USBの誤接続対策

今日は休暇を取っていた。

思いのほか昨日の帰宅が遅くなったので、休暇にしておいてよかったと思った。


先日、こんな話を書いた。

ルール上、USB Type-Cオス は他の形状のコネクタへの変換ができないので、Type-Cがない機器では使えない

(USB Type-Cにイヤホンをつなぎたい)

これってどういうことかと思った人もいるかもしれない。

USBのコネクタ形状はいろいろルールがあるのだ。


当初のUSBには平べったいA端子と、四角いB端子の2種類があって、

ホスト側(通常はPC)はA端子、デバイス側はB端子を使うということで、誤接続防止をしていた。

なんで同じUSBなのにわざわざ形状を変えてるんだろうと不思議に思っていた人もいると思う。

でも、一方がA端子(オス)、もう一方がB端子(オス)というケーブルしか流通しないようにすれば、

それだけでホスト同士とかデバイス同士を繋がれることは防げる。

まぁ世の中には不届き者もいて、規格外のA端子同士のケーブルも付属品として流通してたりするのだが。


それが少し変わり始めたのが miniB端子、microB端子 の登場である。

単に小さくしただけだと思っていたかも知れないが、実はピンが1つ(IDピン)増えている。

この1ピンはUSB On-The-Go(OTG)という機能に使っていたのだが、

スマートフォン・タブレットのようにデバイスにもホストにもなれる機器のためのものだったと。

従来は、A→B/miniB/microB という繋ぎ方しかあり得なかったが、

OTG対応であれば、miniB/microB→A(メス)に変換して、各種USBデバイスをつなげるようになった。

このような接続を行うケーブルは、ホスト側のminiB/microBのIDピンをGNDと短絡しているそうだ。

なお、厳密にはminiA/microAというのもあるが、あまり使われていなかったそうだ。

microA/B兼用コネクタなんてのもあったように、あえて使い分けるほどの理由はなかったのだろう。

ホストにしかなれない機器でminiA/microAを採用するものが皆無だったというのもあるんだろうが。


そして決定的に変わったのだがType-Cの登場である。

Type-Cはホストとデバイスで同じコネクタを使うようになった。

そんなこともあってUSB Type-CではCCという端子が追加され、これを使って相手を認識する仕組みができた。

Type-C同士のケーブルにはUSB 2.0のみ対応のタイプでもCC端子同士が結線されている。

このCC端子を使った通信で、USB Power Deliveryをコントロールしたりしているわけ。

一方で、相手がUSB Type-Cではない場合は、それなりに区別しなければならない。


なので、変換アダプタ・ケーブル内で、CC端子をプルアップまたはプルダウンしているようだ。

A端子(オス)→Type-C(オス)、microB(メス)→Type-C(オス)のような変換を行うアダプタが、

Type-C側がデバイスになるので、デバイスを表すCC端子プルアップのケーブルを使う。

Type-C(オス)→A端子(メス)のようにType-C側がホストになる場合は、CC端子をプルダウンのケーブルを使う。

このようにType-Cから先のケーブル形状によって、CC端子の処理を変えることで接続の整合性を取っているわけである。


最初に書いた、Type-C(オス) から他の形状に変更できないというのは、

Type-CというのはCC端子を判定しないと、相手がホストかデバイスかわからないので、

少なくともType-Cのメスコネクタを付けている機器は、CC端子の判別ができることという条件を付けているから。

Type-C(オス)の先には、純然たるType-C機器がいるとは限らず、形状変換されたホストがいるかもしれないし、デバイスがいるかもしれない。

それがわからない変換はやってはいけないということである。


こういう都合を考えると、Type-C以外は淘汰されるべきだと思うわけだけど、

やはり歴史的な経緯もあって、PCではA端子が主流で、その状況はなかなか変わるように見えない。

ホスト・デバイス兼用はType-Cになっていると思うが、デバイス側はType-Cが普及してきてるのかな?

