準用河川ってなんだ?

小さな橋を渡るところに、川の名前を書いた看板があったので、

ちらっと見てみたら「準用河川 ○○川」とあった。

準用河川って書いてあるのは初めて見たような気がするなぁ。


一級河川、二級河川と並べられると、一級河川は二級河川に比べて重要度が高いように見えるが、実はそうではない。

一級河川と二級河川の違いは、その河川が一級水系に属するか、二級水系に属するかというだけの差で、

一級水系は国が、二級水系は都道府県に治水の最終責任があるけど、

そうはいっても一級河川の全てが国管理というわけではなく、主要な区間以外は都道府県管理になる。

かつて住んでいたのは山間部なので、市内の主な河川は全て一級河川で、

半分枯れ川みたいなところにも「一級河川」と書いてあって、「こんなのも一級河川かよ」って言う人もいたが、

一級水系に属する河川なので一級河川ってだけで、これよりも重要度の高い二級河川はいくらでもある。


一方で、準用河川と普通河川という区分もある。

普通河川は河川というよりは水路と言った方がいいかもしれない。

不動産の世界では法定外公共物というジャンルになり、里道(行政の管理する道路でも私道でもないもの)と同じような扱いだ。

一方で、準用河川は市町村が河川法の規定を準用すると定めた河川で、

一級河川・二級河川に含まれない河川は、そのままではただの水路という扱いになってしまう。

でも、市町村がただの水路ではなく、河川として扱うべきと判断すれば、準用河川にすることができると。

準用河川はそれが直接海に注ぐ単独水系の場合もあるけど、大抵は一級水系・二級水系の末端区間になっている。


実際、このとき見た準用河川を地図で見てみると、少し下流からずいぶん立派な川になり、そのうち一級水系の本川に注いでいた。

管理する市のWebサイトを見ると、この看板の地点から少し下流に行ったところからは一級河川として都道府県管理区間になっていた。

一方で看板の地点より少し上流に行くと、そこからは準用河川ではなく普通河川となっているとある。

一級河川の端からしばらくの区間は準用河川として市町村管理の河川として扱っているものの、

さらに末端に行けばただの水路になってしまうわけですね。

そう考えると微妙な話だなと思うんだけど、準用河川もいろんなパターンがありますからね。


確かに地図で川を追っていると、どこまでが一級河川? 準用河川? 普通河川?(というか溝)っていう疑問は出てくる。

管理者が看板を付けていればわかるんだけどねぇ。

国・都道府県はそこそこ看板を付けるけど、市町村が看板を付けるかというとなんとも。

そう考えると「準用河川 ○○川」というのは珍しい看板なのかもね。

あまり市町村レベルで河川の管理をしている事って知られてないよね。僕も最近まで知らなかった。

実は細々としたところでは市町村もやってんだよというアピールとしてはいいと思う。


一級河川、二級河川の区間が変わることも時々あるみたいね。

準用河川・普通河川だった部分が治水工事の対象になると、一級河川・二級河川に新たに指定されることがあると。

変わったところでは、利根川から荒川へ水を送る 武蔵水路 はもともと利水用の設備ということで、河川ではなかったが、

近年、内水排除の機能を強化したことを受けて、2016年に一級河川(利根川水系)への指定が行われたそうで。

水が流れているところをどう扱うかというのは、意外と裁量の余地があるんですね。


ただの溝なのか、河川なのか、用水路なのか、下水道なのか。それはその用途、整備の経緯から決められるわけだ。

雨水に限れば開渠の下水道というのも想定されるし、それとは逆に地下河川というのもある(利根川水系の首都圏外郭放水路など)。

下水→河川はあっても河川→下水はないとか、川から利水施設に流すのが主なら用水路だが、川に水を捨てる目的を持つと河川か下水道かなぁとか。

溝は河川や下水でないにしても、どこかで河川か下水に流れ込む。境界が明らかな場合もあるが、明らかではないこともある。

難しいですねぇ。

路線バスなのに白いナンバープレート

自転車で走ってると、バスのケツを追うように走ることもあるわけだけど、

前のバスを見て、ナンバープレートが白色に見えて、自家用バスかなと思ったが、どう見ても路線バス。

それで改めて見てみたらラグビーワールドカップのナンバープレートだった。


特別仕様ナンバープレート申込開始 ~ラグビーワールドカップ2019の成功に向けて~ (国土交通省)

これがそのナンバープレートの申込開始時の発表内容なのだけど、

下のナンバープレートの例を見ると、事業用も軽自動車も白基調のナンバープレートになっている。

とはいえ、事業用は見た目で区別できないと不都合ということで、緑枠にすることで事業用を表している。

確かにバスについていたナンバープレートは緑枠があったので、ちゃんと事業用のナンバープレートだね。


なんで通常のナンバープレートと色のポリシーが違うのかという話だが、

このために用意されたのが白基調のデザインだけだったからということらしい。

なので、黄色基調のデザインで記念ナンバープレートが作られれば、

軽自動車も小型自動車・普通自動車も、自家用も事業用も全て黄色のナンバープレートになりうるということか。

今のところ、ラグビーワールドカップと2020年の東京オリンピック・パラリンピックの2種類しかなく、いずれも白基調になっているのだが。


このナンバープレートを付けていたバス会社は調布市に営業所があって、このバスも調布市の営業所所属なんじゃないのかなぁ。

調布市は2019年のラグビーワールドカップの会場となる都市の1つだ。

というか、開会式・閉会式を行うのが調布市の味の素スタジアムだから、実質メイン会場ですね。

おそらくそういう地縁があることが、ラグビーワールドカップのナンバープレートを付ける動機になっているのではないだろうか。

この記念ナンバープレートには背景に絵柄が入ったタイプと、ワンポイントだけの2タイプがあるのだが、

絵柄が入ったタイプは寄付金を納めた場合に限って使えるもので、そちらを選んでいたので、このバス会社は寄付金を納めていると。


で、この寄付金って、大会主催者に入るのかと思ったが、そうでもないらしい。

日本デザインナンバー財団というところに寄付して、これが交通の利便性・安全性向上に関する事業に使われると。

直接、大会のためにというわけではないのだが、一応、大会関係の交通整備にも使いますよとは言っている。

そこの趣旨が正しく理解されているのかなというのは気になるところ。

一方で寄付金は最低1000円でOKということで、寄付金付きだからといってハードルが高いわけでもなさそう。

というかこれなら寄付金なしという選択肢必要だったんですかね?


