この前の土曜に相鉄新横浜線の西谷~羽沢横浜国大が開通し、相鉄・JRの直通運転が始まった。
JR側は既存の貨物線を使い、車両も埼京線の車両を使うというスタイル。
じゃあ、大崎~羽沢横浜国大は埼京線なのか。ここは微妙な話である。
特殊な運転系統に戸惑いは多いわけだが、やっぱりなんといってもこれでしょう。
「遠い駅」の方が安い? 相鉄・JR直通線の運賃のナゾ (鉄道コム)
まず、羽沢横浜国大駅の隣がいきなり川崎市の武蔵小杉駅というのがおかしい。
直通列車のJR側は全て「各停」なのにおよそ18分間にわたりノンストップである。
一方で制度上は羽沢横浜国大駅は鶴見駅から8.8km離れた場所にある駅ということになっている。
そのため、武蔵小杉駅までの運賃が310円に対して、鶴見駅までは170円とおかしなことになっている。(いずれも紙のきっぷの運賃)
実際の線路は確かに鶴見駅を通過して、そこから新宿までは横須賀線・湘南新宿ラインのルートを走っているように見える。
鶴見駅については、横須賀線・湘南新宿ラインでも停車しない駅なので、「遠い駅の方が安い」というのはすでに発生している。
新川崎駅の次の停車駅、横浜駅までの運賃が220円に対して、鶴見駅までの運賃が157円など。
ただ、もう1つおかしなことがあって、横須賀線・湘南新宿ラインでは鶴見~武蔵小杉に新川崎駅が存在する。
どうして新川崎駅には停車しないんだろうと疑問に思っていた。
実は相鉄・JRの直通列車は、新川崎駅付近を通過するのだが、新川崎駅自体は通らない。
新川崎駅に隣接した新鶴見信号所という貨物列車用の施設の中を通過するらしい。
新川崎駅は言うまでもなく川崎市(幸区)にあるわけだが、鶴見というのは横浜市の地名、
おかしな気がするけど、鶴見駅から分岐した先にある施設で、完全に貨物専用なのでこの命名は理にかなってたんでしょうね。
相鉄・JRの直通列車が横須賀線・湘南新宿ラインの線路と一緒になるのは、新鶴見信号所/新川崎駅~武蔵小杉駅の間、
鶴見駅から合流点までは同じところを併走しているが、走る線路が違うらしい。
最初に「大崎~羽沢横浜国大は埼京線なのか」と書いたが、
JR東日本のWebサイトを見ると、この区間は「相鉄線直通」という路線名で時刻表が掲載されている。
新宿~大崎については、相鉄方面は「相鉄線直通」で、新宿方面は「埼京線・川越線」に掲載されている。
一部には新宿を越えて大宮方面まで直通するものもあるが、新宿より大宮方面では相鉄方面も「埼京線・川越線」に混ぜて掲載されている。
こんなことからも、新宿~羽沢横浜国大は、埼京線そのものではないという認識のようだ。
もっとも駅の時刻表では相鉄方面は埼京線(メインは大崎から りんかい線)に混ぜて書いてある一方で、
同じ方向の湘南新宿ラインとは別書きなので、相鉄線直通はどちらかといえば埼京線ではあるようだ。
当初から言われていたことではあるけど、JR側の運行形態は特殊ですよね。
本命は2022年ごろから予定の東急新横浜線を介した東急との直通運転でしょう。
JRとの直通運転に比べればはるかに多くの直通列車が設定される見込みである。
現状は羽沢横浜国大駅は直通列車だけの停車なので、本数は少ないし、
なにより東隣の駅はいきなり武蔵小杉駅ということでイマイチである。
相鉄・東急新横浜線の全通 により、本数も増えますし、東隣は新横浜駅になり生活路線としての有用性も増す。
そうはいっても、横浜都心へはバスの方が便利な状況は変わらないだろうとは思われてますがね。
駅名に「横浜国大」とは付いているが、横浜国立大学のどちらかというと裏側なので、
校地内の目的地によっては、従来からの最寄り駅(三ツ沢上町駅など)からの方が近いだろうと。
通勤・通学用途では定期券の経路変更が必要なので、しばらくは様子見というのもあるかもしれない。
じゃあ、レジャー用途かというと、昼間は30分間隔なのでそれも悩ましい。
本数の少なさを乗換なしの利便性でどこまで埋められるかがポイントなんでしょうね。
二俣川~渋谷だと、JR直通は所要時間40分、横浜駅へ東急に乗換だと55分となっている。
さすがに直通列車、所要時間は短いが、30分間隔の次の列車を待つほどかはわからない。
東急と比較しやすいので渋谷駅を例に出したが、JRにとっては埼京線ホームが大きく離れているので、
この区間では直通列車は割に合わないという見方もあるかもしれない。
目的地次第というしかないよね。