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本部があるところではめっぽう強い

参議院議員選挙の結果が出て、全体としてはこんなもんかなぁという感じだけど、

選挙区別に見てみると、異様なのが大阪府選挙区。

4議席中、日本維新の会が2議席、公明党と自民党が1議席ということで、

日本維新の会が2議席取ってること自体が驚きだが、それぞれ1位・2位なんだよね。

確かに同じ政党が2議席取っている選挙区は、千葉県と東京都(いずれも自民党)があるけど、いずれも1位と最下位で2議席なんだよね。

1位でも最下位でも1議席には違いないので、こういう作戦が一般的だと思うのだが。


ところで、日本維新の会というのは、現存する国政政党で唯一、東京都に本部を置いていない政党である。

ここでいう国政政党というのは、政党助成金などの対象になる政党のことだ。

(国政に議員を送り出していた政治団体ならば沖縄社会大衆党などもあるが)

日本維新の会の本部は大阪市に置かれている。

日本維新の会とその前身となった政党以外にそのような政党があったかは確かではないが、

国会が東京都に置かれていることを考えると、明らかに異質である。


日本維新の会 のルーツは大阪府の地域政党「大阪維新の会」である。

現在は 日本維新の会の大阪府総支部の別名が大阪維新の会となっている。

このような別名を持つ支部がいくつかあるようだ。(京都府総支部が 京都維新の会 であるなど)

ここに至るまでにはいろいろな紆余曲折があって、前身となった (旧)日本維新の会→維新の党 は既存の国政政党から合流する議員も多かった。

ただ、それゆえに地域政党である大阪維新の会との意見の食い違いも伝わってくるような状況で、

2016年に維新の党は民主党に合流し、民進党に改名した。(後に同党は国民民主党に改名しているが、立憲民主党に加わった議員も多い)

このときに「おおさか維新の会」として独立した国政政党が、現在の日本維新の会である。

実態は「大阪維新の会 国会支部」みたいなものでは? と思ったけど、改名前はまさにそんな名前だった。

その後に全国政党としての体裁を整えていったというのが実情かなと。


都道府県別の比例代表の得票数をいちいち各都道府県の選挙管理委員会のWebサイトから集めたのだが、

これを見ると日本維新の会の得票の歪さがよくわかる。

日本維新の会の得票率は全国平均で9.8%で、比例代表での獲得議席は5議席となっている。

ここで、平均以上の得票率だったのは 大阪府・兵庫県・奈良県・滋賀県・京都府・富山県・和歌山県 の7府県である。

特に大阪府は34%もの得票率で、これは全政党筆頭の得票率である。(自民党が筆頭ではないのは全国で唯一)

近畿地方の6府県と富山県ということで、あからさまに近畿地方に偏っている。

富山県は県内出身の候補者が立候補していて、その個人票で稼いだのが要因のようで、これも地域特有の事情である。

これら7府県で日本維新の会全体の43%の得票を獲得している。

7府県の投票総数は全国の17%に相当するので、それに比べると明らかに多すぎる。


日本維新の会 が強いと言うことは、他の政党に取っては不利ということだろう。

共産党と公明党は全国平均並ということで、そこはあまり食い合うところではないらしい。

国民民主党は全国平均7%ほどの得票率なのに、大阪府では3%台ということで、えらく低い。

国民民主党は地域ごとの得票率のムラが大きいのは確かだが、それにしても低い。

立憲民主党も全国平均15%ほどの得票率に対して、大阪府では8%ほどと低い。


なにより影響が大きかったのは自民党だろう。全国平均で35%ほどもあるのに、大阪府では20%ほど。

大阪府選挙区は改選数4と多いからか、共産党・立憲民主党・国民民主党がそれぞれ候補者を立てていて、

それで分散したのか、自民党の候補は4位当選とはいえ、5位に大差を付けての当選だった。

ヒヤヒヤしただろうというのが兵庫県選挙区(改選数3)で、3位当選した自民党の候補者と、4位で落選した立憲民主党の候補者の差は小さく、

大阪府ほど極端ではないとはいえ、日本維新の会の影響で厳しい戦いになってしまったのかもしれない。

大阪府・兵庫県はそれぞれ公明党の候補者が立候補しているので、自民党は自力で稼ぐしかない。

それでも同様の条件の 埼玉県・東京都・神奈川県・愛知県・福岡県 では自民党候補がトップ当選ですからね。


日本維新の会の支持が近畿地方に偏っているとは言うけど、ある程度は全国的な支持が広がっているのも確か。

近畿地方と富山県で43%の得票を集めているということを裏返せば、他の地域で残り半分以上を稼いでいるということ。

他の地域の選挙区でも東京都・神奈川県で各1人当選者を出している。

大選挙区制の選挙区もある参議院選挙らしいことではあって、

これが小選挙区制の衆議院選挙にも当てはまるかというと、それは難しいんだけどね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/22(Mon) 23:50
社会 | Comment | trackback (0)

