mixiからRSSを作るんだ

久々にmixiを見たら、数日前に旧友がおもしろい日記を書いていた。

今回は見れたからよかったものの、普段はあまりmixiにログインするわけでもなく、見逃していた可能性が高い。

かといって悔い改めmixiに頻繁にログインするようにするかというとそんな気は起きない。


mixiのなにが悪いってログインしないとなにも見れないことだ。

確かにE-mailで更新通知を受け取れるが、受け取ったところで詳しいことはmixiにログインしないと見れない。

やはり他のBlogと同じようにRSSで概要までは見れるようにしたい。

となると、やはりcrondで自動的にログインして概要を引っ張ってくるスクリプトをぶん回すしかない。

というわけでがんばって書いた。


例によって Web::Mechanize を使ってやるかと思った。(参考記事 : WWW::MechanizeでPerlのインターネットサーフィン)

ただ、mixiについては Web::Mixiというのがあるので、せっかくだからこれを使ってみることに。

HTMLの解析は自分で行わないといけないのだが、現在のmixiのUIはJavaScriptをOFFにしてると更新情報がさっぱり見えない。

それでどこに更新情報があるのか探したらソースコード上のJSONであったので、これを利用することに。

RSSの生成はXML::RSSが便利そうなのでこれを活用した。


それで完成したスクリプトがこれ。

use strict;
use warnings;
use utf8;
use Encode;
use WWW::Mixi;
use JSON;
use XML::RSS;
use Web::Scraper;
use DateTime::Format::W3CDTF;
my $mixi = WWW::Mixi->new('*@*****','*****');
$mixi->login;
my $res=$mixi->get('home.pl');
$res->content =~ m/var json = ({.+});\n/ or die;
my $json=encode_utf8(decode('euc-jp',$1));
my $dec=decode_json($json);
my @status;
while(my ($k,$v)=each(%{$dec->{'socialstream_feeds'}->[0]})){
  next if $k eq 'activity';
  for(@$v){
     push @status,{
       'timestamp' => $_->{'timestamp'},
       'name'      => $_->{'actor'}->{'display_name'},
       'type'      => $_->{'object'}->{'object_type'},
       'url'       => $_->{'object'}->{'permalink'},
       'title'     => $_->{'object'}->{'title'},
       'body'      => $_->{'object'}->{'body'},
       'image'     => @{$_->{'object'}->{'images'}}+0
      };
  }
}
@status = sort{$b->{'timestamp'}<=>$a->{'timestamp'}}(@status);
my $rss= new XML::RSS('version' => '1.0');
$rss->channel('title'=>'mixi RSS',link=>'https://mixi.jp','description'=>'');
for(@status){
  my $desc =$_->{'body'};
  $desc=~s/<img .+? alt="(.+?)".+?>/[$1]/g; $desc=~s/\r\n/ /g;
  my $title=$_->{'title'} || $desc;
  my $date=DateTime->from_epoch( time_zone => 'Asia/Tokyo', epoch => $_->{'timestamp'} );
  $rss->add_item('title'      => '['.$_->{'type'}.'] '.$title.($_->{'image'}?'[img]':'') ,
                 'link'       => $_->{'url'} ,
                 'description'=> $desc ,
                 'dc' => { 'creator' => $_->{'name'},
                           'date'=>DateTime::Format::W3CDTF->format_datetime($date) },
                 'content' => {'encoded' => $_->{'body'} },
    );
}
$rss->save('mixirss.xml');

長いが、ログインしてJSON取ってきて解析して、JSONから日記とボイスの更新情報だけ抜き出して、これを元にRSSを生成するという構成からなってる。

mixiのログインやRSSの生成といっためんどくさい部分はライブラリに丸投げして、

自分がやってるのはJSONから必要なデータを取り出して再構成するだけのこと。JSONの意味を理解するのに苦労したが。


これをcrondで10分間隔で回すようにして、RSSをThunderbirdに登録しておいた。

これでログインしなくても概要はわかるようになった。

さらにこれに日記の内容をスクレイピングで引っ張ってくる機能を付ければログインしなくても更新のチェックという用は足りることになる。

実は実装したんだけどその部分のソースコードはひどいので割愛している。


これでmixiにログインしなくてもmixiの情報を引いてくることができるようになったが、

難点としては朝から晩まで断続的にログインすることになるので、常に最終ログインが10分以内になってしまう。

別にそれで害があるわけでもないけど、異様かも知れない。


続いてはmixiにログインしなくてもmixiに投稿できる機能を実装したいところ。

本当はこのBlogやTwitterを見てほしいのだが、それをチェックしている人が多いとも思えない。

かといって日記やボイスをBlog・Twitterと連結してしまうと、非常にいかついことになってしまう。

Twitterの投稿にマークを付けてそれをmixiボイスか日記か反映するようなそういうものができれば、

mixiしか使わない旧友への情報発信が進むものだと思う。

相当いやらしい機能になることは目に見えてるが、上手い方法を見いだしたい。

東大阪のバス会社の挑戦

先日、東大阪のバス会社、大阪バスが天王寺駅・布施駅・長田駅~名古屋駅の路線を開業した。

名古屋特急ニュースター号 (大阪バス)

