久しぶりのローカル線

今日は両親と弟とともに祖父母のところに出かけていた。

先月はいろいろバタバタしていたようだが、それも少し落ち着いたので。

僕はもともとこちらに来る予定があったので、それならということだった。


行きは父の運転する自動車で行ったのだが、僕以外は次に行くところがあったので、

それなら1人で電車に乗って帰るわということで、近くの駅から電車に乗って帰ることに。

電車で行き来するのは久しぶりだが、かつては夏休みのときなど電車で移動していたものである。


以前はいかにも食券の券売機という感じの機械できっぷを買っていたが、

今はタッチパネル式の券売機が入っていたが、現金で裏が白いきっぷを買うことに違いはない。

ちなみに日付表記は「19.-4.30」だから、西暦表記になっていた。

もしかしたらそれも動機だったのかもしれない。さすがにそれぐらいなら買い換えは不要だろうが。

10分ほど待てば電車が出るところだったので、ちょうどよかった。


この時期は観光客の利用も多かったが、この路線の利用者のメインはやはり学生。

今日は休日だけど、部活帰りの学生が乗り込んでいた。

揺れが多いのはいかにもローカル線だが、順調に走って行く。

終着駅が近づくときっぷ売りの人が乗り込んできて、終着駅手前できっぷを回収して回っていた。

もともと終着駅手前できっぷ売りの人が乗り込むのはやっていたけど、

今はきっぷを回収するところまでやるようになったんだね。


老朽化した設備の置き換えも進めているのだが、手が回らないのが無人駅のようで、

看板の書き換えができないのか、看板の上にラミネートした紙を貼り付けてあった。

とりあえずは困らないけど、みすぼらしい。

そういうところは気になるけど、今日も元気に走っているようだった。

本当の田舎と言ってもよいか

弟が就職するにあたって引っ越したのだが、なかなかの田舎とは聞いていた。

今日は、そんな弟の地元に出かけていた。


というわけで、やってきたのだが工場の目立つ山間部という感じだった。

立ち並ぶ工場の1つが弟の職場である。

最初は自転車と列車で通勤していたようだが、あまりに不都合ということで自動車を買ったようだ。

市街地には大型スーパーがあり、ここが生活のよりどころとのことだった。

ただ、買えるものが限られるのが実情で、隣接都市に買い物に行くことも多いとのこと。

20kmほど離れたところに2つ都市があり、それぞれ地域の中核都市とのことで、

そんな2つの都市に挟まれているのが商業集積のない理由だろうとは言っていた。

そんなわけで必要時には1時間弱かけて、買い物に出かけているらしい。


日常の買い物は隣接都市までで済むし、通販も大いに活用しているようだが、

映画を観に行くなど、足りない場合は、近くの大都市である京都へ向かうことになる。

列車でも行けるのだが、本数がやや限られるのと、それなりにお金がかかるらしく、

なんとなく駅に行って、通勤電車に乗り込めばいけるというほどのことではない。

一方で、駐車場代は課題だが、自動車で京都に行くのも選択肢だとのことだった。

どちらも一長一短あるので、目的に応じてということだが。


もともと住んでいたのは大都市圏の外縁部、都会とは言えないが、この程度で田舎と言うのもどうかとは思う。

商業集積が充実しているので、かなりの買い物は市内で済んでいた。

それで足りずに出かける場合も、大阪まで電車で容易に行けた。

基本的には駐車場の都合もあるので、大阪へは電車で行くことになる。パーク&ライドも盛んである。

行きは時刻表を見て駅に行っていたが、帰りに時刻表を見ることはないぐらい。

比べてみるとずいぶんな差であることがわかる。


話を聞くと、勤め先の人でも市内に住んでいる人はそこまで多くないらしい。

「○○とか○○に住んでいる人が多い」という話を聞くと、けっこう離れた都市をいう。

どうも高速道路を使うと、現実的に通勤できる距離らしい。

でも、確かにそのあたりの都市なら利便性は圧倒的に高いこともわかる。

通勤はちょっと大変そうだと思ったが、家族の生活も考えればよっぽどよいということらしい。

これだけの工場があるのに市内の商業集積が充実しない背景の1つかもしれない。


そんな弟の職場だが、将来的に移転する予定があるらしい。(事業所がなくなるわけではない)