投票方法いろいろ

今日は参議院議員選挙の投票日なので、入場券と選挙公報を片手に昼前に投票所に行ってきた。

この時間帯は投票所が混み合う時間ではあるのだが、それにしても列が長い。

しかも列が進まないからおかしいな、と思ったらしばらくして動き出した。

名簿照合のところまで来ると、なんか大きな車いすに乗った人が職員とやりとりしている。

何か知らないけど、特別な対応が必要で、そのために職員が動員されて、名簿照合が止まってしまったのだろう。


投票所に行き、渡された投票用紙に自筆で書くのが日本の選挙の基本である。

投票所に行くというのは、当日の投票でもそうだけど、期日前投票でも不在者投票でも基本的にはそう。

他の市町村で不在者投票をする場合、投票用紙のセットは本人に届くのだが、不在者投票所に持参して、そこで記載して投票することになっている。

不在者投票所は病院などにも設置されることがあって、わりと柔軟な対応が可能である。

その後、届いた投票用紙は、当日に投票資格を確認して投票箱に投じられる。

これが基本だが、それでは投票しがたい有権者もいるので、いくつか特別な投票制度が用意されている。


投票所での特別な投票方法としては、代理投票と点字投票もある。

代理投票は自分で投票用紙に書けない人が使う制度である。

代理投票を申し出ると、補助者2人が出てきて、一方が指示に応じて記載、もう一方が記載内容が指示通りか確認する

この補助者というのは投票所の職員があてがわれるので、代理投票の申出があると名簿照合が止まることはありそう。

当たり前だけど、補助者は投票の秘密を守る義務がある。


点字投票は点字を記載することで投票する方法で、この制度があるということは全ての投票所に点字器と専用用紙があるということ。

視覚障害者にとって、自分が書いた字が読めないということは、鉛筆で字を書いて投票するのは困難である。

点字ならば、自分で書いた字を自分で読むことができる。だから視覚障害者が書く字として点字が使われるんだね。

普通の投票用紙に自分で書けないという点では、視覚障害者も代理投票の対象になるし、そうしている人も多そうだが、

点字投票ならば自らの手で、誰にも投票内容を明かすことなく投票できるというメリットはある。


投票所に来ることができない人への投票方法としては、郵便投票の制度がある。

対象は一定の条件を満たす身体障害者だが、最近は要介護5の認定を受けている人が対象になるなど拡大されている。

郵便投票は不在者投票の一種だから、投票用紙が手元に届くところまでは一緒で、

そこから自宅で投票用紙を書いて返送することで投票できるところだけが違う。

かつては郵便投票の場合は、必ず本人が投票用紙を書く必要があったが、現在は一定の条件を満たす人は代理記載が可能になっている。


日本国内では次の通りだが、日本国外での投票を想定した制度がある。

船上からファックスで投票する洋上投票、これはあらかじめ投票用紙を積み込んでおく必要があるのだが、

選挙期間中ずっと外国で航海している船でも投票することが出来る。

選挙期間中に日本国内の港に入るのなら、一般の不在者投票制度も使える。

在外投票ということで、外国に住んでいる日本国民が対象で、在外公館での投票と郵便投票がある。

郵便投票は国内の郵便投票とほぼ同じ仕組みだが、在外選挙の対象者なら誰でも対象である。

在外公館投票はその場で投票用紙を受け取って投票すると市町村に郵送される。近くに在外公館があれば手軽である。


多くの人にとってはあまり縁がない制度かもしれないが、できるだけ多くの人が投票できるように工夫がされている。

ところで、今の投票所は段差がないので、手押し車を押して投票に来るような人にとっても、容易に投票できている。

当たり前だと言いたいところだけど、投票所によっては石段が登れないと投票所にたどり着けないなんていうこともある。

そういう投票区ではあらかじめ期日前投票所に行くとか、郵便投票が使えるならそれも選択肢なんだろうが、負担が重いこともある。

それとはまた違う問題だけど、当日の投票所で対応する代理投票と点字投票は仕組みとしては簡単で使いやすいよね。

職員配置の都合、他の投票者に影響が出てしまうのが実情かと思うが、そのときだけはご勘弁をということでしょうかね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/21(Sun) 20:23
社会 | Comment | trackback (0)

燃料油の選び方

夏の営業が始まってから初めて市内のプールに出かけていた。

屋外プールが開放されていて、今日は曇ってるから寒いかなと思ったけど、屋外プールでちょうどいいぐらいだった。

そろそろ小中学校は夏休みですから、プールに来る人も増えるでしょうね。


石油製品というとちょっと広いけど、燃料油という観点では大きくは ガソリン、灯油、軽油、重油と分けられる。

制度上はガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油、B・C重油と分けられている。(B重油は生産量は少ないようだが)

ガソリンは小型自動車の燃料として多く使用されている。

ナフサは主に石油化学の原料に使われるが、性質はガソリンに似ている、というかナフサがガソリンの原料ですね。

ジェット燃料油は飛行機のジェット燃料として、灯油は主に家庭の燃料として使われている。

実は灯油とジェット燃料は基本的な成分は同じ、ロケットの燃料としても使われることもある。(ソユーズロケットなど)

ただし、家庭用の灯油そのままだと低温で凍るなどの問題があるので、ジェット燃料は特別な精製方法が必要になる。

軽油はディーゼルエンジンの燃料として主に大型自動車で使用されている。

A重油は名前こそ重油だが、実態としては軽油で、陸上輸送以外の用途で軽油引取税がかからない軽油として販売されている。

陸上輸送以外の用途で使用するということから、暖房・給湯や自動車以外のディーゼルエンジン、比較的小型の船の燃料に使われている。

C重油は安価であることから大型船舶の燃料に使われているが、常温では固まるので加熱して、遠心分離器などを使って不純物を取り除いて……

そこまでして使うかという感じだが、本当に安いんですね。アスファルトほどではないが石油精製の残り物みたいなもんなので。


日本国内で生産される燃料油としては、

ガソリン・ナフサが37%、灯油(ジェット燃料含む)が17%、軽油(A重油含む)が35%、B・C重油は12%となっている。

灯油と軽油は性質が似ていて、あわせて中間留分と呼ばれているが、合計すると51%にもなる。

経済性の高いディーゼルエンジンの燃料として使いやすく、熱源としても使いやすいということで主力なんじゃないだろうか。

一方で日本国内では軽油が余剰気味で、外国への輸出に回されている分が2割程度あったり、

逆にナフサは国内では石油化学の需要を満たせず、6割ほどが外国からの輸入になっているというギャップはある。

そこを考慮すると、国内消費で見るとガソリン・ナフサで52%になるんだけどね。

(ただし、国内で給油されても国際輸送用のジェット燃料やC重油は輸出扱いで、国内消費としてカウントされないことに注意)

