おなじみとなったバイクで走る京都

今日からしばらく関西行き、というのもシンデレラガールズのライブが大阪であるので。

バイクを持って行くか持って行かないか、どこに泊まるか、いろいろ考えた。

結果的にはバイクを持って こだま号 に乗って京都へ向かうところからスタートすることに。


京都駅八条口でバイクを組み立てるのは去年7月・11月に次ぐ3回目。

ちょうど昼頃だったので少し走ってレストランで昼食を食べて、

九条通から東山に入り、東山七条、京都国立博物館に到着。

バイクで来ると楽だよね。ちゃんと駐輪場もあるし。

今は平常展期間でやっぱりこの時期って言うと 雛人形 ですね。

でもやっぱり目を引かれるのは焼き物だよなぁ。

「御室仁清窯跡出土陶片」という試行錯誤の跡も並べて展示されていて、

各地の焼き物を研究した先に京焼ってのはあったんだなぁと気づく。

逆にこちらは見てもさっぱりだったのが刀剣についての展示だが、

そこで1部屋に1口だけドンと置かれていたのは重要文化財に指定されながら長年行方不明だったものらしい。

行方不明の重要文化財のうち半分以上が刀剣なんですね。個人蔵のものが多いのもあるのかも。

所在不明文化財(国指定)の内訳 (文化庁)

社寺所有が多いであろう彫刻は盗難により不明というのが多いけど、刀剣は所有者の行方がわからず不明というのが多いようだ。


さて、博物館を出て東山通を北に進む。五条坂→祇園では山科からのバスのおしりを走り、

祇園→東山仁王門では市バスのおしりを走り……

これをバイクでもバスと同じスピードで走れるとみるか、バイクもバスと同じスピードしか出ないとみるべきか。

そんなこんなで岡崎公園に到着、京都国立近代美術館の駐輪場にバイクを停める。


残念ながら今は企画展は展示替えの時期でお休みなのだ。

前回の黒田辰秋展はギリギリ間に合わず。

ただ、それにちなんだコレクション展の特集はみどころは多かったが。

ありとあらゆる工芸が集まる京都だからこそですよね。

1階の無料エリアで「リング・リング・ロング」と書かれていて、

美術館デビュー応援企画、というが主に子供向けの企画である。

ただ、ここまで気づいてなかったのだが、この1階の壁はリチャード・ロング氏が泥を混ぜた絵の具でその場で描いたものだったらしい。

ああ、言われて見ればなるほどという感じだけど、知らないと謎だよね。

コレクションの最たるものだが、何十回と来ていても知らないことは多いのである。


帰りは川端通を下っていく。川端はバスのケツを走らなくて済むので……

そのまま下ると師団街道に入り、名神高速が見えてきたところで曲がり、

走って行くと竹田駅にたどり着く。ここから近鉄に乗る。

今回は荷物をずっと背負って走ってたが、京都駅以外から近鉄に乗ることを想定してのこと。

竹田駅は地下鉄の駅として管理されているので「地下鉄に乗るっ」のポスターもあるが、乗るのは近鉄である。

次は奈良行き急行か……西大寺での乗換が煩わしいなと思ってたら、

やってきたのは京都市の車両、すなわち烏丸線からの奈良行き急行だった。

そういえば烏丸線直通の急行は朝夕の運転になったんだったな。かなり利用者は多かった。

やっぱり通勤・通学となれば烏丸線直通のニーズは多いんだな。昼間に走ってた頃はさっぱりだったが。


ただ、奈良行きの急行がハズレだったように目的地は奈良やそれより手前ではない。

降りたのは郡山、古い城下町で市街地の道路は細くて大変。

自転車サイズの特定原付ならそんな苦労はないが……いやそれでも細いけど。

(ちなみに奈良県の一方通行規制は車マーク、すなわち自動車(二輪を除く)であることが多いので、特定原付でなくてもバイクは規制対象外である)

市街地を抜けてロードサイドのホテルに到着、ここに日曜まで滞在する。

駐輪場があって、貸自転車が並んでいる中にちょこんと停めておいた。


それにしても今日は本当に寒かった。想定より寒かったなぁ。明日からどうかね。

いろいろトラブルもあって、かなり手痛いものもあったんだけど、

とりあえず無事に旅行は続けられそうなのでそこはなんとか。

E5系の後継がE10系のわけ

東北新幹線で長い鼻して走っているE5系、そろそろ初期の車両は置き換えの時期に入るのだという。

当初は320km/h走行を生かせるはやぶさ号を中心に走っていたが、

今の東北新幹線は大概がE5系か、E5系に別の車両をくっつけて走ってるわけですからね。

その後継車両としてE10系というのが発表された。

次期東北新幹線車両(E10 系)を開発します(pdf) (JR東日本)