移転先の事業所で勤めている同期は自動車なしでも生活できるとのことだった。

それなりの車社会という印象もあるので、車が邪魔になるほどではないと思うが、

一方で、日常の買い物は自転車で足りるんだろうし、電車に乗れば大都市にも行けるから困らないのだろう。

具体的な移転時期は決まっていないようだが、ここで暮らすのもそう長くは続かないのかもしれない。

かといって近年中と期待できる状況ではないらしいけど。


大都市圏の広がりというのは思っている以上に広いが、そこから外れると一気に不便になるという一例だと思う。

といっても、地域の中核都市にはそれなりのものはあるようだし、

近くの大都市である京都には普通に日帰りできるし、その程度でもあるんだけどね。

ただ、市内に勤めている人ですら住むのはちょっと……と思われるのはきついよね。

通勤距離を伸ばせば大都市圏が見えてしまうというのも要因なのかもね。

植物園と動物園

今日は名古屋経由で親元まで。

さすがにこの時期はバスというわけにはいかないので、新幹線で。

ちょうど昼時だったので弁当(市内のコンビニで買ったサンドイッチ)を持って乗り込んだ。

この時期だと普通に乗車券・指定券を買うよりも、EX-ICの方が1000円以上安い。

EX-ICだとタッチするだけで通れるから、券売機の混雑とも無縁だし。

まぁ品川駅はEX予約の受取に苦労するほどではなさそうだったが。


名古屋駅に降り立つとおそろしい混雑だった。

コインロッカーもないなぁというわけで、重いリュックサックを抱えたまま次の目的地へ。

ドニチエコキップを買って、東山線に乗って向かったのは東山動植物園である。

植物園側の星ヶ丘口に向かうと、ずいぶん閑散としていた。

券売所も窓口1つだったし、もともと人が少ないようだ。

ドニチエコキップを出すと割引になるので、名古屋駅から往復して動植物園に行くだけでもドニチエコキップの方がお得だ。


東山動植物園は森林が広がる丘陵地帯にある。

市街地からは近いが、都市の中にある動物園・植物園という感じではない。

大阪の天王寺動物園と長居植物園とか、まさに都市型の動物園と植物園だけど、ああいうのとは全く違うね。

森林も展示物の1つであり、そこで暮らす野鳥(カラスばっかり目立つが)もそうである。

もちろん、温室の中など、特徴的な植物も展示されてますけどね。特にサボテン類が充実していた。

動物園に近づくと人が増えはじめ、動物園にすっかり入り切ると人だらけ。

やっぱりそうだよね。


東山動植物園といえばコアラだよね。

やはりひときわ人が多いと思えば、そこはコアラ舎だった。

コアラの飼育はとにかくお金がかかり、コアラ1頭あたりのエサ代は名古屋市長の給与より高いというほど。

それもこれも、コアラを飼育するにはユーカリの栽培が必要だから。

他に代替出来るものはなく、オーストラリアからユーカリを移入して栽培するしかないというから大変だ。

そんなことがコアラ舎の入口で詳しく説明されていた。

苦労は多いが動物園の人気者だし、東山動植物園では繁殖も順調なようで、

さすがにコアラといえば東山動植物園と言われるだけのことはある。


一方で、戦後まもない頃は、ゾウ目当てに全国各地から東山動物園にやってきたのだという。

今では信じられないことだが、日本でゾウを飼育しているのが、東山動物園が唯一だった時期があるからだ。