ナフサは主には石油化学の原料なのでエネルギとして見るべきかという話はあるが、燃料としても使われているのは確かなので。


それぞれの燃料油の特徴を考慮して、用途が決まっている。

ガソリンは揮発性が高く、引火点(空気と混合して燃焼できるようになる最低温度)は-40℃と極めて低い。

このことから火花点火エンジン(一般的にはガソリンエンジンという)の燃料に適している。

ガソリンエンジンは小型で高速回転するエンジンに適していて、小型自動車で使われているのはそういうこと。


灯油は引火点が40~60℃で、引火点が常温より高いのでガソリンよりも安全に取り扱える。

軽油も灯油と性質が似ているが、よりディーゼルエンジンの燃料に適した成分になっている。

これが家庭用の燃料として使われている理由だし、航空機の燃料に使われている理由でもある。

ジェットエンジンの燃料というのは原理的にはいろいろ選べるそうだが、安全性と経済性から灯油が選ばれているとのこと。

ジェットエンジンから回転エネルギーを取り出すとガスタービンと呼ばれるが(原理的には同じもの)、

地上では天然ガスを燃料とすることが多いが、灯油も使える。(例えば、関西空港内の発電所は普段は天然ガスで発電しているが、緊急時は灯油で発電できるなど)

ディーゼルエンジンは圧縮させることで点火させるエンジンなので、そのためには自己着火性が高い燃料が必要で、それが軽油である。

ディーゼルエンジンは熱効率が高くて大型化しやすいが、高速回転には向かず、小型化も難しいので、船や大型自動車のエンジンとして使われている。


こうやって比べてみると、ガソリンというのは引火点の低さが特徴だが、それゆえの難しさがある。

引火点が低いということは、常温でも爆発的な火災を起こし、大変な危険が伴う。

ガソリンのほとんどは自動車をはじめとするエンジンの燃料として使われるが、

熱源としても、引火点の低さを生かして、野外活動用の燃料として使われることがある。

この場合はホワイトガソリンということで、制度上の分類はナフサになると思うが、基本的な性質は似ているので。

安全性が高く、燃料が安価なことからすれば灯油のほうが無難そうだし、灯油も野外活動用に使われてはいるのだが、

灯油は引火点が常温より高いので、点火前に予熱など必要なのに対して、引火点が常温以下のガソリン(ナフサ)ならば容易に点火できる。


家庭用の燃料として灯油が主に使われているのは、ポリタンクで安全に輸送できるというところも大きな理由だろう。

法令では灯油はプラスチック容器で30Lまで運搬できる。軽油も基本的には同じである。(ただし灯油用と軽油用は分けて売られているが)

寒冷地では大きな灯油タンクを持っていることがあるけど、家庭で多く備蓄するのも比較的容易である。

一方でガソリンの携行缶は基本的には金属容器でなければならない。(10L以下でガソリン用の基準を満たしたポリタンクは使用できるが一般的ではない)

あと静電気でも容易に点火されてしまうので、移し替えのときには静電気対策が重要である。

セルフ式のガソリンスタンドでも静電気除去シートに触れてから給油するけど、それは携行缶からの移し替えでも同じこと。


引火点の低さを生かした用途でガソリンは重要な役目を果たしているが、危険性が高いのがガソリンである。

もちろん、普通に自動車の燃料タンクに給油して使えば、大きな自動車事故でもなければ安全に使えるけどね。

それ以外の用途では特に安全面に気を払わなければならないが……


Author : hidemaro
Date : 2019/07/20(Sat) 23:54
買い物・消費 | Comment | trackback (0)

採血後の圧迫いろいろ

会社に献血が来ていたので、いつものように協力してきた。

意外に混み合っていたのだが、問診・検査のところでいろいろイレギュラーなことが多かったようだ。

服薬している人だと、飲んでいる薬、飲んだ時期、原因となっている病気について確認が必要だし、

外国から帰国して最初の献血時には、渡航先について検討が必要で、国によってはより詳細な渡航先を地図を見て確認することもある。

血圧が高すぎて採血できない人とか、血の濃さが足りないとか(これは比較的よくあるが)、いろいろあったようだ。

患者と献血者の安全のためには必要なことだが、ここまで立て続けにあるのは初めて見たかも。


献血をするときには、検査と本番で2回の採血をするが、採血するということは内出血のリスクがある。

太い針を使う本番の採血はよりリスクが高い。

内出血が起きにくくするためには、針を抜いた後によく圧迫すること。そして重いものを持つなど負担を掛けないことである。

検査にしても、本番の採血にしても、針を抜いた直後にそこを押さえて、腕を心臓より高く上げるように言われるのはそのためである。

東京都で献血をすると、本番の採血の跡には包帯を巻かれる。

1~2時間程度を目安に圧迫し続けることで、内出血のリスクを下げているのだ。


採血といえば、毎年の健康診断もそうである。

先日、健康診断があったのだが、その採血の後、「止血待ち」と書かれた椅子に座って、

採血した場所を曲げずに5分間押さえ続けてから、次の部屋(問診)に進むようになっている。

採血後に包帯を巻いてくれるのだが、それに加えて5分間はさらによく圧迫するようにということである。


考え方としてはあまり変わらないのが、ふと思ったのは献血の検査のための採血の後って、

針を抜いた直後は圧迫するけど、その後、継続的な圧迫はしていないんだよね。

比べてみると、健康診断の採血後の圧迫は、献血の本番の採血後の圧迫よりも厳重なぐらいである。

針の太さからすると、献血の検査と健康診断の採血は同じぐらいでしょうから、やりすぎという感もあるが……


かつて、大阪府などで献血に協力していたときは、採血後の処置が違った。

血液センターが違えばやり方は違う

大阪府では、採血後の圧迫のためにベルトを使っている。

最後に大阪府で献血をしたのは4年半ほど前だが、調べたら現在も使っているようだ。

検査の後には、小さな絆創膏を貼って、その上からベルトを巻いて、本番の採血前に外す。

本番の採血後には、厚みのある大きな絆創膏を貼って、その上からベルトを巻いて、献血ルームを出るまで巻いておく。

ベルトで圧迫する一方で、ベルトを外した後も圧迫効果が持続するように、厚みのある絆創膏を使っているのではないか。

絆創膏は1時間程度したら外すようにと言われていた。


これが東京都だと、検査後は小さな絆創膏を貼るだけ、本番の採血後は円形の絆創膏を貼って包帯を巻く。

比較してみると、大阪府では検査後にベルトで圧迫しているが、東京都ではそれに相当するものはない。

すなわち、針を抜いた直後に手で押さえるのが唯一の圧迫ということで、ここは大きく異なる。

本番の採血後は、東京都では包帯での圧迫を1時間程度続けるようにしている。(ただし、包帯が解けることもしばしばあった)

