近鉄で学割を使うとき

近鉄には100km以上の場合に適用される学割がある。

僕も名古屋に行くときに使ってますけどね。

普段はKNTで買うのであまり気にしてないが、駅で買うとなるといろいろ制約がある。


近鉄に限らないし学割にも限らないのだが、乗車券は一般に

  • 乗車する当日に乗る駅で買うのが基本
  • 特急券と一緒に使うものはどの駅でも特急券と一緒に発売

というわけで、めったに近鉄特急に乗らない僕には当日買う方法しかないように見える。

しかし、旅行代理店では乗車券だけでも任意の駅から売ってくれる。

だから僕は専らKNTで買ってるわけなんですけどね。


今日、入学試験の学生がいて、その学生たちが昨日、近鉄の駅で特急券と乗車券を買ったわけです。

朝早いので特急に乗ろうと言うことになったようで。

やはり特急券と一緒ならば乗車券は売ってくれるようだ。

特急券は片道だけでも乗車券は往復とかも全く問題ないようだ。

まぁそんなんで拒否してもしゃあないですからね。

もちろん特急券と一緒に機械でスムーズに出てきた。

近鉄は学割乗車券を買うときには必ず学生証をチェックするようだ。学割証だけでは足りんのね。


では当日買うとどうなるか。この場合はどの駅だろうが売ってくれる。

まぁそれはいいんですけど、特急券売り場がない駅だと手書きになるんですよね。

一度だけ近鉄の駅で学割乗車券を買ったことがあるが手書きになってびっくりしたものだ。

そのときの衝撃が強くてね。未だに手書きのきっぷがあるんかいと。

ただ、特急券売り場が動いてたら機械で出すだろうから手書きにはならんはず。


しかし手書きってのは楽しいかもしれんが時間を食うという意味では致命的だ。

果たして学割で乗りたい学生が大挙して現れたらどうなるか予想も付かん。

事前に買っておけば特に心配はいらないが、KNTのA4の乗車券などおすすめできたもんじゃない。

近鉄に学割で乗る場合は時間に余裕を持って行くのが無難ですね。

先に買っておけると安心だが、特急に乗らない限りは無理ですね。

いやはや不便な話だ。

学力入試の試験科目いろいろ

今日のうちの高専の専攻科の学力入試を皮切りに学力入試が始まってきた。

そんなわけで今までとちょっとムードが違う。


電気電子系の学科・専攻の入学試験には基本的には

  • 英語
  • 数学
  • 専門科目
    • 電磁気
    • 電気回路

ぐらいはある。ただ、学校によっても違うのでなんとも言えないが。

学校によっては専門科目がなく物理がある場合もあるらしくいろいろですね。


しかし科目が同じでも学校によってなにかと問題形式が違うものである。

そういうわけで過去問を調べることは大切ですね。

まぁ変わることはあるんだけど、そういうのは予想が付かんからね。

去年もそうなら今年もそうだろうという見方はそうも悪くない気がする。

まぁ数学と英語はそうやって乗り切るのが得策だろうね。

基本的な事項はどんな学校にでも違いはないのだからね。


しかし専門科目はどういう領域を問うかによって大いに変わってきますよね。

だいたい電磁気と電気回路はあるが、それだけなのかと言えばそうとも言えない。

例えば、豊橋技術科学大学の場合、

  • 電磁気
  • 電気回路
  • アナログ回路
  • 論理回路
  • 計算機ソフトウエア
  • 制御工学

ぐらいの6領域(年によって違うこともあるようだが)から3領域選択となっている。

ではどれを勉強しようかと言われたら、電磁気と電気回路は間違いないだろうが、アナログ回路か論理回路かは意見が分かれるところか。

どっちも解けると安心ではありますが。

それに備えていろいろ勉強するというわけでやり方も変わってくることになる。


なので学力でいろいろ受験する場合は、同じような科目とか領域を問う学校ばかり受けるのが良いようです。

まぁけど最初に書いたけど、英語と数学と電磁気と電気回路はだいたいである。

注意するべきはそれ以外の科目があるときなんだと思う。

そのあたりは戦略的に行きませんとね。やはり効率よく勉強しないと大変だからね。

ポスターを1枚、2枚……