第二京阪道路・新名神高速道路を活用した高速バスで、布施駅~名古屋駅を2時間30分で運行している。


この大阪バスという会社はもともとは貸切バス会社で路線バスに参入したのは最近の話。

その最初に開業した路線バスというのが布施駅・長田駅~京都駅の京都特急ニュースター号だった。

この路線の話を聞いたとき、は? と思った。いや、東大阪と京都を往来する需要ってそんなにあるのって。

確かに東大阪と京都を往来するのはめんどくさい。

一番手軽なのは西大寺経由で近鉄で行くという方法でこれで布施から1時間20分ほど。速さを求めるなら梅田経由で新快速で55分ぐらい。

そんなわけだから近畿自動車道・第二京阪道路経由のバスを走らせれば直通で安くて速いよ、ということなのだろうが、はてそんな需要があるのか?

僕はこの路線が成功するか怪しいなと思ってたのだが、開業して1年経って利用者もついてきたようで、意外にもうまくいってるらしい。


その大阪バスの路線バス第二弾が天王寺駅・布施駅・長田駅~名古屋駅だということになる。

大阪~名古屋といえば名神ハイウェイバスだが、名神ハイウェイバスは大阪市内のターミナルはOCAT・梅田だけなので切り込む余地はあると考えたのだろう。

布施から比較的近くて穴になってる天王寺に目を付けたのはうまいなと思った。もっとも延々と一般道で布施まで行くので所要時間的には不利だけど。

経路は最初にも書いたとおり第二京阪道路・京滋バイパスから新名神高速道路・東名阪自動車道・名古屋高速というルートになってる。

布施駅~名古屋駅を2時間30分で結んでいるが、これは名神ハイウェイバスの大阪駅~名古屋駅の3時間(新名神経由)に比べて短くなっている。

もちろんスタート地点がちがうから一概に比較は出来ないんだけど、京都駅~名古屋駅の2時間25分(新名神経由)と同じぐらいと考えると確かに早い。

そう考えると天王寺駅~名古屋駅が3時間10分というのはそう遅いわけでもない。

このような差が生じる理由の第二京阪道路を使ってショートカットをはかってるとか、高速区間に途中停留所がないとかあるんだけど、

途中で開放休憩無しで走るというのも大きいのではないかと思う。

名神ハイウェイバスは名古屋~京都・大阪・神戸で10分~20分程度の開放休憩があるのだが、大阪バスのこの路線にはない。


バスの運転手は2時間~3時間ごとに休憩を取る必要がある。開放休憩はそのために行われているものである。

ある程度の距離になると欠かせないものだが、もちろん距離の短いバスならいらない。

例えば奈良~名古屋(2時間25分)や上野~梅田・新大阪(2時間10分)は休憩がない。

とはいえさすがに天王寺駅~名古屋駅の3時間10分を休憩無しで走り抜けるのは厳しい気がする。

なのに休憩無しで走るとはどういうこっちゃ。


実は布施駅で乗務員交代を行っているんですね。

すると布施駅~名古屋駅は2時間半ぐらいだから乗務員休憩無しでもなんとか走れる距離になる。

布施駅で乗務員交代するメリットはもう1つありそうで、このバス会社は東大阪の会社で、天王寺にも名古屋にも拠点がない。

かといって乗務員交代のために東大阪まで回送するのもめんどくさいし、それならちょうど会社の近くの布施駅で交代しようという考えになったんじゃないかなと。

なんで天王寺駅・名古屋駅ではバスが到着したらそのまま折り返すことになる。

この折り返しの時に休憩を取っているようで、なるほど効率のいいやり方だなと思った。

ただ、渋滞で遅れが生じると、その遅れをひきずったまま折り返すことになってしまい、収拾が付かなくなる可能性がある。

このへん昨今流行のLCCに通じるところがあるわけだけど、渋滞が予想されるときは京都線用のバスをつかって遅れを引きずらないようにしているらしい。

ただ、京都線用の車両はトイレなしなので途中で休憩を取る必要があるんですけどね。こればかりは仕方ない。


大阪バスはこれに続き6月から布施駅・天王寺駅・大阪駅・京都駅~東京駅・王子駅の東京特急ニュースター号を運行することを決めている。

東京特急ニュースター号 (大阪バス)

実は大阪バスが高速バスを走らせるまで東大阪へは関東方面のバスすらなかった。

別にOCATから乗ればええやんという話ではあるのだけど、市内から出ると言うことは意味があるんだと。

もっとも入出庫の都合という面が強そうで、天王寺行って梅田行ってと行くので所要時間的には不利なんだけどね。けど夜行バスだし別にいいでしょ。


貸切バスから路線バスへの参入というのは最近ぼちぼちあることではある。

最近ツアーバスが人気だが、貸切バス会社として貸切バスを走らせるだけでは儲からない、なら路線バスでやってみるかということだろう。

もちろんそれは易しいことではないのだけど、こうして参入する会社があるというのは喜ばしいことですね。

地元である東大阪に根ざした路線設定というのも面白い。これまで穴となってたところを見いだしてうまいことやってるなと。

地元からの注目もあるようで、東大阪市長が開業式典に出席したりしている。

高速路線バス〔名古屋特急ニュースター号〕が『大阪日日新聞』に掲載されました(4月26日付)