320km/h対応に加えて、荷物輸送やビジネス客用の座席など多目的に利用できる車両となるようだ。


E5系とE10系までだいぶ数字が飛んだなと直感的には思うが、

E6系ははやぶさ号とセットになる こまち号(当初はスーパーこまち号)用の車両で、

E7系は北陸新幹線用に作られた車両で、現在は上越新幹線もこれに統一されている。

E8系はつばさ号用の車両として作られ、E5系の連結相手になっている。

その次はE9系になりそうなものだが、飛ばしてE10系なのだという。


ちょっと変な気がするが、ちゃんと理由はあった。

E5系というのはE523形、E526形……といったE5xx形の総称を表すものである。

この理屈で言えばE9系が存在したとすれば E9xx形 の総称ということになるが、

それはすでに 検測車East-iのE926形、試験車両ALFA-XのE956形として存在する。

このためE9系が存在すると混乱の元と考えたのではないかとのことである。

E10系がどのような付番になるかは定かではないが、

おそらくE10xx形の総称ということで、桁数は多くなるけど丸く収まると。


700系→N700系→N700S系と東海道・山陽新幹線が700を使い続けている理由もそうなのかも。

700系の次に800系というのは、それは九州新幹線で使ってしまった。

そしてドクターイエローは922形(初代)、923形(2代目)で9xxは使っている。

N700系が登場した2007年頃の東海道・山陽新幹線の事情を考えて見ると、

のぞみ号はかなり700系になっていたが、500系は山陽新幹線で300km/h運転できる車両として活躍していたし、

のぞみ号以外では300系も走っていたし、山陽新幹線のこだま号は100系も走っていた。

他社だが200系、400系も現存していた時代である。

600系という選択肢はなくはなかったのだろうが、中途半端に数字が戻るのもなぁと。

結果として700系の進化形ということでN700系というのが選ばれたのだろう。

7xx形という形式としては700系とは違う数字を使っているので、そこは区別が付く。


N700系というのは、カーブの多い東海道新幹線で速く走れて、

山陽新幹線の300km/h運転に対応でき、九州新幹線の急勾配でも走れる。

まさに万能車両であり、500系はのぞみ号から去り、こだま号専用車に改造、

山陽新幹線のこだま号専用車として走っていた100系を代替した。

300系もN700系と入れ替わりで早々去った。

100系が去った今となっては、N100系みたいに数字が一巡してもよかったかなと思うところはある。

ただ、N700系の当時はまだ100系も現役だったんですよね。

さすがに0系はいなかったからN0系とかはできたかもしれないけど。

今だとリニア中央新幹線の初代営業車がL0系という想定で、

山梨実験線を走っているのはL0系の試作車という扱いで、そこに取っておきたい思いはあったかもしれない。


その後にN700S系のときに新しい番号を付ける考えもあったかもしれないが、

これはマイナーチェンジの範疇という考えも多かったのだろう。

700系→N700系は明らかに新形式という感じがあったけど、

ゆっくり変化している車両というのが正直なところではないか。

というので、7xx形から変わらず現在に至るというところか。


そういえば、近鉄の新しい一般車両が8A系と言われて、

8xxxという車番で現存車両と被らない番号を付けるのだと思ってたら、

まさかの 8A101 のような車番が振られてびっくり仰天なんて話はありましたが。

この付番の意図として先頭の「8」という数字を意識したというのがあって、

それは奈良線・京都線・橿原線の車両は「8」はじまりにしたかったと。

それで5桁になるのはともかく、そこにAを入れますかというのはある。

それと似たような話で「9」はじまりはやめておくというポリシーがあったと。


E10系についての発表の最後に「今後予定されている札幌開業に伴い運用する車両については、今回設計する車両をベースに別途検討いたします。」という記載がある。

そういえば北海道新幹線の札幌までの延伸ってのがあるんですよね。

寒冷地対応の強化など必要らしく、全く同じ車両というわけにはいかないよう。

それはE10系のマイナーチェンジで対応できるのかもしれないし、新形式かもしれない。

実際、そんなに違うのかなという気はするんですけどね。

いずれにせよE10系は東北新幹線で多目的に使われているE5系の後継に適した車両とは言えそうだ。

ただ、窓割りからグランクラスはなさそうで、最速達列車には入らないかな? という予想はあったが、真相はいかに。

ラップアラウンドは怖いが

最近、ソースコードの静的解析に絡む仕事をあれこれやっている。

理想と現実という言葉がよく合う難しい仕事である。

昔のソースコードはコーディング規約を守っていないものが多いし、

修正するにしても、修正せずとも妥当とするにせよ、量が多すぎて全部は回りきらない。


仕事でそういうことをやっている人なら知っているかもしれないが……

静的解析というのはプログラムを動かさずに記述の妥当性を確認する手法である。

こういう書き方をすると意図と異なる動きになりやすいですよと。

そういうのをあれこれ列挙してくれるわけである。

ただ、それが実際に意図しない動きになるかというと微妙なところで、

ほとんど空振り三振、でも稀に難しい球をヒットにしてしまうみたいな。

他の手法ではなかなか見つからない潜在的なバグを発見できることがあるのは価値である。


その指摘の中に「ラップアラウンドが発生する可能性がある」というものがある。

INT30-C. 符号無し整数の演算結果がラップアラウンドしないようにする (JPCERTCC)

CERT-Cというセキュアコーディング標準にあるルール(必ず適用するべき規則)の1つで、

このページの下の方にリスク評価として 深刻性:高、可能性:高、修正コスト:高 と書かれている。

潜在的にかなり危ないが後から修正するのは大変というルールである。

だからコーディング時点で注意して作りましょうねということなんだけど……


具体的にこんなのが危険だと指摘されたという例を書く。

size_t len = flash_end - flash_top;
flash_read(flash_top, ram_top_ptr, len);

