大学院の入学願書の困ったフォーマット

大学院の入学願書を作ってたのだが、困ったフォーマットだった。

どれぐらい困ったかというと記入方法がわからず電話をしたぐらい。


まず最初におかしいと思ったのが、なぜか保護者の氏名・住所を記入する欄があったこと。

まぁ父の名前と住所を書いておけばいいんですけど、大学院に入学しようとする人に保護者の名前を書かせるかと。

大学院に志願できる人はどれだけ若くても、20歳以上であるはず。成年者にそれを聞くかと。

まだ僕のように書くべき人があればよいが、社会人で入学しようとする人だと書くべき人がいないということすら考えられる。

ちょっとこれを書かせる理由がさっぱりわからない。学部の入学願書にあったから載せたのだろうか。

ちなみに、全国高等学校統一応募書類、高校を卒業して就職しようとする人が書く履歴書ですが、
この内容にかつて保護者の欄があったのだけど、2005年に削除されたようで。別に本人に関係ないのだから公正な選考の妨げになるだけだという話のようだが。

理由はともかくいらないことははっきりしてるんじゃないかなと思うけど


次に、学歴欄を記入する。

「高等学校卒業から記入する」と高専やらのことを想定してない記述があるのも問題だが、

これは高専3年次修了以降にあったことと解釈して、高専卒業から書き始めるようにしている。多分この解釈でいいだろう。

それで書こうと思ったら、記入欄がこんなことになってた。

   年  月               高等学校卒業
   年  月   大学   学部   学科入学
   年  月               卒業/卒業見込

なんじゃこりゃと。これどうやって使えばいいんだと。

幸いにしてこの下になにも書かれていない学歴欄が2行あったので、これを使えば乗り切ることができた。

どうしたかというと、高等学校卒業と大学入学の欄を二重線で消して、次に高専卒業として、空欄2行に専攻科入学と専攻科修了見込と書いた。

しかし、このフォーマットで不便するのは必ずしも高専出身者ばかりではない。

というのも全ての大学が学部があって学科を持つという構成を取っているではないから。

筑波大学のように学群・学類のところだとさっぱり合わないし、(参考記事 : 学部のかわりに学群がある)

そうでなくても学科ではなくて課程を置く大学なんて世の中にたくさんあるし、ろくなフォーマットではない。

内部生は問題ないんだろうけど、これで困ってる外部生は少なくないんじゃないかなぁ。


そして、どうしょうもなくて電話をかけたのが出願資格の欄だ。

記入欄はこうなっていた。

国立・公立・私立   大学   学部   学科
平成  年  月卒業(見込)

