ビューカードとSuicaのドッキング

昨日は予想外にカツカツで、栄に到着して夕食を食べたら、すぐ名古屋駅に行かないとならないぐらいだった。
もうちょっと余裕があると思ってたけど、余裕あると思ってあれもこれもと付け足しすぎたか。
まぁ昨日Blogに書いた以外にもやってたことはあるんで。


それで、名古屋駅のJRバスターミナルでバスに乗り込むと、あれ、コンセントがない……
どうも予約するバスを間違ってたらしい。時間的には問題ないのだけど。
今でも付いてないバスが走ってるんだね。臨時便でもないんだけど。
一日中、名古屋を歩いたもんで、消灯前に寝入ってしまった。


早朝、5時半、所定より20分早く、東京駅に到着した。
今回の旅行のついでにやるべき課題があったので、早速、東京駅でこなそうと思った。
JR東日本の改札へ行き……そう、Suica購入とオートチャージの設定ですね。
これはJR東日本エリアに行かないとできないことなんで。
それをカード作成から所定の期間内に済ませて、オートチャージすると、キャンペーンの対象になるので。


記名式のMySuicaはみどりの窓口に行かずとも、黒い券売機で買える。
黒い券売機で、Suica購入→MySuicaと選び、氏名カナ・性別・生年月日・電話番号を打ち込む。
このうち、氏名カナ・性別・生年月日が一致するビューカードとひもづけしてオートチャージ設定ができるわけだ。
金額はデポジット込みで1000円・2000円・3000円……と選べる。しかも、ビューカードでの支払いも出来る。
というわけで最低額の1000円を選び、ビューカードで支払った。
これで、定期券とオートチャージが両立できるSuicaが手に入った。


引き続き、その隣にあるVIEW ALTTEでオートチャージの設定を行った。
Suicaリンク設定を選び、さっき買ったSuicaとビックカメラSuicaカードを投入する。
そして、オートチャージ金額を設定するが、2千円を切ると3千円チャージに設定した。
オートチャージって入場時にしか効かないらしいんで、それを考えるとこれぐらいがよろしいのではないかと。


合わせて、ビックカメラSuicaカード内蔵のSuicaのオートチャージを無効化した。
これを無効化しておけば、万が一、関東圏で改札機にタッチしてしまっても使えない。
関東圏では初乗り(JR東日本だと133円とか)未満のICカードは入場時にはじかれるのだが、
オートチャージができると通れてしまうのでね。
関西では1円あればいいけど、0円はダメなので防がれる。
中京圏では0円でOKだけど、そこまで考えることはないか。


さて、そうして関東圏では残高を気にせず好きなだけ乗れるようになった。
というわけで改札を通ると、早速3000円チャージされ、残高が3500円になった。
中央線快速ホームへ行くと、「各駅停車」が停まっている。レアだな。
早朝深夜は快速運転(といっても御茶ノ水~中野ぐらいだが)を取りやめ、
その区間は普段、黄色い電車が走っている線路を走るのだという。話としては聞いていたが……
ただ、今回は各停区間は関係なく、御茶ノ水駅で降りるんですけどね。


なぜ、御茶ノ水駅に来たのかというと、以前使った銭湯「江戸遊」に行くからね。
秋葉原界隈から近いと言うことで、便利だなと思っていたが、駅としては御茶ノ水駅がさらに近いらしい。
というか神田明神でも最寄り駅は御茶ノ水駅なんだね。神田は駅が多いから……
江戸遊は朝風呂も8時まで行っていて(というか夜通しサウナ営業は行っている)、物価統制令価格(460円)で使える。
今回の0泊3日の旅のほぼ中間、どうせ秋葉原界隈が目覚めるまで時間はあるし、ちょうどいい。
けど8時までもちょっと早いから、場所を変えて神田岩本町のマクドナルドで一服してた。
一服したのは僕だけではない。そう、タブレットも一服である。電源あるので、バスで充電できなかった分を取り返そうと思って。
ちなみにここでBlogのネタを紙に書いていた。結局、昨日はタブレットで打ち込む元気はなく、翌日打ち込んでいる。


もう1つ、Suica関係でやっておくべきことがありましたね。
今度JR東日本エリアに来るまでの分をチャージしておかないと。
ビューカードからのチャージをできる機械は2種類ある。VIEW ALTTEと黒い券売機だ。
両方試してみた。といっても、やることはほぼ一緒なんですけどね。
使うのはSuicaとビューカードだ。
まず、チャージするSuicaを投入する。そしてビューカードを投入して、暗証番号を打ち込み、金額を指定する。
黒い券売機ではSuica投入→金額指定で、支払い方法としてビューカードを投入して暗証番号を打ち込む。
両方試したのは、10000円と5000円に分けてチャージしたからだ。1000・2000・3000・5000・10000円からしか選べないので。
これからチャージ出来ない分、しこたまチャージしてやろうと思い、20000円の限界に近くまでチャージしてやったが、
小口決済だけなら4ヶ月でも10000円行くことはないし、ちょっと多すぎる気はした。
ポイントとしてはSuicaもビューカードも両方いるということだ。
券売機でクレジットチャージというと、SMART ICOCAが思い浮かぶが、こちらではひもづけしたとしてもビューカードは必要だ。
というところがやや面倒な気はしたけど、そもそもオートチャージで済むならわざわざ券売機行かなくてもいいしね。
気になって、Suica以外にもビューカードでのチャージはできるのか、
試しにPiTaPaを投入してみたが、支払い方法は現金だけのようだ。まぁそりゃそうか。


というわけで、Suica関係の課題はひととおりこなしたので、今回のお目当てのところに出かけていった。
まぁコンサートなんですけどね。最終目的地にたどりつくまでの寄り道だけで、相当だったわけだけど、メインはこれですから。
そんな旅行でしたとさ。

経由地、名古屋をゆく

今日は名古屋に出かけている。
最終目的地は東京で、名古屋から夜行バスに乗って行くんだけど、
そのついでに名古屋で行きたいところがあったもんで、朝から名古屋に出かけていたと。


