昨日買ってきた部品で工作してたけど概ね正しく動いた。
ちょっとはんだづけが外れてる部分があって動作おかしかったけど、そこは後でなおす。
この工作のことは後に書くこととして、今日は別の話。
昨日日本橋に行く前に寄り道をしていた。
鶴橋から天王寺に行って、阪堺電車に乗って堺まで行ってから行ったんですね。
なんのこっちゃという話だが、順を追って説明する。
こんな寄り道をした理由は2つあって、1つは昔から阪堺電車のことが気になってたからというのがある。
幼い頃、浜寺公園へ行くことがあった。南海に乗って浜寺公園駅で降りて歩いていけばすぐ浜寺公園だ。
その途中、チンチン電車が止まっているわけである。これはなんやねんと気になってたのである。
実はこれが阪堺電車で、阪堺線の終点がこの浜寺駅前って停留所だったんですね。
さて、ここで路線図を見てみる。
阪堺電車 路線図
路線図を見てみると、大阪側は恵美須町と天王寺駅前から出ていることが分かる。
恵美須町って聞いたことある人も多いはず。堺筋線の駅名にもなってるよね。でんでんタウンの最寄り駅ですね。
あの駅の北側の出口は電気街のところに繋がってるけど、南側の出口を出たあたりにあるのがこの阪堺電車の恵美須町駅ですね。
ちなみに恵美須町の1つ手前の南霞町は新今宮駅と同じところにある。
というわけで日本橋のあたりで阪堺電車の乗り降りができるので、乗ってみようかなと思ったわけだ。
これは偶然だけど阪堺線は今年で100周年らしい。ちょうどいい。
もう1つの理由が阿倍野再開発の集大成とも言われる再開発ビル、あべのキューズタウンが完成したから。
阿倍野再開発というのは1976年から始まり、未だに終わっていない。
阿倍野地区第二種市街地再開発事業 (大阪市)
事情はいろいろあるのだけど、再開発ビルが建たないというのが1つの理由だったのだと思う。
そんな中、その阿倍野再開発の中核となる大きな商業ビルを東急不動産が建てると手を挙げたわけだ。
そして2011年4月26日、とうとう完成したと。
僕にとってはあべのってのはいまいち縁はないのだけど、どんな風景なのかなと気になって、
それなら天王寺から阪堺電車に乗って見ればいいねって思ったわけだ。
天王寺駅前では阪堺電車はあべの筋の路上から出発する。
工事中なので歩道橋からは行けないと書いてあるから地下から行った。地下鉄の駅と直結している。
ここで てくてくきっぷ を購入、600円で乗り放題だ。
実は最近、堺市の支援で大阪市内と堺市内をまたがって乗る場合の運賃が290円から200円に下がったのであまりお得感はないが、とりあえず買った。
あべの筋の中心を電車は走っていくわけだけど、すると車はその両側1車線しか走ることが出来ない。幹線道路で片側1車線はきついかな。
さて、電車から周りを見ると、まだ工事中のところもあったが、わりと大きなビルが整然と並んでいてさすがは再開発地区。
ただ、それはあべの筋の西側の話で、東側は再開発の対象ではないのでそちらはそうでもないが。
阿倍野停留所は路上にあるが、その先進んでいくと道路から出て、普通の線路になる。
あとはずっとそうなのかなと思っていたら、少し進んだらまた路上を走る。ここはそれほど交通量は多くないですね。
そしてまた専用の線路を走り、住吉で路上を走る恵美須町からの線路とクロスして住吉大社駅の目の前の住吉公園駅に到着。
ここから改めて堺方面を目指すために少し歩いて路上にある住吉鳥居前停留所へ。まさに住吉大社の鳥居の前だった。
ところで、阪堺電車は基本的に 恵美須町-我孫子道 ・ 天王寺駅前-浜寺駅前 ・ 天王寺駅前-住吉公園 の3系統が走っている。
基本的には浜寺駅前へは天王寺駅前から乗り換え無しで行ける。最近まではできなかったみたいだけど。
