30日の火曜日

先日、研究室が停電ということで、あらかじめ冷凍庫の中身を使い切ってあったわけだけど、

停電明けで30日、買いだめにはちょうどいいということでイオンに行ってきた。


20日・30日にイオンでイオンカードの提示またはWAONでの支払いで5%OFFになることはよく知られている。

そのために僕はイオンカードに入会し、WAONを使うようになったのだから。

5%OFFが欲しいからWAONとイオンカード

これまでも20日・30日に偶然買い物に行って、ついでにと多少まとめ買いすることはあった。

ただ、計画的にまとめ買いをしたことというのはこれまでない。


もう1つ、こちらは偶然だったのだが、今日は火曜日でしたね。

イオンでは火曜日は火曜市ということで特売の日になっている。

特売だからといっても安くなる商品は限られているのだからあまり期待してはいないのだが、

これまで火曜日に買い物に行くと、僕が買う商品では冷凍パスタが多少安くなっている。なぜか。

火曜市で安くなった上に5%OFFとなれば、普段と比べると画期的な安さになる商品もあるのかもしれない。


というわけで大学に行く前にイオンに行くと、普段とは客の数が全く違う。

30日だからか火曜日だからか。普段なら朝9時以前なんてガラガラなもんなんだけどなぁ。

冷凍食品コーナーに行くと、やはり冷凍パスタだけ安くなっている。他はいつもどおりの表示価格。

それでも5%OFFだから普段よりは当然安いんですけどね。


まとめ買いということで10食分の冷凍食品を購入した。

一応、1ヶ月ぐらいで消費することを想定している。

内訳はパスタ4食、ご飯系3食、うどん2食、ラーメン1食と。単価はいろいろだが。


カゴに入れるとずっしり重い。レジでの支払金額も今までになく大きい。1食あたりの単価はむしろ割安なんだが。

マイバックに入れたが、少し入らなかったのでそれはリュックサックに入れて研究室に持って行った。

そして研究室の冷蔵庫に入れたのだが、冷蔵庫の4割ほどを占有することとなり、迷惑かなと思った。

まぁ今は停電明けということもあってガラガラだし、他に使ってる人もそこまで使ってないし多分大丈夫だけど。


これだけまとめ買いしておけば、いちいち買い物にいかなくて済むので楽になる。

ただ、あんまりたくさん運んで貯め込むのもいろいろ難しいなとも思った。

まとめ買いもほどほどにということやね。昼ご飯だけだからこの程度で済んだが、なにもかもまとめ買いしようなんてしたら恐ろしい事だ。

とうとう閉鎖される専用道

10月1日から奈良交通の奈良県中南部の路線でダイヤ変更がある。

これは奈良交通と奈良県・沿線市町村で協議が行われた結果を反映したものになっている。

奈良交通から突きつけられた予告状

このときも書いたけど、廃止路線はそんなに多くはない。減便された路線は多いけどね。


ただ、廃止路線というのもないわけではないし、不採算とは別の理由で廃止される路線もある。

それが五條西吉野線だ。

実はこの路線のことはこのBlogで取り上げているのだ。

五新線となるべきものを走る

そう、五條~新宮を十津川村経由で結ぼうとした鉄道路線、五新線の路盤を転用して運行されてきたバスだ。

十津川村から帰る途中でわざわざ城戸で降りて、専用道経由のバスで五條まで戻ってきたのだ。


そのときの感想として、

バス専用道はあまり整備状況はよくない。木の枝が車体に当たる音がしたり、石を踏む音がしたり。

と書いたとおり、整備状況は悪く、国道経由のバスに比べても所要時間が長いのだから、専用道を維持する意義は乏しいように思える。

それで、こうも指摘していた。

専用道はJRバスの撤退にあたり西吉野村の所有となり、奈良交通は五條西吉野線の運行にあたっては補助を受けてるのだが、

そうはいうけど、バスの走行に適しているとは思えない専用道をバスが走り続けているというのはよくわからない話。

この専用道経由のバスが走り続けるかどうかは五條市の方針にかかってるわけだけどどうなんだろうね。

それから2年経ち、五條市は老朽化のためとうとう専用道を閉鎖することを決定した。

専用道経由のバスは国道経由のバスにそのまま振り替えられるので、地域の足はこれまでどおり保たれる。


バス専用道もいろいろだけど、五新線という途方もない計画のために作られた路盤を転用しているということもあって、

五條西吉野線は注目を浴びることは多かった。

まぁ実際に乗ろうとすると休日は1往復だけで使えたもんではないんでそこはハードルが高かったんだけどさ。

そんな中で十津川からの帰り道に乗れたのは貴重な経験だったなと今にして思うのだ。

国道が整備され意義を失っていたわけで、JRバスの撤退と同時に廃止されても不思議ではなかったのに。

廃止を前にして、奈良交通は専用道経由のバスツアーを実施してきたが、多くの参加があったとのこと。

バスが走らなくなるどころか、鉄道として建設された路盤を見ることも叶わなくなるのだから。本当に最後の機会だ。


そんな10月1日からの奈良交通ですが、廃止ばかりではない。新規路線も設定される。

県立医大病院の玄関の前まで行くバスが設定されるようで。

八木駅~下市口駅、八木駅~橿原神宮前駅~近鉄御所駅のバスが経路変更して乗り入れるのはともかく、

八木駅~医大病院玄関口だけのバスも設定され、合わせて毎時3本程度走るようで。ちょっとびっくりした。

医大病院玄関口への乗り入れは需要の掘り起こしのためだろうけど、まさかこの区間だけの便が走るとは。

なかなか厳しい現状ではあるのだろうけど、今後も地域の足を支えていただければと思っている。

カード会社は一緒だけど

この前、セディナになってもOMCカードは生き残っていると書いた。

ダイエーとセディナの歩む道

セディナのカードには基本的にセディナマークは入っているのだが、OMCカードにはこれに加えてOMCマークが併記されていることがある。

今でもOMCとCFのシステムが併存している都合、セディナのカードにはこれらを区別するための刻印が打たれている。

お持ちのカードが不明な方 (セディナ)

OMCはOM、CFにはCF、クオークにはQCとあるらしい。刻印なしならOMCだそうだけど。

ちなみにCFとクオークのシステムは一緒なので、あえて区別する必要はない。


セディナはOMCとCFが併存しているとはいえ、CFは表に出てこないので、OMCとOMCじゃないのぐらいの扱いだが、

三菱UFJニコスは複雑だ。なにしろMUFGカード・DCカード・NICOSカードの3つが併存していて、そこそこ目立つのだから。

三菱UFJニコスは日本信販(NICOSカードを発行)とDCカードとUFJカードが合併した会社だ。

日本信販は旧三和銀行と関係が深く、DCカードは東京三菱銀行系の会社で(DCはダイヤモンドクレジットの略)、UFJカードは旧東海銀行系のミリオンカードが元になってるとのこと。