でも、この前購入したUSB HDDはUSB 3.0用にmicroB端子だったし、こちらも道半ばですかね。

従来は端子形状だけで回避できるはずだった誤接続が、Type-CになるとCC端子で判別せねばならないというのは1つのハードルかもしれない。


用途を考えるとそれでいいんだけど、USBデバイスから直接Type-C(オス)が出てるってのがイレギュラーだよね。

Type-C(メス)で出していれば、それをType-Cのホストにも、A端子のホストにも接続できたのである。

昔から、USBストレージのように直接A端子のオスになっているようなデバイスはありましたけどね。

ただ、この場合は、必要ならA端子(オス)→A端子(メス)の延長ケーブルが使えたり、

microB(オス・OTG)→A端子(メス)とか、Tupe-C(オス)→A端子(メス)みたいな形状変換と組み合わせられるので全く問題はないのだが。

それと比べると、Type-C(オス)で出す不都合はとても大きいわけだけど、3.5mmミニプラグで接続していたイヤホンの代替という明確な目的がありますから。

だから許されてるんだよってことですよ。

横浜駅は乗換駅でもある

今日は横浜に出かけていた。

横浜は電車賃だけ見ればむちゃくちゃ安く行けるところで、

というのも東急だと東京(渋谷)~横浜で267円しかしないから。

横浜のどこにいくか次第でしょと言われればそうなんだけど、横浜駅から歩けるところだったし。


それにしても横浜駅は複雑な駅である。

鉄道ではJR・東急・みなとみらい線・京急・相鉄と市営地下鉄の5社が乗り入れている。

そごう のバスターミナルは特にアクアライン方面の高速バスが充実しており、千葉県の玄関口という一面もある。

路線数が多いから複雑とも限らないが、地上レベルでは東西方向、地下レベルでは南北方向に通路が張り巡らされており、

うまく移動できるとスルッといくけど、うまくいかないと上がったり下がったり大変だ。


横浜駅というとと、大都市・横浜の玄関口だと思うかも知れないし、そういう面も大いにあるが、

実は相鉄の乗客が東京方面に向けて大挙して乗り換える駅という側面もある。

大都市交通センサスのデータによれば、相鉄到着者のうち、JRの東京方面に40%、東急に11%、京急の東京方面に8%乗り換えているとある。

<東横線>横浜駅での乗り換え客は京急へ、乗ってくるのは相鉄からがトップ  (横浜日吉新聞)

なんと相鉄利用者の6割は東京方面への乗換のために横浜駅をつかっているのである。

東京方面といっても、必ずしも東京に行っているとは限らないが、それでも半分ぐらいはいそう。

横浜駅の乗降客数は5社合計で1日230万人にも達するが、乗換客はダブルカウントされているので、実数はそんなに多くない。

このうち相鉄が19%ほどを占めているわけだが、相鉄利用者の6割が東京方面への乗換でダブルカウントされているのだから、

実はこの230万人という数字の23%が相鉄から東京方面への乗換者というのが、横浜駅の現実である。


そんな相鉄にとって大きな変化となるのが、相鉄新横浜線・東急新横浜線の建設と、JR・東急との直通運転である。

特にJRとの直通運転は今年11月30日にスタートする予定である。

相鉄・JR直通線開業 11月30日(土)ダイヤ改正について (相模鉄道)

今年時点では相鉄新横浜線は西谷~羽沢横浜国大の1駅間のみ、そこから貨物線経由で湘南新宿ラインの電車と同じくJR新宿駅に乗り入れる。

JR側の営業路線名は定かではないところがあるが、埼京線の車両を使い、一部は大宮方面への直通もあるとのこと。

どっちかというと湘南新宿ラインっぽいが、埼京線が相鉄にやってくるという位置づけらしい。

ただし、他の列車との兼ね合いもあってJRとの直通運転は1時間2~3本程度に留まるとのこと。


本命は2022年ごろから予定の東急新横浜線を介した東急との直通運転でしょう。

相鉄は西谷~羽沢横浜国大~新横浜、東急は新横浜~日吉に新線を作り、新横浜を境に直通運転する。

東急は日吉から先、主には目黒線、一部は東横線に向けて直通する予定とのこと。

計画では、相鉄から東急へは朝ラッシュ時で1時間最大14本の直通列車を設定するとのことで、

JRとの直通運転に比べればはるかに多くの直通列車が設定される見込みである。

JRだけの直通運転の時点では本数が限られるので、引き続き横浜駅経由で東京方面に向かう人は多いと思うが、

東急との直通運転が始まれば、希望する利用者の多くは横浜駅を介さず東京方面へ向かうことができるんじゃなかろうか。


そうなったとき横浜駅はどうなるんだろう? というのは気になるところ。

相鉄横浜駅界隈はかなり賑わっており、駅ビル内の高島屋横浜店は百貨店で全国8位など大きな売上を誇る店である。

でも、相鉄横浜駅の利用者の6割は東京方面への乗換利用である。

もちろん東京方面であっても、神奈川区・川崎方面など引き続き横浜駅経由が有用なケースは残るが、

東京都心へ向かうことだけ言えば、横浜駅の乗換も楽じゃないんだし、横浜駅を通らない方が優先になるだろう。

けっこう相鉄と他線の乗り換えって大変だと思うんだよね。東急から相鉄方面に歩いても思うんだけど。

休日のお買い物は別という考えもあるかもしれないが、それもいきなり東京へ向かう人も増えるか。


相鉄・東急の直通運転が始まったら、横浜駅は廃墟になりましたとか、そんなことは決してないと思うんだけど

やっぱり都市の玄関口という以上に乗換駅という色が濃い駅なんだよね。

そこがただ通過するだけにならないように、一番頑張ってきたのは相鉄だと思うんだよね。

相鉄にとっては新横浜線も横浜駅もどっちも大切だとは思うんだけど、果たして両立できるのかということですよ。

日本は皆勤賞の強豪チームなのか?

