モーリーファンタジーとPALO

ゲームセンター、店舗数で見れば最大手がイオンファンタジーである。

といっても一般にイメージするゲームセンターとはかなり違うし、

この形態は風俗営業の許可を得る必要が無いという特徴もある。


イオンファンタジーという会社はゲームセンターに大きく2つのブランドを使っている。

1つがモーリーファンタジー、これは旧ジャスコの事業に由来する。

もう1つがPALO、これはダイエー傘下のファンフィールドのブランドである。

他にもいろいろあったが、ほぼこの2つに集約している。


現在、PALOというのは TOYS SPOT PALO というカプセルトイ専門店と、

PRIZE SPOT PALOというクレーンゲーム専門店が大半を占めている。

最近はモーリーファンタジーと専門店タイプのPALOを同一モールの別の場所に置いていることが多いよう。

これは明確にそういう戦略らしい。


イオンファンタジーにおいてモーリーファンタジーは子供を中心とした家族向け、

PALOはそれよりは若者だけで来るようなところを中心としているそう。

といっても実態は旧ダイエーの店にPALOが居座っているだけだったのかもしれない。

ところが2020年以降、専門店タイプのPALOを導入していった。

普段は無人でも回る店だが、補充やトラブル対応という仕事はある。

そこをモーリーファンタジーの店員が合わせて行う。

このようにしてモーリーファンタジーの収益性を高めようというアイデアだったらしい。

一方で想定する客層は違うので、PALOの名前を使ったようである。

このことは中期経営計画の資料にも書かれている。


なお、イオンファンタジーの事業としてはプレイグラウンドというのもある。

イオンファンタジーはイオンがあれば外国にも進出していて、

マレーシアなどの東南アジア圏ではプレイグラウンドの方が事業規模が大きいよう。

日本国内では? というと今はゲームセンターの方が圧倒的かな。

とはいえ、最近になって国内でもプレイグラウンドに力を入れ始めたよう。

大型モールの価値を高めるための大型店「ちきゅうのにわ」と、

売り場面積を持て余している(?)イオンに入居する「のびっこジャンボ」の2本立てかね。

本気で屋内遊園地をやれば業界ガリバーになる日は近そうだが果たして。


ちなみにイオンモール幕張新都心は モーリーファンタジー、TOYS SPOT PALO、ちきゅうのにわ の3本立てである。

店舗条件にもよるが、このタイプの3本立てをできる店舗を増やしていきたいのだろう。

わざわざモール内にカプセルトイの無人コーナーを置く意味ある? と思ってたが、

モーリーファンタジーのカプセルトイ部門を客層など勘案して別出ししていると言われれば納得。


ところでイオンファンタジーはもう1つ力を入れていきたい店舗形態があるそうで、

それが「クレーン横丁 極」というもの。イオン店舗内に置かれるようなタイプの店ではない。

オンクレ社員が今話題のクレーン横丁 極に行ってみた! (クレーンゲーム最前線)

モーリーファンタジーのお下がりの機材や余った景品を活用して、

イオン社内に調達ノウハウがある食品・日用品も景品にしたりしているらしい。

これは全く知らなかったんだけど「倉庫系」と言われるゲームセンターらしい。

そういう流行を取り入れていこうという考えのようだ。