僕のKIPSカードは三菱東京UFJ銀行が発行しているけど、裏面にはDCカードのマークが付いてるからそういうことなんだろうね。

MUFGカードはUFJカードのシステムが元になっていて、将来的にはここに統合されるのだろう。

実際、KIPS DCカードはKIPS MUFGカード(旧 KIPS UFJカード)に集約されて新規発行が停止されたりしているわけだから。

とはいえ、DCカード、NICOSカードも現役バリバリで消える気配はあまりない。


あと複数のブランドをかかえてるクレジットカード会社と言って思いつくのはクレディセゾンか。

セゾンカードとUCカードが併存している。2つのロゴを並べて書いていることも多い。

この2つのブランドを統合する気はおそらくないだろう。なんしかの役割分担はあるようね。法人カードはUCしか発行してないし。

ポイント制度は両方とも永久不滅ポイントだし、両ブランド共通で受けられるサービスも多い。

ただ、西友での割引はセゾンカードだけに限られるし、PiTaPaをセットできるのはUCカードに限られるし、全く一緒でもないらしい。

10月にはシステムも統合される予定だったのだが、不都合があったのか延期されている。

システム統合されるとセゾンカードにとっては支払いサイクルが変わるんだよねぇ。


クレジットカード会社の合併でも一方の会員が極端に少なければスパッと切られることはあるんだけど、

なにしろここに出てきている会社ってどこもいろんなところと提携してカード発行している会社ばっかりですしね。

サービスを統一できるところは統一していただければと思うんだけど、なかなか難しいんかね。

近ツー vs みどりの窓口

今日は大阪に雑多な用事を済ませに出かけていた。

元々、週の中でやろうと思ってたことが多かったのだが、行き帰りのついでにやるには多かったので。

映画を見たり、衣替えに向けて服を買い足したり、そういう用事もひっくるめて、1日かけてやればいいだろうと考えたわけだ。


その中でわりとめんどくさかった用事が2回の旅行のきっぷの購入だ。

来週金曜~土曜と再来週の3連休にそれぞれ旅行を計画している。

まぁ今週金曜日の旅行っていうのは内定式なんですけどね。

なじみのルートなのかというと、実は復路で自宅に向けてバスを使うのは初めてだったりする。

今まで、大学に向けてバスを使ったことはあるけど、それとは違うバスになるんですよね。

それで内定式の分は近畿日本ツーリストで、再来週の分はJRのみどりの窓口で購入した。

ほら、2つの旅行の乗車券を同時に買うと混乱しそうじゃないの。

内定式のは近鉄を含んでるから近ツーで買うしか無くて、再来週のはやや複雑なきっぷだからJRの窓口で買う方が確実かなって。


まず、内定式行きのきっぷを上本町の近ツーで買うことに。

カウンターはどこも旅行の相談で大賑わいだが、乗車券のみの客もすぐに受け付けてくれた。そこは分けてるのね。

それで申込書を持ってバックヤードに引っ込んでいった。バックヤードの端末で発券するんだろう。

それなりにめんどくさいのか、なかなか戻ってこなかったが、数分して時刻表を持ってやってきた。

「○○駅」ってどこですかね、近鉄の乗車券の発着駅を聞いてきた。

これまでもたまに聞いてくる人いたんだけど、近鉄の発券システムってどこにあるかわからないと駅選べないんですかね。

伝えたらまた戻って作業しだした。それからまた数分後、できましたときっぷを持ってきた。

近鉄はよし、JRは……経路違うぞ。

確かに途中下車の都合で最短とは言いがたいルートを書いたが、ちゃんと申込書にも経由買いたし、特急区間で程度制約できると思ってたのだが。

とにかく、申込書に書いた経由が正しく反映できてないので、これ経由で改めて伝えて、引っ込んでいった。

それでも釈然としなかったのか時刻表を持ってきて、ルートを指でなぞって改めて確認することになった。

それで出てくるのかとおもったら、「経路候補に出てこないんですけど」と。あれ? そんな変なルートだったっけ?

カウンターにある画面で経路候補を見せてもらったら、ちょっと表記は違うけど、実際的には同じルートがあったので、じゃあこれでと指定して発券となった。

まさかここでこんなに苦労するとは。


次にJRのみどりの窓口で再来週の分のきっぷを買うことに。

申込書に書いて持って行って、口頭で補足すると、

経路を確認した方がいいと思ったのか時刻表を出して、このルートですねと確認された。ちゃんと伝わってたので、それでと返した。

そこからものすごい勢いで端末に打ち込みを始めた。

みどりの窓口の人ってやっぱり操作するの早いよなぁ。まぁこの駅員はちょっと気合い入れすぎだけど。

路線図を再確認しながら、端末に打ち込んでいたが、

その途中で時刻表の赤色のページ、規則が書いてあるページをちらっと確認していた。

そのときは理由はまったくわからなかったのだけど、あれは分岐駅を通過する場合の特例の有無をチェックしてくれてたんだな。

特急券も一緒に買ったのだけど、その中で分岐駅を特急が通過するので、分岐駅の隣の駅で折り返すことにして、特急券を買ってるのね。

それで気を利かせて確認してくれたのだろう。大阪~新大阪とかならともかく、あまりなじみのない区間だから見ないと自信がなかったのだろう。

まぁ僕も駅すぱあとに案内されて出てきたルートがそうだったから、あ、そうなんだとわかったんだけど。

程なく代金が出てきて、クレジットカードで決済して、きっぷの確認を行って、必要なきっぷを手に入れられた。

みどりの窓口は支払→確認なので(cf. C制と加筆するチケットプリンター)、複雑なきっぷだと大丈夫かな? と心配だったけど、大丈夫でしたね。


担当者次第ではあるのだが、やはり、みどりの窓口の人はよくわかっているし早い。

過去にも途中下車のために妙なルートのきっぷを頼んだことは何度かあるが、ちょっと言えば簡単にわかってくれますね。

旅行会社でも黙々と打ち込んで発券する人もいれば、わからないことをいちいち聞いてくる人もいる。

ここまでいろいろ聞かれたのは初めてだった気がするけど。

ちょっと経路は複雑すぎたのかも。こんな手こずるとは思ってなかったのだが。このルートを申し込む時は注意せなならんな。


こうやって比べるとみどりの窓口圧勝ではあるのだが、

みどりの窓口ではJRの乗車券しか買えないし、乗車券だけの前売りは受け付けてくれるとは限らないし、

近ツーにがんばってもらわないといけないシチュエーションは意外に多いのだ。

ともあれ、必要なものは揃ったのでなにより。

ダイエーとセディナの歩む道

今日はB4の院試お疲れさま会ということだったけど、
院試終わってから1ヶ月以上経ってるのでなんかぴんとこない。
インターンシップやら学会やらで不在の人が多かったもんでずれ込んだのよ。


