大和川線と淀川左岸線

阪神高速のWebサイトを見たら、大和川線がすでに開業していることに気付いた。

ただし三宅JCT~三宅西出入口の1区間だけですが。

阪神高速6号大和川線の三宅西出入口~三宅中区間が新しく開通しました (阪神高速道路)

そしてもう1つ、今度の5月に2号淀川左岸線の島屋出入口~海老江JCTが開通する。

淀川左岸線 (阪神高速道路)


こうして2つの路線が相次いで開通するわけだが、実は大和川線・淀川左岸線はともに大きなプロジェクトの一部をなしている。

そのプロジェクトというのが「大阪都市再生環状道路」というもの。

大阪都市再生環状道路 (近畿地方整備局)

大阪市の外側をぐるっと囲むような環状道路を作り、阪神高速1号環状線やそれに接続する路線の負担を軽減させようと。

その環状道路を構成するのが、近畿自動車道と阪神高速大和川線・湾岸線・淀川左岸線なんですね。

松原JCT~三宝JCT~北港JCT~門真JCT~松原JCT と取り囲もうという計画だ。

その中で新しく建設される道路が大和川線と淀川左岸線、それと松原JCTの改良も行われる。


たいそうな計画だが、実は淀川左岸線の豊崎出入口~門真JCTのルートは決まっていないので完全な環状道路が完成する見込はない。

実際のところは大阪都心から湾岸線への唯一のアクセス路となっている16号大阪港線の負荷軽減という意味合いが強いのかなと。

大阪から関空へのリムジンバスや淡路島・四国方面への高速バスに乗るといつも思うんだが、16号大阪港線の混雑はひどい。

天保山JCTまで来て湾岸線に入れば、そこからは非常にスムーズに走って行くのだけど、そこまでがどうしょうもなく遅い。

都心から湾岸線への車両が集中するのは致し方ない面もあるが、

郊外から湾岸線へのアクセスにもこの大阪港線をつかわざるを得ないことは多い。

そのような状況を解決するために大和川線と淀川左岸線は役立つ。


大和川線は松原JCTで接続する西名阪自動車道・阪和自動車道・近畿自動車道から湾岸線へのアクセスを担う。

これまで松原JCTは西名阪自動車道・阪和自動車道から14号松原線を介して大阪都心へ向かうときの玄関口となっていた。

松原線も混雑がひどいのでこの混雑緩和も期待されている。

とはいえ、これまで松原JCTで近畿自動車道と阪神高速を乗り継いで使うことは想定されていなかった。

そりゃそうだ。近畿自動車道から大阪都心なら東大阪JCTから13号東大阪線を使うからな。

しかし、大和川線が開業すると湾岸線へのアクセスにも松原JCTが使われることになる。

これまでは13号東大阪線~16号大阪港線を使っていた需要が大和川線に転換するということだ。

それに対応して近畿自動車道と阪神高速をつなぐランプウェイが増設された。


淀川左岸線の豊崎出入口~北港JCTの区間は、海老江JCTで接続する3号神戸線、豊崎出入口で接続する新御堂筋から湾岸線へのアクセスを担う。

これまで3号神戸線から湾岸線へのアクセスは悪く、波除出入口~中之島西出入口を一般道経由で乗り換える必要があった。

乗り継ぎマップ/3号神戸線中之島西出入口⇔16号大阪港線波除出入口

なんでそんなことをしないとならんのかというと、阿波座JCTが郊外同士をつなぐ機能を持ってないからだ。

今回、海老江JCT~北港JCTが開業するが、それに伴いこの乗り継ぎは廃止される。

さらに豊崎出入口まで伸び、新御堂筋と接続すると新大阪駅や北摂方面から湾岸線へのアクセスが改善されることになる。


湾岸線につながる路線が2路線も整備されることになったわけだが、

それもこれも湾岸線が大変重要な路線と思われているからこそのことだろうと思う。

湾岸線を南に突き進めばその先にあるのは関空だ。

神戸側の湾岸線はまだ完成していないが、最終的には垂水JCTにつながり、淡路島方面に直結することになる。

今でも3号神戸線のバイパスとして重要な路線だし、3号神戸線に乗り継いで淡路島方面へのアクセスに使われることも多いんだけどね。