選挙期間中だけど選挙カーが来ないので静かですね。

選挙区が広いとこうなってしまう。


選挙区が広いと言えば比例区。そりゃ全国だから広いわな。

というわけでポスターを貼る場所がない。

しかし、個人の家に貼るのは勝手らしい。もちろん許可を得ていることが前提だが。

ただ、枚数に制限があって7万枚までということになっている。

その7万枚をカウントするために中央選挙管理委員会の出している証紙というのを貼っている。

これを貼って、全国の運動員に送って、そして家に貼ると。そういうことです。

大体A42枚セットで貼ってることが多いようです。


それとは別に、政治活動用として政党のポスターも貼っているが、

これは選挙期間より前に貼ってあるのははがして、新しくポスターを貼る必要がある。

そのポスターは比例区に立候補している政党などに限り許されて、7万枚と10人を超えた立候補者5人あたり5000枚まで貼ることができる。

というわけで政党のポスターの端を見てみると政治活動と書かれた証紙が貼ってある。

やはりこれもカウントするために証紙を貼っているようです。


ほかにもビラの枚数にも制限があるらしくいちいち証紙を貼らないといけない。

ビラなんて受け取ったことないけど。

まぁそんな具合でとにかく枚数を数えさせるために証紙をはらせる。

選挙区のポスター掲示板に1枚ずつ貼るのは証紙がいらんが、掲示板の数しか貼れないならカウントしてるのも同じだ。


まぁ、金に任せてたくさんポスターを貼るのはよくないということで設けられた制限だろうが、

相当めんどくさいことをしてますなぁ。

そんなわけでこの週末に貼ったのか、今日には枚数が急増していた。

そのポスターを見てもなかなか個人名で投票する気は起きない気がするけど、

しかしそれぐらいしか宣伝する方法はない。

立候補してる政党などの中には、地域ごとに同じ人のポスターを貼ってるところや、そんなこと気にしてないところ、いろいろある。

どっちの方がいいのかはよくわからないけどね。

高速道路無料化が始まるよ

明日から高速道路の一部が無料化されるようで。

しかし、西名阪自動車道の天理IC~郡山ICは対象じゃないので恩恵はほとんどない。

これこそ無料化すべきだと思うのだが、ここだけピンポイントで無料化って料金所の移設が必要でね。

そういうのはハードル高いし、一応は大都市近郊区間なので全く対象に入る要素がない。


無料化されるというと、名阪国道のように料金所がないことを想像するが、

今回の無料化は社会実験。このために料金所を撤去したり新設するわけではない。

例えば、伊勢自動車道は伊勢関IC~津ICは有料、津ICから南は無料となっている。

これを実現しようとすれば、津ICの先に本線料金所が必要になる。その代わりその先のICの料金所はいらなくなる。

しかし、今回の社会実験ではそういうことをせずに料金所は今まで通り。

無料区間完結なら料金を払うべきところで払わない、有料区間をまたぐ場合は有料区間分の料金だけ取られる。

料金所を維持する必要があるという問題はあるが、工事が不要で、しかもデータ収集もできるので社会実験としては悪くない。


今回、無料化社会実験の対象になるのは、県庁所在地から郊外へ向かう路線ということになっている。

混雑の心配が少なく、実験のスタートとしては良い気がするが、少し気になることがある。

さっきの伊勢自動車道の対象区間を見ても分かるとおり、津ICから郊外へということになっている。

そう言う意味でこういう選定をしたのだろうがちょっと中途半端だよね。

というのも伊勢関ICというのは名阪国道を接続するIC、伊勢関ICから津ICは13.7km、中途半端な話ではあるわな。

こういう中途半端に有料というのがよくないことは、西名阪自動車道の天理IC~郡山ICなんかでよくわかってることだが。

無料化されて高速道路の需要が増えたが、今まで渋滞しなかったところが渋滞すると言うこともあるかもしれない。

そういう周辺の道路への好影響、悪影響というのは調べる必要があるだろう。


しかし、高速道路へのシフトがどれぐらい進むかはよくわからんけどね。