大阪府ではベルトでの圧迫は15分程度に留まり、その後は圧迫効果のある絆創膏での圧迫だけになる。

圧迫が継続するという点では包帯の方が良さそうだが、ベルト+絆創膏の方が楽な気はする。

楽というのは採血される側にとっても包帯が煩わしくないし、看護師にとっても包帯を巻く手間が省けて楽じゃないかなということ。


採血するところによって処置方法には差はあるものの、

これまで採血後の内出血が起きたことは、成分献血後の返血に失敗した1回限り。(cf. 献血、道半ばで敗れる)

すなわち採血後の処置が悪くて内出血ということは起きていない。

内出血のリスクが十分軽減できるように、それぞれの血液センターとか検査機関が考えてやっている方法なので、

当たり前ではあるんだけど、けっこう違うもんだね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/19(Fri) 23:57
日常 | Comment | trackback (0)

旧世代の製品のバッドデザイン

製品評価のために、製品を組みあわせて、設定してシステムを構築していたのだが、

その中で1つの製品がエラーを出していた。

マニュアルにこういうところを疑うようにとあったが、設定を見直してもエラーが消えない。


こういうとき開発者は内部情報を見て、エラーの切り分けをしてしまうのだが。

内部情報を見る限りでは、マニュアルで疑うべきと書かれていたエラーのフラグが立っていた。

でも、そのエラーは絶対に出ないように設定を変えたはずなのだが。

そこで、モジュールから設定ファイルを読み出して、解析してみた。

すると、未使用チャンネルに不適切な設定がされているのが原因であることがわかった。


そうそう。このモジュールって複数のチャンネルに他の機器を接続できるんだよね。

ツールでは、そのうち1つのチャンネルのみ設定して、それで設定ファイルを自動生成していた。

未使用チャンネルには適切な設定がされると思っていたのだが、未使用=標準設定のようだ。

出荷時のハードウェア設定のまま、標準設定で動かせば、このエラーは起きないのだが……


問題はこのモジュールには、機能設定用のジャンパーピンがあること。

多くの場合は出荷時のまま使用されるのだが、今回は接続する機器の都合でジャンパーピンを変更した。

このような使い方をするモジュールはいくつかあるのだが、

今回使用したモジュールは、ジャンパーピンで切り替えされる回路の健全性をチェックするため、ジャンパーピンの設定値を設定ファイルに設定する。

すなわち、未使用チャンネルに対して、ジャンパーピンの設定が正しく反映されていないことが原因だったのだ。

というわけで、この問題は、未使用チャンネルにダミーチャンネルを定義して、妥当な設定にすることで解決された。

チャンネルを定義したのに未接続だと別のエラーが発生しかねないが、そこは設定を工夫すれば回避出来る。


最新世代の製品を主に触れてきた僕にとっては、いろいろな意味で衝撃を受けた。

  1. 「未使用」という設定が存在しない
  2. ハードウェアスイッチじゃないと設定できない機能がある
  3. ハードウェアスイッチの設定内容を設定ファイルに正しく書き込まないとエラーが出る

まず 1. が諸悪の根源なんだよね。

最新世代の製品は、そのアーキテクチャゆえに「未使用」という設定があるので、未使用チャンネルに干渉されることはない。

ところが、1つ前の世代の製品には「未使用」という設定はなく、使用するチャンネルと同様の設定が必要になる。

それで未接続だとエラーになるのはその通りなのだが、そこは上位側のプログラムでマスクされるので基本的には問題ない。

ただ、今回のような特殊なケースでは、マスクできないエラーが発生してしまうのだった。


その上で問題となるのが 2. と 3. のことである。

そもそも、ハードウェアスイッチでの設定というのがバッドデザインである。

ソフトウェアでアクセスするためのアドレス設定をハードウェアで行うというのは妥当だと思うし、

設定事項の全てがハードウェアスイッチというモジュールも、それはそれで一貫している。

ところが、このモジュールは、回路の切り替えだけをジャンパーピンで行うという必要がある。(どうしてこうなっているかは後述)

