富山県だけど能登半島

能登半島地震の被害が特に深刻なのは石川県でも能登地域である。

石川・富山・新潟のかなり広範囲で被害があることは確かなのだが、

同じ石川県でも加賀地域は被害の程度はケタ違いに小さいとは言える。

一方で富山県でも氷見市は被害の程度が大きく、まだ断水が続いている地域がある。

交通寸断が深刻だった能登地域に比べると救援が入りやすかったこともあり、

早くから各地から水道関係者が復旧や給水にあたっているところである。


あまり意識してなかったのだが、氷見も能登半島に含まれるんですね。

富山県だけの地図を見ると氷見だけ海側に出っ張っているように見えるが、

これは能登半島の一部であることは日本地図を見ればわかる。

能登半島でもこの部分が富山県であるのは山で隔てられているからである。

石川県・富山県の県境を構成する宝達丘陵が横たわってるんですね。


富山県と能登地域を結ぶ道路として能越自動車道がある。

能登と越中で能越ということですね。

そういう道路が存在することは知っていて、能登と近い富山県があることはわかっていたのだが、

ここまで富山県が能登半島に入り込んでいるという認識はあまりなかった。


関係者の努力もあり、能登地域でも七尾あたりまでは道路状況もよくなり、

能越自動車道も砺波~七尾の区間ではすでに開通している。

石川県側に目を向けると、のと里山海道 も七尾市の徳田大津ICまでは開通しているが、

こちらは救援車両の走行を優先するため走行規制が行われている。

とはいえ、概ね七尾あたりまでは交通状況も改善しているようである。


問題はその先、奥能登と呼ばれている地域である。

こちらは使える道路が極めて限られており、その状況もよくない。

このため大変な渋滞になっている区間があるようだ。

のと里山海道を復旧できればよいのだが、すぐには復旧できなさそう。

優先度を考えれば孤立集落のアクセス路確保の方が先だろう。

加賀地域への2次避難に向けて動いているようだが、それも容易ではないようだ。


奥能登の状況は非常に厳しい一方、他の地域では状況はかなり改善しているよう。

それだけ能登半島が大きいってことだよね。

奥能登は平時から交通の便がよくないが、単純に遠いのも大きな要因である。

地域ごとに状況はかなり違うので、このあたりも注視していきたい。

加賀地域はかなり日常に戻りつつあるようですがね。

MMUを使ってメモリ保護をする意味

今さらなんですけど、ARM Cortex-Rのことを取り上げたとき、

Cortex-AではMMU(Memory Management Unit)を搭載している。

仮想アドレスを物理アドレスに変換する機能を持っており、高級なOSを使うなら必須だが、

複雑な仕組みであるために処理時間の大きな変動を招きかねないと。

なのでこの部分はよりシンプルな仕組みにしている。

(Cortex-Rシリーズはめんどくさい)

と書いたのだが、当時その真意はわかっていなかった。


MMUを使って仮想アドレスと物理アドレスを変換するメリットとして、

メモリのフラグメンテーションの対策になるという話は理解していた。

何も考えずにメモリの一定領域を占有して解放するというのを繰り返すと、

有効利用できない空き領域が発生してしまうことが考えられる。

このような現象をフラグメンテーションという。日本語で言えば断片化か。

対策はいろいろあるのだが、物理的には飛び飛びの領域を繋ぎあわせれば有効活用できる。

仮想アドレスで見れば一続きの領域が確保できているように見えるが、

物理的には飛び飛びの領域を繋ぎあわせたものになっていることがあると。


しかし、それにしてもリアルタイム性を阻害するほどMMUは悪いのか?