今日はNHK BS1でラグビーワールドカップのアルゼンチン vs トンガ、NHK BS4Kで日本 vs アイルランド を見ていた。

アルゼンチン vs トンガ は東大阪市花園ラグビー場が開場だった。

全国高校ラグビー大会の会場として知られ、もともと近鉄所有だったのをワールドカップに向けて市営化して大規模改修をする気合いの入れよう。

東大阪は今回のワールドカップの開催都市ではもっとも熱が入っているように見える

もともとラグビーの街を自負していただけのことはある。


そして引き続きの 日本 vs アイルランド である。会場は遠州・袋井市のエコパスタジアム。

世界屈指の強豪として知られるアイルランドに日本チームはどこまで食いつくかということで注目を浴びていた。

イギリスのブックメーカーはこの試合の日本勝ちのオッズを10倍に設定したとか、そんなニュースも流れていた。

一方で、これまでのアイルランドと日本の活躍を分析してみると、

アイルランドは終盤になると比較的弱く、日本は終盤になっても強いので、勝ちもありうるなんて説も。

日本では運動会シーズンだが、ヨーロッパに比べればずいぶん蒸し暑く、気候も日本に味方するのではとも。


結果的に言えば、日本は19-12でアイルランドに勝利した。

番狂わせが少ないと言われるラグビーで大金星との評で、ワールドカップ公式Twitterまでが、

UNBELIEVABLE!
On home turf, Japan have achieved an incredible win over Ireland! Shizuoka is rocking!

(Ruggby World Cup (Twitter))

大会公式が信じられねぇとかいうのもどうかと思うのだが、やはり大快挙というのがこの結果の率直な感想なのだろう。


直前に見ていたアルゼンチン vs トンガと比べてまず思ったのが、

日本にとってもアイルランドにとっても得点が取りにくいんだろうなということ。

そんな中でも抜き出てくるのがアイルランドで、前半でトライ2回+コンバージョンゴール1回で12点取った。

一方の日本はアイルランドの反則をきっかけとするペナルティゴールを前半に3回決めて9点取った。

得点できる機会を確実に得点にしてきたのはすごいけど、相手の反則によるのがもやっとする。

でも、後半には見事にトライを決めて、コンバージョンゴールも成功させて7点、さらにペナルティゴールで3点上積み。

逆にアイルランドは1点も取れず、19-12で勝利となったのだった。

事前の分析通り、終盤でアイルランドは少し弱く、日本は強かったのだ。

それが勝ちになったのは、ペナルティゴールのおかげなんだけど、それを得点に出来るのもすごいのだ。


ところで、ラグビーワールドカップは今回で9回目だが、日本は9大会連続9回目の出場である。

調べてみると他にも皆勤賞のチームはあって、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、
ウェールズ、フランス、アイルランド、スコットランド、イングランド、イタリア、カナダ と20チーム中11チームもある。

でも、皆勤賞のチームはいかにも強豪っぽいけど、そこに並んで日本がいるのはちょっと不思議な気が。

今でこそ上位に食い込もうとしている日本チームだけど、最近まではそんなことはなかったっていうし。


理由は明快である。日本は毎度アジア代表になっていたからである。

前回ワールドカップの結果により自動出場となるチームや、開催国枠もあるのだが、それ以外の出場枠は地域ごとに割り振っている。

前回大会まではアジアに1枠は必ず与えられていたようで、その1枠に入るのは必ず日本だったのである。

アジアに日本に並ぶほど強いチームは誰もいないと、それだけのことなのだ。

今大会は日本が開催国枠で出場することもあって、アジアからの出場チャンスはアジア・オセアニアプレーオフで勝利して最終プレーオフで勝つという条件で、

これを勝ち抜けて出場したチームはないので、日本は開催国でありアジア唯一の出場チームである。

アジア初開催とはいえ、アジアのチームが日本だけというのは、アジアでのラグビーの手薄さをよく表している気がする。


日本におけるラグビーってどんなもんよという話はあるけど、野球やサッカーには全く及ばないにしても、それなりに知られたスポーツだ。

僕にとっても、かつて高専のクラスメイトがラグビーをやってたり、地域にラグビーチームがあったり、それなりに親しみはある。

もっとも本格的に試合を見たことは無くて、今回のワールドカップのテレビ中継を見たのが初めてぐらい。

いろいろな実情を考えると、「4年に一度じゃない。一生に一度だ」の通り、日本でこれほどのラグビーの国際大会ができることはそうそういだろう。

でも、これを呼び水にして、日本にラグビーをさらに根付かせようという思いは伝わってくるよね。

日本が継続的にラグビーの強豪であるためには、まだまだやるべきことはいろいろあるんだろうけど、大きなきっかけにはなっていると思う。

消費税に振り回されるAppleに振り回される

10月からの消費税率変更に伴って、スマートフォン向けゲームでアイテム付与数の調整が行われるはずだった。

ただ、これが突如として撤回された。

それもこれもAppleのせいなのだが。


そもそも、AppleのApp Storeの価格設定はUSドルを基準とした価格表にある金額から決めないといけない。

為替レートは関係ないのに値段が変わる

例えば、Tier27は26.99USドルだが、これに相当する日本円の価格は3200円となっている。

この対応関係はUSドルとの為替レートの関係で定期的に見直されているが、

消費税率変更では変わらないと思っていたので、アイテムの付与数を調整することで対応することを想定していた。

アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージだと、3200円でスタージュエル2650個から2610個にするなど。