ところで、自家用と事業用の区別は緑枠を付けることで対応したが、軽自動車については特に区別の方法を用意していない。

それでいいの? って話はあるんだけど、他にも区別方法があるのでよしとなったようだ。

他の区別方法というのは、ナンバープレートの分類番号(2桁または3桁の数字)で、一定のルールで判別できる。

ナンバープレートの色を変えていたのは有料道路の通行料区分を判定するためという事情もあったようだが、

そもそもETCが普及しているし、人がやるにしてもナンバープレートなどから自動的に車種を判定する仕組みが使われてるはずなんだよね。

そもそも色で区別できるのは軽自動車か小型自動車 or 普通自動車の区別だけで、

小型自動車または普通自動車 を 普通車・中型車・大型車・特大車の4区分に分類するのはまた別のテクニックがいる。

基本的にはナンバープレートの分類番号を見ることで区別できる仕組みだが、大型車・特大車の区分はそれだけではできないかも。

というわけで、色で区別がつかなかったとしても、従来の延長線上で軽自動車の判定は可能なのでOKということ。


事業用のナンバープレートが全面緑色から緑枠になることについては、区別法が変わったというだけの話ではある。

とはいえ、「白タクにご注意」とか注意書きを見ることある通り、やっぱり手っ取り早い区別方法として定着してるんだよね。

この記念ナンバープレートが緑枠があるとはいえ白っぽいのは、タクシーにとっては死活問題かも。

と思って調べたら、やっぱりそういう問題が起きているようで。

ラグビーワールドカップ2019開催記念ナンバープレートについて (日個連 東京都営業協同組合)

バスは大丈夫だと思うんだよね。路線バスを偽装する会社は考えにくいし、貸切バスにしても飛び乗るようなものではないので。

ただ、タクシーは紛れると分からないという懸念はある。白タクにタクシーメーターがあるとは思えないけど、とはいえ……

日本の震度は韓国にあてはめられない

11月15日に韓国で観測史上2番目の規模の地震があった。

といってもM5.4と言われると、日本の感覚では、確かに強い地震ではあるけど、わりと起こるからなぁという感想になる。

ただ、朝鮮半島は地震が少ないので、地震対策も徹底されておらず、家屋などへの被害も多く見られたとのこと。


とはいえ、地震の規模で言われても、実際の揺れはわからない。

最大震度どれぐらい? と調べたところで気づいたのだけど、日本と韓国では震度の尺度が違うんだよね。

日本の震度は日本の気象庁独自の指標で、それに対して韓国ではメルカリ震度階級という世界的にも一般的な方式を使っている。

ニュースによれば、最大震度は日本の震度4程度ではとのことだったが、単純に換算できるものでもないらしい。


メルカリ震度階級と日本の震度には根本的に大きな差がある。

それは、メルカリ震度階級は人が判定し、日本の震度は機械で測定するものということだ。

日本でも1996年までは人が震度の判定を行っていた。

ところが1995年の兵庫県南部地震などの巨大地震で、判定にばらつきがあること、時間がかかることが問題になった。

もともと地震計の設置は進めていたし、その測定結果を震度判定の参考値には使っていたらしいのだが、

さらにその考えを進めて、震度の判定は全て機械的に行うことに改めたのが1996年だった。

機械化されたことで、測定点の数は大きく増え、迅速に震度の情報が手に入るようになった。

とはいえ、震度の判定を全て機械的に行うなんてことをやっているのは日本ぐらいで、

震度は最終的には人が決めるものというのが世界的な認識なのだろうと思う。


では、日本の震度はどうやって機械的に測定されるか。

これがけっこう複雑で、3軸の加速度測定結果についてフーリエ変換した上で、周波数空間でのフィルタ処理を行って、

逆フーリエ変換で時間空間に戻して、3軸分を合成し、所定の条件を満たす加速度を求め、これを対数スケールに取り直したものが震度だ。

計測震度の算出方法 (気象庁)

なぜこのような複雑な処理をするかというと、単純に最大加速度を取るだけでは、被害の実態と合わないからだろう。

震度は単純な地震の強さではなく、被害の程度も表せる必要がある。

もともと人が判定していた意図もそこにあったのだろうが、気象庁では過去の知見などから数値処理での震度計算法を確立したのだ。

このような計算の結果求まる震度は 5.1 とか小数で出てくるが、これを四捨五入した物を震度と呼んでいる。

ただし、震度5と震度6については同じ震度でも被害の程度に差が大きいということか、強・弱に分けて示すことになっている。(5.1だと5強になる)


韓国に地震計がないということはないでしょうけど、一方で地震の発生頻度が低いので、網羅度はそこまで高くないのでは?

