今年からスタートする大井の3歳ダート三冠、その1冠目、羽田盃が行われた。
今まで南関東ローカルだったのが、中央地方全国交流競走に。
出走資格は大幅に拡大したが、フタを開けてみれば8頭立て。
うーん。結局そうなるんか。
この懸念は元々あったところで、
新しい3歳ダート三冠とその前哨戦については、JRA枠が少なく、地方所属馬の枠が多く取られているそう。
東京ダービーはJRA枠4頭で、羽田盃・ユニコーンステークスの上位馬優先を考えると、
UAEダービー優勝しても、賞金順では出走枠が得られない可能性もある?
これは有力馬の地方デビューを促したいという地方競馬の意向も踏まえたものらしい。
ただ、その地方所属の有力馬が、JRA勢相手に勝負するより、地方所属馬限定のレースで手堅く稼ぐのだとなると、スッカラカンになってしまう。
8頭のうち4頭がJRA所属、4頭が南関東所属である。
JRA枠4頭はパンパンだが、地方枠12頭は4頭しか使われていないということ。
で、その地方所属馬の内訳を調べたのだが、優先出走権やそれに相当する権利を得た馬で、故障した馬以外は全員いた。
- ブルーバードカップの1着馬 → 該当馬なし(1着アンモシエラはJRA所属)
- 雲取賞の地方所属馬で上位2頭 → サントノーレ(故障), フロインフォッサル
- 京浜盃の地方所属馬で上位2頭 → サントノーレ(故障), ティントレット
- スターバーストカップの1着馬 → マッシャーブルム
- クラシックチャレンジの1着馬 → ムットクルフェ
厳密には下2つ、南関東準重賞の1着馬は「出走馬選定において重視される」という位置づけである。
ただ、実態としては優先出走権と同じものと考えてよいのではないか。
それで、上記に記載した馬のうち故障したサントノーレを除いた4頭が出走していた。
逆に言えばそれ以外はいなかったということである。
来週は南関東のローカル重賞、東京湾カップがある。
これは1着馬に東京ダービーの優先出走権が与えられるということで、
東京ダービーへの出走を確実にするには羽田盃より有利という考えは確かにある。
確かに芝でも日本ダービーへの出走を確実にするために、皐月賞はスルーして他のレースに出るというのはある。
(今年は有力馬が皐月賞に集中したので賞金ボーダーは比較的高かったが)
また、他地区からの出走もなかった。
佐賀のウルトラノホシが前哨戦のダートグレード競走に出走していたが、
優先出走権が得られなかったこともあり、羽田盃は一旦撤退。
実際は賞金順で出走できた可能性もあるが……
ただ、羽田盃については対象の前哨戦が全て南関東のレースなので、
他地区所属馬にとって負担が重いということは事実で、これが低調な要因かもしれない。
故障離脱したサントノーレも残念だねと言えばそうなんだけど、
そもそも雲取賞で優先出走権を得たのに、わざわざ京浜盃にも出走していたのは疑問があって、
羽田盃はキツそうなので京浜盃で結果を出すことを選んだ? という疑いはあり、
それで1着(それも2着に7馬身差)になるんだから強いんだけど……
8頭立てになった要因にはこうして優先出走権2枠を持っていきながら、
京浜盃で全力を出したためか、故障離脱となったサントノーレの存在もまぁある。
この問題は東京ダービーでは打開されていると期待したいが。
東京ダービーもJRA枠4頭、地方枠12頭だが、地方所属馬の前哨戦は、
クラウンカップ・東京湾カップの南関東の重賞2つ、
西日本クラシック(園田)・ダイヤモンドカップ(盛岡)・東京ダービートライアル(大井)、
あと、京都競馬場で行われるユニコーンステークスで2着以内に入った地方所属馬1頭にも優先出走権がある。
ユニコーンステークスには地方所属馬は登録していないが。
南関東以外の前哨戦も充実したことで他地区所属馬の出走が促進されればよいが、というところか。
そんな羽田盃、出走枠争いの厳しいJRA所属馬がハイレベルなのは違いなく、
ダートグレード競走としての初代チャンピオンはJRA所属のアマンテビアンコだった。
今日の東京では重賞レースこそないが、楽しみだったのが9Rのカトレアステークスである。(略)
結果は1番人気のアマンテビアンコが優勝、ユキチャンの息子で白毛馬である。
やはりこの一族強い、特にダートでは強い。と改めて思ったのだった。
最近はUAEダービーのステップレースになることが多いのだけど、
来年からは大井のダート三冠もあるので、羽田盃を目指すのもよい。
そう、アマンテビアンコってシラユキヒメの孫にあたる白毛馬ですね。
母のユキチャンは関東オークスの優勝馬ということで名門だな。
シラユキヒメの一族は活躍馬が多いこともあり期待はあったはずで、
これまで牝馬の活躍馬が多かったが、アマンテビアンコは牡馬なので種牡馬としての期待もありそう。まだ先の話だが。
今回の羽田盃を見る限りはJRA枠はもう少し広くてもいいのかもと思った。
地方所属馬、特に他地区の出走促進ということでは前哨戦を整備するとよさそうで、
西日本についてはその余地もありそうなのだが、北海道・岩手は冬休みがあるので、
そこで羽田盃の前哨戦をやるというのは難しく、必要なら南関東に遠征してねとならざるを得ない。
ダート三冠のうち最も重視されるのは2冠目の東京ダービーだろうとすれば、
羽田盃は南関東所属とJRA所属で東京ダービーの優先出走権を争うのが実情で、
そのためにはもう少しJRA枠が広い方が東京ダービーの充実につながるだろうと。
こういう考えは成り立つのではないかと思う。
そもそもダートグレード競走のJRA枠はもっと弾力的でよいと思うのだが。
東京ダービーは地方枠がもっと埋まるといいですけどね。
ただ、元ご当地ダービーと時期が被るところが多いんですよね。
兵庫だけは兵庫ダービーあらため兵庫優駿を後ろにずらしたからいいけど。
そんな中で相手が強いことは目に見えてる東京ダービーへ向かうか。
出走できるのは名誉あることと考えてくれればいいんですけどね。
今年の羽田盃・東京ダービーについては、昨年の全日本2歳優駿の優勝馬、フォーエバーヤングが不在なのが気になってしまうのはある。
これはサウジダービー・UAEダービーを選んだためである。
これを連勝し、ケンタッキーダービーの出走権を獲得、
来週のレースに向けて、チャーチルダウンズ競馬場で調整中である。
UAEダービー→東京ダービーという転戦が可能ならともかく、
それができない以上はケンタッキーダービーを目指すしかない。
まだケンタッキーダービーの方が名誉あるレースというのが実情だよな。