基本的にこのジャンパーピンの設定値をマイコンが知っている必要はないのだが、このモジュールに限っては回路の健全性を確認するために必要となっている。

ところが、マイコンはこのジャンパーピンの設定値を読み出すことはできないので、設定ファイルに書き込む必要があると。

さすがにこれは理解に苦しむが、やむを得ない事情があったんだろう。


旧世代の製品であっても、同種の設定をジャンパーピンで行うものばかりではない。

どうするかというと、複数の接続口があって、接続方法を変えることで機能を切り替えてるんですね。

ジャンパーピンでないにしても、ハードウェアで設定を切り替えていることに変わりは無い。

信号の流れる向きが逆なので、それを接続方式を変えることで解決しているのだ。

ジャンパーピンで切り替えるモジュールも、ジャンパーピンだけでは信号の流れる向きを全部逆転することはできないので、

直感的ではない信号接続と併用することで、やっと内部回路を流れる信号の向きが揃って使えるようになる。

できるだけ同じ内部回路を共有し、信号の向きを揃えるには、こうならざるを得ないようである。


この問題はいずれも最新世代の製品では解消したのだが、実はけっこうな力業で解決している。

というのも、2つの信号の向きに対応するために、内部に2種類の回路を持っていて、これをFETで切り替えているのだ。

2種類の回路を持つことで部品数が増えるとか、実装面積が増えるという問題もあると思うが、

どちらかというと、2種類の回路に対して工場で検査などが必要になるので、時間への影響が大きいのではないだろうか。

あまり使用頻度が高いとは言えない設定なので、従来はジャンパーピンや接続方法での切り替えもやむなしと判断していたのだと思うが、

市場の要求や、新製品のコンセプトなど考慮した結果、このような実現方法になったようだ。


最新世代の製品ではいろんな意味で解決した問題ではあるけど、1つ前の世代の製品もまだまだ現役ですからね。

今回の問題は設定ファイルを生成するソフトウェアのバグなのでは? と思ったけど、

それを抜きにしてもいろいろトラブルの種を持っているのが実情である。

これはひどいというのは易しいけど、こういう問題を作り込まざるを得ない難しさはあったんじゃないだろうか。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/18(Thu) 23:30
電気・数学・物理 | Comment | trackback (0)

パラレルバスのFlashはこうやって書き換える

古いマイコンでパラレルバスのFlash ROMを外付けしてるんだけど、

どうやって書き込むんだろうなぁとおぼろげには思ってたが、

フラッシュ書き込み用のプログラムの改造が必要になったので、

書き込み用のプログラムのソースコードを入手して中身を見てみた。


操作内容を見てみると、Flash ROMに対してマジックワードを書き込みしているように見える。

これは一体何なんだ? と思って、Flash ROMのデータシートを見てみた。

すると、ソースコードに書いてある通りの操作手順が書いてあった。

ソフテックだより/マイコンによるNOR型フラッシュメモリ制御 (ソフテック)

JEDEC標準型コマンドという方式に従っているようだ。

アドレスを変えながらマジックワードを書き込む操作を数回繰り返すとイレースとかライトとかの操作ができると。


偶然、マジックワードを書き込む操作をしてしまったら、Flash ROMが消えたり書き換わったりするのでは?

と思ったけど、Flash ROMにライトアクセスをすること自体が異常な操作だもんな。

間違えてライトアクセスをしたとしても、アドレスを変えながらマジックワードを書き込まないと何も起きないからね。

やってること自体は簡単そうだが、意図的にやらないと起きないことは間違いないようだ。


マイコンの内蔵Flashだと、専用のレジスタをあれこれ操作して書き換え操作をやるものだけど、

外部に接続されたFlash ROMの場合、マイコンの機能は関係なくて、Flash ROM自体の機能で書き換えるというのは、

言われて見れば当たり前のことだけど、操作感があまりに違うものだから、

「えっ、こんな操作で書き換えられちゃうの!?」と初見では思ったよね。

冷静に考えれば全く問題なかったですね。

特定のアドレスにマジックワードを書き込んで書き換えをするのは、マイコン内蔵のFlashでも同じことだし。

そのアドレス空間がROM空間か、ペリフェラルレジスタかという違いでしかない。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/17(Wed) 23:16
コンピュータ・インターネット | Comment | trackback (0)

郵便料金も変わるのだが

10月からの消費税率変更に伴い、いろいろ価格改定があるわけだけど、郵便料金も当然のことながら変わる。

消費税率の改定に伴う郵便料金の変更認可申請および変更届出などについて (日本郵便)

定形外はちょっと意外なところもあったが、だいたいこんなもんだよね。


使用頻度の高いところでは次の通り。

  • はがき・ミニレター 62円→63円
  • 定型25g/50g 82円/92円→84円/94円
  • 定形外(規格内)150g 205円→210円
  • レターパックライト/プラス 360円/510円→370円/520円
  • 速達250g以下 280円→290円
  • 簡易書留 310円→320円
  • 一般書留・現金書留(基本料金) 430円→435円

はがき・ミニレターが中途半端に1円値上げというのがちょっとなぁと思ったが、62/1.08×1.10=63.1円だから妥当ではあるんだよね。

定型郵便の2円値上げは想定通りですね。


定形外が意外と書いたのは、規格内の50g以下(120円)と100g以下(140円)に値上げがなかったこと。

この2区分は消費税率5%のときから変わっていない。なおかつ、定形外では使用頻度の高い料金帯である。

中途半端に5円単位になっていた150g以下は5円値上げだが、250g以下(250円)は今回改定なしとなっている。

なんでかなと思ったんだけど、レターパックライトの値上げ幅が大きいんだよね。

消費税率5%のときの350円を基準に取ると、350/1.05×1.10=367円 ということで少し上げすぎになる。

定形外郵便というグループでのバランスを考えると、他はそこまで値上げしなくていいから、できるだけ10円単位でという判断もあったんだろう。

普通に考えれば 120/1.05×1.10=126円 ですからね。5円値上がりでも不思議ではないところだ。


書留もそうだったのかな。簡易書留が10円値上げに対して、一般書留・現金書留の基本料は5円値上げになっている。

金額が小さいのが値上げ幅が大きいというのは一見おかしいけど、簡易書留を上げた分、他は押さえたのだろう。

簡易書留とて 300/1.05×1.10=314円 とすると、値上げしすぎとまでは言えない。

315円というのはあったかもしれないが、簡易書留はかろうじで切手の需要もあるし、あんまり中途半端にするのもとは考えたのだろうか。

その代わりに一般書留・現金書留に5円の端数が付いたが、こっちは窓口で払うだろうと考えているのではないか。

(実際、2013年の料金変更時に当時の一般書留・現金書留の基本料金に相当する420円切手は後継なく廃止されている)