メルカリ震度階級であれば、気象官署の職員の体感と、実際に起きた被害の程度を観測すれば、それで震度が確定できる。

発生頻度が低いという前提に立てば、これでいいんですよ。

むしろ日本のように地震が多発するがゆえ、判定のばらつきや、判定にかかる時間が問題視されるなんていう方が異常というか。


日本でも地域による差はあるが、震度3ぐらいなら年数回は遭遇するので、もはや驚かないというのが実情だ。

国外から来た人だと、震度3程度の地震でもずいぶん驚くようだが、そんなもんなんだよね。

さすがに震度5以上となると頻度はずいぶん減るが、震度5程度だと地震対策が行き届いているのでほとんど被害が出ることはない。

韓国で震度4程度で大きな被害が出たというのは、日本にいると驚くけど、無対策だとこうなるってことなんだよね。

確かに韓国では地震対策という概念がないという話も聞いたことあるからなぁ。


結局は地震の知見がないと、効果的な測定法も、効果的な対策も分からないんだよね。

その点では日本は豊富な経験を持っており、それを生かして地震対策をしてきた。

その知見は日本以外でも使われているのかもしれないが、日本の事情に特化した対策も多くて、

震度測定もその1つなんじゃないかなと。独自方式だが、少なくとも日本では役立っている。

他国の気象機関との情報交換の時には適宜調整してるんでしょうけどね。きっと。

狛江市民は市外局番をしばしば書かない

この前、狛江市に出かけていた。

狛江市は調布市と世田谷区に挟まれた小さな市である。

その小ささは全国2位、そんなんだけど人口8万人もいるんだそうで。


狛江市内で見た看板を見て「あれ?」と思った。

それは 「Tel.3430-1111」 のごとく、8桁の電話番号が書かれた看板がけっこうあったから。

確かに市外局番を省略して電話番号を書くことってあるけど、最近は見る機会減ったと思ってたのに、狛江ではけっこうあった。


ところで狛江市の市外局番ってご存じですかね。

実は狛江市は東京MAの03の市外局番を使っている。

これは諸説あるが、世田谷の電話局から狛江に電話を引いた名残だとされている。

行政上は調布市とのつながりが深い地域とされているが、調布市は武蔵野三鷹MAの042(旧0424)なので、市外通話になる。

今時、そんなに気にすることではないと思うんだけどね。

というわけで、3430-1111 というのを市外局番から言えば 03-3430-1111 となるわけだ。


市内の固定電話からかけることを前提とすれば、市外局番を省略して書くというのは効果的ではある。

とはいえ、市外局番から書いた方が市外の人にも親切だし、あと最近は携帯電話への対応の問題もある。

大量の電話番号を列挙する場合、例えば公共施設の電話番号リストでは今も市外局番の省略を使っているような気はするが。

でも、電話番号1個書くだけなら、もはや市外局番の省略なんてやらないよねぇ。

実際、うちの市内でも市外局番を省略している看板はそう見ない。

市外局番の変更を経験した地域も多いですから、作り替えるタイミングで市外局番付きに変えちゃった地域も多いんじゃないかな。

例えば、調布市だと 0424-88-0110 → 042-488-0110 のような変更をやってるわけなんだよね。

元々「88-0110」と書いていたものに「4」 を書き加えれば一応対応はできるが、どうせなら「042-488-0110」にしておこうという考えは成り立つ。


一方で東京MAは 03-430-1111 → 03-3430-1111 のように「3」を加える変更はあったものの、市外局番の変更自体は経験していない。

狛江で見たわけじゃ無いけど、古い古い看板だと取って付けたように「3」を書き加えたものはあった。

なので、特に市外局番から書き始めるように改めようという動機も乏しかったのだろう。

それと、なにより市外局番なしで通話できる地域がケタ違いに広かったというのもあるでしょうね。

だから、市外局番を意識する機会も少なかったのかも知れない。(でも調布とは市外局番付けないと通話できないんだが)


もはや市外局番の省略なんて積極的に使うことは減ってしまったが、昔はこんなことがあったそうだ。

そして、東京都区内(03局内)の電話番号は9桁で、日常は03を除き7桁で番号を教えあう状況だった。一方、多摩地区および周辺県は10桁だった。

つまり、「田舎者少女」にとって、都区外から来たことがばれてしまう、その歴然とした桁数の差は「恥ずかしいこと」だったのである。

(9桁の電話番号 (通信用語の基礎知識))

確かに昔は生活圏が狭かったから、6桁の電話番号(市外局番4桁の地域だった)で事足りていたよなぁ。

これが、東京というところでは、市外局番を省略した7桁(当時)の電話番号で事足りる地域が広かったので、それだけにギャップが大きかったと。

もはや過去の話とも言えることだが、狛江では未だにその名残がけっこう見られたと、そういうこと。


今にしてみれば、市外局番という足かせのせいで、電話番号逼迫対策がやりにくかった面はある。

携帯電話と固定電話の番号逼迫対策

その結果として柏MA、鴨川MA、所沢MAの3箇所で「04」という市外局番が発生してしまった。

要因は 0と1から始まる市内局番を使えないこと。0471-xx-xxxx → 04-71xx-xxxx となった柏MAはその顕著な例だが。

市外局番の省略を許容しないなら、なんでも敷き詰めればOKなのだが、それができないからとやった結果がこれ。

これでよかったのかなぁ? これらの地域内同士の通話にしか影響しないわけだけど。

日本の計量法は厳しい

国によって法令などによる規制が厳しい・緩いというのはあって、

製品開発の仕事をしているとそういうこともいろいろ聞く。

職場で開発している製品で言えば日本の規制は概ね緩いという認識ではあるが。


逆に日本の規制が厳しいものもあるんだけど、そういや計量法ってかなり厳しい規制だよなと思った。

日本の計量法は世界的に見てもかなり強力なものだろうと思う。

というのもこの法律により、日本では非SIの単位はほぼ駆逐されたのだから。

世界的に見てもここまでSI単位が定着している地域は珍しいが、それだけ計量法は世界的にも厳しい規制ということだ。


計量法は取引・証明に使う量を計ることについて、測定単位、計器の検定などのことを定めている。

家庭ごとに設置されているガスメーター・水道メーター・電力量計は定期的に交換するが、

取引に使う量を測定する装置ということで検定が必要で、検定切れ前に交換をしているということだ。

肉屋のはかり とか タクシーメーター とか、こういうのも定期的に検定を受けている。

そしてこれらの計器で使える単位というのも計量法で決められたものに限られているのだ。

これがかなり厳しくて、計量法で定められていない単位を併記することも許されていない。(cf. 計量器に関する規制 (経済産業省))


