濃厚接触者だけ心配してるわけではない

今日は久々に在宅勤務だった。

出勤してやる仕事も落ち着いてというところではあった。

平日に昼食のことを考えるのも久しぶりか。

食堂をやってたときは選択肢があったけど、今は出勤すれば弁当しかないからね。

そんなことも考えながら買い物もしないとならんわけですよね。

ちょっとそのことは改めてBlogに書こうかななんて。


新型コロナウイルスの診断を受ける場合や、その人の接触者などの出勤可否などの条件が整理されていた。

医師や保健所などから明確な指示がある場合はそれに従うということで、

具体的に診断を受けた人は、医師の指示があるだろうから、それでいいと思うんだが、

どちらかというと、診断が確定する前とか、濃厚接触者とまでは言えないまでの接触者とか、

そういうなんとも言いがたい状態の出勤可否を整理したということなのかなと。


ただ、その条件の中にCOCOAで通知を受けた人も入ってるんだよな。

COCOAで通知を受けると、接触日から14日間は出勤禁止にすると書かれている。

これは、感染者の濃厚接触者あるいは、濃厚とまでは言えずとも直接接触のあった人が出勤禁止としていることと対応しているとみられるが、

一方で、二次接触者、すなわち濃厚接触者あるいはそこまででなくとも接触者と接触のあった人は、

原則出勤禁止としておきながら、マスク着用・検温をした上で出勤することも可としているわけだよね。

マスク着用・検温というのは、いずれにせよ出勤する場合には必要とされていることなので、何も変わらない。


人の都合が付くならいいんですけどね。

もともと出勤者は絞って、できるだけ在宅勤務で対応できるようにしているわけだし。

ただ、出勤禁止の対象者が増えすぎると身動きが取れなくなる可能性が出てくるのが心配どころ。

同時に出勤する人を減らすことで、感染者が出勤していたとしても、接触者の数を減らすことができるのはそうだが、

感染者との接触があったというだけならば職場には限らず、特にCOCOAなんて何が原因で通知されるかわからないわけである。

この人は職場での接触で出勤禁止、この人は家族に体調不良者がいるので出勤禁止、この人はCOCOAで通知を受けたから出勤禁止、

なんてことをやり続けていくと、首が回らないということにならないのかという心配はある。


もっとも、同居家族など常に接触が続くような場合を除けば、具体的な接触日から14日経過すれば対象外になる。

現実問題としてCOCOAで通知が届くには、その感染者の診断が確定した後でということだから、

その頃にはけっこう日数が経過していて、数日の出勤停止に留まる可能性もけっこうあるような気がする。

(そんなところもCOCOAというツールの意義に疑いを持っている理由である)

職場関係の接触者は、診断を受ける時点で把握して出勤停止にするようにとのことだから、

こちらはできるだけ過走しないようにということだと思う。この考え方は正しいと思う。


難しいとは思うんですけどね。

確定診断が付いた人の濃厚接触者をケアするのは絶対条件ではあろうと思う。

ただ、それだけでは確定診断が付くまでは放ったらかしになってしまうし、

ウイルス量などの条件によっては陰性という診断も、どこまで信じて良いかというところはある。

濃厚接触者というのも、なかなか厳密な条件ではあって、ここにあてはまらないが心配な例はあろうと思う。

距離と時間の双方で区分して、リスクの程度を見極めたいところだが、統一的な尺度もないか。

濃厚接触者とまで言えない接触者でも、長時間ならややリスクは高いだろうし、近接がごく短時間ならリスクはごく低いだろう。


とはいえ、ここまで見ての通り、勤務先はわりと予防的なところまで対策を取ろうとしていることはわかる。

職場での集団感染を防げれば、とりあえず大きな問題は避けられるだろうわけですから。

ただ、業務に大きな停滞を生じさせないための措置で、業務に停滞を起こすようだと、それはそれで問題だろうと。

いや、実際に集団感染を起こすよりは傷は浅いけど。

これが杞憂に終われば良いのですが……

九州産馬限定なので

最近は週末の娯楽が競馬ぐらいしかないという状況からは脱したが、

相変わらず、JRAでは無観客続き、地方競馬でも無観客か観客を大きく絞ってという状況。

そうこう言っているうちに秋シーズンに入り、大レースがいくつもあるわけだけど、この状況は変わりそうにないですね。


先週末、こんなことが話題となった。

【土曜小倉1R】九州産限定未勝利戦は17頭全頭連闘、新馬2着カシノアイドルは出走取消 (netkeiba.com)

連闘というのは、翌週のレースに出走するということ。

このレースに出走した馬は、全て前の土曜か日曜のレースに出走していたということである。

どうしてこんなことが起きたかというと、キーワードは「九州産馬」である。


全頭連闘は珍事だが、例年、この時期の小倉競馬場では出走馬の多くが連闘になるレースがあったという。

それが開幕2週目の「九州産馬限定」の2歳未勝利戦である。

日本の競走馬の多くは北海道生まれ、でも他にも競走馬の生産が行われている地域はあって、九州はその1つである。

そんな九州での競走馬生産を盛り立てる意味で、JRA小倉競馬場と佐賀競馬場で九州産馬限定戦が行われている。

JRAでは夏の2歳戦で九州産馬限定戦が組まれ、昨年のスケジュールでは下記の通りだった。

  • 1週目 : 2歳新馬 1レース
  • 2週目 : 2歳未勝利 1レース
  • 3週目 : 2歳未勝利 1レース
  • 5週目 : 2歳オープン「ひまわり賞」