Google Playでは自由に価格設定できるので、個数を変えずに価格を変える対応もできるが、App Storeに準じる対応になる予定だった。


ところが、数日前に、これらの対応関係が10月から変わって、例えばTier27だと3300円になるとのこと。

これは3200円/108×110=3259円ということで、そのままで消費税率変更にだいたい対応できる。

そんなわけで、App StoreもGoogle Playもこの価格変更で基本的に対応することにした。

ただし、これまでTier13は1600円だったのが、変更後も1600円になるなど、不規則なところもあって、

そういう不規則なところは別途対応が必要になる。(デレステでは当該価格帯のスタージュエルを販売停止にするようだ)


ただし、この変更は外国での販売・外国からの支払いにも適用される。

すなわち、9月までは日本のユーザーが3200円払うと、アメリカの開発者には26.99×0.7=18.90USドル支払われるわけだが、

10月からは日本のユーザーが3300円払うというところは変わるが、アメリカの開発者への支払いは18.90USドルから変わらない。

逆にアメリカのユーザーが26.99USドル払うのは変わらないけど、日本の開発者への支払いは9月まで3200×0.7=2240円、10月からは3300×0.7=2310円と変わる。

(アメリカでの売上は免税取引なので、日本での消費税は関係ないと思われるが、実務上どうなってるんだろ)

一応、Appleは変更理由を「税率や外国為替相場の変動の影響」としているから、必ずしも国内の都合だけではないということなのだろう。

ただ、USドルとの対応関係で言えば、最近変更した2015年4月が120円/USドルぐらいだったのが、今108円/USドルぐらいだから、

むしろ価格を下げないとうまく対応しない気がするので、単純に消費税のためということなんかね。


Androidを前提とすれば、もっと自由な価格設定ができるんだけどね。1円単位で設定できるし。

ただ、日本のモバイルゲームだと基本的にAndroidとiOSの両建てでやっていて、

双方で差が付くことを嫌うので、Android側からすると、iOSに振り回されてる印象ばかり。

ゲーム内通貨を中間に介するのもiOSの都合なんじゃないかという気もする。

Androidだったら都度精算でもいけるんじゃないかという気もする。(特にガチャとか)

USB Type-Cにイヤホンをつなぎたい

旅行のお供にタブレット(HUAWEI MediaPad M5)も持って行くわけだけど、

そうすると困るのがイヤホンジャックがないこと。そう、ないんですよ。

普段は家で使ってるので、動画とか見るときはスピーカーから音を出しているのだが、

バスの車内とかで使うわけにもいかないので、仕方なくイヤホンが接続できるスマートフォンで動画を見てた。


一般的なイヤホンは3.5mmミニプラグを接続に使うが、

スマートフォン・タブレットの薄型化の支障になっているという話がある。

そこでUSB Type-Cをイヤホン接続に使うことが行われつつある。

3.5mmミニプラグってそんなに厚みに影響する? って思うけど、USB Type-Cって厚さ2mmですからね。

このあたりはメーカーによっても差がありそうで、SHARPは一貫して3.5mmミニプラグを採用しているが、

SONYのXperiaでは2018年発売のXperia XZ2以降はUSB Type-Cに一本化している。

HUAWEIは? というとスマートフォンではあったりなかったりとまだらなのでちょっとわからない。


一番簡単な解決策は、タブレットに付いてきたイヤホン用の変換器を持ち歩くこと。

ただ、常に接続して使うならともかく、タブレットに接続するとき以外は外すのだからなくしそうで怖い。

そんなわけで、いろいろ調べていたのだが、どうもUSB Type-C接続のイヤホンがあるらしい。

DAC内蔵タイプならば、いずれのスマートフォン・タブレットに接続しても使えるという。

これなら1つのイヤホンで、タブレットもスマートフォンも使えるのでは? と考えた。


USB Type-Cのイヤホン接続に使う場合、アナログ接続とデジタル接続がある。

アナログ接続は変換器は単なる形状変換だが、そのためには本体にアナログ音声出力用の回路を持っている必要がある。

本体に3.5mmミニプラグが付いている場合、通常はそこにイヤホンを接続するだろうから、USB Type-Cにアナログ音声出力回路を付けることは通常ない。

3.5mmミニプラグがない = USB Type-C アナログ音声出力に対応とは言い切れないようだが、多くの場合はそうなっている。

それがあてはまらないのはiPad Proぐらいらしい、

一方のデジタル接続は、単なるUSB機器として接続するもの。

こちらはUSB Type-Cが付いている機器であれば、Android・iOS・Windowsいずれも標準対応とのこと。

ゆえに、3.5mmミニプラグの有無によらず、USB Type-Cの付いたスマートフォン・タブレットなら全て使えると考えて良い。


ところが、USB Type-C接続のイヤホン自体が数少ないし、デジタル接続と断定できるものはなおさら少ない。

Yahoo!ショッピングでいろいろ探して、安くて確実にデジタル接続と確認出来たのがこれ。

極の音域 Type-C Premia (MS Solutions)