と気になっていたが、他にも重要な要素があった。

MMUのアドレス変換に使うページテーブルはメモリ上に格納するんですね。

いちいちメモリにアクセスしていたら変換に時間がかかって仕方ないので、

ページテーブル用のキャッシュを用意しているが、外れると大きなタイムロスが発生してしまうという。


そしてページテーブルをメモリ上に格納する理由でもあるけど、

プロセスごとにページテーブルを切り替えると、プロセス間のメモリ保護が実現できると。

ページテーブルの先頭アドレスをレジスタに格納すれば切り替えられる。

MMUはメモリ変換とともにメモリ保護の役割もある。

プロセスA用のページテーブルでは、プロセスAで使う領域だけアクセスを許可、

プロセスB用のページテーブルでは、プロセスBで使う領域だけアクセスを許可、

としておいて、プロセスを切り替えるごとにページテーブルを切り替えれば、

プロセス間のメモリ保護が実現できるというわけ。


そんなのも知らんかったのかと言われそうな話だが――

仮想アドレスから物理アドレスへの変換テーブルを容易に切り替えられることが、

結果としてメモリ保護というところにつながっていたんですね。


なんでこんな話を書いたかというと、新しいシステムではコアごとにメモリのアクセス範囲を制限しないといけないねという話があった。

ARMだとMPU(Memory Protection Unit)という仕組みで対応できる程度の話である。

MPUはレジスタベースで作られているから、それによるタイムロスはない。

ただ、レジスタベースだから機動的に切り替えるのは難しいと思われる。

特権モードと非特権モードでアクセス範囲を制限する程度に留まるのでは?


シンプルな仕組みで対応できればそれでよいとも言えるし、

複雑な仕組みにはそれだけのメリットがあるってことだな。

以前も書いたのだが、Cortex-RにはMMUを搭載したものも存在する。

Cortex-R82ではMMUを搭載してコアごとに有効/無効を選べる。

一部のコアではMMUを使わずリアルタイム処理、一部のコアではMMUを使ってLinuxを動かす、なんてことができますよと言っている。

MMUは必須ではないが、必要なら使うこともできると。

なんだそれはって思うけど、好きな方を選べるということ自体は悪くない。

評価ボードの拡張ボード

今日から仕事が再開と。

どうせみんな今日からなんだろと社長の新年の挨拶も今日だった。

正月休みの間にいろいろ積み上がったりしないか心配だったけど、そんなことも特になく。


新しいシステムの検討のために使っている評価ボード、

搭載されているフラッシュROMをブート用のデータ格納用に使おうとしたら、

なんとマイコンから利用できないことが判明した。

なんでや! と思ったが、他の用途に特化しているのだろう。


そんなわけでフラッシュROMを評価ボードに外付けすることを考えたら、

mikroBUSと書かれたコネクタにSPI信号が行っているとある。

一体何に使うんだろう? と調べたら、ここに拡張ボードを付けられるらしい。

mikroBUS

そう言われると、他の評価ボードでも見たことあったような気がする。

構造はシンプルで電源(3.3V・5V)、SPIとI2Cの通信線が出ているだけ。


Click Boardというのが取り付ける拡張ボードですね。

センサーや通信関係のモジュールが多いようだ。

フラッシュROMを搭載した拡張ボードも確かにあって、

これを購入すればフラッシュROMを拡張できるようだ。

単にSPIのフラッシュROMを付けただけのボードなので、

わりと買うのもアホらしい気もしたが、取扱の容易性には意味があるかも。


こういう拡張ボードっていろいろあるみたいで、

Arduinoの形状に合わせたもの、Raspberry Piの形状に合わせたものがあり、

それをArduinoとかRaspberry Pi以外で付けていることもある。

mikroBUSはそれよりも小型の拡張ボードということでそれが命名にも現れているのでは?


実験用としては収まりがよくていいのかなとは思った。

自分で拡張したら線がぷらぷら垂れた形になりそうだし。

非常口を追加できる構造

先日、アメリカでボーイング737-9の窓が吹き飛んだニュースがあった。

離陸直後に窓など吹き飛ぶ 米でアラスカ航空機が緊急着陸 (NHK)

737-9は ボーイング737MAX の一形式なのだが、

737MAXといえば2018年~2019年で2回の墜落事故を起こしており、

この対策のため運航停止・納入遅延が発生していた。2021年頃には打開されたが。

そんな飛行機で起きた事故だけに、またかと思った人は多かっただろうけど。


しかし飛行機の窓なんてそんな吹き飛ぶことあるんかいと。

実はこの窓は非常口にもできる窓として設計されているんですよね。

ただし、アラスカ航空においてはここは非常口としていないのだけど。

写真を見てもわかるように他の席と変わらない間隔で席が並んでいる。


そもそも737-9とはどんな飛行機なのだろうか?

