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この船のルーツは紅丸

以前、フェリーさんふらわあ の大阪~別府航路を使って以来、

定期的に フェリーさんふらわあ からメールが届いている。

大阪⇔別府航路に待望の新造船就航が決定しました!
船名は「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」。

一応、この船の名前、仮称らしいのだが、えらく具体的な名前である。


現在、大阪~別府航路に入っているのは「さんふらわあ あいぼり」「さんふらわあ こばると」

それぞれ1997年・1998年デビューということで、もうけっこうな年数が経っている。

この船は客船(カーフェリーではない)「あいぼり丸」「こばると丸」の代替として導入された経緯がある。

2016年に使ったときにもけっこう年期が入ってるなぁとは思ったものである。

やはり雑魚寝ことツーリストの持て余しっぷりは気になるところではあった。

日によるのもあるだろうが、ツーリストに乗れば、ツーリストベッドへの無償アップグレード券を配っていたほど。


じゃあ、新造船はどうなるのかという話だが。

大阪/別府航路 待望の新造船就航決定! (フェリーさんふらわあ)

「日本初のLNG燃料フェリー」と書かれている。まさかのLNG燃料になるようで。

2020年以降、船用燃料の硫黄分を0.5%以下にする必要があり、従来から使っているC重油のままでは対応できない。

C重油のまま低硫黄化するか、A重油(ほぼ軽油)に移行するか、SOxを除去する装置を付けるか。

既存の船での対策としてはここら辺だが、新造船ではLNGを使うという選択肢もある。

LNGは液化前に硫黄分などが除去されていて、燃料費も 低硫黄C重油 や A重油・軽油 より安いのだという。

一方で、LNGの補給には課題もあるところだが、このフェリーの場合、基本的には大阪港と別府港にしか入らない。

なので、この2つの港でのLNG補給体制が整っていればよく、その点ではハードルは低いとも言える。

そもそも日本はLNG自体はたくさんありますからね。(天然ガスの多くをLNGとして輸入しているから日本各地にタンクがある)

国内航路で実績を積むというのは理にかなった話である。


あと、船自体も大きくなる。

今のさんふらわあ あいぼり/こばると が9245トンに対して、新造船は17300トンとなっている。

定員も710名から763名と増える。全定員の42%が個室となっている。

個室についてはエクストラベッドなども含めた定員なので、実際にはそこまで埋まらないかもしれない。

相部屋は45%だが、7割はプライベートベッド、新型ツーリストベッドみたいなもんですね。

2割はツーリスト、従来型の雑魚寝も団体利用などで需要があるので一定残る。

そして22名、相部屋の6%分は「プライベートベッドシングル」となっている。

大阪~志布志航路では1段のシングルベッドを備え、カーテンで区切れるということで、1人用個室に近いものになるようだ。


残りはドライバールーム、従来70名だったところを89名に増やしているが、

最近ではトラック輸送の引き合いも多いようで、トラックの搭載数も13m換算で92台から136台に増やしている。

観光航路の印象も強い大阪~別府だが、トラックからの人気もあるようだ。

大分県というのはフェリーの便利なところではあって、ドライバの負担軽減からも長距離フェリーを使いたいニーズは高まっているのかもしれない。

新造船の大型化というのは、観光航路としての期待に応えるのもあるけど、物流を支える意図が大きいようだ。


ところで、最初に船の名前について「仮称らしいのだが、えらく具体的」と書いたが、

この名前はかつて大阪~別府航路で運航されていた「くれない丸」「むらさき丸」に由来するのは明らかである。

大阪~別府航路は1912年に大阪商船(→商船三井)が開設した航路に由来する。

日本の長距離カーフェリーで客船時代からの歴史を持つのは大阪~別府が唯一である。

その次に長い歴史を持つのは阪九フェリーで1968年開設、日本初の長距離カーフェリーである。


その大阪~別府航路に最初に投入された船こそ「紅丸」である。続いて「紫丸」が入った。なんと石炭炊きである。

1924年にはディーゼル動力の2代目「紅丸」が就航した。日本で2隻目のディーゼル動力船だったという。

そこから時代が進んで1960年に3代目「くれない丸」と2代目「むらさき丸」が導入され、1980年にフェリーに置き換えられるまで活躍したという。

日本初のLNG燃料フェリーということで、初めてディーゼル動力になった2代目「紅丸」を意識したのかなとは思ったけど。

よっぽどのことなければ、この名前でいくんでしょうね。


これを書くために調べて知ったんだけど、3代目「くれない丸」は今も現役の船なんですね。

レストラン船「ロイヤルウイング」として、横浜港で活躍している。

先月には進水から60年で「還暦」を迎えたが、60年も現役で活躍する船はそんなにないらしい。

操舵室などの見学プランをスタート ロイヤルウイング (カナロコ)

用途は変わったが、瀬戸内航路の黄金時代の生き証人として、映画やドラマの撮影に使われることもあるんだとか。

この船が瀬戸内を去ったおよそ30年前には、大阪~別府も平凡な長距離フェリーになりはじめていたわけだが、

時代が移り変わって、フェリーにもクルーズ要素が求められるようになってきたということで、

本格的な観光船としてデビューした3代目「くれない丸」と2代目「むらさき丸」へのリスペクトもあるんでしょうね。


Author : Hidemaro
Date : 2019/12/04(Wed) 23:56
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