そんな湾岸線への希望が込められた新路線なんじゃないかなと思っている。

大学の遠くで入学式をするのだと

気付けばもう明日で3月が終わり、4月になれば大学院での生活が始まる。

もう春休みも終わりかね。


もちろん大学院でも入学式はある。

学部の入学式と一緒に行われるようで、これは高専での専攻科の入学式と同様。

4月2日ともうすぐなんですね。


この入学式の会場というのは大学ではない。

しかも大学の近所というわけではなく、遠く離れた大きなホールで行われる。

学内でやらないのはともかく、なんで大学の近所でやらんのだろうかね?

理由はよくわからないが、キャンパスがいくつかあることも原因なのかもしれない。

実際、どのキャンパスからも等しく遠い場所が会場になっている。

学部1年で投げ込まれるキャンパスの近所でやればいいのにと思うんだけどね。

そしたら、工学研究科のあるキャンパスからは遠いんだけどな。それで困るのは大学院生だけだし、いいでしょ。


それで入学手続きの書類と一緒に入学式の案内が届いたのだが、

その入学式の案内に同伴者入場券というしおりのようなものが2枚はさまっていた。

同伴者は学生1人につき2人まで入場できるから、これを同伴者にあらかじめ渡しておけということらしい。

当日に渡せばいいやと思ってたら、ある日に唐突に母から「同伴者入場券はあるのか?」と言われ、

そりゃ持ってますよというと、それがないと入場できないと書かれているから入場できるか心配になったのだと返された。

ちなみに学生も入場するには入学式の案内か合格通知書を呈示しないとならんそうだ。

どうも当日は激しい混雑に見舞われ席に着くこともままならないという噂もあるようで、

確かに入学式の案内には「満席の場合、遅刻した場合は入場を断ることもある」とか物騒なことが書かれている。

おそらく学生に向けたものではなく同伴者に向けたものなのだろうが、ひどいことで。


ということを聞いて気付いたんだが、もしかすると大量の来場者を捌ける会場はそうそうなくて、

それを求めた結果、大学から遠く離れたところになってしまったのかもしれない。

巨大な総合大学ならではの悩みだろうか。


自分としてはそんなに大きな大学に入学するという実感はあまりなくて、

キャンパスも本当は広いはずなんだけど工学部・工学研究科のエリアだけなら高専の校舎群の4倍ぐらいしかないからな。

そりゃ工学部・工学研究科だけでも高専と比べると比べものにならないぐらい大きいんだけどさ。

実際のところ、大学院から入る学生としては全専攻の学生が集まるなんて機会は入学式・修了式ぐらいしかないのだろうし、

研究室に身を据えて、あっちゃこっちゃ用事のために歩くにしても工学部・工学研究科エリアでとやかくやってるだけだろうから、

きっと在学中ずっと実感なんてものは持てないんだろうが。

家族のお財布はありか

テレビを見てたら家計のやりくりについてとやかくやっていて、

家族で財布を共有し、これをリビングに置いている家庭の話が紹介されていた。

合理的だなと思うと同時に、それでいいのかとも思った。


買い物にいくときに買い物に行く人が財布を持っていってそれでお金を払うって話なんだけどね。

基本的には夫婦のどちらかが持って行くことになるんだろうが、

高校生の子に買い物を頼むこともあるので、そのときはその財布を持って買い物に行ってもらうのだという。

なるほど、確かに合理的だ。


強盗が入ったとき財布が盗まれるだろ、とは思うが、そういうことはないにしても問題がある。

金の使い方をわきまえている家族ばかりならいいが、そうでなければ勝手に使われかねない。

その家族では家計について家族で話し合いの機会を持っているようで、

小さな子供もお金について意識するように仕向けているのだろうが、

それにしても世の中、ソーシャルゲームに大金をつぎ込んでしまう子供もいるというのだから、(参考 : 使いすぎを防がなければいけない)