ニュースで出てたけど、ダイエーがイオンの完全子会社になり、
関東圏・関西圏のスーパーを統括する会社になるとのこと。
マックスバリュと統合されることになるわけで、ゆくゆくはダイエーの名前はなくなるだろうと発表された。
ダイエーは都市型のスーパーに強みがあり、それはイオンと補完的ではあるし、
お互いの強みを生かしてスーパーを強化していこう、という道理は確かにとは思うが、
果たしてお互いうまくいっていないものを組み合わせてうまくいくか?
懐疑的に思う人だっているだろう。


ところで、ダイエー傘下にはかつてOMCカードというクレジットカード会社があった。
OMCカードはダイエーを離れ、三井住友銀行傘下になり、セントラルファイナンス(CF)とクオークと合併しセディナとなった。
ではOMCはなくなったのか。いや、実は今でもセディナのカードにはOMCのマークが付いたものがある。
そして、OMCブランドのカードだけがダイエーでの特典を受けられるのだ。
同じセディナでもCFブランドではダイエーでの特典はない。


そんなわけで今でもOMCは生き残ってるのだ。
そしてOMCカードでもイオンカード同様に20日・30日にイオンで5%OFFの特典を受けられる。
逆にOMCカードでもイオンカードでも20日・30日にダイエーで5%OFFの特典が受けられる。
ただし、OMCカードではダイエーで第2・第4日曜日に5%OFFの割引が受けられるので、
ダイエーではOMCカードの方がお得だったりする。


けど、ダイエーとマックスバリュなどが統合されると、もはやダイエーではないので、
OMCカードの申込書が店頭に置かれなくなり、OMCとダイエーの関係は切れると考えるのが自然だ。
そうなるとセディナはダイエーからの顧客を得られなくなるということで、
干上がってしまうのでは?という懸念はある。


似たようなことはマイカルでもあって、マイカルカードとサティの関係は切れている。
サティとの提携関係が切れたマイカルカードはポケットカードに社名変更し、
伊藤忠商事のつてで現在はファミリーマートと提携しファミマTカードを発行している。
まぁ、うまいこと姿を変えたと言えるだろう。


セディナがどうなるかなんてダイエーがどうなるかに比べれば些細な問題かも知れないが、
今もセディナの中で生きているOMCのことは知っておくべきかもしれない。

磁気が吹き飛んだファミマTカード

ある日、ファミリーマートで買い物しようとしたとき、

店員がファミマTカードをレジに通したが、読み取れないという。

その店員、カードを通すとき、あまりに勢いよく通していたから、そりゃ読み取れんやろと思っていたのだが、

何度か繰り返しても読み取れないので、カード番号を手打ちすることにしたようだが、操作ミスか通らないぞという。

けどその時、買おうとしてたのはファミマTカードの会員に限り、割引がある商品だったから、僕としても譲れなかった。

結局、その後、打ち直したら通ったので割引価格で買い物できたのだが、やたら時間が食われてしまった。


そのときは店員のカードの通し方が悪くてカードが通らなかったもんだと思っていたのだが、

後日、別のファミリーマートで買い物したときもカード番号を手打ちしていたので、

店員に「やっぱり磁気読み取れません?」と聞いたら「そうですね。だからTポイントの消費はできません。カードの裏に書いてある電話番号に連絡してください」と返された。

あー、カード自体がダメになってたのね。というわけで再発行の手続きをすることにした。


というわけで、その日の帰り道、公衆電話からファミマTカードのサービスデスクに電話をかけた。

家に帰ってからだと受付時間終わってるし、携帯電話からだとフリーダイヤル使えないし。というわけで公衆電話からかけただけで深い意味は無い。

最初にクレジットカードに関することか、ポイントカードに関することを選ばされたのだが、少し迷った。

が、ポイントカードとして使おうとしたときに起きた問題なので、ポイントカードの方を選んで、オペレーターが出てくるまでしばらく待った。

しばらくしたらオペレータが出てきて、「ファミマTカードの磁気が2回読み取れなかったので連絡した」と伝えたら、「ご不便をおかけしまして」と、T会員番号を確認された。