京都・名古屋・東京に続く路線も模索しているしているようで、どうなるか楽しみな話ではある。

母と子の血液型が合わないからって

昨日はHLA適合血小板献血の話を書いた。
(参考記事 : HLA型を調べて輸血する必要がある)

このとき抗体ができると血液型があわない輸血をすると困るということを書いた。

こういう問題は輸血の時だけに問題になるわけではない。

それは妊娠である。


母と子の血液型がちがうと言うことは普通にあることである。

ABO型を例に取れば、母がAB型で父がO型だと、子は典型的にはA型かB型になる。

母と子は生まれてくるまでへその緒で繋がっていて、これを介して酸素や栄養を与え、老廃物を捨てている。

へその緒には子の血が流れているわけだが、供給元は母の血である。

この2つが直接往来すると問題が起きるのは誰でもわかること。もちろん直接往来することはなくて絨毛膜を介して往来している。

これにより血液型がちがっても一応大丈夫ということになっている。


ところが全く問題が無いわけでもない。

これを越えて往来してしまう抗体が存在するのである。

といってもABO型に関係ある抗A抗体・抗B抗体は往来することはないようでABO型の不適合が問題になることはあまりないよう。

問題はそれ以外の抗体、不規則抗体と呼ばれるものですが、この中には母から子へ往来するものもあるよう。

その代表的なものが抗RhD抗体ですね。

ABO型とともに重視される血液型であるRh型、詳しく言うと複雑だけど普通はD抗原があるかないかでRh+、Rh-と呼んでいる。

日本人はやたらRh+が多くて、Rh-は1%ぐらいしかいないことで有名、とはいえまれな血液型という領域でもない。(参考記事 : 血液が足らないなんてことにならないように)

このD抗原に対する抗体が抗RhD抗体ですね。


ところで抗原・抗体という言葉が出てきた。

抗体というのは体に入ってきたものを壊しに行くものだが、最初からあるのかというとそうでもない。

基本的には体に入ってきてはじめて作られるものなんですね。

大学で はしか が流行ったときに、抗体を検査して抗体がなかった人に予防接種をするという話があったけど、

あれの抗体があるというのは、これまでに予防接種を受けたか、 はしか にかかったことがあるとほぼ同じことと言える。

ただ例外もあって、それが抗A抗体・抗B抗体ですね。これは生まれつき持っていて自然抗体と呼ばれている。

血液型がA型の人は生まれつき抗B抗体を持っているもんだから、B型・AB型の血液を輸血すると赤血球を壊してしまう。

ただ、それはあくまでも例外で、他の不規則抗体はちがう血液型の赤血球がやってきてはじめてできる。

Rh-の人は生まれつき抗RhD抗体を持ってるわけでもなくて、Rh+の人の赤血球がやってきて初めて抗RhD抗体ができる。

その辺は昨日も書いたけど、血液型がちがう血液を輸血しても初めてならどうにかなってしまうこともあるという話の理由になる。


ちがう人の赤血球がやってくるのはなにも輸血だけではない。

それこそ注射針を再利用したりいろいろ考えられる。そんなことあってたまるかという話だが。

ところが女性にとっては出産やらわりにある話なんですね。子の血が入ってくることがあると。

母がRh-で子がRh+というのは珍しいことではないが、そうなると子の赤血球をうけて抗RhD抗体が作られる。

それがすぐに問題になることはない。輸血を受けるにしてもRh型は調べて合わせて輸血するわけだし。

ところが女性の場合、その後に妊娠するとへその緒を通じて子と繋がることになるわけだけど、このとき抗RhD抗体が子に行ってしまう。

するとが子の赤血球を壊してしまう。そうなると大問題で、流産してしまったり、生まれてきても子が貧血になったりする。

ただ、この問題はよく知られたことで、対策法もちゃんと用意されている。

出産の前と後に抗RhD免疫グロブリンという血漿分画製剤を注射すれば、抗RhD抗体ができずに済む。これでその後の妊娠も大丈夫と。

ちなみにこの  抗RhD免疫グロブリン を作るためには抗RhD抗体を持った人の血漿が必要なのだが、そんなもん持ってる人ほとんどいない。

というわけで献血で用意することができなくて、こればかりは売血に頼らざる得ない。

日本では売血は禁止されているから輸入に頼っている。こればかりは仕方ない。


こういう問題は抗RhD抗体だけで起きるわけではない。

まれな例ではあるのだけど、それ以外の抗体が問題となることもある。

血液型不適合妊娠 (さかなのひとりごと)

この人は2人目の子が生まれてきたときに貧血による症状が問題となった。治療の結果、無事に育っていったんですけどね。

そのときに検査をしたらRh型の不適合があることがわかった。とはいえよくいうD抗原の問題ではなくてE抗原があるかないかが問題だったと。

輸血の時は特にE抗原の有無を気にすることはないし、こうして問題となることはほとんどないんだろうが、たまにあると。


この人は3人目の子を作りたいと考えたが、さてどうしたもんかと病院に相談に行ったら、ある医師はこう返事をしたそうだ。

「すべての原因は胎児が貧血になることだけ。そうなったら治療をすればいい。」
(その後の経過を3人目を決意するまで より)

