今日も今日とて競馬観戦、今日の目玉は宝塚記念である。
阪神競馬場の所在地の名前を付けたレースで、上半期総決算ということで、ファン投票で上位の馬が優先出走権がある、
なんていいつつ、梅雨時とあってか、フルゲートになることが稀で、投票の意味があまりないとも。
今年はフルゲート18頭に対して、ちょうど18頭の申込みがあり、全頭出走となった。
投票の意味がないことに違いはないのだが、2007年以来のフルゲートということで少し華やかなだったらしい。
結果はクロノジェネシスが優勝、単勝2番人気だったんで、そこそこ期待されての優勝だったことがうかがえる。
でも強かった。ここまで強いのかと驚いたファンは多かった。
1番人気のサートゥルナーリアが4着だったので、そっちに期待してたファンは残念でしたね。
あと3番人気のラッキーライラックも6着だったから、これも残念でしたね。
1着はともかく、2・3着が意外なところだったので、3連単は18万円となかなかでしたね。
この結果を見て、またしても牝馬かと思ったファンは多いようだ。
牝馬はメスの馬のこと。優勝したクロノジェネシスは牝馬だったんですね。
実は今年に入って芝のGIレースでは牝馬が7勝、牡馬(オスの馬)が4勝となっている。
とはいえ、牝馬限定のレースも3レースありましたからね。
すると4勝同士で互角? でも、それもちょっとアンフェアなんだよね。
というわけで、昨年7月~今年6月(宝塚記念まで)の芝の重賞レース(牝馬限定以外)について、1~3着馬の性別を調べてみた。
そうして入力してみると、やっぱり牡馬が多いじゃないかと思ったのだが、牝馬の出走が0というレースも多い。
牝馬の出走が0~1頭というレースは、何らか牝馬が出走しにくい理由を抱えていると考えたほうがよさそう。
- GI(牝馬2頭~) 優勝:牡馬3頭、牝馬6頭 1~3着:牡馬14頭、牝馬13頭
- GI(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬7頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬20頭、牝馬1頭
- GII(牝馬2頭~) 優勝:牡馬8頭、牝馬2頭 1~3着:牡馬22頭、牝馬8頭
- GII(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬・せん馬18頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬・せん馬53頭、牝馬1頭
- GIII(牝馬2頭~) 優勝:牡馬18頭、牝馬10頭 1~3着:牡馬54頭、牝馬30頭
- GIII(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬・せん馬15頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬・せん馬43頭、牝馬2頭
数え間違えもあるかもしれないけど……
ちなみに せん馬は去勢されたオスの馬のこと。あと葵ステークスは格付けのない重賞だが、GIII候補だろうとGIIIに含めている。
こうして見てみると、牝馬が2頭以上出るGIレースでは、牝馬の方が勝ってるし、3着以内も半分ほどが牝馬という。
出走頭数に対して牝馬の割合は、牝馬2頭以上のレースでGI、GIIで1/4ほど、GIIIでは1/3ほどである。
GIIIでは出走頭数相応、GIIでは牡馬の方が強そうだが、GIでは頭数の割には明らかに強い。
GIレースだけやたらと牝馬の活躍が目立ちますね。
と、ここで牝馬の出走が0~1頭というレースは一体どんなレースなんだということである。
というわけで最近1年の芝GIでここに該当するレースを列挙してみる。
- 菊花賞(芝3000m・3歳)
- ジャパンカップ(芝2400m)
- 朝日杯フューチュリティステークス (芝1600m・2歳)
- ホープフルステークス (芝2000m・2歳)
- 皐月賞 (芝2000m・3歳)
- 天皇賞(春) (芝3200m)
- 日本ダービー (芝2400m・3歳)
まず、牝馬は長距離よりは短距離が得意で、2400mのオークスも牝馬にとっては長いという。
なので、長距離のレースほど出走数が少なくなる傾向があり、3000m以上のレースに出る牝馬は稀である。
天皇賞(春)と菊花賞はそれが理由ですね。ジャパンカップは年によるとは思うが。
2つの2歳戦は、おそらくは同時期に 阪神ジュベナイルフィリーズ という2歳牝馬限定GIがあるからだと思われる。
わりと2歳・3歳は、牡馬向けと牝馬向けと分けてレースが用意されているものも多そう。
皐月賞・日本ダービーも桜花賞・オークスとの兼ね合いとも言えるが、この2つは牝馬の出走にはさらにハードルがある。
というのも、桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞については、原則として2歳10月という早い時期に登録が必要になる。
登録にはお金もかかるので、むやみに登録するわけにもいかず、そもそも出走可能性が低ければ登録しないし、
牝馬なら全レース登録できるが、桜花賞と皐月賞、オークスとダービーは近接していて、菊花賞は牝馬には長すぎる。
なんてことを考えると、あえて牝馬を皐月賞・ダービー・菊花賞に登録するか? という話である。
でもお金さえ払えば登録できますから、牝馬ながらダービー優勝した ウオッカ は5つ全部に登録してたみたいね。
GIレースで牝馬の出走数の少ないレースにはそれだけの理由があって、
それ以外は出走数の割には大きな結果を出しているということは確からしい。
強い牝馬にとっては牝馬限定GIだけでは物足りぬということもあろうと思う。
GIIだとあんまりだねと思ったけど、ちょうどよき牝馬限定戦が選べるというのもあるのかもしれない。
GIIIではちょうど牡馬と牝馬が対等に渡り合ってる感じがしますね。
もちろん得意・不得意、牝馬限定戦との兼ね合いはあるでしょうが、出走頭数相応の活躍というのは対等ということなんじゃないか。
これを見て牡馬のことをおもんばかるファンもいる。
というのも、引退した競走馬は、牝馬なら多くは繁殖に入るようだが、牡馬はごく一部が種牡馬として繁殖に関わることになる。
その一握りの牡馬というのは、現役時代の活躍著しい馬が選ばれることが普通で、GIレースでの活躍著しい馬は引退後の期待も大きい。
ところが、ここのところの牡馬はGIレースで牝馬に負かされて、なかなか活躍が目立たない。
というか今回2着だったキセキがそうらしく、2018年のジャパンカップ(優勝:アーモンドアイ)、去年の宝塚記念(優勝:リスグラシュー)、今回の宝塚記念と、
3回も牝馬にやられて2着になっているので、確かにここまでやられると不憫だなとも思う。(ただ惜敗とは言えぬ負け方ではある)
すると引退後のキャリアにも影響するんじゃないかということである。
そこまで心配してやらないとならんほど牡馬は情けないのかとは思うものの、今の牡馬は決め手に欠けるという印象もあるんだろう。
なお、これは芝のレースの話で、ダートでは牡馬・せん馬が圧倒的に強いと言われている。
JRAのGIレースでの牝馬優勝は サンビスタ(2015年チャンピオンズカップ優勝) が唯一とのこと。
ダートはパワー勝負だから、牝馬には厳しいんじゃないかとのことである。
さらにJRAにはダートで牝馬限定の重賞レースってないので、さらに活躍のハードルが高い。
一方で地方競馬では牝馬限定戦の強化を進めているようで、地方競馬の差別化ポイントにしたいようである。
JRAのダートで実績を積んだ牝馬が地方競馬(南関東)に移籍する流れはあるようだ。
そうやっていくうちにダートでも牝馬の存在感が増えてくるかもね。牡馬と互角に戦えるまで来るかはともかくとして。