段階取得に係る差益の謎

ウエルシアが株式交換でツルハの完全子会社となって、

イオンがツルハの株を50%強まで追加取得して子会社化する話、

公開買付の上限には満たない応募だったものの、一応は子会社化できたよう。

当初予定分に足りない分は市場から取得するとのことだが、50%は一応達成出来たのでよかったのかな。


ツルハにとってのウエルシア子会社化、イオンにとってのツルハ子会社化、

どちらでも会計処理の中で「段階取得に係る差益」が生じるとのこと。

「益」とあるように特別利益に計上される項目なのだが、

特に日本会計基準の場合、利益と言えるかは疑わしいものである。


ツルハは元々ウエルシア株を1.60%保有していた。

ツルハは株式交換を通じ、自社株を対価に残る98.4%のウエルシア株を取得する。

その上でウエルシアの資産・債務の買収時点の価値を連結会計に反映させていく。

このような企業買収の場合、株式取得に要した費用と買収した会社の価値は一致しないことが通常で、

この差額を「のれん」と呼ぶ。ブランド力など資産計上できない価値を表すものである。

日本会計基準では買収時に生じた のれんは20年以内に償却しなければならない。

のれん はいつしか消えるものか

国際会計基準などはこのようなルールはないので定期的な償却は不要だが、

回収見込みがないと認識した時点で減損する必要がある。

イオンもツルハも日本会計基準なので のれん は償却する必要がある。


で、この のれん計算 の基準となるのが子会社化した際の株式購入価格なんですよね。

ツルハにとっては株式交換時点のツルハ株の株価でウエルシア子会社化の のれん を計算することになる。

ところがツルハは元々ウエルシア株を1.60%持っていたわけである。

この分は株式交換時の価格より安く買っていたのである。

のれん計算時の基準とした価格との差をどこかで吸収する必要があり、

これを「段階取得に係る差益」と呼び、子会社化時に計上するわけですね。


段階取得差益が多く計上されると、それだけ のれん が増加することになる。

日本会計基準では のれん は償却しなければならず、後々の利益を削ることになる。

ツルハの2025年度決算では、第4四半期だけウエルシアの売上が加わることになる。

この第4四半期では段階取得差益が106億円計上される一方、

のれんの償却費が55億円計上されることになる。

この四半期に限れば段階取得差益の方が大きいので買収により増益に見えるが、

今後続く のれんの償却費 にはこの段階取得差益分も含まれているわけである。


イオンにとってはより大きな話ではないかと思う。

イオンはウエルシア株を50%強、ツルハ株を27%ほど持っていた。

ツルハ株の一部はオアシスから高値で買っているのだが、

全体的に見れば現在の株価より相当安く買っているわけである。

これと今回の公開買付価格との差が段階取得差益となる。

相当大きな話なんじゃないかと想像するがどうだろう?


なお、一旦子会社化した後に株式を追加取得する場合は、

その分は自己株式取得のような感じで、資本の部の数字が動くだけのよう。

イオンモールの完全子会社化とかはまさにそういうことですね。

段階取得差益が生じるのは子会社ではなかった会社が子会社になった瞬間だけ発生する。

それは のれんが生じるタイミングと同じで、日本会計基準においては償却のスタートでもある。


変な仕組みだなと思ったよね。

調べてみると昔の日本会計基準では取得価格の累計と現在の価値の差を のれん とするルールだったので、

この場合は段階取得差益というのはなかったんですよね。

これが会計基準の国際調和の流れで、のれんの計算ルールが変わり、

それにより段階取得差益が発生するようになったわけである。

一方で日本会計基準の のれんの償却ルールは現在も変わっていない。

これは前に書いたが一長一短ある話で……

巨額の のれん が持続し続けるということは、いつ巨額の減損損失を出すかわからないということ。

それならば日本基準で導入されている のれん の償却というのは理にかなった話ではないかと。

償却費というのはそれ自体は出費ではない。

このため企業買収後、のれんの償却費で利益が押し下げられるのはおかしいという話はある。

一方、収益性が低下したと認識すれば減損しなければならない。

のれんを償却しない場合、突如巨額損失が現れる可能性がある。

日本会計基準では償却により のれん は順次減少していくので、減損リスクはだんだん減っていく。

どちらが実態をよく表すかは正直難しいところである。

ただ、のれん は永遠には存続しないという立場に立つなら、

段階取得差益なんて計上しない方がいいんじゃない? とは思う。どうでしょうか?