戦時中に空襲時に猛獣が逃げ出して混乱するのを防ぐという名目で大型の動物は殺処分がなされた。

このあたりは動物園により多少判断が異なり、東山動物園ではライオンとクマなどは対象だったのだが、ゾウは対象にならなかった。

ただ、それでも問題だったのが食糧難、ゾウのような大量に食べる動物を生かすのはとても難しかった。

そんな中で、なんとか生き残れたのが、東山動物園のゾウ2頭、エルドとマカニーだったのだという。

他の動物園に1頭を貸し出す計画もあったが、これは実現できず、

それならと「ゾウ列車」という臨時列車を仕立てて、全国各地から名古屋に子供たちがゾウ目当てにやってきたのだという。


あと、ユニークだと思ったのが「世界のメダカ館」という展示施設。

淡水魚水族館としては、この規模でもかなり珍しい部類のような気がする。

名前の通り、展示物の大半はメダカの仲間(一部それ以外の淡水魚もいる)ということで、

小さいのが多くて、じっくり見て回るとこれだけでもかなり時間がかかりそうだった。


夕方になると動物も帰っていくので、そこらへんで去ったのだった。

動物園に出かけるならあまり遅いとダメだなと思ったが、まぁなんとかなるぐらいの時間だったので。

かつては路面電車のような駅名

今日は千葉に出かけていた。

目的地は京成の千葉中央駅から近い、というか駅ビルなんだよね。

その前に東京・上野公園にいたので、素直に京成で行った。


千葉中央駅の1駅前は京成千葉駅だが、かつては国鉄千葉駅前駅という名前だったらしい。

その当時は千葉中央駅が京成千葉駅だったのだが、

1987年4月1日に両駅とも現在の駅名に改められた。

ということは、3月31日の京成千葉駅と4月1日の京成千葉駅は違う駅だったということ。

なんと即日で入れ替えたという。なかなか怖いことするなぁ。


国鉄千葉駅前駅とか路面電車の駅名のようだが、そういうわけではない。

太平洋戦争前、京成千葉駅はまさに千葉市中心部、現在の千葉公園付近にあったらしい。

千葉市街は空襲で壊滅的な被害を受け、戦後に区画整理が行われた。

このとき、千葉駅周辺の国鉄の線路を付け替えて、東京方面と内房線を直通運転できるようにして、同時に国鉄千葉駅も移転したのだが、

その過程で京成千葉駅は移転を余儀なくされ、およそ200m離れた現在の千葉中央駅の場所に移転した。

なおかつ、国鉄千葉駅に隣接して新駅ができたのだが、それが国鉄千葉駅前駅だったという。

京成からして見れば、国鉄の事情によって、駅は移転するわ、新駅は作らなならんわという感じだったのかもしれない。


1987年に国鉄千葉駅前駅を京成千葉駅に、京成千葉駅を千葉中央駅に改めた理由は同日に国鉄がJRになったからだという。

動機はそうだったようだが、もはや京成にとっても国鉄千葉駅前駅が千葉市を代表する駅になっていたのだろう。

確かに当時の京成千葉駅(現 千葉中央駅)は中心部にあったが、国鉄千葉駅もそんなにはずれにあるわけではない。

そのため、国鉄千葉駅を軸にして、千葉市街は発展していったので、千葉の玄関口というにふさわしい駅になっていたのだろう。

さらに言うと、国鉄千葉駅前駅の開業と同時期にそごうが開店したのだが、ここはまもなく千葉市一の百貨店として賑わうようになった。(現在は千葉市唯一の百貨店)


