在宅勤務も人が増えると楽じゃない

今日は在宅勤務だったのだが、それはそれで大変なことがいろいろある。

最大の問題がリモートアクセスのインフラの逼迫である。

2月頃から重くなってきていたとはいうけど、今週からはより深刻度が増してきたという。


在宅勤務に使えるリモートアクセス方式には3つあると書いた。

アプリ画面転送方式、VPN方式、シンクライアント方式の3種類だ。(社内での呼び名はこんな名前じゃないけど)

(リモートアクセスのどれを選ぶか)

もともと利用者が多くて人気が高いのが画面転送方式である。


ただ、一方で汎用的なソフトウェアしか使えないので、業務内容によっては対応しにくい。

在宅勤務の日数が増えていく中で、仮想PCを借りて、画面転送するシンクライアント方式の需要が高まった。

ところが、この方式はセットアップできる仮想PCの台数に限りがあるので、早々と新規申込みが打ち止めになってしまった。

もともとそう多くの人が使うと思ってなかったのもあるのだろう。高コストな方式だし。

もう1つのVPN方式も職場のノートPCを持ち出すという前提ではメリットがある方式である。

社内のファイルサーバーへのアクセスもシームレスにできるわけだし。

しかし、これも少し遅れて新規申込みが打ち切られた。理由はわからないけどリソース問題なのかな。


画面転送方式はもともと人気が高かったというけど、導入が容易であること、個人所有PCでも使用できること、

そして、案外パフォーマンスがよいということが理由だった。

実際に操作するデータを転送するよりも、データを操作する画面を転送した方がパフォーマンス的にはよいらしい。

ところが、折からの利用者激増により、プログラムを実行して画面転送元となるサーバーの混雑が激しくなり、

混み合う時間帯には要求しても全く画面が転送されてこないという状況に陥っている。


このことに運用担当者も手をこまねいているわけではなく、いくつかの対策を打ち出している。

社外からもアクセス出来るようにした

E-mailなど一部のサービスをインターネットから直接アクセス出来るようにした。

セキュリティ面の問題は多少あるが、そこは従業員の自主管理でなんとかと。(利用するにはいくつかのルールが課せられている)

