有明ガーデンに みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMが並んでいて、
なんでこの2つを並べたんだろう? と気になった。
というのも、イオン銀行ATMは みずほ銀行と共同利用しているので、
ATM手数料などすべてみずほ銀行ATMと同等なんですよね。
みずほ銀行自身のATMは通帳対応しているなど多少の機能差はあるが、
どうしてもみずほ銀行ATMでなければならない理由もなさそうだが。
以前、こんな話を書いている。
みずほ銀行の取引で発行されたものは右上に「みずほ銀行」と書かれていて、
スルガ銀行の取引で発行されたものは右上に「イオン銀行」と書かれていることに気付いた。
イオン銀行ATMは イオン銀行・みずほ銀行の共同ATMと位置づけられている。
みずほ銀行利用時に他のコンビニATMより条件がよいのは自社ATMだからである。
ただ、これはみずほ銀行ATMとして機能するのはこのケースだけのようで、
それ以外の提携先は イオン銀行としての提携先と扱われるようである。
これ、厳密には間違いでイオン銀行と提携していなくて、みずほ銀行と提携している銀行はみずほ銀行扱いになるのだという。
イオン銀行は2007年から営業を開始した。
当初は都市銀行・地方銀行を中心に個別的に提携を結んでいき、
2008年に信用金庫・信用組合・労働金庫と包括的な提携関係を結んだ。
提携先は順次増えて行ったが、個別的な提携関係には穴もある。
2013年、イオン銀行とみずほ銀行は「戦略的提携」を結ぶ。
みずほ銀行にとってみれば、イオン銀行ATMを自社ATMと同等と扱うことで、サービス向上が図れる。
一方、イオン銀行と提携関係がない金融機関でも、みずほ銀行扱いでATMが利用できることで、
個別的な提携関係の穴を埋めて、ATMの価値を高められるわけである。
もっともイオン銀行の提携先が少なかったわけではない。
この時点でも銀行95行と提携を結んでおり、相当なカバレッジである。
イオン銀行と提携関係なくて、みずほ銀行扱いなら利用できる金融機関ってどこだ?
というので、そもそも みずほ銀行扱いで使える金融機関を考える。
日本では元々業種別のATMネットワークがあり、これらを相互接続したMICSというネットワークが作られた。
都市銀行・地方銀行・信託銀行・第二地方銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農協・漁協、
これらはすべて相互に接続されている。
長期信用銀行と商工中金は都市銀行・信託銀行とだけ接続されている。
長期信用銀行は後に普通銀行となり、現在の SBI新生銀行・あおぞら銀行 である。
みずほ銀行は、いずれの業種ともMICSネットワークで結ばれている。
ただ、MICSに参加していない銀行ってのもあるんですよね。
筆頭はゆうちょ銀行、元々MICSは郵便貯金への対抗策だったらしい。
新たな形態の銀行もそうで、セブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行はいずれもそう。
ATMを持たない銀行に目を向ければ楽天銀行、住信SBIネット銀行もそうである。
これらはいずれも個別的な提携関係を結ぶ必要があるわけですね。
とはいえ、さすがにセブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行のATMを利用できる銀行は多い。
どこに穴があるのだろうと調べてみると、イオン銀行には明確な穴があった。
それがJAバンク・JFマリンバンクである。実はイオン銀行とは提携関係を結んでいない。
しかし、MICSでみずほ銀行との提携関係はあるので、みずほ銀行扱いでイオン銀行ATMが利用できる。
これは確かに正しいようで、なるほどこういうときは使えるのかと。
他にもちらほら(第二)地方銀行では抜けがあるようだが実際は使えるということである。
イーネットATMはイーネットと提携していない銀行は、
そのATMの設置主体となっている銀行の扱いで利用できることがある。
そういえば、昔のローソンATM、これも設置主体の銀行はまちまちだったが、
ローソンATMと提携関係のないスルガ銀行のキャッシュカードを入れると、
その設置主体の銀行の扱いで利用できたんだよな。
現在はローソンATMの設置主体はローソン銀行となったが、
ローソン銀行と提携関係のない銀行は三菱UFJ銀行扱いとして利用できるそう。
(あまり明示的には書かれていないが、どうもそうらしい)
セブン銀行もそういう仕組みがあったようだが、セブン銀行こそ提携先が多いので使われているのかは不明。
イオン銀行ATMはイオングループの店舗に設置されているのが多いが、
それ以外の設置場所のバリエーションも多く、有明ガーデンもその一例である。
イオンカードが住友不動産との提携カードを出している関係かもしれないが。
コンビニ主体のセブン銀行(ファミリーマートも導入予定)、ローソン銀行とはまた違う設置のされ方で、
昔だったらいろいろな銀行のATMがずらりと並んでいたようなところろに、
イオン銀行ATMがぽつぽつと置かれているそんなイメージがある。
これはこれで有用と認められているからこそ提携先が多いのだろう。