他社の名前を付けた駅名としては、野田阪神駅(Osaka Metro)と三条京阪駅(京都市交通局)が知られている。

ただ、どちらも公営交通で、路面電車時代の駅名を継承したという経緯がある。

野田阪神については、JR野田駅との区別として周辺を表す地名として広く使われている。ちなみにJR野田駅との乗換駅は玉川駅である。

ちなみに野田阪神にはJR東西線の駅もできたが、仮称は野田阪神駅だったが、これはさすがに周辺の町名から海老江駅と命名されている。

三条京阪もバスターミナルの名前などとして定着しているし、東西線は京阪京津線を継承しているので京阪は他社とも言えない。

あと、三条京阪という呼び方は、通り名の組み合わせで交差点を表す慣例に従ったものという説もあって、

かつて地上を走っていた京阪電車(地下化されて川端通になった)を通り名のごとく使っていたのもあるらしい。


ところで、どうして千葉に出かけていたのかというと、

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」の仙台公演のライブビューイングのため。

チケットを買おうと思ったら、南関東の全会場が売り切れになって困ったのだが、

後に追加上映館が出て、それで買えたのが千葉中央駅ビルに入っている「京成ローザ⑩」だった。

ゴールデンウィークというと映画館のかき入れ時だろう。ゆえに上映館の確保に苦心したのだろう。

そんな中でなんとか確保できた1つが 京成ローザ⑩ だったのだろう。

ゴールデンウィークはライブビューイングも大変だが、遠方から仙台を向かう人は、交通機関・宿泊施設の混雑に苦しめられたという。

不意にデータ容量が足りなくなった

おととい、Y!mobileから「契約データ容量が残り200MBとなりました」と連絡が来た。

最近受けとってないが、月末だし……と思ったが、いやおかしい。

というのも、以前このメールを受け取っていたときは、スマホプランMのデータ容量が3GBだったときのこと。

(一方で当時はキャンペーンで3GB分の増量があったので、ここから3GBまで超過しても速度制限はかからなかった)

その後、スマホプランMのデータ容量が6GBに拡張され、まずオーバーしなくなったのだ。

それでMy Y!mobileを開いて見ると、契約がスマホプランSで、契約容量が2GBになっていた。


なんで変わってしまったのか。

心当たりは1つしかなくて、それは端末を買い換えたこと。(cf. 新しいAndroid One)

Web上にアップロードされている契約書面を確認すると、確かに基本プランがスマホプランSに変更されていた。

オンラインショップで端末を買うだけで料金プランが変わるのは想定外だったが、

選択するべきところを正しく選択せず、スマホプランSに変わってしまったのだろう。


低速化されても、かつてのBB.exciteモバイルLTEの混雑時間帯に比べれば通信が成立するだけマシな気もしたが、

画像データの転送が遅く、さすがにこれでは……ということで超過料金を払うことにした。

スマホプランSはMと比べて、1000円(本体価格)安いので、1GB分の超過料金を払ってトントン。

ここまでで済めば、プラン変更の実害はない。


25日間で2GBだから、このペースで残り5日使うと400MBという計算だが、

明日は出かけるし、あさってからは旅行である。

家の外にいると使用量が伸びるので、果たして1GBで足りるかという懸念はある。

そう考えると1GBの超過で済むかという問題はあるが、節約に努めればなんとか。

幸いにして旅行の移動中には、長らく聞けずじまいになっていたドラマCDなど聞こうと思っていたし、

移動中にむやみにデータを消費しないようにすれば、なんとかならんかなぁ。


ちなみに今は旅行に向けて冷蔵庫の中身を整理中である。

不在期間が長いので、調味料以外はほとんど使い切らないといけない。

今回は、あまり無理なく冷蔵庫の中身を減らせていて、大した帳尻合わせも必要になっていない。

先週は冷蔵庫の中身が多すぎてまずいと思ったが、計画的に購入して献立を決めたことで、きれいに着地できそう。

住居の機能を表す名前

新天皇の即位に伴って、とりあえず、皇居内に設けられている御所は仙洞御所、赤坂御用地にある東宮御所は赤坂御所となる。

実態は何も変わらないのだが、住んでいる人の立場が変わると名前が変わるということらしい。

仙洞御所は上皇の御所を表す言葉として伝統的に使われてきた。

同様に東宮御所は皇太子の御所を表す言葉である。


こういうことは過去にもあって、1989年~1993年頃にかけて見てみると、

1989年に昭和天皇が崩御されたとき、それまでの御所は皇太后の御所ということで吹上大宮御所と改められた。

大宮御所というのは皇太后の御所を表す言葉である。

そして、皇太子が天皇になったことで、東宮御所(現在の東宮御所と同じ)は赤坂御所になった。これは同じ。

その後、皇居内に新たな御所が建てられ、1993年に赤坂御所から転居した。

ゆえに、昭和天皇の御所と、現在の御所は名前こそ同じだが、建物は異なる。


一方、新たな皇太子(まもなく即位される予定)は、皇太子になったことを機に独立し、赤坂御用地内の赤坂東邸に引っ越した。

これにより、赤坂東邸は東宮仮御所と呼ばれるようになった。仮の東宮御所ってことだね。

その後、1994年に結婚した皇太子は、現在の東宮御所に引っ越している。

御所ができたことで、赤坂御所としての役目を終え、その後に改修を行って、改めて東宮御所となったわけである。

東宮御所→赤坂御所→東宮御所と行ったり来たりしているってこと。


新天皇の即位時点では最初に書いたとおりだが、この状態は長くは続かない。

天皇陛下の御退位に伴うお住居の移転等について (pdf) (宮内庁)