というわけでいつものように近鉄電車で名古屋へ・・・あっ、うっかり定期券で入ってしまった。
というわけで車内で精算を申し出て、現金できっぷを買った。PiTaPaで乗るつもりだったのに。
名古屋駅に着いて、地下鉄の駅でドニチエコきっぷを買った。600円で地下鉄・市バスが乗り放題、
さらに割引施設も多く、けっこうお得感はある。ただ、名古屋都心でうろちょろするだけならそんなに電車乗らないから必要ないか。
まずは東山線で1駅、伏見駅で降りて、白川公園へとことこと歩いていった。


最初の目的地で、今回の名古屋行きのきっかけは、白川公園にある名古屋市科学館ですね。
名古屋市科学館はとても大きな科学館だと聞いていて興味があったのだ。
最近、建て替えもあって、プラネタリウムは日本最大なんだとか。
ただ、名古屋市科学館はプラネタリウム含めて小中学生無料だとかいう話で、
そうなるとどうせ混んでて見れたもんではないだろうということで、展示だけ見るつもりで来ている。
案の定、プラネタリウムの入場券を求める人が長い行列を作っていたが、展示だけなら券売機でという。
「けどドニチエコきっぷの割引あるんだけど」「それもいけます」
券売機には案内係が付きっきりで対応してる。なるほど。
というわけで、これで展示だけと言ったらこのボタンで、と言うから360円払って入場券を買ったのだけど・・・
入場後に気づいたんだけど、大学生は200円で割引だと180円だったのだ。
言われるがままに買ったら大人だったぞ、なんとかしろと改札に文句を付けたが、なんともならんと言う。
どうにもならないなら気づかない方が幸せだったのかもね。だって400円以上の価値を見いだせる展示なのだから。


大阪市立科学館の展示を見てても思うんだけど、
展示スペースの限界で取り上げられる科学的な事象というのはどうしても限られる。それが惜しいなと思ってたのよね。
名古屋市科学館は展示スペースが広いので、本当にいろいろな展示がある。
地球の成り立ちということでボーリングサンプルを展示して考えさせてみたり、
生命の仕組みやらを詳しく説明してみたり、
物理現象もいろいろ展示してたけど、数学・情報についての展示もあって、科学の広がりを表してると思った。
あと実演も大掛かりなものがいくつかあって、放電ラボでは放電を見せてみたり、
竜巻ラボでは竜巻を発生させてみたり、竜巻は初の経験ですごいなと思った。
これ、プラネタリウムも含めたら1日つぶせるなと思った。それぐらい充実してた。
実演も時間の都合さえ許すのなら本当にいろいろある。
再入場もできるけど、館内に休憩所があるので、そこで買ってきたおにぎりを食べてた。
結局、13時ごろには出たんだけどね。


次に矢場町駅から神宮西駅へ、この神宮とは言うまでもなく熱田神宮だ。
駅から出て驚いたのは・・・道路が白い!コンクリート舗装か。
後にバスにのってたときも、コンクリート舗装の道路見たしなぁ。さすが名古屋、道路が酷使されるから高くても耐久性を選んだのか。
そんなことはさておき、熱田神宮、なかなか歴史を感じる境内だ。説明見ると相当みたいね。
ただ、社殿は明治時代に伊勢神宮と同じデザインにしたらしい。三種の神器をまつっているのだから、と国費で作り替えたとか。
確かに雰囲気はよく似てるな。


熱田神宮を出て、熱田駅からバスで名古屋港へ向かう。
といっても名古屋港に行くバスがないので築地口までですが。けど30分に1本ぐらいはあるし悪くない。
築地口から名古屋港へは地下鉄で1駅、バスで1区間だが、はてどうしようかと思ったら、ちょうどバスが来た。
これで名古屋港に到着、まもなくポートビルが見えてきた。


一番の目当ては「南極観測船ふじ」だけど、先に海洋博物館と展望台も見ておきますか。
3施設セットはドニチエコきっぷの割引があって580円なのでね。
ただ、正直そんなにおもしろくもなかったかな。ふじ単独でもよかったかも。
展望台に上るとPILOTと書いた船が、水先案内人の方が帰ってきたようだ。それぐらいかな。
というわけでお目当ての 南極観測船ふじ へ。
南極観測船の暮らしがよく伝わるものだった。人形がものすごいリアルでね。動きが見えるようだった。
それにしても下士官の居住スペースは余りに厳しいな。研究者の居住スペースとは全然違う。
そこで気づいたのだけど、南極観測船って自衛隊が動かしてるのよね。
研究者の活動を支えてるのは多くの自衛官だということだ。
南極での輸送の要、ヘリコプターも「海上自衛隊」と書かれているし。
あと砕氷船って揺らしながら氷を砕くのね。乗り心地悪そう。


さて、話は飛んで、夜の星が丘駅、ここから坂を上って向かったのは東山スカイタワー、
名古屋市の防災無線などの基地局らしい。
ここからの夜景を見に来たのだ。なんでも山の上ということで見晴らしがいいんだとか。
確かにすばらしかった。都心方向を見てみると光に圧倒される。
具体的に何が何かはわかりにくいけど、名古屋駅周辺の高層ビルとテレビ塔らしき点滅する赤色灯は読みとれたかな?
名古屋の支配者になった気分だ。


最後に栄にやってきたわけど、テレビ塔とその周辺のライトアップのきれいなこと。
名古屋をうろちょろして栄周辺の密集度を改めて知ったのだった。
ほかにも見てきたものはいくつかあったけど、それはまた改めて。

往復なら切り上げの影響は小さい

明日から0泊3日の旅行に出かけるもんで、その準備でてんやわんや、

となるとおもったら、あまりに荷物が少なくて……コンパクトなのはいいんだけど。


関東で今年4月から1円単位の運賃を導入した事業者がいくつかあるけど、

そのうちいくつかの事業者が初乗り運賃区間の往復割引乗車券を売り出してるとか。

首都圏私鉄各社の往復割引乗車券 (きっぷメモ)