そしたら「クレジットカードの利用ですか?現金の利用ですか?」と聞かれた。多分、クレジットカードの限度額などの問題との切り分けのためだろうね。

セゾンカードでの支払いだったがめんどくさいので「現金」と答えたら、あっさり「じゃあ再発行します」となった。


そして、今日、再発行されたカードが届いた。再発行の申し出からちょうど1週間ですかね。確か。

新しく届いたカードと今までのカード、見比べると、ICチップが追加されてるものの、

会員番号・有効期限は変わっていない。裏のセキュリティコードもそのまま。紛失時の再発行とは異なる処理なんだな。

古いカードにハサミを入れ、新しいカードにサインをして、これでOKですね。

ファミリーマートでの買い物にも不便しないようになった。


「クレジットカードの磁気がやられたらしい」という話を家でしたら、

母が「銀行に行くとよく磁気がやられたという人がいるね。特に通帳の磁気は簡単に飛ぶらしい。銀行だとその場で磁気を打ち直してくれるからすぐ終わるけど。」と言う。

そういや、うちの大学でも学生証の磁気の打ち直しはここで受け付けているとか案内があったな。

そう簡単に磁気情報が飛んでもらっては困るが、残念ながら珍しいトラブルでもないようだ。

特に磁石などに近づけた覚えは全く無いのだけど、意図的に近づける人なんていないだろうし。


ところで、新しいカードにサインするとき、裏面を見たとき「Tマネーのご利用について」という記述が追加されていることに気づいた。

調べてみると、まだサービスは開始していないが、とりあえず書き足してあるらしい。

カード裏面に記載のある、株式会社Tマネーの発行する「電子マネー」とは何ですか? (T-SITE)

