巨視的なトンネル効果?

以前、新しいSIの定義の話を書いたときにこんな話を書いた。

ジョセフソン効果を決めるジョセフソン定数は 2e/hで、量子ホール効果を決めるフォン・クリッツィング定数は h/e2 とのこと。(e:電気素量. h:プランク定数)

ここで気づいたが、新しいSIの定義ではプランク定数と電気素量がそれぞれ定義値になる。

ということは、電気標準に使われる2つの重要な定数が定義値になるということである。

でも、実はすでにこの2つの定数は実務上は定義値らしい。

(電気エネルギーが先に決まるということ)

このジョセフソン効果を含む一連の研究にノーベル物理学賞が与えられることになったそう。

ノーベル物理学賞に米3氏 「トンネル効果」量子コンピューターに道 (日本経済新聞)


タイトルに「電気回路における巨視的な量子力学的トンネル効果とエネルギー量子化の発見」とあり、

「巨視的な」となっているところにポイントがあるらしい。


トンネル効果という、ポテンシャル障壁を粒子が通り抜ける現象がある。

フラッシュメモリでは、絶縁体を挟んだところにある浮遊ゲートに電子を蓄積して記録し、放出して消去する。

絶縁体を挟んだ先にある浮遊ゲートには古典的には電流は流れない。

しかし、電子には波動としての性質もあり、絶縁体を超えて電子が存在する確率が生じうる。

これを使って絶縁体に挟まれた浮遊ゲートと電子のやりとりができると。

この研究はトンネル現象に関する研究は1973年にノーベル物理学賞を受賞しており、

その受賞者の1人に江崎玲於奈氏がいるわけですね。


通常は電子も様々な量子状態があり、その中で絶縁体を越える状態も様々あり、

それで絶縁体を越える確率がこれだけあるという言い方になる。

でも、もしも電子の量子状態を1つだけにできれば?