高専専攻科生にとってはなにもかも合わない。

というのも専攻科生の出願資格は大学卒業ではなくて学位授与を受ける見込のものなんですね。

しかし大学卒業を前提としているから書き方がまったくわからない。

わからないなら聞くしかない。というわけで電話をかけることにした。


確認の結果、不要な部分は二重線で消して、最終的に専攻科修了見込を示すようにすればよいよう。

ここの大学院だけでもないけど、専攻科から学位授与の場合は、実務上は専攻科修了見込と記入することが多いようだ。

そういうことがわかるフォーマットならよかったのだが、わかるわけもないので聞いて正解だったはず。

証明書も、修了見込証明書と学士の学位授与申請予定証明書をセットにして提出するし。

というわけで、「大学   学部   学科」の部分を消して、学校名・専攻名を記入して「卒業」も消して修了に書き換えた。

これで確認したとおりになったのでOKだな。


それにしても二重線だらけの入学願書だ。みっともない。

確かに全ての場合において書きやすいフォーマットは難しいかも知れない。

しかし、工学系の専攻にあっては高専出身者というのは無視できない人数いるだろうし、もうちょっと工夫できなかったのかと思わずいられない。

学歴欄は下手に記入しておかずに全部空欄にしておいたほうがよかったはずだ。そうすれば融通も効くわけですし。

入学資格欄が学位授与を想定したものにできないのはある程度止む得ない面もあるが、

記入方法を要項中に示しておくなど混乱を避ける方法はあるんじゃないかなって。

今回の問い合わせの結果とかフィードバックしてくれれば好ましいのだが、さてどうだろう。

発表中に流れゆく文献番号

先日、授業の中で研究発表をやったのだが、無事に完了した。

教員に突っ込まれて炎上するかと思ったが、すんなり終わった。

強いていれば、あまり質問者が出なかったのが残念だったぐらいか。それでも数人は質問してくれたし。


その中で、教員からこんなアドバイスを受けた。

発表の中では口頭でこれは自分の仕事で他人の成果だと分かるように言ってたけど、スライドではわからない。

予稿を見れば文献番号も書いてあるし分かるのだが。

最近ではスライドに文献番号を書いて、他人の成果であることをわかるようにすることも多いので、今後はそうするとよい。


確かに、こういう研究の発表を聞いてると、スライド中に[1]とか文献番号が見えることがある。

そうやって文献番号が書かれたスライドの下の方に文献情報が小さく書かれている。

ところが、文献情報が書かれていても小さい上にすぐに流れていくわけで、見えんだろというのが正直な感想だ。

だから、これまで何のために書いてるんだと思って見ていた。


しかし、これは引用元の文献を示すことに意味があるのではなく、引用元の文献があるということを示している、と考えれば納得のいく話。

「デバッグの能力は人により何倍の差がある」 と 「デバッグの能力は人により何倍の差がある[2]」 の表記を比べると、

前者は経験則から言ってるのかな、とも思うが、後者のように文献番号を書くだけで根拠があって発表者は述べているのだということがわかり説得力がある。

もっとも「デバッグの能力は人により何倍の差があるとの報告がある」みたいな書き方をしても同じような効果があると思うけどね。

違いはその気になれば文献を確認できることぐらいか。


しかし、文献番号が文中にポコポコ出てくるってよくよく考えてみると異様な文章よね。

小説の中で文献番号が出てくるなんてないもんね。当たり前だけど。

このあたりは論文やらに特有の書き方だね。なんかこういうの見るとそれっぽいと思ってしまう。

それが狙いなのかなというのが、これまでの発表やらを見てての感想か。

ともかく僕も必要に応じて今後は活用していこうと思う。

異種トレードで出稼ぎし割安に買う

モバマスやってるわけでもないのに、Blogのネタにするのはどうなんだと言われそうだが、面白いネタがあったので。

モバゲー公式が異種トレ禁止発表!無課金勢がこの先生きのこるには・・・ (もばます!)

ここで話題となっている異種トレードの話を。


ソーシャルゲームではアイテムのトレードがよく行われている。

そのアイテムのトレードの話は以前取り上げた。
ソーシャルゲームの外のマネーゲーム

この話では、ガチャで引いたカードとスタミナドリンクの交換を行うことにより、ガチャを回す人は余分なカードを売ってドリンクを入手でき、
お金を払わない人でもイベントなどで入手したドリンクを使って取引することでレアカードを入手することができると、そういう話。

これは同一のゲーム内での話だが、異なるゲームの間で交換が行われることがあるようで、これを異種トレードと呼んでいる。


なぜ、異種トレードというものが行われてきたのか。

ここでは散々題材にしてきたモバマスことアイドルマスター シンデレラガールズ と、神撃のバハムートを例にとって考える。

どちらもモバゲーの同じ開発会社によるゲームで、どちらそれなりに利用者はいるようだが、モバマスの人気はずば抜けて高いようだ。

さて、ここで専らモバマスをやっているAさんと、専らバハムートをやってるBさんがいたとする。

Aさんはバハムートを始め、Bさんはモバマスを始めてみる。

各々ゲームをやると、アイテムが入手できたり、無料のガチャでカードが入手できたりする。

ここでAさんが集めたバハムートのアイテムと、Bさんが集めたモバマスのアイテムを異種トレードする。

すると、Aさんはバハムートをやったことによりモバマスのアイテムを充実させることが出来、

Bさんはモバマスをやったことによりハバムートのアイテムを充実させることができる。

このように他のゲームにおいてアイテムを集め、異種トレードすることにより、メインでプレイするゲームのアイテムを充実させる行為を出稼ぎと呼ぶことが多いようだ。


モバマスからバハムートに出稼ぎに来てるユーザーとバハムートからモバマスに出稼ぎに来ているユーザー数が同じぐらいなら上手く行きそうだが、現実にはモバマスからが圧倒的に多いよう。

ユーザー数の差も原因なのだが、

すると、バハムートのアイテムを売る人ばかりで、それをモバマスのアイテムで買おうと言う人は少なく、市場が成立しないのではと予想することができる。

けど現実には市場は成立し、出稼ぎはモバマスにお金を払うことなくモバマスのアイテムを充実させるよい方法となっているようだ。

一体このギャップはなにが埋めているのか。


実は、バハムートのアイテムを買いたい人が、モバマスのアイテムを買い、これを使って異種トレードしてバハムートのアイテムを手に入れることがよく行われているらしい。

【モバマス】異種トレの一番の問題点は高レートの回復アイテムか◆他短編ネタ集 (もばます!)

