研修が終わって転勤もある

1つしか事業所がなければ転勤はないかもしれないけど、2つ以上あれば多かれ少なかれ転勤はある。

新人でも実際の職場配属に向けて近日中の転勤が命じられた人はいるはず。

僕は今の勤務地に配属先職場はあるので勤務地は変わらないが。


会社によって新人研修中の勤務地の考え方はいろいろあるかと思う。

最終的に職場のある勤務地が決まっていれば、それまで他の事業所での研修中はひたすら仮住まいとなるかと思う。

会社により考えも異なるだろうが、研修地への出張という取扱になる場合で処理することもできるし、

実際、グループ会社の中ではそういうやり方をしているところもあるようだ。

ただ、僕が勤めている会社ではいずれの新人も4月にはある事業所を勤務地として設定して、

必要に応じてその近くに転居させている。僕はそうして社宅に転居してきた人だ。

ただし、その時点で研修後の勤務地がそこになるとは限らない。

とはいえ、従業員の大半がこの事業所に勤めているという事情もあり、一律に新人の勤務地とする合理性はある。


そうはいいつつも人によっては他の事業所に配属されると確信を持って研修を受けている人もいる。

確かに配属先職場が決定するのは研修が一段落してからなので、それまでは全く決まっていないのだが、

採用にあたってどんな職場で活躍して欲しいということは考えて選んでいるわけだから、

その職場が確実にある事業所にあるという確信があれば確かにそうなることもわかる。

実際、その人は言ってた事業所にある職場に配属になったようなので、その確信は当たったようだ。

そんな人はどちらかというと珍しいんだけどね。それだけ今の勤務地事業所に多くの部署が集中しているということだ。

逆に配属時に他の事業所に転勤になる可能性を考慮していない人もそれはそれで少ないと思うが。


採用時に一旦引っ越しさせて、また配属時に転勤で引っ越しさせてとなると、なんだかもったいない気もする。

実際には他の事業所といっても通勤圏の場合もあるので、転勤=引越ではないのだが、典型的には引越を伴うことになる。

実は僕もこのことは心配していて、最も気がかりだったのがエアコンのこと。(エアコン設置とは配管を作ること)

エアコンは高い買い物だから、ここに数年住み続けることが決まるまでは本当は買いたくなかった。

取り付けるのにお金がかかるだけならいざしらず、撤去・移設が必要となればなおさらめんどくさい。

けど住み続けることを考えると、暖房の季節までにエアコンを付けないというのは不合理だ。

実際、今日もエアコンを付けて寒さを乗り切っている。

結果的にはあと数年はこのエアコンに活躍の機会を与えられそうなのでよかったのだが、決まるまでは気が気では無かった。

それ以外の点では転勤になったからどうってことはないんだけどね。まぁなんとかなんとか。

東京メトロを使ったことにする

今日はとあるところに出かけていたのだけど、
昨日、出かける前に駅すぱあとで乗車券分割をチェックした。
JRでは区間によっては分割すると劇的にやすくなることも珍しくなく、
実行するかはともかく一応確かめておこうとやってみるとずいぶんやすくなるよう。
もしかすると3分割以上も、と思って紙のきっぷでの分割をWeb上のツールで確かめてみた。
すると3分割しても駅すぱあとの結果ほどやすくならない。


不可解に思い、駅すぱあとでいろいろ試していたら理由がわかった。
JRだけ乗っているのに東京メトロ経由の運賃で計算させた結果、運賃がやすくなってるらしい。
JRと東京メトロでは北千住・中野の2駅で直通運転を行い改札を共有し、
西船橋では一部直通列車が設定されており、その直通列車に限りJRと東京メトロを改札を通らず乗り換えられる。
だからJR~東京メトロ~JRのルートが改札を通らず成立しうる。


ICカードでの運賃計算のルールはIC区間内で改札を通らず最安になるルートで運賃を計算するのが原則だ。
ところがJR~東京メトロ~JRを改札を通らず移動したときは運賃によらず全区間JRで計算するという例外がある。
なのでそのような乗車時には紙の切符を買う方がやすい場合がある。
実は今回、駅すぱあとが出した結果は、東京メトロと改札を共有する駅、中野または北千住での分割を出してきた。
この2駅はJRでも東京メトロでもあるということで、この駅発着の場合はこの駅からJRの駅まで乗っても東京メトロ~JRか全部JRかやすい方を選んでくれる。
東京メトロは長距離乗ると安いのでIC利用時には東京メトロを選択することを利用したようだ。