絶対零度付近まで冷却していくと電子のとりうる状態が減っていき、

同じエネルギーを持つ電子ばかりになっていくのだそう。

絶対零度付近にある超伝導体と超伝導体の間に絶縁体を挟む。

そこで絶縁体を越えて流れる電流を測定する実験をしたそうである。


当然、普通には流れないのだが、トンネル効果により電子が通り抜けることが考えられる。

で、その流れる電流というのが波動の位相差で説明できるんですね。

通常はいろいろなエネルギーの電子が存在するところ、

絶対零度付近まで冷却しているのエネルギーが揃っているので、こういう説明ができるそう。

この位相差に相当する電流が流れるという特徴から、

もしも絶縁体を挟んで電位差がある場合は、交流電流が流れていて、

その周波数と電位差には関係があることが導かれ、これをジョセフソン効果という。

これを決めるジョセフソン定数は 2e/h という現在のSIの定義に出てくる数字で決まるというわけ。


外からマイクロ波を与えてやると、電圧特性がステップ状になり、

これを利用して正確な標準電圧を作っているということらしい。

正確な周波数、言い換えれば時間を測定できれば、そこから正確な電圧を出せるというわけで、

しかもその数字というのは計量単位令に書いてある数字を持ってくればいいと。

プランク定数はkgの定義、電気素量はAの定義に書かれている。


これらの研究によってもたらされたものは様々利用されているが、

期待されている用途の1つに量子コンピュータがあるそう。

量子コンピュータでは様々な量子状態を重ねて入れて、計算結果の量子状態を得るものだが、

この中でジョセフソン効果が使われているという。

最近ホットな話題が多く、これが受賞理由なんだろう。

でも、ジョセフソン効果で電気標準を作るのは1990年から始まってたので、

そういう意味では今さらの技術ではあるんですけどね。

main関数を再度呼び出す

散々遅れていたマイコンのコーディング作業を進めている。

つぎはぎだらけだが部分的に動くことを優先したらこの有様。

後で綺麗に整理しますけど。


この機器にはボタン操作で設定情報を変更できる機能がある。

設定情報を変更したら再起動という動作になっている。

再起動という観点ではウォッチドッグタイマを作動させるという方法も考えられるが、

設定情報による再起動であることを認識できるという観点では、

スタートアップルーチンにジャンプさせるのがよいだろうと。


というわけでまず最初はmain関数を再度呼び出すものを書いたが、

よく考えたら、これではスタックポインタがだんだんズレていく。

ジャンプ元の関数に戻ってくることはないのに、無駄にスタックを残している。

というわけでスタックポインタを再設定するコードをアセンブラで書いて、

これを経由してmain関数を再呼び出しするようにした。


ところがこれでも問題があって、それはRAMの初期化をしていなかったこと。

本来0で初期化されているはずの領域が0に初期化されていないことにより、不思議な動作をしてしまった。

これはこれでコーディングミスという側面もあったのだが、やはり問題である。

ということでゼロ埋めして、初期値付き変数セクションを初期化する処理を追加した。


最初はこの処理は設定情報の書換にだけ使うつもりで考えていた。

ただ、後にCPU例外発生後にも使うとよいことに気づいた。

というのもCPU例外が発生した場合、エラー情報を表示する必要がある。

このエラー情報の表示がそこそこ複雑な処理なので、例外ハンドラから直接駆動するのは難しいのではないかと。

そこで、同様の方法でmain関数に戻ってくればよいじゃないかと。

このとき引数を渡すこともできるので、そこに例外情報を埋め込めば、

その情報を表示したり記録したり出来るねと。


他にもやり方はあるとは思いますが。

リセットしても残るレジスタに情報を残しておくとか。

というわけでけっこういろいろアセンブラでも書いているという話だった。

ダービー馬の不思議

競馬の世界でダービー馬は特別な存在だけど、変なエピソードも多い。

例えば、ダービーと菊花賞の二冠馬はあまりいないとか。

1984年のグレード制導入以来では1頭もいない。

三冠馬はいる。皐月賞と菊花賞の二冠馬もいる。でもこの組み合わせはいない。

そんな不思議の1つとして言われていたのが、ダービー馬が外国のG1を勝ったことがないという話である。


とはいえ、これは今は昔である。2022年に前年の日本ダービー馬、シャフリヤールがドバイシーマクラシックを勝ったからである。

でも、他のクラシック競走の優勝馬に比べると遅い話ではあるんだよな。

日本調教馬が外国のG1を初めて勝ったのは2001年の香港国際競走、

香港ヴァースを勝ったステイゴールド(時間的にはこれが一番早い)、

香港マイルを勝ったエイシンプレストン、香港カップを勝ったアグネスデジタルである。

今の香港国際競走は香港と日本の馬ばかりだが、当時はそうでもなかった。

オークス馬は2005年のアメリカンオークスでシーザリオが、

菊花賞馬は2006年のメルボルンカップでデルタブルースが、

皐月賞馬は2011年のドバイワールドカップ(オールウェザー)でビクトワールピサが、

桜花賞馬(というか牝馬三冠)は2014年にドバイシーマクラシックでジェンティルドンナが勝っている。

ダービー馬だけぽっかり抜けているのである。

その間、オークス馬はシーザリオ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ(ドバイターフ)、ラヴズオンリーユー(BCフィリー&メアターフ他)と勝っているのにねと。


そういう話をすると凱旋門賞の呪いですねと言われるんですけどね。

シャフリヤール以前、ダービー馬で海外G1制覇に最も近かったと思われているのが、

2012年の凱旋門賞、2着惜敗のオルフェーヴルである。

ダービー馬っていうか三冠馬なんですけどね。前哨戦のフォワ賞を勝っての参戦である。

翌年も同様に挑戦し2着に敗れている。


凱旋門賞はずっと2400mの世界チャンピオン決定戦だと思われてきた。

だから日本からもダービー馬などそうそうなるチャンピオンが挑戦してきたが、

日本の競馬場とはだいぶ違うわけでなかなか結果を出せないものも多い。

ダービー馬が外国のG1を勝てなかったのはレース選びの問題じゃないの? という話である。

そうはいっても日本競馬にとって凱旋門賞は特別なレースですよね。

海外馬券発売の制度化も凱旋門賞の馬券を売りたいところからスタートしているわけだし。

当地PMUより、JRAの方が馬券を売るのも恒例である。


シャフリヤールは空飛ぶダービー馬なんて言われたこともあったが、

それはそうとして2017年の大阪杯のG1化の頃から中長距離路線の転戦の仕方が変わっているんだよな。

昔はダービー馬でも3200mの天皇賞(春)に出るのが多かったんですよね。

大阪杯はその前哨戦という位置づけだったが、距離別チャンピオン決定戦の1つに改められ、

大阪杯と天皇賞(秋)で春秋の2000mのチャンピオン決定戦が揃うことになった。

これで大阪杯→宝塚記念のような転戦が流行るかと思ったが……

現実にはより細分化して、2400mのドバイシーマクラシック、1800mのドバイターフと分散していった。

さらに2000mでも香港のクイーンエリザベス2世カップがあり、

レース間隔など考えて大阪杯より香港というのも出てくる有様。

大阪杯の賞金は上がったが、まだこれら3レースの方が高額賞金である。


シャフリヤールは2400mにこだわってドバイシーマクラシックを選び優勝したわけである。

これと同様の経緯で今年にもダノンデサイルがドバイシーマクラシックを勝っている。

この2頭に共通するのはジャパンカップの前哨戦も海外に求めたことである。

天皇賞(秋)では分が悪いと思ったのだろう。

一方、2023年のダービー馬、タスティエーラは2000mに活路を見いだし、

香港に転戦、今年のクイーンエリザベス2世カップを優勝、これがダービー馬3頭目の海外G1ウイナーである。

距離にこだわって転戦するのが強いという近年の傾向そのものだった。

前走海外が強い?