ただ、間違えないことは無料化された区間相互では高速道路が使いやすくなること。

高速道路を使えば近いのにっていうのはわりとよくあることです。

名阪国道の場合、路線バスでも広く使われている。というか、使わんとやってられんのだろうね。

今の高速道路はインターチェンジの数も少ないしまだまだ使いにくい面はあるだろうが、

しかしそれでも役立つことは多いだろう。


というのは郊外の話。主要幹線は無料化は難しいよね。

いくら高速道路が燃費がいいという考えが正しかったとしても、渋滞してたら意味がない。

名神高速道路とかは無料開放されることはきっとないでしょうね。

こう言う幹線にあっては鉄道や船などを優位に保って高速道路の交通量を減らした方がよいだろう。

渋滞しないところなら鉄道や船を優位に保つ必要はあまりないのだが、渋滞するとねぇ。

見逃されがちな客車のメリット

日本は電車大国だ。電化率が高いというのも理由だが、それよりも運転密度が高いのが原因だろう。

ヨーロッパでは郊外列車は基本的には客車らしい。これを電気機関車かなんかで引っ張っていくと。

けど加速度の面では悪いので日本では電車やディーゼルカーに置き換えられる流れになった。

今や、客車の定期列車は北斗星(上野駅~札幌駅)・日本海(大阪駅~青森駅)・あけぼの(上野駅~青森駅)・はまなす(青森駅~札幌駅)だけだと思う。

トワイライトエクスプレスとカシオペアという頻繁に運転される臨時列車を入れても本当に少ないですね。


客車のメリットだが、電源方式によらず機関車を付け替えれば良いというのが最大のメリットだろう。

電化されているところは電気機関車で、されていないところはディーゼル機関車で引けばいい。

もしそれがなければ東京とか大阪から札幌行きの列車は走らせられないだろう。

本州は直流・交流60Hz・50Hzなどの違いがあっても電化されているところを走れるが、

北海道に入ると函館本線は電化されていない。だからここを走る特急はディーゼルカーだ。

もし客車じゃなければ延々とディーゼルカーで走るしかないが、それこそめんどくさいだろう。

あとエンジンやモータの音がしないから静かなはず。

けど最近の電車はモータのない車両も多いしね。JR西日本は3両に1両だけ電動車というのが基本だし。

かえって先頭だけで引っ張るから加減速時の衝撃が激しくて乗り心地が悪いという話もある。


客車列車のリストを見れば分かるが、どれも寝台列車ということになる。

はまなすは急行だし座席車もあるが、まぁ寝台もあることには違いない。

じゃあ寝台列車はすべて客車なのかというとそんなことはない。

2つの反例がありまして、きたぐに と サンライズ瀬戸・サンライズ出雲 と言う列車がある。

きたぐに は座席にも寝台にもなる電車を使っている。これは急行だし座席車もあるが、寝台を提供していることに違いはない。

サンライズ瀬戸・サンライズ出雲は明らかな寝台列車やわな。けど電車だ。

ここからも分かるけど、別に電車でも不可能ってわけじゃないのよね。

ただ、全部電化されてないといけないし、もしかすると交流電化だと厳しいかも知れない。

交流電化に対応する場合、部品数が増えるし、なにより特別高圧を扱うのでいろいろスペースを食う。

床下に機器があるといろいろ制約が出てきますからね。

もし機器がなければ二階建てにしてスペースを確保できるのだが、そう言う車両が減るのは都合が悪い。

そんなわけで現在の日本ですら客車が適する場面というのはやはりあるのではないかと思っている。


そう思ったからか。JR東日本はとうとう新しい電気機関車を買ったらしい。

どうもずいぶんガタが来ていたらしい。故障が起きて困るから新しいのを買ったそうな。

旅客鉄道会社の発足後、初めての電気機関車ということらしい。

その電気機関車は、同じJRグループ、JR貨物の電気機関車と同じ型らしい。

なるほどね。確かにJR貨物なら機関車たくさん持ってますもんね。

これには驚いたが、それほどに古かったということだろう。


しかしJR東日本の資金力には恐れ入るな。さすが東京大都市圏でがっぽり儲けてるだけのことはある。