もちろん運賃計算通り東京メトロに乗ってもよいが、
改札を通らず乗り通すと結局全部JRで計算される。
西船橋駅は直通列車以外は乗り換え改札を通るので、東京メトロ経由を表明しやすい。
あとは東京メトロ内で改札外乗換とか。これも一旦東京メトロ経由で計算されれば大丈夫でしょう。


東京メトロの長距離利用の安さはとてつもない。
うまく使うと本当に安い。駅すぱあとはそれに気づいて教えてくれたようだ。
JR利用なのに東京メトロ経由で運賃が計算されるのはICカードだけのこと。紙のきっぷは経路通り正しく買いましょう。

寒いのにクールビズなわけがない

1ヶ月ホテル暮らしだったから、家事をあれこれするのも久しぶりだ。

帰ってきてすぐに買い物したけど、冷蔵保管の調味料類が圧倒的に足りないのでなかなか。買い足さないと。

あれこれやることはあるけど、自分が思うとおりになるのは気楽だ。


これまでの出張先は日本ほど寒くないところだった。

だから、カッターシャツにズボンで出勤していた。

ところが日本に帰るとなって、日本は11月にしてクソ寒いと聞いて困った。

10月の日本に適した服を着て出て、それはあるんだけど、まさか11月になってそこまで冷え込むとは思わなかった。

飛行機で寒かったらと思ってパーカーを持ってきていたので、日本に着地する直前にこれを上に羽織って、

それでなんとか無事に帰宅することができた。まさかこんなに冷えるとは。


それで昨日、出勤する前に、この寒い中、一体どんな服装で出勤すべきなのだと悩んでしまった。

ただ、悩んでしまった原因というのが、空調OFFだと暑くて暑くて仕方ない部屋に出勤するからである。

秋は暑いが、夏のような寒さはいやだ

こういう印象があったから仕事のときは長袖のカッターシャツだろうと一瞬思ってしまった。

ただ、よく考えると10月末でクールビズ期間は完全に終わっているので、11月にそのチョイスは基本的にはないわけだ。

なんでそんな当たり前なことに気づかなかったのか? 1ヶ月間いた出張先の印象である。

というわけでスーツの上着を久々に来て、その上からウィンドブレーカーを着て通勤して、

職場(というかその部屋)ではスーツの上着を着てあれこれしていた。

そんなの4月か5月以来のような気がする。久々のスーツの上着は煩わしいというのが率直な感想だ。


そろそろ研修が終わって、具体的な職場に配属されることになるのだが、

職場によって服装はとやかく言わないところもあるし、ある程度フォーマルな服装のところもあるし、制服があるところもある。

もし、服装はとやかく言わない職場ならば、クールビズ期間もなにも関係ないだろう。

この会社の技術者の職場としてはそのタイプが圧倒的に多いと思ってるんだけどね。

だからこんなことあれこれ考えるのも今年ぐらいなのかなと思ってるけど、果たしてどうかは知らない。

技術者の職場だからって制服があるか服装をとやかく言わないかだろうという断定が通用しないことは研修中に見たけど。

入国カードに漢字で書く外国人

昨日、羽田空港までの飛行機で隣の人が日本人ではなかったので入国カードを書いていた。

そのとき、入出国カードに漢字で名前を書いていたから驚いた。

中国人や韓国人ならともかく、それ以外の国の中華系住民らしき人だったから、そこ書くんだと驚いていた。


日本の入出国カードって日本人で見ることはそんなにないよね。

まぁ普通に入国審査の手前にあるので、見ようと思えば誰でも見れる。

外国人出入国記録の用紙 (アロマランプ、アロマライトのぜんぎょうショップ)