Blogで引用されている2chの投稿によれば、モバマスの回復アイテムであるスタミナドリンクとバハムートの回復アイテム、水ことキュアウォーターは、
売価はいずれも100円であるものの、需給の関係から、スタドリ1に対して水4のレートで取引されることが多いよう。

なので、モバマスでスタドリを100円で買って、異種トレードすれば、バハムートの水が1本あたり25円で手に入ることになる。

このように、出稼ぎによりモバマスのアイテムを充実させたいユーザーとモバマスのアイテムを介して割安に自分のプレイするゲームのアイテムを買いたい、

という2つの需要によりモバマスとその他のゲームの異種トレードの市場が成立しているというのが実情らしい。


さて、モバゲーは異種トレードを禁止するということをルールで明示的に示すこととなった。

理由はいろいろ考えられるが、1つは2つのゲームでプレゼントし合うという複雑さから詐欺の温床となっていたということじゃないかな。

ただ、先ほど述べたような理由も大きいのではないかなと思う。

モバマスのアイテムを介して割安に自分のプレイするゲームのアイテムを買いたいという行為が問題視されたというのが1つ考えられる。

バハムートで直接水4本買う場合、バハムートに400円支払う必要があるが、異種トレードを使うとモバマスに100円支払われることになる。

バハムートのアイテムを買いたい人のお金がバハムートに入るんでなくモバマスに入るという奇妙なことが生じることになる。

これは結局リアル・マネー・トレード、RMTと一緒なんですね。

本来であればゲーム運営者に入るはずのお金が、RMTならば他のユーザーに、モバマスのアイテムを介し異種トレードする方法ではモバマスの運営者に入ると。

さらに、公式レートとの差によりゲームバランスが崩れる懸念があり、ゲーム運営者としては好ましいと思っているわけもなく、禁止へかじを切ったのは不思議なことではない。


異種トレードを禁止することによってどのような変化が期待されるか。

もっとも大きな変化は出稼ぎするユーザーが減ることかな。だって、出稼ぎしたってそれをメインのゲームのアイテムに反映できなくなるから。

出稼ぎユーザーが消えることでユーザー数が激減するゲームがあるのではないかという話も出ている。

一方で、出稼ぎにより崩れたゲームバランスが健全化するのではないかという見方もあるようだ。

どういう形に落ち着くのかよくわからんけど、出稼ぎという行為は無視できないほど大きなものだったというのは確かなようで。

パイプライン処理の世界

研究希望調書書くためにいろいろネタを集めているが、なかなか難しい。

この志願しようとしている研究室がコンピュータのハードウェアを扱っているのだが、

コンピュータのハードウェアのことを調べると、専用の信号処理用のハードウェアとは違う点が多い。

それを踏まえてテーマも決めないとつらいなぁって。


なにが違うかというと、コンピュータのCPUは命令を与えてそれに応じて動かすことか。

命令をフェッチして、デコードして、実行して、メモリアクセスして、ライトバックする、という流れで動いている。

なので1つ命令を動かすのもけっこうめんどくさい。

そこでパイプライン処理といって、各演算ユニットを独立に動かすことで高速化を図っている。

命令1を実行してるとき、次の命令2をデコードして、次の命令3をフェッチしてるとかそういうの。


とはいうものの、そううまくいく話でもない。

命令間にデータの依存関係があったりすると思うように行かない。

そこで依存性がないかチェックしながら読み込んでいく必要がある。

命令の順序を入れ替えることで依存性を減らしパイプライン処理の実効性を上げることも行われる。アウトオブオーダー実行っていうんだが。

データの依存はまだましだが、問題は分岐があるときで、分岐先がわからないと思うようにはいかない。

そこで分岐予測をしたりとか複雑なことをしてるようで。


なんでこんな話をしたのかというと、自分の思いついたアイデアが志望している研究室ですでに取り組まれていて、

そこでVLIWを使う話が出ていて、上手いやり方だなぁと思って見てたんだわ。

VLIWというのはVery Long Instruction Wordの略で、長い命令って意味か。

これもパイプライン処理と関係があって、さっき挙げた、命令フェッチからライトバックまでの演算ユニットそれぞれに対して並列に命令を与えるから長くなると。

