都市対抗野球で使えないので

以前、こんな話を書いたことがある。

次いで多いのは読売ジャイアンツの平均7.5試合である。

これは全国転々としており、地方開催のイメージには合うものである。

ただし、そのうち2試合は大阪ドームでの開催である。

結局はNPB他球団の本拠地球場じゃないかという話は出てくる。

(地方開催試合の多い球団・少ない球団)

今さら気づいたのだが、この大阪での2試合は都市対抗野球期間に行われるものらしい。


東京ドームでは先週水曜から都市対抗野球で大盛況らしい。

阪神タイガースが高校野球の期間に甲子園球場を使えなくなるのは有名な話だが、

読売ジャイアンツも都市対抗野球の期間は東京ドームが使えない。

使えなくなる期間はだいぶ違うんですけどね。

タイガースは夏だけでも7/27~8/27の1ヶ月間も甲子園が使えない。

そもそも大会期間が長いし、雨天順延の可能性もあるし、前後の準備もあるし。

それに比べれば都市対抗野球で東京ドームが使えないのは8/24~9/7の2週間に過ぎない。


それでも東京ドームでの試合ができない期間が比較的長いということで、

大阪での主催試合を2試合挟むのが恒例となっているよう。

今年は甲子園での阪神戦から大阪での主催試合を経て、広島と遠征続き。

これも長期ロードっていうんでしょうかね?

実際のところ今のタイガースは高校野球期間も大阪ドームでの主催試合を適宜挟んでおり、

そこまでの長期遠征にはなっていないはずなんですよね。

都市対抗野球期間に限ればジャイアンツの方が厳しいぐらいかも。


そんな読売ジャイアンツ、甲子園球場で3連敗して自力優勝消滅、

すなわちは阪神タイガースにマジックナンバーが点灯するという。

なかなか散々な長期ロードのスタートである。

一方の阪神タイガースも雨天中止になった試合の振替が積み重なり、

9月は試合日程が詰まり、その多くが屋外球場での試合で、なかなか過酷とも。

3連戦で一旦は引き離したけど、果たしてどうなるやら。

最初からプロではギスギスする?

TVアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」も残すところ2話である。

まだ残件はかなり多いのだけど果たして収まるのだろうか。

告知映像で「今日からあなたたちは みゅーたいぷ」と言っていたが、

実はこの みゅーたいぷ というのは今の夢限大みゅーたいぷ とは少し違うようだ。

(東京ドリームパークとは)

