インタビューのための出張に大義はあるか

今回の出張、最大の目的は社内の有識者へのインタビューで、今日あれやこれやと聞いていて、

進捗としては想定よりよくて、最低確認しないとということは確認出来た。

ただ、聞けることはこの出張中に聞いとかないとねということで、

今日のインタビュー結果をフィードバックして、新たな質問事項をリストアップする作業がいるなと。


職場を出て、同行者と先行して出張に行っていた人と、うちの職場からの赴任者と夕食に行った。

けっこう高いんだがな。夕食代は会社からの補助があるが、少し足が出るか。

(会社の補助もいろいろあってヨーロッパ・アメリカ向けはかなり盛ってくれるようになったのだが)

そこでいろいろ話をしていたのだが、社内で2週間とかそれ以上出張というのは特異ではないかと。

そもそも出張といえば顧客やサプライヤーを訪問する目的のものが多いわけだし、

マネージメントのために拠点を巡回するような仕事はあるだろうが、そう長期間にもならない。

生産立ち上げなどで工場に長期間出張というのはあるだろうけど、今回はそういうフェーズではない。


そもそもこの出張は今回のプロジェクトメンバーからの勧めで行くことにしたわけだが、

出張申請にあたって上司からインタビューがあって、上司の上司にこの出張が不可欠であることをどう説明しましょうかねと聞かれたわけである。

で、その時の回答としては、有識者へのインタビューと現物を使っての調査をしないまま進めると、

とんでもない勘違いをして設計が進んでしまうかも知れませんよ。だから出張するんですと。

現物を使っての調査はどうしても出張しないと出来ないからこれが決め手になるだろうと。


一方で有識者へのインタビューはテレビ会議などでもできるじゃないかという話はある。

ただ、時差や環境の問題もあり、議論は遅々として進まない実情もあった。

実際のところ、こちらの問題の打開を求められていて、緊急性が高かったんですよね。

冒頭に書いたとおりなのだが、今日1日で今まででは考えられなかったほどの進捗があったんですよね。

これは超強力で、出張の成果として大きくアピールできる話である。

逆の観点で言えば、インタビュアーとして僕が日本からやってきたことで、

従来議論が深まらなかったことが一気に開けて、課題整理がだいぶ進んだわけである。

これを受けて他のプロジェクトメンバーもこれの検討が必要だという気づきが多々あったようである。


社内の出張はテレビ会議など活用して最大限減らせというお達しはあるのだが、

日本とヨーロッパとなるとテレビ会議では本当に苦しいですね。

時差だけならどちらか勤務をシフトすればよいという考えもあるわけだが、

現実問題として昼夜逆転の生活なんてのはとてもできたものではない。

出張中は日本でやってる他の仕事を投げ出しても許されてしまうが、日本にいるとそうもいかない……

まぁこれは職場の配慮でなんとかなる話かもしれないけど。


あとは言葉の壁を打開する手段が乏しいというのもあるのかなと。

僕があまり英語が達者ではないというのはあるんだけど……実態は大惨事といってもいいんだろう。

ちなみにここは英語圏ではないので本当は英語でもまけてもらっているのが実情ですね。

同じヨーロッパ言語なのでそこは比較的よいみたいだけど。

ただ、しゃべり方のクセと音声環境の問題が重なってテレビ会議では何言ってるかさっぱりわからんので困ってたんですよね。

対面で会話しても厳しいかもなと思っていたのだが、これは案外なんとかなった。

さらにホワイトボードなどの手段も活用できることから、だいぶ話は進んだ。

テレビ会議でも絵を描きながら話をするという方法は活用しますけど、やはりスピード感は違いますよね。


出張のコストパフォーマンスを問い詰められると案外難しい話である。

近国での出張ならまだしも、日本からヨーロッパとなると、飛行機代もさることながら、滞在費はどうしても高いし、諸手当もどうしても高くなる。

ただ、それを節約しながら仕事を進めるにはどうすればいいですかというと、

時差に合わせて昼夜逆転生活して、効率が落ちる分、テレビ会議に缶詰にしますという、

どうにも人道的ではない方法を取らないといけないので、そりゃ嫌だという話になる。


もう1つの柱である実機調査なのだが、フタを開けてみると案外大したことないなという状況ではある。

ただ、これも実機を囲んであれやこれやと考えることに意味があったのかなという気もする。

実は遠隔デバッグ環境の立ち上げというのも今回の仕事の目的ではある。

現時点で最低限の遠隔デバッグ環境は立ち上がったので、あとは周辺機器の追加とかやろうかなと。

この辺の雑用は赴任者にやってほしかったのだが、とても手に負えない状況っぽかったので。

このあたりも出張の大義でしょうかね。


このまま出張無しで全て終わってしまえばそれが一番いいけれど。

この先のことを考えると数ヶ月後にあと1回は出張があるんじゃないかなという気がするんだよね。

今回の出張の原因の1つである実機調査だが、日本に機器一式を輸出する計画があるらしい。

今まで機器の数量の都合などもあり、輸出できる状況ではないと聞いていたのだが、

いくつかの条件付きではあるのだが、条件を満たせば輸出できそうだという。

さっさと輸出してくれればこうして出張して実機調査なんてしなくてよかったじゃないか。

と言われてしまいかねないが、もう1つの柱であるインタビューは大義はともかく出張の効果は大きかったわけだし。