どんな家庭でもマネできる方法とはとてもいえない。


財布を共有しなくても家計の支出を一括で管理できる方法としてクレジットカードの家族カードがある。

父のイオンカードは主に食費の支払いに使っているのだが、これには家族カードとして母のカードを付けてある。

母だけで買い物に行くときは家族カードを使って買い物をしている。

家族カードの分を含めてまとめて父のところに請求が来るようになっている。

なかなか便利なものだが、家族カードは18歳以上の家族にしか作れないので、子に与えるのはちと厳しい。

PiTaPaの場合18歳未満でもジュニアカードとして交通利用専用のカードを与えることができるが、

一般の買い物に使えるカードとなると無理だね。


学校関係の支払いや、交通費・食事代・服代など、自分で支払ったお金も父に払ってもらっているのだが、

いちいちかかったお金を知らせて、現金で渡してもらうか、振り込んでもらうか、

お互いそれなりにめんどくさいことだなと思う。


僕は家族とはいっても1人1人に財布が自分の財布があるべきだと思うのだが、

家族の財布としてまとめて管理する考えもあるのか、と思って見ていた。

あまり好きじゃないけどね。けど家族みんなで家計に興味を持っていかんとならんというのは確かになと思った。

それ以外の娯楽は各人好きにすればいいと思うんだけどね。

めきめき育つ植物たち

今日は野良仕事のためでかけていた。

春休みにこんな日があるのもよいことか。


具体的にどんなことやってたかというのはさておき、

植物って1年でものすごい成長するんだな、なんてことを思いながら仕事をしていた。


そんなときケナフの紙のことを思い出した。

ケナフというのは一年草であるために成長がとても早い。

その成長した茎を使って紙を作ることができるのだが、これが環境によいと宣伝されることがある。

なんでそう言われるのかというと、ケナフの紙を使うことで紙を作るために伐採する木を減らすことが出来る。

木に比べるとはるかに成長の早いケナフは、木材の代用としてかなり有用であるという話なんだな。


もっとも木を伐採することが問題かというと必ずしもそうとはいえなくて、

木が成長するスピードと消費するスピードが同じならば問題は無い。

新しい苗木を植えるためには、伐採した木を買ってもらわないと困るので、木材を消費することも大切だ。

Yoshino Heart

南都銀行などがスポンサーになって間伐材の利用拡大を図ることで吉野林業を支えようという話だけど、

場合によってはそんな考えも重要なんだけどね。

ただ、木の成長よりも需要の方が多ければ、成長が早い植物に頼るのは実によいことだ。


成長の早い植物というのはエネルギー源としても使える。

稲わらなど、育ったはいいが食べない部分を燃やせばそれで発電が出来る。

これはバイオマス発電の一種だよな。

稲わらの場合はエネルギー源というよりはすき込んで肥料にしたり、そういう活用法が多い気がするけど。


そうして植物がめきめきと成長するのに使うのは水と二酸化炭素と太陽光、

だから間接的には太陽エネルギーなんだよね。

太陽の恵みを一番に感じられるのは、そんな植物の成長なのかもしれない。

植物の枯れたのに囲まれながら仕事をしながらそんな恵みを実感していた。

裁判所、1人別枠方式に憤る

ここ数日、この前の衆議院議員総選挙についていくつかの選挙区について選挙無効の判決が出ている。

衆院選、岡山も「無効」判決…猶予期間設けず (読売新聞)