特に ひまわり賞 は「九州産馬のダービー」との異名もあり、九州生まれの競走馬にとっては名誉あるレースだそう。


ただ、今年はオリンピック対応と酷暑対策のため、夏の小倉競馬は4週間になってしまった。

その中で九州産馬限定戦を4レース組んだ結果、こうなった。

  • 1週目 : 2歳新馬 2レース
  • 2週目 : 2歳未勝利 1レース
  • 3週目 : 2歳オープン「ひまわり賞」

その結果、2週目の2歳未勝利戦は、前週の新馬戦を走った馬ばかりになり、結果として全頭連闘になったということである。

例年も多くが連闘と書いたけど、実は連闘ではない馬というのは、大半はこれがデビュー戦の馬だったという。

できればデビュー戦は新馬戦にしたいが、例年では初週の新馬戦に収まりきらなかったという。

その場合は翌週の九州産馬限定未勝利戦でのデビューを目指すことが多く、すると前週の新馬戦に出て連闘の馬と未出走馬が混在すると。

ただ、今年は初週に新馬戦2レースで、小倉でのデビューを希望する九州産馬は全て収まったので、未出走で未勝利戦に申し込む馬はいなかったということである。


そこまで九州産馬限定戦にこだわるのは、実態として九州産馬のレベルが低いからだという。

すなわち北海道産馬とともに走っては1勝もできないかもしれない馬であっても、

九州産馬限定戦ならば、勝利のチャンスがあるということである。

ひまわり賞は名誉あるレースだと書いたけど、他の2歳オープン戦よりは賞金が低く設定されている。

ひまわり賞で勝利した馬でさえ、JRAではその後1勝も挙げられないことが大半だという。


どうしてこういうことになっているかというと、歴史的には九州での競走馬生産はアラブ系種が中心だったらしい。

ところがアラブ系の競馬が廃止になり、サラブレッドの競馬に一本化される中で、九州での競走馬生産は縮小、

サラブレッドの生産をしようにも、九州では優れた父馬も母馬もおらず、これではよい馬も生まれない。

そこを打開しようと北海道に種付けに行かせたり、九州の生産者はいろいろな努力をしたそうである。

そこに理解のあるオーナーがいたのも幸いで、その背景には九州産馬限定戦の存在はあると思われる。

その結果、九州産の活躍馬もちらほら出てくるようになったのだが、やはり北海道産馬にはなかなかかなわない。


ただ、そんな中、阪神競馬場でのデビューを選び、北海道生まれの馬と走って勝利した馬がいた。

それが ヨカヨカ である。熊本県生まれの牝馬である。

この時点でけっこうな驚きだったが、夏の小倉競馬の開幕週に設定された2歳オープン「フェニックス賞」に出走、

これもまた他は北海道生まれの馬と走り、見事に勝利した。

そして、今週土曜日、中1週で ひまわり賞 に挑戦した。

ここまで2勝したことで他の馬より2kg重くなるというハンデを背負っての出走となった。(2歳牝馬が57kgを背負うのは異例)

そんなんで大丈夫かよと思われたが、見事に勝利して、九州産馬の中では圧倒的に強いことを示した。


これによりヨカヨカの収得賞金(クラス分けに使われる仮想的な賞金)は1500万円となり、

これだけの収得賞金があれば、例年は桜花賞への出走が可能なレベルだという。

ひまわり賞勝利は、九州産馬として名誉あることでもあるけど、賞金加算という実益もあったのである。

ここまでできれば夏の小倉競馬場でやるべきことはやったということで一休み。

ファンからは秋のレースでの活躍が期待されている。


ところで、九州産馬限定戦はあるけど、他の産地限定のレースはないの? と思った人はいるかもしれない。

そもそも、JRAでは外国産馬は (混合) または (国際) と書いたレースにしか出走できない。

なので、(混合)でも(国際)でもないレースは、内国産馬限定ということになる。

昨年実績では平地では新馬戦の4割、未勝利戦の6割、1勝クラスの5割、2勝クラスの15%が、内国産馬限定にあたる。

昔はダービーなど、外国産馬が出走できない重賞レースなんてのもあったっていうけど、

今は外国産馬が大きな不利を受けることはないが、ただ何でも自由に出走できるわけではないということである。


ただ、それ以外の産地を限定したレースは、現在はJRA・地方を見渡しても 九州産馬限定 しかない。

かつては盛岡競馬場で東北産馬限定の「銀河賞」というのがあったそうだが、今はなくなっている。

東北産馬は九州産に比べれば多いので、その点ではレースの充実度も期待できそうだが、

やはり地方競馬の1レースだけではなかなか注目度も低いというか。

裏返せば、九州産馬限定戦はJRAと佐賀競馬がそれぞれ目標となるレースを作っているからこそ成り立っているのかなと。

JRAがやってるってのは大きいと思いますけどね。それがあるから九州での競走馬生産に力を入れている人はいるだろうし。

あと、ヨカヨカ はJRA宮崎育成牧場で育てられたわけだけど、やはり九州では北海道ほど育成牧場が充実していない中で、

宮崎育成牧場は設備もスタッフも充実しているわけですから、それも助けになったんだろうなと。


一方で、最近になってJRAが東北産馬限定戦を検討している? ということが話題となった。

JRA 「東北産馬限定戦」を検討 (ぐりぐり君の個人馬主ブログ)

東北の生産牧場では高齢化などの課題があって、なかなか厳しい状況にあるようだ。

もともと東北での競走馬生産は盛んだし、歴史的には多くの活躍馬を出してきたという。

ただ、北海道への一極集中が進む中ではじり貧状態というのが今の東北の競走馬生産の実情と思われる。

その打開策として、九州産馬でやっているような、生産地を限定したレースも検討の余地があるということらしい。


当たり前ですけど、北海道産馬限定戦なんていうのはやる必要が無いんですよね。

放っといても日本競馬の大半のレースというのは全頭が北海道産馬になっているわけだから。

それでいいじゃないかという話もあるけれど、やはり地域の伝統というのもあるわけだよね。

かつて活躍馬を出したけど、今はすっかり競走馬生産は廃れましたというのも残念な話だし。

そこが意義なのかなと思いますけどね。

3年がかりの3部作の第3章

今日は夕方からのそのそと映画鑑賞に出かけていた。

自転車で出かけるのに暑いだろうと思ったが、夕方になれば多少は涼しくなっていた。

まぁそれでも暑いとは思いますが。


ここ半年でこの映画館に来るのは5回目、普段のことを考えればえらく多いですね。

一時期は新作映画が枯れて、旧作でしのいでいる時期もあったが、最近は少しずつ復調している気がする。

それでも本来の期待値ほどは入ってないんだろうなぁって。座席を半分に間引いてなんとかなってるってのはそうでしょう。

そんななかで僕が観に来たのは、本来の公開時期から後ろ倒しになって今月公開になった新作映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅲ.spring song」である。

本来は4月25日公開、まさにゴールデンウィークをめがけて公開する予定だったのだが、延期となった。

延期されたものの、こういう状況では舞台挨拶でドサ回りするわけにもいかず、

それでも初日には無観客での舞台挨拶をライブビューイングで配信するという形での舞台挨拶は行われたそうである。


この作品は3部作の第3章、ということでこれでHeaven’s Feelも完結となったわけである。

Fate/stay nightのアニメ化という点でも、これで全シナリオのアニメ化が完了となったわけである。

原作のゲームなどはやってなかったから、アニメで初めて知るという形だったが、

こうして見終えて思ったのは、この作品の世界ってそういうことだったのかということ。

この世界観、僕には難解に過ぎるところはあるが、この順番にはこういう意味があったのかというのは理解できた。

(ゲームでも、Heaven’s Feelは他のシナリオを読了した後にプレイできるものだったという)

一連のストーリーの完結編にふさわしいものではあったと思う。後味がよいかはともかく。


3部作の第3章とは言いますが、第1章が公開されたのは2017年10月、そこからほぼ3年がかりである。

全3章の映画の第1章

延期がなかったとすれば、各々1年3ヶ月ぐらいの間隔で公開されていたという計算である。

これが本当に惜しいなと思うところで、これだけ間が開くといろいろ忘れてるんだよなぁ。

もちろん、これだけの間隔が開くことにはそれだけの理由があって、それだけ制作に時間を要しているから。

おそらくこの作品の制作に取りかかれるようになったのは、[Unlimited Blade Works]のTVアニメが放送完了した2015年6月以降、

そこから全部完成して公開されたのは5年間、全部完成してからだと5年も待たせたかもしれない。

それを3部作にして段階的に公開することで、2年強、1年強、1年強という間隔で出すことが出来た。

そこはよかったんだけど……


やはりそうすると第1章から見直したいところだけどね。

これだけ間隔が開くと、Blu-rayは次作公開までに発売されるわけで、これで見返してから新作を映画館に観に来てねと。

そういう理屈はあったんですよね。その点でも巧妙でしたね。

とはいえ、これほどの人気作、なんかの機会で一挙上映とかそういうこともあるかもしれない。

体験価値としては映画館で見ることにかなうものはないわけだし。

実現性はさておき、期待したいところではある。


ちなみに、この作品の興業は好調で、今週には興行収入10億円を突破したとの報が入っている。

2020年8月15日(土)より全国156館にて公開中の劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song。
動員は62万人を超え興行収入は10億円を突破する大ヒットとなりました。
興収10億円突破のタイミングについては第一章時より7日早く、第二章時よりもさらに1日早い記録となり、引き続き前作を超える勢いで推移しております。