コンパイラで依存関係とかチェックして、命令を生成すると。そういう考えですね。

動かさないユニットにはNOP命令を与えて休ませる。そんなんだから命令サイズが大きくなるが、そのへんは圧縮する技術もあるよう。

ただ、いまいち流行らなかったようで。というのも、CPUが変わるごとにコンパイルし直さないといけないから。

組み込み用途で考えればその程度大したことないやん、と思うところだが、汎用のコンピュータでこれは相当不便なことらしい。

そこで、汎用のCPUではスーパースカラーというCPU上でパイプライン処理のためのスケジューリングをする方法が主流となって、

GPUとかではVLIWも使われてたけど、これも最近は流行らなくなってきたんだとか。


この辺の話を調べてて思ったのは、CPUで高速化しにくい最たるものは分岐らしいということですね。

データの依存性はアウトオブオーダー実行とか、工夫のしようはあるが、分岐は本質的にどうしょうもない。

確かに、自分の作った回路を振り返ってみても、分岐する場合は、分岐先の計算を2つともしてそのどちらかを選択するようなことが多い。

しかし、これは計算した一方は無駄になると言うことで効率が悪い。速度重視の力業といったところか。

現実には一方にアテをつけておいて、当たったらしめしめ、外れたらこれを捨てて、新しく計算するということをしている。

この辺がバランスがいいというのが現実なんだろう。


パイプライン処理界隈の事情はこんな感じらしい。

しかし、コンピュータのハードウェアというのはプログラムを動かすのが前提だから、

やはり専用のハードウェアとはいろいろ事情が違って難しいね。

高速にデータ処理するならこういうハードウェアがいいけど、プログラムから扱えるかというとそう簡単ではないと。

さて、どういうネタに落とし込むか。難しいが、さっさと落としどころを見いだしたいところ。

ミニカーと軽自動車の間に挟まれた超小型車

今日、こんなニュースを見た。

1~2人乗り「超小型車」、普及へ国が認定制度 (Yahoo!ニュース)

最近おかしいなと思ってたところにちょうどこのニュースが来るとは。


道路運送車両法では車両をまず軽車両・原動機付自転車・自動車に分けている。

自動車と原動機付自転車は原動機で動かす点では同じものだが、一定の条件に当てはまるものを原動機付自転車と呼んでいる。

その条件は道路車両運送法施行規則によれば、

(原動機付自転車の範囲及び種別)

第一条 道路運送車両法 (昭和二十六年法律第百八十五号。以下「法」という。)第二条第三項 の総排気量又は定格出力は、左のとおりとする。

 内燃機関を原動機とするものであつて、二輪を有するもの(側車付のものを除く。)にあつては、その総排気量は〇・一二五リツトル以下、その他のものにあつては〇・〇五〇リツトル以下

 内燃機関以外のものを原動機とするものであつて、二輪を有するもの(側車付のものを除く。)にあつては、その定格出力は一・〇〇キロワツト以下、その他のものにあつては〇・六〇キロワツト以下

 前項に規定する総排気量又は定格出力を有する原動機付自転車のうち、総排気量が〇・〇五〇リツトル以下又は定格出力が〇・六〇キロワツト以下のものを第一種原動機付自転車とし、その他のものを第二種原動機付自転車とする。 ]

実は排気量・定格出力の制限が二輪とそれ以外で違うんですね。

二輪の場合は排気量125cc以下または定格出力1.0kW以下、それ以外は排気量50cc以下または定格出力0.6kW以下となっている。

この三輪以上の原動機付自転車をミニカーと呼んでいる。

道路交通法で言う原動機付自転車は排気量50cc以下の二輪の原動機付自転車を指していて、

ミニカーも排気量50cc超のバイクも道路交通法では自動車になる。


二輪とそれ以外で定義が違うのは軽自動車も一緒ですね。

二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)以外の自動車及び被けん引自動車で自動車の大きさが下欄に該当するもののうち大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの(内燃機関を原動機とする自動車にあつては、その総排気量が〇・六六〇リットル以下のものに限る。)