実は胎児が貧血になったときの治療についてもいろいろノウハウが蓄積されていて、死亡率はずいぶん低くなったらしい。

その後生まれた子は2人目よりも貧血に悩まされたが、最終的にはなんとかなっている。

治療法の1つは光線療法という青とかの光を当てて貧血が原因で生じるビリルビンを分解してやる。今回の話ではそれで済んでいる。

それでもどうにもならないなら交換輸血というのを行うことになる。ようは血を入れ替えてやるって事な。

このときにはO型の赤血球をAB型の血漿に浮かばせたものを使う。これを使うのもノウハウってことだ。

ともかくこうしてかつてなら失われていたかも知れない命が救われて、そして育っていくわけだから医療の進歩とは偉大なもんだなと思うわけである。

HLA型を調べて輸血する必要がある

今日は授業が全くなくて、大学院に送る書類を完成させればいいだけなので、午前中は献血しに血液センターに行ってた。

金曜日はスカスカなのでこういうこともできるなぁとは思ってたんだけどね。


血液センターに行くと、「HLA型を登録してくれませんか」と言われた。

どうもHLA型を適合させた血小板製剤が必要となることがあるようで、

そのために成分献血に協力できる人のHLA型を登録したいよう。

特に問題はなさそうなので協力すると返事した。


HLA型といえば骨髄移植の説明で聞くことがあるが、簡単に言えば白血球の血液型のことだな。

骨髄移植のときにはHLA型を一致させる必要がある。その割にはABO型は一致させなくてもいいらしいが。

非常に種類が多いもんだから簡単にはレシピエントのHLA型と一致するドナーが見つからんという話を聞くな。

現実には完全に一致せずともHLA型の6座のうち1座外れまでなら許容して骨髄移植を行ってるらしい。

他にも臓器移植でもHLA型を一致させたいようだが、実のところそんなことも言ってられない事情もあるようである。


それはいいとして、なんで献血でHLA型なんですかね?

輸血用血液製剤はトラブルを減らすために白血球を除去するようにしてますからね。一見関係なさそう。

その理由というのがHLA抗原は白血球だけでなく血小板にも存在しているからということである。

HLA適合血小板献血者登録のお願い (愛媛県赤十字血液センター)

とはいえ、血小板製剤の輸血にはHLA型を一致させることは必ずしも必要ではない。

繰り返し血小板輸血を受けたり、臓器移植を受けた場合、血液中にHLA抗原に対する抗体ができてしまう。

こういう話は他の血液型にもあって、まれな血液型の人も一度ならばその血液型に合わない血液を輸血してもなんとかなってしまうこともあるらしい。

それでも赤血球の血液型は基本的には合わせるようにするんですけどね。赤血球製剤でこういう問題が起きるのはまれな血液型であることを知らなかったときぐらいのものか。

ともかくHLA抗原に対する抗体ができるとHLA型の一致しない血小板を壊してしまう。

そういうことが起きてしまう人に限ってHLA型を一致させた血小板製剤が必要となるわけだ。


登録するといっても大したことではない。

検査のときにその場で検査に使う血液と一緒にHLA型を調べる血液を採るだけ。

普段の採血セットとは少し違うものが出てきてそれで採血していった。まぁ大した手間ではない。

これで登録されて、必要となれば呼び出されることになる。

呼び出されるといってもやることは血小板成分献血をするだけ。成分献血に協力しやすい環境にあれば大した問題は無い。

献血に協力する方からすれば大したことではないという印象だな。


検査の後は1時間ぐらいかけて血小板成分献血をしてた。

今日は1時間かからなかったから早いなと思ったけど。

終わった後、今日は足裏マッサージの日だからやっていくかと聞かれたので、ぜひとマッサージを受けてきた。

僕は注目してないけどこういうキャンペーンを目当てに来る人もいて、それにより安定して献血の協力者が確保できてるのも事実らしい。

ともかくこうして終わった後に学校へ向かって仕事をしてたとさ。

Androidでコントロールを並べて

今日は実験でAndroidの開発の勉強をしてた。

Androidの開発は初めてだが、わりにやりやすいなという印象だった。


画面の設計はコントロールを配置すればできるようになっている。

垂直にコントロールを並べるコントロールや垂直にコントロールを並べるコントロールもあるので、

このへん使うとわりに簡単にきれいな配置が出来る。

コントロールの中で表示に使う文字列はリソースに登録した中から取りだして使うのが基本のよう。

リソースを置き換えれば多言語対応できるな。

それを最初から念頭に置いて設計させるようになってるのは面白い。


コントロールを配置したら今度はイベントを割りあてる必要がある。

イベントの割り当て方法だが、どうもListenerクラスをいちいち作らないといけないらしい。

Eclipseの機能を使うとそれほど手間をかけずにクラスを生成できるようだし、匿名クラスという手もあるらしい。

Listenerクラスを作って、それをonCreateメソッドの中でコントロールのイベントに登録することにより割り当てを行う。

Button btn1= (Button) findViewById(id.btn1);
btn1.setOnClickListener(new Btn1ClickListener());