イオン銀行ATMがみずほ銀行である意味

有明ガーデンに みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMが並んでいて、

なんでこの2つを並べたんだろう? と気になった。

というのも、イオン銀行ATMは みずほ銀行と共同利用しているので、

ATM手数料などすべてみずほ銀行ATMと同等なんですよね。

みずほ銀行自身のATMは通帳対応しているなど多少の機能差はあるが、

どうしてもみずほ銀行ATMでなければならない理由もなさそうだが。


以前、こんな話を書いている。

みずほ銀行の取引で発行されたものは右上に「みずほ銀行」と書かれていて、

スルガ銀行の取引で発行されたものは右上に「イオン銀行」と書かれていることに気付いた。

イオン銀行ATMは イオン銀行・みずほ銀行の共同ATMと位置づけられている。

みずほ銀行利用時に他のコンビニATMより条件がよいのは自社ATMだからである。

ただ、これはみずほ銀行ATMとして機能するのはこのケースだけのようで、

それ以外の提携先は イオン銀行としての提携先と扱われるようである。

(イオン銀行ATMでお金を移動)

これ、厳密には間違いでイオン銀行と提携していなくて、みずほ銀行と提携している銀行はみずほ銀行扱いになるのだという。


イオン銀行は2007年から営業を開始した。

当初は都市銀行・地方銀行を中心に個別的に提携を結んでいき、

2008年に信用金庫・信用組合・労働金庫と包括的な提携関係を結んだ。

提携先は順次増えて行ったが、個別的な提携関係には穴もある。

2013年、イオン銀行とみずほ銀行は「戦略的提携」を結ぶ。

みずほ銀行にとってみれば、イオン銀行ATMを自社ATMと同等と扱うことで、サービス向上が図れる。

一方、イオン銀行と提携関係がない金融機関でも、みずほ銀行扱いでATMが利用できることで、

個別的な提携関係の穴を埋めて、ATMの価値を高められるわけである。

もっともイオン銀行の提携先が少なかったわけではない。

この時点でも銀行95行と提携を結んでおり、相当なカバレッジである。


イオン銀行と提携関係なくて、みずほ銀行扱いなら利用できる金融機関ってどこだ?

というので、そもそも みずほ銀行扱いで使える金融機関を考える。

日本では元々業種別のATMネットワークがあり、これらを相互接続したMICSというネットワークが作られた。

都市銀行・地方銀行・信託銀行・第二地方銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農協・漁協、

これらはすべて相互に接続されている。

長期信用銀行と商工中金は都市銀行・信託銀行とだけ接続されている。

長期信用銀行は後に普通銀行となり、現在の SBI新生銀行・あおぞら銀行 である。

みずほ銀行は、いずれの業種ともMICSネットワークで結ばれている。


ただ、MICSに参加していない銀行ってのもあるんですよね。

筆頭はゆうちょ銀行、元々MICSは郵便貯金への対抗策だったらしい。

新たな形態の銀行もそうで、セブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行はいずれもそう。

ATMを持たない銀行に目を向ければ楽天銀行、住信SBIネット銀行もそうである。

これらはいずれも個別的な提携関係を結ぶ必要があるわけですね。


とはいえ、さすがにセブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行のATMを利用できる銀行は多い。

どこに穴があるのだろうと調べてみると、イオン銀行には明確な穴があった。

それがJAバンク・JFマリンバンクである。実はイオン銀行とは提携関係を結んでいない。

しかし、MICSでみずほ銀行との提携関係はあるので、みずほ銀行扱いでイオン銀行ATMが利用できる。

これは確かに正しいようで、なるほどこういうときは使えるのかと。

他にもちらほら(第二)地方銀行では抜けがあるようだが実際は使えるということである。


イーネットATMはイーネットと提携していない銀行は、

そのATMの設置主体となっている銀行の扱いで利用できることがある。

そういえば、昔のローソンATM、これも設置主体の銀行はまちまちだったが、

ローソンATMと提携関係のないスルガ銀行のキャッシュカードを入れると、

その設置主体の銀行の扱いで利用できたんだよな。

現在はローソンATMの設置主体はローソン銀行となったが、

ローソン銀行と提携関係のない銀行は三菱UFJ銀行扱いとして利用できるそう。

(あまり明示的には書かれていないが、どうもそうらしい)