二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)で自動車の大きさが下欄に該当するもののうち大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの(内燃機関を原動機とする自動車にあつては、その総排気量が〇・二五〇リットル以下のものに限る。)

二輪では排気量250cc以下が軽自動車で、それ以外では排気量660cc以下が軽自動車なんですね。

二輪とそれ以外では法律の規定もかなり差があって、二輪は検査対象外、それ以外は検査対象という違いがある。

二輪で排気量250ccを超えるとどうなるか? 二輪の小型自動車という扱いになる。こうなると車検対象になる。

ただ、二輪の小型自動車も課税されるのは軽自動車税だし、この分け方もよくわからん話だが。


さて、ここで排気量125ccの四輪車を作ったと考えてみよう。

一見、原動機付自転車になりそうだが、さっき述べたように二輪以外では排気量50ccまでが原動機付自転車。

ということはその1つ上のランクの軽自動車になる。

ただ、現在となっては軽自動車はかなり図体がでかいこともあって、検査はしないといけないし、ところによっては車庫証明も必要になる。

軽自動車税もミニカーなら2500円(標準額)だったところが一気に7200円(自家用・乗用の標準額)になる。

というわけでかなり負担が重い。


ここで検討されている超小型車はまさにこのクラスの三輪・四輪を対象にしたものですね。

排気量125cc以下・1人または2人乗りという特徴は排気量50cc超の二輪の原動機付自転車の特徴と一緒なので、

それをミニカーにも採用しようという、むしろ今までなんでそうなってなかったんだというような話のようで。

最近、こういう場合どうなるのかなぁと頭を悩ませてたんだけど、軽自動車じゃ作るメリットないなぁと思ってたところだった。

そんな中でこういう検討がなされていたのか、というのは納得のいく話だった。

この記事では自動車の区分に加えるような書き方だけど、道路運送車両法上は原動機付自転車になるんじゃないかなとは思う。


軽自動車という制度ができたときのイメージはむしろこの超小型車に近かったのかなとこのへん調べてて思った。

それが規制が緩和される中で、スバル360だとか4人乗りもできるような軽自動車が出てきて、

そうなってくると検査もいるよねという話が出てきたりして、小型自動車に近い扱いがされるようになったのかなと。

そんな中でこの話が出てきたことには、自動車を使いたいが、軽自動車でも維持するのは大変だし、かといってバイクは使いにくいというニーズが出てきたという話があるんだろう。

この記事では、

地方を中心に、人口減を背景に路線バスなどが減る地域が多い中、高齢者でも手軽に運転できる超小型車の普及に取り組むことにした。

と述べているが、郊外だと自動車ないとやってられんというところは多い。

そういうところで活用してもらおうという意図なんだと。

いまいち流行ってないミニカーのてこいれのような面もあるのだろうかなと思うけど、実際に流行るかは車次第か。

Simutransで等間隔運転をやる

Simutransでバスやら列車やらたくさん走らせてると困ったことが起きる。

それは運行間隔が偏ってくることですね。


バスでも列車でもよいが、等間隔に出して走り始めたとする。

いかに等間隔で走らせても乗客数にゆらぎが生じる。

Simutransでは乗客・積み荷の重さによって加速度などが変わる。

なので混んだ列車は遅くなってしまう。すると前の列車との間が開き、後ろとの列車の間が詰まる。

列車の間隔が開くとその後ろを走ってる列車は混み、間隔が詰まると後ろの列車は空く。

ということで混んでた列車は、その先でも混雑がひどくなり遅くなる、一方で後ろの列車は空くため、さらに詰まってくる。

こうして列車はどんどん偏ってくる。


こういう問題は現実世界でもある話ではある。もっとも現実世界で遅れる原因は乗降にかかる時間が長くなることが大きいと思うが。

そこで、ある程度等間隔になるようにダイヤを組んで、それに従い運転している。必要に応じて余裕も入れている。

列車遅延時にはダイヤ通りとはいかないが、運行間隔を均等にするために列車を待たせるとか、間に列車を挟むとか、そういうことが行われている。

ところがSimutransではダイヤを決めて走らせることができない。さてどうするか。


そこで車両基地を設けるという方法が紹介されていた。

車両基地のススメ。Simutransで車両基地を作る動画 (ニコニコ動画)

