明日から連休だが、これといって遠出する予定はない。
もともとこの連休はオリンピックの開会式付近ということで、使い方に悩んでいたところもあって、
これといった計画もなかったのだが、オリンピックもないなら……と考えたが難しいのでやめた。
GoToトラベルキャンペーンなんて話もあったが、現段階では決まってないことが多いし、
キャンペーンの還元が35%しかない(本来は残り15%分は着地で使えるクーポンで支給することになっていた)とか、
なにより東京都在住者が当面は対象ではないので、こんなのアテにならんという話である。
最近はニュースで流れる数字であったり、政治家の発言であったり、何が信用に値するのかわからなくて困る。
ちょうど1ヶ月前に東アジア・東南アジア・オセアニアの近国の新型コロナウイルスの状況を集計した。(cf. 世界的に見ればマシだって言っても)
現在の数字を改めて計算して確認してみた。
人口10万人あたりの入院・治療中の患者数では次の通り
- 0.6人以下 : ラオス・カンボジア・台湾・ベトナム・中国(大陸・香港・マカオ)・タイ・ニュージーランド・ミャンマー・マレーシア
- 1.7人 : 韓国
- 2.3人 : モンゴル
- 4.4人 : 日本 (東京都単独では14.0人)
- 13.8人 : インドネシア
- 16.3人 : オーストラリア
- 43.3人 : フィリピン
- 71.2人 : シンガポール
明確に減ったのはシンガポールとマレーシア、シンガポールは元が多いのでなかなか減りきらないね。
逆に増えてるのは、ずっと拡大期のフィリピンとインドネシアはともかく、
急増といえば、オーストラリアと日本、あと絶対数は少ないがニュージーランドですね。
日本全体で見れば、アジアの近国ではやや高いが、インドネシアやフィリピンほどのことはない。
東京都に限れば、最近1ヶ月の新規感染者の報告が4271人、この間に回復者が2667人、死者が7人で、
入院・療養中の患者数は1597人ということで、報告数の割には入院・療養中の患者数は増えていない。
当初は若い人に偏っているなんて話はあったが、最近はもうちょっと広がっているとも。
とはいえ、感染性がなくなるまでは入院・療養を解かれず、それでなかなか患者数が減らないなんて話もあったことからすれば、
重症化して手を焼く患者が少ないというだけでこうはならない気がするので、取るに足らない感染者報告が多い? とも見える。
ただ、東京都も言えることと言えないことがありますからね。外見的な数字しか言えないところはある。
重症者数は一貫して減っていたが、最近2週間ぐらいでは増加に転じているので、割合はともかく危うさはある。
療養施設が逼迫しているとか、医療機関の受け入れ体制に懸念があるとか、多少気になるところもあるが、
どうにもならないほど悪い状況にも見えず、かつて右往左往したほどのことはないんじゃないかと見える。
とはいえ、無防備でいいわけはなくて、いろいろ考えるべきことはあろうと思う。
そんな中で東京都在住者として困っているのが、東京都と国で言うことが違うということ。
4連休、都民は外出自粛?OK? 都「不要不急控えて」、菅氏「感染防止策とれば」 (毎日新聞)
東京都は4連休は不要不急の外出を控えるように言っている。
都民には、外出する場合は感染予防や感染対策を万全にしていただきたい。また、外出は、できれば、できるだけ控えてほしい
外出するなら感染症対策をするようにという点では共通しているのだが、ちょっと温度差があると。
正直なところ、僕は東京都の呼びかけでも感染拡大の抑止にとってはぬるいように見える。
東京都は休業要請の解除後、感染対策がとられている店には「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲出して、
これがある店ならば使うことはかまわないなんて言ってるけど、それは本当か? ということである。
専門家「東京 通常の飲み会で感染 4連休は予防徹底を」 (NHK)
もともとリスクが高いと言っていたところは、対策したところでやっぱりリスクは高いんじゃないの? ということである。
対策してると掲出があっても宴会などはリスクは高い。必要性があれば対策してる店がよいが、積極的にオススメできないのが真相では?
