U-22日本代表vsU-24韓国代表

アジア大会の男子サッカーは韓国が優勝した。

アジア大会3連覇という成績はすごいけど、それもお国の事情なんだよな。


今回のアジア大会の男子サッカーに日本チームについて「3軍」という人がいる。

そもそもアジア大会の男子サッカーはオリンピックに似て年齢制限があり、

24歳以下にオーバーエイジ枠3人という規定になっているそう。

ところが日本が送り込んだのはチームは「U-22日本代表」とされている。

このU-22というのは来年はU-23日本代表となり、パリオリンピックで戦うことになる。

日本の男子サッカーはずっとこの体制でアジア大会をやってるみたいですね。


さらに言えば、今回送り込まれたのは「U-22日本代表」のBチームである。

というのもU-22日本代表は今月にアメリカ遠征があり、

メキシコ・アメリカとの親善試合を控えているのでこのメンバーは避けたそう。

この結果、22歳以下という年齢も相まって大学生の選手が多くを占めた。

U-24に対するU-22が2軍で、そのBチームだから3軍、という計算である。

それでも決勝まで行くんだからすごいですけどね。


一方の韓国は規定通りのU-24チームで、オーバーエイジ枠も活用、

ヨーロッパのクラブでプレーする選手も招集している。

このアジア大会への召集にクラブは応じる義務はないが、

許可を得てアジア大会に参加しているのだという。


これほどに韓国がアジア大会に気合いが入る理由は兵役が関係ある。

兵役逃れには厳しい

韓国ではスポーツ・芸術で顕著な成績を挙げた人は兵役が実質免除になる。

(3週間の軍事訓練と特技を生かした活動を行うことを兵役とみなす)

韓国では兵役逃れに厳しく、かつてに比べるとこの条件が絞り込まれ、

スポーツ分野ではオリンピックのメダル獲得と、アジア大会の優勝に絞られている。

アジア大会での優勝にチャンスを求める種目の1つがサッカーというわけ。

ヨーロッパのクラブから選手を招集できたのも、兵役免除になればクラブにとってもメリットが大きいという事情があるようだ。

それで実際に優勝するんだから韓国チームは強いですよね。


競技によるのだが、日本はアジア大会に一線級の選手を送り込めない種目は多い。

野球はアジア大会の規定としてはプロ選手を送り込むことはできるが、

この時期にプロの試合を止めるわけにはいかないので、社会人代表が送り込まれた。

社会人代表も侍ジャパンを構成するチームの1つである。

韓国・台湾はプロ選手を派遣する中で、日本が社会人代表では見劣りする。

こちらも韓国は兵役免除を狙って気合いが入っており、4大会連続の優勝と。

もうオリンピックに野球はないからアジア大会で勝つしかないですから。


他の国際大会との兼ね合いで難しい種目もある。

女子サッカーもワールドカップとオリンピック予選の狭間だし、

さらに言えばクラブ側に召集に応じる義務がないので、アジア大会に送り込まれたのはBチームだった。(なので「なでしこジャパン」と言わないらしい)

それで優勝するんだから強いんだけどさ。

バレーに至っては日本でオリンピック予選が行われているので、

さすがにこれではアジア大会には主力メンバーは送り込めない。

こういう機会を生かして普段は国際大会に送り込めない選手を送り込んでいるというのが実情らしい。


もちろん一線級の選手を送り込む種目もあるんですがね。

それで結果が出ないと苦しいという最たるものが競泳なんだろうなぁ。

福岡での世界水泳でも結果が出ず、アジア大会では30個のメダルを獲得し、

それ自体は立派ではあるけど、中国勢の強さに圧倒されたという。

どうやって立て直そうかという話なんでしょうかね。


アジア大会の充実という点では韓国の方が偉いですからね。

日本チームがこうであるのはそれなりの理由があるとはいえ。

サッカーも野球も日本チームが負ければ悔しいけど、

韓国チームの選手が兵役を逃れて最前線で競技を続けられること自体は好意的に見るファンもいた。

日本チームの選手にとっても国際大会での経験が今後に生きればというところか。

特に野球やサッカーというのは選手層の厚さが日本の魅力でもあるので。