ターミナルは国内線はPeachのみ、国際線も3社のみ。ゆったりしてるのはいいかも。

ただ、売店やレストランの貧弱さは残念ですよね。

第2ターミナルの隣接地にある「KIXそらぱーく」で強風に吹かれながら着陸する飛行機を見る。

遠いから迫力に欠けるのはあるな。双眼鏡でも持ってればよいが。

しばらく見たところで歩いて空港駅に戻る。歩道を歩けば空港駅にたどり着けるのだ。

これ逆向きは知らないと難しいんですけどね。第2ターミナルからなら歩道を歩けばたどり着ける。

島を渡る部分では飛行機を近くで見ながら渡れるのも面白ポイント。


そして第1ターミナルへ。2階は国内線出発、チェックインカウンターの横の蓬莱のレストラン兼売店で土産物を買う人の列がずらり。

国内線の横というのもあるけど、ほぼ日本人だな。検疫のこともあるので外国へ持っていくのは難しいだろう。

2階のレストランはコンパクトにまとめられているが便利そうだなと思った。

3階はほぼ何もなくなって、4階の国際線出発階、やはりここは人が多い。

長い列を成しているところをみると、関空に乗り入れるLCCの多様さに驚く。

そして、そういうところは自動化が進んでいないようで、みな列に並ぶようだ。

自動荷物預け入れはがらんとしていた。使える航空会社の便と時間が合わなかったからかもしれないけど。

チェックインの省人化というところではまだやることは多そう。

保安検査場が狭くなっているので、それで混雑するのは仕方ない面はある。

工事が完了すれば緩和されるはずなのでそれを待つしかない。


そんなこんなで大阪に戻ってきたら思いのほか遅くなってしまった。

本当はこの後に行きたいところもあったが明日に回すこととして、

また明日も大阪へ行くのである。しかも和泉にも行くのである。