そこら辺が外出をできるだけ控えて欲しいという背景なんじゃないかなと思う。
このあたりのリスクを的確に分析できる住民ばかりならよいが、そうでないなら「できるだけ控えて」というしかない。
休業要請を出している段階なら、要請を破って営業している店には行くな、ぐらいの強いことも言えましたけどね。
逆に言えば、これまでの実績から大きなリスクはないとみられる業種も多いので、
遠方だからすごく危ないとかそんなこともないと思うので、確かに国の言い分にも一理あるところはある。
とはいえ、これは観光地にとって苦しい面もあって、特に飲食店ですよね。
観光客が盛大に飲み食いしてくれればお金は落ちるが、この状況では中途半端に感染リスクに晒され得るものはないとなりかねない。
そういうところも含めて期待外れなんじゃないかなと。地域や業種によっても温度差はあると思うが。
東京都在住なので東京都の状況に特に気を配っているのはそうだが、全国的に見れば大阪府についてこんなニュースが流れたのが気がかりである。
繁華街のミナミの近辺に臨時の検査場を設置しました。(略)
「陽性率は平均でおよそ20%と非常に高い。そのほとんどが若者で、客や店に勤めている人だ」
この地域の接待飲食店などの従業員・客で、保健所からの紹介があった人が対象ということではある。
保健所はホットラインを設けて相談に応じており、一定の症状があれば、検査場に紹介しているのだと思う。
やみにもに検査しての数字ではないが、そこまで厳しく絞っているわけではないはずで、この陽性率は高いよね。
このような状況を受けて、関係する店の経営者はどういう決断ができるか問われているんじゃないか。
東京都と国で発せられるメッセージに差があると、やはり人は都合の良い方だけ読んでしまいがちですからね。
そこでいろいろ衝突が起きるんじゃないかというところに懸念がある。
そういう事情もあるのか、勤務先からも従業員各位に慎重な行動を呼びかける連絡が来ている。
東京都在住・在勤者が多いこともあるので、概ね東京都の要請に沿ったものといえる。
休日・休暇であっても、自主的な健康管理をするようとか、体調不良があれば上司に相談するようにも書いてあるが。
もちろん必要性があれば広域移動も仕方ないし、リスクの程度から各自判断するようにということだと思う。
本当は具体的に示して欲しいところもあるが、境界をぴっちり引くことが難しい面もある。
こういう地域・業種は危険性が高いという傾向は示せても、全部がそうでもないし、逆に安全であることを示すのは難しい。
今のところこれといった報告はないですけどね。リスクが高いものは取り除きましたけどね。とかその程度である。
同じような行動でも、どれぐらい重要性があるかということもあると思うんだよね。
立場が違えば判断が違うということで、最後に演劇での集団感染のことを紹介しておく。
新宿の劇場 観客などの感染確認各地で 濃厚接触者など調査続く (NHK)
観客全員が濃厚接触者に指定されるという異常事態となっている。
そもそもの問題は出演者・スタッフの集団感染であると見られ、そこに適切な手を打てなかった主催者の責任は重い。
演劇の稽古や、あるいは休憩場所のリスクが高いであろうことは知っているべきだからである。
休憩場所のことはいろいろな商売に言えることですね。
ただ、観客にとっては?というと、出待ちが感染拡大につながったかもとはいうが、そういう事情がない人もいるだろう。
舞台・客席について言えば、出演者・スタッフの集団感染(これは明確にダメ)と、換気が不十分だったかも、ぐらいの話らしく、
観客にとって明確な不備は見つからず、これまでの実績から演劇が危ないという判断をするのは難しい。
娯楽といえども、観客にとっては危険と判断する理由がほとんどない。観客から見れば十分と思える程度の対策はあったのでは?
このために遠出した人は、ややリスクが高いことは知っておくべきだが、移動先での行動で観劇が特別危ないわけではない。
こういうことを適切に判断して巻き込まれたんだとすると、気の毒な話だと思いますね。