セブン銀行もそういう仕組みがあったようだが、セブン銀行こそ提携先が多いので使われているのかは不明。


イオン銀行ATMはイオングループの店舗に設置されているのが多いが、

それ以外の設置場所のバリエーションも多く、有明ガーデンもその一例である。

イオンカードが住友不動産との提携カードを出している関係かもしれないが。

コンビニ主体のセブン銀行(ファミリーマートも導入予定)、ローソン銀行とはまた違う設置のされ方で、

昔だったらいろいろな銀行のATMがずらりと並んでいたようなところろに、

イオン銀行ATMがぽつぽつと置かれているそんなイメージがある。

これはこれで有用と認められているからこそ提携先が多いのだろう。

家計簿の想像通りの部分と想像と違う部分

今年の家計簿を整理していて、想像通りだった部分、想像と違った部分、いろいろあった。

時々整理するというのは重要なことだなと思った。


想像と違った部分、なんと家計の10%近くが立替金だったということである。

今年6月にヨーロッパに出張したのだが、このときの立替金がすさまじい金額になっていた。

本当は会社払いにしてもらうべきだったのだが、急を要する事情もあり立替払いになった。

年間支出先の1位が会社(というか給与天引きのこと)、2位が家賃だが、3位が出張先のホテルである。

というわけでこれで家計簿が狂ってしまった面は否めない。


消費支出という点では前年比111%ほど、食費もそれぐらい伸びている。

耐久財は昨年はバイク・スマートフォンが大きかったが、

今年は大きいのはPCだけなのでそこは大きく縮小している。

一方で伸びが大きかったのが旅行の交通費、趣味・娯楽費で昨年比145%程度である。

趣味・娯楽費は昨年が若干少なかったのと、電子書籍の伸びかなと。

交通費はこれは新幹線を利用することが増えたからで、

これはバイク担いでの移動とか、宿泊日数を切り詰められるとかそんな理由かなと。


支払手段という観点ではみずほ銀行(給与天引きが大半)が31%(昨年33%)、

スルガ銀行(家賃が大半)が15%(昨年20%)、セゾンカードが25%(昨年16%)、

Suica・ビューカードが9%(昨年5%)、イオンカードが6%(昨年3%)、

PayPayが4%(昨年7%)、FamiPay・ポケットカードは4%(昨年10%)といったところ。

セゾンカードの割合が高いのはさっきの立替金の影響である。

SuicaはモバイルSuicaを積極活用した結果でしょうかね。

イオンカードはイオンでの買い物がメインになった結果である。

今年5月頃まではイトーヨーカドーでの買い物もあったが、最近は専らイオンである。

支出額としても実質1位である。(出張先のホテルよりは少ないのだが)

今年11月はセゾンカードよりイオンカードの利用の方が多かった。

イオンカードはほぼ全てイオングループである。大きいですよね。


今年の反省点としては、余剰資金をうまく投資に回せていないことがある。

SBI債の償還、イオンディライト株の公開買付などで現金が入ってきて、

ある程度は株式の購入に回したのだが、実は間に合っていない分がある。

NISA枠を中心とした計画的な積立は進んでいるので悪くはないのだが、

本来ならもうちょっと積み上げられたよなという気はする。

一方、時価で見るとそれでもすさまじい伸びで、株高の影響が大きい。

来年の年始から本腰入れて考えていかないとなと思う。

あとは金融資産以外でもよい買い物があればと思うが……

ちょっとはアイデアあるが、そこまで大きな買い物でもない。

基礎控除は申告すると不利?

源泉徴収票を受け取って、年末調整の結果と手元の概算を比較すると、

どうもけっこうな乖離があるような……

なんでだ? と調べた結果、概算としては正しかったことがわかった。

実はこの差分、今年12月に決定された基礎控除の見直しの結果だったからだ。


タックスアンサー/基礎控除 (国税庁)

