以前、オークションについて研究している学生の研究発表を聞いたのだが、
そこでセカンドプライスオークションという言葉が出てきた。
Yahoo!オークションをセカンドプライスオークションの例として示していたが、はて。
調べてみるとセカンドプライスオークションというのは、
2番目に高い入札額で1番目に高い入札をした人が買うというオークションを言うのだそうだ。(cf. セカンドプライスオークション (goo exBuzzwords) )
2番目に高い入札額で買うからセカンドプライスオークションなのだが、なんでこんな方法を取るんでしょうね。
ゲーム理論の議論を用いれば、全員が自分の評価額をそのまま入札することが証明でき、最も望ましい方式ということもできる。
だそうだが、はてどういうことか。
オークションに入札するとき安く買えるのならできるだけ安く買いたい。
とはいえ、他の入札者より低い額を付けてはそもそも買えない。
1番目に高い入札をした人がその額で買う、ファーストプライスオークションの場合、
できるだけ安く買うためには、他の人が入札するであろう額より少し高い金額で入札するのが合理的ということになる。
他の人がどう考えるかというのを考えながら合理的な入札価格を探る必要がある。
封印入札だから他の人がどうかわからないのが前提ですけどね。
一方でセカンドプライスオークションの場合、他人がどうかは考えなくていい。
単純に自分が払える限度と思っている額を入札すればいいわけだ。
自分の評価額より高く入札する人がいれば、落札するには評価額より高い最高入札額で買わねばならず、そのオークションは落札しなくて正解だし、
自分が落札したときは、2番目の人の入札額で買うから、高く入札しすぎても損をしない。
しかし、Yahoo!オークションって最高額で入札した人がその額で買うよなぁ……
これのどこがセカンドプライスオークションなのだろうと思うが、自動入札システムがそれにあたるようだ。
以前も自動入札のことを話題にしたことがあるな。
このとき、こんなことを書いている。
入札するときに金額を打ち込むが、現在価格が打ち込んだ金額になるわけではない。
例えば1000円の商品に1500円と打ち込んで入札ボタンを押す。
するとまず現在価格+入札単位の金額になる。なので1100円になるのね。
さて、ここで他の入札者が1200円で入札したとする。すると1500円入札した人が自動的に1200円+入札単位の1300円の入札をしたことになる。
ここでさらに1500円の入札をした人が出たとする。このときは現在価格は1500円となり、先に入札した人と後に入札した人が同率になる。
同率となった場合、先に入札した人が落札できることになっている。なので先に払える限界の金額を打ち込んでおくのが得策なのね。
最終的には 2番目の入札額+最低入札単位 か 自分の入札額 のどちらか安い方で買うことになる。
高く入札しすぎても、2番目の入札額+最低入札単位 で落札できる、この特徴はセカンドプライスオークションに通ずるものだということだ。
ここで1900円と入札するよりは払える限界の金額を打ち込んだ方が得策だということなので、2000円で入札しようと思った。
この発想はまさにセカンドプライスオークションと一緒だよね。
そうはいうけど、説明なしにYahoo!オークションをセカンドプライスオークションの典型例として示すのはまずいんじゃないかなと。
基本的には封印入札で使われる言葉だから。
封印入札ではかなり効果の大きな方法だが、最高入札額を見ながら入札できるのなら、自分の出せる限度を最初から入札する必要はない。
最高入札額を見ながら自動入札と同じことをしてもいいのだから。自動入札を使った方が有利なのは以前書いたとおりだけど。
自動入札機能がなければこの形式のオークションはイングリッシュオークションと呼ばれる。
それとなにが違うんだと言われると大した差はないし。ちょっとおかしな説明かなと思った。