さて、こんな話を書いたのも凱旋門賞だからということで、

今年のダービー馬、クロワデュノールらが日本から挑戦したわけだが、まぁさっぱりという感じ。

クロワデュノールについて言えば、大外枠というのも堪えたのかなと。

なにしろ内枠3頭で1~3着を占めるような状況で、競艇か? という有様。

いろいろな条件がはまらないと勝てないレースではありますが。

新川崎駅とは

ガールズバンドクライで主人公らのバンドに「トゲナシトゲアリ」の名前が付く前、

「新川崎(仮)」というよくわからない名前を付けていたわけだが、

これは横須賀線の電車が停車する新川崎駅に由来するものに違いない。


しかし新川崎駅というのも変な駅名だなと思う。

この駅が開業したのは1980年のことである。

従来は東海道線と横須賀線の列車は東京~大船で同じ線路を走って、東京発着で走っていた。

ところがこれでは持たないということで増線を行うことを決定。

鶴見~大船はもともと並行して貨物線があったのでこれを転用。

代替となる貨物線を作り、ここに新しい貨物駅、横浜羽沢駅を作った。

後にこの横浜羽沢駅に隣接して相鉄との接続点となる羽沢横浜国大駅を作り、JR~相鉄の直通運転に使われることになる。

代替の貨物線は鶴見で南武支線に入り浜川崎駅へ、そこから東京貨物ターミナルや汐留駅に向かうルートを新設した。

もっとも東京貨物ターミナルから先はかなり短命に終っている。

そんなところに貨物線あったの?