フラッシュメモリのアドレスflash_topからflash_end-1までのデータをRAM領域に転送する。

このときのデータ長lenをアドレスの差し引きで計算しているのだが、

もしもflash_top > flash_endだったらどうなるかというと、

size_tは負の数を表せないため、最大値にラップアラウンドして超巨大な数字になってしまう。

すると想定外のメモリアクセスが発生してシステムは破壊されかねない。

こういう場合を想定した処理になっていないですねという指摘である。


flash_top, flash_endに入る値の組み合わせが限られているなら、

そうなることはないと断言できるが、入りうる数字がいろいろある場合、

あるいは悪意を持って数字を入れられた場合には問題になる。

この件はflash_top, flash_endなどに入る数字のチェックも抜けてて、

0x000000≦ flash_top ≦ flash_end ≦ 0xFFFFFF

のような大小関係を保証するような処理を加えて打開している。

ということで指摘を受けて堅牢なソースコードに改善できた一例である。


一方で実態として問題ないのに指摘されることも多くて、

それは一定の記述で書かれたものでなければ静的解析では未対策とみなされるためである。

エラー回数カウンタで0x00から0xFFまでカウントアップしたら、そこで止まるという処理をこう書いていた。

cnt = (cnt!=0xFFu) ? (cnt+1u) : 0xFFu;

これは元々ラップアラウンドを意識したコードなんですよね。

何も考えずに cnt+=1u; と書くと0xFF→0x00でカウンタが戻ってしまう。

こうなると累積エラー回数があたかも0回に見えてしまうので、最大値以上はカウントしないと。

ところがこのコードですら「ラップアラウンドが発生する可能性がある」という指摘が出てしまう。

解析ツールが対策済みと検出できる書き方がいくつか書かれていて……

if(cnt > 0xFEu){
   cnt = 0xFFu; }else{
   cnt += 1u; }

とすると、対策済みとして指摘されなくなった。

実効的な意味はさっきの三項演算子を使った書き方と同じなんだけどね。


さっきフラッシュメモリの大小関係を保証する処理を入れたと書いたが、

そういう変更をしたところで結局は指摘事項としては残っている。、

とりあえず怪しそうなところは全部列挙しているけどねというのに近い。

それにしてももうちょっとやりようはあるんじゃないかとも思うが。


とりあえず僕が書いた新規部分はラップアラウンド対策はやったんですよね。

「修正コスト:高」は本当にその通りで、少しの書換でどうにかなる話ではない。

これを他に展開するのはかなり難しいだろうとは思うのである。

一方で潜在的な問題が多いことを認識するにはよい指摘だったことは事実である。

既存コードも含めて点検する価値が高いこともわかったので難しい。


少なくとももっと明確に危ないのから優先的にやったほうがいいとは思いますね。

ただ、これも既存部分は手を付けにくいですよね。

マクロに関する指摘ってのも多いわけだけど。

マクロの使い方が従来と全く変わっていなければ特に問題ないはずで、

マクロを従来と異なる使い方をしたときに思わぬ解釈が生じかねないというものは、

果たして手を入れるのがよいのか、そのままがよいのか難しい。

なぜならば、思わぬ解釈でも結果として正しく動いている可能性もあるからである。


最終的には残った指摘部分は全部問題なしと説明できるなければいけないけど、

現実的には困難なので、何か濃淡を付けた対応は必要になりそう。

そこで何を優先するかというのは勘というのもありそうですけどね。

パスポートのTypeの謎

この4月で勤続10年、今月で東京都に転入してから10年、

ということは転出前に取得したパスポートが期限切れになると。

一方で今月から新デザインのパスポートに切り替わるという話がある。

パスポートのデザイン変更、3月24日申請分から…見る角度によって消える顔写真 (読売新聞オンライン)

ただ、僕が持っているパスポートは3月24日には期限が切れてしまう。

パスポート申請時に有効な日本国旅券を呈示できれば戸籍記載事項証明書の提出は不要なのだが、

期限が切れてしまうと戸籍が必要だし、いろいろ手間が増えてしまう。

なので、現行デザインのもので更新することになる。

偽造防止対策はより強化されるが、機能的には全く変わらないわけだし。


ところでこのパスポートの写真を見て気になったことがあった。

それが顔写真ページの「型/Type」の欄に「PP」と記載されていること。

パスポートのこのページの中でもよくわからない項目の最たるものだが、

従来はパスポートは全てPであるという説明になっていた。

これがPPになるんだけど、それってどういう意味?


パスポートは全部Pなら「型/Type」という項目はなぜあるのか?

という疑問への答えとしてはパスポート以外の書類を想定したものだというのがある。

よく言われるのはビザは「V」を使うというものである。

いろいろ調べてみるとこの手の書類はICAO(国際民間航空機関)のMachine Readable Travel Documentsの規格に沿ったものだという。

Doc 9303 Machine Readable Travel Documents (ICAO)

ここで定義されているのは下記の書類である。

  • Machine Readable Passports (MRPs)
  • Machine Readable Official Travel Documents (MROTDs)
  • Machine Readable Visas (MRVs)
  • Emergency Travel Documents (ETDs)

machine readable zone(MRZ)に記載された文字をOCRで読み取れることをMachine Readableと呼んでいるようだ。

当然、日本を含む多くの国ではICチップを埋め込んだパスポートが発行されており、

Machine Readable Travel Documentsではこの部分も規定しているわけだけど。


で、MRPsの必須記載事項の1つとしてDocument Codeが存在する。

このDocument CodeはMRPsではPはじまりで最大2文字と規定されている。

なるほど。PでもPPでもMRPsの要件は満たしてるんですね。

その上でMRZに記載される文字の羅列、1行目の最初にDocument codeを記載することになっている。

確かに見本を見てみると PPJPNGAIMU<<… とPPから始まっていることがわかる。

現在の日本国旅券は P<JPNGAIMU<<… で P< から始まっている。(MRZで < は空白の意味がある)