なにをやってるかというと、系統の起点付近に車両を溜めておくところと待機場を作る。

系統の設定は終点→車両溜まり→待機場→始発にしておき、待機場では一定時間待つような設定にしておく。

待機場で待ち時間経ち列車が出発すると、溜まっている列車の1つが待機場に移動して待機を始める。

常に1つの列車が待機すれば、概ね設定した待機時間の間隔で列車が運行される。こうして等間隔運転が実現されるわけだ。


今のマップは始めたばっかりで鉄道を敷設するほどではないこともあって、バスで同様のことをやってみた。

バスの場合は信号がないが、道路上に一列に並べさせることができるのでわりに簡単だった。

一方通行に設定した待機場を作り、その出口に旅客属性のないバス停、郵便ポストを使ったがこれを置いておく。

そしてここで一定時間待機を設定して、常に1台以上並ぶようにしておく。

これで等間隔に発車させることができる。


都市間を結ぶかなりの長距離バスだが、この方法ならうまく間隔が調整できてやりやすい。

こうしてある程度混雑が平準化できているようでいい感じ。

今後、列車を走らせることになったら、こうやって運行間隔を調整していきたい。

ただ、待機場の面積がそれなりにいるので、待機場のために運行区間を伸ばしたりとかそういうデメリットもないわけではない。

それを超えるメリットがあるとは思うけど、スペースの問題は難しい。

2chブラウザのあぼーん機能ですっきり

僕の夜の日課に2chで注目しているスレッドの新しい書き込みを見ることがある。

専用ブラウザとしてFirefoxのアドオンのchaikaを使っている。

Firefoxに統合されてて便利ですわ。専用ブラウザはあったほうが断然はかどるし。


その2chだが、いらない書き込みが大変多い。

いらないというのはスレッドで取り扱う話題と無関係の書き込みのこと。ようは荒らしですね。

2chの特色として、よっぽどのことがなければ書き込みは消されることはないということがあると思う。

それゆえに自由な議論ができるということはあるのだが、無関係に見える書き込みがたまっていくという問題がある。

これが最近ひどくて、意味があると思える書き込みが埋もれてしまいかねない。


そういうわけで、多くの専用ブラウザには あぼーん機能 が付いている。

2chで書き込み削除が行われたとき、「あぼーん」という表記に置き換えられることにちなんでいる。

ようは無視リストですね。登録した条件にあてはまる書き込みを無視すると。

これを適切に登録することで、無関係の書き込みを除去して見通しをよくすることができる。


どういうのを登録するかという話だが、なかなか難しい。

一番簡単なのは、特定の名前を使って書き込むタイプの荒らしについて、その名前を登録するというもの。

基本的に2chの書き込みって名無しなんだけど、たまに名前を入れて書き込む人がいる。

ただ、名前を書く人って、クセのあるひとで、まともな議論になる人もいるけど、どう見ても荒らしにしか見えない人もいる。

そういう人の名前を登録して狙い撃ちにすると。ただしそもそも自分で名を名乗る荒らしなんてそんなにいるわけもなく効果は限定的。


一番効果が見込めそうなのが、書き込みの中の単語を登録する方法だが、けっこう難しい。

僕がみるところでは地域を差別する書き込みが特に目立つので、そういうのをはじくようにキーワードを設定している。

ただ、なかなかどの単語を登録するかは悩みどころで、うーんって。なかなか思うようにいかん。

よく使われる単語を登録すると消えすぎるので、ろくでもない使い道しかない単語を選んで登録するしかない。

あともう1つ悩まされていたのがあまりに巨大なアスキーアートですね。

これについては目の部分など、特徴的なところを登録している。こちらは効果てきめん。


こうやってリストを充実させて行くにつれて、いらない書き込みは見えなくなるわけなのだが、

未読何件と相当な数があると思って行ったら、ほとんど消えてしまっていたなんてことがあってうーんって。

こんなけ消えてしまうと本来消すまでもないものまで消してしまってるのではと不安になるのだが、調べてみると適切に消せているようで。

しかし、活発な議論がなされているスレッドとそうでないところの差のひどいこと。仕方ないけどね。