まだ「みゅーたいぷ」なんですよね。果たして何が残っているのか。


このバンド、訳ありなメンバーばかりで……

それはリアルの 夢限大みゅーたいぷ のメンバーの過去にモチーフがあるのか知らないけど。

ただ、一体何なのかという話が先週の第10話ぐらいでだいたい判明した。

このバンドのキーは 宮永ののか だったのだ。

幼い頃の“弾いてみた”動画でうさイーターちゃんとして注目を集め、現在も配信活動を続けるギター。

「うさイーターちゃん」としてチヤホヤされる中、同年代ということで興味を持ったのが supremacy の yuno(千石ユノ)だったという。

この supremacy というバンドは中学生の同級生で組んだバンドで、

高校受験を前にして1年ほどで解散したそうである。

ユノは世界に打って出れると信じていたが、そうもいかんわけである。

その後は1人で作曲などで音楽活動を続けていた。


アニメの冒頭の方は 仲町あられ の話に終始していた。

かつて「えれあ」の名でグループ配信をしていたが、悪意ある炎上をきっかけに活動を休止していた。

同じグループには幼なじみの峰月律(クレマチス)と炎上の黒幕であるビオラがいて、

この2人は「フェアィブゥケ」というグループに横滑りする。

このフェアィブゥケとも一悶着あって、最終的には律はみゅーたいぷに移籍することになる。


1人異質なのが藤都子ですよね。

漫画家「富士見夜子」として週刊連載を抱え、締め切りと戦いながらバンド活動にも向き合っている。

イラスト担当と思っていたら、キーボードを弾くことになっていたというやつですね。

今にして思えば、ゆめみたのアニメを終始振り回し続けたメンバーだとは思う。

他のメンバーとの関わりと言えば、あられ とともに「マジカルフィジカル☆くるる」のファンで、

そのファンアートを描く富士見夜子を あられ が追っかけてたことか。


ところで、「みゅーたいぷ」はマネージャーがいて最初からプロである。

こういう形でスタートしているバンドはバンドリでは少なく、

これまでではアイドルバンドの Pastel*Palettes(パスパレ)しかなかった。

裏返せばそれ以外はアマチュアでやりたいようにやれる立場でスタートしている。


バンドリのストーリーではしばしばキャラクターの人間関係がギスギスすることがあり、

そのことを指して「ギスドリ」と言われることがある。

MyGO!!!!!・Ave Mujica以前ではギスドリの最たるものは パスパレ だった。

プロであるがゆえの難しさがいろいろなところに現れていた。

Ave Mujicaも初期からプロとしてやっていて、それがゆえの難しさはあったように思う。

あれはメンバー全員、精神科にかかったほうがいいのでは? という状況だったのもあるけど。


元々1人でやっていたか、何らかの理由でグループから別れたか、

そういう人たちを集めて「みゅーたいぷ」は作られたというわけである。

そういうのはリアルでもあるかもしれないけど……

でも、高校生年代で、しかも何らかの訳ありなわけですからね。

そりゃ問題もいろいろ起こるのは必然だよねと。

「ギスドリ」に見せないようしたんだろうなと見える部分はあるが、

根本的にはそういうことが起きているとは思いましたよね。


このアニメの主人公は 仲町あられ だと信じていたけど、

実は 宮永ののか だったという話でしょうかね。

なかなかそのことが明らかになるまでに時間を要したのは気になりますが。

コレクションを展示しない大阪中之島美術館

朝のニュースで「フェルメール代表作『真珠の耳飾りの少女』14年ぶり来日公開へ」というのがあって、

どうも所蔵しているマウリッツハイス美術館が1ヶ月ほど休館になるうちだけ貸してくれたみたいで、

大阪中之島美術館で1ヶ月ほど展示されると言うことだそう。


大盛況、というか1点の作品を前で見たい人でこんなに混んでるんかと。

それで驚いたのはこの展覧会、なんと12点の作品しか展示されていないのである。

うち、フェルメール作の作品が2点、これが目玉なのはわかるのですが。

すべてマウリッツハイス美術館から借りた作品なのはわかりやすいけど。


それで思い出したのだけど、多くの博物館では特別展のチケットを持っていると、そのまま平常展も見られることが多い。

ところが大阪中之島美術館にはそれは当てはまらない。なぜならば平常展がないからである。

大阪中之島美術館は4階・5階で別々の展覧会が開催できる。

いろいろなテーマを扱える点ではよいが、必ずしもコレクションを活用できているとは言えない。


もちろん美術館の注力分野に沿った展覧会であれば、館蔵品も多く展示することになり、

例えば昨年12月~今年3月の「拡大するシュルレアリスム」はデザインという点で注力分野である。

あるいは昨年9月~11月の「小出楢重 新しき油絵」では、

それに引き続き「異邦人のパリ」というコレクション特集展示が組まれている。(単独では観覧できない)

同時代の西洋画はコレクションにもいろいろあるので一緒に見て欲しいと。

ただ、そういう展覧会が常に行われているわけではない。

特に今はもう1つの展覧会が「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー」である。


じゃあコレクションは何も活用できていないのかというとそうでもなくて、

それがお隣の国立国際美術館である。

いずれも現代美術をテーマとしていることもあり、お互いのコレクションを融通する仕組みがある。

コレクション展の中には「大阪中之島美術館蔵」となっている作品がある。

隣り合わせで同じ注力分野の美術館が並ぶとそういうこともできる……

というのは変だし、他の分野のコレクションでは使えない手である。


お目当ての作品があって博物館に行くのもよいことだけど、

いろいろな作品を横並びで見られるのもよいことではないかと思う。

オランダの西洋画を見たら、大阪に伝来した西洋画も見るかとか、

そういうことができると視野が広がるのではないかと思う。

そういうことをできるようにしている一例が奈良国立博物館で、

正倉院展など新館を全て使っても、仏像館(本館)の彫刻コレクションは見られるようにしている。

実際、正倉院展の後に訪れる人も多く、平時よりだいぶ人が多い。

まぁ仏像館はこの9月から改修のために長期休館になるんですけどね。

(それでも青銅器館の無料公開の中で仏像の展示は行われるそうだが)