従来は48万円の基礎控除になる人が多かったが、

今年分の所得税では基礎控除は95~58万円となる人が多くなる。

合計所得金額132万円以下では95万円、これは2027年以降も継続の予定だが、

132~655万円では2年限定で88~63万円、以後は58万円、

これ以上で2350万円までは今年から2027年以降も58万円である。

合計所得金額次第ではあるが、従来の48万円より上乗せされた人がほとんどのはず。


これが土壇場で実施されたので概算と不一致になったわけだ。

年明けから来年3月15日までの所得税の申告や、年末調整には間に合ったが、

死亡・出国(居住者→非居住者の切り替わり)に伴う準確定申告には間に合っていないので、

もしも該当する人は更生を行うことで差額が戻ってくることになる。

こういうのはあまり聞かない話ではありますが。


ただ、これは誤算だったなぁというのは合計所得金額である。

合計所得金額というのは給与所得控除後の給与所得をはじめとする、

様々な所得を合計した金額を指し、そこには申告分離課税の譲渡・配当所得も含むとある。

ただ、申告分離課税は含まれるが、申告不要制度による分は含まれていないとみられる。

どういうことかというと、特定口座での株式取引では所得税・住民税の源泉徴収が行われる。

この取引は所得税・住民税で申告することもできるが、しなくてもよい。

申告されなかった場合、所得税や住民税の所得としてはカウントされない。


申告したとしても、所得税・住民税という観点では源泉徴収された税額が相殺されるので、

全体としての納税額はほとんど変わらないか、

あるいは人的控除との兼ね合いで還付となる場合もある。

ただ、有名な話としては、住民税の総所得金額は国民健康保険料の計算に使われる。

このため申告不要制度で済ませると国民健康保険料に影響しないが、

申告すると国民健康保険料が上がってしまうという話がある。

サラリーマンなので、健康保険料は会社から支払われる報酬だけで決まるので、

特に不利益はないのだが、国民健康保険の加入者にとっては大きな影響がある。


一方で、住民税所得割の金額に譲渡・配当所得分もカウントすることで、

寄附金控除特例分の上限が上がるので、これを目的に申告している。

ようはふるさと納税のうち寄附金控除で相殺できる上限が増えると。

あまりペナルティはないと思っていたのだが、今回所得税の基礎控除に影響が出ることがわかった。

1ランク変わるらしく、それにより若干負担が増すことになる。

うーん、という感じですね。これは想定外。


実は所得税の申告を行うことによる不利益は他にもあって、

それが雑所得、少額なので確定申告の義務はないが、

寄附金控除のために所得税の申告をする限りは書かないといけない。

もっとも少額の雑所得でも給与所得の金額が十分大きい人は、住民税の申告義務はある。

所得税の申告を行えば、住民税の申告も兼ねるので、どちらかで申告すればよく、

所得税の申告を行わなければ、所得税には反映されないので有利といえば有利だが、

当然今回はこれよりはるかに大きい寄附金控除を狙っているのでやむを得ないということになる。

ふるさと納税だけならワンストップ制度はあるけど、それ以外の寄附金もありますからね。


雑所得の話は気づいてたけど、まさかそういう罠があったとは。

来年の作戦には反映したいが、今年には反映できないのは当たり前。

ちゃんと税金は払いますよ。すでに源泉徴収されてるんですが。

電子マネーWAONポイントを受け取る

昨日、ウエルシアでWAON POINTを消化した話を書いたが、

そういえばと思い出したのがリサイクルポイントの受取だった。


めんどくさい話なのだが「WAON POINT」と「電子マネーWAONポイント」という2つのポイントが併存している。

前者はサーバー管理のポイントで、僕はほぼイオンカード利用で積算されている。

この観点ではかつての ときめきポイント と同じような位置づけである。

イオングループの店舗でWAON払い、カード呈示しての現金払いでも積算される。

一方の電子マネーWAONポイントはカード自身に積算されるポイントで、

イオングループ以外のWAON加盟店で積算されるのが基本である。


といってもイオングループ以外でWAONなんて使わんよと。

昔なら吉野家で使ってたかも知れないけど……いつの時代だ。

そう思っていたのだが、イオンにあるペットボトル回収機、

イオンカードをWAONとしてタッチしてボトルを投入すると、

これが10ポイントまとまった時点で「電子マネーWAONポイント」としてセンター預かりポイントとして付与される。

さっき「電子マネーWAONポイントはカード自身に積算される」と書いたが、

実はこういうフローも存在するんですね。


WAONステーションでセンター預かりのポイントを見ると、

センター預かりポイントの一項目として「WAON POINT」が見える。