特に北海道新幹線が開通すれば不要になる可能性もある機関車をよくも買うなと。

まぁいらなくなってもJR貨物に売り渡せば済む話ではあるのだろうけど、それにしてもね。

とりあえずはまだ当分は客車は現役だなと感じた、JR東日本の買い物でした。

非拘束名簿式比例代表制のいいところ

参議院選挙があるといつも出てくる話題が一票の格差だ。

鳥取県選挙区と神奈川県選挙区で5倍ぐらいの格差があるとか何とか。

選挙区選出を維持する限り、これを解決するためには府県界をまたいで選挙区を設定する必要が出てくる。

が、それは現実的ではない。そんなわけで放置しているのが現状。


もし、これを解決する手段があるとすれば、都道府県ごとの選挙区をやめて全国を1つの選挙区としてやることかな。

この場合、一票の格差を気にする必要は無い。

今の参議院議員選挙は非拘束名簿方式比例代表制でも議員を選んでいるのでこれに統一するということね。

過去には、1947年~1980年にやってた全国区制とか、1983年~1998年にやってた厳正拘束名簿式比例代表制とかあった。

どれも全国を1つの選挙区として議員を選ぶ方法には違いないけど、いろいろ違う。


全国区制は大選挙区制の一種ですね。

定数が2人以上なら何でも大選挙区制だが、それにしても全国区は選出する人数が多すぎる。半数改選で50人とか。

選挙区が広すぎて選挙運動にかかる費用が高すぎるとかそういう問題があった。

あと、死票が多いという問題もあった。

大選挙区制の特徴として小選挙区制よりも死票が少ないというものがあるはずなのに死票が多いとはこれいかに。

上位で当選した人と最下位で当選した人の得票数の差はとても大きいが、この差というのはなくても当選できたということになる。

すなわち無駄に投じられた票だということになる。だから死票が多くなるという話になったわけだ。


その後、選挙費用がかかりすぎるなどの理由で厳正拘束名簿式比例代表制へ移行された。

ここでは政党などの名前で投票して、そして政党などの得票数に応じて政党などに当選者数が割りあてられる。

そして政党などから事前に提出された名簿の順番に割りあてられた当選者数だけ当選させると。

そういう仕組みなんですね。

さっき取りすぎたら死票になるという話があったが、比例代表制なら政党などの得票数に応じて当選者数が決まるのでそういう問題は無い。

しかし、問題が2つある。1つは具体的な候補者で選ぶことは出来なくて政党の名前でしか選べないこと。

有権者と立候補者の距離が遠いと言うことですね。そういう問題は確かにあるだろう。

それと似たような問題だが、候補者の当選する順番は有権者が決められないと言うことがある。

衆議院議員選挙の比例代表選挙区では政党の名前でしか選べないけど当選する順番は部分的に決められる。

小選挙区と重複立候補してる人は同じ順位にすることができて、その当選する順番は惜敗率で決まる。

けど参議院ではそれすらなかった。これこそ厳正拘束名簿式。


2001年以降導入された非拘束名簿式比例代表制は、当選する順番を有権者が決められるようにしたもの。

立候補者の名前を書くか、政党などの名前を書くかできる。

立候補者の名前を書いたら、属する政党などの票としてカウントして、政党などごとに集計して当選者数を割りあてる。

そして政党などごとに立候補者の得票の順番に並べて、割りあてられた人数分だけ当選とすると。

具体的な候補者を選べるところは全国区制に戻ったような気がするが、

ある立候補者が票を取りすぎてもその政党などの当選者数を増やせる点で優れている。

具体的な候補者に投じることができるようになったので、候補者のポスターも貼られるようになった。

個人の家に貼ってあることが多いですね。

そういう風にしてある程度は候補者との距離も近づいた、けど政党の名前を書いてもいいのであんまり変わってない気もするけどね。


非拘束名簿式比例代表制だけになったらどうなるか。やはりいくつか問題がある。

1つは政党などに属していない場合は立候補できないこと。

これは大問題ですよね。今は選挙区でなんとか立候補できてるけど。