今時めずらしくも手売りのきっぷも多く面白いけど、

それは裏返せば、あまり実用されることを想定していないきっぷとも言える。

実際、そんなに売れていないし、使われてもいないらしいね。


初乗り運賃区間の往復乗車券を特別に売り出している理由だけど、

現金運賃で10円単位に切り上げたときの影響が相対的に大きいことが理由だろう。

例えば、東武では3月までの140円区間の運賃は144円に変更された。

ところが、現金で購入すると150円となり、IC運賃と比べると6円、割合にして4.2%も割高になる。

しかし、これを往復で考えてみると144×2=288円ということで、これを290円で販売すると、切り上げの影響は0.7%まで軽減できる。

そんなわけで、特に切り上げの影響が大きい初乗り区間の往復に限り、影響を軽減する策が取られたということだそう。

そんな事情なので、ICカードを持っている人はこの往復割引乗車券を使うメリットはない。むしろ高い。

初乗り運賃区間に現金で往復乗車する人なんて、そりゃ少ないわなと。


そんな中で、うまいなとおもったのが東武の「浅草・東京スカイツリー観光記念往復きっぷ」だ。

これは一般に初乗り運賃(144円)区間で販売されている「往復割引乗車券」と同じ290円で販売されている。

浅草駅~とうきょうスカイツリー駅は144円区間だから、他の「往復割引乗車券」と役割は全く変わらない。

けど、ここだけ利用したいというニーズが一定あると想定しているのか、記念品としての需要を想定しているのか。

この区間に限り、特別の乗車券を用意しているだけの意味はありそうだなと思った。実用面でも意味がある。


ただ、そのような現金での利用者への負担軽減策があるのは初乗り運賃区間だけだ。

確かに相対的な影響の大きさは初乗り区間が一番大きいのだろうけど、

じゃあ、他の区間の影響が小さいのかと言えば、とんでもない。

平成26年4月1日以降の普通旅客運賃対キロ表 (東武鉄道)

東武は関東の私鉄では距離が長いので、よくわかるけど、

1円単位運賃がひたすら最高額まで続いている。そんなところまで延々と1円単位にしなくても……と思うのだけど、

けっこうひどいなと思うのが411円区間で、これは現金だと420円ということで、ICよりも2.2%割高になる。

144円区間に比べると割合では小さいが、とはいえ、そもそもの改定率が+2.86%ですからねぇ。さすがにちょっとひどいよなぁ。


そもそも1円単位の運賃を導入したのは、10円単位では消費税引き上げ分の公平な転嫁が難しいという理由だろうが、

ある程度の金額になれば10円単位でも公平な転嫁が実現できるはずで、

そこら辺の考察が欠けているぞ、と東武やJR東日本の運賃を見て思うのよね。

例えば、公平な転嫁とはどの運賃区間でも+2.86±0.75%の範囲で改定することだ、と定義すれば、

改定前運賃が 280円~470円であれば+10円、560円~940円であれば+20円、840円~1420円であれば+30円の改定は妥当となる。

ということからして1円単位での運賃設定でなければ公平な転嫁が実現できないのは、270円以下の区間と480円~550円の区間に限られる。

まぁなにを公平とするかという考えはいろいろだろうけど、1000円以上で1円単位の運賃設定にこだわる理由はないのは明らかだよね。

最大で9円の差が付くということで、割合としては初乗りほどではないにしても、不合理な差だと思うのよ。


初乗り区間で1円単位の値付けを採用したことも、往復乗車券で切り上げの影響を軽減したことも妥当とは思うけど、

1円単位運賃の合理的な適用という点では考えるべき点は多いように思う。

とはいえ、消費税率10%時の運賃改定も同じ方法でやるんだろうなぁ。

ちなみに消費税率10%時は5%時の140円区間は147円になることが想定されるので、

このような往復乗車券は廃止されることは間違いない。試してみたい人はお早めに。

アナログ回路だからFPAA

気づいてみれば、学生実験のTAも折り返し地点を越え、あと2回で終わってしまうらしい。

あっという間に過ぎ去った気もするが、あと2回もしっかりお仕事しないと。


この学生実験ではFPAAというデバイスを使っている。

Field Programmable Analog Array、

FPGAと似ている気もするが、FPGAはデジタル回路を作るLSI、FPAAはアナログ回路を作るLSIだ。

FPAAにはアナログ回路の構成要素が入っていて、それの配線をプログラムすることにより所望のアナログ回路を作ると。

これで複雑な回路を手で組まなくて済むということで実験で使っているようだ。


ところがこのFPAA、困った問題がある。

高い周波数の入力を入れると、出力がなんかガタガタになるんだよな。

どうも内部的にスイッチングで抵抗・キャパシタの値を疑似的に所定の値になるように調整してるみたいで。

FPAAの構成方法もいろいろだから、このような問題が生じないFPAAもあるとは思う。

ただ、うちで実験で使っているFPAAにはそのような問題があり、実際に学生から指摘を受けることもあった。


どうも来年の実験からFPAAの使用をやめて、オペアンプを使って直接回路を構成する方法に変わるらしい。

そこまで複雑な回路でもないので、一部をひな形としてプリント基板に起こしておけばなんとかなるだろうとの考えのよう。

確かにそっちの方がいいかもしれないね。直接オペアンプを見る方がアナログ回路の勉強にもなるだろうし。

学生の手間は増えますけどね。まぁ測定内容を多少絞り込んでやればどうってことはないだろうけど。


FPAAってのもそんな洗練されたデバイスでもないよなぁ、と思っているのだけど、

こういうプログラマブルなデバイスは自己再構成、回路自身が回路の中身を書き換えることができる。

果たして自己再構成と言えるのかよくわからんけど、ルネサスのWebサイトを見てたらこんなのを見つけた。

Smart Analog (ルネサスエレクトロニクス)

ここで”Intelligent”の項目で説明されているが、回路の動作状況に応じてマイコンから回路を書き換えることができるようだ。

センサの経年劣化に応じて、マイコンが回路の構成を動的に書き換えるような使い方が例として書かれているが、

システムが自分自身のアナログ回路を書き換えるという点では自己再構成ととらえてもよいのではないだろうか?