で、どうもこのDocument codeは従来はPはじまりならなんでもよかったが、

今後は書類の種類によって2文字目を使い分けなさいというルールになるらしい。

PPは National/ordinary passport  ということで国民向けのパスポートである。

PEはEmergency passport、帰国のための渡航書あたりが該当しそうだが、

1枚ペラのETDsの場合はPUを使うようにと書かれている。どっちかですね。

PRは Refugee passport、難民旅行証明書かな……日本ではかなりレアですね。

PAはAlien passport、外国人向けのパスポート?

なんだそれと思うかも知れないが、有効なパスポートを持たない外国人に発行される再入国許可書が該当しそうである。

日本に滞在する朝鮮籍の人が外国に行く場合に発行されるのが典型例である。

韓国のパスポートを取得する要件が揃わない(このケースが多い)か、

持っているパスポートが「朝鮮民主主義人民共和国」発行のものであるか。

調べたら英語版のWikipediaに再入国許可書の見本画像があった。

Japan Re-entry Permit (Wikipedia)

MRZがP<から始まっているので日本発行のパスポートの一種ということがわかる。


MROTDsはカード状の渡航書類で、EU諸国の発行するIDカードなどで使われている。

EUではシェンゲン協定によりそもそも出入国審査がない国境も多いが、

アイルランド(かつてはイギリスも)のように出入国審査があったとしても、

EU加盟国の市民はパスポートではなくIDカードの呈示で通過することができる規定がある。

このための統一的な規格がMROTDsである。

中国の発行する回郷證(香港・マカオ籍の人の大陸渡航用)、台胞證(台湾籍の人の大陸渡航用)がMROTDsに該当しそう。

裏面に3行のMRZが存在して、ICチップを埋め込むことも出来る。

こちらもMRZの最初はDocument Codeからはじまり、A,C,Iはじまりで最大2文字となっている。

EUでは I< とかIDとかを使っている国が多いようだが、必ずしもそうではないらしい。


MRVsはビザで、MRZはVはじまりで最大2文字となっている。

パスポートに貼るサイズなので、だいたいパスポートと同寸法である。

まぁパスポートとかと比べると標準化の必要性は薄そうな気はするけど。


さて、新デザインのパスポート、機能的にあまり差はないと書いたが、

ちょっと使い勝手に差があるところもあって、それがICチップの埋め込み場所である。

従来はパスポートの中央ぐらいにぶ厚いICチップを埋め込んだページがあったが、

新デザインでは顔写真ページがプラスチック製になり、ICチップが埋め込まれる。

パスポートの冊子にICチップ入りのIDカードが綴じ込まれるのに近いな。


このため国立印刷局での製造に一元化され、交付までの日数が若干伸びるという。

ただ、日本国内での発行ならばそこまでの差はないかなという気はする。

どちらかというと在外公館での申請ですよね。

従来は主な在外公館では館内でパスポートを作ることができていた。

ICチップ入りのMRPはどこの在外公館でも発行できるわけではなく、

かつては非MRPのパスポートを発行する館もあったけど、

現在はそのような館では日本でICチップ入りのMRPを発行して送っているそう。

今後は全ての在外公館でその対応になるので、外国でのパスポート発行には相当な時間を要することになる。

それだけ製造するのが難しいということではあるのだが、

外国でパスポート入手に時間を要するのも不便な話だとは思う。

ミャクミャクと追加の競輪

大阪・関西万博のマスコット、ミャクミャクが喋ったというニュースが流れたとき、

競輪場で言葉を覚えたんだという人がいて、当然そんな設定はないのだが、

ミャクミャクが競輪場によく出没していたことは事実である。

さながらS級選手のように全国の競輪場を渡り歩いているのだという。


なぜ競輪場なのか。「大阪・関西万博協賛」と銘打って行われる競輪のレースが多いためである。

実際、競輪の売上から博覧会協会に資金を拠出しているそうである。

この万博協賛とついたレース全てではないのだが、特別な意味を持ったものもある。


そもそも競輪のグレードレースというのは各競輪場、年度に1回という原則がある。

GII以上のグレードレースは基本的に持ち回り制なのだが、

その持ち回り制のグレードレースを行うと他のグレードレースはできないと。

GIIIでは最も格式が高いとされるのが各競輪場の開設記念競輪なのだが、

持ち回り制のレースを行うとその年度には行われないのだという。

競輪場は数が多いのでそういうルールになっているらしい。

このことから、競輪発祥の地ということで競輪祭(GI)を必ず開催する小倉競輪場には開設記念競輪というものが存在しないのだという。


とはいえ、物事にはいろいろな例外が存在する。

まず、年度に1回というのは4日制以上のグレードレースについてのルールなので、

例えば年末のKEIRINグランプリを開催しても、開設記念競輪はできる。

次に開設記念競輪をナイターで行う場合は、追加でGIIIの開催を認められることがある。

これは開設記念競輪をナイターで行うと売上が伸び悩む傾向にあるためだという。

