株式市場が開いている時間に株の売買を注文するときはいくらで成立するかはわかりやすい。
というのも注文画面で板情報を見られるので、今、何円で何株売りたい人がいるという情報が見えるから。
もっとも「以前なら一部の投資家しか得られなかった売買に関する情報も、ネット上で簡単に見られるようになりました」とのことだが。
注文方法には大きく「指値」と「成行」がある。
指値はいくらで売りたい・買いたいと指定して売買する方法で、条件に合えば成立するが、条件が合わないと永遠に成立しない。
一方で「成行」で注文すると、売りの場合はその時点で一番高く買ってくれる人に今すぐ売り、買いの場合は一番安く売ってくれる人から今すぐ買う。
ということで今すぐ売り買いしたいという場合にはわかりやすいし確実な方法だ。
板情報から何円で買えそうか、何円で売れそうかということは、ほとんどわかるといっていいのでは?
ところが株式市場が閉まっているときの注文がいくらで成立するかというのは簡単にはわからない。
そりゃ市場が閉まっているということは、他の人の注文が見えないってことだからね。
いくらで成立するか分からないということに対して2つの考え方がある。
1つはいくらかわからないのだから「成行」で注文すると、いくらかわからないけど開場時に確実に成立するという考え。
もう1つが、いくらで成立するかわからないので、想定外の価格で成立しないように「指値」で注文するという考え。
果たしてどっちがいいんだろ?
株式市場で取引を決定する方式には2つある。1つが板寄せ方式、もう1つザラバ方式だ。
ザラバ方式は株式市場が開いている時間帯の取引方式で、最初に書いたように売りたい人と買いたい人の条件が合えば早い者勝ちで即成立する。
板寄せ方式は市場が開くとき(立会開始時)、閉まるとき(立会終了時)に行われる。
朝に市場が開くとき、市場が開くまでになされた注文を集計して、成行の買注文+X円より安い売注文と成行の売注文+X円より高い買注文の数が同じになるXを求める。
このXを始値として、成行の注文、X円より安い売注文、X円より高い買注文は全て成立する。
X円での注文は売買のどちらか少ない方は全て成立、多い方は一部成立になるので証券会社ごとに割りあてて成立となるそう。
というわけで、ここからわかることは、始値より安い売注文、高い買注文、そして成行での売買注文はいずれも同じ金額で成立するということ。
100株を100円で売りたいと指値で注文しても、始値が120円だったら120円で売れるし、150円で買いたいと注文しても120円で買える。
ちゃんとそういう仕組みになってるんですね。
というわけで、高くてもこの金額では買えるだろう、安くてもこの金額では売れるだろうという予想がおおざっぱにでもできるなら、
指値で注文して不利なことはないわけだ。なぜならば始値より高い買注文、安い買注文は全て同じ金額で成立するから。
全く予想できないけど、とにかく注文が成立して欲しいなら成行での注文が確実ということにもなるが。
なんでこんなことを考えていたかというと、市場が閉まっているときに成行で買い注文をすると、概算約定金額をかなり多めに取られるんだよね。
ストップ高にならない限り確実に成立する金額にするってことで、制限いっぱいの金額で成立したとして買付余力を抑えておくと。
実際にはそこまでいかずに成立することが多いのだが、いくらかしらないけど確実に成立させるということはそういう副作用があると。
市場が開いているときにもそういう問題はあるので、指値で注文するべきという話はあるのかもしれないけど。
まぁけどすぐに成立してしまえば、買付余力抑えられるのも一瞬だしね。