ハイレゾ対応を謳っているが、量子化ビットが24bit(通常16bit)なのでハイレゾという話で、サンプリング周波数は48kHzまで。

量子化ビットの方がハイレゾの恩恵としては大きいという話はあるけど、なんとなく中途半端な印象を受ける。

ただ、スマートフォン・タブレットの本体のアナログ音声がハイレゾ対応してなくても、ハイレゾ対応できますよっていうのは、

イヤホン内部にADCを内蔵していないと実現できないので、それはデジタル接続であることの証でもある。


それで届いたので接続してみたが、タブレットもスマートフォンもこれで音声を出せた。

自宅にはType-Cの付いたPCがないから確認できてないけど、おそらく職場のWindows PCでもいけるんじゃないか。

(ルール上、USB Type-Cオス は他の形状のコネクタへの変換ができないので、Type-Cがない機器では使えない)

とりあえずこれで目的は達せられた。


ただ、このUSB Type-Cイヤホンにもいくつか難点がある。

1つがスマートフォン・タブレットではよいが、それ以外のオーディオ機器では使えないということ。

最近はこれ以外の機器に接続することは減っているが、3.5mmミニプラグ接続のイヤホンを全廃したわけではないので、状況に応じて選択すれば良い。

スマートフォンまたはタブレットと明確なら1本で両対応できるのがメリットということ。

もう1つの問題が、充電とイヤホンを同時に使えないこと。

この問題に対応して、充電用USBポートと3.5mmミニプラグの二叉ケーブルも売られている。

確かに充電とイヤホンが同時に使えないのは欠点だと思ったが、どうしてもそれが必要になることは多くないからよいと考えた。


ところで、これらの問題を一挙に解決する方法として、無線接続のイヤホンを使うという方法がある。

それもよいかなと思ったのだが、過去にもBluetoothイヤホンを使った経験から言えば、最大の問題は電池である。

他の問題としてタイムラグと、無線ゆえに接続不安定になることがしばしばあること。

Bluetooth接続のオーディオ機器としては、自宅用のBluetoothスピーカーがある。(cf. いまどきは無線で)

これはスマートフォンまたはPCとスピーカーの位置関係の自由度が高いメリットが生きている。

あと比較的大きな機器なので電池も持つし、音楽再生専用だからタイムラグも問題ない。

ただ、移動中に使うイヤホンだと、メリット以上にデメリットが目立つというのが、過去の経験から学んだことである。

ここら辺は理想と現実のギャップかもしれんね。

製薬会社にとって厳しいですか?

アメリカで製薬会社が多額の損害賠償をすることになったというニュースが流れていた。

米パーデューが破綻申請 オピオイド訴訟で巨額支払い  (日本経済新聞)

問題の薬はオキシコンチン、日本ではシオノギが販売しているらしい。

日本での効能は「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌の鎮痛」で、麻薬に指定されている。

この領域で使われる鎮痛薬ではもっともよく使われている薬だそう。

モルヒネと同じオピオイドという種類の鎮痛薬で、便秘やせん妄などの副作用が付きもので、

オキシコンチンも例外ではないものの、比較的副作用が少なく、同種の薬の中では扱いやすい方で、

日本での薬価収載は2003年と比較的後発の薬だが、よく使われているのはそれだけのメリットがあるからだろう。


日本では麻薬指定されて、医師・薬剤師が厳しくコントロールしているような薬なのに、

アメリカでは乱用により中毒患者が続出し、社会問題化したってのはどういうことだという話である。

違う点はいろいろあるけど、まずアメリカでは一般的な医療用医薬品として取り扱われていること。

日本では過去の経緯もあって、麻薬・覚せい剤の規制は厳しいけど、世界的にはそこまでではないってことはある。

もっとも日本でも薬局の半分ぐらいが麻薬小売業者になっているそうなので、

オキシコンチンのような医療用麻薬の入手性が悪いわけではなく、必要な患者は他の薬と同様に入手できるはず。(地域差はあるようだが)


どちらかというと、問題はアメリカではこの薬が がん 以外の用途に多く使われていること。

慢性の腰痛症や関節症でオピオイドが処方され始めたのが、アメリカでのオピオイド依存症蔓延の大きな要因です。

現役医師が警告。米国で深刻化する「医療用麻薬」乱用の深い闇 (MAG2NEWS)

これは製薬会社のパーデュー・ファーマによる宣伝活動によるものなのだが、

他のオピオイドに比べれば、副作用は少なくコントロールしやすいって言っても、

副作用に注意を払う必要はあるし、依存性があることにも考慮して用法・用量をコントロールしないといけない。

安易に処方すると大変そうな薬だが、アメリカでは多く処方され、医師・薬剤師も厳格にコントロールできていない。

その結果、乱用が相次ぎ、さらに慢性疼痛に対して広く処方される薬なので、正当な方法で入手するのもそう難しくないらしい。


少なくとも日本ではオキシコンチンの乱用は問題になっていない。

麻薬として厳格にコントロールされているのもあるだろうし、

あとは適応外の用途で使うと保険診療の対象にならないというのも理由ではないかと思う。

オキシコンチンの場合「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌の鎮痛」とかいてあるから、がん以外に使うと保険適用にならない。