変な気はするけど、物量が圧倒的に多い簡易書留にあわせて、一般書留・現金書留の料金が決まったのが実情ではないか。


この結果として、62円・82円・84円・205円・280円・310円切手の代替として、63円・84円・84円・210円・290円・320円切手が出る。

63円・84円・84円切手は題材は引き継がれるが、絵柄は変わる。

すでに52円切手→62円切手で経験しているけど、ソメイヨシノという題材は変わらないが、絵は全く違う。

一方の210円・290円・320円切手は題材が変わっている。

200円以上(1000円を除く)の切手は国立公園が題材となっていたが、他の国立公園に題材が変わるということ。


従来の料金との差額調整だが、はがき・ミニレターは1円貼り足し、定形郵便は2円貼り足しになる。

2円切手はすでにおなじみのエゾユキウサギが使える。その点でも2円値上げは妥当なんだよね。

一方のはがき・ミニレターの1円値上げに対応する1円切手は「日本近代郵便の父」前島密の肖像である。。

肖像画というのは切手の題材としては異質なので、他の切手などとの組み合わせがよくないのではという声もあるが、

2015年に普通切手を一新したときも、1円切手だけは字の配置の見直しぐらいしかしていないほどで、けっこうなこだわりがあるようだ。

ちなみに50円の頃のハガキとの差額調整には、10円切手(トキ)と3円切手'(シマリス)を貼ることになる。

3円切手というのは以前からあったんだよね。ずいぶんマイナーな存在だったと思うが。


余談だけど、2017年頃から50円以下の切手の印刷方法が変更になっているらしい。

切手の印刷方法としてはグラビア印刷が一般的で、表現力が高く、偽造防止技術も取り入れやすい。

コスト面でもそこまで悪くないらしいのだが、やや高価という見方もあるようだ。

一方で、切手の印刷方式としてはオフセット印刷も活用されている。

これは一般的な雑誌などの印刷に使われる方式と同じで、といってもインクとかは特殊みたいだけど。

コスト面などから記念切手はオフセット印刷が一般的で、あとシール式の切手もオフセット印刷だね。

それでどうも2017年頃から少額の普通切手はコスト面からオフセット印刷への切替をしてたらしい。

といっても見た目でわかることはあんまりないらしいんだけど。印刷所の名前が変わったのが最大の識別方法だとか。

そりゃ1円・2円・10円とかの切手に多大なコストをかけても仕方ないしね。利用者からしてもそんなに変わらないし。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/16(Tue) 23:52
買い物・消費 | Comment | trackback (0)

穴あきダムは何がいい

Blogのカテゴリーが実態に合っていないなというところで集約・新設を行った。

コンピュータ関係のカテゴリがやたらと細分化されていたが、「コンピュータ・インターネット」1つに統合した。

もともとプログラミングに関する内容を多く書こうとしていたし、一時期までは多かったのだが、今ではさっぱり。

技術別に細かく細分化するよりは、コンピュータ関係の技術はすべてここという区分にした方がすっきりするなと。

一方で、最近は文化財・エンターテインメント・スポーツの記事が多いということで「文化」というカテゴリを新設した。

過去にさかのぼってカテゴリを振り直したが、2015年頃から多くて、これまで200件以上が該当していると判断した。

少しずつ興味を持っている内容が変わってきたということですかね。


一時期、「穴あきダム」という言葉を聞くことが多かったが、

通常時に水を貯めないダムが少しずつ増えてきているらしい。

もともと小規模なダムではそういうのもあったらしいのだが、

大規模な多目的ダムの計画が穴あきダムに変更され、わりと大きなものが建設されている。


益田川ダム(流水型ダム) (島根県)