.NETではイベントにデリゲートを登録することによりこのあたりのことを実現している。

やってることとしては.NETの方がシンプルですね。

あとVisual Studioではイベントの割り当てもGUIの操作でできてしまうから、いちいちonCreateメソッドをいじるのはめんどくさい。


もう1つめんどくさいなと思ったのが、イベントが発生したらそれで他のコントロールに作用を及ぼすときの書き方だな。

いくつか方法があるそうだが、紹介された方法はListenerクラスのコンストラクタから他のコントロールへの参照を渡すという方法だった。

findViewByIdメソッドでコントロールの参照を取り出すという作業がいるので、これはonCreateで全部やってしまうという考えだろう。

なんか納得がいかないが、これ以外にいい方法を知らないのでこれでやってる。


まぁともかくこんな具合にAndroid開発はできるようである。

JavaだけどC#と似てるのでそれほど違和感なく開発できた。うん、本当にこの2つの言語は似てるわ。

あとセンサ類の使い方とかも勉強しないといけないな。その辺が充実しているのがAndroidの売りだし。

手書きで書類を書かないといけない

連休明けにはもう大学院に書類を送らないといけないので下書き、清書と順次進めている。

内容はこれまでに十分練ったので、あとは書くだけとなっている。


とはいえ書くのがめんどくさい。

僕が書かないといけない主な提出書類を列挙すると、

  • 履歴書
  • 志願理由書
  • 研究希望調書
  • 研究室希望リスト
  • 宛名シール

と、こんな具合である。特に志願理由書・研究希望調書は書くべき文章の分量が多い。


問題は全て用紙が指定されていることである。

もし、このような様式で各自作成して提出してくださいなら、コンピュータで書いて打ち出せばいいわけである。

実際、とある大学院では研究希望調書にあたるものはこういう様式で作って出せと書いてある。そうであればどれだけ楽だったか。

ところが用紙が指定されている以上はなかなかそうもいかない。

手書きであることという条件はないから、タイプライターでもプリンタでも用紙に書けるものであれば文句は言われないと思う。

ところが位置がずれてしまっては困るので、現実的な選択肢としては手書きしかない。


その手書きもそのまま書けばいいわ、というほど簡単な話ではない。

志願理由書は罫線が引いてあるのだが、研究希望調書は罫線が全くない。

全くなにもないところに文字を書くと斜めに向いたりしてみっともないことになりかねない。

そういうわけだから自分で罫線を引いてその上に書くようにしないといけない。

あともちろん書き込む文章を事前によく練っておく必要があるが、これはコンピュータで書いてやってた。

手で書ける文字サイズで設定して分量もみながら書いてた。これで1行の文字量もちょうどいいぐらいに決められるのでいいですね。

どうせコンピュータで練るんだからそのまま出させてほしいと思いながら作ってた。


あと宛名シールもめんどくさいなと思いながらやってた。

宛名シールは4枚分あって、ここに住所・氏名・志望専攻を書き込むようになってる。

が、志望専攻が長すぎる。住所書くのよりもつらかった。

これを4回も書かせるとはつらいなぁと。

ちなみにこれは学内からの志願者はいらんらしい。それは仕方ないことだけど。


ところで学位授与の申請書はインターネットで作成する方法を使うのが普通となっている。

インターネットで本人情報とか単位取得状況を打ち込んで、それで申請書を印刷して、成績証明書の類とレポートを郵送で送ると。

これは申請者にとっても学位授与機構にとってもありがたいことで、単位数の計算などが自動でなされるなどメリットが多い。

もちろんレポートはコンピュータで作成できるし、所定用紙に記入するものはそれほど多くないのではないだろうか。

こういう方式が取り入れられるとお互い楽でいいことだ。


そういうことを考えると今回のはめんどくさいなぁと思うわけだ。

なんでもかんでもコンピュータで作成できる必要は無いけど少なくとも研究希望調書はなんとかならんかったんかね。

その一方で本人自署というところはなかったはずなので、全部タイプライターで打てるのならそれでいいということになる。それもおかしいが。

まぁそんな人はいないでしょうけどね。

なぜ質疑応答が荒れた?