さらに中程度から高度となっているが、これは アセトアミノフェン や 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)だけでコントロールできない痛みという意味らしい。

このあたりは医師・薬剤師の判断だろうと思うけど、もっと扱いやすい薬で対応できるのならそっちが優先だよってことだね。

ちょっと前に話題になった がん治療薬の オブジーボ だと、効能に「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」など書いてある。

薬の効能に治療の優先順序が書かれているのは、副作用や治療費用を考慮してのことだろう。

より安全で、より効果的で、より安価な治療法があればそちらを優先するのはもっともなことである。


ただ、適応外の用途で使うと保険診療の対象とならないというのは、ドラッグラグということで問題になることがあった。

かつては効能を追加するには必ず臨床試験が必要で、ここに時間を要するケースがあって問題になっていた。

現在は、外国ですでに実績があることが文献で確認出来れば、他の用途で承認済みの薬に臨床試験なしで用途が追加できるようになったので、

適応外使用ができないということが治療上大きな問題となることは減っているようだが。

そうはいっても、アメリカだと医師・薬剤師の判断で自由に適応外使用ができるそうなので、この差は大きい。


日本の保険診療もよい点と悪い点があるとは思うが、

よっぽど特殊な病気でない限りは、標準的な治療法があって、それに従って治療するのが効果的で安全性も高い。

保険診療はそういう標準的な治療法が行われることを前提にして作られているはず。

健康保険が適用されることで経済的負担も少なく、必要な人が必要な治療を受けられるのは大きな意義である。

その代わり、ひとたび保険適用にならない治療があると、原則全てが保険適用外になるので、大変負担が重い。

ここには例外があるんだけど、保険診療の仕組みが足かせになっているという人もいる。

ただ、やっぱり安全性とか考えると、すでに確立している治療法がよいケースは多いみたいなんだよね。


アメリカでのオキシコンチンの問題は、医師・薬剤師の裁量が大きいがゆえということなんだけど、

それで製薬会社が責任を問われるっていうのは、情報提供の仕方に問題があったってこと。

製薬会社にとって厳しいような気もしたんだけど、どうしてもアメリカの仕組みだと製薬会社の情報提供が問題になりやすく、

オキシコンチンの有用性を過大に広告し、依存性のリスクを過小に広告したっていうのは問題だったと。

日本だと国から効能追加の承認を得るところで歯止めになるだろうけど、アメリカでは事実上必須ではないということなので。

お花を贈る会社

先週末にさいたまスーパーアリーナに出かけていたというのは、

アイドルマスターミリオンライブ!の6thライブツアー追加公演のため。

さらに気になるのが地域分布で、東日本が仙台だけということ。しかも、仙台の会場はそう大きくない。

なぜか関東地方には会場がない。こりゃなんか仕込んでるんだろうなと言われているが。

(会場選びはきっと難しい)

というわけで、やっぱり仕込んでたんですねって話。


アリーナ席だったので、建物側面の搬入口みたいなところから入ったのだが、

トイレはアリーナ部にないので、結局はスタンド席に上がらないとトイレにも行けないのである。

というわけでスタンド部に出て、通路を歩いていると、通路の脇にお花がたくさん。

フラワースタンドと呼ばれているが、お祝いの花が届いてるんですね。

ファンが贈ったものが多いのが特徴的だが、普通は協賛企業とかそういうところから届くものが多い。


ファンから贈られたものはいろいろ工夫が凝らされたものも多いのだけど、それに比べれば協賛企業などから届く物はシンプルである。

そんなわけで、あまり人が群がったりすることもないわけだけど、ふと見ていると興味深いものがいくつか。

まず、最初に目に入ったのがNHKからのお花。

どうしてNHKが? と思ったかも知れないが、番組の取材に来てるんでしょうね。

アニソン!プレミアム! (NHK)

この番組のコーナーに「ANI-BUZZ」というのがあり、話題のイベントに取材に行っているのだ。

過去にもNHKからお花が届いているイベントが取り上げられていたのでそういうことでしょう。


もう1つ、気になったのがセカンドショットからのお花。

出演者10人を列挙してお花を贈っているという、あまり見ないスタイルである。

2日間で出演者39人に対して、10人ってだからけっこうなもんだが、主催者・出演者全てに向けて贈っているわけでもない。

実はこのセカンドショットという会社は声優のラジオ番組を制作する会社である。

同社の制作している番組の出演者にまとめて贈ったらこうなったのである。

(厳密に言うと、1人は同社の番組の出演者ではないが、ゲストなどで度々来ている人である)


