2階建てバスの1階で京都へ

今日から関西行き、ということで往路はバスで。

バスといってもいつもの東名ハイウェイバスではなく、東京~京都・大阪で運行している グラン昼特急、グランドリームの昼行版ですね。

東京側は全てバスタ新宿経由なので、新宿から乗りましょう。


ただ、グラン昼特急とは申しますが、乗ったのはグランシートではない。

グランドリームの一部は2階建て車両で運行されているが、

2階建て車両の場合、1階は構造も考慮して4列シートが取り付けられている。

かつては「プレミアムエコドリーム」などとプレミアムシートとエコシートが混在しているのがわかる便名になっていたが、

現在は特にこういう区別もなく「グランドリーム」「グラン昼特急」となっている。

4列シートは普段の東名ハイウェイバスとほぼ同じ補助席無しのタイプ。

夜行バスでは気になるかも知れないが、昼行バスなら上等なぐらいである。

そして安かった。割引運賃を引けたこともあり4130円しかしなかった。


そんなわけでバスタ新宿へ。発車案内を見ると「もっくる新城・大阪駅」の表示が。

確かに新城経由になったが、まさか大阪駅と並べて書かれるとは……

東京駅からのバスは15分前に入ってきた。だいぶ余裕があるな。

やはり新宿からの乗客が多いのだと思うが、東京駅からも案外乗っていた。

1階席の後ろはエンジンで屋根が低いこともあり最初は若干うるさい気もしたが、

それでも普段のバスとそんなに変わらないなと思った。

ここから最初の休憩場所の足柄SAまではほとんど寝てたが、本線上のバス停で乗車扱いをしながら進んでいたよう。

そもそも新東名スーパーライナーはノンストップだが、東名スーパーライナーでも停車しない東名向ヶ丘(東京料金所に併設)にも停車していた。

乗客はいなかったみたいだけど。


足柄SAはなぜかバスの駐車マスではないところに停車。

バス駐車マスはトイレなどに比較的近いということになっているが、あまり変わらないと思ったのか。

足柄SAを出て東名御殿場で乗客を拾って1階席は満席となった。

ここから新東名を走る。見慣れた光景である。

そして愛知県に入って新城ICで降りて、道の駅もっくる新城で休憩。

東京行きのバスもいるから乗り間違えないようにとの案内。

確かにグランドリームがもう1台並んでいた。

新城では乗務員交代もするから2台に関わる乗務員4人が話している様子も見られた。

ここで昼食にすることにしたが、あらかじめ買い込んでおくのも忘れていたので、

道の駅でパンを購入、手早く食べて再度バスに乗り込んだ。


伊勢湾岸道に入るところも新東名スーパーライナーと同じ。

東海JCTで名古屋高速に入らず、そのまま名港トリトンを渡り、三重県へ向かう。

名港トリトン区間は伊勢湾岸道でも古い区間とあってか、古い標識が残っているようだった。

四日市~亀山の新名神は自家用車を含めても初めて通る区間だな。

渋滞もなく三重県内もあっという間に過ぎて最後の休憩場所、甲南PAに到着。

甲南PAは新東名~新名神ルートのなかではショボい休憩施設かも。

(売店なしの茨木千提寺PAと比べれば売店があるだけ充実してるが)

というのも最初の開業区間のSA・PAは地元企業の経営なんですよね。

土山SAと比べると利用者は少なく充実しないのだと思うが、JRバスは甲南PAでの休憩を選びがちである。


ここから名神に合流し、渋滞にハマれば大変なのだが、特にそういうこともなく、

スムーズに走り深草バスストップに到着。

新宿を朝7時50分に出て、14時45分ごろに到着。時刻表通りだね。

距離が長く遅れやすいことや、夜行バスの車両を使う都合もあり、午前中に出る便しかないので東名ハイウェイバスに比べると利用機会は限られるが、時刻表通り走れば悪くはないと思う。

現在の昼特急は大阪発着便は京都駅に入らず深草停車で対応している。

次の目的地へは藤森駅から京阪電車に乗るが、バスの案内放送では竹田駅をアピールしていたのが印象的だった。

近鉄方面から竹田駅下車で深草BSに来たことがあるから、このルートの存在は当然知っていたが、あまり知名度は高くない印象だったので。


微妙な時間だが、今日が金曜日であることを考えればできることはある。

というので三条まで京阪電車に乗り、歩いて来たのは岡崎公園。

お目当ては京都国立近代美術館だが、その前にお向かいの京都市美術館に。

たまにはコレクション展でも見るかと急に思い立った。

京都市民・市内在学者とそれ以外で料金が違って、市民520円・市外730円とのこと。

市の施設なので市民に多く見て欲しいという意図はあるのかもしれないが、

市民の観覧料が特別安いわけでもなく、市外の人に割高な料金を設定しているのが実情か?

