今日から岡山県の伯備線でバス代行輸送が始まった。
伯備線の運休区間にはこのたびの豪雨で甚大な被害を受けた地域の1つである高梁(たかはし)市・新見市がある。
バス代行が始まったことで列車に乗り継ぎ、倉敷・岡山方面との往来が容易になった。
通勤・通学はもちろんのこと、支援にやってくる人にとっても重要な足になりそうだ。
バス代行輸送もいろいろなケースがあるが、通常はすでに定期券・回数券・乗車券を持っている人か、乗車券を購入した人が使える。
基本的には代行バスの運行が始まれば、その区間は利用できるものとしてきっぷの発売が再開する。
伯備線の代行バスもそうで、岡山→備中高梁のきっぷを買えば、総社または豪渓駅まで列車、そこから代行バスを乗り継いで高梁まで行くことができる。
ただし、現在の呉線の代行バスは定期券・回数券限定だったり(同区間を広電バスの既存路線が迂回運行していることへの配慮?)、
代行バスの使用条件はその時々で異なるので、一般的には乗車券を買えば乗れるけどとしか言えない。
伯備線はローカル輸送とともに、岡山と米子・松江・出雲を結ぶ特急「やくも」が走る都市間路線でもある。
やくも号はすでに米子~出雲市の区間で運転を再開している。
そこだけで利用が見込めるの? という話はあるが、鳥取経由での迂回ルートを臨時列車とともに構成しているらしく、一定の意味があるらしい。
一方で岡山へダイレクトに向かう代替ルートも望まれており、土曜からやくも号代行バスの運行が始まるとある。
運行区間は岡山~米子なのだが、この代行バスの利用条件はこう書かれている。
なお、この代行バスには、既にやくも号の指定席特急券または指定席グリーン券をお持ちのお客様に優先してご乗車いただきます。
代行バスの座席数には限りがあります。座席数の範囲内で乗車前に整理券を配布し、乗車券と自由席特急券を購入していただいた上で、ご乗車いただきます。
すでに指定券を持っている人優先というのはさておき、この代行バスを使うには自由席特急券が必要とある。
特急扱いの代行バスって珍しい気がするな。
JRのルール上は特急扱いの代行バスというのもあって、その場合は乗車するには乗車券+特急券が必要となる。
ただ、特急の代行バスでも代行バス区間では乗車券のみで利用できるケースが多いと認識している。
今回の豪雨では、スーパーはくと号が智頭~鳥取でバス代行を行っていた。(すでに通常通りの運行に戻っている)
このときは代行バスの区間の特急券は不要だったらしい。
ということは特急と無関係にこの代行バスを使うこともできたのだろうか。そんな人は少なそうだが。
過去には2004年の新潟県中越地震のとき上越新幹線の一部区間で運休のため代行バスが運行された。
このときも代行バス区間の特急券は不要で、この区間の特急券を歯抜けにした特別なきっぷが販売されていたとか。
今回のやくも号代行バスが特急扱いの代行バスになった経緯は不明だが、
鉄道代行バスといいながら、結局は米子~岡山の都市間高速バスで、そこには既存路線もある。
おそらく乗車券だけで乗れてしまっては既存路線に比べて安くなりすぎなのだろう。
特急扱いの代行バスにすれば、運賃料金は既存の特急と同等なので安くなりすぎるということはない。
出雲~米子で運行されている特急との乗り継ぎも考慮されており、岡山での新幹線との乗り継ぎ割引も適用されるので。
なお、伯備線は来月中旬ごろの運転再開を見込んでいるとのこと。
当初、1ヶ月以上と言っていたが、ちょうど1ヶ月ほどで再開できるとのことでなにより。
これが再開する頃には岡山県内の主要路線は全て再開となる。(津山線の運休区間も8月上旬に再開予定となっている)
岡山県内でも山間部のローカル線は遅れそうだけど、年内の再開見込みが示されている。
大変なのが広島県内で、主要幹線でもかなりの長期戦を強いられることになりそうだ。
貨物の大動脈でもある山陽本線は全線の再開が11月ごろとなっている。まだ、数ヶ月は通勤新幹線が続きそうだ。
大半の区間で代行輸送すらままならない呉線は全線再開の見込みが来年1月、利用者の多い広島方面~呉市内の再開すら11月ごろとなっている。
山間部のローカル線に至っては「少なくとも1年以上」などと具体的なスケジュールすら出せない状況。こりゃ大変だ。
広島県内の運休路線のバス代行輸送は概ね来週ぐらいから始まっていくよう。こちらも遅めのスタートだが、それだけ被害が大きいということか。
大変だが一歩ずつやっていくしかないんだろう。