他にPSoCというマイコンもアナログ回路部を持ち、これを書き換えることができるとかなんとか。

なんかPSoCで今のFPAAを置き換える案もあったらしいけど、不都合があって取りやめになったそうで。

江戸の内も外も

研究室で「東京ってどこがなにかようわからん」というようなことを言ってる人がいて、

僕も同感ではあるのだけど、江戸の内側、拡大前の東京市の区域は1つ目安となるものだろう。

現在の千代田区・中央区・港区・台東区・文京区の全域と新宿区・墨田区・江東区の各一部が江戸の範囲だ。

この内側は昔から都市化が進んでいた地域で、文化的にも豊かな地域と言えるだろうと。


一方で、現在は東京の都心と言える範囲は広がっていて、

特に山手線沿線の新宿・渋谷・池袋といったターミナルの周辺はきわめて発展している。

これらの地域については東京都では千代田区・中央区・港区に対して副都心と呼んでいるよう。

だから東京は山手線のまわりに都心というべき地域が分散してるわけだな。

これらの地域間の連続性はあまりなさそうだ。と、とりあえずそういう理解でいる。


さて、渋谷も池袋ももとは大してなにもないところだったらしいけど、

新宿について言えば、甲州街道の江戸から1つ目の宿場町、内藤新宿が下敷きになっている。

ちょうど内藤新宿あたりが江戸の境目のあたりだったっぽいね。

現在は日本最大の乗降客数を誇るターミナルとなり、日本でもトップクラスの繁華街が形成されているわけだけど……

その内藤新宿を含む地域は現在は新宿区となっている。その新宿区の話。


新宿区というのは元々東京市だった四谷区・牛込区、新しく東京市になった淀橋区が合併してできている。

新宿のターミナルはほぼかつての淀橋区にあたるとのこと。

ヨドバシカメラの由来も淀橋町に由来するものだろうから、なるほどと納得できる。

かつての四谷区・牛込区は江戸の内側にあたるわけで、新宿区としては東側まで入り込んでるが、

新宿のターミナルを中心に形成された地域が広がっているのかというと、多分そうではないだろう。

まぁ新宿区の命名に至るまでもいろいろあったらしいね。内藤新宿や新宿のターミナルの知名度が決めてになったようで。


そんな新宿のターミナルですけど、現在、甲州街道の整備のため、JRバスのターミナルが代々木駅の目の前に移転しているだよね。

新宿駅JR高速バスターミナル[新宿駅新南口(代々木)](JRバス関東)

まぁ代々木駅の目の前なので、考えようによっては便利だけど、

代々木駅東口にはエレベータがないので、エレベータが必要な場合は新宿駅から歩けと書いてある。遠いけど歩けないことはないと。

そんなわけだから、代々木というのは新宿のターミナルに隣接しているのだから、新宿区に違いないと思っていたのだけど、

この前気づいたんだけど、代々木というのは渋谷区の地名だったらしい。

地図で見てみると新宿駅の甲州街道より南側は渋谷区の旧代々木村の区域にあたる。

その旧代々木村はさらに西に進むと、甲州街道の北側に大きく出ている部分もある。

てっきり甲州街道沿いはしばらく新宿区だと思っていたのだけど、全くそんなことはなかった。

それにしてもそこで渋谷区が出てくるんだね。

渋谷区でも新宿のターミナルに隣接した部分は新宿の一部として認識されていることは確かだろう。


というわけで、新宿区は確かに新宿のターミナルの相当部分を含んでいるとは言え、

それを網羅できているとは言えず、新宿のターミナルとはそう関係ない部分も区域に含んでいる、

ということで、あてにならない特別区だなと思ったのよね。

東京の特別区って郊外にいくとむちゃくちゃ大きいですからねぇ。なかなか見てもピンと来ない。

山手線沿いに渋谷区・新宿区・豊島区と並んでるのを見て、渋谷・新宿・池袋のターミナルと照らし合わせてみたわけだけど、まさかこうなってるとは。

現金だって14%ぐらい使うけど

この前、食卓で話題になった話だけど、

かつて給与が現金で支給されていた時代があった。

実はそんな昔の話ではなく、母いわく、1980年代に口座振込が導入され、1990年代にはほぼ振込になったのではとのこと。

その時代に母は給与を詰める仕事に関わってたようだ。

給与の計算結果を見て、必要な券種を調べて銀行で引き出し、これを1人ずつ詰めていくのだという。

会議室で何人かで手分けして、決してズレが生じないように作業する必要があったということで、大変な苦労だったんだろうなぁ。

支払側も大変だが、受取側も多額の現金を持ち帰る必要があるわけだから、「そんな怖いなぁ」と感想を述べたのだった。


現在、僕は普段の決済の大半をクレジットカードや電子マネーで支払い、現金を直接やりとりすることは少ない。

とはいえ、現金が必要なこともあるので、必要な時には現金を引き出して支払いに使う。

というわけで、どちらかというと現金の方が特別なのだが、実際どんなもんなんでしょうね?