そして、使える単位は一部を除いてSI単位になっている。

計量法に基づく計量単位一覧 (Wikipedia)

SI単位があるにもかかわらず非SI単位の使用が一般的に許されているのはわずかにこれだけ。

回転速度 : 回毎分(rpm),回毎時(rph) [SI単位: ラジアン毎秒(rad/s)]

圧力 : 気圧(atm) [SI単位: パスカル(Pa)]

粘度 : ポアズ(P) [SI単位: パスカル秒(Pa・s)]

動粘度 : ストークス(St) [SI単位: 平方メートル毎秒(m2/s)]

濃度 : 質量百分率(wt%), 体積百分率(vol%), pHなど [SI単位: モル毎リットル(mol/L), グラム毎リットル(g/L) など]

pHが濃度の単位にあるのが不思議だけど、水素イオン濃度指数だからそれでいいのか。

非SIと言われても、大半はSI単位が基礎にあるもので、明らかにSIじゃないのは気圧ぐらいかもねぇ。


一部の分野に限り使用が許容されている単位というのもある。この中には「えっ?」と思うのもあるかも。

まず熱量の単位としてのカロリー(cal)、これは 人・動物が摂取するもの、代謝で消費する熱量の単位以外では使うことができない。

だから、ガスの熱量とかにcalを使うのは禁止されているんだよね。

確かに東京ガスも13Aのガスの熱量は 「1m3あたり45MJ」と書いている。(cf. 都市ガスの種類・熱量・圧力・成分 (東京ガス))

アール(a)・ヘクタール(ha)はメートルを基礎とした単位だが、土地の面積の単位としてしか使えない。

ちょっと厳しい気もするが、そもそもこのオーダーの面積って土地の面積ぐらいしかないだろうから、実用上はあまり問題ないのかなぁ。

圧力の単位、水銀柱ミリメートル(mmHg)は血圧の測定、生体内の圧力の測定に限り使うことができることになっている。

血圧の単位がmmHgだと知らない人はけっこういそう。もともと水銀柱で測定していた経緯もあってこの単位が使われている。

もしも、血圧計を一般の圧力表記に合わせてkPa表記(ex. 110mmHg=14.7kPa)などした日には医療現場は大混乱だろう。

ゆえに許容されているのだが、逆に言うと医療現場以外では圧力はPaまたはatm表記にしなければならない。


日常生活ではあまり使わないけど、飛行機・船は国際的慣例を重視して非SI単位も許容される傾向にはある。

海・空の距離を表す海里(nm)、船・飛行機の速度を表すノット(kt)、船の体積のトン、どれも日常生活では使わんね。

その他、飛行機関係についてはヤードポンド法の使用を広く認めている。これも国際的慣例を考慮したものだろう。

貴金属の測定も独特で、宝石のカラット、真珠の もんめ 、金貨のトロイオンス なんていうのが許容されている。

もんめ は尺貫法由来の単位で唯一残っている。世界的にも真珠の重さは もんめ で表すので、許容しているようで。

金貨はトロイオンス表記を許容しているが、金地金はグラム単位での表記をすることになっているから、本当に金貨に限った話だ。


こうして日本では尺貫法は駆逐されたわけだが、そうは言っても部分的には残ってるんだよね。

例えば体積を表す 合・升・斗、取引には使えない単位だが、一合枡、一升瓶、一斗缶 というのはある。

でも、一升瓶って表記上は 1.8L と計量法で使えることになっている単位を使ってるよね。

尺貫法の体積の単位は比較的残ってはいるが、全て L などの単位に置き換えられているから問題ない。

面積の単位の坪は未だに残っているが、必ずm2単位での表記を併記している。「3.3m2(1坪)あたり」とかね。

ただ、それ以外はほとんど計量法の単位に置き換えられちゃったんだけどね。


日本の計量法が厳しいので、日本仕様だけ表示できる単位が少ないという話がある。

温度表示できる機器があって、機能的には℃, °F の2つの表記に対応しているのだが、

日本仕様では °F への切替は封印されている。かならず℃で使わなければならない。

他の機器でも日本仕様は圧力の単位として kgf/cm2 が使えないとか、そういうのがあるんだよね。

用途次第なので、場合によっては解放されることもあるとか聞いたこともあるけど、一般的にはそうなんだと。

他の国でそういうのってないんかね? 少なくとも世界の主な地域では聞かないんだけどさ。

とても高いシングルCD

今日は5のつく日なので、Yahoo!ショッピングで主に来月発売の音楽CDを注文していた。

実は、来月買いたいCDが恐ろしく多くてね。

もうすでに注文かけてたんだけど、追加で何枚もポロポロ出てきて、こりゃすごい金額だなぁと。

ここまで1ヶ月に集中するのは珍しいというかなんというか。というか

いずれも発売日近くに欲しい品で、中古で劇的に安くなるとは思えないものばかりなので、新品で買おうと思ったんだけど。


その中にはこんなお高い「シングルCD」があった。

Poppin’Party 8thシングル「クリスマスのうた」 (Bang Dream!)

Roselia 4thシングル「ONENESS」 (Bang Dream!)