どちらのポイントも最終的にWAONチャージして使うなら、これで一気にダウンロードして使えばよく、

それをWAON残高にチャージするところまで1つの流れでできる。

僕はもともとこれでイオンカードで積算されたポイントなども一括してWAONチャージしていた。

こういう典型的な使い方には便利なのだが……


WAON POINTを店舗で使う場合はWAON POINTの状態で存在しなければならない。

といっても普通はWAONチャージして使ってもほぼ同じなのだが……

ウエルシアで毎月20日に使う場合に1.5倍になるのはWAON POINTを使った場合に限られるので、

WAON POINTをWAONチャージしてしまうとこの特典は消失してしまう。

「ウエル活」を決意したことで安易にダウンロードできなくなったのである。


さらに困った事情もあって、リサイクルポイントには受取期限がある。

これが来年3月だったのだが、来年2月に切れるWAON POINTも存在した。

2月切れのWAON POINT→3月切れのリサイクルポイント という優先順位のため、

WAON POINTを残しながらリサイクルポイントをダウンロードするのは困難だった。

かといって放置するとリサイクルポイントが消失してしまう。


これが昨日にWAON POINTをかなり消化したことで解消した。

3月切れのリサイクルポイント→9月切れのリサイクルポイント→再来年2月切れのWAON POINT

の順番になりリサイクルポイントを優先してダウンロードできるようになった。

ポイント数指定の場合100ポイントが最小単位なので、若干WAON POINTも巻き添えになったが、

リサイクルポイントをWAON残高にすることができた。


意味不明と言われることも多かった「WAON POINT」と「電子マネーWAONポイント」の併存だが、

来年3月以降、WAON POINTの方に一本化されるとのことである。

電子マネーWAONポイントは基本的にはカード上で管理されていたが、

これを廃して後日にサーバー上で付与する仕組みにするのだろう。

といってもすでにイオングループ店舗ではこうなっているわけである。

リサイクルポイントもWAON POINTとしての付与になるということだろう。


リサイクルポイントはあくまでもサーバーでの預かり期限が来年3月なのであって、

ポイント自体の有効期限はまだ先だったかもしれない。

そうすると統合されれば勝手にWAON POINTに移って、新たな有効期限まで持ったのかも知れない。

ただ、よくわからないところもあるので安全策として受け取ってしまうかと。

といっても最近はWAON自体を使うこともあまりないけど。

イオンカード使うにもタッチできない オリジン弁当あたりで使いますかね。

ドコモ「SMTB」ネット銀行の思惑

SBIの持分がNTTドコモに譲渡された住信SBIネット銀行、

社名が「ドコモSMTBネット銀行」に変わるらしい。

住信SBIネット銀行の商号の「ドコモSMTBネット銀行」への変更、資本再編および各社間における協業施策の開始について

驚いたのは “SMTB” の部分である。


SMTB、これは三井住友信託銀行(Sumitomo Mitsui Trust Bank)のことである。

元々「住信」と付いていたのは設立時点では住友信託銀行の子会社だったから。

その後、中央三井信託銀行と合併して三井住友信託銀行となっている。

にもかかわらず、住信SBIネット銀行の名前は今日まで変わっていなかった。

このたび SBI→ドコモ、住信→SMTB という置き換えが行われると。


この発表は社名変更だけのことではない。

三井住友信託銀行にとっても増資引き受け・NTTドコモからの株式購入という新たな投資が伴うものである。

どうもかなり三井住友信託銀行にとっても期待度が大きいようである。

元々、三井住友信託銀行の顧客に「三井住友信託NEOBANK」を提供していたが、

その逆にネット銀行側から三井住友信託銀行への誘客も目論んでいるようで、

信託銀行ならではの専門性が高い資産運用を提供することを考えているという。


どうして三井住友信託銀行の持分はそのままなのか?

ずっと気になっていたが、この会社に興味があったのはNTTドコモだけじゃなかったんですね。

どうしてもこれまでは資産運用という点ではSBI証券が主だった。

今後もSBI証券との提携関係は続くが、証券という観点ではマネックス証券との提携が加わる。

「スイープ機能を提供予定」とあるから マネックスハイブリッド預金みたいなのができるのかね。

そして信託という観点も出てくるわけですね。


ただ、「SMTB」と言われて三井住友信託銀行がすぐ思い浮かぶかという問題はある。

三井住友銀行と三井住友信託銀行って名前は似ているけど、資本的に関係のない全く別の銀行なんですよね。

(名前は似てるし同根だけど無関係)