日本国内線でおなじみの737-800、737NGシリースで最も売れた機種である。

737NGは737MAXで代替されてすでに製造中止になっているが、

これと同サイズの飛行機は737MAXでは737-8という。最大189席とのこと。

ANAはずっと前から注文しているが、納入遅延もあり2025年から納入予定、

JALも昨年注文して2026年から納入予定と言っている。

737MAXでは737-8より胴体が長いタイプとして737-9と737-10があり、

特に737-10は単通路でありながら、ボーイング767の代替も狙えるほどだという。

スカイマークは2022年に737-10を注文して、混雑路線への投入を予定している。

(ただし737-10はまだ型式取得に至っていない)


で、737-9と737-10に共通的な課題として非常口の数があるらしい。

737-800の非常口は通常の乗降に使う前方扉に加え、

後方扉、そして翼上に設けられた片側2つの扉で、計8つの非常口がある。

翼上は扉2つあっても同じ翼の上を通って避難するから、実質6つかな。

航空機の安全基準として、半分の非常口で90秒以内で全乗客が避難できることがある。

737-800のような非常口の配置で対応できるのは190席程度までだという。

このため定員を増やすためには非常口の配置を見直す必要があるのだという。


そこで737-9・737-10では翼と後方扉の間に非常口を追加できるようにした。

ただ、定員が190人程度に留まるならば非常口を追加しなくてもよい。

アラスカ航空は737-9を長距離便への投入を意図して購入しており、

(国内線の)ファーストクラスなど配置した結果、138席に留まっている。

このため非常口を追加できる構造は活用されていないというわけ。


737NGでも737-900ERでは同様の構造が採用されている。

実は737-800より胴体が長い飛行機は以前から存在したんですね。

ただ、単純に胴体を長くした737-900では定員が増やせない問題があり、

改良版の737-900ERでは航続距離の延長とともに非常口を追加できるようにした。

また、737-8でも一部のLCCで座席を詰めた200席仕様の要望があり、

737-8-200というタイプを用意して737-9同様に非常口を追加している。


ところでエアバスA320とA321って、737-8と737-9の関係に似てるけど非常口どうなってるんだろ?

と気になって調べたら、こちらは扉の配置を抜本的に変えていた。

A320は737-8同様に前扉・後扉と翼上に非常扉2つずつの構成だが、

A321は翼上の非常扉がなく、翼の前と後に大型の非常扉を用意している。

A330のような中型機と同様の構成にしてしまったんですね。

ただ737-9のような配置を選択することも可能で、現在はこちらが標準らしく、

Peachもジェットスタージャパンも翼上+翼より後ろの構成になっている。

ピーチとジェットスター、新機材A321LR客室はどう違うのか (Aviation Wire)


737-8についてはとりあえず問題なさそうな感じもするけど、

737-9と737-10という各社から期待を浴びている機種では影響しそうだし、

すでに同様の構造を持っている737-900ERもどうなるか。

ただでさえ運用停止・納入遅延が問題になってきた機種なので、航空会社にとっても辛い話である。


余談ですが、アラスカ航空って名前だけど、本拠地はアラスカ州ではないんですね。

本拠地はワシントン州シアトルで、ここからアメリカ各地、世界各地に飛んでいる。

確かに創業はアラスカ州なのだが、そのアラスカ州各地の路線が集まるのがシアトルだったんですね。

そんなアラスカ航空はハワイアン航空の買収を発表している。

お互いの路線網があまり被らず、独占禁止法上の問題が少ないことも背景にあるという。

両社のブランドは今後も残る予定だという。

μ’sを越えなければならない作品

dアニメストアで見られるならと今さら「ラブライブ!サンシャイン!!」のTVアニメを見ていた。

これまであんまり触れてこなかった作品なのだが、このBlogではたびたび話題にしていて、

特にAqoursにとってμ’sの背中というのは大きなものだったというが、

軽々乗り越えていったなという印象が強い。(特に見ていたわけでは無いが)

(東京ドームに立ったμ’s)

