昨日、Amazonで買った本に「FNSKU」というAmazon管理用のバーコードが振られていた話を書いた。
調べたら、実は思っていた以上に複雑な事情があるらしい。
Amazonでは原則としてEANコードでの商品管理を行うが、
Amazon以外の出品者がマーケットプレイスでそれをやることには良い点も悪い点もあるという。
マーケットプレイスでFBAというAmazon倉庫からの発送サービスを使う場合で、
EANコードだけでの商品管理を行う方法を「混合在庫」というらしい。
なぜ「混合」なのかというと、複数の出品者が同じEANコードの商品を納入すると混ぜこぜで管理されるから。
必ずしも実際に購入した出品者が納入した商品が届くとは限らないということである。
それはおかしいだろと思うわけだし、実際これがトラブルの元になることもしばしばあるという。
Amazonでは偽物がしばしば流通しているという。これはマーケットプレイスで偽物が出品されているということですが。
ここで「混合在庫」を使うと、他の人が納入した偽物と混在してしまうことがあると。
偽物だと、顧客の不満にもつながるし、返品されたら売上は取り消されてしまう。
このことからマーケットプレイスではEANコードでの管理には課題があるという。
この問題を回避するためには FNSKUで商品を管理してもらうようにすればよいと。
FNSKUは出品者毎に異なるので、他の出品者が納入した商品と混在する心配はなくなる。
メーカーがAmazonマーケットプレイスを利用して直接販売するというのはわりとよく見られる。(昨日書いた本もそう)
そのメーカー以外にその商品を売る業者がなければ、EANコードでの管理で問題ないのだが、
マーケットプレイスには他の出品者も同じ商品を出すことができ、これを混合在庫にされてしまうと、
メーカー以外の出品者(正規商流ではなく偽造品の可能性もありうる)が納入した商品が混在してしまいかねない。
実はけっこう怖い話で、EANコードを付与できるメーカーでも、Amazonマーケットプレイスでの直販にはFNSKUを振る方が安全らしい。
とはいえ、これも別の意味で偽造品との戦いがある。
それが「返品すり替え」などと言われる話で、購入した商品を偽造品にすり替えて返品すると。
Amazonは返品に寛容であることが知られているが、マーケットプレイスの商品の返品は相当にいい加減らしく、
返品理由に応じて、返品されてきた商品の確認を行うという部分がきちんと行われていないと。
このことから不良品として返品されてきたものが偽造品……というかガラクタだったとか、
さらには未開封として返品された商品はそのまま再度在庫になり他の購入者に渡るらしく、
この結果として自分が納入したのは正規品なのに、偽造品が他の人に渡ってしまうなんていうことがあるとか。
この問題を回避するためには、FBAを使わず自己発送にすればよいわけだ。
なるほど。確かにAmazonマーケットプレイスでも中古本は自己発送になっていることが多いが、
これは価格帯の問題もあるんだろうけど、返品はシビアに対応する必要があるというのもあるだろう。
一方で自社で配送インフラを持たないメーカーがAmazonからの発送を使いたいというのはあるわけで、
リスクを軽減した上でAmazonをうまく使うということになるんでしょうね。
ところで、Amazonでは商品ジャンルによってEANコードなしの商品が出品できるか否かがあるらしいんですけど、
本はISBN・EANコードのない商品は原則として出品できないんですって。
じゃあ、FNSKUのバーコードが印字された本というのはおかしいんじゃないかと。
調べたら独自ブランドの「おもちゃ」として出品されていたらしい。
これならばFNSKUだけでの出品が可能なのだが、それは厳密にはルール違反のような……
まぁようわからんですけど。
売る方にとって難しいというのもあるけど、買う方にとってもAmazonは難しいという話である。
もちろんAmazonにもいいところはあるけど、いろいろリスクはありますからね。
結局は信用できる店が一貫して手がけているのがよいということで、
音楽ソフトならジョーシン(PayPayモール経由でよく注文する)だし、電子機器ならビックカメラだとか、
このあたりは人によっていろいろだと思うけど、そういうところに落ち着くのかなと。
一方でAmazon専売とかそれに近い商品もけっこうあるのは事実で、その点では逃れられない存在でもある。
悪いところばかりではないからこそ悩ましいんですよね。