確かに氏名について、漢字表記とアルファベット表記、両方書く欄がある。


ただ、名前の漢字表記を必ず書けるのは中国人ぐらいのものだろう。

韓国人はほとんど漢字表記はあるだろうが、漢字で書き表せない名前の人もいるにはいる。

しかも、入出国カードって英語か日本語で表記するようにとなっているので、

日本では字体が違うとか存在しない漢字を書くのは厳密にはアウトとなるのではないかと。

それは住民票もそうで、漢字表記を登録することはできるが、あくまでも日本の漢字じゃないと登録できない。

そう考えると、外国人に漢字表記を書かせる意味はさっぱりわからない。書かなくても大丈夫じゃないのかなぁ。

ただし、中国・韓国など、漢字圏では外国人にも漢字表記を書かせることはあり、日本人は書いて提出しているはず。日本だけのことでもない。


ちなみに中国のパスポートでは写真のページに名前の漢字表記も書かれている。

漢字表記/アルファベット表記 のような書き方で姓名がそれぞれ書かれている。

韓国もパスポートの写真のページにハングル表記の名前が書かれている。

こちらは 한글성명(ハングル氏名) という欄を設けて対応している。

日本のパスポートでは漢字表記の名前を書く欄は最終ページの所持人記載欄しかないので、

日本国内で証明に使う時になんか不便だなと思うことがあるが、まぁそういうやり方もあるらしい。

いずれにしても中国人以外は入出国カードに漢字表記の名前を書いても、パスポートとの対応は得られないのよね。

そう考えると本当にいる? という疑問はある。

住民票・在留カードに漢字表記を記載するのは別の手続きだし。

空港のお役所仕事

とりあえず無事に日本にたどり着いた。
羽田空港は初めてだったけど工業地帯の中におり立つというのは不思議な感覚だった。
道中、またしても乗継があったのだけど、最初に乗った飛行機に日本人乗務員がいて驚いた。
外国航空会社にも日本人乗務員はそこそこいて、日本発着便以外でも活躍されているので不思議ではないのだが珍しいとは思う。
しかし男性の客室乗務員って日本の航空会社では肩身狭いだろうなぁ。


お役所仕事という言葉があるけれど、そのお役所仕事も国によりけりだろう。
その中で空港の保安・入出国業務を取り上げる。
日本の空港で国際線出発のとき、普通は何回スタンプが押されるか。
典型的には1回かと思う。出国審査でパスポートにスタンプを1つ押すだけだ。
ただ、世界を見渡すと搭乗券にも出国スタンプを押す場合もそこそこある。その地域ではそういうルールなのだろう。
空港に入ってから飛行機に乗るまでに何回パスポートをみせるか?
日本では普通はチェックイン・保安検査・出国検査・搭乗口の4回のはず。
つい最近まで成田空港は入構時にチェックがあったのであと1回必要だったが。


今回の出発空港はとにかくめんどくさい。
パスポートを見せた回数も多いし、eチケット控えを見せろと言われたり、
なによりスタンプの個数の多さはひときわ多く、何の意味があるんだと疑うほどだ。
さらには各手続きにかかる時間・手間が多く、よくわからないチェックもあった。
到着時もよくわからないチェックがあったけど、めんどくさい空港だなと。


もう1つ戸惑ったのが出国検査で、国民と外国人に分かれていて、
さらに外国人用レーンも公用とそれ以外で分かれていて、1つ使えないという。
そこ分ける理由あるのかな?この国の入出国制度を熟知してないからよくわからないけど。
ただし、日本も入国審査はちょっと複雑だ。日本に旅行に来る外国人と日本人はあまり考えなくていいけど。
実は再入国の外国人って日本人でも外国人でもないレーンを通る場合があるのよね。
以前は再入国は完全に日本人と一緒だった。
ただ、今は外国人は再入国でも写真撮影と指紋採取が必要になったので日本人と区別が必要になった。
じゃあ再入国の人は必ず再入国レーンなのかというとそれも違う。
特別永住者は写真撮影・指紋採取がないので、形式上は外国人だが、日本人と同じレーンを通る。
まぁ再入国の人はある程度制度を熟知しているだろうし、ちゃんとわかりやすい案内があるので大丈夫だとは思うけど。


日本に戻ってきて、税関で「抜き打ち検査やってるのでご協力を」と言われたが、
キビキビと要所を押さえてチェックしていたのでけっこう早かったのよね。
今回の出張先の空港の仕事は要所がわからないし、手際は概して悪い、
手間がかからないのが一番いいけど、納得できることならそれはそれでいい。

この出張、レイトチェックアウト付き

今日、日本に向けて出発するけれど、午前中は職場に行くのだ。

最後の数日はあれこれと用事を詰め込まれたもので、いろいろ慌ただしかったが、

その分、なお一層の経験ができたかなぁと思っている。


ただ、午前中は出勤するのはいいんだけど、そうなると、昼過ぎにホテルに戻ってきて、しばらくして空港に向けて出発することになる。

けど、もし出勤前にチェックアウトしてしまうと、戻ってきたら部屋に入れないことになる。

もちろんチェックアウト後、出発まで荷物を預かってもらうことはできるだろうけど、

ロビーで待つぐらいしかできないし、着替えとか荷物の整理とかロビーでやれと?