これ以上電子マネーなんて増やしていただきたくないものだが。というかこのカードはクレジットカードだろと。

CCCにも思うところはあるんだろうけど、なんだかねぇ。

まだKIPSの活躍の場は残されている

今日の帰り道に10月からの定期券を買ってきた。

4月の定期券売り場の混雑はすさまじいが、10月はそれほどではないし、

まぁうまく外していたのか、あまりにスムーズに買えてしまった。


ところで近鉄の定期券をクレジットカードで買う場合はKIPSカードしか使えない。

それで、定期券を買うためにKIPSカードを作り、KIPSカードを作るために口座開設をするという大仰なことをしている。

KIPSのための口座開設

これまで5回の定期券購入に使っているが、おそらくもう近鉄の定期券を買うことはないだろう。

そうなればKIPSカードは用済みかというとそうでもない。


僕が持っているKIPSカードは「KIPS三菱東京UFJ-VISA」という銀行との提携カードだが、

このカードの特徴は年会費が永久無料であること。

他のKIPSカードは1年間に1回以上の利用があれば年会費無料だが、これは利用の有無によらず年会費無料である。

永久無料にこだわってわざわざ口座開設してまでKIPSカードを作ったのだ。

このことについて、先の記事では、

そもそも年会費がかからないというのは安心感がある。PiTaPaのみの利用でも年会費がいらないわけだし。

PiTaPaは持ってると年間1回以上のPiTaPa利用がなければ維持管理料が1050円取られるけど、

PiTaPaを使わないのならKIPSカードを維持したままPiTaPaのみ廃止すればよく、

その後にPiTaPaが必要になればKIPSカードにPiTaPaを再度追加すれば良い。

と、今後のライフスタイルの変化に柔軟に対応できることを重視したと書いてある。


今後はKIPSカード自体を使うことはなくなってしまうかもしれない。

けど、それでもPiTaPaは今後も里帰りのときやらで年1回以上の利用が見込めるので残そうと思っている。

それでもKIPSカード自体の年会費はかからないので問題ないのだ。

もちろんKIPSカードを使うメリットがあれば今後も使ってよいと思っている。

けど、引っ越した先に近鉄百貨店があるわけでもないし、おそらく使い道はないだろう。


ところで、現在、PiTaPaには阪急のIC定期券が搭載されていて、定期券の内容が印字されているのだけど、

定期券の期限が切れたからといって印字内容は消えないんだよねぇ。

もちろん新しい定期券を搭載すれば印字が変更されるんだけど、そういうことがないとね。

別に害はないんだけど、無意味な印字が残り続けるのもなんだか気に入らない。

定期券の期限が切れた後に定期券の発行元の窓口で申し出ると消してくれるようだけど。

まぁけど放っといてもPiTaPa自体の有効期限が切れたら、新しいPiTaPaがもらえるわけだし、そのときには消えちゃうんですけどね。

博打か真っ当なオプション取引か

おととい仕組債・仕組預金の話を書いた。

デリバティブ爆弾入り債券

ここでオプションの話が出てきたが、そういやオプションといえばFXのバイナリーオプションの話がありましたね。


オプション取引は特定の値段で売る権利または買う権利を取引することだ。

例えば、売る権利、プットオプションを買うことを考える。

市場での価格がプットオプションの行使価格以上なら、プットオプションを行使せず市場で売ったほうがお得なので買い手はあえて行使しない。

けど、市場価格がプットオプションの行使価格未満なら、プットオプションを行使することで特定の価格で売ることができる。

こうすることで損失を限定することが出来る。ようは、プットオプションの代金、プレミアムを払うことで保険をかけているわけだね。

買い手はこのように損失を限定することができるオプション取引だけど、

逆に売り手にしてみれば、損失は際限なく広がる可能性がある。