TVアニメシリーズを見て思った感想もそんなところである。

Aqoursはμ’sの背中を見て、それを乗り越えるべきユニットだったんだと。


驚いたのは作中に「μ’s」の名前が多く出てきたこと。特に1期はかなり頻繁。

このアニメが放送されたのは2016年7~9月のことだが、

「ラブライブ!The School Idol Movie」が2015年6月公開だったことを考えれば、

現実世界ではμ’sの物語が完結してまもない頃ということになる。

作中でどれぐらいの年月が経過したかは定かではないところはあるが、

大昔のスクールアイドルと思われるほど古くはないんだろう。


とはいえ、直後ではないんだろうなと思わせるところもあり、

それがスクールアイドルのレベルというのが格段に上がってしまったこと。

この時代の尺度に照らすとμ’sは全国優勝レベルではないのかもしれない。

そこまでのことは言われてませんけど、その可能性もあるのかなと。

Aqoursはそこを乗り越えて最終的に全国優勝を果たすのだが、

その流れは声優ユニットとしてのμ’sとAqoursの関係にも重なる気がする。

公共放送の追ったAqours

これはその昔、NHKで放送されたAqoursが東京ドームに立つまでの話ですが。


チャンピオンを目指すことだけがスクールアイドルの道ではないことも示しつつ、

その一方でラブライブ!に出場してチャンピオンを目指すメリットも現れていたのかなと。

ラブライブ!は 予選→地区大会→全国大会 という3段階になっているのだが、

予選を突破して立つ地区大会のステージでもそうそう届くステージではない。

Aquorsの場合、地区大会の会場のモチーフは名古屋のレインボーホールだが、

アマチュアであることも考えればこのようなステージはそうそう立てない。

浦の星女学院は生徒集めに苦慮する田舎の学校として描かれたが、

そんな学校からでもチャンピオンへの道を進めば、まずたどり着けたと。

こういう話は新設校が舞台のラブライブ!スーパースター!!でもあった。


虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 はラブライブを目指さない道を選んだわけだが、

それでよかったのは虹ヶ咲学園が大都市にある巨大な学校で、かつお金持ちが多いからだよね。

ラブライブを目指さない構成

大会に頼らずとも自分たちのステージを自分たちで作れてしまうという。

ラブライブ!サンシャイン!!は都会との対比を意識した部分が多々あるが、

田舎でアマチュアでできることはこんなもんだと描いたんだろう。


ところで、μ’sを描いた「ラブライブ!」、Aqoursを描いた「ラブライブ!サンシャイン!!」

そして「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のアニメには共通的なことがある。

それは春から春まで1年描くと、その先に進めなくなってしまうということである。

高校3年生のメンバーは卒業するとスクールアイドルとしては終わりだから。

延長戦を映画でやるとか、悪あがきはありますが……


この問題に対する1つの解が「ラブライブ!スーパースター!!」である。

新設校が舞台なので最初は1年生だけでLiellaを結成し、進級して新しい1年生が加わり、

さらに進級して新しい1年生が加わった物語が今年TVアニメで放送される。

こういう形で引き延ばしながらやる方策を考えたということなんだろうな。

この方法がいいのかどうかという話はありますけどね。

献血70回の内訳

インターフォンが鳴って、何かと思ったら ゆうパック で、

何が届くような物あったっけなぁと、伝票を見ると「赤十字血液センター」とある。

ああ、そういえば記念品を後から送るって言ってたな。


これは献血70回の記念品「銀色有功賞」である。

今まで10回・30回・50回と小さなガラス器を受け取っていたが、

70回の「銀色有功賞」はけっこう大きなガラス杯である。

飾る場所もないし、使うこともあまりないような気はするが……

名誉あることは確かである。


70回を達成したのは今年8月のことだった。

僕が初めて献血をしたのは2009年のこと。

70回達成はその14年後、年平均5回と求まる。

気になるのはその内訳である。というわけでラブラッドの記録を調べた。


高専専攻科・大学院時代は全血1~2回/年・成分4~5回/年ぐらいだから、

当時はかなり成分メインだったんだなと気づく。回数も多くなる。

就職してからは全血2~3回/年は安定してるが、成分は0~4回/年とまちまち。

全血献血は職場に来るから回数が安定しているんだけど、

成分献血は平日に献血ルームに行く暇があるかどうかに左右される。

2020年後半~2022年は献血ルームの混雑を忌避していたこともある。

新型コロナで遠のいた献血ルーム


70回の献血の内訳は、全血400mLが28回、成分が42回だった。

わりとバランスがいいなという感想である。

そりゃ全血と全血の間に成分献血を詰めようと思えばもっと入るけど、

なかなかそういうわけにもいきませんからね。こんなもんでしょう。

年複数回献血してくれれば助かるとは言われてますので。