リモートアクセスのリソース増強も行っているようだ。


いずれにせよ画面転送だけで仕事をするのは無理があるということで、ノートPCを持ち帰れるならそうするしかない。

久しぶりにノートPCの持ち出し許可を取った。

最近は出張のときですら、個人所有のPCで画面転送でアクセスするからいいやって言ってたぐらいなのに。

さらに画面転送では基本的にデータのやりとりができないので(今は少し抜け道があるのだけど)、社内からデータもある程度持ち出さざるを得ない。

もともと画面転送なら社内から重要データを持ち出さずに済むところ、あえて持ち出しをしないといけないという。

まぁノートPCにはHDD暗号化も施されているし、ある程度の安全性は保たれているが。


とはいえ、それでも追っつかないので、なんと従業員番号によって使用する時間を分けることにしたという。

このため「時差出勤」を選んだ人も多いようだ。

在宅勤務で時差出勤かよとは思ったけど、通勤時間がかからないからやりやすい面もある。

この成果もあってか、始業後1時間ほどはひどく混雑するようであるが、それ以外はそれなりに使えている。


いくつか課題はあるのだけど、やはり社内のありとあらゆるものが社外からのアクセスを想定していないということに尽きる。

その1つが勤怠システム、勤務するなら毎日入力が求められるものだが、社内からのアクセスしかできない。

ただし、画面転送で社外からも利用できるというところでなんとかしてきた経緯もある。

だからどうしても画面転送に頼らざるを得ないが、みんなが一斉にやるととても間に合うわけがない。

インターネットから安全にアクセスする手段ができればよいとも言えるが、

もともとそういうことを想定していないので、すぐにどうかなる話でもないだろう。

ただ、この状況が長期化すると何らかの対策が必要になるよなぁ。

弁当まで休みになる

先週末、勤務先から週明けからしばらく全従業員とも原則として在宅勤務にするようにという指示が出た。

ただし、業務の状況によっては出勤することもありうるというところで、

実は僕が現在担当している業務は急を要する上に、出勤しないとできない仕事があるということで、

部長も僕が出勤して業務を行うことについて同意している。


じゃあ、いつも通り出勤して仕事をすれば良いのかというと、そうもいかないのが昼食である。

そもそも食堂閉鎖が続いている状況だが、出勤者の激減が見込まれることから、弁当販売も休止となった。

もっとも急に止めることはできないということか、今日はまだ細々と弁当販売をやっていた。

なので今日のところはなんとかなったが、どうしたものかと悩んだ。


出勤する場合だが、一応は売店は営業しているのでパンをかじるぐらいならなんとかなる。

もっとも、その程度の昼食であれば持参してもあまり変わらないとも言えるが。

今のところ、今週はあと1日出勤が必要なので、この日は午後だけ勤務にすることにした。

食堂がお休みになるから

ただ、この方法では1日の勤務を6時間以内にするので、時間単位有給休暇を消費するか、後日残業で埋める必要がある。

時間単位有給休暇を使えば楽だが、年間の時間数に制限があって、そう多くもない。

この状況の長期化の懸念もある中で、全部を時間単位有給休暇で埋めるのは危ないと言わざるを得ない。


在宅勤務の場合だが、こちらは職場での勤務時間通りに働くのが妥当かというところである。

普段の昼休みの時間で昼食を食べたり全て済ませられるかというところである。

明日は在宅勤務の予定だが、試験的に昼休みを1時間延ばしてみることにした。

昼食についてはいろいろな選択肢を用意しているので、時間など考慮しながら選べればなと。

それにしても+1時間はさすがにやり過ぎ感もあるが、この辺は他の状況など考慮しながら判断ですかね。


あと、昼を越えて働かないという観点では、午後半休というのもあって、今週は所用のため午後半休を入れようとしている。

時間単位有給休暇の上限はシビアだが、半休であれば極端なことを言えば有給休暇を全部半休にしてもよい。

もともと今月~来月にかけて取得を想定していた1日単位の休暇を分割するような感じですかね。

どうせ1日単位で休暇を取っても遠出できるわけでもなし。市内で細々と用事を済ませていくのがよいところでしょう。

半休が週1日程度であれば有給休暇の消費数はそんなに狂わないかなという感じですね。


一人暮らしでそれなりに料理をする人ではあるが、だからこそ職場の食堂の負担軽減効果は大きかった。

たった1食だけど、それが大きいというのは、これまで5年間暮らしてきて思うところである。

3食トータルで負担が軽減できて、おいしく食べられる献立をあれこれと考えているところだが、やはり格段に難しいですね。

冷凍食品なども選択肢になるよう、普段よりも在庫を増やしている。

外食もあり得るが、こういう状況というのもあるし、家にいながら外食というのはかえって負担が重いところもある。

どうにも食えないということはないのは確かなんですけどね。

雪の中でまとめ買い

今日は関東地方では雪が降った地域が多く、市内でも雪が積もる程度には降っていた。

そんな中、嬉々として買い物に出かけたのである。

というのも木曜以降、満足な買い物ができていなかったからである。


そもそも、ここのところは週末に大型スーパーで買い込むのではなく、週の途中に近所の中規模スーパーで買い物をしていた。

理由は2つあって、1つは職場の食堂閉鎖をきっかけにして、概ね隔日で午後だけ勤務にしていたこと。(cf. 食堂がお休みになるから)

もう1つが、PayPayのキャンペーンで10~14時にスーパーで買い物するとお得だったから。

これで週末のゆとりも増やして、あれこれと家で用事をしていたわけである。

それはよかったのだが、問題はスーパーの品揃えである。

そんなに悪くないと思っていたのだが、魚介類の品揃えだけはどうにもならず、ちょっと物足りない。


そんな中、東京都が週末の外出中止要請を出したことをきっかけとして、スーパーの品薄感が高まった。

木曜午前に買い物に行ったのだが、なにも買えないわけではないが、買えるものには限りがあるという状況。

そのため、手元の在庫とあわせて、週末まで最低限乗り切れる程度の買い物で済ませざるを得なかった。

生鮮品は在庫が回復するのも早いだろうから、そこまでの辛抱というわけである。


とはいえ、ここでさらに困った話が起きた。

来週以降、職場の弁当販売にほとんど頼れなくなることになった。(詳しくは明日かあさってに書くだろう)

確かに食堂閉鎖以降、概ね隔日で家で昼食を食べていたが、これがほぼ毎日となると大変である。

まだどうやって解決するべきか答えは出ていないのだが、選択肢を増やせるだけの食材が必要である。


そんな中で雪が降ってくれたのは幸いだった。

これで人々の足が遠のく間にスーパーに買いに行けば、通常通り入荷された食料品を不自由なく買えるからである。

そんなわけで、雪の中、商店街の大型スーパーまで歩いて行った。やはり普段よりずっと空いていた。

生鮮品についてはいつも通りの品揃え、やはり回復は早かったが、客が大挙してやってきていたらどうだったか。

長らくろくな買い物ができてなかった魚介類だが、安くておいしそうなものをいくつか買った。

普段に比べるとずいぶん寂しい陳列棚も多かったが、それでもメーカーを問わなければ欲しいものはだいたい買える感じだった。

ただ、そんな中で在庫がほぼ尽きていたのがパスタである。

袋入りインスタントラーメンも危うい感じだったが、なんとか持ちこたえてたし、カップ麺はわりとたくさんあった。


木曜から買い物できてなかった反動、明日以降の昼食の準備などで、かなりの量の買い物になってしまった。

雪の中、重い買い物袋をさげて商店街から帰ってくるのは大変だった。

帰ってきて、昼食を食べた後、見切り品として陳列されていたブロッコリーをゆでたり、ほうれん草をおひたしにしたりしていた。

こうしておけば、今週の食事の準備も少し楽になる……かな。


商品が品薄になったとしても、そこに実需が伴っていなければ品薄はそのうち解消するはずである。

だから、スーパーの品薄もそう長くは続かないだろうと思いつつも、実需が伴っているとそうもいかない。

現にマスクや消毒液というのは、実需が激増しているため、なかなか在庫は回復しないわけである。

医療機関ですら入手に苦労するような状況で、小売店に回る量も減っているというのはあろうけど。

食料品の品揃えも大半はそのうち回復すると思うのだが、麺類などの需要は実際に伸びていると思われる。

事情はいろいろだろうけど、家で昼食を食べる必要のある人が明らかに増えてきているからである。


たかが週末の買い物にヒヤヒヤすることもそうそうあるまい。少し心配しすぎだったかなとは思うが。

しばらくは多少品揃えに偏りは出るだろうが、どうにも食えないことはないだろうと信じたい。

できるだけ潤いのある食生活が続くよう、工夫しながら乗り切って行きたい。

地方競馬は稼げるの?