最終的には現在の御所はまた御所になり、赤坂御所に改められた東宮御所は仙洞御所になる。

いろいろ調べてみると、現在の東宮御所は現在の天皇が結婚して独立するにあたって、

新しく建てられたものだそうで、そのときの建物に戻ってくることになる。


ところで、先ほど東宮仮御所と呼ばれていた時期もあると書いた赤坂東邸だが、

皇族の仮住まいのために1984年に建てられた住居である。

比較的最近でも2008~2009年に東宮御所の建て替え中に使われているようだ。

秋篠宮邸に隣接しているという特徴も生かし、今後は秋篠宮邸を補完する役目に使われるそう。

秋篠宮邸は公務に使うスペースが不足するだろうということである。


さらに言うと、秋篠宮邸は現在、3年間にわたる大規模改修に入っている。

そのためにわざわざ隣接地に仮住まいを建てたんだよね。(建物は後に事務所や収蔵庫に転用予定)

今回の代替わりに伴う工事では、もっとも大規模なのが秋篠宮邸の改修だと思うんだけど、

秋篠宮邸は秩父宮邸を改修して使っている都合、老朽化が進んでいたので、これまでも改修構想があったらしい。

それを先延ばしにしてきた背景もあるようで、代替わりに伴ってといいつつ、そうでもない事情もあるらしい。


いろいろあるのだが、今回の代替わりに伴って、新しく住居を建てる必要はなく、

基本的には、現状、誰かが住んでいる家に住むということである。

住んでいる家を改修するとなると、仮住まいが必要になったりするが、それさえ許容できれば、

長らく使われていない空き家を改装するよりは機能的にもいいだろうし、新たに建物を建てるよりエコである。

よくよく考えてみると、吹上大宮御所という空き家もあるんだけど、さすがに今さら再利用は難しかったのだろうか。

もっとも仮住まいはやっぱり大変なんですけどね。

仮の仙洞御所は旧高松宮邸を改修して使うのだが、空き家を使えるようにする改修工事は相当の規模とも。

どちらにせよそれなりに大変だが、職員も多いし、公務のためのスペースも必要だから、何をやっても大がかりになるのは皇族の宿命か。

新名神はどれぐらい効いた?

長らく日本全国でもトップクラスの渋滞スポットとして知られていた中国自動車道の宝塚東・西トンネルだが、

去年3月に開通した新名神高速道路の高槻~神戸の開通で改善したとされている。

その効果を1年通して集計したデータが出ていた。

E1A新名神高速道路(高槻JCT・IC~神戸JCT間)開通後1年間の状況について  (NEXCO西日本)


高槻JCT~神戸JCTで発生した5km以上の渋滞回数を集計した結果、

新名神開通前は1年間で791回、新名神開通後は両ルートあわせて220回と、7割減となった。

220回の渋滞のほとんどは名神・中国道で発生したものだが、25回は新名神で発生した渋滞とのこと。

宝塚北SAへ向かう車で渋滞を起こしたなんてニュースもありましたね。

いずれにせよ、宝塚東・西トンネルの渋滞は大きく緩和されたことがわかる。

それでも渋滞はなくならないんだけどね。

新名神開通後は交通量が20%軽減されたが、それでも交通量が多い区間であることに変わりは無いので。


連休中の渋滞予測が掲載されているが、宝塚東・西トンネルでは最大10km、新名神では最大5kmと記載されている。

開通前は繁忙期には20km以上の渋滞が発生していた宝塚東・西トンネルだが、そこまでの渋滞予測はない。

一方で目立つようになってしまったのが、名神高速道路の東行、大津IC付近を先頭とした渋滞で、

4/27・28では最大で25kmの渋滞予測が書かれているが、これは高槻~大津がずっと渋滞ということを表している。


現状は京滋バイパスがこの区間の迂回路として機能しているが(第二京阪道路~京滋バイパスなど)、

京滋バイパスは線形などがあまり良くないので、交通量が集中すると容易に渋滞してしまう。

京滋バイパスが名神の渋滞緩和に果たす役割は大きいのだが、手に負えないのも見えてきている。

というわけで、現在、新名神の大津~高槻を全てつなぐ工事を進めていて、2023年度開通予定とのこと。(ちょっと疑わしいけど)