シングルCDなのに定価が6000円, 5300円(本体価格)と、アルバムでもそんなに高くないでしょ。

実はCDのみの通常版の定価は1500円, 1300円(本体価格)と普通の値段。

高いのはBlu-ray付きの限定版に限った話なのだが、このBlu-rayの収録内容がコンサートの映像なのよね。

これ、シングルCDに見えるけど、実態としては映像ソフトに近いんだよね。


中古のCDを漁っていると、コンサートの映像を収録したディスクが付いているものがあって、こりゃ買いかなと買うことがあるんだけど。

とはいえアルバムCDに付けることが多いと思うんですけどね。

映像単独で販売するのは大変だが、CDのオマケとして販売するならやりやすいということか。

CD単独でもアルバムならそこそこ値段がするので、露骨に高いようには見えないし。

というか割安なのでは? 単独で売ると6000円以上の値付けになりそうだけど、

アルバムCDに付けたらCD付きでも5000円程度で済むのでは?


そう考えるとシングルCDのオマケにコンサート映像を付けるというのは、ものすごく新しい考えでもないが、

一方でBlu-ray付きと通常版の値段が露骨に差が付くので、並べると「なんだこれは?」となってしまうと。

ただ、わかっている人が買う分にはどうってことはないですしね。

別に新曲だけでいいんだって言うなら、通常版でいいわけですからね。(Blu-rayの収録内容はコンサートの映像だけ)

集計上、シングルCDと扱うのが妥当か? という話はあるかもしれないが、

サプライチェーンはCDとして流れるわけで、売る側にとってはそんなに問題があるわけでもないだろう。


ちなみに「クリスマスのうた」に収録されるのは日本武道館で行われたPoppin’Partyの4thライブだ。

以前もBang Dream!とPoppin’Partyのことは書いたな。

何が特徴的かといえば、アニメでキャラクタで声をあてている声優が楽器の演奏までするということである。

(声も歌も演奏も)

このとき行ったのが3thライブ、それから半年後の今年8月にあった。って4ヶ月で映像化って早いな。

平日にあったのと、アニメBlu-ray購入者向けの先行販売でチケット全部売り切ったこともあって行かなかったんだけど、大盛況だったようで。

大成功の秘訣はPoppin’Partyの笑顔! アニメさながらの演出で武道館を大熱狂させた『BanG Dream!』4thライブ日本武道館公演レポート (animate Times)

日本武道館って武道場としての定員は11000人ぐらいなんだけど、コンサート会場としてはアリーナ部分が客席にできる代わり、ステージの裏側の固定席は客席にならない。(cf. 大きな武道場だが何人入る?)

ところがこのときのステージはセンターステージで、固定席はほとんど使えたようで、それにアリーナ席があると考えるとたくさん入れたんだね。

チケット売り切ったって言ってたけど、そもそも席数少なかったんじゃないの? と思ったら、ほぼ限界まで入れていたということだ。

あと、ガールズバンドとしてはデビューから日本武道館での公演までの最速記録を塗り替えたという記録にも残るコンサートだったようだ。

えっ、本当にやるの? って感じはあったけど、ちゃんとお客さん来てくれたのだからよかったんだよね。


高いシングルCDと、普通のアルバムCDが値段を押し上げているのも来月発売分の特徴ではある。

5のつく日に買うと付与される期間固定ポイントをどうするかという問題もある。

なので来月後半分はまだ注文してないんだよね。前半に到着して、期間固定ポイントが付与されてから注文すると。

そうしないと期間固定ポイントだらけになって、無駄な買い物をするはめになりかねないので。

実は歯ブラシ6本だった

健康保険組合が常備薬のあっせん販売をやっている。

そもそもの値付けが安い上、補助で一定額値引きになるので、とてもお得だ。

とはいえ、送料無料の基準額を超えるように買わないと、送料がかかってあまりお得感がない。

というわけで、薬以外のものも適宜加えて金額調整することも多い。


そこで先日、金額調整のために歯ブラシと歯磨き粉を入れて注文をした。

その歯ブラシの値段が180円で安くないなぁと思ったけど、

送料無料になるメリットがあるならいいかと思って注文した。

それで1ヶ月ぐらい経って届いたものを見てみると、歯ブラシ6本の箱が入っていた。

えっ、あれ6本分の値段だったの。だから、歯ブラシ1本30円で激安だったのだ。


注文単位1個に実際には複数個の製品が入っているというのは、うちの職場で開発している製品にもある。

そのことを知らずに、試験用に○○をX個と注文したら、

工場から「○○の大量発注が入った」と言われ、「えー、大量発注ってなんだよ」って調べたら、

実はその○○という製品は、8個入りなので、本来注文すべき個数は1/8だったのだ。

○○という型番は8個分の型番なのだが、説明書などでは1個単位でも○○という型番で記載されている。

工場内では明確に区別があって、1個だと別の呼び名があって、○○は8個分しか指さないんだけどね。

これは罠だなと思った。まぁちゃんと製品仕様には8個で1単位って書かれているので、ちゃんと読めという話だが。


とはいえ、今回の注文した商品は全く6本入りという記載は全くなかった覚えがあるんだよね。

トローチには1箱18錠入りとか明確に書かれていたが、歯ブラシはそういう記載があった覚えがない。

1本180円という記載だったかはもはや覚えてないんだけどね。

ただ、少なくとも納品書を見る限りは、他のものは品名に明確に個数・容量が入ってるが、歯ブラシの品番には個数が入っていない。

なんか正しく理解されないのは惜しい気がするなぁ。

1本30円だっていうけど、サンスター製のまともな歯ブラシですしねぇ。


歯ブラシ6本っていうとほぼ1年分ぐらいですかね。

まさかそんなに届くとは思っておらず。

けど、前にまとめ買いした分の在庫はそろそろ掃けたからちょうどよかったのかもね。

難易度に効率は依存するか

人によって考えもいろいろだろうけど、やはりゲームは効率よくプレイしたいもの。

有料アイテムを使うなら、なおのこと効率というのが重視される。

アイテム効率という観点と、時間効率という観点があって、両立できない場合もあるので、そこはプレイヤーの戦略によると。


ところで、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」のプラチナスターシアターというタイプのイベントがある。