ただ、この線路は羽田空港アクセス線に転用されることが決まっている。


というわけで鶴見~品川も貨物線の線路が利用できるわけだが、

鶴見~品川については貨物線と東海道線のルートが大きく異なった。

この貨物線の上は東海道新幹線を作るときに線路を通す空間として使われている。

で、元々貨物線なので途中駅は事実上なかったわけですよ。

一応、新鶴見操車場という貨物の振り分けを行う施設はあったが、一般的な駅ではない。

品川~東京~錦糸町は新設の地下線を経て総武快速線につなげられている。

この総武快速線と一体化するという方策は、秋葉原駅の混雑対策という側面もあって、

総武快速線ができる前は総武線の東京側の乗換が秋葉原に極度に集中していた。

これを東京駅・品川駅に分散するのと、横須賀線を東京駅まで引っ張ってくるのを合わせたと。

ここは国鉄初めての地下鉄区間である。


横浜~品川では東海道線の快速は川崎駅のみ停車するが、

同区間にも1駅ぐらい停車駅があってもよいじゃないかという話があったとみられる。

それで請願駅としてできたのが新川崎駅、開業当初は同区間唯一の中間駅である。

命名自体は東海道線の川崎駅の代替で新川崎駅というものだが、

そんなに近いわけでもなく、幸区の中央付近にある駅である。


ただ、かつてはこの駅は川崎区方面へのアクセスに使われることもあった。

なぜならば南武線の鹿島田駅が近いからである。

このため鹿島田駅と乗り換えて利用する人がいたという。

特に東海道線が運休になり迂回運転のときはその重要性が増す。

この特徴から、新鹿島田駅という仮称だった時期もあるらしい。

ただ、乗換駅としては仕立てられなかったんですよね。


その後、品川~鶴見には1986年に西大井駅が開業、地域対策らしい。

そして2001年、湘南新宿ラインの運行が開始された。

この湘南新宿ラインは山手貨物線を利用して、宇都宮線・高崎線と東海道線・横須賀線を新宿経由で直通運転するものである。

山手貨物線は東京都心を貫通して貨物列車を走らせるルートとして活用されてきた。

今は東京都心と考えられている、池袋・新宿・渋谷もかつては田舎だった。

しかし武蔵野線の開業により貨物列車のルートとしての意義が薄れていった。

それと入れ替わるように埼京線の運行が開始、まずは新宿まで、

1996年には渋谷駅・恵比寿駅にホーム新設(この渋谷駅のホームが大きくズレていた)、

2001年に大崎駅通過で湘南新宿ラインの運行が開始。

2002年に埼京線・りんかい線直通化のときから大崎駅停車になっている。


この湘南新宿ラインは大崎駅で山手貨物線と接続する都合、

大崎~大船では必ず横須賀線の線路を通るという特徴がある。

もともとは東海道線の代替ルート上にあるに過ぎなかった新川崎・西大井だったが、

新宿・池袋まで直通の電車が停まるようになったわけである。

これによりこのルートの重要度が増したわけだが、また事情が変わる出来事があって、

それが武蔵小杉駅への横須賀線ホーム新設である。

実は横須賀線ルートと南武線の交差点付近には、一大ターミナルである武蔵小杉駅があった。

ここにホームを新設して乗換駅にする話があり、2010年開業している。

最初は乗換ルートが遠かったりいろいろあったけど、多くの人が利用するようになった。

これにより新川崎-鹿島田の非公式乗換ルートを使う人は減ったという。


相鉄・JR直通線は埼京線の延長運転のような体裁になっているが、

運行経路の都合、「各停」でも武蔵小杉~羽沢横浜国大がノンストップ、

新川崎駅は近くは通るのだが、ホームのあるところを通れないので通過である。

このルートは利用者が少ないのだが、武蔵小杉~新宿に限っては利用者が多く、

湘南新宿ラインが与えた影響の大きさというのを感じることができる。


というわけで結局はおいしいところは武蔵小杉駅に持って行かれてしまったわけだが、

この周辺の人が東京方面に向かうには便利なので活用されているはず。

川崎市内の移動は南武線で、東京・横浜へは横須賀線(湘南新宿ライン含む)と。

それにしてももうちょっといい命名はなかったんかいとは思うんですよね。

新鹿島田ではあんまりだという意見もわかるんですけど。

レイトショーで総集編

仕事から帰ってきて、夕食作って食べてから、バイクを出して映画館に向かった。

ちょうど公開当日の映画を観に行くのである。

レイトショーってやつだな。


早い内にみておくのがよいだろうとか、バイクの駐車場も空いているだろうとか。

まぁそういう打算で行ったのだが、それはそれで混んでるという。

金曜日ってのがイマイチだったのかもなという反省。


それはそうとして、レイトショーって安いんですよね。

イオンシネマの場合、ハッピーナイトは1400円となっている。

とはいえ、劇的に安いかというと微妙な話でもある。

というのもイオンカードで払えば1800円の300円引きで1500円になるらしい。

らしい、というのは今まで適用された試しがないのである。

特別料金とかそれより安い料金が適用されることが多かったためである。

イオンシネマは大手興行会社の中では定価が安いんですよね。

1800円って昔はどこもそうだったじゃないって思うんですけど。


さて、映画というのは「劇場版総集編 ガールズバンドクライ 【前編】青春狂走曲」である。

これTVアニメの総集編なんですよね。

前からガールズバンドクライは話題になっていたがTVアニメを見て無くて、

なんのこっちゃと思っていたのだが、なかなか踏ん切りが付かず。

そこで映画館で総集編やるというので良い機会かもなと。

けっこう独特なつくりのアニメで、説明するには難しいのだが……

わざわざTVアニメの総集編を映画館で見るほどの意味があるか?

とは思ったのだがTVアニメの頃から見てた人が音など迫力があってよい、

ということで確かにそれはファーストインプレッションとしてはよかったのかもしれない。


総集編を前後編でやったあとには新作の映画がまっているという構図のようで、

新作映画に向けて機運を盛り立てるというのが意義のようで、

その点ではまさに目的にかなったものだったのかなと。

後編は来月公開、また夜な夜な観に行きますかね。


映画館の駐輪場は3時間まで無料、2時間の映画を観るとわりとギリギリである。

というわけで時間超過にならないうちに引きずり出して走って行く。

深夜の道路は空いていて走りやすい。

映画館までの距離って普段買い物に行くイオンモールより少し遠いだけなんだよな。

(イオンシネマなのだがイオンとは別のところにある)

ただ、とにかくこの道、信号が多いのである。改めて思ったのである。

深夜帯は優先道路を向ける時間が長いのか、あまり足止めされず快適だったが。

d NEOBANKとは?