おとといこんな疑問を書いた。

3ヶ月の短期免許の期間に稼げたか? いかに日本の競馬の賞金が高いと言っても、地方競馬はそこまででも。

いや、それでも世界的に見れば並のレベルなのかもしれないけど。

(帰れない外国人騎手)

気になって調べてみた。


日本でもっとも1着賞金の高いレースは3億円(ジャパンカップと有馬記念)だという。

これは世界的にみれば10位前後ということで、高いは高いけど、もっと高いレースはある。

でも、JRAがすごいのは名前もつかないレースの賞金まで高いこと。

もっとも賞金が安い未勝利戦の1着賞金は510万円、1勝クラスだと730万円、2勝クラスだと1030万円だという。

これがいかにすごい数字かというのは、これから示す数字を見るとわかるが。


公営競技としての競馬のルーツはフランスにあり、ということで調べてみた。

おそらくClasse 3っていうのがもっとも下位のクラスかね。これの1着賞金が8000ウロとなっている。

これってだいたい100万円なんですよ。

格付けが付くレースになると GIII で1着賞金40000ウロ(約500万円)など。これでやっとJRAの未勝利戦と同じぐらいという。

これでもフランスギャロはヨーロッパではお金持ちな競馬団体だという。


競馬発祥の地だというが、競馬主催者は貧乏なのがイギリスの競馬だという。

賞金の安そうなレースを調べてみると、1着で3000ポンドを切るぐらい。だいたい40万円ですかね。

イギリスの平地競走で最高賞金がダービーで1着賞金は92万ポンド(約1億2000万円)だという。

イギリスはブックメーカーが盛んな土地で、競馬主催者が馬券で儲けることは難しいようだ。

入場料・場内店舗の売り上げや放映権料といったところで、観るスポーツとして稼いでいるようだ。

だから大レースにはそれなりの賞金が出せるのかもね。


さて、最初の話に戻るが、日本の地方競馬の賞金ってどうなんでしょうね。

日本の地方競馬の中で賞金が高いのが南関東だそうである。

そこで一番賞金が安いのがC3クラスで1着賞金が80万円、

地方競馬と中央競馬だとクラス分けが違って、単純比較はできないけど、

JRAの未勝利がC1クラス(1着賞金160~120万円)、1勝クラスがB2・B3クラス(1着賞金320~200万円)、

2勝クラスがA2・B1クラス(1着賞金510~260万円)に相当するそうだ。(JRA所属の馬が地方競馬に出る場合はこのクラスという意味)

地方競馬で格付けが付くレースだとJpnIIIで1着賞金2000万円からとのこと。地方競馬の最高賞金は1着8000万円だとか。

とはいえ、ここまでの賞金を出せる主催者は地方競馬ではなかなかいないそうだけど。

ふと佐賀競馬を調べてみたら、一番下級のクラスで1着25万円だという。100万円を超えるレースは限られそう。


JRAほど荒稼ぎはできないんだろうけど、平日も開催しているから騎乗機会は多いし、

日本の地方競馬では賞金が高い南関東なら、フランス並みには賞金を払っているということで悪くないんだろうか。

なお、賞金の内、騎手の取り分は5%だという。世界的にはどうだか知らないけど。

賞金200万円もらうと、そのうち10万円が騎手の取り分ってことですね。

ここまで1着の賞金で論じたけど、2着だと1着の40%とか、5着までは賞金が出る。


4月から失業者? というミシェル騎手、ここまで1着28回、2着27回、3着27回だという。

非常におおざっぱな試算をしてみたが、3ヶ月間で賞金だけでも数百万円と稼いでそうですね。

実際には騎乗するだけでも手当が出たり、厩舎の仕事で給料をもらったり、騎手は賞金だけで稼いでいるわけではないのだけど。

日本に来て騎乗するのにあれこれとお金はかかってるだろうけど、それなりには稼げたのかな。

感染経路を断つ根拠がある

職場の食堂閉鎖が始まって、そろそろ1ヶ月になろうとしている。

食堂がお休みになるから

ところが来週以降、さらなる昼食のピンチが訪れた。どうしたもんかなと悩んでいる。

まだ答えも出ていないので、この話はまた改めて書こうと思う。そもそも昼食だけの問題でもないし。

どうにも食えない話ではないので、そこはご安心を。


それもこれもコロナウイルス騒動である。

東京都はもともと感染経路不明の感染者数の報告が比較的多かった。

北海道など他の地域では報告数が落ち着いていく中、東京都はなかなか収束しなかった。

これはずっと気がかりだったのだが、ここ3日ほどで感染経路不明の感染者の報告が増えたもので、

これはまずいと東京都は今週末の不要不急の外出を中止するよう要請するに至った。


これは3月上旬の北海道とも似ているが、北海道と東京都の違いは都県界を越えての往来が多いこと。

そこで隣接する神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県も連帯して県民に要請を出したのだった。

そういえば山梨県と東京都って直接に隣接してましたね。ほとんどは神奈川県(相模湖)経由での往来だけど。

県ごとに要請内容は少し違う。

神奈川県と埼玉県は東京都と同じく不要不急の外出中止の要請となっている。

もはや東京都と生活圏が同じなので、東京都の問題はまさに自分事であるという捉えた方だろう。これは正しいと思う。

千葉県と山梨県は東京方面への移動中止の要請となっている。(群馬県・栃木県・静岡県なども同様の要請を出している)

県内に限れば状況は深刻化していないという理解のようだが、千葉県はそれでいいのか?