これがわかりにくい原因の1つである。

三井住友銀行以外の都市銀行が信託銀行をグループ内に取り込む中、

取り残された住友信託銀行と中央三井信託銀行が生き残りを賭けて合併した結果、

資本的に関係のない似た銀行が並ぶことになってしまったのである。

三井住友信託銀行は信託銀行であるが、一般的な都市銀行としての性質もある。


この問題がさらに複雑になってきたのが「SMBC信託銀行」と「三井住友トラストクラブ」である。

元々グループ内で信託銀行を持たない選択をした三井住友銀行だが、

信託は必要という結論に至り、ソシエテジェネラル信託銀行を買収した。

三井住友信託銀行と紛らわしい名前を付けるわけにもいかず「SMBC信託銀行」と命名、

買収からまもなくシティバンク銀行の個人部門が移管され「PRESTIA」ブランドになった。

一方の三井住友信託銀行は富裕層へのアプローチを考え、

日本国内のダイナーズクラブを扱うシティカードの買収に乗り出した。

これを継承する会社が「三井住友トラストクラブ」である。

対外的には「TRUST CLUBカード」という言い方をしているよう。

三井住友銀行の傘下には三井住友カードという会社があり、これと紛らわしくない名前として考えたのだろう。


「三井住友信託銀行」って名前で損していると思うところはある。

それだけに「SMTB」という形でネット銀行の名前に入るのは、

名前で損するぞと思う一方、同社の意欲の高さを感じるところはあった。

果たして思惑通りに行くのか懐疑的なところはあるが。


というのはやはりSBI側の都合ですよね。

もともとSBI証券の銀行部門という色が濃かった会社である。

銀行部門としては新生銀行に軸足を動かしてるわけですよね。

あと、実はSBIは三井住友銀行とも提携関係にあるんですよ。

SBIグループとSMBCグループとの合弁による新会社設立について

昔から三井住友カードとは積立投資信託で提携関係にあったが、

より広い資産運用を両グループでカバーすることを目的に「Oliveコンサルティング」を設立している。

こんなところまで三井住友信託銀行と三井住友銀行は似てるんですよ。

客がどちらに付いていくかは客の判断なのでなんとも言えないのですが。

SBIハイブリッド預金からハイパー預金へ

SBIハイブリッド預金からSBIハイパー預金への乗換に着手した話を書いた。

SBI新生銀行への乗換

一通りの手続きが完了したのだが、想定と異なる部分が多かった。


まず想定と異なったこと1つ目、それはSBIハイブリッド預金の解除方法である。

てっきりSBI証券側から行うのかと思ったら、住信SBIネット銀行から行う。

この手続きを行うとしばらくSBIハイブリッド預金の残高に触れなくなる。

注意書きにもあるので、当座必要な資金は普通預金に振替などするべきである。


想定と異なったこと2つ目、それはSBIハイブリッド預金の残高の行方である。

自動スイープを解除するとSBIハイブリッド預金の残高は銀行に残り、

証券口座の買付余力は一旦0になると思ったのだがそうではなかった。

解除するとSBIハイブリッド預金の残高はSBI証券の預かり金になるのである。

なので証券口座の買付余力は解除前後で変わることはない。

なお、解除によりSBIハイブリッド預金の利息の精算も行われるが、

これは住信SBIネット銀行の普通預金に対して支払われる。


そんなわけで一連の解除手続きが済んだ日にSBIハイパー預金の申込みをすると、

1日だけ残高がSBI証券の預かり金になって、新生銀行に動くという形になる。

かなり楽でしたね。特に証券側の取引には支障は生じないので。


今後、住信SBIネット銀行と新生銀行の口座をそれぞれどうしていくかという課題はある。

住信SBIネット銀行はすぐに畳むつもりはないが、将来的にどうなるか。

新生銀行は給与第2口座をスルガ銀行から移すことも考えている。

これはもともと みずほ銀行の他行あて無料振り込み回数がなくなるので、

その代替としてスルガ銀行に一定額を直接入れるようにしたのだが、

新生銀行から振込無料で動かせて、なおかつSBI証券との往来が容易になるのでよいかと。

キャンペーン目当てという側面もあるんですけどね。

新生銀行のキャッシュカード

SBI新生銀行の口座開設が完了して、まずE-mailで口座番号が届いて、

これでインターネットバンキングのパスワード設定ができた。

次にキャッシュカードの初期暗証番号がハガキで届いて、

その翌日にキャッシュカードそのものが届いた。


初期暗証番号の変更なのだが、てっきりATMでやるものだと思いきや、

テレフォンバンキングで変更するのだという。ちょっと驚いた。

冷静に考えればATMでの暗証番号変更は自行ATMに限られる。

しかし、新生銀行は2017年に自行ATMを全廃している。

だからATM以外の手段となると電話ということらしい。


それで暗証番号は正しく設定できているのかという話で、

試しにATMで残高照会をかけてみることにした。

どこのATMが使えるのかとみると、イオン銀行がいけるのでイオンに買い物に行った時に試してみた。

ATMにキャッシュカードを挿入しようとして、なんか違和感がある。

そうだ、これICチップが搭載されていないんだ。

今どき珍しい気がしますね。

昔から交換していなくてICチップが付いてないってのはあるかもしれないけど、新規発行ですからね。


あと、これも珍しいと思ったのは裏面にJ-Debitのマークが入っていたこと。

いまどき……というサービスではあるが、なんやかんや続いている。

みずほ銀行のキャッシュカードにもJ-Debitマークが入っているので、

それと同じではあるのだが、みずほ銀行ほど入れこんでいる会社とも思わないから不思議である。


帰ってきてキャッシュカードと一緒に同封されていたものを見ると、

印鑑を届け出る場合は申込書を請求するようにと書かれていた。

そういえば届出印なかったねということで一応申し込んでおくことに。

届出印を使うのは口座振替の申込書などに限られるので、

それがなければ印鑑を届け出なくてもよいということらしい。

正直なところ特に使うあてはないのだが、とりあえず申し込んどくかと。


これも他の銀行はどうだったかなという感じなのだが……

ただ、昔はなんやかんや言っても何らか紙の申込書を出す金融機関は多かったんですよね。

SBI証券・住信SBIネット銀行だってそうで、届いた書類に記名押印して送り返すぐらいのことはやってたはず。

(もっとも住信SBIネット銀行は印鑑照合はすでに廃止しているという)

