昨日、JR新宿駅の通路を転用した東西自由通路ができた。
従来の東口・西口改札はそれぞれ、この通路に面する形に改められた。
自由通路はJR利用者以外も利用できるようになり、この通路の両端での移動時間短縮効果は2分とのこと。
えっ、2分しか短縮されないの? と思った人もいるけど、元々そこまで遠回りを強いられるわけではなかったんですよ。
メトロプロムナードという丸の内線新宿駅直上の地下道を使えば移動できましたから。
ただ、単に駅東西を移動するルートとしてはやや直感的ではないところもあって、
時間短縮だけではなく、わかりやすさというのも、この東西自由通路の大きな目的だったんじゃないか。
以前、このBlogでこんな話を書いていた。
小田急と京王は新宿駅東側と行き来する人の便宜を図るため、
JR中央東口改札を小田急・京王の改札としても使えるようにJRに改札業務を委託しているようだ。
(略)
自由通路ができたら、JR中央東口から小田急・京王が使える制度はなくなるか? と思ったけど、必ずしも代替にはならないので残るかも。
通過制度を廃止する理由にはなるけど、廃止する必然性があるというわけでもないかなと。
この制度だが、結局は東西自由通路の開通にともない廃止となることになった。
今後は東西自由通路や甲州街道で東西を移動して、小田急・京王自身の改札を使うことになる。
というわけで、東西自由通路と、中央東口改札の位置づけの変化というところが、注目されるところだが、
あまり変化がなさそうな中央西口も少し変化があったらしい。
これを見て「あれ?」と思ったのが中央西改札というところに券売機が置かれていること。
普通じゃないの? と思ったかも知れないけど、もともとここは「出口専用」だったんですよ。
どうも今年5月から入口としても機能するようになったらしい。
なぜ、この改札が出口専用だったかというと、小田急・京王利用者のための通路に迷い込んだ利用者を救済するためだからとか。
入口については西口に集約しているが、かといってここの改札がないと、コの字型の通路をぐるっと回るハメになるので気の毒だと。
実際、僕も何度か使ったことあるんだよね。最近は甲州街道に出ることが多いから、そもそも使わないけど。
では、なぜこれが入口としても機能することになったのか?
調べてみると、小田急乗り換え改札にあった精算所がこのたび閉鎖されたらしい。
それまで、精算所(有人窓口)に新宿までのきっぷを出して、乗換先のきっぷを購入することができたが、
東西自由通路開通後は「きっぷの精算または購入が必要なお客さまはこの改札口からのお乗換えはできません」と掲出され、
すでに乗換先のきっぷ(ICカード含む)を持っている人だけが使える通路に改められたんだそうである。
なので、きっぷがない人は改札外に出て乗換となるのだが、あまり遠回りにならず乗り換えられるように、
小田急の西口地下改札に近い、JR中央西改札を出入口両対応とすることになったようである。なるほどね。
実は京王はすでにこれに近い体勢になっている。
かつては京王も乗換改札に精算所があったらしい。(こちらは自動化されていたそう)
これがなくなり、乗換先のきっぷがない人は一度改札を出て乗り換えることとなった。
これも少しマニアックな話なんだけど、さっきの構内図を見てみると「JR中央西改札(京王口)」というのがある。
ここから出ると、京王の京王百貨店口改札との間でスムーズに乗り換えできる。
実はこの改札口は、改札業務が京王に委託されているらしく、JRの改札口なのに京王っぽいサインが見られる。
とはいえ、あくまでもJRの改札口で、これはこれで目的地によっては便利なので京王関係なく使っている人もいると思うが。
京王との乗換客の便宜のための改札口という面は強いと思うんだけど。
乗換改札の精算所というのは減っていく傾向にはあるようで、きっぷがない人は改札を出てというところが増えているとか。
やはり運用上の難しさがあるからでしょうね。一旦出ても遠回りにならなければそれでもよいとは言える。
あとは精算所がなくてもICカードならさほど困らないというのもあるとは思う。チャージ機さえあれば何も困らない。
それでも、JR・東京メトロ西日暮里駅、JR・京急品川駅、JR・京成日暮里駅、JR・西武高田馬場駅など、精算所のある駅も多く、
これらは有人窓口の精算所しかなかったりするところが多いぐらいで、全面自動化されているところはないのでは?
こういう乗換改札というと、僕にとってはJR・近鉄鶴橋駅が思い浮かぶ。
関西圏では珍しいスタイルではあるのだが、ここは全面自動化されてますからね。(近鉄特急券売場はあるけど)
今はPiTaPa1枚で通過するけど、JRがポストペイ対応する以前は、JR側は紙のきっぷを買って乗ってたので、
わりと最近まで精算所(JR券売機)を使うことが多かったわけですね。(cf. JRにもPiTaPa1枚で)
僕が小学生ぐらいのときには、有人窓口に鶴橋までのきっぷを出して、乗換先のきっぷを買ってたけど、もうすごい昔ですね。
東西移動のたった2分の短縮のために、いろいろ巻き添えを食らったという見方もあるが、
複雑な運用を減らしたいという考えはあるんだろうと思う。その上で極端に不便にならないようにはしたということである。
それが中央西改札の出入口両対応だったんですね。
ところで、この通路ができるとメトロプロムナードの存在意義が減るのでは? なんて声も聞こえたけど、
メトロプロムナード自体は、そのまま新宿大通りの地下を進み、新宿三丁目駅へ至る地下道となっていて、
その点においては今後も使い道があるので、西新宿~新宿三丁目を結ぶルートとしては今後も有用なのではないかなと。
というかJR東口付近は地上が錯綜してて、本当は地下を進み続けたいぐらいなんだよね。
ただ、歌舞伎町方面へ行こうとすると、サブナードの地下街との接続が悪くて、地下は地下で遠回りで苦しむわけである。
こちらについては地上の道路を見直すことで解決しようとしているようですがね。