この10月に住信SBIネット銀行がNTTドコモの子会社となった。

かつての親会社、住友信託銀行以外の保有する株式をNTTドコモが買収、

この中にはSBIホールディングス(設立以来ずっと少数株主だった)の持分も含んでいる。

その後、議決権を住友信託銀行とNTTドコモで半々にしている。


SBI側から見れば、これは金策という側面もかなりある。

それはSBI新生銀行の公的資金返済で相当なお金を使っていることはある。

ああ、そういえば7月末で公的資金は全部返済し終えたみたいで。

SBIグループとしては新生銀行を中心としたネットワークを作りたい一方、

住信SBIネット銀行はNEOBANKとして銀行サービスの外売りに手応えを感じている。

というわけでこれを売って金にしようとしたわけである。


というわけでこれをどうするかはNTTドコモの手腕によるわけだが、

とりあえず10月になって早々「d NEOBANK」というロゴに変わった。

NEOBANKというのは従来から住信SBIネット銀行全体で掲げていたもので、

提携先があるものは「JAL NEOBANK」「SBI証券NEOBANK」のように書いていた。

提携先のないもの、すなわち果物の名前の支店(フルーツ支店)はこういう言い方をしていなかったが、

今後はこういうものを「d NEOBANK」と呼んでいきたいようである。


もっとも僕はSBI証券の口座と同時に開設した口座がフルーツ支店なわけで、

「SBI証券NEOBANK」のような入り方だったんですけどね。

昔は会社全体がSBI証券NEOBANKみたいな銀行でしたからね。

今は昔かもしれないが、そういう利用者も多い銀行なんだよな。


今後はNTTドコモ自身のサービスと関連付けてフルーツ支店の口座が開設されることが増えるので

これを「d NEOBANK」と呼んでいこうということか。

だから何かあるのかというのはよくわからないんですけどね。

とりあえずこの10月時点ではロゴが変わったぐらいである。

ただ、そう遠くないうちに社名は変わりそうな気はするな。

株主からSBIが消えましたからね。ただ、銀行名が変わるってのはけっこう大きな話なんだよな。

ニュースもNHK ONE

朝のNHKニュースで、今日からNHK ONEのサービスが始まったが、

Gmailなどで問題が起きていて登録できない場合があると言っていた。

NHKプラスのアカウントを移行できるという話だったが、

ワンタイムパスワードの入力がうまくいかなかったり、いろいろある。

まだしばらくはいろいろな不具合に悩まされそうである。


これに伴ってスマートフォン用のアプリも新しいのをインストールすることになっているが、

その対象には「NHKニュース防災」もあって、「NHK ONE ニュース防災」というのをインストールしなおす必要がある。

このアプリには従来なかったログイン機能が追加されている。

ログインしなくても利用できるが、本来はNHK ONEアカウントでログインして使うらしい。

てっきりこれがNHKのテレビ視聴用のアプリも兼ねているのだと思ったら、

そういうわけでもなく従来のNHKニュース防災アプリ同様にニュースや天気予報などが見られるだけ。

災害時などにニュースの同時配信をする場合に視聴できる機能はあるんですけど。


なんでニュース防災アプリでNHK ONEにログインできるのだろう?

調べてみると今日からこの手のサービスは受信料制度の対象になったのである。

受信契約の種類と単位 (NHK)

従来は「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者」は受信契約を結ぶとなっていた。

NHK以外の放送局の電波は届くが、NHKの電波が届かない地域は事実上存在しないので、

結果として家に1台以上テレビを置くと世帯で1契約結ぶ必要がある。

ただし、ラジオのみであれば受信契約は不要とも規定されている。

テレビがなくて、ラジオだけある家庭は今どきはほぼないと思うが、

これ、社用車についてはけっこう重要な話でもある。

というのも事業所の場合は、部屋・車ごとに1契約必要だからである。

ラジオが受信契約の対象から除かれていなければ、カーラジオ1台ずつ契約が必要だったが、

それは不要で、テレビが設置されている車だけ受信契約をすればよい。


これが10月からは「特定受信設備を設置した者」と「特定必要的配信の受信を開始した者」となっている。

特定受信設備は「協会の放送を受信することのできる受信設備」でラジオ以外のこと。

なので「特定受信設備を設置した者」は従来の定義と同じである。

では「特定必要的配信」とは何なのかという話なのだが、

放送法でNHKの業務として、放送の同時配信・見逃し配信と「番組関連情報の配信」が規定されている。

これらのうち、ラジオと国際放送に関係するものを除いたものが「特定必要的配信」である。


NHKプラス の テレビ同時・見逃し配信の利用には受信契約が必要であること、

らじる★らじる のラジオ同時・聞き逃し配信の利用には受信契約が不要であること。

この2点については従来と変わらない。

(もっとも先月まではNHKプラスのためだけに受信契約を結ぶことはできなかった)

問題は「番組関連情報の配信」である。

「番組関連情報」とは何ですか? (NHK)

結論から言えばニュースのインターネット配信などが該当する。

ただ、その全てがラジオに関係するものについては対象外なので、

NHKラジオニュースのサイトなどは特定必要的配信には該当しない。

問題はNHK ONEニュース(従来のNHK NEWS WEB)である。

これはテレビの切り抜きを含むなど、ラジオ関係とはみなされない。


もっとも受信契約が必要といっても現状は厳密な管理はしていなくて、

NHK ONEサービスを開くと、受信契約が必要であることが表示され、

そこに利用形態と都道府県(=受信契約を管轄する放送局)を選択するだけである。

将来的に厳格な扱いになる可能性はあるけど、どうでしょうね。


受信契約の条件がNHKを受信するかどうかではなく、NHKを受信できるかどうかで決まっているのは、

いざというときにNHKを受信できることに価値があるからである。

災害時にNHKが役立つためには平時から相応の体制がなければならない。

その体制の恩恵を受ける人はNHKの放送を受信できる人なので、

NHKが受信できる人は等しく平時から受信料を納めて、この体制を維持しなければならないと。

もっとも今はラジオだけなら受信契約が不要なので、いざというときラジオが使えれば良いと考える人は対象外だが。


インターネットサービスについては「特定必要的配信の受信を開始した者」なので、

普段は使わないけど、災害時とか選挙の時とか、必要なときだけスポットで契約するのも理屈上は可能である。

受信契約の解約/NHKの配信の受信終了に伴う解約について (NHK)

従来はNHKの受信契約を解約するためには、世帯数が減るか、テレビを撤去する必要があった。

これはNHKを受信できるかどうかが契約の基準だったからである。

しかし、インターネットサービスの場合、受信するかどうかが契約の基準のため、

「※解約にあたり、スマートフォンやパソコンの廃棄等を求めることはありません」と書かれている通りである。

当たり前じゃないかと思うかも知れないが、テレビはそうではないんですよ。


基本的にはテレビとセットで利用するのが本線ではあるが、

受信料制度の対象であるとすることで、インターネットサービスへの投資がしやすくなる側面もある。

新聞社とかからはいろいろ言われてるんですけどね。

ラジオ第2がなくなると惜しいこと

NHKラジオ第2の廃止が正式に決まったようである。

NHKラジオ第2、来年3月末の廃止が正式決定 支出削減目的で再編 (朝日新聞デジタル)