まぁ際限なく広がるといっても、プットオプションの場合は、最悪でも無価値のものを行使価格で買い取るだけで済むから、行使価格-プレミアムが損失の上限ですがね。

逆に買う権利、コールオプションを売った場合は、市場価格が際限なく高騰する可能性はあるけどね。


そんなわけだから、オプション取引の売り手になるというのはどうしてもギャンブル的だよねという話を書いたわけだけど、

バイナリーオプションというのは行使価格よりも市場価格が安いか高いかだけで一定の金額をやりとりするものだ。

こうするとなにがいいか。売り手も損失を限定できるわけだ。

行使価格未満なら1000円払うバイナリーオプションを売って、プレミアムを100円得たとする。そしたら、損失は900円に限定できるわけだ。

ということは、これってプレミアム900円で行使価格以上なら1000円払われるオプションを買っているのと同じことか。

そんなわけだからか売りから入ることはできないサービスが普通なんだと。


バイナリーオプションといえば外国の通貨を対象としたものがよく行われている。

外為オプション(バイナリーオプション)(GMOクリック証券)

ペイアウトが1000円ということは1000円未満で参加でき、損失は限定されるということが書かれている。

1日10回、2時間間隔で満期が設定され、それぞれ満期までの3時間にわたって取引が行われている。


オプションを買うとリスクをヘッジできることは最初に書いたとおりだが、バイナリーオプションでもできるのか。

オプションによる損失が限定される代わり、ペイアウトも限定されるが、確かにできないことはない。

例えば、FXでアメリカドルを100円で1万ドル買ったとする。円安になれば儲かるが、円高になれば損失が生じる。

ここで円高になったときの損失を限定するために1ドル99円を切ったら10000円支払われるバイナリーオプションを購入する。

それで予想通り、円安になればFX取引で利益が生じる。バイナリーオプションのプレミアムは無駄になってしまったが保険としては役に立った。

もし、途中で円高になる心配がないと思えばオプションを売ってしまってもいい。

予想が外れて円高になったとして、FXで1ドル99円のときに売って1万円の損失が発生したとする。

しかし、1ドル99円を切ったということでバイナリーオプションのペイアウトが支払われるので、損失を埋め合わせすることができる。

結果、バイナリーオプションのプレミアムに損失に抑えることが出来た。

普通のオプションを買う場合と異なり、際限なく損失を補填できるわけではないので、そこは注意が必要だが。

あと、期間が短いものが多いので、長期的な値動きに備えることはできず、短期的な値動きにしか備えられない。


とはいえ、主にリスクヘッジとして使われているのかというと、おそらくそうでもないだろう。

相場が上がるか下がるか予想するだけ、という書き方が多く、ギャンブルのように使われていることが類推できる。

あまりにギャンブル的すぎるということで、満期まで取引できる期間を2時間以上にすることなどの規制が追加されたという経緯がある。

現行バイナリーオプションは11月で廃止! 新バイナリーの取引は判定2分前までOK? (ザイFX)

GMOクリック証券の規制導入前の操作画面を見ると、5分間隔で満期が設定されていてたことがわかる。

さらにペイアウトがプレミアムの2倍近くになるように行使価格が円高・円安それぞれ1つずつしか設定されていないように見えるし、

オプション取引とはいうもののその実態はギャンブルというしかない状態だった。

それではいけないということで、オプション取引としての体裁が整えられたという経緯があったようだ。


使い方次第ではあるんだけど、やっぱりギャンブルなんだよねぇ。

ギャンブルとしては、バイナリーオプションは損失が限定できる分ましかもしれないけどね。

3Dプリンターの難しいところ

やっとこさ、研究室に届いた3Dプリンターが動くようになった。(1万円相当の3Dプリンター組立作業)