(興行収入10億円を突破! (劇場版 Fate/stay night[Heaven’s Feel]))

映画館すら忌避されるのでは? という不安もあったかもしれないが、この作品のファンにはそんなことはなかったようだ。

やはり、観るべき作品があれば映画館には足を運んでくれるということである。

第1章のときの実績もあって、この手の作品にしては上映館は多くて、むやみに遠出せずとも観られるのもよかったかもしれない。

苦しいながらに踏ん張れるのが映画だということで、勇気づけられた関係者も多かったかもね。

トンネルでつながってるので一級河川

河口湖を周遊していたら、ほとんど文字が消えた「一級河川 河口湖 山梨県」と書いた看板があって、

河口湖って一級河川だったんだと思って、後で調べたら、

もともとは孤立したせき止め湖だったものが、水路トンネルにより相模川(山梨県内では桂川と呼ばれる)に合流するようになったので、

現在は相模川水系に属する一級河川になってるんだそうで。


そもそも、河川というのは大きく一級河川と二級河川に分類されるが、

その違いは属する水系が一級水系であるか二級水系であるかということで、その河川自体の重要度で決まるわけではない。

利根川水系に属する河川は上流の小さな川であっても(河川に分類されれば)一級河川だし、

比較的流域は短いが、重要度の高い二級河川は多数存在している。神奈川県の境川とかそうだと思いますけど。

一級河川の管理は国、二級河川の管理は都道府県が原則だが、実際には一級水系の支川や上流部などは都道府県管理の区間も多い。

河口湖に「一級河川」と書きながら、「山梨県」と県管理であることを示しているのはこのことによる。


都道府県をまたぐような河川ならば、ほぼ一級河川になるので、内陸県には通常は二級河川はない。

ただ、山梨県は内陸県ながらに、県内完結の二級河川があることで知られている。

それが せき止め湖 である 本栖湖・西湖・精進湖 で、この3つの湖とそこに流入する河川は二級水系となっている。

普通は川は海に流出するわけだが、これらは流出河川なしなので山梨県内で完結してるんですね。

もしも河口湖に水路トンネルがなければ、河口湖も同様だったと思われるが、実際には相模川水系だったわけですね。


河口湖の流出先として水路トンネルができたのは江戸時代のことである。

治水と利水の双方の目的があって、利水は水路で結ばれた先、現在の 富士吉田市新倉 で かんがい を行うため。

河口湖にとってみれば、流出先がないということは増水時に水が引かないのを解消するということで、治水の意味もあった。

現在は江戸時代に作られたトンネルは使われていない。(運用中に崩落するなどの問題もあったらしい)

東京電力所有の水路(これ自体は発電所ではないらしい)と、これを増強する 嘯(うそぶき)治水トンネル で、嘯(うそぶき)川へ放水している。


水路で結ばれれば一級河川になるのかと思った人もいるかもしれないが、案外そんなものである。

千葉市を流れる 花見川 も、それ自体はほぼ千葉市内で完結する短い河川にもかかわらず、利根川水系に属する一級河川となっている。

なぜならば、この花見川と呼ばれている川は、正式には印旛放水路と呼ばれる、印旛沼増水時の放水ルートだからである。

独立行政法人水資源機構 印旛沼開発事業

印旛放水路は印旛沼側の新川と、東京湾側の花見川、そしてその間でポンプアップする大輪田機場から構成される。

新川は人工河川だが、花見川自体はもともとこの地にあった川で、そこに印旛放水路としての役割が与えられたと。

そのためには印旛沼から放流された水を受けられるだけの流下能力が必要なので、そこは作り替えられているわけだけど。


ちなみに、花見川河口付近の地図を見てみると……

千葉市美浜区 (Yahoo!地図)

花見川は一級河川で、その北側にある浜田川は二級河川である。

パッと見てそんなに違う? と思うけど、印旛沼と結ばれているのは大きな違いなんですね。(実際、それだけ川幅も太い)

一方で、南側にも川らしきものがあるが、実はこれは川ではないんですね。

草野水路と呼ばれる水路だそうだが、その実体は下水道だそう。下水といっても雨水なんだけど。

千葉市は下水道台帳をインターネットで公開していて、この草野水路自体は下水道とは書かれていないが、

稲毛区に入るあたりで、見た目はそのままで「草野雨水1号幹線」と書かれている。

雨水ならば開渠の下水道もあるはずなんて以前書いたことがあったけど、こんなところにあったんですね。

もっとも浜田川も二級河川と書いたけど、花見川区に入るあたりから上流は下水道なので、これも大差ない気はする。

やっぱり券売機を置くのは大変?

昨日、無人駅ではしばしば券売機が撤去されるなんて話を書いた。

自動化か無人化か

これは売上金回収やつり銭補充の都合があるからだと言われている。


こういうのは大都市圏でも一部の駅ではみられることがある。

最近で京阪宇治線・交野線の一部駅で券売機を廃止して、ICチャージ機に集約した例があるそうだ。

踏切を挟んで2つに分かれている駅で、宇治方面や交野方面という利用者の少ない方向の改札でこういうことを行ったそうだ。

現金で乗車したい場合、2つの方法があって、1つは踏切を渡って反対側の改札口にきっぷを買いに行くという方法。

もう1つはICチャージ機から乗車駅証明書を出して、これを改札機に通して乗車、降車駅で精算するという方法。


果たしてこれがどれぐらい効果があるのかはわからないけど。

のでICチャージ機はつり銭を出さないので(1000円札のみ対応らしい)、つり銭のことは考えなくて良い。乗車券用紙は必要だが。

それでも自動精算機は両側に配置しているわけだし、そこは普通につり銭の補充も必要である。

あと、京阪のこれらの駅は無人駅ってわけではないからね。駅員自体はどっちかにはいるわけだし。

とはいえ、こういう券売機と同等の装置を持つ乗車駅証明書発行機を置いている無人駅というのは世の中けっこうあるらしく、

それだけ現金取扱のある装置、とりわけつり銭を出す装置のランニングコストは高いということをうかがわせるものである。


この方法は周辺の主要駅が自動化されている場合に有効だが、そういう路線ばかりでもないだろう。

主要駅では駅員が個別対応で精算し、小駅では乗務員が運賃を受け取るという駅は多いわけである。

そんな中で、無人駅からの乗客が大量に押し寄せる駅では、精算所が大混雑ということが起きる。

そこでこういう対策もあるというのを2つ紹介する。


養老鉄道では桑名駅・大垣駅に「精算券」の券売機が置かれている。

養老線では利用者の多くは桑名・大垣のどちらかで乗降するので、ここを抑えればだいたいうまくいくという話である。

無人駅から乗車した場合、乗車駅証明書を取って、桑名・大垣の改札手前で乗車駅に対応した「精算券」を購入する。

そして、乗車駅証明書と精算券を一緒に渡して改札を出るという、まぁそれだけのことである。

仕組みは簡単だけど、駅員が個別対応して精算するより圧倒的に早いんじゃないか。券売機は2台あったはずだし。

この仕組みは近鉄から分社化される以前からあったもので、養老線利用者にはもはや定着しているものとみられる。


JR飯田線も無人駅が多い路線で、かつて豊橋駅では飯田線の無人駅からの乗車客で精算所が混雑することがあったらしい

そこで豊橋駅には飯田線の車内にある運賃箱と同型の運賃箱を改札に並べて、

バーコード付きの整理券と運賃を投入して、各自で運賃の支払いを完了できる仕組みを作ったらしい。

鉄道駅にバス運賃箱のナゼ JR東海、豊橋駅の混雑解消なるか?(乗りものニュース)