まぁスクフェスのマカロンイベント、デレステのアタポン形式と言えばわかる人もいるだろうけど。

  1. 通常楽曲のライブをプレイして(元気消費またはチケット消費)、専用アイテムとポイントを入手する
  2. 専用アイテムを消費してイベント楽曲のライブをプレイして、ポイント(通常楽曲よりも多い)を入手する

このイベントでいかに効率よくポイントを集めるか考える。

1,2ともにライブには 2MIX・4MIX・6MIX・2MIX+・MILLION MIX(MMIX)の6つの難易度があり、

1では元気・チケット、2では専用アイテムの消費量が変わってくる。高難易度ほど消費量が多く、MMIXは2MIXの倍消費する。


1で獲得できる専用アイテム・ポイントは、同じスコアランクであれば、各難易度の元気消費量に比例する。

スコアランクは実力相応の難易度を選べば最高位のSを獲得できる。無理して高難易度を選ぶとSにならないだろうが。

チケット消費の場合は、元気消費の70%分の専用アイテム・ポイントが獲得できるが、

その代わりチケットは最大10倍まで投入でき、倍率に応じて獲得できる専用アイテム・ポイントにも倍率がかかる。

チケットはお仕事で獲得でき、ライブをすることなく元気を消費し、元気20をチケット20に変換することができる。

ライブ10回分の元気をお仕事で消費して、チケット消費10倍ライブをすると、ライブ7回分の専用アイテム・ポイントが獲得できる。

元気あたりの獲得アイテム・ポイントは減ってしまうが、ライブのプレイ回数が大幅に減らせるので、時間効率がよい方法として活用されていた。

2で獲得できるポイントは同じスコアランクであれば、消費した専用アイテム数に比例する。


以上のことから、スコアランクSを獲得できる難易度であれば、どの難易度を選んでも元気消費量に比例した獲得ポイント数が得られるとされていた。

差がつくのが1での通常楽曲のライブで元気消費でやるか、チケット消費でやるかで、チケット消費だと元気消費の3割引になってしまう。

元気効率重視なら元気消費でプレイするのがよいが、現実にはチケット消費も適宜使われていたのでは?

時間効率という観点では、高難易度の方が少ない回数で多くの元気・チケット・専用アイテムを消費できるのでよいとされていた。

おおざっぱに同じプレイスタイルであれば、MMIXは2MIXの半分のライブ回数で同じポイントが獲得できることになる。


これに対して、プラチナスターツアーというイベントがあった。初回(FairyTaleじゃいられない)はこういう方式だった。

  1. 難易度を選ぶと、通常楽曲2曲(1.2倍曲、1.0倍曲)、お仕事(0.7倍)、イベント楽曲(2.0~5.0倍の範囲で毎回変化)が表示される
  2. 通常楽曲はそれぞれの難易度に応じた元気、お仕事は通常楽曲と同じ元気、イベント楽曲は専用アイテム1個を消費してプレイする
  3. スコアランクに応じたイベントポイントが獲得できる
  4. 通常楽曲またはお仕事のプレイ回数が5回に達するごとに専用アイテムが1個入手できる