そこで、去年12月から今年11月までの1年間の収入・支出を集計して調べてみた。

今月はまだ終わってないし、今週末には出かけるのでその支出は抜けるけど、まぁだいたいの数字ということで。


まず、僕の1年間の支出だが126万円もある。

この数字を見たとき自分でも驚いたのだが、このような大きな金額になる理由は授業料のせいだ。

というのもうちの大学の授業料って学生名義の口座じゃないと払えないのよ。なのでその分は親から受け取って支払っている。

他に、通学の交通費・PocketWiFiの通信費も親から受け取って自分が払っているが、ここに裁量の余地はない。

そのような支出は全支出の60%に及ぶ。

残り40%は僕が具体的な支出を決めているが、昼食代など生活に関わる費用は計算して親から払ってもらっているし、

会社や学校から旅費として支給されるお金もある。そのように受け取った金額は先の授業料などを差し引くと20%となる。

さらに残りの20%が交際費や趣味に消えた金額ということで、それなら納得という感じだな。


その上で決済方法の割り振りがどうなってるかという話だけど、

まず、現金が関わるのは全支出の14%だ。ただし、この中には現金でチャージする電子マネーでの決済額も含まれている。

金額を見て、意外に多いなと思ったのだけど、このうち51%は交際費で、大半は個人間ということで現金以外に代替しがたい。

残りはどうなのかというと14%が食費、9%が交通費、8%が趣味の支出ということで、意外に食費の割合が高い気がした。

現金での趣味の支出はほぼ旅行時のものだ。食費も大半は外食のものだし、交際費以外の現金の支出は旅行中に集中しているという解釈でよいかと。

次にクレジットカードでの決済だが、全支出の41%ということで相当多い。WAONもイオンカードでチャージされるからここに含んでいる。

クレジットカードの支出のうち65%がセゾンカード、31%がKIPSカード、KIPSカードは通学の交通費でふくれあがってるだけですわ。

セゾンカードにしても1/3ぐらいは交通費ですからねぇ。新幹線やら高速バスやら。ほとんどは支給された交通費ですが。

コンビニでも細々使ってるけど、金額にしてみるとそんなに大きくないんだな。

最後に口座自動振替や振込などで銀行から出ていくお金だが、全支出の46%となっている。

ただ、このうち96%は授業料やらだから、自分で選んで口座振替や振込にしている金額はそう多くない。オークションぐらいのもんよ。

先ほど書いた、授業料その他の裁量の余地のない支出を除いて割合を計算すると、

現金が34%、クレジットカードが63%となる。こうして見てみると思ってたより現金の分担は多いんだな。

日々、細々としたお金をクレジットカードで決済してるけど、金額にしてみるとそうでもないのよね。


一方の収入、こちらは現金での受け取りが17%、銀行口座での受け取りが83%となっている。

現金での受け取りだけど、これは会社からの交通費の支給が現金で行われていたのが大きい。

それを除くとお祝いとして受け取ったお金ぐらい。

親からのお金の受け取りは現在は銀行振込で行っている。高専の頃は現金で渡してもらってたけど、大学院入学以来こうしている。

授業料など含むようになって金額が大きくて大変になったし、父も僕も住信SBIネット銀行の口座を持ってて銀行振込でのやりとりが便利なので。


一人暮らししているわけでもないし、僕が支出するお金は限られたものになっているが、

平均的な家計で決済方法の分担ってどんなもんなんでしょうね?

これについてはクレディセゾンの決算資料に掲載されているのだが、

クレディセゾン 2014年3月期 決算説明会資料

日本だと現金が56%、クレジットカードが13%、プリペイド電子マネーが3%、振込・口座振替が23%とのこと。

ただ、世帯によって現金とクレジットカードの分担割合はかなり違いそうだな。

現金派はクレジットカードを使うことはないかきわめて少ないだろうし、

キャッシュレス派は少なくとも金額では相当割合をクレジットカードあるいは現金を介しない電子マネーで支払うだろうし。

そこら辺の温度差は大きい気がする。けど、特定の店だけキャッシュレスって人も少なくないか。

地方銀行と信用金庫と都市銀行のパワーバランス

このBlogでいろいろ銀行のことをネタにしてるけど、

銀行ごとのシェアってどんなもんなんだろ?

以前、おもしろい資料を見つけたので紹介しようと。


第4回大阪府下メーンバンク調査 (帝国データバンク)

第11回兵庫県メーンバンク調査 (帝国データバンク)

京都府内企業のメーンバンク実態調査 (帝国データバンク)

奈良県内メーンバンク調査 (帝国データバンク)

和歌山県下メーンバンク調査(2012年)(帝国データバンク)

滋賀県下メーンバンク調査 (帝国データバンク)

帝国データバンクが各地域で調べてるんだね。


みなさんの地域での銀行の印象ってどうですかね?

うちの地元では1つ大きな地方銀行と、それに続く地方銀行が4つほどあって、うち1つは大して存在感がないと。

この調査は企業の取引先の銀行を調べているわけだけど、企業数なので、相対的に中小企業の存在感が強い。

中小企業の存在感が強いということは、主に中小企業を相手にしている信用金庫の存在感が強く出ているとも言える。

けど、実際、信用金庫の存在感って相当だよね。普通銀行ではないから忘れがちだけど。


対称的なのが奈良県と京都府だな。

奈良県全体でのメーンバンクのシェアは1位が南都銀行、シェアはなんと62%、

この62%というのは、その次に来る大和信用金庫(桜井市)の6.1%と比べても圧倒的だ。

奈良県内で南都銀行と並ぶ金融機関というのは全く無いというのだ。

ここまで存在感の強い地方銀行はなかなかお目にかかれないのだ。

地域別に見てみると、北部では6割を南都銀行、それに続いて三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、奈良信用金庫(大和郡山市)、三井住友銀行がそれぞれ5~7%程度のシェアを持っている。

北部は大手の入り込みがそれなりにあるなと思うわけだけど、実はりそな銀行ってかつて存在した奈良銀行を引き継いでるはずなんだよね。

一体、奈良銀行ってなんぼほど小さな銀行だったんだ……

次に中部、また南都銀行が6割ほど取っているところに、大和信用金庫が10%、奈良中央信用金庫(田原本町)が9%、りそな銀行が6%、三菱東京UFJ銀行が5%、

北部に比べれば信用金庫が存在感があるにしても、南都銀行の圧倒的シェアは変わらない。

すさまじいのが南部で82%が南都銀行だという。その理由として「南都銀行以外の金融機関の店舗数が少ない」と書かれてるけど、確かに少ないわ。

紀陽銀行が五條市、りそな銀行が大淀町、新宮信用金庫が十津川村


こうして1つの都道府県全体を圧倒的に抑えている銀行なんてそうそうない。

京都府の銀行と言われて思い浮かぶのはなんだろう? まぁ京都銀行だろうなぁ。けど、事情はそう簡単ではない。

京都府全体で見ると、京都銀行が32%、京都中央信用金庫が25%、京都信用金庫が13%、京都北都信用金庫が7%と。

なんだこれ信用金庫だらけじゃないかと。これこそ京都府の姿である。

地域ごとに分けてみると事情が見えてきやすい。

京都市内でのシェアは京都中央信用金庫が30%、京都銀行が29%、京都信用金庫が15%、

実は京都市で一番シェアの高い金融機関は京都中央信用金庫なんですねぇ。日本最大の信用金庫だがその原動力は京都市での圧倒的シェアだろう。

同じく京都市に本店を置く京都信用金庫とともに異様なまでに高い信用金庫のシェアである。

ちなみにそれ以外の銀行のシェアだが、三菱東京UFJ銀行が7%、三井住友銀行、みずほ銀行、滋賀銀行がそれぞれ4%のこと。

京都市と隣接する乙訓地域もほぼ同様の傾向だが、これが南丹となるとだいぶ変わる。

南丹では京都銀行が56%、京都信用金庫が26%と、一気に京都銀行の存在感が増す。

というのもですね。京都銀行って今でこそ本店が京都都心にあるけど、元は丹波・丹後の銀行だったんですよね。

それが京都府を代表する地方銀行になるんだという意図を持って京都に進出してきたというのが実際のところだ。そういう意味では新しい銀行だ。

かといって中丹と丹後では、京都北都信用金庫(宮津市)が6割、京都銀行が3割と、存在感はいまいちなのか?

