そこまで運休しなくて済むようにはなった

昨日、天皇皇后両陛下が橿原市を訪れられたそうだ。

目的は神武天皇陵の参拝のため。

今回は退位に向けた儀式の一環だそうで、引き続き来月には伊勢神宮と昭和天皇陵への参拝が予定されているそうだ。


両陛下は近鉄の貸切列車で京都~橿原を移動されたそうである。

東京から直接橿原へ向かったわけではなく、京都市に25~28日で滞在されていて、その途中だったんですね。

近鉄ということは、と思って調べてみると、やはり「しまかぜ」の車両に乗られたようだ。


しまかぜ はデビュー以来、皇族が近鉄の貸切列車で移動される際には使用されているのだが、

当初はそのために1週間にわたって しまかぜ を運休する必要があった。

しまかぜ を使っていただきたく

2014年4月当時、しまかぜは2編成で、大阪発着・名古屋発着それぞれ1往復ずつ運行していた。すなわち予備がない。

なので週1日休みにすることで日常的な点検は対応していたのだが、両陛下の利用にあたって、特別な整備が必要だったようで、

しまかぜ の名古屋発着便を5日間にわたり伊勢志摩ライナーに振り替える措置がとられた。


2014年4月時点ではこうだったのだが、まもなく しまかぜ を1編成買い足した。

1編成買い足した目的は、京都発着の しまかぜ を設定するためだったのだが、このようなケースでも役立つ。

早速、2014年11月に両陛下が京都~橿原で貸切列車を利用された際には活躍したようである。

どのように活躍したか、今年3月のしまかぜの運行カレンダーを確認するとこうなっていた。

  • 大阪発着便 : 5日, 12日, 19日, 26日(火曜全て)に運休
  • 京都発着便 : 6日, 13日, 15~18日, 20~25日, 27日運休 (水曜は全て運休、15~27日は火曜のみ運行)
  • 名古屋発着便 : 7日, 14日(いずれも木曜)に運休

今回の臨時列車運行の前後で京都発着便の運行日が少なくなっているのだが、大阪発着・名古屋発着は通常通りの運行を続けている。

一方で京都発着便も期間中の全便が運休になるわけではなく、大阪発着便の運休日である火曜は運行されている。

よく見てみると、昨日は京都発着の しまかぜ の運行日だったので、1日に京都駅をしまかぜが2往復発着するという珍しい光景が見られたそうだ。


しまかぜを1編成買い足したところで、全く運休を出さずに対応できるわけではないのだが、

優先度が低い京都発着便を運休すれば対応でき、その場合も期間中すべての京都発着便がなくなるわけではない。

というわけで、許容可能な範囲になったのかなと。

今回は両陛下の利用のためだったが、定期点検でも同様のことは発生する。その場合も同様の方法で対応しているそうだ。


それにしても、事前に1週間以上運休して、どんな整備をしてるんだろ?

かつて、アーバンライナーnextを使用していたときは、デラックスシートの座席を先頭車から中間車に移設する対応をしていたらしい。

当時の近鉄ではもっとも居住性がよいと考えられていたのが、アーバンライナーnextのデラックスシートだったのだが、

先頭車に設定されていたので、そのまま万が一の事故のときに危ないということか、座席を中間車に移設する対応をしていたのだろう。

ただ、しまかぜ の車両を使うようになってからは、常設の座席で対応できるようになったはずなんだよね。

それでもなお1週間以上の運休をしているのは何なんだろ? 定期点検を兼ねてるのかな?


最初に書いたが、来月には両陛下の伊勢神宮参拝が予定されている。

同期間のしまかぜの運行カレンダーを見ると、京都便の運休日が多くなっているので、こちらも同様に対応するのだろう。

しまかぜ が皇族の貸切列車で使われるのは2014年以来、今回で4回目、4月も使われれば5回目になる。

平均して年1回ほどのペースで使われているが、かなりのハイペースだと思う。(伊勢神宮の式年遷宮や今回の退位に向けた儀式など特殊事情もあるが)

これってJR東日本の団体専用車「なごみ」並みの使用頻度なんだよね。

なごみ は当初から皇族の利用を想定して作られた車両として知られている。(一方でツアーで一般向けの貸切列車としても使われることがある)

しまかぜ は必ずしも皇族の利用を想定した車両ではないが、結果的にはふさわしい車両として活躍しているようである。

まぁ防弾ガラスを入れるぐらいの仕込みは当初からやってたかもしれないけどね。