複雑な仕組みで困惑したのだが、元気効率ということを考えるとなかなか興味深いものだった。


まず、通常楽曲・お仕事のプレイで得られるポイント・専用アイテムと、イベント楽曲の得られるポイントは分けて考えたほうがよい。

通常楽曲・お仕事で得られるポイントは、同じスコアランクであれば、消費する元気に比例し、そこに1.2倍・1.0倍・0.7倍の倍率がかかる。

時間効率重視ならお仕事(0.7倍)、元気効率重視ならライブの1.2倍曲でしょうね。

お仕事だとスコアランクは運による部分もあって、必ずしもS相当を取れるわけではないので、0.7倍よりも低くなるだろう。

一方で、専用アイテムの獲得は難易度・スコアランクによらず、5回プレイで1個獲得できる。

なので、専用アイテムの獲得だけ言えば、元気の消費の少ない2MIXを選んだ方がよい。

獲得ポイントは元気消費量に比例するので難易度による差はないが、専用アイテムは低難易度ほど有利になる。


ところが、イベント楽曲では全く事情が違うのだ。

イベント楽曲は難易度によらず、アイテム1個で1回プレイできる。

一方で獲得ポイントは、同じスコアランクであれば、通常楽曲の消費元気に比例し、それに2.0~5.0倍の倍率がかかるようになっていた。

なので高難易度ほど、アイテム消費量あたりの獲得できるポイントは多くなる。

これだけ見れば、低難易度で専用アイテムを集め、集まったところで専用アイテムを使って高難易度でライブすればいいように見える。

確かにそれはほとんど正しかったのだが、するとイベント楽曲の倍率は難易度を選ぶごとにランダムに決まるというところが問題になる。

通常楽曲・お仕事もイベント楽曲も同じ難易度でプレイする場合は、倍率が高ければイベント楽曲、低ければ通常楽曲・お仕事と使い分けられる。

でも、通常楽曲・お仕事とイベント楽曲で難易度を使い分けると、イベント楽曲の倍率の厳選が難しくなる。


なので、これは一体どういうプレイスタイルがよいのかということが議論になったが、

2MIXで専用アイテムを集めて、集まったところでMMIXを選んで、倍率が高ければイベント楽曲、低ければ通常楽曲・お仕事がよいだろうとのことだった。

2MIXで通常楽曲のライブで専用アイテムを集めては時間効率が悪いので、お仕事で集めるという想定ではあったが、

それでもイベント楽曲で得られるポイントがはるかに多いので、2MIXでアイテム集めに専念する方がメリットがあるとされた。

MMIXでイベント楽曲をプレイするかの閾値は4.0倍、この程度まで厳選するのが時間効率・元気効率にもよいだろうと。

もっともこれはMMIXをプレイできる人の場合の話、僕は2MIX+・6MIXまでしかクリアできないので、イベント楽曲はこれでやっていた。


なぜこれが興味深いと思ったのかというと、あえて低難易度を選ぶことにメリットがあったから。

通常、高難易度のものをクリアできた方がメリットがあると思われているが、必ずしもそうとも言えないと。

高難易度でクリアできる人はきっと低難易度でもクリアできるでしょうから、その点ではおもしろかったのかなと。

一方で、イベント楽曲については高難易度でやった方がメリットがある仕組みになっていた。

これまで、スコアランクSを獲得できる難易度であれば、どれでやってもほぼ同じ元気効率になるようになっていた。

それに対して、プラチナスターシアターではイベント楽曲については、露骨に高難易度ほど有利になっていた。

2MIXとMMIXでは獲得ポイントに倍の差が付くわけですからね。

難易度によって獲得ポイントに差が付くのはやむを得ないが、最大2倍はちょっとひどいかなぁと思った。


これを受けてのプラチナスターツアーの2回目(Angelic Parade♪)では、3つの変更が入った。

  1. 専用アイテムの獲得が、回数ではなく、難易度(消費元気)に応じて付与される進捗度で決まるようになった
  2. 進捗度が一定たまると、イベント楽曲の倍率が5.0倍確定するようになった
  3. イベント楽曲の獲得ポイントが難易度に依存しなくなった

1の変更により、低難易度で専用アイテムを集めるメリットが減った。

これにより、イベント楽曲をプレイするのと同じ難易度で専用アイテムを集めればよく、イベント楽曲の倍率の厳選がしやすくなった。

これに加えて、進捗度がたまると5.0倍確定になったので、高い倍率で専用アイテムを消費するのが簡単になった。

5.0倍確定に必要な進捗度がさほど多くないので、ゲーム性としてはどうなんだという話もあるけど。

3の変更により、イベント楽曲をプレイする難易度による差は全くなくなり、同じスコアランク・同じ倍率なら同じ獲得ポイントになった。

確かに最大2倍差はひどいなと思ったが、全く難易度に依存しなくなるというのも極端だなと。


難易度によって差がつくのは面白い要素とも言えるが、差が大きくなりすぎるのも考え物。

なので、プラチナスターシアターの2回目では多少の修正は入るだろうなとは思ってたんだけど、元気効率は全く難易度に非依存になるとは。

あえて低難易度を選んだ方がお得というのはさすがに不条理だなと思ったので、進捗度ゲージの導入はある程度予測できてたんだけど。

まさかイベント楽曲での獲得ポイントが均一化されるとは。ここまでやるとは予想外だった。

僕は多少の差はあってもよかったと思いますけどね。2MIX基準でMMIXは1.3倍とかそれぐらいなら許容できるでしょ。


この話とは直接関係ないけど、GREEのブラウザゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」が今月末で更新停止になるんだよね。

実質的には、スマートフォンアプリ「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」に集約されることになる。

シアターデイズからキャラクタが2人+1人増えたのがGREE版にも反映されるのかな? と思ってたんだけど、

実際には反映するまでもなくGREE版は更新停止するということになったようで。

理由はいくつか考えられるけど、2つ平行展開するデメリットや、昔のソーシャルゲームのアーキテクチャの限界を見据えてのことかなと。

シアターデイズはリッチな分、お金はかかってそうだが、音楽を直接活用できるし、映像がリッチなのでガシャを回すメリットも大きそう。

今のところ、シアターデイズはライブ(リズムゲーム)中心でやっているが、他にもいろいろできそうなアーキテクチャにはなっている。

なので、完全移行は可能という読みもあったのだろう。(というか完全移行を見据えて設計されていたのだろう)

プレイしていたゲームが更新停止(後にサービス停止)になった経験はいくつかあるけど、後継を示して停止というのは初めてかもね。

リモートアクセスのどれを選ぶか

今度、連日出張の予定がある。毎日通うので日帰り出張なんだが。

問題はこの出張期間と月末が被ること。どうしても月末にはやらないといけない処理がいくつかある。

どうしても月末処理ができない場合は課長に代理入力してもらうとか、代替策がなくはないのだが、正直めんどくさい。

これがきっかけになってリモートアクセスの準備をすることにした。


リモートアクセスはもともと出張先から会社にアクセスするという用途で、最近は在宅勤務という用途でも使われている。

在宅勤務向けに機能強化が行われ、現在は3種類のリモートアクセス方式が提供されている。

アプリ画面転送方式、VPN方式、シンクライアント方式の3種類だ。(社内での呼び名はこんな名前じゃないけど)