別に無理ではないけど。


ところが今回の出張を手配してくれた担当者いわく、空港に出発する直前にチェックアウトすればいいらしい。

そんなにチェックアウトの時間遅かったっけ? とホテルにある冊子を見てみたら、

やはりそこまでチェックアウトは遅くないようだ。ただし、追加料金を払えばレイトチェックアウトができるような書き方がある。

レイトチェックアウトまで含めて手配してくれていたようだ。

そりゃありがたいことで。


アーリーチェックイン、レイトチェックアウトは発着の交通機関の都合に合わせて活用されることが多いのかな?

午後出発までホテルで待機できるようにレイトチェックアウトとか、

朝到着便で到着して、ホテルに直行してアーリーチェックインして休憩とかそういう用途ね。

追加でかかる費用がいかほどかわからないけど、メリットは大きいよね。

特にアーリーチェックインは長距離移動で疲れた人にとっては重要だ。


「あとはみなさんが無事に帰国してくれれば大成功です」と事業所のえらい人に言われたわけだけど、

帰宅した翌日にはもう出勤しないといけないんだよなぁ。

ろくに睡眠時間も確保できないとかそんなことはないから、翌日出勤は別に不思議ではないが。

略語にあふれる仕事場

英語で仕事を教えてもらうとき、さっぱり意味の分からない略語がたくさん出てくるのは常だ。

もちろん日本語でも略語はいろいろあるけれど、英語の略語はけっこうめんどくさい。


なぜ、そういうことになるのか?