混雑も含めていろいろ考えた結果がわずか12点の展覧会なんだろうけどね。

美術館の注力分野とも必ずしも一致しないわけで、無理に付け足しても蛇足ではあり、

そこで思い出すのが、なぜか東京国立博物館で行われた「マルセル・デュシャンと日本美術」ですよね。

この特別展はちょっと損な気はする

フィラデルフィア美術館との博物館同士の付き合いにより開催されたが、

東博の注力分野とはまるで違うところに、東博の所蔵品をこじつけのように並べていて、

せっかくここでやるならという思いもあったんだろうが、ちょっと変だったよねと。


もっともこういう話は大阪中之島美術館がコレクションを持っているからこそ思うことであり、

東京の国立新美術館はコレクションを持っていないからそういうことを考える余地もない。

国立新美術館は英語名称が “The National Art Center, Tokyo” でMuseumと付いていない。

なぜかというと、元々は美術団体の公募展を行うための箱として考えられていたためである。

その傍ら、他の美術館から作品を借りて企画展をできるような体制も作られたので、

コレクションがない以外は他の国立美術館と同じような体制があるんですけどね。

展覧会情報の収集を中心とした研究活動も行われているわけだし。

それよりは大阪中之島美術館はコレクションを活用した展覧会をできる点ではよいし、

そういうチャンスは常に考えていることも確かである。

新潟記念に食われる札幌記念

明日に札幌競馬場では札幌記念(GII)が行われる。

出馬表を見てみると……普通のG2って感じの面々である。

感覚的に格付け通りなら何も問題なさそうだが、

2年前まではスーパーG2と言われ、G1級のレースと言われていた。

制度的にもG1同様の定量戦ということで、直近のG1優勝馬でも負担重量が増えないので選びやすいという事情がある。

このことは現在も変わっていない。今年も札幌記念は定量戦である。


なにが変わったとかというとサマー2000シリーズのスケジュールが変わった。

そもそもG1の前哨戦と本番の間隔が短いということが近年言われ、

これにより各種の前哨戦のスケジュールが見直された。

これにより秋シーズンのスタートも1週前倒しになった。

一方で上半期総決算にあたる宝塚記念は2週前倒しになった。

従来は宝塚記念との関係でサマー2000シリーズのスタートは遅めだったが、

函館記念・小倉記念を前倒しにするなど、前半のレースから後半のレースに転戦しやすくした。

でも、ここで変わったのはレース間隔だけではなかったのだ。


それがサマー2000シリーズ最終戦、新潟記念である。

元々サマー2000シリーズの5レースは札幌記念以外は全てハンデ戦だった。

ハンデ戦はこれまでのレースでの走りを考慮して負担重量を決めるので、

サマー2000シリーズ前半のレースで好走した場合、負担重量が重くなることがある。

日本ではそうやって負担重量が重くなりそうな場合、ハンデ戦への出走を忌避する傾向もあり、

サマー2000シリーズは優勝馬なしで終わってしまうことも多かった。

札幌記念なら定量戦だけど、これは2024年までは別格のレースだったのでね。

というわけで最終戦の新潟記念をグレード別定戦にして、シリーズ最終決戦にふさわしいものにしようとした。


ところがこうしたら何が起きたかというと、新潟記念にG1馬が殺到したのである。

新潟記念のグレード別定戦は、これまでの重賞勝ちにより最大3kgまで加重されるものである。

古馬G1の前哨戦のG2と根岸ステークス, 阪急杯は最大2kgまでなので、それより実績馬には厳しい。

このため一見するとG1馬には向かないように思うが、条件次第である。

+3kgというのは直近1年のG1の優勝馬のこと、それより以前なら+2kgになる。

また、牝馬限定のG1であれば直近1年で+2kg、それ以前は+1kgである。

今年のNHKマイルカップ優勝馬のロデオドライブも出走予定とのことだが、

馬齢による負担重量軽減があるため57kgでの出走になる。絶対値としてはそう重くない。


さらにこのレースは天皇賞(秋)への転戦を視野に入れての出走が多いと思われるが、

比較的コースの形態が似ており、両トレーニングセンターからの輸送も容易な新潟ということで、

レース間隔を十分空けて天皇賞(秋)に転戦するには便利ということのようだ。

札幌記念だと遠いのもそうだし、コース形態とかもかなり違う。

似ているという話なら、本来の前哨戦である 毎日王冠がよいが、

最近はマイルチャンピオンシップの前哨戦としての使われ方が目立つ。


札幌記念がG1にならないのは残念ですねという話は以前書いたことがある。

スーパーGIIは偉大な前哨戦?

負担重量の決め方がG1相当で、G1になれる実績がありながら、どうしてG1になっていないのか?

いろいろ要因はあったのだろうが、札幌記念には他のG1のような前哨戦が整備されていないし、

サマー2000シリーズとの兼ね合いで前哨戦を置くことは難しい。

世界的に見ればG1の重要な前哨戦をG1にすることはあるが、

日本ではG1は何らかのチャンピオン決定戦であることを求めており、

そのためのレース体系が整えられている必要があると。

それがない以上は安定してG1級のメンバーが揃う保証はないというわけである。


ただ、それはそうとしてG1になって欲しかったのは国際交流のためである。

特にブリーダーズカップ(BC)の芝レースの前哨戦には適していると思われ、

2021年にBCフィリー&メアターフを優勝したラヴズオンリーユーは札幌記念に出走して2着、

2023年・2024年とBCターフに出走(ともに3着)したシャフリヤールは2年とも札幌記念を前哨戦に使っている。

でも、BCターフの指定競走って宝塚記念なんですよね。

世界チャンピオンを決めるBCなら前哨戦もG1であってしかるべきという話だが、

日本ではBCマイルの指定競走の安田記念を除き、そのようにはなっていない。

(ダートグレード競走のJpn格付けが国際的にはリステッドになることもある)

せめて札幌記念だけはそういうことができたんじゃないのという話である。


以前より言われていた札幌記念をG1にする場合の懸念が当たった形だが、

じゃあ新潟記念はG2になるのか? というと、それもそれで違うんじゃないか。

元々はサマー2000シリーズ前半のハンデ戦でチャンスをつかんだ馬に向けたレースを意図していて、

直近のG3優勝馬であっても負担重量が積まれないのが重要だったのであって、

すでにG1やG2で実績を出しているような馬が出るのは意図と異なるのではないか。

それはサマーマイルシリーズ第1戦、しらさぎステークス(かつての 米子ステークス)にも言える。

重賞になる前は賞金別定戦なので収得賞金によって際限なく負担重量が増える可能性があったが、

グレード別定戦になってG1馬でも最大+3kgで済むようになって、メンバーが一変した。


これが良いか悪いかという話はあるんですけどね。

札幌記念はG2としては問題ないレベルを保てているわけだし。

地方開催のダートグレード競走だと重賞を勝った回数で負担重量が増加するタイプのグレード別定戦がある。

今週、盛岡競馬場で行われたクラスターカップ(JpnIII)だと、

グレード別定(基準重量3歳52kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減)
ただし下記①~③のとおり加増する(2歳時の成績を除く)
①令和8年8月6日まで、GI/JpnI競走1着馬5kg増、GII/JpnII競走1着馬3kg増、GIII/JpnIII競走1着馬1kg増
②①の重量に加え、G/Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、さらに2勝ごとに1kg増
③負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減

と、G3級の勝数により負担重量がだんだん増加していくのである。

そもそもG1級優勝馬が+5kg、G2級優勝馬が+3kgだとかなり参戦しにくい。

G3でもG1・G2とのすみ分けを特に考える必要があるようなレースでは、こういう方策もありそうだが。


そもそもの目的のサマー2000シリーズの充実という役目もどうなのかですよね。

実際のところは手薄になった札幌記念がサマー2000シリーズとしては重視されるようになっている。

なので結果としてはサマー2000シリーズの充実というのは達成出来たが、

それは新潟記念が最終戦として賑わうというものとはちょっと違った。

他のサマーシリーズに比べると秋シーズンの活躍馬を占う色は薄い気はするし。

アメリカ競馬は日本のダート三冠を見た?

こんなニュースが出ていて、予兆はあったが実際出てくると驚く。

米競馬界に激震、全6戦の新3歳王者決定シリーズ創設 プリークネスS排除で伝統の3冠が事実上の解体へ (スポニチAnnex)

ちょっと大げさなタイトルなのだが、実際それぐらいのインパクトはありそうな話。


各国の競馬で3歳の三冠レース体系があるところ、そもそもないところありますが、

ヨーロッパにおいてはほとんど形骸化したと言われている。

そういう中では日本とアメリカは近年でも三冠挑戦、三冠達成はあると言われてきた。

日本では本家イギリスのクラシックレースの体系をよく残しており、

特にセントレジャーを本来の形に近い形でやっているのはイギリスと日本の菊花賞ぐらいで、

その本家セントレジャーは三冠挑戦なんてまず見ない状況になって長いから、

日本の菊花賞は世界的に見てもとても特異的なレースだとされている。

クラシックレースにはない秋華賞を加えた牝馬三冠も挑戦・達成が多い。

一方アメリカは ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスからなる短期決戦の三冠レースが行われている。