諸外国の報告では感染者が短期間で急増するようなこともあって、今後どうなるか心配なところだが、

一方で幸いだったのは、日本各地でウイルスの感染経路を執拗に追ってきた実績が蓄積されつつあることだ。

2月下旬~3月上旬には見切り発車であれこれと要請が出たもので、科学的根拠に乏しいという非難もあった。

3月19日には専門家会議の見解が出て、これまでの実績からリスクの程度を分析できるようになってきた。

東京都の要請も概ねこれに従ったものと言えるが、より具体化したところがあって、それがここである。

それから夜間の外出についてもお控えいただきたいと存じます。

(小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年3月25日)(東京都))

これだけ見るとなんのことやらと思うが、実はこの背景には飲食店が感染拡大の原因になっている可能性があるそう。

銀座や六本木、高級クラブで「夜の街クラスター」発生か (読売新聞)

すでに大人数の宴会は避けられているが、少人数であっても長時間・近接する、夜の飲食店で感染が広がっている事実があると。


とても根拠のある指摘だが、これは飲食店にとってはあまりに痛い話である。

大人数の宴会という需要が失われたところ、せめて少人数でも客を取りたいが、それが危ないと言われているのである。

かつては風評被害という一面もあったかもしれないが、だんだんと根拠を持ってきて、そうも言えなくなってきた。

それでも地域によっては許容できるリスクの可能性もあるが、もはや東京都とその隣接地域では特に避けるべきことである。


この要請を受けて南関東では映画館や百貨店などが週末だけの営業休止を発表している。

(今後の状況にもよるが)全面休業ではないのはポイントだと思う。

週末にこれらの施設に多くの人が動くと、それに付随して施設内外でのリスクが高まる。

どちらかというと施設外のリスクの方が大きいような気がしますね。飲食店もそうだけど。

それを平日に分散させることで、商売を完全に止めることなく、リスクの軽減を図ろうということだと思う。

多くの客が訪れる週末の営業休止は痛いが、状況がさらに悪化して全面休業に追い込まれるよりはマシということだろう。

映画鑑賞したければ、平日の空いてる映画館に行けということである。


ところで、今回の東京都での感染報告の増加の背景、いろいろ言われてはいるが、

1つ大きいと思うのが、検疫所の自宅待機要請が始まったことなんじゃないだろうか。

特にヨーロッパ地域からの入国者は、3月21日以降にこの要請が始まったわけだけど、

この要請を避けるために、その前に駆け込みでの入国が相次いだということが報道されたところである。

ちょうど駆け込みで入国した人たちでウイルスを抱えていた人が、そろそろ診断されている状況というのはある。

もともと駆け込みでの入国はおかしいだろうと思ってたんだけど、やっぱりなという気がする。


だからこそ、日本の特定地域で厳しい行動規制が発生することは避けなければならないと思うのだ。

東京都やその周辺地域で行動規制がかかるとなると、それを避けて脱出する人が絶対に出てくる。

そうなるとかえって悪いが、それを停止できるほど世の中はよくできていない。

中国の武漢市封鎖はあんなことよくできたなと思うけど、あまりの副作用に苦しめられたものである。

北海道の事例からすると、今ぐらいで食い下がれればなんとかなると思う。

北海道は無防備な時期に感染が広がった面もあるが、3月中旬以降だとそれなりに警戒度も上がっていたはずだし。


しばらくは気がかりな状況が続くが、必ずしも悪いニュースばかりでもないので、なんとか乗り越えたいものである。

とりあえず今週末も市内に引きこもりだな。

もはや市外に出かけるべきところがない。それが全てである。

帰れない外国人騎手

日本の競馬は元気に無観客開催を続けているが、世界的にはそれどころではないところもある。

特に世界各地から馬・調教師・騎手が集まる国際招待競走ともなれば、なおさらである。

日本からの参戦も多い、今週末のドバイ国際競走は中止となったのだが、これが発表された時点ではすでに馬は輸送済み、

調教師や騎手も一部は移動済みなのに中止ということで、大変な徒労となった。

馬の輸送は大変なのに、とは思うんだけど、鎖国状態で国際招待競走なんてやるわけにもいかんわな。(cf. 封じられたカンガルールート)


外国から日本に短期免許でやってくる騎手がいるのだが、こんな状況ですから、

もともと日本にやってくるつもりだったが本国を離れられないということも発生する。

これとは逆に、日本に短期免許でやってきていたら、どこにも行きようがなくなってしまった騎手がいた。

それがフランスから日本の地方競馬にやってきた ミカエル・ミシェル騎手である。

ミシェル騎手の短期免許延長は認められず 「4月以降は失業者です」 (スポーツ報知)

1月から南関東の地方競馬にやってきて、短期免許の期間中での最多勝の記録を更新するという顕著な活躍を見せている。

3ヶ月間の短期免許が終わったら、アメリカの競馬に転戦する予定だったそうだが、もはやそんな状況ではない。

かといって本国フランスは外出禁止令が出ていて、こんな状況では競馬どころか帰宅すらままならない。

本人の希望は日本での騎乗継続だが、それが叶わないにしても日本で「失業者」として過ごしたいとのことである。


外国から短期免許でやってきて日本で活躍する騎手は数多いが、地方競馬にやってきてこんなに話題になるのは珍しいのでは?

