今日で無事に出張の業務を終え、明日には帰国、時差の都合でほぼ1日消えてしまうが。
宿と職場の往来、行きはバスだけど、帰りは駐在している同僚に送ってもらうことが多かった。
その車に乗ってる中で気になったことがあった。
それがラウンドアバウトを走るときのウインカーの付け方である。
日本でも環状交差点の制度が導入されてそこそこ経ちましたが……
そうはいっても全然ないので、そこでどうウインカーを出すかしらない人も多いと思う。
環状交差点の入口には青地に左回りの矢印が書かれた標識がある。
これにより環道優先、環道内徐行、右回り一方通行を示すこととなる。
そして、この標識を見て環道に入る場合はウインカーを出さないんですね。
これは左回りの環道に合流するのが自明だからですね。
そして環道を出る直前で左ウインカーを出して出て行くというわけである。
ところが走っている車を見ると、左ウインカーを出して環道を回っている車がいる。
ヨーロッパ大陸なので右側通行、ラウンドアバウトは左回りである。
環道を出る直前では右ウインカーを出すのだが、そこまではずっと左ウインカーを出している。
一体なにを表しているのだろうか?
気になって聞いてみたら、ラウンドアバウトに入るときに最終的に向かう方向を示して入るらしい。
ラウンドアバウトに入ってすぐ環道を出て右に回る場合は入る時から右ウインカーを出す。
ラウンドアバウトを半周して直進する場合はウインカーなし、3/4周して左折する場合は左ウインカー、
環道を走る間もそのままで、出る直前になってやっと右ウインカーを出すわけである。
各国のルールを細かく調べたわけではないが、どうもこういう運用らしい。
ただ、なんで入口で最終的に向かう方向を意思表示する必要があるんだろうかと。
先ほど書いたように日本では環状交差点に入る車は左折するのが自明ということでウインカーを出さない。
ただ、ルールを知らなくて左ウインカーを出してしまう人もいるかもしれないが。
そこで思い出したのだが、日本で環状交差点では接続する道路は片側1車線、環道も1車線という条件を付けている。
現状のルールでは複数車線ある場合の走り方を規定していない。
ところが当地では片側2車線で接続し、環道も2車線になるラウンドアバウトがしばしばある。
この場合、最終的に向かう向きによって入る車線が異なる。
概ね右折は右車線、左折は左車線ということになるが、そこは通常の十字路と同じである。
というわけでどの車線から環道に入るかという意思表示としてウインカーがいるんじゃないか。
環道内を走っているときは右ウインカー以外は意味を持たないが、別に消す必要はないと。
日本はとにかく道路のために使えるスペースが限られている。
市街地は住宅などが密集し、山間部は地形の制約で道路を通せる場所も限られている。
その限られたスペースで交通量をさばくには信号制御にならざるを得ない。
家の近所をバイクで走ってても思うけど、日本の市街地は信号が多すぎることは事実だと思う。
特に近所だと主に横断歩道のために付けられた信号も多い。
信号なしの横断歩道では歩行者最優先で横断する度に車が止められてしまう。
信号制御を行うと渡るタイミングを信号でコントロールできる。
全体的な流れを考えたタイミングで車を止めるので、こちらの方がスムーズということなんだろう。
ここでラウンドアバウトを見ていると、環道を出る車を横断歩行者が止めてしまい、
環道内に車がたまって、場合によっては環道に車が入れないという事象が起きている。
もちろんその状態がずっと続くということはないが、リスクとしては存在する。
環道優先のルールによりデッドロックになってしまうということは理論上は避けられるが。
とはいえ横断歩道がラウンドアバウトにあるというのは歩行者からすれば安心感がある。
どうしてもラウンドアバウトを出入りするには車は減速せざるを得ない。
歩行者は置いておいても、環道を走る車がいれば、そちらを優先して一時停止しなければならない。
日本では車がびゅんびゅん走る道路に信号なしの横断歩道が置かれていることもしばしばある。
ルール上はノータイムで横断する歩行者がいても確実に車は止まらなければならない。
でも、歩行者も怖くて、車がいないか、走っている車が止まれるか確証があるまでは渡らない。
よっぽど交通量が少なくなければ、押しボタン式か何らか信号制御は必須というのが実情だろう。
ラウンドアバウトだと、日本では信号制御が必要なクラスでも信号なしで安心して渡れるかな、とは思う。
ただ、やっぱりスペースは相当食いますね。
ラウンドアバウトを設置する前提で道路を引くと、交差点以外では相当な幅の緑地帯などが取れる。
日本でも環境対策のために緑地帯を広く取っている道路はあるけど、
それが必要な道路は相当な交通量の道路なわけで、とてもラウンドアバウトという話ではない。
日本でもうまく使えば効果的な制度だとは思うのだが、用地面の条件が厳しいですね。
郊外とて地形やら既存集落やら障壁となるものは多い。