完走するだけでも大変な短期決戦を勝ち抜くのが強いということだろう。


近年でも2018年にJustifyが三冠達成しており揺るぎないと思っていたが、

ここ最近はケンタッキーダービー優勝馬がプリークネスステークスをスキップする傾向がある。

今年もGolden TempoはKYダービー優勝後、プリークネスステークスを飛ばしてベルモントステークスを連勝している。

(もっとも2024~2026年はベルモントパーク競馬場の工事のため本来の2400m戦ではなく2000mである)

さっきも書いたようにアメリカの三冠レースは完走するだけでも大変で、

3レース完走すると中1週・中2週と走らないといけない。

これがプリークネスステークスを飛ばすと中4週となりだいぶ楽になる。


そういう既成事実を元にして、チャーチルダウンズ社とニューヨーク競馬協会が組んで、

ケンタッキーダービー、ベルモントステークス、トラヴァースステークス、

そして9月にチャーチルダウンズ競馬場で新設されるレースを中心としたシリーズを立ち上げると言ったわけである。

トラヴァースステークスは8月にサラトガ競馬場で行われ、ミッドサマーダービーの異名がある。

ブリーダーズカップの前哨戦として使われることもある重要レースである。

なんか聞き覚えがあるなと思うわけですよね。

そう、2024年から始まった日本の3歳ダート三冠である。


ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

元々、日本でも短期決戦の三冠レースだと南関東(大井)や兵庫では行われてきた。

ところが地元馬所属馬限定のレースとダートグレード競走が入り交じるなどの事情もあり、

なかなか上手く行っていなかった実情というのはある。

そこで元々南関東のローカル重賞だった羽田盃と東京ダービーをJRA所属馬を含む全国の馬に開放、

ジャパンダートダービーあらためジャパンダートクラシックを10月に移設、

それに合わせた前哨戦を整備する「全日本的なダート競走の体系整備」が行われた。

ダートなのにイギリス式の三冠という組み合わせになった。


これと新しい「サラブレッドチャンピオンシップシリーズ」はすごく似てるんですよね。

元々トラヴァースステークスというのがあるので、

9月にチャーチルダウンズに新設されるレースとの関係は気になるが。

しかし、いずれにしても共通して言えるのは、その先にブリーダーズカップがあるということである。

ケンタッキーダービーからこれらのレースを転戦するのもあるだろうし、

そこは逃したがベルモントステークスなどから合流してチャンピオンを目指すのもあるが、

いずれの場合でもブリーダーズカップの前哨戦として大きな価値を持つレース体系である。


ここがすごく日本と似ていて、ヨーロッパとは違うんですね。

菊花賞・秋華賞まで3歳戦を走りきった先にはジャパンカップや有馬記念などがある。

ジャパンダートクラシックもRoad to JBCとして優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が与えられる。

地方競馬はJBCを重視していて、JBCにつながるレース体系というのが重要だったと。

日本では一流馬でも長く現役を続けることが多く、特にダートは出走枠争いが厳しい。

3歳秋にスムーズに古馬戦に合流するには秋の3歳戦が重要と考えられたと。

転戦先としてはJBCとともにチャンピオンズカップもあるのだけど、

なんと移設初年の優勝馬はBCクラシック参戦のためにアメリカに渡っていったのだった。フォーエバーヤングのことである。

ともかく、秋の3歳戦を走りきって古馬戦に合流するのは理にかなっているわけである。


ヨーロッパの場合、10月にある凱旋門賞やチャンピオンステークスが平地では1年の締めくくりとされる。

その後は障害レースの季節らしいですね。

セントレジャーをこれらのレースの前哨戦に使うことはできるものの、

1970年に三冠達成後に凱旋門賞で2着に敗れたニジンスキーが頭によぎるのか、

もうこの時期になればわざわざ3歳戦を走ることはないという考えになって行ったようだ。

なお、1970年以来、本家イギリスのクラシック三冠を達成した馬はいない。

ヨーロッパでは一流馬だと3歳引退も多く、日本ほど古馬戦の壁はないのだろう。


アメリカも日本ほどは古馬戦の壁は高くないとは思うが、

一方でその後ろにあるブリーダーズカップの前哨戦に好適で、

すでに定着しているトラヴァースステークスともども盛り立てていこうということだろう。

ここはまさにRoad to JBCに位置づけられたジャパンダートクラシックととても似ているわけだ。

ケンタッキーダービーを境にして、その前哨戦はRoad to the Kentucky Derbyで出走枠を競い、

それ以降はサラブレッドチャンピオンシップシリーズとしてチャンピオンを競うと。


ただ、気になる部分もある。それは今のプリークネスステークスとの関係である。

冒頭に書いた「プリークネスS排除で伝統の3冠が事実上の解体へ」というタイトルは大げさなところはあるが、

全く的外れな話でもなく、メリーランドジョッキークラブはこの枠組みには関与していない。

調べてみると、メリーランドジョッキークラブはプリークネスステークスの権利の全てを今年取得したそうである。

メリーランド州、チャーチルダウンズ社からプリークネスSの知的財産権を取得(アメリカ)【開催・運営】 (JAIRS)