益田川ダムは2005年に完成し、現在完成している穴あきダムでは最大の貯水量を誇る。

穴あきダムであっても、完成後に試験湛水ということで、1回は満水にする。

そのときだけ仮のゲートを付けて、下流へ流れる水を絞るんだそうだ。

それで貯水池に問題がないことが確認されたら、徐々に放流して、仮のゲートを取り払う。

完成後は常用洪水吐きの穴の大きさで流量を絞るだけで、下流が耐えられないほどの洪水が起きない限りは水が溜まることはない。


穴あきダムのメリットとして、水も貯めなければ、砂も貯めないということで、下流への土砂の流れが保たれること。

さらに、魚などの行き来も阻害しないということで、生態系への影響も小さいのがメリットとされている。

ただ、メリットはそれだけでなく、ダムの貯水池のほぼ全てを洪水調整に使えるということである。

多目的ダムの場合、利水容量・発電容量・洪水調整容量と振り分けられるだけの貯水量が必要である。

さらに、砂が溜まってしまうので、堆砂容量というのも取っておく必要がある。

穴あきダムは、その構造から必然的に洪水調整専用だし、さらに普段は水も砂も貯めないので、堆砂容量もごく少なく済む。


この結果、何がよいかというと、同じ洪水調整能力を得るために必要なダム湖が小さく出来る。

実は益田川ダムの計画は1973年からあったのだが、計画が動き出した後、1983年に大洪水が発生した。

その後、洪水の想定を見直したようだが、当初想定よりも高いダムを作らないと下流を洪水から救えないことが判明した。

ただでさえ水没地域の反対で計画が進まないのに、さらに水没範囲が広がってはそれどころではない。

そこで、ダムの目的から不特定利水を外して、洪水調整専用の穴あきダムとすることで、水没地域を減らした。

こうして1989年に補償基準の調印にこぎつけ、道路の付け替えなどを行ってから、2001年からダム本体工事に入り、2005年に完成を迎えたのだった。


ただし、この過程で益田川ダムから不特定利水の機能が抜け落ちた。

不特定利水というのは、河川法ができる以前から存在していた慣行利水権分の水を供給するもので、

実態としては、下流の農地への水の供給が主な目的である。

あと、不特定利水分の水を流すということは、下流の河川環境の保全にも役立つ。渇水期も枯れ川にしないということだから。

ところが穴あきダムにはどうやってもその役目は果たせない。だって洪水時以外に水を貯めないんだから。

この問題に対して、益田川ダムでは上流にすでにあった笹倉ダムを改造して対応することにした。

笹倉ダムは農地防災ダムという名目で作られた小規模な治水専用のダムで、これも穴あきダムだった。

治水機能は益田川ダムに集約して、不特定利水専用のダムに仕立て直すという工事をしたのだ。


治水・利水の両方の機能を果たせる多目的ダムは重宝されたのだが、どっちもとなると規模は大きくなる。

一方で、最近は地域によっては水余りということもあって、利水目的は外してもという話も出てくる。

そこで治水専用の穴あきダムにして、規模を縮小すれば、影響範囲も減らせてよいということである。

それぞれの地域の実情によるけど、そういう選択肢もあるんだということですね。


ちなみに現在建設中の穴あきダムで最大のものは、福井県の九頭竜川水系に建設中の足羽川ダムである。

下流は天井川ということでたびたび洪水被害に悩まされてきた地域である。

穴あきダムにしたことで、貯水量は4割減でも十分な効果が得られ、建設地点をより上流に動かすことができた。

上流に動かすとダムの集水域が減ってしまい、ダムが受け止められない洪水が増えてしまうが、そこは導水路で補うことにしているそう。

なかなか大胆な選択だと思うが、地域への影響を減らして高い効果が得られるなら、それが一番いいよね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/15(Mon) 23:47
社会 | Comment | trackback (0)

名古屋高速は使いにくい?

新東名スーパーライナーの名古屋周辺の経路だが、

最近では、伊勢湾岸自動車道と名古屋高速東海線を東海JCTで乗り継ぐルートが使われている。

名古屋駅行きは東海線から山王JCTで環状線、まもなく新洲崎JCTで万場線、黄金出口を出て、中村区役所付近まで回り込んで、名古屋駅太閤通口に入る。

逆に名古屋駅発は、江川線を下り、山王入口から東海線に入る。一般道走行区間が案外長い。

これは、環状線が右回り一方通行で、名古屋駅付近から東海線へは5/6周ほど回らないと入れない。

それなら一般道を走って、東海線最初の入口、山王入口から入るのがよいとJRバスは考えているようだ。


新東名スーパーライナーは当初は名古屋南JCTで伊勢湾岸自動車道と名古屋高速大高線を乗り継ぐルートを主に使っていた。

もちろん事故や渋滞の状況によってどちらのルートも使うことができるはずなのだが。

主ルートの変更の要因は、セントレアに行く車が大高線に集中するからという説を聞いたが、

確かに大高線の南側は伊勢湾岸自動車道とともに、知多半島道路に接続している。

その大高線を使う場合は、確か名駅入口から環状線に入り、環状線を2/3周ほど回って、鶴舞南JCTから大高線に入っていた。

名古屋駅へ向かうルートは、東海線とあまり変わらず、環状線から万場線に入り、黄金出口から出るルートだったが。


名古屋高速にとって、名古屋駅周辺と各方面の行き来に不便が多いという認識はあるようで、

この問題の対策として、ジャンクションの改築や、出入口の増設を考えているようだ。

名古屋高速丸田町JCTに「南渡り線」を追加へ (中日新聞)

もともと、中期計画で次のような計画があったそうだ。

  • 万場線 黄金出入口(現状は環状線・東山線方面からのハーフIC)に名古屋西JCT方面との出入口を増設
  • 新洲崎JCTに環状線・東山線と一般道を接続する出入口を増設
  • 東山線 白川出入口(万場線方面)と丸田町JCTの間に、高針方面の栄出入口を新設
  • 丸田町JCT(現状は環状線と東山線 高針方面のみ接続)に環状線→東山線 万場線方面のランプ(西渡り線)を増設

これに加えて、丸田町JCTに東山線 万場線方面→環状線 のランプ(南渡り線)を追加して、フルJCTにする計画が出てきたということである。


それぞれどういう不便を解消するものなのか。

まず、1つ目の黄金出入口に名古屋西JCT方面への出入口を増設するというのは、

名古屋駅と三重県方面を行き来する場合、現在は主に白川出入口を使っていたようだ。

ところが、白川出入口は若宮大通の東方面と接続しているので、名古屋駅方面からだとUターンが必要になる。

これが黄金出入口を使えるようになると、名古屋駅を出たら南西方向に進み、ストレートに三重県方面へ向かえるということだ。

2つ目の新洲崎JCTへの出入口増設というのは、黄金出入口の代替ってことかね。

黄金出入口は名古屋駅周辺へのアクセスにもっとも使われている出入口だと思うが、駅東側との行き来は名駅通への交通集中の原因になっている。

それを新洲崎JCTに新設する出入口に分散させて、一般道の特定ルートへの集中を緩和しようという意図かね。


栄出入口の新設と丸田町JCTの改築はいずれも環状線に集中する利用を、東山線に肩代わりしてもらおうという意図だろう。

右回り一方通行の環状線は、遠回りする交通が重なり合い、慢性的な渋滞が発生している。

丸田町JCTの環状線→東山線 万場線方面(西渡り線)は、楠線(小牧・名神・中央道方面)から環状線をぐるっと回って万場線に入っていた車を、

丸田町JCTまで来たところで、東山線に引き込んでしまうことで、環状線の南側の交通量を減らせると。

東山線 万場線方面→環状線(南渡り線)については、大高線へ向かう車が環状線をぐるっと回っていた車を引き込んで、環状線北側の交通量を減らせる。

栄出入口はそこまで効くかなとは思ったが、東山線 高針方面から栄周辺には確実にメリットはある。

栄周辺から東山線だと、環状線に入ってから東山線に分岐しても遠回りにはならないが、環状線の交通量は減らせるからメリットがあるのかな。


名古屋高速の問題点もいろいろあるんだろうけど、環状線を貫く東山線・万場線と環状線のジャンクションに制限があって、

それゆえに右回り一方通行の環状線を遠回りすることを強いられたり、一般道走行が長くなったりする。

この問題を緩和するために、吹上東出入口を使った「ETC迂回乗り継ぎ」がある。

ETC車限定だが、環状線をぐるっと遠回りする代わりに、吹上東出口を出て、一般道をUターンして、吹上東入口から入り直すことができる。

都心環状線が混雑している場合には、このルートを使うことで渋滞を回避してショートカット出来る。

どれぐらい効いてるかはわからないけど、そういう選択肢は用意している。


都市高速は分岐や出入口にいろいろ制約があることは多くて、それが渋滞の原因になることもしばしば。

解消しようにも簡単ではないのだが、改築や新路線の整備で解消されることもある。

阪神高速では大阪市内の一般道経由の乗り継ぎルート3つが、近年廃止された、あるいは廃止の見込みがある。

  • 大阪港線 波除出入口~神戸線 中之島西出入口 (2011年廃止済)
  • 大阪港線 波除出口→環状線 堂島入口
  • 神戸線 中之島西出口→環状線 堂島入口