もっとも、豊橋駅はそのままJR他線に乗り換えることができるので、乗換先で車掌からきっぷを買うケースも多いだろうけど。


いろいろ調べてたら東京都でも青梅線末端区間の無人駅では券売機がなかったりするそうで。利用者は相応に少ない。

Suica導入路線ではあるので、ICカードで乗降する分にはなんとか。それも券売機撤去の背景ではあるようだ。

ただし、残高があることは前提である。(Suicaでは残高が初乗り運賃以上ないと乗車もできない)

乗車駅証明書発行機があるようだが、感熱紙に印字された乗車駅証明書が出てくるだけで、

これを降車駅の精算所に出して運賃を払ったり、車掌に渡してきっぷを買うことになる。

こういうところでは自動精算機に対応した乗車駅証明書が有用そうだけど、そうはなっていない。


券売機があれば無人駅でも……という話がある一方で、なかなかそうもいかないんですね。

昨日は北陸の話を書いたけど、JR西日本では中国地方でもICカードの導入路線が多くなっている。

ICカード導入路線というのは路線全体では利用者は多いが、その中には利用者が少ない駅もぽつぽつとある。

そのような駅では券売機・チャージ機がなくても、案外困らないんじゃないか。多くは主要駅で乗降するわけだし。

そういう理屈で券売機設置駅の集約が進むかも知れませんね。

自動化か無人化か

JR西日本が北陸エリアでの駅運営体制を見直すという発表をしていた。

今後の北陸エリアの駅運営体制等について (pdf) (JR西日本)

通常のみどりの窓口が設置される駅は北陸エリアで9駅、いずれも新幹線駅、

みどりの窓口をみどりの券売機プラスに置き換える駅が7駅、

七尾線・小浜線・九頭竜線の主要駅が5駅、新幹線駅でも黒部宇奈月温泉駅・糸魚川駅が含まれる。

金沢~敦賀については新幹線開通後にJRではなくなる予定なので、そこは含んでいないものの、

JRのうちにみどりの窓口設置駅は 武生・鯖江・福井・芦原温泉・加賀温泉・小松・松任に集約されるとのこと。


これによると、新幹線駅でみどりの窓口が設置されないのは 黒部宇奈月温泉・糸魚川 が初の事例では? とのこと。

そうなんですね。JR東日本・JR北海道には極端に利用者の少ない新幹線駅があるけど、一応はみどりの窓口があるんですよね。

新幹線駅でみどりの窓口がないなんて大変なことだと思うかも知れないけど、そもそも みどりの券売機 で指定席も買える。

(ちなみにJR西日本の「みどりの券売機」に相当する物は、JR東日本では単に「指定席券売機」でちょっと味気ない)

みどりの券売機プラス となれば学割乗車券など従来は窓口対応になっていたきっぷも大半は買えるので、そう不便ではないだろうと。

七尾線・小浜線・九頭竜線の主要駅5駅でも みどりの窓口 が みどりの券売機プラス に転換される計画である。

七尾線は特急の乗り入れもあるが、それ以外だとどちらかというと通学定期券が問題ですかね。

一応はみどりの券売機なら対応可能ではある。ただ、年度初めとか購入者が集中する時期に対応できるのかはよくわからない。


みどりの窓口 を設置するというのはけっこう大変な話で、かといって みどりの券売機 では対応できないきっぷもけっこうある。

そんなこともあって、みどりの窓口 の維持が難しいところで みどりの券売機プラス の導入が行われてきた経緯がある。

通常の みどりの券売機 と同等の操作はセルフサービスでできて、必要によって係員をテレビ電話で呼び出せるわけですね。

例えば、鶴橋駅の近鉄乗換改札(京橋・大阪方面)に設置されていた みどりの窓口 は みどりの券売機プラス に置き換えられたらしい。

鶴橋駅自体はみどりの窓口設置駅だが、乗換改札という微妙な場所でみどりの窓口を維持するのは難しいが、一定の利用はあり、

かといって通常のみどりの券売機では物足りないと、こうなったのだと思う。こんな形で主要駅での導入例もある。

でも全体としては、みどりの窓口設置駅を主要駅に集約して、それ以外を みどりの券売機プラス にするという用途の方が多いよね。

例えば、大和路線の王寺~加茂では、もともと全駅にみどりの窓口があったはずだが、

今は王寺・奈良・木津の3駅に集約され、その他は みどりの券売機プラス に置き換えられている。


みどりの窓口 が みどりの券売機プラス になる駅は、なんやかんや特急券も買えるし、改札係の駅員はいるわけだ。

問題は、みどりの窓口 がなくなって、さらには駅員までいなくなる駅である。

富山県内9駅無人化 JR西30年度までに (北日本新聞)

富山県内ではJRの路線は北陸新幹線以外は城端線・氷見線・高山本線という支線だけになってるんですね。

あいの風とやま鉄道・新幹線接続駅は駅員もいるし、みどりの窓口もある。(高岡駅もあいの風とやま鉄道のみどりの窓口がある)

それ以外の有人駅で、みどりの窓口が残る駅は1駅もないが、駅員が残るのは 砺波・速星の2駅のみとなる想定だそう。

越中八尾駅は特急停車駅だが無人駅になるという想定らしい。(現状でも猪谷駅は特急停車駅で無人駅ではあるが)

氷見市と南砺市では市内全駅が無人駅という想定だから、なかなかだなぁという気はする。


この資料では、城端線・氷見線・高山本線・大糸線の各駅と 小浜線・九頭竜線 の みどりの券売機プラス設置予定駅以外を「乗務員で対応」という書き方をしている。

一方で、北陸本線・七尾線の みどりの窓口・みどりの券売機プラス設置予定駅以外は「ICOCAへ対応」という書き方になっている。

「乗務員で対応」となっている駅の全てが改札係の駅員すらいなくなるとも思わないのだが、

ただ、多分これらの駅では券売機も設置されない駅が一定あると見られる。(というかすでに券売機がない駅もある)