もうこの先には表彰ないと思い込んでたが、100回の金色有功賞というがあるらしい。

献血するにもいろいろ条件がありますので、どうなるかはわかりませんが、

このペースだと6年後ぐらいでしょうかね。

出来る人がやるしかないのが献血ですので、可能な限りにおいては協力していこうと思う。

ご当地ダービーはなくならない

昨年、地方競馬のダービーシリーズをやっていた頃、

来年から大井のダート三冠が始まるため、ダービーシリーズは今年が最後になること。

また、東京ダービー以外の「ダービー」とついたレースがなくなることが話題になった。

ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

ダービーシリーズが終わるのはそうだろうと思っていたが、ご当地ダービーがなくなるのは意外だった。


もっとも名称変更して同様のレースを継続する可能性は否定されてなかった。

このようなこともあり昨年の2歳世代で「兵庫ダービーを目標に――」なんていうことも公然と言われていた。

ところでJRAは1月はじまりの年度で様々な事項が発表されるのだが、

地方競馬では地方公共団体の年度と同じで4月はじまりの年度で考える。

このためJRAと地方競馬では開催日程の発表時期がずれるのが常だった。

南関東では今年から1月はじまりで年間スケジュールを出すようになったが。


そんなわけで来年のご当地ダービーはどうなるんだろうと気になっていたが、

現時点で門別(昨年中に変更点の概要が馬主その他関係者に配布されている)と、

兵庫(例年12月に翌年度4~12月分のスケジュールを発表する)は判明した。

結論から言えば、どちらも従来のダービーに相当するレースは残るという。

ただ、全体的な位置づけは変わるように思える。


門別については越冬する3歳馬向けの手当を充実させることと、3歳重賞の賞金増額・追加を行うとのこと。

というのも、従来は2歳時に門別でデビューして有力馬は南関東に移籍するものが多かったが、

新しいダート三冠は中央・地方全国交流競走、門別所属でも参戦できるのだ。

昨年から設けられた在厩3歳馬手当を一定の条件を満たす馬では増額、

遠征馬への奨励金、輸送費に足が出る場合の補助金も用意した。

3歳重賞の充実では3冠レースのうち 北海優駿と王冠賞の賞金を増額、

詳細は明かされていないが3歳牝馬重賞も追加するとのこと。

あと「全日本的なダート競走の体系整備」ですでに示されていたが、

交流重賞の北海道スプリントカップが3歳限定になり、賞金も増額される。

4歳以上馬に比べると持ち賞金で不利な3歳馬に賞金加算の機会を与えるための3歳戦化だが、

門別にとっては3歳重賞の充実の一環として捉えているようである。


もともと北海優駿(ダービー)という表記だったが、ダービーの副名称が外れるのだろう。

特に変わらないばかりか賞金増額というのは驚いたが。

門別所属のまま大井のダート三冠へ向かう道は示しつつも、

現実には地元のレースで稼ぐための方策も示したということなんだろうな。

なお、北斗盃・北海優駿・王冠賞はいずれも地方全国交流競走である。


兵庫(園田・姫路)についてだが、

すでに4月末の兵庫チャンピオンシップ(JpnII・3歳限定)が1870mから1400mとなることが発表されていた。

ダートの3歳短距離王決定戦となり、将来的にはG1級の格付けになるべきと考えられている。

従来は兵庫の三冠レースの1つだったが、位置づけが大きく変わることとなる。

なのでここは変化が大きそうだと思ったが、意外に変化は少なかった。

同時期に東京ダービーの指定レース「西日本クラシック」が追加されたからである。

そして兵庫ダービーは7月上旬に後ろ倒しとなり「兵庫優駿」というレース名に。

東京ダービーからも転戦可能としたことで、全国的なレース体系との整合をとったという体ではないか。

どちらもレースの命名は雑な気がするけど。


どちらかというと変化が大きかったのが古馬戦のようで、

5月頭の兵庫大賞典が1870m→1400m、6月上旬の六甲盃が2400m→1870mとそれぞれ短縮される。

大半のレースが1400mなのに、1400mの重賞は意外に少なく、兵庫大賞典はその観点での短縮だったんだろう。

ただ、チャンピオン決定戦にふさわしいのは1870mという思いを持つファンも多いよう。

その巻き添えを食らったか、年間唯一の2400m戦だった六甲盃が1870mに。

まだ明らかではない部分もあるが、園田の2400m戦はなくなるのではと。


この変更はそれぞれ、さきたま杯(今年からJpnI)と帝王賞(JpnI)を意識したものでは?という指摘が。

地元重賞と全国チャンピオンを両立できる可能性を持たせていると。

それが現実的なのかという話はあると思うんですけどね。

ただ、昨年、兵庫所属のイグナイターがJBCスプリントを優勝し、

兵庫から全国チャンピオンというのもあり得ることを示したわけですよね。


とはいえ、今のところは馬主・厩舎関係者の反応は鈍そう。

というのが昨年11月の兵庫ジュニアグランプリのことなんですけどね。

兵庫ジュニアグランプリは1400mの2歳限定JpnII、

来年からのレース体系を考えれば兵庫チャンピオンシップにつながるレースとなる。