結果的には初期不良だったんだけど、届いて組み立てたものの動作におかしなところがあって、

その原因がわかり、部品を交換してもらい、やっと正しく動作するようになったのだった。


3Dプリンターというのは意外に単純なものだ。

プラスチックのフィラメント(細い線)を加熱したノズルにステッピングモーターで押し出して所定量の材料を溶かしながら、

ノズルの位置をステッピングモーターで動かし、指令通りに積層していくと、それだけだ。

モーターを精度良く動かすことさえできれば、材料を精度良く置いていくことはそんなに難しいことではない。

とはいえ、その材料を所定の形に積み上げることができるか。これが難しいのである。


まず、最初の問題は一層目の材料がベッド(造形物が乗る台)に定着するかどうかということである。

最初にラフト(いかだ の意味)を形成して底面積を増やすようにしているが、今のところはわりとうまくいってる気がする。

次に問題は所定量の材料がちゃんとノズルの先から出るかということだ。

温度が低いと材料の出が悪くなるから、調子を見ながら温度を決めないと行けない。

じゃあ温度が高ければよいのか。いや、温度が高いと、材料が焦げてしまう。ほどほどが肝心だ。


材料を積んだときには問題なくても、その後問題が生じることがある。

ABSは熱収縮が大きい材料なので、熱収縮で反ってしまうことがある。

平べったいものを形成すると端の方が反り上がってしまう傾向にある。

そうするとなにが困るか。その上に積み重ねるときに既に積み重ねた部分が所定の高さより高くなってしまっているので、

ノズルとすでに積み重ねた部分がぶつかってしまうのだ。こうして積み重なり方がおかしくなってしまう。

ここが今のところの問題である。ノズルがすでに積み重ねた部分にぶつかり、形成不良が生じるところがあるのだ。


3Dプリンターにも工夫はなされていて、ベッドを加熱することで熱収縮を緩和することができるようになっている。

さらに、成形時には段ボールをかぶせることで、冷えにくくするように工夫している。

けど、それでも平べったいものだと反り返ってしまう。なかなか難しいのだ。


仕組みは意外に簡単だと言ったけど、うまくいく成形条件を決めるのは難しいようだ。

とはいえ、わりにいい加減な設定でもある程度のものは形成できたので、大したもんだなと思った。

デリバティブ爆弾入り債券

SBI証券のWebサイトを見てたら「EB債(デジタルクーポン/コロプラ)」とか書いた債券の売り出しが書かれていた。

なんだこれは、と思ったら、仕組債というやつだった。


このEB債というやつの内容を書き記してみる。

  • 最初3ヶ月の利率は年利11.00%、以後、3ヶ月ごとに利率を見直す
    コロプラの株価が当初価格の85%を切っている場合年利0.10%、超えている場合は年利11.00%とする
  • 3ヶ月ごとにコロプラの株価が当初価格の105%を上回っているか判定し、上回っていた場合、
    その時点で元本とその時点までの利息を払って、早期償還する
  • コロプラの株価が当初価格の75%を一度でも割った場合(ノックイン事由)は、最終評価日に元本をコロプラの株式で払い戻す
    ただし、コロプラの株価が当初価格より高い場合は元本を現金で100%払い戻す