他の公営競技に比べると必ずしもナイターが受け入れられているとは言えないようだ。

このため全レースをナイターまたは無観客のミッドナイトで行う四日市競輪場は、

開設記念競輪(泗水杯争奪戦)と追加のナイターGIII(ベイサイドナイトドリーム)を開催しているのだという。

そして、もう1つの例外が「大阪・関西万博協賛競輪」「施設整備等協賛競輪」などである。


「大阪・関西万博協賛競輪」は収益の半分以上を博覧会協会に拠出することを条件に追加で開催できる。

これ以外にも万博協賛とついたレースが多いので区別は難しいのだが、

単に「大阪・関西万博協賛競輪 in ○○」となっているものが該当する。

「施設整備等協賛競輪」は車券の販路拡大や施設改修などの費用を捻出するための開催である。

2025~2026年度にかけて「愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪」が行われる。

これもアジア大会の組織委員会に収益の一部を拠出することを条件に開催するものである。


万博、アジア大会と大規模イベントに合わせて協賛競輪があるなら、

オリンピック協賛競輪はあったのか? と考えてしまうが、実は似たようなものはあった。

それが2015~2021年度に行われた「国際自転車トラック競技支援競輪」である。

世界選手権、オリンピックなどの国際自転車トラック競技大会に出場するナショナルチームの強化資金を拠出することを目的としていた。

これと入れ替わるように万博協賛競輪と施設整備等協賛競輪が行われるようになったと。

で、万博閉幕後は「ワールドサイクリスト支援競輪」としてナショナルチーム強化のための競輪が行われることになっている。

結局は追加で競輪を行うための口実をいろいろ探しているわけである。


動機はともかく、競輪の収益が博覧会協会に拠出されていることは事実である。

万博開催の機運醸成に競輪が貢献していることも事実である。

競輪場に来る層と万博に来る層は重なるのかとか疑問はあるけど。

競輪ファンにとってはミャクミャクはおなじみの存在なのは確からしい。

バイクのパンク修理をする

2月は30日はないので、イオンでは26日・27日がお客さま感謝デー、

ということで仕事から帰ってきて、イオンモールまで買い物に行くかー、

とバイクを出して走るとタイヤが石を噛んだような音がする。

でも、少し走っても取れる気配がないので、なにが起きてるんだとタイヤに手を沿わすと、

なんかひっかかってると取ると画鋲だった。タイヤに画鋲が刺さればパンクである。

というわけですぐに家に引き返した。


原因となった画鋲だが、玄関周りで作業をしていたときに見失ったような気がしていた画鋲である。

さて、どうしたものか。冷蔵庫の中身は今日どうしても買い物にいかなければならないほどではない。

しかし、ずっとパンクしっぱなしでよいわけは当然無い。

そこで思い出したが、自転車同様にチューブにパッチを貼れば応急手当できるじゃないかと。

後輪だと面倒だと思ったが、パッチを貼るだけなら前輪も後輪も大差ない。

そんなわけで自転車のパンク修理キットとゴムハンマーと空気入れを持って作業に着手した。

基本的に自転車と同じ道具でよい。というかこのバイクは自転車用のタイヤとチューブを使っているのである。

修理キットのタイヤレバーで外す。プラスチック製でチューブにやさしい。

一般的な自転車と異なりスポークにひっかけられないので、ここが不便だったが。

まぁ指も上手く使って外して、チューブを引っ張り出して、

水を張ったタライでパンク位置を特定して、ゴムのり塗って、パッチを貼って叩いて、戻して。


これでよいかと思ったのだが、往復するうちに空気圧が下がってるような。

うーん、何かうまくいっていないようだ。

やっぱりパッチを貼ったチューブってのは信頼性の面で気になるよなぁ。

チューブ交換に勝るパンク修理はないかと、チューブ交換を決意。

こういうとき頼りになるのがヨドバシドットコムである。

いろいろ探して米式バルブの16inch用のタイヤチューブを購入した。チューブそのものは1000円弱である。

一応は自転車用のチューブで、実は自転車で一般的な英式バルブのチューブも寸法は全く同じらしい。

その気になればママチャリを米式バルブにすることもできるらしい。空気が漏れにくくていいかも。


ただ、元々は後輪はバルブが外に曲がったタイプのものを使っていた。

真っ直ぐだとインホイールモーターとの隙間が狭く、空気入れが難しいからである。

ただ、そういうのは容易に入手できず、一般的な真っ直ぐバルブが生えたものを購入することに。

それでもなんとか空気入れはできるだろうという見立てである。

とにかく重要なのは即納であることである。


そんなわけで、今日届いたのでチューブ交換をすることに。

後輪のタイヤを外すのは自転車だと大変だが、電動バイクも……やっぱり大変である。

インホイールモーターの入った後輪ってどうやって外すのかと思うかも知れないが、

ソケットで後輪につながるケーブルを脱着できるようになっている。

これを外してケーブルを固定するタイラップを切ればタイヤだけ外せる。

で、タイヤが固定されているボルトを外すわけだが……

17mmのボックスレンチがはまらないのだが……

19mmのボックスレンチだと緩い、片側はそれでも外れたが。


外れた一方のナットを持ち戻って定規を当てるとだいたい17mm、なのにはまらない。