というのも無人駅では券売機の売上金回収・つり銭補充などの手間がかかるので、券売機が撤去されることは全国的にも多い。

券売機のない駅を利用する場合は、降車駅で駅員か乗務員に運賃を支払うか、車掌からきっぷを買うかしなければならない。


一方でICOCAへ対応となっている駅は、ICOCAを利用すれば、あえてきっぷを購入する必要が無い。

チャージは必要かも知れないが、ICOCAは残高1円以上あれば乗れるので、たいていは乗車駅か降車駅のどちらかでチャージすればよい。

実際にはこれらの駅の大半には券売機が残ると思うし、改札係の駅員もいると思うのだが、

一部には現状でも券売機・チャージ機なしの無人駅があるし、そのような駅が増える可能性もある。

そうして券売機がなくなったとしても、ICOCAを利用する分にはそこまで不便ではないかも知れない。


駅の自動化というところでは、みどりの券売機プラス なんてその典型だけど、いろいろ選択肢も増えて、

利用者の方もセルフサービス化には慣れてきているので、駅員の配置が減ってもあまり不便はないかもしれない。

むしろ窓口に駅員がいるときしかきっぷが買えないほうが不便だとか、そういう考えもある。

ただ、駅員が完全にいなくなることへの抵抗というのはあるかもしれないし、

あと、無人化されることで券売機まで撤去されると、これは駅の自動化とは逆の話なんですよね。

券売機の配置まではここでは言及されていないのでなんとも言えないのだが、多少なりとも影響はあるんじゃないか。

無人駅が多い路線だと、主要駅の精算所が混雑するとかそういう問題もある。(打開策もあるが)


すると、無人駅が多い路線こそICOCAが欲しいですよね。これなら券売機撤去されてもICOCA使えば不便はないし。

極端に利用者の少ない大糸線を別とすれば、他は接続路線はすでにICOCA導入済みなわけですから、そこもメリットがある。

もしかすると、将来的にはそういう案もあるのかもしれないけど、ここには書かれていない。

導入費がそれに見合うかという問題はあるけど、駅の自動化と考えればそう悪くない話なんじゃないか。

この資料でも、ICOCA導入は駅自動化の一環と捉えているようにも読めますからね。

5000人以下に絞ってやった

週末の山梨行きの主目的はコンサートのためだった。(cf. 山梨県で日曜日だと不人気 )

BanG Dream! 8th☆LIVE 夏の野外3DAYS

1日目(金曜・Roselia出演)は自宅近くの映画館でライブビューイングで鑑賞し、

そこから土曜に山梨県入り、日曜に3日目(Poppin’Party・Morfonica・Pastel*Palettes出演)に現地で参加している。


この公演はアニメ・ゲーム関係のイベントとしては、緊急事態宣言後ではもっとも大規模なものと思われる。

数百人程度までならばあったと見られるが、1000人超ともなるとなかったんじゃないか。

そんなこともあって注目されたところはあって、ブシロードでデジタルコンテンツを担当している木谷取締役がインタビューに応じている。

声優・愛美×プロレスラー棚橋弘至×ブシロード木谷会長が語る、エンターテインメントの変化と手ごたえ「急がず、信頼を勝ち取っていく」 (マイナビニュース)

ブシロードは新日本プロレスを傘下に抱えており、デジタルコンテンツ関係では音楽ライブのみならず、演劇もある。

これを読む限りではプロレスは意外となんとかなっているようで、動員数を絞っても採算はなんとかなり、

その上で、配信での収入や選手のテレビ出演料などは従来と同程度だそうで、その点ではなんとかなっていると。

一方の音楽ライブは動員数を絞ると採算が非常に悪く、今回のライブも大赤字覚悟での決行だったと見られる。


とはいえ、バンドリについて言えば、もともとライブビューイングが定着しており、

会場への動員は絞った分の代替、あるいは広域移動を避けたいファンへの代替策にはなるだろうと考えていた。

この公演を決行する意味というのは、ライブビューイング、あるいはその後の映像商品といったところにつなげることにあって、

そういう意味では現地観覧でのチケット販売、あるいは現地でのグッズ販売といったところでは大赤字であったとしても、

ライブビューイング、通販でのグッズ販売、映像商品で埋め合わせできればよいという考えはあったと思われる。

そういう意味では壮大な公開収録のような一面もあったんですね。


まず、公演前の準備の話から。決行するが観客数を絞ることが発表されたのが6月末のこと。

これに伴いチケット料金が改定され、一般席で2割の値上げとなった。

他にもいくつか条件の変更があったが、その1つがチケットがコンビニ発券だったのが、電子チケットになったこと。

状況もいろいろ変わる中で機動的に対応できるようにするためか、あるいは入場前にチェックリストを表示できるからか。

あと初めて公式でのリセールなんてのも導入されてたようで。

ただ、チケット発行開始日にシステムが不調を来したり、チケット業者の練度があまり高くないことをうかがわせる面もあった。

まぁ入場においては問題はなかったので、その点では致命的ではなかったけど。


もう1つ、事前準備ということでは、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」をインストールすること。

これは来場者がすべきこととして挙げられていたもので、会場ではスマートフォンの電源を切らないこととあえて書かれていた。

COCOA については、僕は懐疑的ではあって、感染者が15分以上近くにいたことが判明しても、それが濃厚接触者にあたる可能性はそう高くない。

実際、このアプリで接触があったことをどうやって使うかというのはまだ確立されているとは言いがたい。

一方で、Androidであれば電池消費がことさら増えることもなく(iPhoneではやや電池消費が多いとの情報もある)、

役に立つかどうかはともかくとして、導入することによる不都合は少ないし、なにより来場者がすべきことなので導入しておいた。


当日のことは、日曜にも書いたが、密集しないように呼びかける人がいたのが印象的。(cf. 河口湖と野外ライブ)

座席の位置によって入場時刻を分散させることにはなっていたが、そこまで厳密ではなかった。あくまでも目安ですかね。

入口に COCOAをダウンロードしたか、Bluetoothは有効になっているか ということの確認を呼びかける看板があった。

その他、今回のためにいろいろ看板作ったみたいですね。概ね1m程度の間隔を空けるようにという看板はいろいろなところにあった。

入口では、まずサーモグラフィーによるスクリーニング、基本的には素通りである。気になる人は個別に呼び止めるのだろう。

その先に改札があって、手荷物のチェックはいつものこととして、非接触式の体温計での検温がある。

ちなみに検温でNGの場合はチケットは払戻になると書かれている。実際に該当した人がいるかは知らない。

そしてチケットの確認だが、ここでアプリに登録した顔写真との照合をするが、マスクを外せとは言われなかったのでザルである。

というか、そもそもこの顔写真というのもアプリに登録するにあたって、本人確認書類との整合を確認したりはしていない。

なので、本人確認としてはあまり意味を成していないと思う。

この先に消毒液が置かれていて、ここで消毒を促される。観劇するだけなら特に意味は無いと思うのだが、まぁ一応。


会場では、椅子が並べられているが、1つおきで使うようになっていた。間隔を空けて並べるよりも便利だったのだろう。

会場内ではマスクの着用と声出しを控えることが求められている。ガイドラインによるものだろうと思う。

あまりに換気のよい屋外であることを考えれば、声出しをしてもあまり問題はないような気もするのだが、一律に適用している。

マスクはともかく声出しというのは演出面にも影響があることである。

でも幸いなのはサイリウム文化圏だったということで、ペンライトを振って応援ができますから。ここは幸い。

出演者も手拍子を促したり、声出しができないなりのやり方をするということで、うまくやってたんじゃないか。

終演後の退場も密集しにくいよう普段に比べるとゆっくり出していく。人数の割には時間はかかったと言える。

会場を去る電車にしても、動員客数の総数を絞ったことで混雑緩和はできたんじゃないか。


さて、ここからは内容に関すること。

まず1日目、ライブビューイングで見たRoseliaの公演である。

なぜかD4DJのMerm4id(マーメイド)のオープニングアクトから始まっていた。

過去にもArgonavisが開演前にパフォーマンスしてたりあったので、ブシロードの常套手段ではあるんでしょうけど。

Roseliaはやっぱり安定してよく見せるなと思った。セットリストもよく考えられている。(メンバーで焼肉しながら決めるのが恒例とか)