山城地域はまた傾向が変わる。京都銀行が35%、京都中央信用金庫が29%、南都銀行が13%、京都信用金庫が10%、

山城地域も木津川市・精華町に限れば南都銀行のシェアは相当じゃないんかなぁ。それにしても信用金庫は強いなぁ。


これが都市銀行がメインの地域だとどうなるのか? そんなのは大阪府しかないな。

大阪府はたくさんの銀行が入り乱れて混戦模様だが、上位2つははっきりしてる。三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行がともに20%程度、少しSMBCの方が多い。

それに続いてりそな銀行が11%だけど、8%のシェアを持つ近畿大阪銀行もりそなグループだから、3つで拮抗してるとも取れる?

けど大阪府は地域によってかなり色が異なるからねぇ。

大阪市内は三菱東京UFJ銀行が24%、三井住友銀行が23%、りそな銀行が13%、近畿大阪銀行が7%と。大阪府の数字は大阪市にひきずられてるよね。

これが北摂だと、三井住友銀行が18%、三菱東京UFJ銀行が17%、摂津水都信用金庫が12%、りそな銀行が11%、池田泉州銀行が10%、近畿大阪銀行が7%と混戦模様。

摂津水都信用金庫は現在は十三信用金庫と合併して北おおさか信用金庫となっている。本店は茨木市だそう。2つ合計すると16%になるんか。強いなぁ。

池田泉州銀行は意外にシェア低いのね。てっきり北摂を代表する地方銀行だと思ってたのに。

北河内・中河内では、三菱東京UFJ銀行が16%、三井住友銀行が16%、近畿大阪銀行が10%、りそな銀行が9%、

その次に大阪東信用金庫と大阪市信用金庫が並んでるけど、この2つと大福信用金庫が合併して大阪シティ信用金庫になっている。合わせて15%と。

河内といえば近畿大阪銀行かなぁと思ってたけどそうでもないか。まぁりそな銀行と合わせて19%だから相当ではあるわな。

和泉・南河内では三井住友銀行が18%、三菱東京UFJ銀行が14%、池田泉州銀行が13%、りそな銀行が12%、大阪信用金庫が10%、紀陽銀行が9%と。

ここで紀陽銀行が出てきてるけど、紀陽銀行は和歌山県の銀行だ。ただ、和泉で一定のシェアを獲得しているというところでみどころがある。

なんといっても他にも大阪府進出を企てる他府県の地方銀行はいろいろあるけど、一定の地域を抑えられてるのは紀陽銀行ぐらいのもんだ。


日本全体を見てみると、地方銀行の分担というのは増えつつあるようだ。

全国メーンバンク調査(2013年) (帝国データバンク)

都市銀行が20%、地方銀行・第二地方銀行が49%、信用金庫が23%、半分の会社が地方銀行と取引してるというのは納得の数字だな。

この3府県の数字から見るに、地域によりこの分担率はかなり違うのだろう。

奈良県は南都銀行という強大な地方銀行が都市銀行・信用金庫をはねのけ、京都府は信用金庫が都市銀行をはじき飛ばし、京都銀行を押さえ込み、

大阪府では都市銀行が圧倒し、地方銀行を食っている。これだけ見てもだいぶ違うよね。

そんなところに地域の色が現れているのだとは思うけどね。

まぁ実際、奈良県と南都銀行は切り離せないだろうし、京都市と中信は切り離せんわな。

デポジットは確かに返ってくる

昨日、CI-CAとICOCAを使い切ったので、デポジットを返してもらいに行ってきた。

それぞれデポジットを預けて8年とか10年とか経過しているのか。それなりに長い付き合いだったのかな。


まずCI-CAだが、昨日、室生寺に行くときに使ったバスで使い切った。

ライトアップされる室生寺

降りるときにCI-CAの不足分を現金で払ったのだけど、こういう使い方は初めて、ということは最初で最後だな。

タッチすると残高が全部引き落とされ、不足額が表示されるので、その分を現金で払えばOKと。

残高が10円単位でしか動かないので使い切るのはわりと簡単だ。昔は当たり前だったんだけどね。


CI-CAは所有者情報を登録することができる。登録しておけば紛失しても再発行が効く。

それで登録してたんだけど、その場合は払い戻しにあたって本人確認書類が必要になる。

窓口で本人確認書類を持っているか確認され、その上で申込書に名前と生年月日を記入した。

そしたらすぐに500円戻ってきた。


次にICOCA、こちらは桜井→三輪で使ったら残高100円を切ってたので、じゃあ使い切ってやろうと。

ICOCAは残高が1円単位で動くことがある。昔は1円単位で残高が動くのはHeart-inでの買い物ぐらいだったけど。

実は2012年にICOCAを使う頻度が少なくなっていたことを受けて10円単位で残高を使い切る処理をしていた。

JRに乗る時に券売機にICOCAを突っ込んで、不足分を10円単位で払って、残り5円の状態にしてたのね。

それ以後はJRに乗る時はいちいちクレジットカードできっぷを買っていた。

JRに乗る頻度がそこまで高いもんじゃないから、残高を気にしてチャージするのが煩わしくて、長らく使われない時期が続いていた。

それを改めて使うようになったきっかけは、関東での1円単位の運賃に対応するためで、そのために2年ぶりにチャージしたと。


きっぷを買うときに10円単位で使い切って、10円未満は放棄するという方法もあるが、今はICOCAが使える店も増えた。

というわけでEdyと同様にファミリーマートでの買い物のとき、Tポイントを使って支払い額を残高ぴったりにする方法を取った。

さよならEdy

ちなみに残高が払戻手数料の220円以下の場合は残高の払戻額は0円となるが、デポジットは満額戻ってくる。


というわけで残高0円のICOCAをみどりの窓口に持って行った。

最近だと京阪・近鉄でもICOCAが売られるようになったが、ICOCAの払い戻しについての説明を見ると購入した会社に限るよう。

ICOCA/払い戻し (JRおでかけネット)

見た目ではさっぱり区別付かんけどな。実際、思い違いで別の会社に持って行ったらどうなるんだろ?