今日の授業での研究発表はひどいものがあった。

なにがひどかったのかというと質疑応答だな。


それもどちらかというと回答の問題ではなく質問だろう。

質問が本質的なところを問うものでないのが問題だった。

だいたいそういう質問をする人は背景となる部分を取り違えているのが問題である。

取り違えてるだけならよいのだが、それでとんちんかんな提案をしてきたりするから困る。

回答者としては、それは話が違うんだ、と回答するわけだけど、

質問者が引かないもんだから延々と質疑応答が続いて、本質的ではないアルゴリズムの説明までさせられるというひどい有様だった。


今回の発表について僕はどういう背景があってやってるかわかってたから、
この質問者はろくでもない質問をするな、と頭の中では思ってたのだが、それは事情がわかる人の発想かも知れない。

というのも似たようなことを質問する人が何人かいたから。

そう考えると質問者の問題とも言えず、結局は発表者の問題と言うことになる。

なぜこのことをやっているか、なぜこの方法を使ったのか、ということをわかりやすく説明する必要があったのだろう。

確かにその質問の中で、確かにこれは説明しないとわからないよねってこともあったので。

そのへんは発表者が学ばなければならないところ。


とはいえ、質問者に問題がなかったとも言えない。

というのは質疑応答に充てられる時間は一般に有限であるはずである。

だというのに延々と質問を続けることは、他の人の質問できる機会を奪っていることになる。

回答に不満はあっても現実には引かざる得ないのではないかと思う。

あと、1回の質問で3件とか4件とかまとめて質問するのも同様にどうかと思うところ。

質問者が少なければそれもいいと思うんだけど、多ければそれは許されんだろ。

そもそもこんな風に質疑応答を長引かせるやつがいなければここまでひどいことにならなかったはず。


次回以降はよりよいものになればと思うけどどうなることやら。

発表者は変わるし発表内容も変わるから、理解をしてもらいやすい内容なら有意義な議論ができることだろうと思う。

けど似たようなことが起きることは今後もあるかも知れない。どうか発表者や司会の工夫で質問者を鎮めてほしいと思う。

梅田界隈の立体迷路

昨日、心斎橋に行く直前まで梅田にいた。

梅田界隈に乗換以外のために行くのも久しぶりである。

しかもこれまで大概の用事は堂島界隈だったので梅田なのかも怪しい。

そう考えると本当に久しぶりのことだと思う。


ところで梅田といえば日本最大とも言われる地下街が広がっていることで知られる。

単一の地下街としてもっとも大きいのはクリスタ長堀なのだが、その中身はほとんど駐車場というわけで実感としてはたいしたことない。

しかし、梅田界隈の地下街というのは、ホワイティうめだ・ディアモール大阪・ドージマ地下センターのような一般に言われる地下街だけなく、

地下駅の構内、ビルの地下階などが接続され、その全貌を記した地図はないだろうな。

ビルの地下階ってのが地図に表しにくいのよ。けどそれなしで梅田地下街を全て表したことにはならないし。

ともかくその全貌を少しでも知ろうと、梅田界隈を歩いて来た。


ともかく谷町線で東梅田駅にやってきた。どうもここから西梅田駅・北新地駅・堂島方面へは大阪駅前第1-4ビルを通ると近いらしい。

改札を出ると四つ橋線はこっちと書いてあるが、ホワイティうめだの方を向いている。まぁ普通はこっちやわな。

ともかく南に進んでみると四つ橋線こっちと大阪駅前第4ビルを指している。

大阪駅前第4ビルに入ると、なにやら今風ではない景色が広がっていた。

この大阪駅前第1-4ビルは1970年から1981年にかけて市街地再開発事業により建設されたものである。

このビルの入居者には以前よりこの地で商売をやってた人もいる。もともと土地を持ってた人は等価交換で床が与えられますからね。

そんな入居者ばかりではないだろうけど、他の地下街と比べると雑多な古くさい店が並んでいるイメージがある。

ゲームセンターなんてなかなか地下街にはないよね。ゲームセンターならあるかなと思ってしまうけどパチンコ屋はないだろ。

シャッター商店街という言葉があるけど、地下2階を見るとその言葉がよく当てはまる気がする。晩にだけ営業する飲食店も多いんで昼間に歩いてると余計にそう感じるんだろうけど。