どうも判決を聞く限りは、堪忍袋の緒が切れた、という言葉がよく合うのかなと思った。


その選挙区自体はさほど格差が顕著ではないところだが、

根本的に問題があるということで無効にすることを認めたようだ。

人口に応じて配分を変えなかったのも問題なのだが、もっと根深い問題として1人別枠方式がある。


1人別枠方式というのは各都道府県に1議席ずつ振ってから、残りを人口比例で振るという方式で、

これで都道府県ごとに振り分けてから、それで各都道府県内で市町村のつながりなども考慮して選挙区を分けている。

この1人別枠方式というのがあると人口の少ない都道府県は人口の割に多い割り振りを受けることになる。


そうはいうけど、そもそも一票の格差を憲法違反とする根拠となる憲法の条文は、

第四十三条  両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。

という程度の話で、具体的に人口に比例させろとか言ってるわけではない。

ただ、国民を代表させるということで言えば人口に比例して与えるのが自然だし、

住む地域によって人口当たりの議席の割り当てが大きく異なると、全国民を代表していると言えるかは怪しい。


そんなことが問題になるぐらいに1人別枠方式の影響は大きいんだよね。

現在の区割りの元になった2000年国勢調査での人口を見てみると

3議席割り当てが受けている高知県(3議席のところでは一番少ない)は81万人

25議席割り当てを受けている東京都は1206万人となっている。

この時点でもう2倍の差がついている。

それ以降の人口の変化や選挙区ごとの人口のばらつきなど、そりゃ2倍以上の格差もつくわけだ。

さすがにここまでくると1人別枠方式に合理性がないといわれるのも納得だ。


1人別枠方式をやめればここまで極端な差はつかないはずで、

2人の県の人口の多いところと、3人の県の人口の少ないところでの差が大きくなるだろうが、

それでも1.5倍までで済むはずで、いくらなんでも2倍を超えることはないはず。


これから0増5減の調整を行うことになっているが、これは1人別枠方式に基づいたもので根本的な対策ではない。

すでに2008年の時点で1人別枠方式が違憲だと言われてるのに、1人別枠方式を改めることは予定に入っていないようだ。

1人別枠方式が長らく放置されてきて改める気もないのは自民党にとって有利な傾向があるからかもしれない。

概して人口の少ない都道府県で支持者が多いようだから。


まだ衆議院は2倍程度で済んでいるからましだ。

問題は参議院だよな。

一票の格差は結構大変かも知れない

こっちは5倍ぐらいの差がついている。

参議院でも1人別枠方式を使っているのだが、こちらは1人を与えないと1議席も与えられない県が生じるから深刻だ。

鳥取県・島根県というのは山陰にあるそうも大きくない県なので人口がすごく少ない。
2つ足して135万人だからこれでも改選ごとに1人選べるか怪しいですね。
だから選挙区で選ぶのは無茶なんですよ。

と書いたが、参議院の問題を解決するのはかなり難しい。が、解決しないと国民を代表する議会を作るのは難しい。

実際、2010年の参議院議員選挙ではこの1票の格差の問題が顕著に表れていた。

参議院議員選挙のねじれ獲得議席

先ほども書いたように自民党は人口の少ない都道府県で支持者が多い傾向にある。

人口の少ない都道府県はただでさえ割り振りが多いが、さらに改選1人の選挙区は2人以上の選挙区よりも極端な結果になりやすい。

その後はねじれ国会にひどく悩まされることになった。


参議院に比べれば衆議院の問題は大したことではないとも言えるが、

解決するのもそれほど難しいことではない。

それでもうまくいかないのは政党の意向なのか、国会議員の意地の張り合いなのか、

どうだか知らんが議員に議会のことを決めさせると、さっぱり進まないのだからどうしょうもない。

そりゃ裁判所も堪忍袋の緒が切れるというものだ。

e-Taxで申告書を作った話

今さらだけど、還付申告のことをこのBlogに書くの忘れてることに気付いた。

もう手続きは完全に完了して、先日、還付金を受け取ったのだが、せっかくなので申告のときの話を書いておく。


そもそもなんで還付申告しないといけないかという話は以前書いたが、

組み込み関係の仕事で高専以外から給与を受け取っていたから。

2箇所目の源泉徴収額を取り戻せ

Webで申告書を作って郵送するか、市役所に税務署が出張してきたときに申告書を出すか、

と書いたが、Webで申告書をつくって市役所の申告会場で申告書を提出してきた。


まず申告書の作成をe-Taxから行う。

印刷して郵送等で提出するを選んで作成を行う。

源泉徴収票を見てデータを打ち込むわけだが、

高専から受け取った源泉徴収票のデータは給与所得のところから打ち込めばよい。

問題はもう1箇所から受け取った源泉徴収票で、これが「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」という名前なので、