僕のICOCAは定期券を搭載したことがないので、無記名なので、特に本人確認書類は必要ないが、

定期券を搭載していたり、そうでなくてもSMART ICOCA・こどもICOCAのように記名されてたら本人確認書類が必要とのこと。

というわけで、みどりの窓口にICOCAを出すと、それだけで手続きが出来た。

そして、500円と払戻計算書と書かれたレシートを渡された。レシートはペラペラの感熱紙でみどりの窓口にしては珍しい?

計算書というけど、デポジット500円だけだから計算もクソもないが、残高の払い戻しがあれば重要か。


こうしてデポジットがそれぞれ500円戻ってきたわけだけど、返したカードはどうなるんでしょうね?

短期間使っただけで、きれいな状態で戻ってきたら、そのまま再利用できるのかもしれないけど、

さすがに長年持ってると擦れて、特に裏面はボロボロになってますからねぇ。こんなの再利用できんでしょ。

そんなことを考えるとデポジットを預かって貸与するという方法は果たして合理的なのだろうかという疑問がある。

デポジットを預かる理由は使い捨てを防ぐためということだが、別の考え方もある。

交通系のICカードは貸与制が多いが、Edy・WAON・nanacoは基本的にはカードを300円で販売する方法を取っている。

クレジットカード・キャッシュカードとの一体型のカードは発行者から貸与されている形だけどさ。

自分の金をだしてICカード買ってるんだからぞんざいには扱わんだろ、と思ったが、

よくよく考えてみると、キャンペーンでこの300円を実質無料にすることはよく行われている。

デポジットは預かってるだけなので、返せば戻ってくるということだから客にも理解されやすい。

一方で、カードを返却しない限りはデポジットは取り返せないので、ぞんざいに扱われることもない。確かに合理的だ。


最近では交通系ICカードの相互利用も拡大され、一時的な利用のためにICカードを持つ必要性は少なくなった。

なので、短期間使ってデポジットを返してもらうということも少なくなったと思うのだけど、どうだろう?

外国人観光客だとその限りではないが。こんなのもありますしね。

ICOCA & HARUKA (JR西日本)

こんな凝ったデザインのICOCAだと返すに返せない気はするがなぁ。


そういや手元にシンガポールのEZlinkカードと、上海の交通カードがあるなぁ。

上海の交通カードは旅行会社からもらったもので、どうでもいいから放ったらかしにしてただけ。

EZlinkカードは5S$相当だった覚えがあるが、払い戻しは残高だけでカードは持って帰れと言われたんだったか。

今後使うことがあるかはわからんけどね。


今回、CI-CAとICOCAを返したが、CI-CAはPiTaPaで代替出来ること、そしてICOCAは今後Suicaで代替する予定であることが理由となっている。

Suicaを購入するとき、またデポジットを預ける必要があるので、実はまもなくこのうち500円はJR東日本の手に渡るのだ。

それにして財布の中に500円玉が3枚(元々1枚あった)とは珍しい光景だな。うーん。

ライトアップされる室生寺

今日は大神神社と室生寺に出かけていた。

けど出発したのは夕方になってから。


今回のお出かけのきっかけはCI-CAの残高だった。

もうCI-CAを使うことも少なくなってるし、引っ越すまでに残高0円にしてデポジット返してもらおうかなぁ、

なんて思いながら、残高を確認してみたら、室生寺に行ったらちょうどなくなりそうな金額だなと思った。

そういや室生寺って昔に行ったことはあるけど、よう覚えてないし、紅葉きれいそうだし、行ってみようかな。

と思い、調べてみたら、今月15日から月末まで夜間ライトアップが行われていると書かれていた。

これは面白そうだ。というわけで夜の室生寺に行くことにしたのだ。


もう1つの目的地の大神神社(おおみわじんじゃ)だが、こちらはほぼ2年前にお参りしている。

正月に行く大神神社

去年の初詣ですけど、このときに今年が前厄と知り、厄除けのお守りをもらってきたわけですね。

ところが先日、厄除けのお守りを水没させてしまいましてね。あと1年ぐらいは守っていただきたいのですが……

室生寺に行くためだけに夕方に出かけるのもなぁ、と思っていたので、せっかくなので一緒に出かけてきたと。

後で計算すると室生寺に行ってもCI-CAの残高が少し残るようだったから、片道をバスにして完全に使い切ろうという狙いもある。


さて、というわけで近鉄電車で桜井駅へ。

この時期も長谷寺臨時停車やってるんだね。春のぼたんの時期の臨時停車はわかるんだけど、紅葉でもたくさん人が来るのか。

行きは桜井駅からJRに1駅乗り、三輪駅に行く方法を取った。一般的なアクセス方法はこれよね。

それにしても桜井線は本数が少なくて残念だ。桜井~奈良で基本的に30分間隔、夕方とか40分開くところもあるからなぁ。

その割には利用者多いのよ。桜井駅のホームで少ない電車を待つ人がけっこういてびっくり。

こんなけお客さんいるんだから、本数増やしてよと思うんだけど。

1駅だけ乗って三輪駅、放送では一部のドアしか開かないと言うけど、ドア全開。は?

降りてから気づいたけど三輪駅で乗り降りするのは初めてだわ。去年の初詣は往復とも臨時バスだし、その前に来たときはハイキングの途中だったか。

正月に比べるとだいぶ人は少ないけど、夕方なのにけっこう参拝者いたなぁ。


帰りはバス、というのも室生寺へ行くバスに合わせて動こうとするとちょうどいい時間に桜井線の電車がないんですよね。

それでバスを調べてみたらちょうどいい時間にあるということで、じゃあ帰りをバスで、ということにした。

初詣のときは桜井駅~三輪恵美須神社の臨時バスを使ったが、これは正月と毎月1日のみの運行だ。

それ以外の休日には桜井駅~三輪明神大神神社二の鳥居のバスが運行されている。

桜井駅→三輪恵美須神社のバスは細い道に突っ込んで渋滞を回避するスリリングなバスだが、

普段の休日のバスは往復とも国道を走る普通のバスのはず。ただ、奈良交通のWebサイトで検索してもその姿は見えてこないのよね。

シャトルバス時刻表 (大神神社)