どうしてミシェル騎手は地方競馬にやってきたのだろうか?

中央競馬の短期騎手免許の取得条件には、各国の競馬で獲得賞金上位の騎手である必要があるから。

フランス所属の騎手の場合、最近2シーズンで1~5位の騎手がJRAでの短期免許を取得できる可能性があるけど、厳しいね。

ミシェル騎手はフランスの騎手リーディングで12位を取ったこともあるというから十分すごい。

そんなミシェル騎手だが、昨年の「ワールドオールスタージョッキーズ」という国際騎手招待競走で初めて日本にやってきて、

JRA初勝利を挙げて、インタビューで「この国に恋をしました」と語ったとか。

その後、将来的には日本を拠点として騎乗することを目指して、短期免許で地方競馬にやってくることにしたと。

地方競馬の場合、JRAほど短期免許の取得条件は厳しくないので、まずはここからと考えたようである。


こうして日本の競馬に足がかりを作りながら、JRAの(通常の)騎手免許を取得することを考えているようだ。

ミシェルは10月にJRA受験へ 4月は「滞在して日本を再発見します」 (netkeiba.com)

実は地方競馬の短期免許は年度内に3ヶ月なので、4月から新年度の短期免許を取得できなくもない。

ただ、本人の計画としては、10月にJRAの騎手試験を受験、その後に地方競馬の短期免許での騎乗を考えているそうで、

その都合、4月早々から来年度の短期免許を取得するという手は取りたくないようである。

JRAの騎手免許試験は、地方競馬や外国での騎乗経験がある場合は免除される科目も多いが、それでもなかなか大変だそう。

なので今年受験で、来年にはJRA所属騎手というのは難しいかもしれないが、受験しなければ始まらないですから。

とはいえ、乗り越えられない壁ではないことは、フランス出身でJRA所属のクリストフ・ルメール騎手が証明しているとも言える。


ところでミシェル騎手は短期免許でやってきているとはいえ、日本で活躍している数少ない女性騎手の1人である。

現役なのは地方競馬所属で8人、JRAではなんとたった1人である。

数も少なければ活躍も少なく、特にJRAにとっては所属の騎手がJRAの重賞レースで勝利したのは、去年の藤田菜七子騎手が初めてだったという。

藤田菜七子、JRA重賞競走で勝利 日本女性騎手では初 (朝日新聞デジタル)

ミシェル騎手の日本のJRAでの免許取得が叶えば、フランスでの実績からもJRAでも活躍が期待されるところである。

こうして活躍できる女性騎手が1人、2人と増えて行くと、それが呼び水になって女性騎手の数はだんだんと増えてくるんじゃないか。

そんなところも日本の競馬ファンが注目している理由の1つなんだろうなと思う。


そんな将来構想はあるけど、まずは4月からどうするのかという話でしょうね。

入出国在留管理庁では、今回のコロナウイルス騒動で本国への帰還がかなわない人には在留資格延長を認めている。

スポーツ選手の場合は「興業」という在留資格で日本にやってくる。もちろん契約が続いていれば更新できる。

短期騎手免許が切れると、「興業」の在留資格で滞在できなくなるので、本来は出国する必要があるが、

現在は帰還が難しいと認められれば「短期滞在」への変更しての滞在が可能であるが、就労はできない。

というわけで失業者として日本でしばらく過ごすこと自体は問題はないのである。ただし収入源はない。

3ヶ月の短期免許の期間に稼げたか? いかに日本の競馬の賞金が高いと言っても、地方競馬はそこまででも。

いや、それでも世界的に見れば並のレベルなのかもしれないけど。

バイオリンにエフェクターボード?

先日、バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)に追加された新バンド「Morfonica」のことを紹介した。

Morfonicaはバンドリの新しい挑戦

いろいろ書いたけど、やはりパッと見てわかる特色がバイオリンが入っていること。


そのバイオリンを担当するAyasaさんは、もともとソロのバイオリニストとして活躍されていて、

YouTubeチャンネルまでもっているというから、すさまじい人だなと思うのだけど、そんな中で気になる動画が。

AyasaのNEWエフェクターボードを紹介 (YouTube)

えっ? エフェクターボードですか。

エフェクターボードというとエレキギターを演奏する人が足下に置いて、適宜足で操作しながら、音を変えるものという印象だが。

使い方はまさに同じらしい。(動画では説明のため手で操作してるが)