これが完成すると、第二京阪道路への接続、あるいは大津~高槻を通過する車は新名神に転換して、名神の渋滞も緩和されるはず。

京滋バイパスがあるということで後回しにされた経緯もあるのだけど、

第二京阪道路と前後の新名神が開通したことでミッシングリンクに見えるようになってしまったということですね。


近畿圏の高速道路で次につぶすべき課題は 阪神高速神戸線 なのは言うまでもない。

都市高速に限れば全国最悪の渋滞である。

根本的な解決は阪神高速湾岸線の全線開通だが、これはまだ見込みが立っていない。

ただ、幸いなことに新名神が開通したことで、宝塚東・西トンネルの渋滞もかなり緩和されたので、

中国道を経て、阪神高速北神戸線 などに入るという迂回ルートも使いやすくなった。

来月の阪神高速神戸線の湊川~京橋の工事でも、この迂回ルートに期待して、10日間の終日通行止めを行う。

阪神高速3号神戸線リニューアル工事 (阪神高速)

以前は中国道の迂回路に阪神高速神戸線が使われることもあったのだが。今後はむしろ逆にしていきたい。

新名神が開通して交通量が減ったら減ったで、また別ルートからの転移が見込まれるというのも厄介な話ですけどね。

タブレットとしてのWindows 10

職場で使っているWindows 7のノートPCの代替として、Windows 10のPCが納入された。

現在、勤務先で選定しているノートPCはタブレットPCとしても使えるものになっている。

画面はタッチパネルで、画面部分を外すと、それ単独でPCとして使え、希望すればタッチペンが付属してくる。


うちの職場ではあまりタブレットPCのニーズはないのだが、選定品がこれしかないのだから仕方ない。

とはいえ、タブレットPCとして使えることによるメリットもあるかもしれない。

ということで、いろいろ試してみた。


キーボードを外すと、タッチキーボードを使う必要がある。

最初、タッチキーボードを表示したら、横向きだと画面の半分以上を占有して邪魔なことこのうえなく、大きさも変えられない。

いくつかあるタッチキーボードのバリエーションのうち、片手入力用が専有面積が狭くてよさそうだと思った。

FMVサポート/[Windows 10] タッチキーボードのレイアウトについて教えてください。 (富士通)