なぜか、セカンドショットの番組の出演者には、ミリオンライブの出演者が多い。

最初のきっかけはよくわからないけど、同じ作品に出演して仲の良い人たちを芋づる式に集めていった面はあろうと思う。

キャラクタを演じることで知名度が上がっていて、なおかつ作品つながりで仲のいい人がいるなら、

それでラジオ番組作れば、パーソナルなところが掘り下げられて、よい番組になるだろうと。

そういう発想なんじゃないか。


似たような話が、アイドルマスターシンデレラガールズにもある。

あみあみ という会社なのだが、主な事業はフィギュアなどの販売で、アイドルマスターシリーズのイベントに協賛することも多い。

一方でラジオ番組の制作会社という側面もある。ある時期に新規参入したんですね。

こちら、ラジオ番組の出演者の過半数がシンデレラガールズの出演者という状況になっている。極端である。

それで、この会社は協賛企業としてもお花を贈るのだが、ラジオ番組の出演者に個別でお花も贈るらしく、

あみあみ だけで一体いくつお花が届いてるんだということになる。

しかも、どれも同じではなく、出演者やキャラクタのイメージを踏まえたユニークなお花になっている。

ミリオンライブの出演者にも2人いるようで、協賛企業としてのお花と、出演者に向けたお花が2つ、計3つ並んでいたので、これだけでもけっこう。


こうやってお花を贈ることにはいろいろな思いがあるんだろうけど、

自分たちの番組がこういう作品で付いたファンに支えられているという自覚はあるんだと思いますね。

特にこの2社はそういう思いは強いでしょうね。

既存のファンを基盤として成長してきたのは明らかですから。

まとめて支払いって言う割には

今月からPayPaの使用額が激増しているわけだけど、

主な要因はYahoo!ショッピング利用でPayPayボーナスが付与されるようになったから。

付与された分は実店舗でもYahoo!ショッピングでも使わないといけない。

もう1つの要因が「ワイモバイルまとめて支払い」でチャージ出来るようになったから。

従来は銀行口座からチャージしてたが、これを使えば実質的にクレジットカードでのチャージになる。

銀行チャージもそれはそれで良いと思うが、クレジットカードのポイントも付与されれば、それに越したことはない。

特にYahoo!ショッピングでPayPayを使うハードルが下がった。


これまで、電話料金とあわせての請求は使ったことがなかったので、

一体どうやって請求されるのだろうと思ってたら、来月分のクレジットカードの請求にこんなのが記載されていた。

PayPayチャージ)ソフトバンクワイモ 1回   10,000円

電話料金とまとめて請求されるのだと思い込んでたのだが、即時にクレジットカードに投げていたらしい。

もちろん口座振替という人もいるだろうから、その場合は電話料金とまとめてだとは思うのだが、

クレジットカードだと即時に請求するのが容易なので、こうやってるのだろう。


ワイモバイルまとめて支払いの限度額は5万円になっていた。

20歳以上の場合、最大10万円まで設定されるようだが、利用状況に応じて差があるようだ。

あまりに高額な買い物をするんじゃなければ、十分足りそうと思った。

数万円とする買い物をPayPayでやるのはあまり現実的ではない気もするしね。

PayPayのシステムとしてはPayPay残高からの支払いなら1日50万円までできるらしいけどね。


AndroidではGoogle Playでの支払いにワイモバイルまとめて支払いが使える。

それは知ってたけど、クレジットカードで払ってたから、使う機会はなかった。

Androidでは初期からこの仕組みに対応してたが、iPhoneでの対応は2016年からとのこと。

モバイルゲームにとっては、ここがAndroidとiPhoneの大きな差だった時代もあったらしい。

今となってはどうってことではないけど。


PayPayチャージの方法に電話料金とあわせての請求が使えるのは、SoftBankとY!mobileだけ。

こういうことができるのは身内だからこそのこと。

というか、こんな現金そのものみたいなのを電話料金とあわせて支払えるのは普通ではない。

もちろん、スマートフォンを持ってる人には広く使っていただきたいものではあるけど、

まずはSoftBank・Y!mobileユーザーという身内から固めていきたいという意図はあるんだろう。

そのための助けになればということだったんだろうし、実際に僕みたいなのがいれば、それは当たっているのだ。

PayPayを試行的に導入した店

今日、イオンモールに出かける用事があって、それならついでに食料品など買うかと。

ちょうどアプリにもクーポンが届いてたし。

それで食料品売り場のレジに並ぶと「PayPay使えます」と書いてあった。


実はイオンは今年4月から一部店舗でPayPayを試行的に導入していて、これは大手スーパーではもっとも早かった。

もっとも、一部店舗の導入に留まり、そこからの広がりは全くないし、積極的に宣伝もされていない。

これは、最近、全店舗で導入して、今月はPayPay側のキャンペーン対象になってる西友やイトーヨーカドーやライフとは異なる。

確かにキャンペーンの対象店舗のリストにイオンは書かれていない。