さらに前哨戦として各地の地方競馬で「ネクストスター」と付けた地元馬限定のレースが行われ、

兵庫でも「ネクストスター園田」として10月下旬に行われた。

しかし、フタを開けて見れば兵庫ジュニアグランプリには

ネクストスター門別・名古屋の上位馬はいたが、ネクストスター園田からの馬はいなかった。

なぜか? 全日本2歳優駿(川崎1600m・JpnI)に向かったわけでもない。

ネクストスター園田の上位馬は年末の園田ジュニアカップ(1700m)を目指したためである。

兵庫ダービーあらためて兵庫優駿を見据えた結果なのだと思うが、

これでは来年の兵庫チャンピオンシップもどうなることやら。


これは別に兵庫に限った話でもなさそうである。

年末の東京大賞典にしてもJRA7頭と南関東2頭で9頭と寂しかった。

かしわ記念と川崎マイラーズが同時期(今年から解消)というような明確な不備はないが、

地元重賞とダートグレード競走の関係を意識したところで、その通りに転戦してくれないと。

それだけ地元重賞の賞金が高いってことなんですが。


あと、六甲盃の距離短縮についてだが、南関東ではすでにこういう短縮が多く行われていて、

実は東京大賞典も1962~1988年は3000m、1989~1997年は2800mだったという。

交流重賞化もあり東京大賞典は帝王賞と同じ2000mに短縮されたわけである。

かつては大井には2000m超の重賞がいくつもあったのだが多くは短縮、

現在は東京記念(2400m)と金盃(2600m)の2レースが残るのみである。

東京記念については来年から格付けがSI→SIIと格下げ、すなわち賞金減額であろう。


ダートで2100m超(SMILE区分のL・E)のレースは世界的に見ても少なく、

有名なのはアメリカの3冠最終戦、ベルモントステークス(2400m)程度か。

日本国内のダートグレード競走でもダイオライト記念(2400m)のみ。

新しいダート三冠を考えるにあたり、菊花賞(芝3000m)やベルモントステークスのことは意識したと思うが、

前身となったレースの距離を継承し、1800m・2000m・2000mとなった。

2100m超のレースをやってもつながる先に乏しいのが実情なのだと思う。


他の主催者はまだ情報が上がってませんけど、どうなんでしょうね。

ただ、3歳重賞の充実とか短距離重賞の充実というのはわりと共通的な気がする。

3歳重賞の充実という目的では従来のダービー相当のレースは結局残るんだろう。

それが悪いわけではないが、ダートグレード競走の充実に水を差さないか。

表向きはダートグレード競走との関係性を意識していても、実態が伴わなければ意味は無いですからね。

衣装が豪華で場面転換が長い

この正月休みにはdアニメストアに登録していくつか気になる作品を見ていたが、

その枠内でラブライブ!シリーズのライブ映像も見られるというので、

アニメもみた流れで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブをいくつか見ていた。


見ていて思ったのは衣装が手が込んでいるなということ。

全員揃いの衣装、ソロ曲用の個別の衣装、ユニット曲用の衣装と用意していたり。

豪華だなと思うのだが、その一方で気になったことがあった。

それは場面転換の映像がえらく長いということである。


先月の異次元フェスのとき、場面転換のときにキャラクタのアイコンが表示されて、会話する映像が流れて、

すぐには気づかなかったのだが、これはいかにもラブライブ!のやり方であることを思い出した。

もうだいぶ昔にライブビューイングで見たμ’sのライブのときもそうだった。

一方のアイドルマスターシリーズではあまり見られないものである。


というのも、ラブライブ!シリーズでは衣装替えのため全員ステージから消えることがよく発生する。

その間を繋ぐための転換映像だったんですね。

こういう衣装替えの間をつなぐための映像を挟むこと自体は珍しくないが、

この衣装替えに費やす時間がラブライブ!シリーズでは長い印象である。


ただし、虹ヶ咲については、全員曲ばかりではないので、全員同時に消える必要は必ずしもないように思う。

実はここがアイドルマスターシリーズとの大きな違いである。

こちらは出演者の一部でMCパート、場合によってはゲームなどで場を繋ぐことが多い。

全員揃ってMCというのは最初と最後でやる程度である。

(最近は最初に全員で集まってMCをするのを省略することすらある)

これは出演者が多いときばかりではなく、出演者6人でも3人でMCしてたような気がする。

ステージから全員消える時間が長く続くことが稀なんですね。


そんなんで演目の割には間延びした印象を受けてしまうところ。

でもラブライブ!シリーズってそうだったよなと思い出したところはある。

虹ヶ咲に限ればそこショートカットする手はあるかもしれないけど、

それをする必要があるとは考えていないということなんだろう。


あとは当時、優木せつ菜を演じていた 楠木ともり さんの出番に様々制約があったのが見えたことかな。

声優・楠木ともり、「ニジガク」優木せつ菜・中川菜々役を降板「みんな本当にありがとう。大好きだよ!」 (アニメ!アニメ!)