恵美須町方面-堺市内は乗り換えが必要だが、これは我孫子道で行えばよい。すれば直通電車があったのと同じ運賃で乗れる。
天王寺駅前からだと浜寺駅前へは直通電車があったんだからそれに乗ればよかったのだが、どうせフリーきっぷだしと住吉公園で一回降りてみた。
また専用の線路に入り走っていく。そして大阪市内最後の我孫子道駅へ到着。
ところで路上では踏切はないのだけど、専用の線路を走る区間では踏切はある。ここで気付いたのだけど、一部の踏切は警報器だけで遮断機がないね。
そして大和川を越えて堺市へ。しばらく専用の線路を走り続けるのだけど、また路上を走るようになる。
ここは大道筋って大きな道なのだけど、垣根で区切られた中央を電車は走っていく。なので幹線道路だけど自動車との干渉はあまり考えなくていい。
もっとも交差点では信号に従って進む必要はあるのだけど。それはここまでの路上区間にも言えることだが。
こうして路上区間を延々と走っていくと、信号待ちがうっとうしく感じる。
しかし、信号待ちについては他の車と同じ条件、専用の線路を走る区間は信号待ちがないだけに余計に感じるわけだ。
そうして市街地を縦断したら、また専用の線路に入り、終点の浜寺駅前へ到着。浜寺公園は目の前だ。
その後、また天王寺駅前行きに乗って、途中で乗り換えて恵美須町駅へ向かった。
堺市内で座席が埋まるほど乗ってきて驚いた。値下げ効果か?
阪堺電車は大阪市内では黒字らしい。大阪市内ではまわりが住宅地なので、使う人は多いのだろう。
ところが堺市内ではかなりの赤字らしく、阪堺電車の経営は厳しいそうだ。
堺市内だけでの利用は限られるだろうし、堺市内から大阪市内へとなると、南海の方が速くて便利だと言うことになる。
堺~新今宮と大小路~南霞町を比べると、堺~新今宮は所要時間8分・運賃250円、大小路~南霞町は所要時間31分、運賃は値下がりして200円だが以前は290円だ。
そりゃ流行らんわけやわ。
実は天王寺駅前~浜寺駅前の直通運転を開始したこともここに理由があって、南海と平行する恵美須町~浜寺公園とは違うルートを主にして需要を掘り起こそうと思ったそうだ。
堺市の中心部から天王寺へはなんしか乗り換えが必要だった。
堺~新今宮~天王寺は乗り換え時間入れて15分ぐらいで南海・JRあわせて370円、それに対して大小路~天王寺駅前は所要時間33分で運賃は今200円、以前は290円。
昔の運賃でもかなり安くつくし、乗り換えの手間がかからないことを考えれば使おうかなとも思うかも知れない。なるほど直通電車はよさそうだ。
さて、シリコンハウスで買い物を終えたら15時ごろ、案外早く終わったのでキューズモールでも見てくるかと阪堺電車に乗った。
普通は日本橋と阿倍野は阪堺では移動しないけどフリーきっぷがあるから。
恵美須町駅に行ったらそこにいたのはいかにも古めかしい車両。窓全開になってた。非冷房車か。
阿倍野停留所で降りて、キューズモールに行ったら人だらけ。そりゃオープンしたばっかりだからしゃあないか。
地下1階に東急ハンズがあった。あまり多くのものは置いてないけど、見所は多いか。
そして、キューズモールを出て、阿倍野再開発地区を一周してきた。
キューズモールの裏側は住居用らしきビルが整然と建ち並んでた。
そんなビルの1つを見ると、なぜか銭湯が。もともとここで銭湯やってた人が再開発ビルでも銭湯やるとしたんだろうな。
不思議な光景ですが、まぁいかにも再開発らしいことかな。
ところで阿倍野といえば近鉄が約300mのビルを建てると言っている。
そのビルから下を見てみると阪堺電車が走っている光景が見られるのだろう。
なんともミスマッチな光景だが、今日も明日もチンチン電車は大阪を走っていくわけだ。