一体どの方式を選ぶとよいのだろうかと困ってしまった。


アプリ画面転送方式はおそらくこの中では一番利用者が多い方式だ。

もともと社外でのE-mail送受信のために、メーラーの画面を転送して表示する機能があった。

ただ、最近まではメーラーしか使うことが出来ず、添付ファイルの表示すらままならない状況だった。

これが在宅勤務対応として機能強化され、現在はブラウザやオフィススイートも一通り使えるようになった。

在宅勤務で使った人の感想を聞くと、「普通の事務作業ならば社内にいるのとほぼ同じように使える」とのこと。

アプリ画面転送方式は私物のPCでも使えるので、在宅勤務のために会社からPCを持ち帰りとやる必要が無いと。


VPN方式は、社外から社内のネットワークにアクセス出来るようにする方式だ。

この方式はPCが直接社内のネットワークにつながるので、社内のネットワークに接続できるPCであることが前提になる。

会社所有のPCを持ち出して、VPNで社内のネットワークに接続すると、ほとんど社内にいるのと同じようにPCが使えると。

機能的には最強なのだが、必ず会社所有のPCを持ち出す必要があるのが難点だ。

あと、使ったことある人に聞くと、VPNを導入する手順がめんどくさいらしい。確かに説明を見る限りはめんどくさい。


シンクライアント方式は、仮想PCの画面を転送する方式だ。

物理的なPCをレンタルする(基本的には業務用PCはレンタル)のと同じように、仮想PCをレンタルする。

するとその仮想PCは自分でカスタマイズでき、一定の範囲でアプリをインストールすることもできる。

画面を転送すること、私物のPCでも利用可なところはアプリ画面転送方式と同じなのだが、

カスタマイズ性が高く、社内でも社外でも仮想PCを使うことにすれば、全く社内・社外で使い勝手が変わらないことになる。

ただし、この方式は仮想PCをレンタルするという都合、他の方式よりもお金がかかる方式とされている。


今回はPCを持ち出す前提で考えたので、アプリ画面転送方式かVPN方式のどちらかだろう。

在宅勤務向けの機能強化が行われる以前だと、VPN方式にならざるを得なかったのだが、今はどちらでもやりたいことはできる。

持ち出し前提ならばVPN方式が一番高機能だが、導入手順がめんどくさいのが難点。

今回の用途はアプリ画面転送方式で対応でき、なおかつこちらは導入手順がとても簡単。

他の用途として、在宅勤務(といっても今は新人扱いで在宅勤務の対象外だが)などを想定しても、アプリ画面転送方式の方が好都合そう。


というわけでアプリ画面転送方式でリモートアクセスを使いたいと課長に言うと、

よろしいということで手続きが進み、即日利用できる状態になった。

シンクライアント方式は仮想PCのレンタルと言うことで重いけど、あとの2方式は部署負担が安いか無料かなのであまり気にしないようで。

初期設定も多少あるが、それもパスワードの設定ぐらいで、クライアント側はほぼ準備いらずだった。


あと、さっき試してたんだけど、実は自分のノートPCでも問題なく使えた。

もう最近はタブレットばっかり使ってノートPCを使う機会も減ってはいたが、久々に掘りだしてきた。

意外とサクサクと動くので、これならあえて会社のPCを持ち出さなくてもよいのでは? と思った。

このPCって今となってみればあまり性能がよくないんだけど(cf. Windows 10にしたかった)、それが想像以上に影響しない仕組みのようだ。

画面転送方式ってことは、このPC自体の性能にはあまり依存しない。その一方でオーバーヘッドもそう大きくない。

PC持ち出しのための手続きを進めて、承認はもらったけど、結局、必要なかったのかもね。

あんな腐ったノートPCで仕事にならんだろと思ったんだけど、意外とそうでもなさそうだった。

平気で現金を送るの?

先日、会社の同期の人と飲み会があった。

それでその場で代金の精算ができなかったので、後で払いに来るようにいう話になった。

実はその後に他の飲み会があって(僕は不参加だったが)、時間が詰まっていたので、後日精算にならざるを得なかったのだ。


それで、E-mailでいくらと連絡が来たので、とりまとめの人のところに払いに行ったのだが……

実はこの人の職場は他の建物の7階ということで、とにかくめんどくさい。

うちのフロアで他に参加した人がいれば、まとめて払うことにして楽できないかなぁと思ったんだけど、

このフロアには誰もいなかったので、自分だけで払いに行くことにした。

終業後に渡り廊下を渡って、階段をひたすら上がって、払いにいくと「わざわざ持ってきてくれたの」との反応。


僕はそんな非常識な! と思うんだけど、どうもこの会社の人は平気で社内便で現金を送るらしい。

すなわちとりまとめの人の近所で働いている人は別として、社内便で送ればいいんじゃないの? って思ってたのかもしれない。

こういう話ってけっこう聞くんだよね。社内の現金のやりとりを社内便でやってもよいと思っている人はけっこういるらしい。


皆さんご存じの通り、普通郵便で現金を送ることは出来ない。

内国郵便約款で現金・有価証券・貴金属を送る場合は一般書留(簡易書留ではない)にしなければならないとなっており、

特に現金を送る場合は、原則、郵便局で売っている現金封筒に入れることになっている。

ただし、現金封筒に収まらないサイズの場合(現金とA4サイズの物を送るとか)は、自分で用意した封筒に割印して使うことも許容される。

いずれにせよ郵便で現金を送るのは、現金封筒を買っては、現金書留にしてはとお金も手間もかかる。


当然のことながら、社内便で送る途中に事故があったとしても、それは補償されない。

そこは覚悟の上で使っているのだろうが……

でも、郵便では補償があるとかないとか、そういう問題ではなく、そもそも禁止ですからね。

もしも普通郵便で現金が入ってるのを見つかったら、差出人に戻されると言われている。それぐらい厳しい。

送ってる途中で現金が失われるようなことがあっては困るし、そもそもあり得ないというのが僕の考えだ。


それはそうとして、そもそも代金の精算を現金でやること自体なんとかならんのかという話がある。

どうせこの会社の人は経費精算口座として、みんな同じ銀行の同じ店舗の口座を持っている。

だから少なくともその口座を使う分には手数料の問題はない。

ネットバンキングでちゃちゃっと払っちゃえばよいのだ。でも、そういう文化がないんだよね。

以前、僕が集金するときに半分冗談で「振込でもいいぞ」って言っても、誰一人そんなことをやろうという人はいなかった。


中国なんかだとスマートフォン決済が幅を利かせているだけあって、個人間でもスマートフォンでやりとりすることが多いようだ。

多くの人が同一のプラットフォームを使っているからこそできることだが。

日本でもせめてネットバンキングで簡単に送金できるなと多くの人が思えるようになればいいんですけどね。

確かにそれでも送金手数料とか、送金反映までの時間とか問題はあるんだけど、同一銀行ならばこのあたりの問題はかなり緩和される。

本当は銀行の壁も越えてできればいいんだけど、まずは今使える道具を有効活用できないとね。