日本語に比べてヨーロッパ系の言語は表記が長くなりがちだからだ。

例えば、「議事録」という日本語に対応する英語は「Minutes of Meeting」となる。

アルファベットと漢字の幅の差を考えても明らかにかさばる。

なのでこれをMOMと略するのが常となる。

あと、日本語だと漢字で略されていれば意味がわかるというのもある。

日本語で「自動販売機」は「自販機」と略することは多いが、意味は字を見ての通り。特に問題ない。

そういうことができるのは表意文字である漢字だからこそである。

アルファベットの頭文字を拾い集めても、それだけで意味はわからない。


よく使う単語を略するのもよくある。

「Input」を略して「I/P」、「Output」を略して「O/P」というのはよく見た。

「Input and Output」で「I/O」というのは日本でもなじみ深いが、それぞれもこうやって略するらしい。

そこ略するほど? って思うけど、技術者にとってはよく使う単語なので、十分メリットは感じられるということのようだ。

一般的にもよく使う言葉では月や曜日を表す言葉で、 「November」を 「Nov」、「Tuesday」を「Tue」と書くのはまさにそういうことだ。

特異な例として、コンピュータの用語で「i18n」という言葉があるが、実は「internationalization」という言葉の略なのよね。

クソ長い単語なので、頭のi と最後のn だけ拾って、iとnの間に18文字あるということで i18n という言い方をするようになったらしい。

こういう単語の省略表記は教えてもらわないとなかなか気づけないものだ。


もちろん日本でもアルファベットの略語はよく使われている。

略語で1つの用語として理解されているものが多いような気はするけど。

例えば「Automated Teller Machine」で「ATM」とか。日本語で言うと「現金自動預払機」というけど、「ATM」の方がなじみ深い。

「Hard Disk Drive」を略して「HDD」というのは、日本語ではカタカナで「ハードディスクドライブ」となるところなので、結局かさばる。

アルファベットの略称を採用することに合理性があるのはヨーロッパと同じことだ。

とはいえ、日本語で合理的に短く表せる言葉であえて使おうという話にはなりにくい。

最初に書いた「議事録」というのはその典型例ではないかと思う。


実習中にもらったとある社内資料の冒頭に略語表というのがあったのを見たときには、

英語を使って仕事をしている人にとっても、これらの略語を常識と投げ出すことはできない実情が見えた。

さすがにこの職場である程度長く仕事をしている人ならば、この略語表にある略語は常識なんだろうけどさ。

まぁ少しは詳しくなった気はするよ。

この都市に日本料理店があるということ

会社のある日本人に食事に連れて行ってもらった。

その店というのが日本料理店で、この都市ではかなり珍しいんじゃないかなぁ。

どうも聞く限りでは連れていってくれた人はこの店の常連らしい。

それにしても帰国まで間もないのに日本料理店というのもねぇ。

まぁ一緒につれてもらった人の中には「ちょうど途中で来てたら、残りの期間、この味が忘れられなくて仕事にならん」とか言ってた人もいたけど。


珍しいながらも日本料理店の経営がなり立っているのも、日本人住民が一定いるからこそだろう。

どうも、この都市には日本人のコミュニティがあり、わりと広く活動しているようだ。

そこら辺に普通に日本人がいるという状況ではなく、きわめて珍しい存在ではあるのだが、

だからこそ結束を図っていこう、という意図があるような気がした。


ふと気になってメニューの金額を見てみた。

日本の値段と比べるとむちゃくちゃ高い。

この都市の料理店の値段としては……かなりの高級店ということになるんじゃないかな。

なぜ高いか? 理由はいろいろあるだろうけど、食材の調達に難儀しているというのは1つあるらしい。

常連だけあって食材に関するエピソードも教えてもらえたんだけど、なかなかのものだ。

もちろん現地調達できる材料は活用しているだろうが、様々な事情で入手しがたい材料は多い。

そこを回避して日本料理は成立しがたいというほどだ。それは確かにそう思う。


ホテルにしても会社の食堂にしても、出る料理はほとんどがこの地域の料理というのが実情で、

ホテルでは多少はヨーロッパ的な料理もあるかなぁという程度。

日本料理どころか中華料理にもそうそうありつけない。出張中の普段の食事はそんなもんである。

もっとも中華料理はホテルと会社で供されないだけで、そこまで手の届きにくいものでもない。外出先では食べてたし。

それでも1ヶ月だから、まぁいいかと思いながらやっていたけど、受け入れがたいという方もいるのは事実である。

まさに連れて行ってくれた人がそういう方で、ありとあらゆる手を使って、この地域の食事になじまず来ているらしい。

その1つがこの日本料理店のようだ。


僕はわりとこの地域の食事はそれはそれでおいしいなと思ってやっているわけだけど、

どうしても「うーん」と思いながら食べないといけないところはあるのは事実だ。

そこがどうしょうもなく受け入れられないと大変苦労すると。けど、ありとあらゆる技を駆使すればなんともならないことはないようだ。

荷物にある植物・肉に要注意

そろそろ出張も終わりなので、ホテルで広げたものをしまいつつある。

主に衣類ですけどね。そろそろ洗濯して再利用するフェーズから、使ったものは持ち帰り洗濯するフェーズに移行している。


日本に帰るとき、日本の税関・検疫を通ることになる。

土産物の金額・量次第では税関で課税が行われ、ものによっては検疫で止められることになる。

税関での課税はあまりに大量の土産物を持ち込まない限りはあまり問題は無いはず。

酒やタバコを輸入するときは注意が必要かも知れないけど、それ以外だと20万円まで免税ですからね。

と、税関は量の問題だし、持ち込んだとしても赤レーンで申告して税金を払えば終わりだが、

検疫は量の問題ではないし、ちゃんとやらないと没収もある。こちらの方がシビアだ。


さて、物の検疫は動物検疫所と植物防疫所の2つがある。

動物検疫所は動物の感染症の原因となる動物そのもの、動物の一部、干し草などの検査を、

植物所は植物の感染症・虫害の原因となる植物、昆虫などの検査を行う。

考えるべきものは植物と動物の加工品、食品か装身具か、そのあたりだろうね。

植物検疫だと検査対象のものは空港のカウンターでその場で検査してくれる場合が多いらしい。それか絶対に輸入できないかどちらか。

動物検疫は規制対象のものは輸出元政府の発行する証明書を提出して検査を受ける必要がある場合が多い。

ただし、証明書の取得はめんどくさいので、もともと証明書付きで売られている製品でなければ規制対象のものは輸入はあきらめるべきだろう。


植物検疫は輸出元によっても細かく違うので、植物防疫所のWebサイトでは検索機能が充実している。

海外から野菜や果物を持ち込む際の規制 (植物防疫所)

加工食品は植物検疫の対象ではないようで。典型的には茶葉なんかは検査が不要となっている。

一方の動物検疫は対象となるとかなり厳しい。

肉製品などのおみやげについて(持ち込み) (動物検疫所)