ラジオ第2は主に語学や高校講座などの教育番組と外国語ニュースを放送している。

ラジオ第2は深夜帯は放送を休んでいて、さらに再放送が多いチャンネルでもある。

らじる★らじる の聞き逃し配信も活用できるようになり、再放送の必要性も減っている。

このためラジオ第1(名称は変わりそうだが)とNHK-FMへの集約は可能という判断のようである。


NHK-FMはNHK社内では音楽番組に重きをおいている。

全ての都道府県で地域放送が可能という特徴もあるためニュースも一部あるが、

これは主にラジオ第1の役目と考えられているのでごく少ない。

このため現在のラジオ第2の教育番組の移行先は主にFMになるようだ。

再編後の新AMではニュースや生活情報に、新FMでは高品質な音楽番組や教育番組などに注力するとしている。

正直どうかとは思うんだけど、NHK社内の考えとしては一貫している。


AM(中波)とFM(VHF)では電波の伝播の仕方が大きく異なる。

FMについては山や塔の上から電波を発射して、そこから見通せる範囲に電波が飛んでいく。

東京スカイツリーから電波を飛ばすと、関東平野をカバーできるが、

それが西日本まで伝播したりすることは通常はない。

飛ぶ範囲をコントロールしやすいため、細かく中継局を置くことも容易である。

電波というのは高い周波数ほど帯域に余裕があることが多く、

日本ではFM放送に1局あたり200kHzの帯域幅を与えている。

帯域幅が広いのでFM変調を適用できて、ノイズに強くて高音質での放送ができているというわけ。


一方のAMラジオ、中波については地平に沿って伝播していく特性がある。

NHK東京放送局だと久喜市の平地に巨大な送信所があるわけだけど、

あそこから地平に沿って関東平野一円、さらにその先まで伝播していく。

低地にある送信所も多く、津波・洪水・高潮の懸念も多いのは課題である。

帯域幅は余裕が少なく、1局9kHzしか与えられていない。

それが遠方まで伝播するので、遠くの送信所との混信も考えないといけない。

さらに夜間を中心に電離層で反射してかなり遠方まで飛んでしまうことがある。


この特徴を考えるとAMラジオは大出力の送信所で広くカバーするのがよいという結論に至る。

細かく中継局を置こうにも、その中継局が他と混信しては困るので、

出力はごく小さく、周波数も使い回しにせざるを得ない。

これでは結局あまり効果がないんですよね。

ラジオ第2は全国放送という特徴もあり、大出力の送信所を中心に構成している。

札幌・秋田・東京・大阪・熊本の各放送局が500kW(大阪は300kW)と大出力である。

これらの送信所や隣接府県の送信所でカバーできるところはラジオ第2の送信所は設置されていない。


一方のラジオ第1は地域放送のため隣接府県からカバーできるからともいかない。

広域放送を行う関東・中京・近畿は1つで広くカバーするため、

東京(300kW)・大阪(100kW)・名古屋(50kW)はそこそこ大出力だが。

これに並ぶのが札幌(100kW)と福岡(100kW)だが、

札幌は道内広くカバーする意図があり、福岡は長崎県の離島をカバーする意図があるよう。

(北海道内には札幌以外の放送局もあるし、長崎県は離島も本来は長崎放送局の管轄だが)


ラジオ第2の番組は教育番組と外国語ニュースがほとんどだが、

そこにあてはまらない番組が2つあることが知られている。

それが気象通報と株式市況である。株式市況は現存最古のラジオ番組である。

いずれもひたすら情報を読み上げるだけの番組で、アナウンサーにとって過酷な番組だったが、

現在はいずれも番組も合成音声による放送になっている。

この中で気象通報は海上での受信も考えて大出力のラジオ第2での放送になっていると言われている。


株式市況はもはや役割を失っている番組に思える。

取引終了後の夕方にタイムリーに流すのは難しくなるので廃止かなという気はする。

一方の気象通報は1日3回の放送が2014年に1日1回に減らされたが、

それでも残っているのは、海上安全という観点はかなりあるのだろう。

とはいえ、ラジオ第2の大出力局を中心としたネットワークとともになければ効果は薄れる。

AMラジオというのは遠くまで伝播するため、世界レベルでの電波計画があり、

大出力の送信所というのは既得権として活用できるとよいのだがどうしたもんかなと。

もしかするとラジオ第2の周波数に集約される局も出てくるかも知れない。


地域放送は全部FMにしますっていうなら話は簡単だったんですけどね。

そしたらラジオ第2のネットワークを基本にすればよいわけで。

ただ、今後もラジオ第1での地域放送は行われるわけですよね。

教育・教養番組はFMでの放送がメインだとこれは概ね全国一律である。

少し前までは深夜帯のNHK-FMはラジオ第1と同じ番組を放送していて、

これは夜間にAMラジオの受信環境が悪化する問題への対策だったのだが、

この体制は今はやめていて、現在は深夜帯にラジオ第2の教育番組の再放送を行っているよう。

ラジオ第2集約を先取りしたような体制になっているのかな。

こういうのも残念ではあるんですけどね。

光都で実績を積んだ粒子線治療

兵庫県の光都……この名前はあまり知られていないかもしれないが、

中核施設である SPring-8 のことは知っている人は多いかもしれない。

加速器を中心とした町には、それにちなんだ施設がいろいろあり、

その1つが 兵庫県立粒子線医療センター である。

2001年に開設された 陽子線と重粒子線(炭素イオン線)によるがん治療を行う施設である。

ところが老朽化と経営悪化により閉鎖される可能性が高いという。

<赤字病院の意地>(5)先端機器 「魔法のメス」に廃止勧告 (神戸新聞)