地下2階はディアモールと直結してるんだけど、ディアモールの雰囲気とはだいぶ違うな。

ともかく、大阪駅前第4ビル~大阪駅前第3ビル~大阪駅前第2ビル~大阪駅前第1ビルと渡り歩いて西梅田駅に到着。

人通りが少ないから歩きやすいけど、これならホワイティうめだ~阪神梅田駅でも所要時間は変わらなさそう。


引き続きJR大阪駅のノースゲートビルティングへ行った。

ノースゲートビルティングは新しい大阪駅を象徴するビルですね。JR三越伊勢丹・ルクア・大阪ステーションシティシネマなどが入居している。

というわけで西梅田駅から歩いて行くんだが、JR大阪駅に入ってからノースゲートビルティングまで相当ある。

大阪駅ってこんなに厚みあったんだなーと。最近はJRで梅田に行くこともそんなにないんで忘れてたが。

ともかく北側のハイウェイバスターミナルの手前にエスカレーターがあってこれで3階へ。

上がると目の前には建設中のグランフロント大阪が見える。本当はノースゲートビルティングの開業時には完成してて接続してるはずだったのだが……

ともかくさらにエスカレーターで上がると新しく出来た連絡橋のところに出る。

も一つエスカレーターで上がると時空の広場に出る。

ここからは大阪駅が一望できる。いろいろ批判の多い大屋根だけど、この時空の広場にとっては屋根としてちゃんと働いてるし、なかなか爽快感がある。


さらにエスカレーターでどんどん上がれるのだが、もう大概嫌気がさしてきて、11階までエレベータで上がるかとエレベータへ。

するとこのエレベータは混雑するからエスカレーターで行けと書いてある。ん? とおもったら満員のエレベータがやってきた。

まぁ詰め込める人ならいいんだけど、車いすやベビーカーの人からすれば満員では困るわけで、その対策にか優先エレベータに3基中の1基が指定されている。

なんでこんなことになったのかよくわからんけど、こんなけ混むと大変ですね。混むことはわかってたから3基つけたんだろうが。

11階は大阪ステーションシティシネマの入口にあたる。そして風の広場がある。

昨日は風の強い日で風の広場は怖いぐらい風が吹いてた。

風の広場からはさらに15階の天空の農園まで階段で上がることが出来る。「軽いハイキングコースになってます」の表示には驚いたが。

まぁよくもここまで積んだなと思った。

ちなみに11階より上には12・13階にスポーツクラブがある。さらにその上にはオフィスが27階まである。オフィス用のエレベータは別に用意されてる。

さらに上の28階には展望レストランとも言うべきラグナヴェールPREMIERがあるよう。一体どうなってんだ。


ところで梅田界隈の地下街を歩いていると 高速バスこっちとか空港バスこっちとかサインがあるが、あっちにもこっちにも書いてあってややこしい。

梅田界隈のバス乗り場は本当に数が多い。

大阪駅・梅田駅周辺バスのりば (Wikipedia)

高速バスの乗り場を列挙すると、

  • 大阪駅JR高速バスターミナル
  • 阪急三番街バスターミナル
  • ハービスOSAKAバスターミナル
  • 近鉄バス梅田停留所 (東梅田駅前・SMBC日興証券ビル前)

と会社ごとに分かれている。難波のようにOCATに集約されているのは珍しいにせよ、ここはあまりに分散しすぎである。

この中で一番充実しているのはノースゲートビルティングの大阪駅JR高速バスターミナルで8番乗り場まである。

その分発着本数も多いけど、昼間について言えば1つの乗り場に1時間に1本ぐらいしか来ないからゆったりしてる。

昔の桜橋口乗り場のときは狭かったみたいだけど。

ハービスは3つ乗り場がある。空港バスがメインだけどここもまぁゆったりとしている。

一方で狭苦しいのが阪急三番街、屋根が低いからかやたら圧迫感がある上に、発着本数のわりに停車できるスペースが少ないから窮屈である。

もっとひどいのが近鉄バスの乗り場、まず場所からして怪しい。あまり地下街でも案内表示がない。

鶴見通方面への路線バスが使ってたバス停を高速バスも共用するようになったところなんで、高速バス乗り場らしからぬ感じ。

客がたまるスペースがほとんどないしひどいところだ。利用者も増えたでしょうしどっかのターミナル使わせてもらえばと思うんだけど。


もう1つバスと言えば空港バスである。

まず関空へのバス、梅田から関空はバスが便利である。毎時3本ぐらい走ってる。

乗り場は2箇所、1つは新阪急ホテルの下、もう1つはハービス、全便この2箇所に停車する。

新阪急ホテルの乗り場はさっきの阪急三番街とは別のところにある。けっこう離れてた。

次に伊丹空港へのバス、乗り場は新阪急ホテル・ハービスの他にマルビルがある。

新阪急ホテルの乗り場に行くと毎時2本しか書いてないから驚くが、梅田界隈から伊丹空港へのバスは実は毎時6本設定されている。

新阪急ホテル→マルビルが毎時2本、ハービス→マルビルが毎時3本、ハービスから直行が毎時1本となっている。

ようは困ったらマルビルに行くのが確実ってこと。マルビルなら毎時5本あるから。

それにしても複雑である。


こんな有様でして、梅田界隈で目的のところにうまくたどり着くというのは本当に大変なことだ。

今回は特に話題にしなかったけど、阪急梅田駅のあたりのビルの地下階も地下街と一体化されててね。

このあたりは地上を見て歩いた方がわかりやすいんだけど。

こういうの見てると難波界隈ってまだわかりやすいよなと、と思いながら御堂筋線で梅田を去ったのだった。

階段や通路に人をためるの?