立候補できる政党などには条件がありまして、今のところ全く新しく出来た団体だと10人の立候補者を立てない限り立候補できない。

もし比例代表だけに統一するのなら1人で足りるようにする必要があるかな。

ただ、今の選挙区に比べればおそらく当選しにくくなるだろうね。

1つは選挙運動の問題。当たり前だが、それぞれの候補が全国を回るのは厳しい。

今は、選挙区の人が比例区も宣伝してたりする。ポスターとか見れば分かりますよね。

ところがそれができなくなる。果たしてどうやって選挙運動をしようかという話になる。

地域ごとに分担して立候補者が回ることになるのかな。

最後に、比例代表制の仕組み上、1つの政党が過半数を得るのはいまより難しくなると言うことがある。

しかしこれはあまり問題ではない。1つの政党が過半数を取るのは衆議院だけでええと考えよう。

参議院には参議院のやり方がある。解散もできないんだしあんまり極端な結果が後にも残ってしまうのも問題がある気がするしね。


僕がこういうネタを書くときは大体これいいなと思ったから書くわけですが、

非拘束名簿式比例代表制が始まったとき、これいいなと思ったものです。

まぁそういうわけでこうやってネタにしたわけですけどね。

あ、けどいいことばかりじゃないとも思ったんだ。開票の手間が大変だよねってこと。

帰りの電車で市町村の職員か、そういう人たちが「参議院だから比例区の開票は大変だ」と言っていた。

やはりそれが現実か。しかし、当選する順番が選べるためには止む得ないことなんですよ。きっと。

グループ報告会から学べたこと

今日はグループ報告会がありました。

各々が卒業研究について発表して、それについて質問があるわけです。


発表自体は事前の練習通り概ね5分で済んだ。

そこからの発表は練習のしようもない。

よく理解しているかどうかということに尽きる。

今回、このようなことを質問された。

  • マイコンで行う場合に比べてどれぐらい早いか、数値で答えられないか
  • 実際に動き検出を実現するに当たって、どれぐらいの間隔で計算するのか

と言う内容で、正直どっちも答えられんわ。だって材料が足りないから。

特に2つ目の質問は今後検討したいという答えになる。

こんな学生は多かったというのが実際のところ。


今回のグループ報告会の意義は2つあると考えている。

1つは、卒研のやることについて整理するための区切り。

ここで一旦卒研のやりたいこと、その背景、これからやることなどなどを整理することが出来る。

大切な事なんだろうけどなかなかやらん。そこで一旦立ち止まってみようと。

もう1つは、いろんな教員から質問を受けてみることだ。

その会場にいたのは分野が違う人も多いわけだけど、そう言う人が質問するわけですよね。

なるほどな、こういうことに注目するのか。

他の学生に対するからもこういうことが読み取れますね。


この先、中間発表会が10月にあるはずです。

そこでも質問があります。そこでどういうことを考えていけばいいかなと参考になると思った。

そう言う意味では今回の報告会の意義はそれなりにある気がする。


しかし、おもしろい研究テーマも多いですね。

お隣の研究室の有機薄膜太陽電池の研究のネタの発想には驚いた。

そんな研究の行く末はどうなるか。楽しみですね。

その最終的な結果は、全員で卒業研究発表会で聞くことが出来る。来年の2月が楽しみだ。

新しい税金の仕組みについて考えてみる

最近、消費税を上げましょうという話になっているが、これはなかなか簡単ではない。

消費税は、消費するところで税金を払うので捕捉率が高いのが特徴だが、逆進性があるとされている。

逆進性っていうのは低所得者ほど税率が高くなることですね。高所得者ほど税率が高くなる累進的な仕組みが望ましい。

そこで、所得税などもあわせて考える必要があるというようなことを、政府や民主党の議員は言っている。

その仕組みの設計、準備などなどに2年以上はかかるだろうという話である。


民主党は税金関係のことについて様々なことを言っていまして、今の発想とはかなり違うものも多い。

民主党政策集 INDEX2009 税制