給与所得に打ち込むわけではなく雑所得のその他を選んで、この調書のデータを入力すればよさそう。

必要経費という欄があるから、必要経費を差し引いて計算することもできるようだ。

交通費を必要経費に入れてもいいのかもしれないが、どのみち税金はかからないのでなにも入力しなかった。


あとは印刷すれば申告書一式が出てくる。

源泉徴収票を貼り付ける台紙も出てくるので、ここに源泉徴収票を貼り付ける。

控えとチェックシートは手元に取っておいて、残りを提出すればいい。

郵送なら税務署の住所がチェックシートに書いてあるからこの宛先に送ればOK。


税務署や申告会場に持ち込むことも出来る。

市役所に寄る時間もあったし、雑所得に入力してよかったのか自信もなかったので、市役所の申告会場で確認してから提出することにした。

朝に申告会場に着いたのだが、申告に来た人が列をなしていた。

その入口に申告書を入れるポストと案内係の人がいる。

この人に雑所得の欄に書いたが問題ないか? と聞くと、税務署の人に聞いてくると確認してくれた。

問題ないようなのでポストに入れて申告完了、ポストに入れるので申告書は封筒に入れて持参した方がいいね。

そんなこと全く考えてなかったので、その場にあった適当な封筒をもらってそれに入れてポストに入れることになった。

ちなみに時間外でも税務署のポストは使えるようだし、

この申告会場のポストも市役所のオープンスペースに置いてあったから時間外でもいけそう。

申告会場がやっている時間にはいけないが、税務署に行く時間はあるという人は、ポストに投げ込むのもよいかもしれない。


申告会場で申告書を作成すると時間がかかりそうだが、

e-Taxで作成すれば大して時間はかからない。

完全な電子申告はなにかとハードルが高いが、紙の申告書を作るだけならプリンタさえあればよい。

還付申告などにはぜひ活用したいものだ。

……というのをもう確定申告の時期が終わってからいうのはどうなんだって話だけど。還付申告はいつでもできるんですけどね。

Nexus7にはNFCがある

この前、Nexus7にはNFCがあるからEdyなどの残高を見れるよと教えてくれた。

NFCねぇ、よくわからんけどどんなもんか試してみた。


NFCタグリーダーというアプリをインストールしてみた。

このアプリ、KDDIが公開しているもののようで、auのスマートフォンで使うために作ったのだろうがそれ以外でも使える。

早速、アプリを立ち上げてEdyの残高を見てみることにした。

Nexus7のNFC読み取り部は裏面上部にあるようだ。

ケース越しでもいけるのかな、と思いつつ、裏に当ててみたら読み取れた。

残高や最近の取引履歴がすぐ見られた。

ICOCAも読み取れた。ただし日時・金額だけで駅名は出てこない。だからPiTaPaは読み取れても全く意味がない。


ところでこのNFCってなんなんですかね。

Near Field Communication、近距離無線通信という意味だが、そういう国際規格が2003年にできたそうだ。

NFCの定義 (SONY)

FeliCaやISO/IEC 14443との互換性もあるようで、FelicaであるところのEdyが読み取れたのはそのため。

ただしFelicaを書き換える機能などは持っておらず、あくまでも読み取りしかできない。


NFCの目指すところというのは、スマートフォンをはじめとする様々な電子機器に埋め込むこと、

安価なNFCタグを普及させ、それこそ掲示物だとかに貼って使えるようにしたいというのがあるそうだ。

そして機器間の通信に使ったり、NFCタグから情報を取得したり、そういうことをしたいのだという。

NFCタグリーダーというのはNFCタグの読み書き、NFC機器間の通信を行うために開発されたアプリなのだろう。

Felicaの読み取りができるのはおまけかな?


このアプリを使うことで連絡先の交換をNFCを使って行うことが出来る。

送る方がShareで連絡先を指定して、お互いの端末をかざしあってやればよいわけだ。

赤外線通信やBluetoothでやってたのと同じことがNFCでもできるということだ。


NFCを使った電子マネーなんてのも開発中のようだ。

リアル×ネット、国内×海外で使えるNFC電子マネーの可能性 (価格.comマガジン)

FeliCaの電子マネーは決済のたびに残高を書き換えていたが、

NFCではそのようなことができないからか、端末IDなどを送信するだけで、残高管理はオンラインで行うことを想定しているようだ。

そこまでしてNFCでの電子マネーを開発する必要があるのか? と思う人もいるかもしれないが、

NFCはシンプルであるがゆえに安く、FeliCaより広く普及する可能性がある。

店舗の端末もFeliCaよりシンプルにできるようで、そんな期待もあるようだ。

NFCでできることはいろいろあるが、その機能はまだ開拓中のようだ。

ターミナルが地下に引っ越し?