精算前に申し出るようにと書いてあったので、レジの店員に「このクーポン使ってPayPayで払いたいんですけど」と言うと、

「ポイント付かないですけどいいですか」と聞かれ「大丈夫です」ということで、まずは問題なさそう。

それで商品を全て読み取ったら、引き出しから何か出すようだ。

西友やイトーヨーカドーだとここでQRコードが出てくるのだが、イオンだとタブレット端末が出てきた。

なんと、この端末でPayPayのQRコードを読み取って精算するようだ。ストアスキャン方式だったのね。

レジのシステムとつながっていないので、端末への入力も、支払後のレジへの入力も手動。

しかも、わざわざタブレット端末からレシートが出てきて、店控えと客控えで2枚も出てくるほど。

こりゃめんどくせぇ、混んでるレジでやることじゃなかった。


なるほど。イオンがPayPayを導入したが、一部店舗での試行的な導入に留まった理由がわかった。

イオンとしてはストアスキャン方式でやるべきと考えたんだろうが、

現状のレジでは対応できず、それで別途端末を購入したが、レジと連動させることはできなかった。

端末を購入するのもお金がかかるし、運用も煩雑だし、スピードも出ない。

ここからどういうことを学んだかはわからないが、少なくとも現段階で全店舗への導入には進まなかったのだろう。

導入が早かったがゆえの挫折だったのかな。


イオンとしてはイオンカード・WAONを利用して欲しいという思いはあるでしょうけどね。

決済手数料としてはやっぱり全部自社で持ってる分、お得でしょうからね。

ただ、そこだけにこだわるわけでもなく、iDであったりQUICPayであったりSuicaなどを導入している。

そこににわかに人気が高まっているPayPayも組み込めないかという挑戦だったんでしょう。

イオンが導入した4月頃といえば「100億円あげちゃうキャンペーン」で盛り上がっていた頃ですから。


実はこの経験が最近のスーパーでのPayPay導入につながっているのかもしれない。

イオンは一部店舗の導入で止まってしまったが、西友とイトーヨーカドーはユーザースキャン方式で多くの店舗に導入したし、

ライフはストアスキャン方式で導入したが、これはLINE Payとメルペイも同時導入する目的があったため。

これが定着するかはまだわからないけど、イオンへの導入よりは勝ち目がありそう。

どうかと思うところはあるけど、ユーザースキャン方式って案外優秀なんだなと思いましたね。

東京スタジアムとは?

今日はさいたまスーパーアリーナに出かけていた。

行く途中で用事のため、新宿駅で降りたわけだけど、ガッチリした外国人が目立つなぁと思った。

もしかするとラグビーワールドカップ目当てで東京にやってきたラグビーファンかもしれない。

昨日は調布で開幕戦が、今日は横浜で試合がありましたからね。


ラグビーワールドカップの会場の1つが調布市の東京スタジアムである。

東京スタジアムってどこ? 開会式の会場、SNSで話題 (朝日新聞デジタル)

2003年からほとんど一貫して「味の素スタジアム」と呼ばれていたので、

本来の名前が「東京スタジアム」であったことを知らない人が多いと。

というか、開場が2001年で、2003年から命名権導入だから、命名権導入前の名前が知られてないのも当然である。

さらに、そもそもの名前がぼやけた名前なので、命名権が消えるとさっぱりわからんのもわかる。


ラグビーワールドカップの会場として、東京スタジアムが使われるに至った経緯は、

国立競技場の改築が遅れたためで、東京都内の代替会場という位置づけである。

東京スタジアムは東京都所有の陸上競技場・球技場、東京都を代表しているつもりかもしれない。

陸上競技場としては東京都ではもっとも充実したところだと思うが、球技場としての利用が一貫して多い。

FC東京と東京ヴェルディの本拠地として知られ、味の素スタジアムという名前で知名度が上がったのもプロサッカーのおかげだろう。


調べてみると、建設前の仮称は「武蔵野の森スタジアム」という名前だったそうだ。

2017年に隣接地に「武蔵野の森総合スポーツプラザ」という体育館ができたけど、こちらでは採用された。

初めて知ったんだけど、このあたり一帯は「武蔵野の森公園」という都市公園になっている。

ただし、この公園は調布飛行場を挟んで南北に分断されている公園である。

そもそも、これらの施設は軍用飛行場の用地を転用したもので、飛行場としての機能を持たなかった部分をスポーツ施設主体の都市公園にしたようだ。

「武蔵野の森」というのは間違えではないが、近くに武蔵野市があるのでちょっと紛らわしい。

(武蔵野市という命名もどうかとは思うが、明治の町村制施行時から使われている歴史ある名前ではある)


調布市は来年のオリンピック・パラリンピックの会場にもなる。

オリンピックでは、武蔵野の森総合スポーツプラザはバドミントン、東京スタジアムはサッカー・7人制ラグビー、

両施設あわせて近代五種(フェンシングは総合スポーツプラザ、あとはスタジアム)、公園は自転車ロードレースのスタート地点となる。

パラリンピックでは、武蔵野の森総合スポーツプラザが車いすバスケットボールの会場になるとのこと。

このときもスタジアムでは命名権が適用できないようなので、東京スタジアムと呼ばれることになる。

また、どこだ? と話題になるか知らないけど、調布市が誇るスポーツ施設群であると知っていただければ。