これとは別に、桜井駅~天理駅のバスの一部が寄り道するのがあって、これは奈良交通のWebサイトで調べたら出てくる。

1時間あたり1.5往復ぐらいと中途半端な気はするが、JRがあんな状況ですから、JRの補完にはいいバスではないかと。

所要時間は10分ちょっとだった。


さて、桜井駅から電車に乗り、室生口大野駅へ。桜井駅を出たときはまだ明るかったけど、室生口大野駅に着いたときには真っ暗だった。

それで駅を出ると、ちょうど乗るバスが到着して、折り返すところだった。

室生寺行きのバスは普段は16時には最終便が出てしまう。それをライトアップ期間は1時間間隔で3往復増発している。

そんなことからも室生寺に行くぐらいしか使い道のないバスなんだなと想像できるが、沿線はほとんど灯りもなく、そりゃ普段は16時終車だわと納得した。

すれ違う車も少なく、ずんずん進んでいくと終点の室生寺バス停、ただし室生寺よりそれなりに手前で降ろされる。

そこより先にバスが入れないわけではない。バスは時間調整のためか、さらに先まで走って行ったから。

店が並んでいるとはいえ、けっこう暗いんだよなぁ。久しぶりすぎて、どこから室生寺に入るのかようわからんまま歩くこととなった。

しばらく歩いて行くと、太鼓橋という室生川を渡る橋があった。これを見てやっと思い出した。確かに来たことあるわ。


ライトアップの拝観料は500円、実は昼間の拝観料が600円だからそれより安い。ライトアップこそ手間がかかってそうなのに。

ただ、夜間に来てもお堂が閉ざされていますからね。そこは昼間にはかなわない。

本当は昼も夜も両方お参りするといいんだろうけど。時間も完全に分かれてるから、ちょっと難しいよね。

あと、どうも室生寺のライトアップは今年で2年目らしいね。非常に新しい試みだそうだ。

確かに紅葉の見せ方としてはうまくいってるのかな。ライトアップで紅葉がうかびあがってきれいだ。

あと、室生寺といえば日本最小の五重塔で有名だ。最小というけど、高いところにそびえ立ってるから、存在感は相当だ。

これもライトアップで浮かび上がってるわけだけど、石段になにかの模様が映し出されている。

なんだろと思ったら龍だね。

境内ライトアップのお知らせ (室生寺)

なるほどねぇ。面白い見せ方だ。まぁ水面を表す青い照明の意図は気づかなかったが。


とか、ライトアップを一通り楽しんだのだが……バスまでだいぶ時間あるんだよなぁ。

というのもバスは来たらまもなく折り返し、次のバスが来るのは1時間後、だから1時間ちょっと経たないとバスで帰れないのよね。

そんなわけだから、改めてゆっくり見て回って、バスの時間が近づくまで時間調整していた。

1時間間隔でも臨時バスが走ってるだけありがたいんだけど、ちょっと気が利かないな。

バスに乗って10分ちょっと、室生口大野駅に到着、運賃からして相当な距離なんだろうけど、早いなぁ。

ワークステーションを圧倒したゲーミングPC

今週、研究室に新しいコンピューターがやってきた。

購入の意図はGPGPUをフル活用できるコンピューターが欲しいということがあったそうだ。


選定を行った学生に聞くと、PCとしては最も高性能な構成を選択したとのこと。

CPUの性能も高いのだが、GPUは本当にこれ以上ないほど性能が高いらしい。

OpenCLを使って開発しているから、OpenCLのスポンサーであるAMDのRadeonから選んでいて、

その中でGPGPU用途でもっとも高い性能が発揮できるGPUを選択したとのこと。

そのようなGPUを選択出来るBTOのモデルを探して、それで買ったとのこと。

ということは一般的にはゲーミングPCと呼ばれるやつなんだろうな。

あくまでも研究室で購入した意図は数値計算だが。


GPGPUは数値計算に供されるコンピューターの構成を大きく変えてしまった技術だ。

GPUには大量の浮動小数点演算を行うユニットが存在する。

これを画面の描画以外に用いるのがGPGPUということだ。

CPUで高い計算能力を得るよりも、GPUで高い計算能力を得る方が合理的ということで、

現在ではいろいろなところで用いられていて、うちの研究室でもGPGPUを数値計算に用いるべきという話はちょっと前から出ていて、

それに本格的に着手するということで、今回のコンピューター購入に至ったとのこと。


こうして新しいコンピューターが数値計算での活躍を期待されている中で、

明暗を分けたのが、古いワークステーションだった。

Pentium 4の時代のXeonが搭載されたワークステーションで、当時は高い計算能力が期待されていたマシンだ。

特殊な用途で使うことを想定していたようで、特殊なハードウェアが搭載されていたのだが、

残念な事にそのような用途で使われたことは少なかったよう。

では、その圧倒的な計算能力を生かした再就職先が見つかったのかというと、長らく活用されることなく放置されてきたのが現実のようだ。


数年経った今となっては、汎用的なPCでも高い計算能力が得られるようになってしまった。

単純にCPUの性能が高くなったということもあるし、数値計算の主戦場がGPUになったからというのもある。

こうして、そのあたりのPCと性能面で差が付かなくなってしまったと思われたワークステーションだが、

今回のコンピューター導入に際して、他のコンピューターについても再配置も行われてきた。

その中で、長らく放置されてきたワークステーションにも光が当たることとなった。

とはいえ、その用途は導入当初のことを考えれば全く期待外れのもので、とりあえずコンピューターがあればよい用途で再配置されて、

以前、その用途で使っていたPCがそこそこ高性能なCPUを搭載していたので、これを別のところに転用したと。


この一件からもPCの性能が高くなったことで、ワークステーションの存在感は薄れたことが読み取れる。

確かにワークステーションは高性能を得るためにPCとは異なる構成を取ってきた。

現在もワークステーションとして売られているものはそうなんかね。

ただ、かつてワークステーションで行っていた用途の大半はPCの構成で代替されるようになったのが現状だ。


ではワークステーションはなくなったのかというと、僕は研究室にあるコンピューターはワークステーションとも理解できると思っている。

というのも、研究室にあるコンピュータは以前よりワークステーションが担ってきたハードウェアやソフトウェアの開発に供されているのだからだ。

ほとんどのコンピューターの構成は確かにPCだけど、機能はワークステーションなのだと。

そんなことは以前もこのBlogで取り上げてましたね。

パーソナルコンピュータの暗躍

僕はそう思っているけど、いかんせん中身はPCですからね。一般的な認識はPCだろうね。