そもそも陽子線治療、重粒子線治療とは一体どういうものなのか。

がんの治療法としては、手術療法、放射線療法、化学療法、免疫療法があるという。

この放射線治療の一種である。


手術はがん自体を外科的に取ってしまう方法で確実性が高い。

しかし、がんの部分を全て取り切るのは条件によっては難しい。

化学療法は抗がん剤を投与する方法で、がん細胞を投薬により死滅させる方法である。

がんは他の部位に転移することもあるので、広く治療できるのはメリットである。

手術である程度取ってから、残った分を化学療法で叩くというやり方も多いという。

ただ、細胞を殺す薬を全身投与すると、全身に大きな影響があるわけですよね。

免疫療法は免疫系を刺激して、免疫機能により がん細胞 を殺すというもの。

投薬による点では化学療法にも似ているが、細胞を殺す方法が違うと。

免疫に作用する薬を様々投与するので全身的な影響はやはり大きい。


放射線療法は局所的であるという点では手術療法とも共通する。

一方でがんを取るのではなく、体外からがん細胞を死滅させるという点では化学療法などに似ている。

このため手術ではうまく取れない部位や、手術が適さない患者に適用されることが多いとみられる。

この放射線は基本的にはX線だという。昔からの実績があり取扱がよいということだろう。

X線というのは身体を透過して通り道にある細胞にほぼ一律に影響がある。

しかし様々な方向から照射して、周辺の臓器を分散させながら、目的の部位に多く照射するという方法は取れる。


しかし、これでは周辺の臓器への影響を抑えながら十分な効果を得るのが難しいケースがある。

そこで考えられたのが陽子線・重粒子線を使う治療法だった。

これらの粒子を体内に打ち込むと、エネルギーによりある程度の深さのところまでで止まる。

このピークを がん の場所に合わせると、X線に比べて他臓器への影響を減らせる。

X線治療と粒子線治療の違い (兵庫県立粒子線医療センター)

重粒子線はより重い粒子を使うことにより、細胞を殺す作用が強いという。

これは正常細胞への影響も大きいが、他の放射線治療では十分な効果が得られない場合には有効なこともある。


2001年の開設当初はこれらの治療ができる施設は世界的にも珍しかった。

当時は粒子線治療も実績が少なく、健康保険適応の治療がなかった。

先進医療に指定された治療はあったので、それで実績を積みながらやっていたわけですね。

先進医療はその治療自体は健康保険の適用対象外で全額自己負担だが、

それ以外の保険適用対象の部分には健康保険が適用できるものである。

将来的な健康保険適用に向けて、効果を測る目的で指定されるのが通常である。

それで効果が認められれば健康保険適用になるわけである。

というわけで2016年以降順次、粒子線治療が健康保険適用になっている。


そうしたら光都で陽子線・重粒子線治療を受ける人が増えるかと思ったが、

治療ニーズが増えれば対応施設も増えていくものである。

近畿圏より西に限ってみても……

  • 九州国際重粒子線がん治療センター(鳥栖市) (2013年)
  • 岡山大学・津山中央病院 がん陽子線治療センター(津山市) (2016年)
  • 大阪陽子線クリニック(大阪市) (2017年)
  • 神戸陽子線センター(神戸市) (2017年)
  • 大阪重粒子線センター(大阪市) (2018年)
  • 高清会陽子線治療センター(天理市) (2018年)
  • 京都府立医科大学附属病院 永守記念最先端がん治療研究センター(陽子線)(京都市) (2019年)

