JR東日本管内に住んでいるのにJ-WESTカードを持っている、
というのは元々EX予約を使いたかったがゆえのことである。
もっともスマートEXのサービス開始、2023年の価格体系見直しにより、
年会費を払ってまで利用する意味はなくなったと判断している。
エクスプレス予約の差を縮めるため
このため年1度の利用で年会費が無料にできるベーシックに切り替えている。
でも、それももう意味がないのかもしれない。
J-WESTカード会員は「eきっぷ」「eチケットレス特急券」を買える。
これはおおざっぱに言えば自由席相当の金額で指定席に乗れる特急券である。
対象は西日本・四国・九州管内の特急(智頭急行経由含む)が基本で、
北陸新幹線については東京までの東日本管内も含む。
あと変わり種としてはマリンライナーの指定席もある。
西日本管内の特急に乗るとそこそこ恩恵は大きかったと。
北陸新幹線は大宮~金沢のような利用を含めてカバーしている。
なお、山陽新幹線については先ほど書いた2023年のEX予約の料金体系見直しと当時に変わり、
現在は自由席相当までは割り引かれず、定価の100円引き程度である。
これがなくなってしまうわけですね。
代替策としては在来線特急についてはチケットレス特急券となる。
これは一応は定価より安い場合が多い。
例えば、新大阪~城崎温泉は大人2530円と記載されている。
これは同区間の通常期の指定席特急料金2730円より200円安い。
とはいえ、実は200円引きというのは閑散期の料金と同じである。
年間でもっとも安い閑散期の料金で通年利用できるのがチケットレス特急券である。
あと、近畿圏ではさらに割安な「J-WESTチケットレス」がある。
これは名前からすると紛らわしいがe5489を利用できる人なら誰でも買える。
山陽新幹線については、基本的にはEXサービスが代替策である。
実は2026年3月をもってEX会員が利用できるe特急券が廃止される。
これにより全商品が乗車券込みとなる。
年会費を払ってるEX会員以外はスマートEXの利用となる。
一応、スマートEXにしても同区間の定価よりは200円ほど安い。
ただ、前後で他路線に乗り継ぐ場合、運賃が打ち切り計算になる。
これにより200円差は容易に逆転するため、乗車券と特急券の区間が異なる場合は分けて買う方が安いことはある。
従来のe特急券はまさにこういう用途に適していたが、最近は受取が面倒だった。
EX予約の受取は苦行
北陸新幹線は新幹線eチケットとしてe5489, えきねっとで扱うが、
これについても上記とほぼ同じ性質がある。同区間なら定価の200円引きで往々にして逆転する。
というわけで実際には定価で特急券を買うのが代替策になることも多い。
というかすでに東海道新幹線を含む場合はそうだったんだよな。
e5489で定価の特急券を買うわけですね。
特大荷物スペース付き座席を予約する
特大荷物スペース付きでなければ、えきねっと でもいいんだけど。
というわけでなかなか世知辛い話である。
背景を考えて見ると、在来線特急はもう自由席がほとんどないんですね。
すなわち自由席相当といっても、存在しない座席相当ということである。
このためJ-WESTカード会員に対して割り引きすぎという話だったのだろう。
現在でも自由席が比較的多く設定されているのが新幹線である。
さっき定価で特急券を買うのも選択肢と書いたが、こちらは自由席特急券を買う選択肢はある。
(EX-ICにも自由席はあるが、基本的には定価と同じである)
ただ、新幹線というのは往々にして乗車距離が長い。
その場合は指定席と自由席の差額は理解しやすい。
短距離の利用は自由席を使うべきなのかも知れない。
その昔、さくら号の指定席に姫路~岡山だけ乗ったことがあるが、
当時は自由席相当の料金なのでそうしたが、そもそも自由席でよかっただろうと言われればそうかもしれない。
これによりJ-WESTカードを維持する意味もなくなったのかもしれない。
WESTERポイント利用の場合のみ買える割引きっぷが様々あり、
そのためのWESTERポイントを稼ぐには平素からJ-WESTカードを多用するとよいという話はあるが、
さすがにそこまで入れこんでいないですからね。
鉄道系のクレジットカードという観点ではKIPSカードで悩んだことがある。
KIPSカードをどうするか
これも近鉄沿線に住んでた時代の名残である。
このときはPiTaPaの維持を重視して移行手続きをとっている。
チケットレス特急券の200円引き、というか閑散期相当で通年利用できるというのは、
JR他社と比べると、東日本が100円引き、東海(ひだ号)が定価通り、
それに比べればよい気もするが、必ずしもそうとも言えない。
というのもJR東日本では在来線特急の全席指定化のときに料金体系を変えている。
全席指定になるってことなんだけど
区間によっては定価が従来の自由席より安いこともあった。
一番短い50km以下について言えばこんな具合である。
東京~八王子は従来は特急自由席で510円、ライナーで510円、これが新しい料金で750円(事前料金)となる。
チケットレスだと100円引きだから650円、それでも140円増か。指定席だから確実に座れるが、ライナーはもともと指定席だ。
JR西日本はそういうことをしていなくて、J-WESTカード会員だと自由席相当とか、
エリア限定のJ-WESTチケットレスだと安いとか、そういう話で、
それらがない人・区間については純粋な値上げである。
指定席にも価値はあるが、普通列車の本数が少ない区間で短距離利用するケース、
例えば、きのくに線における くろしお号、こういうケースは負担が重い。
山陰を走る スーパーおき・まつかぜ は自由席残ってるけど。
eきっぷ が設定された当初とはいろいろ状況が変わっちゃいましたよね。
のぞみ号の加算額値上げ、最繁忙期の料金設定により通年定額のEX予約との差が広がり、
会員への優遇策というにはあまりに大きな差になってしまった。
在来線特急は全席指定化が進み、自由席相当という意味が薄れた。
これらはいずれも定価との差を小さくすることで解消したが、
それは会員への優遇制度がごく小さくなるということでもある。
仕方ないのかなと思う部分もあるが、残念ではありますよね。