チャーチルダウンズ社がプリークネスSの権利を取得しようとしたら、

メリーランドジョッキークラブが優先取得権を行使したという話のようだ。

このあたりは複雑な話だけど、私企業と公企業が入り交じる事情によるもののようだ。

もしかすると三冠レースの再配置を目論んでいたが、思った通りには行かなかったのかも知れない。


今後のプリークネスステークスの位置づけがどうなるかはわからない。

もっとも単純なのは今の三冠はそれはそれで続くというものである。

三冠目指してプリークネスを走る選択もあるし、それを飛ばしてチャンピオンを目指すのもある。

なんやかんや言っても伝統あるレース体系は重視されるものである。

あるいは新たなシリーズに合わせて三冠や四冠が定着するのかもしれない。

その場合はプリークネスステークスは別の意義を見いだす必要がある。


思い返して見れば日本の3歳ダート三冠は大井競馬が三冠ボーナスを含む賞金を用立てすることで実現した。

所属馬の出走機会に困っていたJRAにとっては渡りに綱だったが、

他の地方競馬主催者にとってみればご当地ダービーを失うなどの問題もあった。

そこで「全日本的なダート競走の体系整備」で全国的なレース体系を見直したと。

兵庫チャンピオンシップは1870m→1400mに短縮して3歳短距離チャンピオン決定戦に、

今はJpnIIだが、将来的にはG1級を目指すという方向性が示されている。

「3歳秋のチャンピオンシップ」最終戦のダービーグランプリ(地方全国交流)をやっていた盛岡は、

これに代えてジャパンダートクラシックの重要な前哨戦を行うこととなった。

これが不来方賞で、地元重賞の名前を引き継いでいるが、ダービーグランプリの実績からJpnIIとなっている。

地方デビュー馬への新たな優遇策としてネクストスターという地元デビュー馬限定の重賞が設定された。


しかし、プリークネスステークスよりベルモントステークスが重視されるんですね。

ベルモントステークスは世界的にも珍しいダート2400mのG1である。

ダート競馬では1800~2000mに重要なレースが集中している。

芝の3000m級ほど吹っ飛んだ数字には思えないが、

ダート競馬の世界では2400mというのは異様に長いレースである。

ここ3年はサラトガの2000mで代替開催されていたという事情はあるが、

プリークネスSを飛ばしてKYダービーと連勝するのが続いたことで、この流れは決まったということなんだろうな

日本のダート三冠でも2000mより長い距離を考えたような話がある。

ただ、先に続くレースがないということで、ジャパンダートダービーを引き継いで2000mになったとされている。

芝だと菊花賞の先には天皇賞(春)があるのだけど、ダートは今からでは難しかろうと。

それはそうだねと思っていただけに驚いたわけですよね。

東京ドームで主催試合をする意味

オリックスバファローズが東京ドームで主催試合をして、ほぼ満員だったらしい。

すごいなぁと思うのだけど、かなり勝算があってのことだったようで……

【オリックス】17年ぶり東京ドームで主催ゲーム開催のワケは?チケットほぼ完売 (日刊スポーツ)

ファンクラブ会員の状況から関東圏のファンが多いため、東京での主催試合を計画し、

しばらく時間はかかったが実現して、今後は恒例にしていきたいですねと書かれている。

昨日まで所沢で試合をして、今日試合をして大阪に戻って大阪で2試合という形らしい。

会場の問題だけではなく、1試合だけやるというのはこういう調整も必要だと。


その昔は東京ドームでの主催試合は定期的にやっていたのだが、2010年以降は途切れてしまったとある。

以前も書いたことがあるのだが、近年はオリックスバファローズは大阪・神戸以外での試合は少ない。

地方開催試合の多い球団・少ない球団

2006年にオリックスが経営破綻した大阪シティドームを買収、

以後、大阪ドームでの主催試合を基本とするようになっていった。

それでも神戸での試合は一定確保され続けているわけですが。

それ以外では毎年恒例と言えるほどの会場はないようだ。


6月22日に楽天イーグルス、6月30日にソフトバンクホークスが東京ドームで主催試合を行っており、

パ・リーグ球団の東京での主催試合が相次いだ印象はあるが、

東京開催のモチベーションとしてはグループ会社の関係者を招く意味も大きいようだ。

楽天もソフトバンクグループも本社は東京である。

オリックスにしても東京に多くの従業員がいる。(登記上の本店は東京らしい)

ビジターゲームで関東圏での観戦機会は比較的あるのだけど、

主催試合であることで招きやすいというのは確かなようである。


なんて話を聞くと社会人野球っぽい感じもありますが。

今月には都市対抗野球も始まりますし。

もちろん東京ドームで試合をするというだけなら交流戦で隔年ではあるわけですけど。

ただ、それはジャイアンツ戦ということで肩身が狭いでしょうから。

そこにはファンサービスとはまた違う尺度があるのかなと。


東京ドームでほぼ満員ということは、大阪ドームより人が入るということで、

今日の試合は今季最多動員となったそうである。そりゃすごいな。

試合の方もいろいろあったようだけど、無事に勝ったようで、よかったのではないかなと。

近代麻雀とは?

週末に「けやきひろば音楽祭」にでかけていた話を書いた。

アニサマがない けやきひろば

そこで真っ先に気になったことがリストバンドに「近代麻雀水着祭」と書かれていたこと。

2日目のリストバンドには「私立近代麻雀学園」と書かれている。

なにこれ? 余り物の使い回し?


で、あとで調べて気づいたのだが、実はこのイベントの主催者は「近代麻雀」だったらしい。

【お知らせ】 皆さんに大事なお知らせがあります。今回の「けやきひろば音楽祭」の主催者は、”近代麻雀”です…。予め、ご了承ください (x.com/へなぎ)

このイベントの背景にはアニサマがない夏を迎える けやきひろば をどうにかしようというのがあったのだろうが、

そこでこのイベントをプロデュースしたのが へなぎ さんである。

この人、アイドルの追っかけが高じてアイドルのプロデュースをするに至り、トイプラという芸能事務所を設立している。

事業の一環として社内外のアイドルなど集めて HNGSONIC なるイベントをやっており、

けやきひろば音楽祭 は HNGSONIC2026 と関連付けて開催されていた。

ちなみにイベント中もしょっちゅう客席に現れて楽しんでいたようである。


それはそうとして、真の主催者だった近代麻雀とは何なのか。

これは竹書房の発売している麻雀雑誌である。

竹書房はこの雑誌を発売するためにできた出版社である。

正確に言えば、当初は文字メインの雑誌だったところ、

麻雀漫画を掲載する「別冊 近代麻雀」ができて、それが改題して現在の近代麻雀になっているそう。

とはいえ、頭脳スポーツとしての麻雀に興味がないわけはなく、麻雀大会を開催するなどの活動もある。


この雑誌には他の側面もあり、それがグラビア雑誌である。

歴史をたどると麻雀女子育成企画「近代麻雀学院」なんていうのがあったそうで、

タレントに麻雀を教え込むという企画があり、そのリアルイベントをやるような形からスタートしたそう。

その後、これはグラビアの撮影会イベントに発展していく。

これがリストバンドにあった「近代麻雀水着祭」「私立近代麻雀学園」の正体である。

ちなみに「近代麻雀水着祭」は水着のファッションショーとしては日本最大規模だとか。


果たしてそのノウハウを生かしたいという考えがあったのか、

単に竹書房がバックに付いていることが好都合だったのかはよくわからない。

謎多きイベントだったといえばそこまでなのですが。

ファームの猛暑対策はナイター?