身体の状態により運動に制限を受けることが続いており、ライブでの出番を制限したりすることが多くなっていた。

結果的には遺伝性疾患で快方へ向かう余地もないということで、降板となった。

運動に制限がかかるだけで、声優として声を吹き込む仕事には問題なく現在も続けている。

ただ、この作品についてはどうしてもステージに立つことを意識せざるを得ず、

ここまで出番を制限されては相当悔しかったんじゃないだろうかと思う。

キャラクタの声が変わることは大きなことだが、それが最善と見たのも納得できる気がした。

これを役を引き継いだ林鼓子さんの側から見た話がこれですが。

オーディションで声優ユニット組んでも

滑走路を途中から使う理由

昨晩、羽田空港でJALの飛行機が炎上する映像が出て、

一体何があったのかと気になっていたら、海上保安庁の飛行機と滑走路上で衝突したと。

2箇所で火災が起きていると言われれば合点は行ったが……

JAL側はおそらく満員であろうA350ということで心配していたが、無事全員脱出し、大きなケガなどもなかったという。

機体も荷物も全焼してしまったのは辛いが、命が助かったのはなにより。

一方の海上保安庁側は乗員6名中5名が死亡、よりによって脱出成功したのが機長というのが……


こういう場合、定期便を多く運航するJALより海上保安庁側を疑ってしまうが、

現時点で判明している情報では海上保安庁機が錯誤により滑走路に進入したようである。

海保機に滑走路への進入指示は見当たらず 国交省が交信記録を公表 (朝日新聞デジタル)

