電子防具に韓国は苦しんでいる?

オリンピック種目の1つとしてテコンドーがある。

テコンドーっていうと韓国発祥の格闘技ですけど、空手を参考にしたって話ですね。

折しも今回のオリンピックでは追加競技として空手が実施されるんですよね。


そんなテコンドーでは「電子防具」なるものが導入されているらしい。

防具がファイトスタイルを変えた? ”足のボクシング” テコンドーの魅力 (NHK)

オリンピックでは2012年のロンドン大会から導入されているそう。

ここに書かれているのだが、テコンドーの判定というのは難しかったらしい。

素早い蹴りが相手に当たったか目視だけでの判定が難しく、打撃音も判定に使っていたようだが、

それでも難しいということで、この打開策として電子防具が導入されたとのことである。

足・手と銅・頭の防具同士が接触し、一定以上の圧力がかかれば、それを有効な攻撃とするわけである。


このようなシステムはフェンシングで採用されてるのが有名ですが。

これは相当に歴史が長くて種目によるが早く導入された物は1936年導入という。

これも素早い剣さばきに対して、攻撃が当たったか、どちらの攻撃が先に当たったか判定する難しさから導入されたという。

テコンドーも同じような悩みを持っていたわけですね。


ところが、これによりテコンドー発祥の地、韓国チームは苦しむことになったという。

電子防具は蹴りの強さに関わらず、それなりに接触すれば有効と判断しますので、多少、態勢が崩れた蹴りでもポイントになります。特に頭部は、安全面から軽い蹴りでも有効打とされるように設定されているため、上段蹴りの後に足を下ろさず、そのままもう一度、上段蹴りを繰り出す、まるで往復ビンタのようなコンビネーション技もでてきています。

身長が高く足の長い選手は、遠くから相手の胴にカットを当てることができて有利です。また、上段蹴りについても背の高い方が出しやすく、同時に受けにくいことは言うまでもありません。そのため、従来はあまり強豪国でなかった欧米諸国の選手が急速に力をつけてきており、欧米の選手に比べて身長の低い日本人選手は不利になりつつあります。

これは日本の指導者が言ってるから「日本人選手は」と書いてあるけど、韓国人も同じですよね。

今までは打撃があったと目視や音で判定できて有効と判定していたが、電子防具はより厳密に判定ができる。

この結果として、足の長い選手が有利になったという話らしい。そんなことあるのかって感じだけど。


どれぐらい韓国が苦戦しているかというと男女合計8階級で行われるところ、銀メダル1個・銅メダル2個とのこと。

全階級に選手を出してるであろうにこうなんですね。

韓国が苦戦して、どこがメダルをかっさらっていったのかというと、

ロシア(ROC)が金メダル4個・銀メダル1個・銅メダル1個と4個メダルを取ったのが少し目立つ程度で、

多くの国にメダルが分散しているというのが、これがテコンドーの特色らしい。

東京五輪:「金」なし韓国テコンドーの逆説、米紙「メダルに縁のない国の希望になった」 (Yahoo!ニュース)

初の五輪メダルがテコンドーという国も多い。1980年のモスクワ五輪から出場しているヨルダンは、出場10大会目となる16年のリオ五輪のテコンドーで金メダルを獲得し、同国にとって初となるメダルを手にした。コートジボワールと台湾に初の金メダルをもたらしたのもテコンドーの選手たちだった。アフガニスタンのロフラ・ニクパイ(29)は2008年北京五輪と12年ロンドン五輪で、それまで一度も五輪の表彰台に乗ったことのなかったアフガニスタンに2大会連続で銅メダルをもたらし、国民の英雄となった。ナイジェリア、ベトナム、ガボンも五輪で初の銀メダルをテコンドーで獲得した。

テコンドーをやるには高価な道具や競技場は必要ないということらしい。

ちなみに日本は4人の選手を送り込んで、女子49kg級で山田美諭選手が3位決定戦で敗れて銅メダルを逃したが健闘したとのこと。


あと、オリンピックでは今大会からビデオ判定が導入されたようで。

コーチが審判にカードを提出して(回数管理のため?)その要求によってビデオ判定が行われるらしい。

まだ導入されたばかりということもあって、試合のリズムを乱すような難しさもあるようだ。

判定の透明性を高めるためにビデオ判定は有用だけど、案外難しいんですよね。


このあたりなにもかも対照的なのが柔道ですよね。

柔道は一本・技ありの2つの判定しかなく、効果的な技でないと評価されない。

勢いのある技でないと評価されない仕組みになっているわけですね。審判の印象というのも軽視できない要素であろう。

ビデオ判定も過去にはいろいろ混乱があったのだが、現在は畳の外にいる副審がビデオを確認しており、

主審と連絡を取りながら適宜判定の確認を行っているようで、審判団が自律的に採否を決めているようである。

案外リズムよく進んでいるなと思うし、反則に関わるところでは慎重に確認している印象だった。

強豪はなんやかんや固まってますね。柔道が地域に根付くというのはそれなりにハードルが高いんでしょう。


というわけで、電子防具がまさかそんな影響を及ぼすとはね。

ただ、このルールでいいのかという問題提起はあるようですね。

判定の不透明さという課題を打開する道として電子防具が導入されたが、

当たればよいということで、技の勢いが削がれたとか、そういうことらしい。

ルール変更は不可避だろうという見方もあるので、そうするとテコンドーの様子もまた変わるのかも。