実はこのバイオリンは「エレクトリック・アコースティック・バイオリン」と呼ばれるものだという。

変な命名だが、アコースティックギターにピックアップを付けて「エレクトリックアコースティックギター」となるのと同じ理屈。

あえて「アコースティック」を強調するのは、「エレクトリックバイオリン」が存在するということである。

サイレントシリーズ (ヤマハ)

見た目からして奇妙だが、音を共鳴させる構造を持たないので、アンプに繋がないと音が小さいということ。

これに対してアコースティックバイオリン(一般的なバイオリン)と同じ構造を持っているが、

ピックアップがあるものをエレクトリック・アコースティック・バイオリンと呼ぶということである。


エレキギターは金属製の弦の振動をコイルで拾うと、それこそ中学校の理科の授業でも電磁誘導の例題に出るような話だが、

弦の振動を直接的に電気信号に変換するという点では合理的な仕組みである。

これはこれでおもしろい話だと思うけど、弦の振動以外のものを拾うことはできない。

元々アコースティックな楽器の場合、弦の振動というよりは楽器に伝わる振動を拾った方がよいということで、

ここではピエゾピックアップ、圧電素子を使ったピックアップが使われるそうである。

電磁誘導を使わないので、この方法なら弦の素材も問いませんからね。

弦の振動が楽器の本体に伝わるところに圧電素子を取り付けて、それを引っ張り出して増幅すると。

その上で、こうやって引き出した信号をエフェクターに入力することもできるということらしい。


エレキギターとバイオリンでは違うだろと普通は思うんだけど、同じ弦楽器というところで共通する部分はあるようだ。

エレキギターがやってんだから、同じようにできるでしょという発想なんでしょうけどね。

バイオリンの使い方としては少し特殊であるのは確かだろうけどね。

それにしても案外知らんもんだなと思ったが。

封じられたカンガルールート

なにかと鎖国に走る国が多いが、鎖国といっても程度はある。

自国民・居住者の入国は認める、外国人は一切入国を認めない、

陸上国境の閉鎖、航空便の乗り入れ地点の制限など。


そんな中でこの3つのニュースが重なったことは衝撃的だった。

なぜ、これが衝撃的だったかというと、シンガポール・香港・ドバイは典型的なカンガルールートの経由地だからである。


カンガルールートとは オーストラリア・ニュージーランド と ヨーロッパを結ぶ航空便の乗り継ぎルートである。

ほとんど地球の真裏でありながら、交流の深い両地域、直行化はかなり難しいとされている。

と思ってたが、実はパース~ロンドンは直行便あるんだね。オーストラリアの西端からならなんとか飛べると。

とはいえ、やはりオーストラリアの主要な地域からは何らかの乗り継ぎが必要である。

伝統的にはカンガルールートの乗り継ぎ地点はシンガポールだった。多くの路線が集まっている。

オーストラリアのカンタス航空は2012年からエミレーツ航空と提携し、ドバイ経由での乗り継ぎルートを売り込んでいる。

香港もカンガルールートの乗り継ぎ地点として人気があり、多くのオートラリア・ニュージーランド路線が設定されている。

日本からオーストラリア・ニュージーランドへ行く場合も、この恩恵にあずかって香港経由で行く人は多いだろう。


もちろん、カンガルールートの経由地は他にもいろいろ想定され、クアラルンプールやバンコクも実績が多いという。

タイについては、トランジット含めて全ての到着者に診断書を要求しているらしい。そんなもの取得できるのか。

マレーシアについては、トランジット禁止は明確でないが、そもそも全外国人の入国と、全国民の出国を禁止する鎖国状態である。

一応、外国人の出国と国民の帰国の便があるので、飛行機は一定飛んでいるのだが、先行きは不透明である。


さて、日本については、入国せずに乗り継ぐ場合は上陸拒否とかビザの効力は関係がなくて、

検疫については、感染が確認されたら隔離やむなしだが、そうでなければ乗り継ぎは可能とみられる。

各航空会社、欠航が多く出ているが、東京(成田または羽田)~世界各地の便は細々とも続く傾向にある。

というわけで、もしかするとカンガルールートの乗り継ぎ地点に日本を選ぶようなこともあるのかもしれない。

ただし、日本経由は少し遠回りである。そもそも日本~オーストラリア・ニュージーランドはそこまで便数が多くない。

どうせ今は空港もガラガラだろうから、乗り継ぎ客は大したリスクにもならないんじゃないだろうが。


ここではオーストラリア・ニュージーランドの心配をしていたつもりだったのだが、

そもそもオーストラリア自体が鎖国状態になりつつあり、4月・5月はカンタス航空は全国際線を欠航にすると言っている。

ニュージーランドも事情は同じようなところらしく、国際線の多くの便を6月末まで欠航すると言っている。

すなわち、オーストラリア・ニュージーランド自身が外国との行き来を絶つような状態となり、

もはやカンガルールートの経由地がどうこうという問題ではなくなって来ていると。

そのため、国主導での臨時便の運航など救済策が必要だというような主張もあるようである。

イギリス人旅行者、豪・NZで足止め 新型ウイルスの渡航制限で (BBC)