7月23日、ロッテ浦和球場でのロッテvsオリックスのファーム公式戦、

熱中症で体調不良を訴える選手が続出し、両チーム合意の上、ノーゲームとなったのだった。

猛暑ノーゲームという前代未聞の事態が発生したのだった。


夏は野球の季節なのかは知らないけど、アマチュアの大会は多いですよね。

前に書いたけど、甲子園での高校野球の全国大会が午前1試合・午後3試合という形になる。

午前の熱中症リスクは高い

これは気温が上昇する昼前の熱中症リスクが思っていたより高かったためで、

ただ2試合目の開始が13時半だとずっと暑いという感じはする。

でも、だからといって午前1試合・午後2試合では日程が入らない。

日程の制約が大きいこともアマチュア野球の難しさである。


そもそも猛暑ノーゲームというのが許されたのもプロだからだろう。

アマチュアなら熱中症で体調不良でもなんとかやりきるしかない。

他の日程というのは基本的にはないわけだから。

そして、この猛暑に対してとりうる策もアマチュアとプロでは異なる。


この時期のプロ野球、1軍戦は屋外球場ならずっとナイターである。

では2軍戦は? というといろいろな事情でデーゲームというのが通説だったが、

現在はナイター設備が整えられた2軍本拠地が多く、ナイターが多くなっている。

阪神タイガースの2軍の日程を見ると7月~9月中旬ではデーゲーム11試合・ナイター44試合という状況である。

タイガースの2軍本拠地、日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎 は当初よりナイター設備がある。

同様にソフトバンクホークスの2軍本拠地にもナイター設備がある。

オリックスバファローズの2軍本拠地にはナイター設備はないが、

今年は8月に9試合、ほっともっとフィールド神戸 でナイターでの開催がある。

西地区でナイターで2軍戦を全く主催しないのは広島カープぐらいである。

中地区のチームとの試合も多いが、DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツ、ハヤテベンチャーズ と本拠地にナイター設備がある。


実のところ、ロッテは2軍本拠地を1軍本拠地(千葉マリンスタジアム)に近い君津市に移転する計画が進んでいる。

移転後はナイター設備が付くため、以後はナイターでの開催が増えるとみられている。

ナイター設備に限った話でもないと思うが、古い球場のため暑さ対策が難しいのではないかと思う。

同様に老朽化の問題があるヤクルト戸田球場も来シーズンには守谷市に移転する。

守谷移転後はナイター設備が付くため、これもナイター対応になる。

また、西武ライオンズは西武ドームの横に西武第二球場(CAR3219フィールド)がある。

ここが2軍本拠地だが、今シーズン終わったらナイター設備を付ける工事を行うという。

そもそも現在もドームでの2軍戦が多い。これが現状の酷暑対策ですね。


冒頭のようなことが起きたのは事前の準備が足りてなかったということで、

これは反省するべき点が多く、翌日以降の試合では室内練習を増やすなどの対策をしたそうだ。

ただ、そもそもナイターでやればリスクは大きく軽減できる。

そのための投資は順次行われているということである。

鎌ケ谷を本拠地とする日本ハムファイターズの2軍は1軍本拠地のある北広島のお隣、恵庭市に移転するのが決まっている。

中日ドラゴンズと楽天イーグルスはともに2軍本拠地移転の公募を行っている。

おそらく移転後はナイター対応になるだろう。


ただ、よくわからないのが広島カープの由宇練習場(岩国市)ですよね。

ここは他の2軍本拠地と違って、選手寮や室内練習場とは大きく離れた場所にあるんですね。

バスでの移動で1時間ほどかかるようである。

廿日市市にある選手寮・室内練習場は近隣での移転計画が進んでいる。

でも、由宇練習場については今後も変わる予定がない。

すなわちバス移動でグラウンドにいく状況は今後も続く。

由宇練習場での暑さ対策は試合開始時刻を早めること。10時半プレーボールである。

それはそれで熱中症リスクが高いと思うのだが……


というわけで2軍戦ももうナイターでやっているという話である。

もっともナイターは設備以外の問題もあって、それが選手の移動である。

その日のうちにバス移動で来て試合、試合してその日のうちにバスで帰る、

そういうことをやろうとするとデーゲームの方がいいんですよね。

でも、夏はこのあたりでコストが余計にかかるのは仕方ないと受け入れる方向ではないだろうか。

安全に試合ができることの方がずっと重要でしょうから。

海外馬券発売の対象レースが激増

海外馬券の発売対象レース拡大の噂はあったが、

てっきりサウジカップデーやドバイワールドカップデーに合わせての実施とおもいきや変わらず。

しかし秋シーズンの大レースを念頭にか告示の改正が官報に出たらしい。

見てみると予想以上に追加レースが多かった。


そもそもJRAによる海外馬券発売の対象レースは法令上このように定められている。

第十四条の規定による登録(=JRAの競走馬登録)を受けた馬を出走させることができる海外競馬の競走であつて、当該登録を受けた馬を出走させた場合に馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与すると見込まれるものについて、するものとする。

なんとでも解釈できそうだが、種牡馬・繁殖牝馬選定に重要なレースということだろう。

そのようなレースをリストアップしたものが International Cataloguing Standards Book である。

そこにはG1~G3の格付けがあるか、これらの格付けのないリステッドレースがある。

JRAではこのG1~G3のレースの成績はJRAのレース同等に認めている。

このため、サラブレッドの国際競走でG1~G3の格付けがあるレースであれば最低条件は満たすと考えられる。

その中から発売対象にふさわしいと選ばれたレースが告示されると。

なお、実運用としては一定の実績のあるJRA所属馬が出走する予定がある場合に発売する。

(出走予定で決めるので、両にらみで登録して出走しなくなったレース方のレースが発売されることがある)