大阪港線と神戸線の乗り継ぎルートは阿波座JCTが大阪港線 都心方面と神戸線を結ぶ機能しか持っていないことの対策だった。

すなわち大阪港線 天保山・湾岸線方面と神戸線方面の行き来のためにあった。

2011年、淀川左岸線の北港JCT~海老江JCTがつながったことで、こちらで代替可能ということで廃止された。

残る2つはいずれも西船場JCTが 大阪港線 湾岸線・神戸線方面→環状線 のランプがないことへの対策だ。

西船場JCTはこのルートだけはランプがないので、東船場JCT(フルジャンクション)で環状線に入ってぐるっと半周以上回るのが一般的だ。

これは今年度完成予定の西船場JCTの改築が終われば解消する予定で、そのときには乗り継ぎルートも廃止されるだろう。


果たしてこれらが実現されるのはいつになるんだろうかね。

ターゲットは2037年のリニア中央新幹線の全通の頃だそうで、それなりの長い期間をかけて実現するつもりのようだ。

といっても、都市高速の工事は密集地での用地確保に狭いスペースでの難工事と時間がかかる要素はいろいろある。

比較的小さな工事でもけっこうな時間がかかるのが実情ではないか。

西船場JCTだと、2011年に事業許可を受けて、2019年度完成予定なので、8年ぐらいはかかっている。

計画自体はさらに昔からあったが、支障となるビルの改築を待っての着手だった。総合すると20年ぐらいはかかってるよね。

実際に2037年までかかるかはさておき、2037年ターゲットで今から調査など取りかかるのは妥当でしょう。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/14(Sun) 23:39
交通 | Comment | trackback (0)

ゲーム会社というわけではない

昨日、仕事を終えてTwitterやら見てみるとなんか盛り上がっていた。

バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル

10月19日・20日にバンダイナムコエンターテインメントが東京ドームでライブイベントをやるということ。

バンダイナムコグループから生まれたアイドル、そしてタイトルのテーマソング・主題歌を担当する豪華アーティスト達が出演するバンダイナムコエンターテインメント初のタイトルの垣根を超えたエンターテインメントライブです。


なんだこれ? という感じだが、現時点の出演者の大半がアイドルマスターシリーズから、ドーム球場での大型イベント、

ということで重なるのが「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2015」である。

広い広いドームで迎える10周年

ただし、このときはアイマス世界のアイドルたちの合同フェスであった。

今回のイベントは、さらに広く、他のコンテンツに関わったアーティスト、あるいはキャラクタが出演するということである。


このイベントの主催者はバンダイナムコエンターテインメント、

ナムコとバンダイのコンピュータゲーム部門が統合してできた会社である。

今回の出演者に関わるコンテンツで、アイドルマスターシリーズとテイルズシリーズは同社の製品だが、

アイカツ!シリーズは主にバンダイ製品、ラブライブ!シリーズ と コードギアスシリーズ は主にサンライズ製品である。

最初で引用した説明文にも「バンダイナムコグループから生まれた」とある通り、グループ内ならばよしということらしい。

一方で主催者は明確にゲーム会社であるはずのバンダイナムコエンターテインメントである。


ちょっと変な気がするのだが、現在の同社の事業内容には「ライフエンターテインメント」(LE)というのが含まれている。

LE事業とはどういうものかというと「IPの世界観を拡大するライブやイベントの企画、グッズ販売などリアルなエンターテインメントを展開」するものらしい。

LE事業が同社の事業の1つとして明確に位置づけられたのは2017年のことだそうだが、

一方でそれ以前からゲーム事業に付帯してイベントを実施してきたのも確かである。

今年5月の マチ★アソビ でバンダイナムコの人がトークイベントでいろいろ話をしていた中でLE事業のこともちらほら出ていたが、

こうして1つの事業部門として確立されたのは、アイドルマスターシリーズでのイベント開催実績が大きいようである。

今回のイベントは、LE事業の横展開なんていうのも意識しているのかな。


バンダイナムコグループで音楽といえばランティス(バンダイナムコアーツ)である。

グループ内には、バンダイナムコライブクリエイティブというイベント制作会社があるのだが、今回のイベントの制作にも関わっているが、

この会社の主なところはランティス関係のライブイベントの制作といってもよいはず。その横展開と捉えるべきかと。

折しも、今年はランティス創立20年ということで「ランティス祭り」という大規模イベントをやってた。

ラブライブ!シリーズ、アイカツ!シリーズ、アイドルマスターシリーズのうちミリオンライブ・SideM・シャイニーカラーズ はここにも出演していた。

ランティスという音楽レーベルは、主にアニメ・ゲームで活躍する歌手らが多くいる一方で、

最近はどちらかというと、キャラクタソングを多く手がけていて、そっちの方が存在感は強いぐらい。

そんなこともあって、ランティス祭りとも重なるねという話もあった。切り口は違うと思うけど。


これまでの経緯を考えると、なるほどと思う部分がある一方で、唐突な感もある。

本当は違うイベントを想定していた? とかいろいろ憶測もあるようだ。

現時点で判明している出演者が極端にアイドルマスターシリーズに偏っていてるのも気になるところで、

今後出演者が増えることは想定されるが、それにしても一体どういう構想なのか、現時点ではわからない部分が多い。

謎の多いイベントだが、とりあえず初動ではアイマスで気を引いているようだ。それだけでも十分魅力的ですからね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/13(Sat) 23:58
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