ここで特に重要と思うことを列挙すると、


まず、消費税についてだが、今回上げたいという話になったがさっきも書いた通り逆進性があるという問題があった。

そこで、給付付き消費税額控除を導入したいと書いてある。

日常生活に必要な消費の分の消費税に相当する額を所得税から引くとか給付するとかするということ。

払っている消費税と給付付き消費税額控除を差し引きした実効的な税率は低所得者ほど低くなる。

そう言う仕組みです。さすがに消費税率を上げるならこの仕組みは必要だと言うことらしい。

逆進性対策のための制度としてはかなり効果が高い方法らしい。生活必需品の税率を下げる方法は手間がかかる割には効果がないとか。

ただ、効果を上げるためには給付付き消費税額控除の金額を多くしたいが、そうすると税収が減る。

そこらへんのバランスが難しいところで、このあたりは検討が必要。

ところで、消費税の実効的な税率の差ってなんで生じるのか気になってたのだが、

土地の購入・保険料などは消費税がかからないんですね。あと貯金すれば消費しないので税金がかからないね。

高所得者ほどこういう消費税のかからないところに金を投じる傾向があるのでしょう。これが逆進性のもとかなと。


さて、ここで所得税が出てくる。

この所得税の所得控除って制度がよくない。さっきの政策集によれば

同じ38万円の所得控除を適用した場合、高所得者が10万円を超える減税になるのに対して、低所得者では2万円の減税にもなりません。

所得控除によって具体的に何円減税になるかというのは、控除額×税率と言うことになるだろう。

高所得者ほど適用される税率は高くなるのだが、そうなると高所得者ほど減税される。これがよくない。

そこで所得控除から税額控除にするべきだと書いてるわけだ。確かにそれは言えてる。

しかし、税額控除でも払う税金がないほどの低所得者は得しない。そこで税額控除が税額より低くなればこれを給付すると。

これをセットにしたのが給付付き税額控除制度のこと。


この実践が子ども手当ですわ。所得控除を無くす代わりに給付を行うと。

今のところは独立した仕組みで給付を行ってるけど、将来は所得税に統合されるはず。

このほかに、さっき書いた給付付き消費税額控除や基礎控除の代わりになる税額控除が考えられている。

基礎控除の代わりの税額控除とかは生活保護の機能の一部を取り込むことができるようだ。

生活保護ってのは生活保護水準と所得の差が給付されるので、所得が増えても手取りが増えないという問題があったのだが、

このあたりを給付付き税額控除の仕組みを上手く使って解決したいということらしい。


そこで、出てきたのが納税者番号の話。

現在、サラリーマンは所得が完全に捕捉されてそれに応じて所得税を源泉徴収で払っている。

自営業者は自分で申告して所得税を払っている。

それはいいのだが、利子などの所得の所得税は申告せずに分離課税で支払っている。所得税15%・住民税5%の計20%ですね。

分離課税は簡単でいいのだが、一定の税率というのは所得が高い人ほど得をする。

さらにさっきも書いた通り所得の多い人はたくさんの投資をして、それで利子や配当や株式の譲渡所得でたくさんの収入を得る。

それが分離課税で安い税率で済んでるというのなら、そりゃ不公平だという話になる。

さっきの政策集には分離課税より総合課税のほうが望ましいとは書いてあるが、今すぐに変えたいとは書いてないな。

それはさておき、高所得者については給付付き税額控除をカットしたいが、今の制度では捕捉率がよくないと。

そこで、給与所得だけじゃなくて、利子などの所得も納税者番号で捕捉したいと。そういうことですね。

捕捉できるようになれば分離課税から総合課税という方向に向かうかもね。


ただ、納税者番号の仕組みはとても手間がかかる。国も情報を送る側も手間がかかる。

果たして、それ以上の税収が得られる仕組みなのかというのは考えないといけない。

あと、現在のところ、全ての住民に振られているコードとしては住民基本台帳法にある住民票コードしかない。

しかし、これは役所が定められた目的で使うときにしか使ってはいけないことになっている。