Roseliaにとってはこの会場はちょうど1年ぶりぐらいなんですよね。その点でも練度が高いですね。


3日目、最初はここが演奏初披露になったMorfonicaから。

本来は5月のイベントでお披露目になるはずが、中止・延期になってしまい、ここまで引っ張ってしまった。

MVはあったけど、実際のパフォーマンスとしてはどうなるか未知数であったところである。

やって見せなければよさも伝わらないわけで、こういう形でお披露目できただけでも決行した価値はあったんじゃないか。

ちょっと意外なところもありつつ、初披露としてはなかなかの完成度だったんじゃないかと思う。今後にも期待が持てそうですね。

引き続き、Pastel*Palettes、ボーカルの丸山彩を演じる前島亜美さんに、バックバンドとしてRAISE A SUILEN(RAS)という、今までもおなじみの構成。

ちなみに2日目はRASの単独ライブだったが、直前に雷雨に見舞われたり、いろいろ大変だったらしい。少し遅れで無事にやりきったけど。


そして最後はPoppin’Party(ポピパ)、MorfonicaとPastel*Palettesで半分、ポピパで半分という感じでしたね。

本格的なライブは去年5月のNO GIRL NO CRY以来なので、かなり開いてしまった。

あまり飾らない感じがポピパらしいと、ここまでのRoselia、Morfonicaなどのパフォーマンスと見比べても思う。

4月まで放送していたTVアニメ 3rd Seasonでの新曲で初披露もあったが、すると印象が変わって、当初の印象よりずっといい曲だなというのも。

花火や炎といった野外らしい演出とも相性のよい曲を持ってきて、なかなかに見応えがあった。

アンコールで最後に披露したのは「夢を打ち抜く瞬間に!」だったが、これはTVアニメ 3rd Season最終話にちなんでRASとRoseliaのボーカルも呼んでの披露だった。

5月の西武ドームでの公演で予定していたものだったようだが、こういう形で実現できたと述べていてよかったねと。


最後に今回の公演の客入りについて。

6月末の時点では8月にはイベントの集客上限は撤廃されると思っていたが、実際には撤廃されず、

5000人超に売っていては無理なのでは? と思ったのだが、実際には5000人以下になるようにしていたという。

もしも撤廃されたら追加販売するつもりだったのかもしれない。

「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS DAY3開催報告 (pdf) (ブシロード)

発表によれば18000人のキャパシティのある会場に4000~4300人程度の動員で行ったとのことである。

これに対してライブビューイングもあったわけだが、1日目(Roselia)が一番多くて国内で6000人、海外で2000人程度だったとのこと。

合計で1日目が12000人ほど、2~3日目が11000人ほどとなるので、そこそことは言えるが、

会場に当初動員する想定の人数には満たず、ライブビューイングで十分に埋め合わせできたとは言えなさそう。

満員になった上映館はあまりなかったんじゃないか。(僕が見たときには1日目だけ1~2館が完売だった程度)

映画館でも1席おきにする対応を取っていたが、一方で比較的大きなスクリーンが割り当てされていたと思われる。

映画館でさえ忌避されたのか、ライブビューイングでは代わりにならないということか。

僕がこの数字を見た感想としてはちょっと物足りない感じはあったが、主催者としての感想はどうなのだろう?