牛、豚、山羊、羊、鹿、馬、家きん、犬、兎、みつばちの肉、卵、骨、皮、羽などなど、全て輸出元政府の検査証明書が必要となっている。

植物検疫は加工品ならOKだが、動物検疫は加工品もアウトで、典型例としてビーフジャーキーが挙げられている。

ただし革製品や毛織物などはその限りではない。にしてもえらく厳しい。

オーストラリアとかだと土産物として検査証明書付きの肉製品も売られているそうだが、そういうのを別として個人での輸入は厳しい。

ちなみに日本からの持ち出しも規制されており、あらかじめ動物検疫所での検査が必要になる。

最近になって空港のターミナルビル内に輸出用の植物検疫カウンターができたけど、輸出用の動物検疫カウンターはないから、

空港の庁舎エリアなどにある動物検疫所で検査を申し出ないといけないが、それだってすぐ検査できるもんかね?

肉製品は事実上輸出入が不可能と考えたほうがいいようだ。


これらは日本の事情だが、各国の事情により動植物の輸出入規制が行われている。

そこら辺の事情を把握してやるのは本当に難しい。

植物防疫所のWebサイトは各国の情報がよく集約されていて参考になる。なかなか便利だ。

動物検疫所の言いたいことは旅行者が肉製品を輸出入するのはやめとけということに尽きるらしい。


最初に日本の税関は大した問題ではないと書いたが、外国に入るときの税関は考えるべきことは多いらしい。

特にヨーロッパの税関検査は大変厳しいことが知られている。

その中でもフランクフルト国際空港の検査の厳しさは日本でもよく知られることとなった。

なぜ厳しいかと言えばEUでは一般の物品の免税枠って430ユーロしかないのよね。

だからEU圏内で置いたまま帰られてしまいそうなものは本当に確実に持ち帰るものかどうか追及したいらしい。

ドイツ入国の際の税関手続きについて (ドイツ大使館)

どうすればいいかというと、赤レーンで「このラップトップは日本で買ったもので、仕事のために持ってきて、帰国時に確実に持ち帰る」とか申告して、必要に応じて根拠を呈示すればよいとのこと。

一般的な旅行客は税関の赤レーンは行く必要はないと思われている。(もちろん明らかに申告すべきものがあれば行くべきだが)

けど、ドイツではとりあえず赤レーンに行った方が安全かもしれないぐらいらしい。明らかに430ユーロ以下なら緑レーンでも安心なんだけど。

Singlishに励まされる

なんとなく引っかかったSinglishの記事を読んでいたんだけど、

曲がりなりにも英語を使って1ヶ月仕事してきた上で見ると、

「そういう言い方してしまうなぁ」とか「こういう言い方が便利なのもわかるなぁ」とか共感を覚えることは多かった。


Singlishというのはシンガポール特有の英語のこと。

SingaporeのEnglishだからSinglishってこと。

ただし、シンガポール政府はSinglishをよいとは思っていないらしく、

学校ではきれいな英語を教えようとしているし、実際、きれいな英語を話す人は多いらしい。

といってもいろいろな民族が共存する中、共通語として使うだけなら、必ずしも正しくある必要はない。

シンガポールで暮らす人々が生活の中で便利なように使ってきた英語の特徴的な部分ととらえればよいのではないかと。


Why Singlish is So Efficient (Angmohdan)

下の方にSinglishの例題が載ってるけど、けっこう共感を覚える表現が多いな。

体系的な説明がこれ。

シンガポール英語の特色 (シンガポールあれこれ)

単数形と複数形の使い分けは忘れてしまうことはけっこうあるし、be動詞は時々吹っ飛ばしてるな。

強調するのに反復するのもよくある。アメリカ人もけっこうやってたと思うが。

Singlish特有の表現でいいなぁと思うのが、中国語由来らしき語尾だよね。

さっきの例題だと “Tonight eat what, ah?” というのがあるけど、これで通じるのは便利だと思う。僕もけっこうこういうこと言ってるぞ。

あんまり語順も考えずにwhatとかhowとか突っ込んだり、語尾を上げて疑問文にしたつもりになったり、

そういうことを言ってしまうことも多かったけど、シンガポールではそれでも平然と伝わると。

Canを多用するというのもなんとなくわかる。実際、便利な言葉なのだ。


それでなんとかなるぞという発想は bad practice なのかもしれないけど、

あれこれ考えて口が動かないよりは、なんかおかしくね? と思いつつも口が動く方がましだ。

ろくに伝わらないなら、それをうまく伝わるように工夫していけばいいのだ。

1ヶ月でちょっとは改善したのかな。根本的には変わってないと思うけど。