先日、さいたまスーパーアリーナ(SSA)に冷やかしに行ってきたときに、こんなことを書いた。
今回はSSAの屋内のうち客席にならない部分(これをコミュニティアリーナと呼んでいる)の中にグッズ販売・展示があるようで。
屋内に半月状のそれなりに広い空間があったのだが、なぜこんなものがあるのだろうか?
それは、SSAの特異な構造に由来するものだ。
それがムービングブロックという構造だ。
客席の一部を動かすことができるようになっているわけ。
これにより、屋内空間をフルに使うスタジアムモードと、縮小して使うアリーナモードを切り替えられる。
スタジアムモードの短手側(東西方向)がアリーナモードでは長手側になる。
コミュニティアリーナはアリーナモード時に長手方向で残される空間のこと。
さいたまスーパーアリーナは基本的に体育館ですから、スポーツでの利用を想定して言うと、
アリーナモードはバスケットボール、バレーボールのような典型的な室内スポーツ向け、
スタジアムモードはアメリカンフットボール、サッカー(ただし人工芝なのでエキシビジョンぐらいしか使えない)を想定している。
広すぎると臨場感に欠けるから、変形できる機能を用意したって話なんだろうな。
アリーナモードにしても、バスケットボールなどのコート相当の大きさより外側は可動席が出てくるようになっている。
ちなみにSSAは2020年の東京オリンピックのバスケットボールの会場になることが予定されている。
用途からするとアリーナモードで可動席を出すんだろうな。
実際のところ、アリーナモードとスタジアムモード、どちらがよく使われているのだろう?
スケジュールを見てみると、アリーナモードでの利用が圧倒的に多いようだ。
公開されている範囲では1ヶ月、スタジアムモードの出番無しということもわりとある。(非公開の運動会などで使われている可能性は否定できないが)
スタジアムモードの用途としても、展示会という用途がけっこうある。
展示場としては14600m2、東京ビックサイトの東展示棟のホール1つ(3連結まで可能)が8350m2だから、
展示場として見れば、ものすごい広いわけでもない。(さいたま市内では一番広いだろうけど)
スタジアムモードの平面部も客席も使うのは一部のコンサートに限られるのが実情のようだ。
スタジアムモードのコンサートでの利用の代表例が Animelo Summer Live(アニサマ)では?
2009年以降は毎年夏にSSAのスタジアムモードを使って実施するのが恒例となっている。
行ったことないから実情は知らないけど、とんでもない人の数だなと思ったが。
3日間でのべ8万1000人ほど来ているってんだからとんでもない話だ。
コンサート用途では典型的に2万7000人ぐらい入るって事で、
ドーム球場を別とすれば屋内では破格の規模では?
ただし、スタジアムモードとアリーナモードの間で変形させるのにはそれなりに時間がかかるらしい。
アイドルマスター シンデレラガールズ5thライブツアーの埼玉公演ではアリーナモードで使ったけど、
変形にかかる日数を考慮すると、スタジアムモードは使えなかったなんて話がある。嘘か本当か分からないけど。
アブレ続出だったんだから、スタジアムモードでやればよかったのに、ということへの反論だったのかもしれない。
いくら広いといっても使う上でのハードルはけっこう高いというのは事実としてとらえてよいと思うけど。
メインアリーナとコミュニティアリーナの同時使用も可能だが、分割してそれぞれ別々に使うこともできる。
コミュニティアリーナは単独だと展示会に使われることが多いようだ。
コミュニティアリーナだけだと7500m3確保できるということで、これだけあればいろんな展示会できるよね。
なので、スタジアムモードで使われることが少ないとしても、この構造のメリットは生きていると言える。
そう考えると巧妙だよね。そりゃ稼働率もいいわけだ。