スポーツ大会という名のテーマパーク

今日はスポーツ大会だった。

スポーツ大会なんて毎年2回もやってて、高専7年目だから今回で13回目。

慣れっこではあるのだが、今回は少し雰囲気違うなと思った。


高専のスポーツ大会というのはなかなか難しい。

中学校の体育祭なんてもう遠い昔の事だが、あのときとなにが違うかと聞かれたら、競技に出る人は好きに決めていいことか。

なので競技に出ない人はでないし、出る人はたくさん出ることになる。

僕も何回か、出るべき競技がないということがあったので。

結局、競技がない人にとってはやることはないから、ゲームするかとかなりかねない。


そんなわけだから高専のスポーツ大会の設計というのはそれなりに難しい。

参加したいと思える競技を用意しないと、競技に参加しない学生が増えてしまって好ましくない。

参加しない学生がいるのは仕方ないにせよ、その学生がやることがなくてゲームなどすることは避けたいから、なんかやることを与えたい。

そんな中で今回のスポーツ大会はこれまででもっともよくできた大会だったと思う。


まず用意した競技だが、サッカー・バスケットボール・バドミントン・ドッジボール・リレー走・大縄跳びと6つ。

それぞれ特色ある種目だが、特に面白いのが大縄跳びですね。

他の種目は参加人数が決まってるが、大縄跳びは参加人数は任意で増えれば増えるほど有利になる。

というわけだから教室で休んでるぐらいなら来いと、そういうことができるわけですね。これは面白い。

ちなみに僕は球技はあまりうまくないということもあって、大縄跳びだけ参加している。跳ねるのは得意だ。

あと、最近は増えてきたけど、高専はやはり女子学生の数が少ないし、クラスにより男女比のばらつきが大きい。

そういうこともあるから、男女の区別なくクラス対抗競技はやってるのだが、それでは女子学生は参加しにくい。まぁ大縄跳びで跳ねるぐらいなら普通に参加してるけど。

そのため学年対抗で女子ドッジボールが行われている。バスケットボールの回もあった気がするが。これも面白いですよね。学年束ねたらできるやろって。


競技に参加しない学生も応援しましょう、ということはよく言われているが、それを後押しするためか、今大会は放送で次の競技などを案内していた。

会場では競技に参加しない学生の声援も聞こえて賑やかだった。僕もリレー走とバレーボールの試合は応援に行ってた。

個人単位で参加できるイベントもあって、その1つがオリエンテーリングですね。

今回はクロスワードのキーワードが学内にちりばめられていて、これを発見してクロスワードを解くことで景品がもらえるイベントがあった。

せっかくだしと学内を駆け回ってキーワードを集めて埋めていったら景品をもらうことができた。これもスポーツ大会の楽しみ方の1つ。

変わったところでは献血ですかね。大縄跳びで飛んだ後、もう運動せんわということで、400mL献血してきた。

不思議な光景だが、常に献血希望者が来るわけだからそれなりに受け入れられているようだ。


そんなわけで、スポーツ大会をめいっぱい楽しんでたわけだが、

そうして振り返ってみると、このスポーツ大会ってのは、高専が1日テーマパークのようになる日だよなって。

今回のスポーツ大会は特にそういう雰囲気が強く、楽しめた人も多かったのではないだろうか。

もちろんこの大会が実施にあたっては多くの学生がスタッフとして働いている。

特にこれだけの競技数を実施するとなると問題になりそうなのが審判ですよね。クラブの学生をつれてきてやってるみたいだけど。

そういう人たちの協力があってこその大会なので感謝しなければならない。

研究と大学院入試の準備のサンドイッチ

来週の研究発表の準備をしてたら、気付けば帰宅予定時間を10分ぐらいオーバーしてた。

1本の次の電車になると30分遅くなるしと久しぶりにバスで学校から駅まで乗った。ちゃんと予定の電車に乗れた。

準備は順調なのかなぁ。資料はできたからおかしいところを直して練習をするだけではあるんだけど。


順調ではない気がするのが大学院の話。

1ヶ月ぐらい前にもそんなこと言ってましたね。
研究希望調書を考える仕事

この研究希望調書は書いてすでに大学院に送っている。

今悩んでるのは、別に受ける大学院の話ですわ。ここも同様に研究希望調書に類するものを書かないといけない。


