Android用の電子辞書を買おうと思ってるということを父に話したら、
昔のEPWINGの辞書があったような……というから掘り出してきてくれた。
この辞書データを使えばいいんじゃないのと貸してくれた。
電子辞書アプリもいくつかあるが、既存の電子辞書のデータを活用するタイプのものもある。
英辞郎の辞書データを使うアプリがあることは知っていて、
すでに英辞郎のデータを持ってる人にとっては便利だろうと思ったが持ってないのだから使いようがない。
だからその手のアプリを使うという発想はなかったのだが、こうしてデータがあるのなら使わないわけにはいかない。
ところでEPWINGってなんなんですかね?
どうも富士通がワープロ用の電子辞書データフォーマットとして開発したものが元となっているようで、
JIS規格にもなり、EPWINGの辞書データが各社から発売されていたそうだ。
辞書データをCD-ROMで買ってきて、これをPCのビュワーで見るという使い方をしていたようだ。
とはいえ、今ではEPWINGなんてほとんど聞かないよね。
EPWINGのデータフォーマットをベースに各社が独自のフォーマットでやっているのが現状のようだ。
すでに過去のものとなったEPWINGだが、このデータを活用したいと思っている人はいるようで、Android用のビュワーがいくつかある。
そんなビュワーの1つが EBPocket ですね。
無料版でも十分使えるから、辞書データさえあればタダでAndroidに電子辞書を搭載できる。
というわけでEPWINGの辞書データの入ったCD-ROMを借りてきた。
NECのPCを買ったときにセットで付いてきたんだとか。三省堂の国語辞典と英和・和英辞書が入っている。
一体何年前だよ、と思ってCD内のデータのタイムスタンプを見ると1995年、ずいぶん昔のようで。
使い方は簡単で、ストレージ内にEBPocketフォルダを作り、そこにCD-ROMの中身を全部コピーするだけ。
Nexus7の場合はSDカードがないので、USBでPCと接続して、内蔵ストレージ内にフォルダを作りコピーすればよい。
検索したい単語を入れて検索すればいい。前方一致で検索してくれる。
アプリの操作性はよくできていると思った。
あとは辞書データの問題だが、三省堂が作ってるデータだしあまり問題は無いかな。
例文もちゃんと入ってるし、20年近く前のデータでも基本的な用語には問題ないでしょ。
EPWINGの投げ売りされてる辞書を買って来ればデータ増やせるよなんて言われたけど、
そういう過去の遺産を活用するにはこのソフトは有用なのは確かか。