それでもものすごく高いわけではないし、それなりの内容だとは思いますがね。

京セラに50年分の命名権を売った金で観覧環境も良くなりましたし。


そしてお向かいの京都国立近代美術館へ。

金曜は夜間開館日なので、だからこの時間からでも大丈夫って言ってたんですね。

OKパスポートが切れたのでここで購入。大阪の国立国際美術館で買うのと効力は変わらないので。

「Re: スタートライン 1963-1970/2023」という企画展、

開館60周年記念となっているが、それは他の特別展も同じことだが、

これは開館時に行われた「現代絵画の動向」展を踏まえたものである。

1970年まで「現代美術の動向」展と名前を改められつつ毎年行われたという。

今にして見れば、国立国際美術館が現代美術の専門館としてあるが、当時は開館前。

1960年代にまさに生まれていた新しい表現を集めて紹介する役目も大きかったわけである。

後にいろいろな美術館ができて、この役目は段々と分散していったが、歴史的には重要な役目があったということを今掘り返していると。


ところで京都国立近代美術館、開館時は東京国立近代美術館京都分館だったが、

この美術館の大きな目的が工芸分野のコレクション充実だったという。

これは開館時に京都市から「伝統工芸の展示に相当の比重を置いてほしい」というリクエストがあったこともある。

工芸というのは一貫してこの美術館のテーマであることが開館60年来の展覧会ポスターを俯瞰すると見えてくる。

特に焼き物だが、外国の工芸も含めて幅広く取り上げているし、工芸の手法で生み出される新しい表現にも注目してきた。

1977年に東京国立近代美術館に工芸館ができていて、工芸館は2020年に金沢に移転し国立工芸館と呼ばれるように。(今も分館扱いではある)

必ずしも京都だけが注力しているわけでないが、国立美術館のネットワークで見ても京都が中心的なのではないか。


それ以外の作品群については東京ほどではないがまんべんなくという感じなのかな。

国立美術館の各館紹介の収集方針を見るとこんな感じ。

  • 東京国立近代美術館: 19世紀末から現代までの約100年間の日本と海外の美術作品を収集しています。
  • 国立工芸館: 明治以降今日までの日本と海外の工芸及びデザイン作品を収集し、近・現代日本における工芸の体系的コレクションの充実を図っています。
  • 京都国立近代美術館: 国内外の近・現代美術作品の収集、保管を行っています。関西を中心とした西日本の美術に重点をおいていますが、中でも京都の近代日本画や工芸作品は優品がそろいます。コレクターや作家の旧蔵作品を一括収集している点も特徴です。
  • 国立西洋美術館: 中世から20世紀に至る西洋絵画及び西洋版画等の収集を行っています。これらに加えて、旧松方コレクションの収集を続けています。
  • 国立国際美術館: 日本美術の発展と世界の美術との関連を明らかにするために必要な美術に関する作品・その他資料のうち、現代美術(主に1945年以降)を重点的に収集しています。

地域性はあって、やはり関西の作品は関西2館に多く集まっている。

東京の場合は1907年を境として東京国立博物館と所蔵品を分け合っているが、

京都はそれがないので明治以前の作品も含めて京都を中心とした地域の美術品が集まっていることになる。

その観点では現代に至るまでつながっていることが重要なのかなとも思う。

その中でも所在する京都との関係、注力分野である工芸・デザインとの関係が意識できるものが多く集められているということになると思う。


宿は大阪なので京阪電車で移動。

西本町ってどうやっていくのがよいか考えた結果、中之島線で中之島駅まで行き、そこから歩くことに。

20分ぐらい歩くけど、乗換のこと考えたらこれでよかったと思う。

阿波座駅が近いんですけど、京阪からだと乗換回数が多くなってしまうので。