その代表例が凱旋門賞だったわけですね。元々凱旋門賞の馬券を売りたいところからスタートしてるので。

このように国際的に評価の高いG1レースを並べたわけだが、なんでこれ発売対象じゃないんだろうというのはある。

特にブリーダーズカップ(BC)開催の BCディスタフとBCスプリントはなんで対象レースじゃないの? と思った人は多いはず。

ダート牝馬路線とダートスプリント路線の世界チャンピオンを決めるレースである。

また、ドバイワールドカップデーに行われるUAEダービーはG2だが、ケンタッキーダービーの前哨戦として重要である。

後につながるレースという点では海外馬券対象になるべきレースとも考えられる。

G2というのが気になるが、G2も法令上の要件は十分満たしているといえる。


官報 号外(第163号)に「平成二十七年農林水産省告示第二千七百八十七号及び令和二年農林水産省告示第三百三十五号の一部を改正する告示」という意味不明なタイトルででている。

なんと現在32レースのところ116レースまで増えた。予想外に多かった。

全体的にはヨーロッパのレースが多く増えている。

発売機会は限られるレースが多そうだが、期待はあるのだろう。

発売機会という点では UAE・サウジアラビア・香港・アメリカでしょうね。


まずアメリカなのだが、BC開催については2歳戦を除く9レースが全てリストアップされた。

BCスプリント、BCディスタフあたりは発売頻度が多くなりそう。

この他ではケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス の三冠レースが元々あった。

今回、それに続く夏の3歳戦トラヴァースステークスも追加された。

一方、BC開催以外では古馬戦は全くなかったが、ここが大幅に拡充される。

フォーエバーヤングがBC前哨戦に選んだ ジョッキークラブゴールドカップも含まれている。

あと、アーリントンミリオンステークスなど芝のレースが多く追加されている。

アーリントンミリオンは総賞金100万US$で昔は高額賞金と言われた。

でも1着1億円(60.8US$)って言うほど高額か? と今の感覚では思う。

アーリントンパーク競馬場はなくなったが、名前だけ残してコロニアルダウンズ競馬場に移管されている。

合計してダート12レース(うちBC 5レース)、芝9レース(うちBC 4レース)である。


次にUAEだが、いずれもドバイワールドカップ関係である。

ドバイワールドカップデーのサラブレッドの国際競走8レースは全て対象になった。

G2のUAEダービー、ゴドルフィンマイル、ドバイゴールドカップも含まれる。

ゴドルフィンマイルもマイルにこだわって転戦するのはけっこういますね。

そしてもう1つ、ドバイワールドカップの前哨戦のマクトゥームチャレンジも追加される。

前哨戦だけどこれ自体がG1である。主催者的には重要レースなんですよね。

でも世界的にはドバイワールドカップデーの前といえばサウジカップデーですよね。

これは2024年にサウジカップがピンポイントで追加された。

当初はG3から始まったアンダーカードもだんだん格上げされていったが、

このたびサラブレッドの国際競走6レースが全てリストアップされることに。

G1が2レース、G2が3レース、そしてG3のサウジダービーまで入った。

G3でリストアップされるのは意外だったが、それだけの価値はあると認められたのだろう。

というわけでブリーダーズカップ、ドバイワールドカップデー、サウジカップデーと日本馬が遠征すれば海外馬券をたくさん売ることになる。


近国ということで香港ですが、元々年末の香港国際競走、春の香港チャンピオンズデーは全レースが対象だった。

これに5レース加えて12レースとなるが、これは香港の全G1が対象になるという意味である。これはなかなかすごいですね。

近いとはいえ日本馬が遠征するかは別問題だが、チャンピオンズ&チャターカップ はあるだろう。

地元馬の層が比較的薄い2400m戦で、1着1.5億円(728万HK$)とそこそこ高額賞金ですから。

今年は2頭遠征しており、発売機会は比較的ありそうだ。


オーストラリアは昔は多かったが、ばっさり削られ コックスプレート と クイーンエリザベスステークス の2レースになっていた。

これが14レースに一気に増える。

もともと補欠システムで売りにくく外れたというメルボルンカップ、

さらにはその前哨戦のコーフィールドカップも入る。

ジ・エベレストなどスプリント戦もいくつか入っている。

ジ・エベレストはいつかここに挑戦するような日本馬が出れば馬券売りたいですからね。


さて、ヨーロッパなのだが、これが大量に追加されているが……

元からの対象レースで異彩を放っていたのがイギリスのダービーである。

誰が3歳春にイギリスに遠征するんだと。

ジャスティンミラノが登録したことはありましたけど。(その後、皐月賞を優勝し、日本ダービーに転戦)