先日、東急東横線の東京側のターミナルである渋谷駅が

高架ホームから地下ホームに移転したというニュースになっていた。

なんのために移転したのかというと、地下鉄副都心線との直通運転のためですね。

3月16日東横線・副都心線 相互直通運転開始! (東急電鉄)

ターミナルを突き抜けてさらに都心に向けて進むことができるということだ。


地上にあったホームが地下に移転するということはこれまでも各所で行われてきた。

関西で今回のケースに似たようなことを列挙すれば、

  • 天満橋駅 (京阪の淀屋橋までの延長のため1963年地下化)
  • 湊川駅 (神鉄と神戸高速との直通運転のため1968年地下化)
  • 天神橋筋六丁目駅 (阪急と堺筋線の直通運転のため1969年地下化、それ以前は天神橋駅)
  • 上本町駅 (近鉄奈良線の難波までの延長のため1970年に奈良線ホームが地下化)

直通のための地下化と言えるのはこれぐらいじゃないのかなぁ。

どれもずいぶん昔の話だね。ターミナルとしては中途半端な駅が多かったのであまり地下化による混乱もなかったのではないかと。


今回の移転で利用者はかなり混乱していたようだ。

なんといっても利用者の非常に多い都心ターミナルを移転するのであるから。

しかも高架ホームを非常に地下深いホームに移転するのだから大変なことだ。

多くの利用者が直通してくれればよいのだが、これまでJRや副都心線以外の地下鉄に乗り換えていた乗客はそうも簡単に変わらんようで。


しかし地下鉄との直通でこんな風に都心ターミナルを移転するというのも珍しいのかなと。

というのも副都心線の反対側の直通先、西武池袋線と東武東上線、

いずれも練馬、和光市という途中駅から分岐している。

いずれの路線は池袋駅を昔からターミナルに使ってきたが、直通先の路線も池袋経由だから複雑だ。

同じ池袋駅に行くにしても運賃が変わって、池袋駅に安く行きたければ直通列車ではなく池袋までの列車を選ぶ必要がある。

近鉄京都線と烏丸線の直通運転もそうだよね。京都駅までで烏丸線直通に乗ると損する。

途中駅で分岐するのはバイパスの意味もあるだろうが、

都心ターミナルを移設するのが現実的ではないという事情もあったのではないかなと。


今のところは全列車直通ではなく渋谷駅発着の東急の列車も設定されるようで。

今後、直通利用が増えれば渋谷駅発着の列車もほとんどなくなるのかもしれない。

けっこう渋谷駅での折り返しも無茶というか、東急から渋谷までの列車は反対のホームで降ろされるらしく、
先に行きたければ反対のホームに階段を通って乗り換える必要があるそうで。

あとこれはかなり不便な話なのだが、各社で種別の設定が違って区間ごとに種別がころころ変わるようで。

例えば、東急で特急、副都心線で急行、東武で普通とか、そんな具合でして。東武は直通列車は全て普通のようね。

よくある地下鉄との直通運転では地下鉄区間では種別によらずとかするのだが、副都心線は急行が通過運転を行う。

そして東急・西武・東武で統一した種別のルールを持っていないもので、こうやってころころ種別を変えるという方法をとったよう。

概ね東急の特急が副都心線内の急行になるようだが、西武の種別と副都心線内の種別は必ずしも対応していないようで。


あとこの直通運転によってすでに副都心線と直通運転していた東武・西武とも直通することになった。

これまであまり縁がなかったであろう地域同士がつながることになった。

各社、観光客などの誘致に動き出しているようで。

西武は野球の試合に合わせ横浜から西武球場前までの臨時列車を設定することにした。(cf. 2013年3月16日(土)ダイヤ改正について (西武鉄道) )

東武は小江戸として有名らしい川越などへの観光誘致をしているようだ。(cf. 小江戸 川越エリアのご紹介(東武鉄道) )