変だなぁと思ったが、どうしょうもないわけで自転車でホームセンターへ。

売場を見る中で原因が判明したのだが、どうもインチネジのようである。

後で調べたら11/16inch(=17.5mm)ってスパナが世の中にはあるらしい。

ただ、店には置いてなくて、ナットがはまって一番近いのは18mmだった。

というわけでそれを買って。固くて力は要るが、じっくり回して外れた。

ただ、これだけではタイヤは外れず、泥よけを外して、

それでも外れないので何が邪魔してるのかと思ったらブレーキキャリパーだった。

そうか、結局はブレーキも外さないとならんのか。


そんなのでタイヤを外すには苦労したが、タイヤを外してしまえばあとは自転車と同じである。

タイヤレバーでタイヤを外して、チューブを引っ張り出す。

パッチが一部剥がれていて、やっぱりパッチの貼り方がまずかったらしい。

ともあれチューブ交換してしまえばそういう弱い部分もなくなりますからね。

少し空気を入れて、新しいチューブをはめ込んで、タイヤレバーでタイヤを付け直して、

これでタイヤをシャーシに付け直す。これがけっこうきつくて大変だった。

いろいろ外したものを戻して、ブレーキ調整も改めて必要でこれは面倒だったが、

全部組み上がったら本格的にタイヤに空気を入れて……

やっぱりバルブが真っ直ぐになると空気入れが取り付けにくいとは思ったが、

それでも空気入れができないわけはなく、しっかり空気を入れて完成。


というわけで、落下した画鋲を踏むというポカをやらかしたわけだが、

無事になんとか修理することが出来た。いやーやっぱり大変だわ。

パンク修理はともかく、将来的にはタイヤ交換はあるかもと思ってたので、

そういうことも意識してはいたけど、それを1年も経たないうちにやることになるとは。

概ね自転車のやり方でよいものの、一般的な自転車とは異なる部分もあるのは確か。

それにしてもスパナが合わなかったのはバイクにしても普通はないことだと思うが。


ちなみに電動キックボードの場合はソリッドタイヤを使っているものも多い。

この場合は空気入れもしないし、パンクすることもないわけである。

重いという欠点も小さなタイヤなら問題になりにくいか。

ただ、タイヤ自体がすり減りやすいとは思うんですよね。

タイヤの径も小さいのでなおさらだと思うんだけど。

それでいざ交換するとなればチューブタイヤよりだいぶ大変なはず。

一方でこのバイクは自転車用の部品を使っているので入手性がよい。

米式バルブのチューブは一般的とは言えないかも知れないが、

マウンテンバイクなどある種の自転車では使われているので、ヨドバシで即納だったと。

交換手順も面倒ではあるけど、どうしょうもないほど大変ではない。

パンクのリスクはあるが、結局長く使えるのはチューブタイヤだと思うけど、どうだろうかね。

ダメ文字問題を探す

以前、Shift_JISのダメ文字問題を紹介した。

コメントにあったダメ文字

この問題がまた再燃してきた。

というのも当時、UTF-8への移行などの根本的な対策をせずに、

2byte目が0x5C(\相当)になる文字と改行コードの間に適当な文字を加える方法で対策としてしまった。

あくまでも暫定対策のつもりだったが、結局そのまま放置されてしまったのである。


で、いろいろコードを書き換えて、あまり考えずにコメントを入れると、

//コメントの末尾が\相当になってしまい、次の行がコメントの継続行になり消えてしまうと。

だからUTF-8に変換しようぜと言ってたんだけど、

当座の問題はさっきの方法で回避できてしまうから直されなかったと。


で、この話をしていたところで、実は気づいていないだけで他のところでも問題が生じているかもねとなった。

どうやって網羅的に確かめられるかなぁと考えて見たのだが、

テキストエディタのgrep機能をうまく使えばできるかもしれないと。

それでいろいろ模索していたのだがうまくいく方法が見つかった。


今回考えないといけないのはShift_JISの2byte目が\相当で、その次が改行コードである場合である。

普通にASCIIコードの範囲で文字を並べて \+改行コードと並ぶものは意図通りであろうと。

(マクロの継続行でこういう記述は多く存在する)

Shift_JISの1byte目はASCIIの範囲外であることを考えれば、

ASCIIの範囲外1byte→’\’→改行コード(CRまたはLF) の順で並ぶものを探せばよい。

正規表現で’\’は \\ となり、CRまたはLFは[\r\n] と書けばよい。

問題はASCII以外の文字だが、果たしてこれをどう書くか。


普通に考えてもうまく書けないが、\x21 のように書くと文字コード0x21の文字という意味になる。

これを使うことで[\x21-\x7e]でASCIIの図形文字と表現できる。

これと空白を表す文字(スペース, タブ, CR, LF)の集合である\sをあわせると、

ASCIIコードの範囲内で通常使われる文字を全て網羅できる。

これ以外の文字というのは [^\x21-\x7e\s] という表記が出来る。

あとはこれを並べて [^\x21-\x7e\s]\\[\r\n] というパターンになる。

(ただしサクラエディタでは\x21は\x{21}のように書かないと受け付けないので、  [^\x{21}-\x{7e}\s]\\[\r\n] となる)