ちなみに発行しているのはドイツ銀行ロンドン支店、コロプラとは無関係に発行している。

非常にうさんくさい債券だが、それが仕組債というやつである。


この債券の正体は何なのかという話だけど、コロプラの株式のプットオプションを含んだ債券ということになるそうだ。

プットオプションというのは特定の価格で売る権利のことだ。

例えばコロプラの株式を4200円で相手が売る権利を売ったとする。そしたらいくらかお金がもらえる。

その後、コロプラの株価が4200円以上ならば、市場で売った方がお得なので、プットオプションの買い手はあえて権利を行使しないだろう。

こうなれば、プットオプションの売り手はプットオプションを売った代金が儲かることになる。

一方で、コロプラの株価が4200円未満となれば、市場で売るよりプットオプションを行使して、4200円で売りつける方がお得だ。

こうなればプットオプションの売り手は損をかぶってでもコロプラの株式を4200円で買わないといけない。

実際にはもうちょっと複雑なのかも知れないけど、年利11.00%という高い金利はプットオプションを売った代金に相当し、

ノックイン事由が発生するとプットオプションを行使され、損をかぶるという理解でよろしいかと。


確かに判定時に当初価格の85%を切っていなければ高金利にありつけるが、

しかしながら、当初価格の105%を超えると早期償還されてしまうので、その時点で高い金利を受け取る権利はなくなってしまう。

あげくにノックイン事由が発生すれば元本割れの可能性が高いわけだから、

ろくでもない債券だなというのが正直な感想だ。

確かに株価が当初価格の85%~105%の間に収まっている限りはいいんですけど、ギャンブルだよなぁ。


仕組債と似たものに仕組預金というものがある。預金の形を取っているだけでやっていることは一緒だ。

やってる銀行はいろいろあるだろうけど、住信SBIネット銀行の「コイントス」と「プレーオフ」を取り上げる。

コイントスは1ヶ月の定期預金だ。通貨を決めて売られていて、1ヶ月後の通貨レートに応じて扱いがかわる。

まず利息はいずれも円で支払われる。

一方で、元本の払い戻しは1ヶ月後の通貨レートが特約レートより円安なら円で、円高なら特約レートで換算した所定の通貨で支払われる。

これは一体何なのか? 円安で得することはない代わり、通常の外貨預金よりも高金利の見込める預金ですね。

外貨預金は為替レートに応じて円で見ると元本割れになることはあるけど、

逆に円安になれば元本より増えることもあるので、そこに期待している人もいるかもしれない。

コイントスは円高時は円で見ると元本が目減りするが、逆に円安時は元本が増えることはない。

とはいえ金利は確かによい。わずか1ヶ月とはいえアメリカドルで年利1.5%、1年の定期預金でも0.210%なのだからかなりお得だ。

これも特定のレートで外貨を相手が買う権利、コールオプションを売った代金を含んでいるからこその金利だ。

コールオプションだと為替レートが特定のレートより円安になれば、コールオプションを行使され、現在のレートよりも安いレートで外貨を買われてしまう。

円安で得することがないというのは、円安になってもコールオプションを行使され、外貨ではなく円にされてしまうということなんだね。なるほど。


次に「プレーオフ」、これは金利に応じて早期償還されるかどうかが決まる定期預金だ。

年利0.50%、期間は最短1年、最長10年、1年ごとに早期償還を判定する。

この判定は銀行が任意に行うことになっているが、その基準は金利である。

0.50%という金利が割安ならば継続し、割高ならば早期償還してしまう。そういうことだ。

普通に最長の5年の定期預金で預けると0.22%だが、その倍以上の0.50%で最長10年預けられる期待はある。

とはいえ、最短1年で終わってしまう可能性はあるし、もしかすると金利が大きく上がれば、短期間の定期預金をつなぎあわせた方がお得かも知れない。

なお、ほとんどの募集では1年か2年で早期償還されてしまっている。

なので最長10年というものの、そんなに長期間高金利にあずかることはできない、というのがこの預金の実質的な問題かと思う。

元本は保証されるので、最長10年待てるし、早期償還されたらそれはそのとき、というのんきな人には悪くない商品ではないかと思う。

なお、これは金利スワップを売った代金を含んだ定期預金と言うことができる。

金利スワップというのは変動金利と固定金利を取り替えるもので、買い手は代金を払う代わり、変動する金利支払いを所定の金利に固定化できる。

とはいえ、市場金利が所定の金利より安ければスワップを捨てた方がお得だ。スワップを捨てるとスワップの期間が終わる、これこそが早期償還である。


仕組債とか仕組預金というものは、オプションとかスワップとか、金融派生商品(デリバティブ)を含んでいる商品なのだ。

デリバティブも使い道はいろいろあるけど、一番の使い道はリスクに備えることだ。

例えば、先物取引、将来の売り買いを今の先物価格で決めてしまう取引だ。

今の先物価格で売れ買いできれば利益が確保できる、そういうときに先物市場で売ったり買ったりして、リスクヘッジをするわけだ。

まぁ先物取引は売り手も買い手もリスクに備えるために使えるね、ということで納得するわけだけど、

オプションの買い手はリスクヘッジに使えるわけだけど、売り手は一方的に損をかぶるリスクを負うわけで、なんとも後味が悪い。

読みが当たってオプションを行使されなければ、元手なしに利益を手にできる可能性があるのはオプションの売り手になるメリットだけど。

まぁ行使されるとオプション代金をはるかに超える損失が生じうるわけで、とんでもないギャンブルなんだよね。


こんな後味の悪いデリバティブを債券や定期預金に組み込んだのが仕組債や仕組預金ということなのではないだろうか。

確かに読みが当たれば、高い金利が得られる。けど外れると容易に元本割れしてしまうものが多い。

ちゃんと理解して買う分にはいいんだけど、リスクの評価がなかなか難しいし、期待値がマイナスになる商品も多いよう。

高金利につられて買ったら痛い目に合うかもしれない。実際、それで元本割れに苦しんでるところも多いそうで。

詳しくリスクを評価して買うのならいいんだけど、容易に元本割れしてしまう商品だとどうやってもギャンブル的だよねぇ。

金融機関にとって儲かる代物なのか、よく宣伝が届くけど、よう考えんといかんよなと思った。