川越まで行くのにかつての江戸をかすめて行くのはなんかおかしい気もするが。

東急だとなにより横浜だよな。あと世田谷区内のおしゃれな街も魅力のようだ。

郊外同士がつながることはオマケなのだが、これを機会にして交流が深まれば。


関西でも阪神なんば線が開業して、お互い観光都市として名高い神戸と奈良がつながった。

ちょうど開業からまもなく平城遷都1300年祭をやってたこともあって、阪神地域から奈良へ向かう人をよく見た。

逆に奈良県内から神戸へ向かう人も増えた印象だ。

お互いこれまで遠いと思ってたが、1本の列車でつながったことの意味は大きい。

ここまで劇的に流行ることはあまりないだろうが、そんなことに期待を寄せるのも悪くない。

元クラスメイトと偶然ばったり

昨日は研究室の打ち上げ、今日は同窓会、2日連続はこたえる。
ただ、元クラスメイトの元気な姿が見られてなにより。


そこで聞いたおもしろい話でも。
まだ就職して間もない頃、機器を納入する取引先の工場に出張したら、
そのラインに元クラスメイトの姿が見えたという。
お互いびっくりだよね。
まぁなんかお互いの仕事にケチを付けてたが、そんな妙な縁もあるんだな。


他にも大学に編入後、学部卒で就職することにしたら、
元クラスメイトのいる会社になったり、多分職場は違うだろうけど。
先輩と敬う姿がわざとらしい。


かくいう自分も大学院で元クラスメイトに会うはずなのだ。
そこの大学に学部で編入した学生はともかく、
別の大学に編入したと思ったら、抜け出してそこの大学院に進学したり。
残念ながらその2人とは今日は会えなかったが。


同じ世界で働く技術者、
こうして会うこともなきにしもあらずか。
偶然の出会いか、同窓会か、またかつてのクラスメイトの活躍が見られますように。
そんな言葉で締めくくった同窓会だった。

別の駐輪場に頼る

今日は研究室の打ち上げ、明日は同窓会、連続というのもなんとも。
その前に自転車の駐車場の契約のために出かけていた。


これまで通学のために最寄り駅の駅前にある公営の駐輪場を使っていた。
運営者が変わったりというのもあったが、長く使っていた。
ところが今月末で線路を挟んだ反対側の駐輪場に集約するということで閉鎖されることとなった。


意外だった。
というのも線路の反対側の駐輪場の事務所がまとめて管理しており、
さほど運営コストはかかっていないはずだから。
施設の老朽化も目立った問題とは思えなかった。
なんでかなぁと思ったのだけど、どうもこの土地は借地らしく、
借地料が負担になってたのかもしれない。


集約というが駅周辺で自転車がまともに線路を越えられる道はなく、
大きく迂回するか、階段のある道を通るか、とにかく使いにくい。
どうしたもんかなと思ったが幸いにして近くに個人経営の駐車場があり、
そこが自転車の駐車場もやっているの、ここに頼ることにした。


というわけ電話をかけると空きがあと4台しかないという。
ギリギリだったんだな。
契約のために経営者の自宅にきてほしいといわれた。
地主が副業かなんかでやってるのかねぇ。


月々の料金は口座振替で引き落とすとのこと。
お互い手間はかからないが長期休業中は払わないというのは難しいな。
とくにステッカーが渡されるわけではなく駐車スペースに名前を書いてくれるらしい。
なにかと勝手が違うがこれでこれまで通り通学に自転車が使えそう。


しかし、公営の駐輪場が実質的に廃止されるというのもどうなんかねぇ。
そもそもこうして公営でやってたのも迷惑駐車を防ぐためだった。
近隣に民営の駐車場があるとはいえ、全利用者が使えるかは怪しい。
これまで公営駐輪場が果たしてきた役割は大きかったのだが、
それがあっさりなくなるのは問題が大きいだろう。
不採算でもやらないといけないことはあるのだから。


しかし借地とはいうけど返却された地主はどうするのかねぇ。
そんなに使い道があるようにはみえないしなぁ。
商店なんてよさそうに思えるが、かつて商店があったものの閉店し更地で放置されていることを考えると期待はできない。
そんな更地で放置されるのなら何のために廃止したのか。
なんとか残す道はとれなかったのかねぇ。