今日は心斎橋にとあるコンサートに。

夕方からなんで寄り道して行ったんだけど、この寄り道についてはまた。


ともかく開場時間の30分ぐらい前に心斎橋に到着、とことこ歩いて会場のビルへ。

中に入るとなんか人がいっぱいいてさっぱり進めない。

こんなところで待つのもなぁ、と思って道頓堀のあたりまで待避して直前に戻ってきた。

そしたら通路が埋まってるし。なんじゃこりゃと思うもしょうがないので通路で待つことに。

「邪魔になるので詰めてください」というけどそれは無茶と言うものである。


ところで今回の会場はオールスタンディングだと書いてある。

はぁ、さいですか、というわけだけどチケットに番号が振ってある。

これを使って番号で呼び出して順番に入れるという方法を取っていた。

これで急に押し寄せてくることを防ぐと。

ドリンク代の徴収もあるので一気に押し寄せてくるとやってられんわな。

会場はえらく狭くて、そこに何人詰め込んだのかしらないけど相当窮屈だった。

まぁそんな中でも2時間20分ほど楽しめたのだからよかったのだけど。


しかし、会場としても通路に滞留したら邪魔なことを理解しているのにどうして通路にためるのか。

そもそもこの会場はそう大きくもないビルの中にあるのだが、最上階に会場があって、その下には出演者控え室だとか他のテナントが入っている。

もともと通路以外に人をためておくところがないんですね。

なんでこんな設計にしたんだと思った。


人が大量に集まるホールだとか、思い出してみるとホールのエントランスにかなり広い空間が設けられている。

卒業式の会場でのことを思い出してみると、式が始まる前と終わった後はエントランスに参加者がたまっていたもの。

入場・退場の通路も広めに作ってあるし、とにかく大量の人をスムーズに出し入れするための工夫がされているもの。

ところが今回の会場はそんなことあまり考えていない、というかできなかったんだろうなぁ。

市街地のど真ん中にあるわけで大きなスペースも取れないので、縦に積むしかなかったんだろう。

縦に積んでるんだから階段で待機させようと考えたんだろうが、人が多すぎると溢れ出して通路に出て行くのが問題である。


こういうライブに行くのは初めてのことで、異様な雰囲気だなとも思ったが、

結局は楽しめたらそれでよいのだと思っている。

そう考えれば今回の参加は大きな意味があったと思っている。

海から逃げれば新東名

先日、新東名高速道路の御殿場JCT~浜松いなさJCT~三ヶ日JCTが開業した。

162kmも一度に開通するのは史上最長だと宣伝していたが、ともかく開業したことは喜ばしいことである。


以前も書いたが、新東名のルートは新名神に比べると目新しさはない。(参考記事 : その高架は東名高速道路の迂回路、第二東名高速道路)

新名神高速道路の亀山JCT~草津JCTの開業時には、四日市・津・松阪から京都への高速バスが設定されるなど新しい流動が生まれたことは記憶に新しい。

けど今回は沿線からの需要が話題となることはあまりなくて、東名を通過する自動車が使っているぐらいのもんである。

沿線需要というとせいぜい浜松いなさJCTで接続する三遠南信自動車道ぐらいのもんじゃないかと。

東名高速道路の迂回路として当該区間の交通量軽減に役立っているんだけど、普段はそれぐらいの役割しかない。


東名高速道路の交通量を減らすだけでも大きな意義があるのは確かだが、実はそれ以外にも大変重要な役割がある。

静岡市清水区由比 (Yahoo!地図)

この地図を見ると海沿いに東名高速道路・国道1号線・東海道本線と並行して走っていることが分かる。

山の中だが東海道新幹線が走っている。

このように由比には東海道沿いを走る主要幹線が全て集中している。

地形を見れば分かるけど山が海に迫ってるのよね。それゆえに集中するのは必然と言えるのだが。

そうして集中しているだけならよいのだが見ての通り海が近い。これが問題なのである。

台風のニュースやらテレビで見ると由比の風景が映ることがあるが、波が高くなれば当然水がかかる。

このとき真っ先に使えなくなるのが東名高速道路である。国道1号線まで通行止めになるとは限らないが、津波が予想されるときは当然通行止めになっている。


新東名高速道路はこれよりずいぶん山側を走っている。

この区間については富士川トンネルを掘って解決している。

こうして由比を回避する幹線道路がやっとできたわけである。これは画期的なことである。

今回の開業区間の中間は清水JCT~新清水JCTの清水連絡路が設けられている。

あまりインパクトはないが、これは由比のちょうど西側にあたる。

そして由比の東側にある富士ICから西富士道路を介して新東名の新富士ICへアクセス出来るようになっている。

こうしてこの区間だけスムーズに新東名に回避することも可能となっている。

清水連絡路とかなくても延々と東名使っとけばいいやろ、と思ってしまうが、いざというときは大変役立つものであると思う。


162kmも一気に開業と言うけど、これでも特に急を要する由比区間を優先したものなのじゃないかなと思う。

というのも今回の三ヶ日JCT~御殿場JCT開業にあたって、東名の音羽蒲郡IC~豊田JCTについて1車線あたりの幅を削り片側3車線する工事を行っている。

東名高速道路 音羽蒲郡IC~豊田JCT間の3車線(暫定)運用を開始しました。 (NEXCO中日本)

もとより交通量が多い区間だったのだが、今回の新東名開通により利用者がさらに増えることが予想された。

とはいえ浜松いなさJCT~豊田東JCTが完成するのは2014年であと2年かかることになっている。

それまで開業を待てばこのような問題は起きなかったのだが、できるだけ早くというのはあったのだろうと思う。

同様のことは新名神の亀山JCT~草津JCTにも言えて、東名阪の四日市西JCT~亀山JCTに過負荷をかけてまで急いだことには、

冬期に通行止めが相次ぐ関ヶ原区間の迂回路が必要だということがあったのだと思う。

ちなみに四日市西JCT~亀山西JCTは2018年開通予定ね。

ともかく、こうして道路のボトルネックが減ることはよいことだ。