新生銀行自体は昔からある銀行なので印鑑照合自体はやめていないが、

届出は任意というところでやっているようだ。


実のところ、新生銀行との入出金にATMを使うことはあまりないんじゃないか。

ただ、キャッシュカードは当然発行されますからね。

それがICチップ無しってのはびっくり仰天ですが。

ふるさと納税の上限の不思議

こういうニュースが出ていた。

ふるさと納税、控除に上限を検討 政府与党、「金持ち優遇」批判で (45NEWS)

ふるさと納税の控除上限、これは住民税の特例分のことを言っているのだと思うが、

これに新たな上限を考えているという話である。

確かに今の制度はイマイチだなと考える部分はある。


一般論として都道府県・市町村への寄付は所得税・住民税の寄附金控除の対象となる。

所得税は(寄付額-2000円)の所得控除、住民税は(寄付額-2000円)の10%の税額控除である。

それぞれ総所得の40%, 30%が上限と定められている。

一方で指定された道府県・市町村への寄付については住民税で特例分と呼ばれる控除がある。

所得税と住民税の基本分の寄附金控除と合わせると、ほぼ寄付額を相殺できるのだが、

この特例分の上限が住民税所得割の20%となっているのである。


ここで住民税所得割の20%が上限というところから、

所得が多い人ほど上限が高いのだということに気付いたかもしれないが、

実はそれだけでもない事情があり、それが冒頭に書いたイマイチな理由である。

というのも、所得税は累進課税のため所得が高い人ほど適用税率が高くなる。

所得税率5%のみの人は、(寄付額-2000円)の84.895%が特例分での控除対象だが

所得税率20%まで適用されている人は 69.58% が特例分となり、

所得税率45%まで適用されている人は 44.055% が特例分である。


なので所得が高い人はそもそもの住民税所得割の20%というのが大きい上に、

寄附金の比較的高い割合を通常の寄附金控除で相殺できるので、

一般的に言われるふるさと納税の上限額が高くなるということである。

というので所得税率の段差をまたぐとけっこう変わるんですよね。


特例分の控除額より、対象となる寄附金の金額に着目した方がいいと思っていて、

例えば 住民税所得割の22%までの寄付額を特例分の対象にする、とか定義すれば、

所得税率により控除額が加速していくということはなくなる。


ただ、ここで話題にしているのはさらにその先のことのようで、

高所得者を狙った返礼品も増加。関係者によると、寄付額500万円以上が対象の純金製小判や、3千万円以上のスーツ仕立券もあるという。政府、与党内では「金持ちの節税対策になっている」と批判する声が強い。