あとはエンコードを自動判別とかなっているところをLatin1に固定してgrepすれば問題の並びが発見される。

当然、Latin1で解析させてるのでgrep結果の表示は文字化けになるけど。


結果は他にも何箇所かあったが、後ろが空行とか消えても問題が無い行で、

ダメ文字による問題が特に問題にならない場所ばかりだった。

ただ、こういう状況は当然問題なわけで、文字コード変換をするか、

改行前に何か文字を足すか、悪くても後者の対応は早々するのだろう。


ところでコンパイラ側での対策はできないもんなのだろうか。

実は前に使っていたコンパイラではShift_JISであると指定していたようだ。

別件で今使っているコンパイラの説明書を読んでいたのだが、

明確にShift_JISを指定する方法はなさそうだった。

(もしかするとShift_JISが設定できそうな項目はあったけど)

ただし、ASCII範囲外の文字がコメント等に入ること自体はいずれの設定でも問題なく、

UTF-8やEUC-JPのようにASCII範囲外の文字が全てASCII範囲外のコードになる場合は問題なくビルドできる。

このためShift_JISを使わなければ問題ないという結論に至るわけである。


ちなみにUTF-8は文字コードとして明確に指定する機能が存在する。

この機能が必要なのはASCII範囲外の文字・文字列リテラルを使う時だろう。

ワイド文字リテラルというのがあって L’あ’ のように書くと、

wchar_t形に格納できる、’あ’の文字コード(通常はUnicode)を表すことができる。

なお、wchar_tが16byteか32byteかは環境による。

L”表示” のようにワイド文字列リテラルをプログラムの中に書きたい場合は、

UTF-8で記述してUTF-8指定でビルドすれば取り込めるはず。

一方で、それに相当する記述はASCIIの範囲内でも L”\x8868\x793a” のように文字コードを使えば表現できる。


当然そんな使い方はしないわけだし、コメントだけならコンパイラが文字コードを意識する必要性は乏しい。

コメントで問題になるのは行末の\だけと考えてよいと思うので、

Shift_JISでは問題だけど、他は問題なしと言い切ってよさそう。

それも古典的な /*~*/コメントであれば問題なしと言えそうだ。

(Shift_JISの2byteが ‘*’ に相当するコードになることはない)

かといって /*~*/コメントばかり使えというのも現実的ではないわけで、

現代的にはUTF-8を使うのがやっぱり最善の選択肢だと思いますがね。

イオン銀行ATMでお金を移動

先日、かなり久々にお金を動かすためだけにATMに向かった。

みずほ銀行からスルガ銀行へのお金の移動で、

両方同時にできそうなATMとしてイオン銀行が思い浮かんだ。

確かに両方とも使えてATM手数料は条件を満たしているので無料と。

そんなわけでみずほ銀行から出金して、スルガ銀行に入金した。


普段はあまりないんだけど、それはスルガ銀行の残高が不足すれば証券口座から出金して対応することが多いのはある。

ただ、今は1月のNISA枠での投資の影響などもあってか、

証券口座にまとまった金額がないのでそうもいかなかった。

で、必要額を計算するとみずほ銀行から動かすのがよいとなったのである。


ただ、最初はそれもATMに行く気はなくて、ことら送金を使おうと考えていた。

J-Coin Payの入金・出金を組み合わせて みずほ銀行 と ろうきん の間のお金の移動をして、

COIN+の入金・出金を組み合わせて 三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、住信SBIネット銀行 の間のお金の移動をするのは時々やっていた。

(最近は ろうきん も 三菱UFJ も出番がなく、ゆうちょ銀行と住信SBIの間で使うことが時々ある程度)