ただ、このキーボード、日本語入力しかできなくて困った。すなわちアルファベットのまま入力できないと。

言語として英語を追加すると、英語の片手入力用キーボードと切り替えることができるので、そうすればできることがわかったが、ちょっと困った。

このキーボードをタッチペンで入力するのが、キーボードがない場合では最速の入力方法だと思う。

手書き入力もあるが、厳密な入力には適しないので。

ログインパスワードもタッチキーボードで入力するが、本来はWindows 10ではPINコードが推奨されてるんだよね。

ただ、会社のセキュリティポリシーでは使えないはずなので、普通にパスワード入力がいるのでめんどくさい。


タブレットとして持って使い続けると、発熱が大きいこと、少し重いことが気になる。

ノートPCの水準としては軽くて、画面部分だけ持ち歩くなら、今までよりはかなり軽く済む。

ただ、タブレットPCとして持ち続けて使うにはちょっと重い。

一般的なノートPCとしての性能を持っているだけあって、発熱もけっこうだし、電池消費もけっこう。

電池については、キーボード部分に2つ目の電池があるので、ドッキングしていると長持ちするが、タブレット部分だけだとちょっと物足りない。

かといって、机にそのまま置いて使うと首が痛い。電源ジャックの位置もイマイチ。

こういう場合は素直にキーボード部分も持ってきて使うべきなんだろうが。

ただ、タブレットPCを斜め置きできる台があれば、この問題は緩和できそうだが。


タブレット部分についている、唯一の外部接続端子がUSB Type-Cである。

DisplayPort Alternate Modeにも対応しているようだが、さすがに画面接続が必要ならキーボード部分を持って行く。

直接接続できる機器はないが、USB Type-Cのハブを付けてType-Aにすればいろいろ接続できる。

作業内容次第だが、タブレット部分だけでも、マイコンのデバッグとかできるかもしれない。

ここにマウスをつなぐこともできるが、まぁそれはタッチペンでいいかな。


ただ、全般的な問題として、Windowsのアプリはタッチでの操作をあまり想定していないということ。

タッチペンを使えば、それなりにできることもあるが、うまく操作出来ない部分もある。

あと、本来、タッチペンの長所である、手書きでの入力(文字認識もしくは画像でのメモ)はまだうまく使えていない。

文字認識はちょっと厳しいなと思ったが、メモは使えそうだとおもいつつ、なかなかきれいにメモできない。

短所を埋め切れていない部分、長所を生かし切れていない部分は大いにあるので、

しばらくはタブレットPCとして優先的に使って、どういう具合か調べてみようと思う。


Androidタブレットはもう6年以上使っているので、Windows 10のタブレット機能に期待する部分はけっこうある。

とはいえ、もともとタッチパネル前提のAndroidとWindowsではやっぱり違うし、

Windowsだからこそできることに、タブレットPCが適するかという問題はやっぱりある。

思っていたよりはできると思うが、課題はいろいろありそうですね。

魚を霜降りにするとは?

イトーヨーカドーで魚の「あら」が安く売っていて時々買っているという話を書いた。

「あら」を食べる

「マグロはあまりおいしく調理できなかったが」と書いたけど、

その後、調理方法も確立できて、最近では定番メニューになりつつある。

マグロのあらが安く買えれば、一緒にショウガを買って、それを炊くわけである。


いろいろレシピを調べて、試行錯誤して行き着いたのが次の調理方法である。

  1. 料理ばさみを使って、マグロを食べやすいサイズに切る
  2. ざるにあけて、熱湯をかけて霜降りにする
  3. 酒・しょうゆ・みりん で作ったたっぷりの煮汁に霜降りにしたまぐろを入れる
  4. 適宜、あくを取りながら炊く
  5. 仕上げにショウガをすりおろして入れる

ちょっと手間はかかるのだが、それぞれ意味のある作業だと考えている。


この中で聞き慣れなかったのが「霜降り」という調理方法。

確かに、切り身に熱湯をかけると、部分的に白くなって、霜降りになるのだが、どういう目的で行うのだろう。

霜降りのポイントを含めて、調べてみると次のページに行き着いた。

魚の下ごしらえ、霜降りのやり方/方法 (白ごはん.com)