ちなみにオーストラリアもトランジット禁止の措置をとっているのだが、

ニュージーランドと他地域をオーストラリア経由で行き来する人のことも考慮して、

他の措置に比べれば長めの猶予期間を取ったというが、今のところは2/26までというからそんなに余裕があるわけではない。

これが封じられるとニュージーランドはほとんど身動きが取れなくなる。

オーストラリア経由はダメ、比較的近くて拠点性のあるシンガポール経由もダメとなると、本当にどうするんだって。


日本もそう状況はよくなくて、積極的な外国との往来は控えたいところだが、

かといって鎖国してしまうと、外国に取り残される、あるいは日本に取り残される人が出てくる。

そりゃ感染して日本に戻ってくるのはうれしくはないけど、外国に取り残されるのもよいことではないでしょうし。

14日間の待機要請というところで、なんとか流入を洗い出したいというところなんじゃないか。

今ぐらいの航空便の状況でのらりくらりと乗り越えたいというのは本音だろうけど、さてはて。

国際線については日本だけの事情でどうこうできる話ではないんですけど。

キリよくして売るのも楽じゃない

職場の食堂閉鎖が想定より長引いている。

まぁ職場によっては在宅勤務の割合が相当に高いので、弁当だけでも困らないのはあるのかもしれない。

そんな弁当について、先日こんなことを書いた。

以前は現金で払うしかなかったのだが、毎度現金で払っていてはわずらわしいと食券を売っている。

何枚綴りかになっていて、少しは割安にはなっているのだが、そこまで安くなる印象はなかった。

あと、こういう食券って現金払いの手間を省くためのものなので、キリよく千円単位で綴られているとよさそうだが。

1万円で24枚とか、そういう売り方がいいと思ったのだが、実際には中途半端な金額になっていたはず。

それで支払いがわずらわしい印象があったんだよね。Suica導入されて便利になりましたね。

(職場で弁当を買う)

最近、弁当業者の案内書きを発見したんだが、10枚綴りで1食あたり10円引きという計算なんだね。


「キリよく千円単位で綴られているとよさそう」と書いたが、念頭にあるのは都営交通の「定額定期券」である。

定額定期券とは都バス・都電の通勤定期券の一種である。

都バスの定額定期券は1万円で有効期間は1ヶ月+3日、都電の定額定期券は1万円で有効期間は1ヶ月+13日となっている。

なんでこんな中途半端な有効期間の定期券があるのだろうか?

実は定額定期券はその日から有効なものを車内で買うことが出来るのだ。


バスの定期券というのは購入に苦労するものだという。

都営交通について言えば、駅の定期券売り場なども多くあるし、そこまで苦労しそうではないが、

乗車区間内に定期券売り場がないというのはそう珍しくないことではないかと思う。

バス会社も学校などまとまって利用があるところに出張販売したり、通信販売をしたりといろいろやっている。

それも追いつかないようなところだと、バス車内での予約販売をやっているバス会社もあるそう。

しかし、都バス・都電は基本的には均一運賃、さらに通勤定期券は持参人式(持っている人は誰でも使える=記名不要)なので、

おつりのことを気にしなくて良い、ジャスト1万円の定期券を用意すれば、バス・電車の車内で売るのに全く困らないのである。

こうして生まれたのが定額定期券だという。日本でも都営交通にしかないんじゃないかなぁ。

なお、運賃改定時は金額ではなく日数で調整するので、昨年10月には都バスの定額定期券は1日短縮している。(都電は据え置き)


とはいえ、今となっては実用性はよくわからない。

バスは通学定期券でさえそう安くないのに、通勤定期券というのは典型的にはむしろ高いぐらいである。

1ヶ月+3日ということは、10枚で11ヶ月相当で、典型的に1ヶ月20往復である。

ということは10万円で220往復ということになるが、1往復454円、都バスは1乗車210円ですからね。

昔なら回数券かと言っていたかもしれないが、今はPASMO・Suicaのバス利用特典がとても分が良い。

なので、今は定額定期券を買うよりも、とにかくPASMO・Suicaにチャージしてバスに乗るのがよい。

チャージ手段もいろいろありますからね。現金チャージだとバス会社はコンビニでのチャージをオススメしてるが。


もっともこれは典型的なケースで、都バス全線有効なので、1日に2箇所でバスを使うこともできるし、

持参人式なので通勤に使わないときに家族に貸しても良く、総合的には安上がりなことは今もあると思う。

それにしても都営交通の定額定期券ってどれぐらい出てるのだろうかというのは疑問だよね。

PASMO以前はお得じゃないのを知りながらも買っている人はいたかもしれないけど。

上記のようなメリットがあってお得さを追求するなら3ヶ月定期を選ぶんじゃないかね。定額定期券は1ヶ月定期基準だし。


とはいえ、この考え方は他にも通ずるのではないかなと思う。

さすがに1万円単位なら全くおつりを考えなくて良いが、数千円単位ならずいぶん楽になる。

しかし難しいのがキリよく枚数を調整すること、これはバス回数券でも難しそうなのである。

多区間制のバスだと 運賃×10倍で11枚つづりなんて売り方だが、均一制ではキリのよい金額で何枚綴りとなっていることが多い。

京都市のバス共通回数券は複数のバス会社で共通して使えるということで、未だに一定の人気があるとのことだが……

バス共通回数券 (京都市交通局)