とはいえ、観客を入れて映像を撮れたことはやっぱり大きな上積みなのである。

早速、来月には有料配信で今回のライブ映像を見られるという。速報版としてライブビューイング映像を使うんじゃないか。

これでどれぐらい取り返せるかはよくわからないけど、これは来場できなかった人だけでなく、

来場できた人にとってもできるだけ早く見返したいというニーズはあると思われるので、そこでは売れると思う。

当日はあくまでも会場と映画館で、その後に遅れて配信というのは理にかなった話だと思う。

これもどれぐらい取り返せるかはわからないけどね。


バンドリの今後の計画だが、まず10月にMorfonicaとポピパの単独ライブが予定されている。ポピパは2日間ですね。

連日にわたって東京ガーデンシアターの会場を抑え、この後にはD4DJのライブまで組まれているという。

ここについては屋内で、座席数の半分ならば5000人は超過しないので、座席数の半分で計画しているんじゃないか。

ただ、そもそもの問題として平日なので、ここが動員にとっては厳しそうである。

ライブビューイングも実施予定とのこと。これも平日だってのがネックですね。

次に12月にRoseliaとRASの合同オンラインライブが予定されている。

これは来年初頭に計画されている合同ライブ「Rausch und/and Craziness Ⅱ」の前哨戦という位置づけ。

もともと来年初頭のライブは予告されていたが、このタイミングでオンラインライブを差し込んだことの真意はわからない。


現地・ライブビューイング・インターネット配信を組み合わせて、当初計画をうまく生かす形でできたからこそできたんであって、

そういう手は取りようもないとか、当初の興業規模が巨大すぎて減量できないとか、そういうのもあろうと思う。

今回の規模感は絶妙だったと思いますね。ライブビューイングの準備があったことも幸いだった。

ただ、秋になっていくにつれて、動員規模が制限される想定で組み直した興業は増えてくるんじゃないかな。

現状でもトークイベントは身軽なこともあって、インターネット配信を主として開催される傾向にある。

動員規模の制限が不要だという形になればいいんだけど、やはり難しいかなと思う面はあって、

1つは会場の中の問題ではなく、会場の周辺で人が多くなることや、広域の移動が増えることの懸念。

もう1つはオールスタンディングのライブハウスみたいな、過度な密集を前提とした施設は論外だということ。

とはいえ、今のガイドラインは厳しすぎる面があろうと思うので、そこは見直しに期待したいところ。

富士山のふもとを行く

朝9時すぎに河口湖の宿を出て、駅に向かって歩くが、昨日の日中とは打って変わって静まりかえっている。

もう少ししたらというのもあるかもしれないが。

電車に乗って2駅、富士山駅で下車した。駅に着いて気づいたけど、大月~河口湖の列車はここで方向転換するんですね。

河口湖駅で電車のシートが逆向きになってるのは転換忘れかと思ったが、富士山→大月の向きに合わせてたんですね。

なお富士山駅自体は行き止まりの駅だが、少なくとも定期列車では全ての列車が途中駅となるようだ。


富士山駅というけど、かつては富士吉田駅という名前だった。今も富士吉田市の代表駅であることに変わりは無い。

富士登山というならば河口湖駅の方が近いじゃないかとは思うけど、そういうことではないんだろう。

ここからバスに乗って向かうのは富士吉田市のお隣、忍野村である。

山中湖方面のバスに乗れば行けるようで「ふじっ湖号」といういかにも観光路線らしいバスに乗る。

やってきたのは小型ノンステップバス、それで病院にわざわざ寄り道するなど、コミュニティバスのような趣である。

こういうバスの需要が細い地域で、生活路線と観光路線を兼ねるのはいいことだと思いますけどね。


忍野村ってどんなところだろと思ったら、吉田の市街地を外れたらもうわりとすぐに入ってしまい、

少しだけ森の中を走っていたが、そのうち開けてきて、その後に村内を歩いていたら田畑と住宅が入り混じっており、

思っていたよりもはるかに都市的だなと思った。実際、1万人弱の人口がいるそうで。

そんな忍野村に入って数個目のバス停、さかな公園で下車した。

ここで下車して橋を渡ると 富士湧水の里水族館 のある さかな公園 がある。

こんな山の中に水族館? と思うかも知れないけど淡水魚専門の水族館ですから。

それにしても、不思議な気がしたかも知れないが、隣接地に「山梨県水産技術センター忍野支所」という看板が。

そう、忍野村を含むこの一帯はニジマスをはじめとする魚の養殖が盛んな地域なんですね。


大抵の水族館で淡水魚の展示はあるが、そんなに見栄えするわけでもなく、なかなか充実しない印象はあった。

淡水魚だけの水族館というと琵琶湖博物館は知っていたが、まさかこんなところに淡水魚専門の水族館があるとはね。

この水族館の展示物も主なところはマス類ということになるが、他にも水辺の生き物を含めて丁寧に展示していると思った。

やはりなんやかんや言っても淡水域の方が身近なわけで、そういう生き物を観察できると学びは多いですよね。

平日とあって館内はいくぶん落ち着いていた。夏休みも短縮されたりで小学生もなかなか来ないのかも知れない。


あと、おとといに甲府盆地に果樹園が多いという話で、地方病(日本住血吸虫症)克服のためという背景を話を紹介したが、

そこで原因となったミヤイリガイが展示されていた。この施策で巻き添えを食らった カワニナ もあわせて展示されていた。

日本住血吸虫症は複雑な病気で、寄生虫はミヤイリガイがいなければ哺乳類に感染することはできず、

かといってミヤイリガイそのものは寄生虫がいなければ普通の小さな貝だし、地方病を克服した甲府盆地にも一部には生息しているという。

一方のカワニナは全国各地で生息していて、これを食う生き物としてはホタルが有名なので、ホタルと関連して知られている。

ミヤイリガイが生息しにくくなったということはカワニナにとっても生息しにくくなったということであり、

するとかつてホタルが見られていた地域でもホタルが見られなくなったわけである。そんなことも解説されていた。

この展示は今年からできた新しい展示だそうで、山を挟んだ甲府盆地の話ではあるが、山梨県唯一の水族館としての使命と考えているようだ。


そんなこんなで さかな公園 をひとしきり楽しんだ後は、少し歩いて忍野八海へ。

ここに来ると急に人が増えるのでびっくりする。公共交通で移動して、観光地へ徒歩へ移動すると、そういう経験は多いけど。

忍野八海ってなんだって、地下水が湧き出て池になっているところですね。これが集まって川になっている。

これは山中湖を源流とする桂川に合流しているわけだが、この桂川というのはそのうち相模川と呼ばれるようになる。

だから、ここから湧き出た水は神奈川県の水道用水になってるわけですね。もちろん忍野村を含む山梨県内でも利用されてますが。

池によってはいかにも湧き出ているのがよくわかるところがあって、なかなか不思議である。

ちなみに忍野八海のうち出口池だけは少し離れたところにあって、周辺を歩いていて気がついたのだけど、ちょっとわかりにくい。

あと、これは帰ってきてから気づいたけど、底抜池だけは 榛の木林資料館 の有料区域内にあったんだそうで。

確かに何か数合わないなと思ってたんだけどそういうことだったのか。さほどアピールしてなかったので気づかなかった。

逆に言えばそれ以外は無料で観覧できるってことですね。


バスで富士山駅に戻ろうと思ったら、往路とバスの経由地が違って、浅間神社の前を通ったから途中下車。

富士登山のスタート地点として歴史が長い神社である。

もとは富士山を遠くから拝む神社だったのが、江戸時代になって富士山が登る山になって、

その時に玄関口として地位を確立したのが、この北口本宮冨士浅間神社ということらしい。

今でこそ自動車で比較的高いところまで進んで登山をスタートすることも増えたが、現在もここから徒歩だけで登山することができる。

現在って書いたけど、今年は登山道閉鎖されてるんですけどね。道自体はずっと現存しているということです。


その後、富士山駅に戻ってきて、次の電車は……と見ると、特急 富士回遊だったので、これに乗車することに。

えきねっと でチケットレス特急券を購入して、時間になって改札を通ろうとすると、駅員に「どちらまで乗られますか」と聞かれ、

伝えると「特急券を見せてください」と言われてチケットレス特急券を見せた。

こんなことあるんだなぁ。チケットレス特急券を車掌に見せてくれと言われたこともないが、駅員に見せてくれと言われるとは。

ちなみに富士回遊は昨年運行開始なのでまだ歴史は浅い。それ以前から臨時列車では富士急への乗り入れはあったが、定期列車になったのは富士回遊ができてから。

便利だとは思うし、今回の場合だとこれがあるおかげで1時間早く帰宅できたのでよかったけど。

意外と富士急区間での特急料金がかかると思ったが、相応には早いのも確かなので。

河口湖と野外ライブ

今日は朝に石和を出て、河口湖へ向かう。というわけでバスですね。
驚くことはない普通の路線バスだが、富士急ハイランドへの観光路線という色合いも濃いのか一部減便されている。
車内は自分入れて2~4人、確かに少ないが・・・・・・
笛吹市内は都市化している一方で、果樹園も目立つ。幹線道路沿いで観光農園が目立つのもあるが、それ以外でも、ほかの地域なら水田があるようなところに果樹園がある。
そんなこんなで進んでいくと坂がきつくなって峠越えの道になっていく。
そしてトンネルを抜けて坂を下ると河口湖が見えてきた。


というわけで昼過ぎまでは河口湖で観光である。
と、ちょうどバス停を降りたところのすぐ近くに今日の宿があったので荷物を預けて身軽になった。
歩いてると天上山公園の案内が書いてあって、展望がよいそうなので上った。これがなかなか大変だったが。
河口湖の眺めはとてもよかった。一方で富士山はというと昨日の雨のためか霞んでいた。
ここから富士急ハイランドも見えて、よく見ると今日のコンサート会場が見えた。


下ってきて、今度向かったのは遊覧船である。
やっぱり湖ですからね。水上からも楽しまないと。
ちなみにこの遊覧船は富士急系列の会社がやっていて、富士山のシルエットに「Q」のマークが掲げられている。
これ自体は富士急の社章(という言い方かはわからないけど)だけど、どうしても富士急ハイランドの印象が強く、
その富士急ハイランドといえば絶叫マシンの印象であるから、この遊覧船が恐ろしい乗り物に見えなくもない。
全くの誤解ですけど。よくある観光地で鉄道会社の系列会社が経営している観光船ですけど。
案外、乗船者は多いように見えた。


河口湖畔を散歩してるとやはりリゾートホテルが多いんですよね。
商売としてはどんなもんなんだろう。この週末は宿泊者がいるだけ救いだろうか?
ここで日焼け止めを塗り忘れたことに気づいた。これは数日後地獄を見るな。
まぁ昼頃までは本当によい天気で。釣りを楽しむ人が多く見られた。