一方でJ-Coin Payのアプリでは ことら送金 という機能があって、

条件付きで個人間の送金を手数料無料で行うことが出来る。

これを使えば上の枠組みによらずお金の移動がアプリで出来てしまうと。


ところが ことら送金 というのは全ての金融機関が受け取れるわけではない。

J-Coin Payにチャージして送金しようとしたらスルガ銀行が見つからない……

と思ってしまい、ATMでのお金の移動を選んだわけである。

ただ、これを書くに当たって調べたらスルガ銀行がリストにあるので、

あれ? と思ったら今月19日に追加されたようで。

うーん、確か19日より後だったはずなんだけどなと解せないところはあるが、

今後は問題ないということでアプリでも確認している。


昔は容易な条件でみずほ銀行から他行への無料振込が付与されていたけど、

今はそうもいかなくて、みずほ銀行からダイレクトに動かすのは難しい。

まとまったお金が生じるとSBI証券やGMOクリック証券に入金して投資する一方、

これらの証券会社からの出金先はスルガ銀行に設定しているので、

ここで全体としては みずほ銀行→スルガ銀行 というお金の流れが生じている。

これでだいたい問題なかったんだけど、時々うまくいかないことがある。


ところで、2枚発行されたATMの利用明細なのだが、

みずほ銀行の取引で発行されたものは右上に「みずほ銀行」と書かれていて、

スルガ銀行の取引で発行されたものは右上に「イオン銀行」と書かれていることに気付いた。

イオン銀行ATMは イオン銀行・みずほ銀行の共同ATMと位置づけられている。

みずほ銀行利用時に他のコンビニATMより条件がよいのは自社ATMだからである。

ただ、これはみずほ銀行ATMとして機能するのはこのケースだけのようで、

それ以外の提携先は イオン銀行としての提携先と扱われるようである。

見た目からするとスルガ銀行の取引であることは全くわからない。

判別できるとすれば印字された銀行コードだけである。

現金が必要なとき、みずほ銀行ATM、イオン銀行ATMがあればそこでみずほ銀行から出金し、

そうでない場合は セブン銀行、E-netでスルガ銀行から出金となることが多い。

イオン銀行でみずほ銀行以外の銀行取引を行うのがかなりレアである。

だから気づいてなかったんだよな。

Dieを付けて政党名

昨日、東ドイツでAfDが支持を受けている話を書いたが、

CDU/CSUとかSPDとかAfDとか3文字の略称の政党がある中に、

GrüneとLinkeという1語だけの政党があった。

Grüneって緑って意味で、緑色がシンボルカラーなので緑の党だろうと。

じゃあ、Linkeってなんだ? 調べると「左翼党」とか出てくる。


緑の党はいかにもヨーロッパでありがちな名前の政党だが、

ヨーロッパにおける元祖が西ドイツの Die Grünen だという。

ドイツ語で形容詞を大文字で書き出すと○○な人という意味になって、

人の集まりなので複数形にして、定冠詞を付けて Die Grünen になるみたいですね。

ただ、投票用紙などに記載される略称は Grüne みたいですね。この差はなんだ?

なお、正式な名称は Bündnis 90/Die Grünen だそう。

これは東西統一後に東ドイツの緑の党(こちらは Grüne Partei で緑の政党という意味)と同盟90(Bündnis 90)を統合した経緯によるそう。

まぁ正式名称はともかく Die Grünen で通じるんでしょう。


Linkeというのも Die Linke という名前の政党の略称である。

こちらは link で「左の」という意味で、政治の世界では「左翼の」ということになる。

で、政党を表す Partei は女性名詞なので、そこに引きずられて、

女性名詞の定冠詞 die を付けて Die Linke となっていると。


ちなみにDie LinkeもAfDと同様に東ドイツ中心の政党である。

ルーツが旧東ドイツの独裁政党にあるという事情もあるようだ。

AfDは極右と言われ、Linkeは直球で左翼というのも極端な話である。

さすがにLinkeは東ドイツ地域だけ見ても第2党ではないですけどね。

ただ、この背景にはLinkeから一部メンバーが独立したBSW(Bündnis Sahra Wagenknecht: ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟)の存在もある。

ザーラ・ワーゲンクネヒトというのは党設立の中心メンバーの名前で、

日本で言えば「生活の党と山本太郎となかまたち」みたいな命名センスである。

このBSWこそ極左政党だと言われ、先の選挙では5%ラインをギリギリ超えられず議席獲得はならなかったという。

そう考えると東ドイツ地域は右に左に極端というのもあながち間違いではないのかもしれない。


というわけで政党を表すドイツ語の話だった。

他にも議席獲得に至らない政党にはそういう命名のものがあるようで、

Die Freiheit(自由党)なんてまさにそういう命名だし、

“Feministische Partei Die Frauen” はFeministische Parteiでフェミニスト党となるが、

略称はDie Frauenなので、ここだけ見れば女性党みたいな意味になる。そんな変わらんか。

さらにすさまじい名前の政党が Die PARTEI で、Parteiは政党という意味である。

一応PARTEIはいくつかのキーワードの頭文字を集めたものだとなっているが、

あいうえお作文みたいな話でWikipediaには「風刺政党」と書かれていた。

まぁ日本にもふざけた名前の政党は時々ありますからねということで。

東ドイツに偏ってる

ドイツの議会選挙で極右政党と言われるAfD(Alternative für Deutschland: ドイツのための選択肢)が第2党になったと報じられた。

ドイツでは1つの政党が単独で過半数を取るのが難しいので、

複数の政党での連立が普通で、第1党のCDU/CSUを中心に模索しているとのことだが、

AfDとは組まないという方針らしく、政権与党にはならない見込みである。

ドイツ総選挙、最大野党の中道右派が勝利 極右AfDは第2党に (BBC NEWS)


AfDが支持を集めたことには違いないが、地域的な偏りがかなりあるらしい。

Diesen Ausgang sagt die Wahlkreisprognose voraus (ntv)

「分析」のところに地図が貼られているのだが、

左の地図で青く塗られたところがAfDが第1党だった地域である。

見事にかつての東ドイツ地域なんですね。

一方で黒く塗られたところがUnion(CDU/CSU)が第1党の地域である。

こちらは旧西ドイツ地域をほぼ塗りつぶしている。

ところでこの地図、南東部のバイエルン州の色が濃いと思ったかも知れないが、

CSU(Christlich-Soziale Union: キリスト教社会同盟)はバイエルン州の地域政党で、

CDU/CSUは議会では実質的に1つの政党として活動しているが、

CSUはバイエルン州の地域政党で、CDUはバイエルン州では活動しないという形で棲み分けている。

それだけバイエルン州で強いということなんだけど。


別にAfDは東ドイツの地域政党ではないし、西ドイツ地域でも得票は集めている。

ただ、ここまで偏っているのを見ると頭によぎるのが、

大阪府における日本維新の会(大阪維新の会)である。

先の衆議院選挙では大阪府内の小選挙区を独占なんて話もあった。

一方でそれ以外の地域ではなかなか苦戦しているのが実情で、

隣接する兵庫県阪神地域ですらなかなか容易ではないようだ。

逆に大阪府における自民党はガタガタだと言われており、

与党でない自民党にはそんなに価値はないという実情を表しているか。


もっともCDU/CSUとAfDは組まないぞと言っている一方、

自民党と日本維新の会は比較的組める相手だと思われているので、

そんなに地域を分断しているという感じはないが。

AfDを支持する人が多い東ドイツ地域はどうなるんでしょうね?