法律を改正すれば済む話だが、今のところ住民票コードは住民基本台帳カードにすら書いてない秘密の番号なので難しい気がする。

政策集には税・社会保障共通の番号を導入したいと書いてあるが、今ある中では基礎年金番号が一番近いですね。

ところが基礎年金番号は20歳以下には振られてないし、1人の人に複数の番号が割りあてられたり質が悪い。

新しく割りあてると金がアホみたいにかかるし、果たしてどうするかが問題だ。

番号無しでもできるはずだが、まぁこのあたりは捕捉率との兼ね合いかな。


これらの制度と年金というのは関係が深い。

民主党は、現在の国民年金に相当する基礎の部分を消費税で、厚生年金などに相当する上積み部分を職業によらず一元化したいと言っている。

国民年金の保険料ってのも不公平なもので所得によらず一定なんですよね。

なので低所得者ほど負担が重いのだが、消費税は所得の低い人は少なく、所得の多い人はたくさん払う。< /p>

その点では合理的ではある。まぁそのためには消費税率をなんぼにしないといかんのかが問題だが。

上積み部分は、国民年金基金(自営業者)・厚生年金(サラリーマン)・共済組合の長期給付事業(公務員)に分かれている。

これを一元化するわけだが、そのためには所得の捕捉率を高める必要があるようで。

自営業者にもサラリーマンと同じように所得に応じた保険料を設定する必要があるからですね。


民主党の税金関係の発想はサラリーマンや低所得者にとっては得、高所得者や自営業者には損になりそうな内容が多い。

まぁしかし税金ってのは本来そうあるべきものですからね。そう言う意味では正しいと言えるのかも。

ただ、これとセットで挙げられてるのが法人税率の引き下げですからね。

払える人ほどたくさんの税金を払えという考えによれば法人税とか高いほどいいと思うんですけどね。

にも関わらず下げると言ってるのは、日本の法人税率が高いかららしい。

日本の法人税率は30%、法人住民税とあわせて40%程度の税金を払ってるが、これはアメリカと同じく世界最高レベルの高さらしい。

法人が国外に逃げるのは簡単なので、そうやって日本で法人税を払うのを避ける傾向があるらしい。

そうなると余計に税収が減ると。そういうことが背景にあるらしい。

しかしあんまり納得の行く話でないのは確かなこと。よそも下げたからうちも下げるっていうのが気に食わん。

ただ、今のところ税金払うぐらいなら赤字にしてしまえとか、税収が余計に減ってるだろという心当たりは多いので、

これらが解決して税収が増えれば大成功なんですけどね。


いろいろ書いてきましたが、様々な事柄にはよいこと悪いことがあります。

そこを考えて、果たしてどっちの方がいいのかなとじっくり考えることが大切ですね。

僕はこれらの事柄について概ね理にかなった話だとは思ったけどね。

それにしても今までと違う点が多すぎるので、これらの実現には2年では足りそうもないな。

いやはや、どうなることやら。その前に参議院議員選挙か。

印紙税の節税テクニックの実践

今日、7万円ほどの買い物をした。

まぁ金券ショップでツーリスト旅行券を買ったのだけど。

額面の98%でも普通にきっぷを買うよりはよっぽどお得ですしね。

そんなわけで最近活用している。


それで買うと、千円券たくさんとレシートが3枚渡された。

千円券たくさんは在庫の都合らしいが、レシート3枚はおかしいだろ。

と思ってレシートを見ると理由はすぐにわかった。印紙税の都合ですね。


印紙税というのは課税文書にかかる税金のことで、領収書も課税文書になる。

売上代金の領収書の印紙税は100万円以下が200円となっている。

しかし記載金額3万円以下の場合は非課税となっている。

だからスーパーでにんじん3本買ったぐらいでレシートに印紙税はかからないわけだ。

しかしこれが3万円を超えると印紙税がかかることになる。

そうなると店が収入印紙を貼るとか、申告納付で印紙税を納付することになる。


7万円分の旅行券を買うと記載金額68600円の領収書を出してもらえるのが当然である。