さて、富士急ハイランド コニファーフォレストでのコンサート開始が17時、
入場が15時50分~16時10分でということだった。
一方で宿のチェックインが15時から、河口湖駅からの電車は思ってたよりは本数はなかったが、すぐチェックインして急げばなんとか15時半ごろには付くか。
終演後にチェックインでもよいと思ったがバタバタするだろうし、先にチェックインがよいだろう。
結果的にはこの作戦はうまくいって、河口湖駅まで走る羽目になったが、逆に宿に戻ってくればチェックイン待ちの列を横目に、比較的すぐに鍵を渡してもらえた。
時間が時間なんでフロントが手薄だったんですよね。


河口湖駅から電車で1駅、富士急ハイランド駅で下車。
ICカードだけ自動改札だが、1台しかなくて利用者の大半がICカードなので、ICカードの方がかえって詰まるという。
ここは遊園地の入場ゲートなのだが、さてどうやっていけばよいのかと見ると地図が張ってあって、遊園地の中を通る線と外を通る線があった。
結果的にはこの外側を通る線によって人の流れについて進んだが、まぁよくわからん道をゆくので1人なら迷っただろう。
後で知ったのだが富士急ハイランドは入園だけならば無料だそうで、といってもフリーパスではないから入園券の発行を受ける必要はあるのだが。
なので、無料で入園して通過するという方法でよかったですね。ちょっと手続き的にはめんどくさいんだけど。
どちらにしても最終的には同じルートに合流してコニファーフォレストへの道を進む。
道中、案内係の人は「幅いっぱいに広がって間隔をあけて歩いてください」と、あえて整然と進まないように呼びかけるという不思議な光景もあった。
そんなこんなで会場にたどり着いたのだが、なんか床面がぼろぼろなんだが・・・・・・
コニファーフォレストは本来はスケート場、なのでここの上に製氷してるのだと思うが、これでいいのか?


今回のコンサートが決行できた要因はいくつかあると考えているが、定員の1/2以下かつ5000人以下という基準によったのも1つである。
どうせ仮設席なんだから間隔をあけて並べればと思うが、都合が悪いからか詰め詰めに並べて1つおきに使う方法でやっている。
ただ、 1/2にするだけでは5000人を越えてしまうと見られ、実際にはそれ以上に減らしているらしい。
それでもやったのはバンドリがライブをやってこそのコンテンツだからなんじゃないかなと思っていて、
それは今日初披露のMorfonicaもそうだし、本格的なライブは1年以上開いたPoppin’Partyもそうだけど、やっぱり実演して化けるものはあるんだよね。
それが映像として残ることは将来にとって上積みになるということなんじゃないでしょうか。
あと本格的な野外でのコンサートって初めてだったんだけど、花火が使えるのはよかったですね。
天気も心配だったけど、午後から曇ったけど雨にまではならず、開演後は雲も取れていった。暑くならなかったしよかったのでは?
このあたりは後日改めて深堀りしようとおもう。

山梨はフルーツ王国

今日から山梨県にお出かけ。電車で行くわけだけど、特急は使わず。
特急も考えたのだが、思ったより所要時間が短くならなかったので。降車駅の都合もあったのかもしれないが。
その場合、たいていは高尾駅で東京方面から来た電車から乗り換えになる。ここから1時間半乗る。
車内は比較的空いてた。そういえばここって普段ならハイキング客が多い区間なんだよな。
車内放送で「すべてのドアが自動的に開きます」と放送してて、普通じゃないかと思ったけど、よく考えるとこの区間って普段なら通年で半自動ドア、ボタンを押して開け閉めするわけですね。
どうもこれは感染症予防策らしく、ドアを開け閉めしてれば勝手に換気されるだろうということらしい。
窓も開けてるのでどっちかでいいんじゃないかとも思うが、昔は半自動ドアって冬だけでしたよね。(少なくとも北陸ではそうだったが)
途中、窓がやたら小さな電車に追い抜かれて、なんだ?と調べたら四季島だったらしい。
どうも山梨県方面のツアー客を乗せてたみたいですね。初めて見たけど不思議な雰囲気を放つ列車だ。


そんなこんなで甲府盆地に入ると、高台なので眺めがよく、右も左も果樹園である。
フルーツ王国なんていわれることもある山梨県だが、こうして見てみると異様なまでの果樹園の多さである。
いろいろな要因はあって、ぶどう栽培の歴史が長いこと、地形や日照などの条件が果物の栽培に適することなんてのもあるけど、
実はほかにも理由があるといわれていて、それがかつて甲府盆地を苦しめた「地方病」克服のためだったという。
地方病とは日本住血吸虫病のこと。寄生虫を貝が媒介して感染する病気だったという。
甲府盆地の水田地帯を中心に蔓延した病気で、貝のすみかをなくすという対策の中で、水田をほかの用途に転用することが行われた。
その転用先の1つが果樹園で、そもそも栽培に適する地域で、なおかつ高付加価値ですから、山梨県では果物の栽培に力を入れたわけですね。


そんなこんなで最初の目的地へ行くために山梨市駅で下車。
特急の効果が薄かったのはこの駅に停車する特急が限られていたのもあったかもしれない。
山梨市?そんなのあったの?と思った人もあるかもしれないけどあるんですね。県庁所在地でもなんでもないんだけど。
1954年に市町村合併でできていて、そのルーツは東山梨郡にあるという。実際、このあたりが東山梨郡の行政の中心だったという。
東があれば西があるだろうというわけだけど、西山梨郡は現在の甲府市とほぼ等しい。やっぱりな。
とはいえ、この山梨市というのもそこそこ歴史がある地名ではあるらしい。


ここで降りた理由は、笛吹川フルーツ公園へ行くため。県立の都市公園ですね。
駅から見ると、高台の上に見えますね。距離的には歩けそうだったけど、暑いし坂がきつそうだし、少なくとも往路はバスで。1日3往復しかないけど。
やっぱりすさまじい坂だった。これはバスで正解でしたね。
この公園、そもそも周辺が果樹園が多いが、園内も果樹園である。全部が全部栽培目的ではないけど。
高台とあって眺めがよいし、夏の甲府盆地とは思えないさわやかな雰囲気である。
園内では水遊びをする子供が多く見られた。そういう遊び場がいろいろあるんですよ。


そんなこんなで景色を楽しんで果樹園の中を歩いていたら、ぽつぽつと雨が。まもなく雷雨になった。
ドーム状の施設があって、そこで雨宿りしながら、しばらく留まっていた。
これだけ雨が降ると涼しくてよいが・・・・・・


少し雨が落ち着いてきたところで、歩いて山梨市駅まで戻ることにした。
3本目のバスを待ってもいい時間かと思ったが、歩いてもおもしろいだろう。
歩いて気づいたのは、この公園が山梨県果樹試験場の隣接地だったということ。それでフルーツ公園だったのか。
周辺はやっぱりぶどう畑ばかりで、なかなか独特な景色である。


今日の宿は笛吹市の石和温泉である。
これは明日に河口湖方面に向かうのに好都合だから。バスがあるんですよ。
ゆっくり風呂につかって、明日に備えるにはいいでしょ。
宿代も河口湖周辺ではコンサートの都合か割高で仕方なかったが、石和に泊まるのは内容を考えればとても安かった。
前泊の必要性はともかく、これはこれでいいんじゃないでしょうかね。