そんなことを言っていたらイギリスのクラシックレースの残り4つ、

アイルランドの3歳G1 4つ、フランスの3歳G1 5つ が追加された。

誰が行くんだよという感じはある。

凱旋門賞の前哨戦としてのパリ大賞典はあるかもしれないけど。


現在もイギリスのレースは7レースで比較的多いが25レースに激増する。

イギリス競馬は貧乏だと言っていたが、最近は高額賞金レースの賞金積み増しをしている。

日本の競馬関係者の興味も引いているようで、イギリス遠征の話を聞くことも増えてきた気がする。

ロイヤルアスコット開催、ブリティッシュチャンピオンズデーなど。

この中にはサトノレーヴが2年連続で参戦したクイーンエリザベス2世ジュビリーステークスもある。

従来は中長距離ばかりだったが、スプリント、マイルもだいぶ増えたし、4000mのゴールドカップなんてのも。


フランスも3レースから16レースに増えたが、凱旋門賞絡みで発売機会がありそうなレースがいくつか。

まず前哨戦としてはヴェルメイユ賞、牝馬の凱旋門賞前哨戦として知られる。

同日のG2の前哨戦も入る噂はあったが、それは入ってない。

凱旋門賞と同日の他のG1も追加されて、オペラ賞(牝馬限定)とフォレ賞である。

フォレ賞といえば、エントシャイデンが凱旋門賞に参戦するディープボンドとともに2年連続で走っている。


アイルランドは1レースから10レースに、うち4レースは3歳戦だけど。

おもしろそうな条件のレースがあって、それがフライングファイブステークスとアイリッシュセントレジャーである。

これらはアイリッシュチャンピオンステークスと同じ週末に行われる。

フライングファイブステークスは1000mのG1、距離にこだわって行くのがいるかも。

アイリッシュセントレジャーはセントレジャーとはなっているが3歳以上の2800m戦である。

日本で秋に3000m級だとステイヤーズステークスはあるがG1はない。

メルボルンカップはハンデ戦だし、こういう選択肢もあるのでは。

それはフランスのロワイヤルオーク賞(3100m、これも元は3歳戦)にも言えますが。


この他ドイツの3レースも追加、それこそ行くやつおるのかという感じだが。

全体的にヨーロッパでは54レースが発売対象になる。

ヨーロッパのレースは凱旋門賞を別とすれば毎年恒例で売るようなレースはなかなかないけど、

売上はよい傾向にあるので、とりあえずリストアップした側面はありそう。

今後もイギリス遠征が続けば効果は大きそうだな。


ところでこれらはJRAが海外馬券発売できるレースの話だが、

実は地方競馬が海外馬券発売できるレースというのも告示にある。

サンタアニタダービーが元々あったが、サンタアニタハンデキャップ(G1)も追加された。

これは大井競馬場とサンタアニタ競馬場の提携関係で遠征が見込まれるということで、

地方競馬が馬券発売できるレースになっているのだろうが、これまで発売されたことはない。

JRAが発売可能なレース(特にダート)で地方所属馬だけが遠征した場合、

現在の内規ではJRAは馬券発売しないことになっているそう。

内規だけの問題だから売ること自体は可能だろうが、現状そういうことは想定していないと。


ブリーダーズカップでは最大9レースの海外馬券を売る可能性があるので、

それに応じたシステム対応も必要だろうが、9レース全部売ることはそうそうないだろう。

ドバイワールドカップデーの8レースはほぼ日本馬いる印象なので、これが正味一番忙しいかも。

しかしレース数が増えたからといって売上が増えるかはなんとも。

UAEダービー以外のG2 2レースはどれぐらい興味を引くだろうか。

ヨーロッパでも同日に複数レース発売の日は増えそうだ。


外国の競馬主催者が日本馬の誘致に力を入れることも増えそうだ。

凱旋門賞にわざとらしい輸送費補助が導入された話もありましたけど。

凱旋門賞が日本馬を招致したい理由

ブリーダーズカップは馬券発売対象外のレースも含めて輸送費補助が積み増されていたというし、

最近の日本馬のイギリス遠征も輸送費補助のオファーがあると言われている。

今後はこういうのもより増えて行くのでは。それで日本馬が遠征するかはよくわかりませんが。

イエローカード2回の意味

サッカーワールドカップはスペイン優勝で閉幕した。

特に試合を見ていたわけでは無いのだが、後から試合について調べると、

アルゼンチンの選手がイエローカード2枚の退場で10人になり、

これで延長戦でスペインが得点を得るきっかけの1つになったようだ。


そもそもイエローカードというのは警告を示すためのものである。

イエローカードを呈示されただけでは、警告に留まり退場にはならないが、

イエローカードに値する反則を繰り返せば、退場になるということで、

まさにその通りのことが起きたという話なのだけど……

なお、この場合2回目のイエローカードの呈示後にレッドカードを呈示して退場を示すことになっている。

このため、2回目のイエローカードによる退場は イエローカードとレッドカードを重ねたマークで表示されている。

1発退場の場合はレッドカードだけで表示されるので、これで区別できる。


イエローカードというのは同じ試合で2回受けなければ大丈夫なんてことはなく、

ワールドカップでは試合をまたいで累積2枚のイエローカードを受けると、次の試合は出場停止になる。

これはレッドカードで退場になった選手が出場停止になるのと同じである。

このためイエローカードを受けた選手は、以後慎重なプレーが求められるという事情がある。

もっとも今回のワールドカップにおいては、グループリーグ終了後と準々決勝終了後にこの回数はリセットされる決まりがある。

いつまでも2回目のイエローカードを気にしないといけないわけでもない。


実はアルゼンチンは敗戦後に乱闘により1人レッドカードを受けているので、

この決勝戦ではアルゼンチンは2枚のレッドカードを受けている。

イエローカードにせよ、レッドカードにせよ反則であることは確かだが反則の内容は考える必要がある。

今回話題になったのは対立場面で口を覆うという反則である。

なんのこっちゃという感じだが、差別的発言が映像に残らないようにするため、

口を覆うということが横行していたそうで、その対処らしい。

このルールで大会中2人退場者が出ているのが嘆かわしいことである。


なかなか審判の対応も一律ではないという話もありますが。

特にVARの適用により思いがけない反則が認定されるなんてことも。

W杯今大会初、“VARによるカード対象訂正”から退場処分 相手の警告取り消し→スイス代表FWがシミュレーションで2枚目退場 (Yahoo!ニュース)

端的に言えばイエローカードを間違えて出してしまったのだが、

VARのルール上、このケースではイエローカードをなかったことにはできず、人違いだったという扱いにしたという。

そもそも審判がイエローカードを出さなければ、反則と認定されることもなかったかもしれないという事案である。

誤審を防いだという点では意義はあったが、ちょっと違うんじゃないと。

しかもこれで2回目のイエローカードで退場というのもなかなか。


なので表面上のイエローカードやレッドカードの数だけで測れる部分だけではないのかもしれない。

ただ、チームごとに傾向があることは確かであって、

アルゼンチンがラフプレーが多いということはある程度確かであって、

決勝戦という次の試合がないという状況も重なってこういう結果になったのかなと。

スペインは辛抱強く戦った結果の優勝だったのかも。