このこととの直接的な関係は不明なのだが、海上保安庁機はC5誘導路へ向かうよう指示が出ている。

そこから滑走路の途中に入って離陸を開始することを想定した指示である。

このような滑走路途中からの離陸はインターセクションデパーチャーと呼ばれる。


インターセクションデパーチャーの前提条件として、途中からでも滑走路長が足りる必要がある。

今回、事故があった羽田空港のC滑走路は全部使えば3360mあるのだが、

C5誘導路から入った場合は2420mの滑走路として使用することができる。

この長さであれば小型機は全く問題ないし、中型機でも条件により可能である。

今回の海上保安庁機はDHC-8-300なのでかなり短い滑走路でも足りるが、

そこまで極端な短縮ではなく、わりと使われる離陸方法であることが読み取れる。


では、どのようなときにインターセクションデパーチャーを使うのか。

有名なのは伊丹空港のB滑走路、3000mある長い方の滑走路である。

伊丹空港は通常は南から北に向けて滑走路を使うのだが、南側は市街地がある。

この南側への騒音を軽減するため、通常はW2誘導路から離陸することになっている。

W2誘導路から離陸する場合は滑走路長は2700mとして使うことになる。

現在の伊丹空港は国内線のみということもあり、これでほぼ対応できる。

よっぽどの事情があれば、南端のW1誘導路から入ることもできるようだが、

その場合は騒音軽減のために滑走路の外でエンジンを吹かして入る必要がある。


今回の事故現場ではないけど、羽田空港はA滑走路とB滑走路が交差するため、

この2つの滑走路を同時に使うには様々な制約がある。

B滑走路の離着陸と同時に、A滑走路を使えるとすれば、A滑走路の途中から離陸する場合に限られる。

これもその滑走路の使い方をしている場合は、当然にインターセクションデパーチャーの指示が出ることになる。

なお、その場合は本来3000mの滑走路を2500m程度に短縮して使うことになる。


それ以外ではどのようなときにインターセクションデパーチャーが使われるか。

燃料節約のために離陸機側から要請するような話も出てくるけど、

調べた限りでは管制塔からの指示で実施するケースが多いようである。

インターセクションデパーチャーにより地上走行距離が減るということは、

飛行機を早く離陸させられるということになる。

例えば、この着陸機とこの着陸機の間に離陸機を入れたいとか考えたとき、

インターセクションデパーチャーを指示することでうまく差し込めると。

滑走路の使用タイミングの調整のために指示することが多いようである。


今回、インターセクションデパーチャーの指示がでた経緯は不明だが、

災害救助という事情も踏まえて他の離陸機より先に離陸させることも考えたのかもしれない。

滑走路の端では何機か待機していたので、途中から離陸させれば追い越しができる。

このような順序入れ替えのためにインターセクションデパーチャーを使うこともあるという。


今回の事故の引き金を引いたのはおそらく海上保安庁機の錯誤なのだが、

一方でこのようなケースが起きたとき回避しやすいのは着陸機の方。

いろいろ調べてみると、離陸機が誤って滑走路内に入ってしまったが、

管制塔からゴーアラウンドの指示を出して、着陸をやり直させたことで助かったケースは多くあるよう。

今後の調査ではどうして回避できなかったのかという部分も焦点になるのではないか。

もしかすると回避できなかった理由にインターセクションデパーチャーが関係しているかもしれない。


事故直後は全面閉鎖、成田・中部・茨城への目的地変更や引き返しで対応し、

その後は滑走路3本で再開したが、この時期に滑走路1本使えないのは大変なこと。

能登半島での地震後に一時不通となっていた北陸新幹線が昨日中に復旧したのは救いで、

羽田空港を北陸方面への鉄道代替の目的で使う必要はなくなった。

新幹線で対応できる東北・近畿・中国あたりはそちらに回ってもらい、

沖縄・北海道の便数をできる限り確保するということなんじゃないかなと。

成田山から航空科学博物館

昨日、能登半島で大地震があったが、さすがにこのレベルの地震だと、

地震対策の行き届く部分とどうにもならない部分があると改めて感じた。

能登半島を除けば、ある程度の被害には抑えられたように思うが、

能登半島について言えば、大変厳しい状況でまだ明らかではない被害もある。

正月を平穏に過ごせると思ってたら一転、これは苦しいなと思う。


さて、1月2日は初詣ということでだいたい毎年出かけている。

そうでもしないと正月に出かけないからなと。

そんなわけで今年の目的地は成田山である。

京成本線に乗って成田空港行きの電車でも成田でほとんど降りてしまった。

今は空港に行くならスカイアクセス線経由が多いのもあると思うが。


さすがに初詣は混んでるけど、それでも境内か広いからかそこまでではなかったように思う。

災厄消除など願った。

本堂を出たら参拝者は散っていくのでそこからは大した混雑もなかった。


成田山にやってきたのは次の目的地と関係がある。

ちょうど成田駅に行くとその目的地に行くバスが停まっていた。

JRバスに乗って目指したのは 航空科学博物館 である。

成田空港の南側、芝山町にある博物館である。

JRバスは成田から芝山町・多古町へ向かうバスを走らせている。

空港に沿って走る部分はバス停のない区間が長く続き、航空科学博物館に到着する。


というわけで航空科学博物館にやってきた。

屋外には飛行機やトーイングカーがずらりと展示されていた。

機体番号がJA+数字4桁だったり、燃料が「ガソリン」となってたり、

今どきの飛行機ではないなと感じつつ見ていた。

屋内の展示だが、ボーイング747についての展示が多い。

この博物館が出来た1989年当時の飛行機といえばこれが代表格だったか。

747の翼、747のエンジン、747の機体輪切り、747の機内モック、747の機首と。

この博物館はフライトシミュレータなどの体験要素が充実しているのが特徴らしい。

体験要素を除けば747を様々な角度から見て学ぶのがほとんどかね。


確かに成田空港はボーイング747ゆかりの空港かもしれないが、

そうは言っても今は……と展望台から空港を見たら、「NCA」と書いた747が駐機していることに気づいた。

NCAは日本貨物航空、成田空港を拠点とする貨物専門の航空会社である。

日本の航空会社は旅客便では747-400の代替は777・787などを充てたが、

NCAは2013~2014年に747-400の代替として747-8Fを購入している。

歴史をたどればボーイング747は貨物機として設計されており、

その構造は依然として貨物機に最適であるという判断があったようである。

ちょうどこの博物館からよく見えるところに駐機しているんですね。

なお、747シリーズは2022年に製造中止となっている。


古くさい感じはあったけど、そういう部分も含めて学びは多かったか。

帰りは成田空港第2ターミナルへ向かうバスに乗車。

実は成田からも空港経由で来る方が安いし、本数も多いのだが、ちょうど駅前にバスがいたので。

芝山町唯一の駅、芝山千代田駅を過ぎて、空港敷地内を延々走って第2ターミナルに到着。

ここから電車で帰宅したのだった。