5000円で230円(市内均一運賃)×24枚はよいが、1000円で230円×4枚+180円×1枚ということで中途半端なのが付いている。

180円券を使おうとすると現金で50円足したりしないといけないので、それはどうなんだと。


というわけで、よくよく考えてみると難しいんですよね。

料金がずっと変わらないなら、エイヤと決めてしまえばよいのだけど、実際にはいろいろな事情で料金変更がありうる。

あと、うちの職場の弁当だとご飯の量によって金額が変わって、それぞれに食券の設定がありますからね。

そんな中でどうやって一貫性を保つかというのは、とても難しいことである。

端数に適当な額面のものを付ければなんとでもなるけど、そうすると端数分は現金精算が強いられるわけである。

それなら10枚綴りで 1食定価の10円引きの10倍 というルールにしておけば、常に一貫性は保てる。

食券売るのにおつりとか気にする必要はあるが、それでも100円単位ならちょっとは楽になる。そういうもんなんだね。

展示会が中止になったから

今日はアニメ・ゲーム関係の映像配信が多いねと言っている人がいて、

確かに多すぎるなと思ったけど、原因は21~24日で予定されていた AnimeJapan が中止になったからだった。

AnimeJapan は展示会ということになろうと思うが、この手の展示会ではよくある休日から平日にまたがって開催されていて、

休日2日はファン向けのパブリックデイ、平日2日は商談を目的としたビジネスデイとなっている。

パブリックデイはショーイベントの色も濃く、入場料が必要で、場内のステージではいろいろなイベントが予定されていた。


中止を発表したのは先月27日のことだった。ほぼ1ヶ月前ですね。

政府の要請によるとはあるものの、出展社の都合によるところも大きかったのではなかろうか。

この時点で3月下旬のことを正しく想定できたかはさておき、開催しても出展見送りという決断をする出展社もいただろう。

そんな状況で開催してもファンは来るものだろうか、ましてビジネスデイは会社の方針で出張見送りというのもあろう。

もはやイベントの成否は主催者だけで決められる問題じゃないんだよね。


もともとAnimeJapanのようなイベントの開催時には、ステージイベントの映像配信を行われることが多かった。

なので、開催していても配信の多い日ではあっただろうと思う。でも配信しないステージも多い。

でも、AnimeJapanに参加できないとなった出展社は、こぞって予定通り、あるいは予定外に映像配信を行うことにしたということ。

こうして今日はやたらと映像配信の多い日になったのである。


ステージイベントに代えて映像配信をやるメリットしては、当初予定していた告知ができること、これは重要。

そして、出演者やスタッフの予定がすでに抑えられているので、何かしら使った方がよいということ。

準備にもいろいろお金がかかっているとすれば、それに相応の対価を払うべきかもしれないが、

何も使わないのでは対価を払うのも難しくなってくるので、じゃあ形は変わったけど使った方がよいと。

もともとAnimeJapanだと出展社の持ち出しになる分が多いでしょうから、映像配信での代替は決断しやすかったのかなと。


もうかれこれ4週目となった競馬の無観客開催だが、手応えはこんな具合らしい。

無観客競馬、馬券売り上げ健闘 業界全体には悪影響 (日本経済新聞)

馬券の売り上げは80%強ということでそう悪くはないが、普段と比べるとメインレースの売上が2/3ほどと低迷する傾向だそう。

メインレースほど観るスポーツとしての意義が大きかったということなのかな。今後、大レースが予定される中では心配事だという。

とはいえ、競馬を開催できていることで、賞金も払えますし、これは大きな救いではあるんですよね。

競馬開催自体が止まっている国もあることを考えれば、日本の公営競技は無観客開催でちゃんと食いつなげているのだから。

でも、競馬に関わる全ての人が無観客開催の恩恵を受けられているわけではなく、場内の売店やレストランなどはどうにもならない。

もともと開催日しか営業できないから経営は厳しいのに、そこで無観客開催が続くと大きな打撃だろうと。


もともと予定していたステージイベントを映像配信に振り替えたところはあれこれある。

特にトークイベントの場合、もともとラジオ番組で有料配信のプラットフォームを使っていることもあり、

スムーズに有料での映像配信に振り替えて実施するようなことはよく行われた。

これも出演者・スタッフなど転用しての実施で、抑えているのならそれを使って稼げるところは稼ごうということか。

これも救いではあるが、そうはいっても予定通り開催していればグッズの売上もあっただろうにとか悔やまれるところはあろう。

まして体制が整わず、それでもファンのためにと無料配信になってしまえば、完全な持ち出しですからね。

それで新しいファンを獲得できれば将来への投資にはなるが。


そんなこんなで代替策の効果もところによりそれぞれというところ。

予定通りの効果は得られないが、全く何も得られないよりは、少しでも得るものはあったほうがよい。

そうすれば、準備してきた関係者にそれなりの報酬を支払うことは出来るからと。

結局、どこかに持ち出しになるところは残るんだけどね。

競馬であれば場内の売店がそうだし、JRAにしても馬券の売り上げが2割弱減っていることは確か。


そうはいっても、どこかで正常化していかないといけないところ。

現状から大きく悪化しないとしても、来月中は慎重な判断を要する状況は続くだろう。

北海道と東京都の状況が大きく改善していない(一方でデータ上は収束傾向ではある)ので、これが辛い。

主催者だけでなく参加者の配慮も求められるが、難しいもんですね。