大学院が違えばやりたいことも変わってくる。というのはなにもおかしいことではない。

大学院入試とか研究室があるのが前提だし。やはり研究室の扱ってる内容によってやりたいことも変わるかなって。

今考えているのは、コンピュータのハードウェアを扱ってる研究室なので、そのあたりでテーマを見いだそうとしている。

ただ、あまり詳しくない領域なので、現在のトレンドを調べて見いだしていかんとなぁというところで困っている。

まぁ、研究室見学したときにある程度は話を聞いているんで目星はついているのだが、それを形にするのは難しい。


こちらの大学院の入学願書の締め切りはあと3週間後ぐらい。

研究発表の準備の方が優先度が高いのでそちらを先にやってたが、一段落ついたので次には研究希望調書かなって。

幸いにしてこちらはコンピュータで打ち出せるからかなり楽。(参考記事 : 手書きで書類を書かないといけない)

証明書の請求は既にやっておいたので、これは問題ない。

あと用意しないといけないのが証明写真とお金だが、その前にやらないといけないのが髪の毛を切ること。

このあたりを3週間の間に順次進めていくことになる。まぁ来週が正念場かなぁとは思うんだけど。


というのも、用事はこれだけでもないのよね。

ワークショップの原稿の採否がそろそろ届くことになってるんだけど、通るとそれを修正しないといけない。

それの締め切りも大学院の入学願書の締め切りに近い。

そういう都合もあるから余裕を持って進めて行きたいなと。


そういう話を指導教員としてたら、忙しいなぁと言われたが、いやほんまにね。

まぁ明日はスポーツ大会だし、仕事から離れてのびのびやっていこうかなと。大して出る種目はないけど。

チームでの仕事がうまくいかないらしい

研究室で仕事をしていたら、うちの研究室の専攻科1年生が他の専攻科1年生と話をしていた。

あまり聞いてて居心地のいい話ではなくて、授業についての愚痴だったわけだが。


何の話だったのかというと、PBLの授業でチームのメンバとうまくいってないという話のようで。

企画書の締め切りが迫ってるがチームで作るなんてやりようはなくて、1人で作らざる得ないじゃないか。

どこぞの班は1人に大変負担がかかっていてその学生はきついと告白しているが、うちも似たようなもんだ。

チームのメンバーがあまりに使えないのに、実態として自分の作った成果物で点数がつくのは納得がいかない。

これは直談判するほかない。とかそういうかなり過激な話で、聞いてて痛々しいこと。


自分が1年生のときのPBLの授業はどうだったかなと振り返ってみると、驚くほど上手くいってたなって。

各人が独創性を発揮できていたし、役割分担も大したトラブルもなくやってなぁって。

まぁ独創性を発揮できたなぁと言う割には、成果はあまり面白くなかったんですけどね。

けど各人納得して仕事できていたわけだし、その中で得ることはたくさんあったわけだしいいんじゃないのかなぁって。

2年生になって特別実験で、これもチームでやるわけだけど、これも幸いにしてうまくいっている。

仕様書の作成にしても、前に書いたけど、意見交換しながら形作ることができたわけですし。(参考記事 : 机にディスプレイをおいて仕様書作り)


こういうチームでの仕事がうまくいかないという問題はPBLの授業でもよく発生していたようで。

なんでうまくいかないのかとなればそれはチームのメンバの問題だろうということになる。

1年生のときのPBLの授業でうちの班がうまくいったことには、各々それなりに面識があったということはよい結果を導いた原因の1つだろう。

議論がはかどったし、それを集約するのもやりやすかったはず。

こうしてうまくいったなぁと振り返るのはやさしいのだけど、うまくいかないところをどうにかするのは難しいのかなぁとも思うところ。

そういうチームで仕事をうまく進めていく方法も授業ではやったんだけど、体系的な方法があるものでもなく。


しかし、チームでやろうというのをなかったことにするような行動はあまり褒められたもんではないよね。

そりゃ、他のメンバが協力的でないとかそういうことになると止む得ないのかなぁとも思うけど、穏やかではない。

自分の思うようにいけばやりやすいが、そうもいかんでしょ。