主な目的は余分な脂や血、うろこなどの汚れを取り除くこと。あわせて表面を固めて旨味を閉じ込める目的もある。

ここでは熱湯につけて、表面が白くなったところで水をさして、よく洗うという方法を取っている。

熱湯といってもグツグツしているところよりは、沸騰して少し冷えた90℃程度がよいようだ。

ざるに取って熱湯をかけるという方法でも目的は達せられるが、よく洗うという点ではこのページ記載の方法がよい。

煮物であれば一般的に推奨される下ごしらえだが、あら のようなものは特に効果的である。


そして、「霜降り」と「湯引き」は同じ意味らしい。

そういえば、昔、ふぐ料理店に連れてもらったときに「湯引き」というのがあったなぁ。

湯に通すという点では しゃぶしゃぶ に近いし、実際そういう食べ方をしていた覚えがある。

基本的には煮物の下ごしらえとして使われる方法だが、こういうこともできるんだね。


あらかじめ霜降りにしておくことで、余分な血などを取り除くことができる。

その代わり、霜降り後に残る湯は、血の塊みたいなのが大量に出てくる。

けっこう大変で、排水溝にかぶせたネットが詰まってしまうほどだった。

それだけ取ったのに、それでも煮ると あく が出てくる。

あらかじめ霜降りにしたからこの程度とも言えるが、それでもなかなか。

ただ、こういうのをきちんと取り除くことで、おいしく仕上がるので、しっかりやる意味はある。


似たような話は豚肉のスペアリブにもあって、焼くにも煮るにも、まずは下ゆでをするんだよね。

どのレシピもこの調理法

回りくどいが重要という点では同じことか。・

ショーケースのリニューアル中は地獄

今日は選挙だったけど、市内で引っ越して投票区が変わったので初めての投票所。

マンションの集会所みたいなところが投票所で、意外だなと思ったのだが、段差もなく人にやさしい投票所だった。

投票所って数が多いから、バリアフリーやアクセスの面で課題のある投票所もあるのが実情ですからね。

一人暮らしになる前に住んでいた頃の投票所はひどくて、多少遠くても、あぜ道を走らず済み、駐車場も広くて、段差もない投票所にしてくれと思ってたが。

投票所への道のり


さて、投票に行った足でイトーヨーカドーに買い物に行った。

最近、リニューアルオープンしたのだが、この時点ではまだ一部店舗で工事が続いていた。

その後、段階的に完成してきているので、もうすぐ全て完成するのだろう。

リニューアル工事でもっとも変わったのが、日用消耗品の売り場が、薬売り場と同じになったこと。

歯磨き関連が典型だけど、もともと別フロアの売り場に分散配置されていて、果たしてどっちで買えば? と困ることもあった。

同フロアになったことで、そんなことで困ることはなくなり、ずいぶん買いやすくなった。

今まで、洗剤1つのために何階も上がって買い物にいく必要があったが、集約でフロアも下がったしね。


そんなイトーヨーカドーのリニューアルだが、リニューアルオープン前日に1日休み、その前日も閉店を繰り上げているのだが、

その間に全ての工事が完了しないということか、2ヶ月ぐらい前から段階的に工事を進めているようだった。

日用消耗品と薬売り場の統合はこの過程で1ヶ月ぐらい前にはすでに実現していた。

リニューアルオープンと大々的に言う割には、それ以前から部分的に完成していたし、

リニューアルオープンになっても未完成の部分はあるという中途半端さだったが、いろいろな事情もあったのだろう。


食品売り場では2ヶ月ぐらいかけて、主にショーケースの置き換えを先行して進めていたのだが、これが大変だった。

段階的に既設ショーケースを撤去して、仮のショーケースを置いて、本設のショーケースに置き換えていたのだが、

この仮設のショーケースがとても厄介だった。

というのも、このショーケースは冷凍機を内蔵しているので、ショーケース内を冷やした排熱が背面から排出される。

そのため、仮設ショーケースが並べられた一帯は明らかに気温が高く、不快に感じることもあった。

排熱を逃がす空間などは考慮して配置されていたが、いかんせん数が多かったので、絶対的な熱量が大きすぎた。


ショーケースの冷凍機は内蔵されることもあるが、別置きされることが多いのかな。

冷凍・冷蔵ショーケース/ショーケースとは何か? (日本冷凍空調工業会)

複数のショーケースをまとめて外付けの冷凍機から冷却すると。

運用面でも効率的だし、排熱が室内に出ない点でもメリットがある。

ただし、設置工事が大変で、移設もできないので、機動的に動かす可能性があるところでは冷凍機内蔵タイプを使うことになる。

というわけで、どちらもニーズはあるのだと思うが、排熱の問題があるので別置きがメインではなかろうかと思う。


こういう背景を知ると、どうして仮のショーケースを置いてまで、ショーケースの置き換えを先行したかということが想像できる。

ショーケースの冷凍機も含めてリニューアルすることを考えると、かなりの時間がかかる。

そこで、夜間に一旦すべてを撤去して、仮設のショーケースに置き換えておく。

そこから冷凍機の更新を行い、これが完了したら夜間に新しいショーケースを据え付ける。

これを段階的に進めて、リニューアルオープン前には冷凍機の更新を終えておいたのかなと。

最新式の冷凍機は省エネですから、その点でもメリットがあったのではないかなと。

更新中は不快だったが、そこさえ乗り越えてしまえば。


売り場配置が多少かわって混乱もあるが、陳列棚はずいぶんきれいになった。

残念なのは鮮魚売り場が少し縮小してしまったことかな。

もともと売り場の割には売れ行きがよくなかったのかもしれない。投げ売りもけっこうあったし。

ショーケース更新など食品売り場の工事は大規模だったが、実態としてはそこまでの変化はない。

どちらかいうと、売り場全体としては衣料品売り場の縮小の方が大きそうだ。

これはGMSの宿命だよなぁ。その分は専門店の拡張に割りあてるように見えているが。