ということで、絶対的な金額の高さが問題のようである。

所得税率が40%とか45%に達する人は、特例分がなくても寄付額の50%とか55%が控除されるわけで、

特例分まで住民税所得割の増加を追っかける必要はないとは言える。

仮に所得税率33%の上限にラインを引くと住民税の課税標準は1800万円ほど。

これで寄附金控除(特例分)を使い切る寄付額はおよそ63万円である。

それを超過した分は寄付額の50%~55%の控除ですよと。

これでも非常識に思える金額だが、ある程度の歯止めにはなるかもしれない。


正直なところ、ふるさと納税もいろいろ問題は多いと思うのだが、

地方交付税交付金で調整できないほど税収の多い団体の税収を減らし、

それを他の地域に還流させ、地域の財源に活用するとともに、

場合によっては返礼品を通じて地域経済の活性化に寄与しているのだ。

と言われると、ある程度は欠点にも目をつぶるべきかという思いもある。

この件はそれにしても目に余るという話なんだろう。

SBI新生銀行への乗換

以前、SBI証券と新生銀行の連携サービス「SBI新生コネクト」の話を書いている。

SBI証券と住信SBIネット銀行とSBI新生銀行

「SBIハイブリッド預金との違いは、投資信託積立以外の入金は手動」

ということでやや利便性に劣るところもありそうだが……と書いている。


先日、東京に出かけた時に「SBIハイパー預金」という広告を見た。

実はこれ住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金の新生銀行版である。

確かに少し前にSBI証券での「ハイブリッド預金口座」の表示が「スィープ専用銀行口座」になると通知があったが、

SBIハイブリッド預金またはSBIハイパー預金の意味である。

というわけで機能的には全く同じですね。

普通預金とは分離された口座が作られる代わり、証券口座への入金を都度行う必要はなくなる。

これが導入されたのが今年9月のことだったらしい。気づいてなかった。

なお、これに伴い新生SBIコネクトは新規申込みを停止、およそ1年後に廃止が予定されている。


で、新生銀行は普通預金の金利は現在0.21%が基本なのだが、

SBI証券との連携がなされている人など対象のダイヤモンドステージの場合は0.40%に引き上げられている。

なおかつ、SBIハイパー預金についてはさらに高い0.42%である。

SBIハイブリッド預金は0.21%なので倍ですよと。

証券口座の待機資金というのは金額が大きく、昨今の金利だとけっこうな金額である。

例えば100万円の資金を0.21%で1日置いておくと5.7円である。

実際には数ヶ月とか置いていることもあるわけですが。

これが倍になるって言ってるんですよね。そりゃ大きいなと。


SBIハイブリッド預金と同様に使えて、今のところ金利は2倍。

いつまでこの金利が続くかはわからないけど。

一方、住信SBIネット銀行に期待する機能としてこういうのもあった。

GMOクリック証券への入金は主に住信SBIネット銀行で行っている。みずほ銀行からの入金も使うが。

ところが新生銀行からのリアルタイム入金はできないんですよね。

でも、よく考えたらGMOクリック証券を併用する理由も減っていた。

元々GMOインターネット(現:GMOインターネットグループ)の株主優待を活用するのが目当てだったが、

そもそも現物株の取引手数料が無料化されたのでこの優待がなくなったと。

それはそもそもSBI証券への対抗策なので、当然SBI証券も手数料無料である。

以前、イオン株を単元未満株取引(S株)で買い集めたとき、これも手数料無料なのかと驚いた覚えがある。

単元未満株式を買う


というわけで、いろいろ考えた結果ではあるが、

まず新生銀行の口座を開設することにした。これはWebで申込みができる。

SBIハイブリッド預金がある状態だとSBIハイパー預金の申込みができないが、

先ほど書いたように1日単位でもけっこうな金利が付く状態、

とりあえずはSBIハイパー預金とは紐付けずに口座開設する。

で、後で一時的にSBIハイブリッド預金との連携を切って、SBIハイパー預金に変更して、

それから住信SBIネット銀行→新生銀行に振込か証券口座への入金という形でお金を動かす。

(またこのあたりの話は別途書くかも)


GMOクリック証券については、まず株式の移管手続きを行った。

GMOクリック証券からの出庫はWebのフォームに書けばできるのだが、

1回で手続きできるのが10銘柄なので、数回手続きしないといけないのが面倒だった。

これによりGMOクリック証券の現物株は今年中には移管されるんじゃないか。

で、当面は配当金の入金なども続くと思うので残しておくが、

ある段階で解約とかそういうことも考えている。多分もう使わんだろう。


住信SBIネット銀行については悩ましいところはある。

同行は親会社が変わって、スマートプログラムの制度変更が予定されている。

スマートプログラムの条件が怖かった?

おそらくSBIハイブリッド預金を引き払うと、新制度のベーシックになるだろう。

そうなったときにこの口座を維持する意味があるのかという話である。

実際のところSBI証券・GMOクリック証券絡み以外の利用は少ないんですよね。

ただ、皆無でもないので、そのために少し残高を残しておくのかどうするかという話ですね。

ベーシックでも月1回は振込無料だし、ことら送金で入金できるし、

アプリでATMは無制限にできるし(近所にセブン銀行ATMはある)、それでいいんでしょうけど。


ちなみに新生銀行のステージアッププログラムの判定条件だが、

SBI証券との連携を行うだけで最高クラスのダイヤモンドなので興味はない人は多いと思うが、

本来はけっこう厳しい条件がいろいろあるんですよね。

その下の条件を満たすような人は、SBI証券連携してるんじゃない? と思うような感じである。

未成年など証券口座を作るのに適しない人もいるわけだが、

そもそも28歳以下についてはダイヤモンドステージ扱いになるので、

やはりSBI証券連携をしないで条件を満たす人はあまりいない気はする。

昔からの新生銀行の利用者だとあるのかもしれませんけど、

なんやかんやいってもSBI証券は業界ガリバーですしね。後から連携している人も多そうだなと。