そうなればそのレシートに200円の収入印紙を貼って消印するとかして印紙税を納付する必要が出てくる。

けど、これを3万円未満になるように分割すれば印紙税を納付する必要は無くなる。

というわけでこれを29400円と29400円と9800円に分割して発行したわけです。

そうすればそれぞれは3万円未満なので非課税になると。そういうこと。


この3枚の領収書がセットで1つの課税文書であるという考えで見れば脱税ということになるが、

税務署の見解によれば分割は問題なくて、それぞれについて印紙税額を考えればよいと言うことらしい。

というわけでこれは合法な節税テクニックと考えて良いようです。

実際のところ、1回の買い物の領収書を分けて発行すると言うことは時々あることです。

研究室のバーベキュー分の領収書と、個人的な買い物の領収書を分けてもらうとかね。

そうやって分けたそれぞれの領収書が1枚で1つの文書だというのは疑う余地はないでしょう。

それと同じように考えれば、さっきの領収書はばらばらで考えて良いと言うことになりそう。


しかし、こういうのはまともなお店ならやらない方がいいですね。大変みっともない。

ただ、金券ショップとか売上金額の割に儲けが少ないから、印紙税回避するかしないかの差はもろに出てくるんでしょうね。


それにしても印紙税はわけのわからん税金だ。

多分、商取引について課税するために文書に課税することにしたんだろうが、回避する方法が多すぎて不公平だよね。

売上代金1500万円の領収書は4000円の印紙税がかかるが、これを銀行振込で払ってもらうと節税になる。

銀行で3万円以上の振込の手数料は他行からでも630円ぐらい、自行なら420円ぐらいか。

振り込むと銀行から領収書が発行されるが、1500万円+手数料の記載金額の領収書なのでもちろん課税される。

だけど、1500万円は銀行にとっては売上代金じゃないので、銀行にとっての売上代金は手数料分だけになる。

手数料は普通100万円以下なので、印紙税は200円しかかからない。その結果として手数料はその程度で済んでいる。

同じような取引なのに国に入る金額は1/20になってしまう。

さらに言えば、口座間の振込を行えば、印紙税は納めなくていい。口座間の場合、振込手数料が安い背景にはこういうこともある。

そう考えると印紙税の意義はようわからん。


ようわからん税金でも脱税すると犯罪ですからね。

まぁそんなわけで真面目に払うか、節税テクニックを駆使して回避してみて下さい。

そのどっちかですよ。

無理矢理10を作る方法

4つの数字を組み合わせて10を作れというとかそういう問題はよくある。

1,2,3,4 なら 1+2+3+4 とかね。

しかし、なんでもできるのかといえばそんなことはない。

テンパズル (Wikipedia) が詳しい。こんな風にリストになってるとは詳しいな。

例えば1,1,1,3は作れないらしい。


けど、べき乗などを使えばたやすく解けてしまう。

3^(1+1)+1とかね。

8,8,9,9は平方根があれば 8/8+√(9×9) とかできる。

しかし、そうでもない問題もある。0,0,0,0とかね。

普通に考えれば0ばっかりから10を作るのは無理やわな。


この謎に立ち向かっていた。

階乗を使えば 0!=1 とできる。なので、例えば0,0,1,8はこれを使えば 8+1+0!+0と解ける。

まぁ階乗とかせこい話だけどね。

それにしても0,0,0,0から10が作れるとは思えない。

3ぐらいの数字が得られればなぁとおもったら、ちょうどいいものがあった。πですね。

cos-1(-1)=π だから、これを使えばいけるかもしれんと。

{ cos-1(-0!) }(0!+0!)2=9.87、しょうがないから小数点以下切り上げをする天井関数を使いますか。

⌈{ cos-1(-0!) }(0!+0!)=⌉+0=10 と求まった。

べき乗は使うわ、階乗は使うわ、arccosは使うわ、天井関数は使うわ、正直ひどい答えですね。


他にも答えがあるのかも知れないけど、まぁ普通には解けんでしょうね。

しかしそれでもなんしか答えが出てくるのならおもしろいじゃないですか。