といった具合ですね。ちなみにここ以外は重粒子線と陽子線で別々の施設になっている。


特に影響が大きかったのが 神戸陽子線センター と 大阪重粒子線治療センター の登場である。

神戸陽子線センターは兵庫県立粒子線医療センターの付属施設で、

ポートアイランドの兵庫県立こども病院に隣接したところにある。

この特徴から 小児がんを注力分野としているが、大人の治療もやっている。

大人については入院が必要な患者、重粒子線治療を行う患者は光都で行うが、

逆に言えば陽子線治療で通院の患者はポートアイランドでやることが多いと。

一方の重粒子線治療にしても大阪都心の大阪重粒子線治療センターで受けられるようになった。


そもそもなんで光都なんて山奥に粒子線治療の施設ができたのって、

粒子線を作るための加速器がすごい巨大だったからだけど、

これが小型化されたことで都心立地の施設もできるようになったと。

採算面でも保険適用によりある程度まとまった需要が見込めるようになった。

それもひとえに兵庫県立粒子線医療センターが20年ほど積み上げてきた実績があってのことである。

そして25年も経てばありとあらゆる設備が老朽化、更新には多額の費用がかかる。

ここでポートアイランドや大阪の施設にバトンタッチという考えは合理的に思える。


ただ、陽子線治療については同じ組織の中で継続はできるが、

重粒子線治療について兵庫県ではやらなくなるということで、

長年にわたって積み重ねてきた体制が失われることは懸念ではある。

陽子線治療にしても神戸陽子線センターの機能強化をするとしても、

それが完成するまで光都の施設を持たせられるかが微妙な状況。

おそらく治療を受ける手段がなくなるということはないのだが、

継続性などの観点ではかなり課題があるのも現実である。


余談ですが、光都というのは 上郡町、佐用町、たつの市(旧新宮町)にまたがるのだが、

いずれの市町でも町名は「光都○丁目」である。

施設によりどの市町に属するかまちまちで、粒子線医療センターは たつの市 、

SPring-8は玄関があるのが佐用町(他の市町にもまたがる)、

兵庫県立大学 播磨理学キャンパス は上郡町といった具合である。

ただ、どの市町であっても光都の小中学生は播磨高原東小学校・播磨高原東中学校に通学する。

市町の名前で書かれると全然違うように思うけど、実態はあまり差がないと。

どの市町の中心から見ても遠いってことなんですけどね。

道路交通の面では相生との往来が便利なようだが、それも大概遠い。

自転車は通行可を使うように

先日、東京に行ったとき、上野→秋葉原と歩いていたとき、

上野二丁目の商店街の入口に 歩行者専用+「自転車は通行可/17-6」とあった。

以前なら「自転車を除く」だったが「自転車は通行可」に順次変更されているよう。


そもそも 歩行者専用+「自転車を除く」ってなんだよという話ですが。

歩行者専用+自転車を除くの意味

歩行者専用の標識は通行止め標識の一種と規定されている。

実は赤丸に斜線の「車両通行止め」と通行止めの効果自体は同じである。

ただ、「歩行者専用」の標識がある場合、「歩行者の通行の安全と円滑を図る」となり、歩行者は端によって歩く義務がなくなる。

東京都では歩行者専用+「自転車を除く」の組み合わせを多用しているが、

これは普通自転車以外の自転車が通行できないことを明示することと、

歩行者最優先であることを示すことを目的としているそうである。

他府県だと 自転車・歩行者専用の標識を使ったり、

歩行者専用や自転車・歩行者専用に「軽車両を除く」を付けたり……


でも、歩行者専用に「自転車を除く」って直感的ではないよねと。

こういう疑問は今に始まったことではないと思うのだが……

この状況が変わるきっかけとなったのが特定小型原動機付自転車(特定原付)の制度だった。

標識令では特定原付について、「車両の種類」標識では普通自転車と同様に扱う、

ただし特定原付について別に示している場合はその限りではないとなっている。

このルールにより標識を書き換えなくても、車道上では特定原付は自転車と同じ走り方になるわけですね。


ただ、ここで特定原付について別に示す方法ってどうするんだろう? と気になるわけですよね。

普通自転車は規制対象だけど、特定原付は規制対象外というならば、

「自転車」「特定原付を除く」を区分線を引いて並べればよさそうだが、

そもそも「自転車」なんて補助標識はそうそう見ない。

(京都で歩道上の駐輪場に駐車可+「自転車」というのは見たことがあるが)

やはり圧倒的に「自転車を除く」なんですよね。

普通自転車は除くが、特定原付は規制対象ってどう書けばいいんだ?


この疑問に対する答えは「特定原付は通行不可」と併記することだった。

パーソナルモビリティ安全利用官民協議会 資料(pdf) (警察庁)

ここでは「自転車を除く」に「特定原付は通行不可」を併記しているが、

「自転車は通行可」「特定原付は通行不可」のセットの方がわかりやすい。

という流れのような気もするんだけど、どうなんでしょうね。

もっとも今のところ「特定原付は通行不可」のように特定原付に別の規制をする標識はないと思うが。


この「○○は通行可」「○○は通行不可」という表記、他にも拡大するんだろうか?

歩行者専用、自転車・歩行者専用の標識では広く活用できそうだけど。

「軽車両は通行可」「自転車・居住者用車両は通行可」とか。

それ以外の規制に対して「○○は通行可」「○○は通行不可」を使えるのかは定かではない。

一方通行とかは従来通りの「○○を除く」でいいんだろうけど、

一方通行出口の進入禁止は「○○は通行可」の方がわかりやすい気がする。


標識というのも少しずつアップデートされていて、

外国から来た人が理解しやすくなるように一時停止標識に「STOP」と書かれたり、

歩行者対象の標識ということで小学生以下でもわかりやすいよう、

歩行者横断禁止の「横断禁止」が「わたるな」になったり……

この「自転車は通行可」も同じような話ではあるのだけど、

問題は古い標識の取り替えペースは地域差がかなりあること。

東京都はかなり取り替えペースが早いのだが、これは珍しくて、

錆びた標識、色褪せた標識が残っているところは多いですよね。

なので、このあたりのアップデートを実感出来ない人が全国的には多いんじゃないかと。