腕時計が夏時間を知る

土曜にホテルを出ようとしたときに腕時計を見ると「DST」という表示が出ていた。

電波時計は外国でも電波を拾うらしく、それで時間合わせしたときに付いたらしい。


DSTとはDaylight saving time、夏時間ってやつですね。

ヨーロッパや北アメリカでは広く導入されていますね。一方で日本を含むアジアでは見られない。

以後、説明を簡単にするためにヨーロッパの概ね中心であるフランス・パリを例にとって説明するが、

本来はUTC+1、すなわち日本と8時間の時差があるのだが、夏時間の期間はUTC+2で1時間縮まる。

テレビ会議での打ち合わせには助かるが、別にそのために夏時間を導入しているわけではない。


本来の目的は「Daylight saving」である。太陽が出ている時間を有効活用するための施策である。

ちょうど今は夏至に近いですが、夏至でパリの日の出は5:47、日の入りは21:59となっている。

夏時間を適用しなければ1時間早まり日の出4:47、日の入り20:59だったはずである。

仕事を終えるのを17時とすると、太陽が沈むまで夏時間非適用だと4時間だったところが、5時間に延びる。

これにより太陽が出ている時間を有効に使える。そしてこれが省エネになるとされていたのである。

照明にかかる電力が節約できてたんですね。


でも、夏時間にしなくても日没まで4時間あるんだから、もういいだろという感もある。

夏時間のスタートは3月最終日曜、今年の夏時間初日は日の出7:32、日の入り20:20である。

冬時間のスタートは10月最終日曜、今年の夏時間最終日は日の出8:27、日の入り18:43である。

夏時間のスタートはともかく、終わりの頃はものすごく日の出が遅くなっている。

冬至だと日の出8:41、日の入り16:57である。夏時間の最終日は冬至のような日の出の遅さなんですね。

そこまでして日没を遅くしたいか? という話である。


現代の日本では省エネに逆効果であることはほぼ間違いなくて、空調のエネルギーがかさむからである。

夏に暑い時間に家に帰ってきたら冷房でエネルギーを大量消費してしまう。

仕事や会社が始まる朝は少し涼しくなるが、夜もそんなに冷えないのでわずかな差である。

昔は家のエネルギー消費といえば照明が大きかったんですよ。

今でもヨーロッパだと夏に冷房を必要としない地域は多いのかもしれない。

ところが日本は夏は暑いのでとにかく空調のエネルギー消費が激しい。


どちらかというとヨーロッパにおける課題は夏時間切り替え時の不都合なのだろう。

この夏時間の切り替わり時期は睡眠が不規則になったり、交通事故が増えたり課題が大きい。

さらにコンピュータシステムの複雑化という現代的な課題もある。

このため夏時間の廃止に向けた議論が行われているらしいのだが、なかなか進んでないとか。

夏時間の廃止は、冬時間に戻さないという形で実施する可能性もある。

こうすると本来UTC+1の地域はUTC+2のタイムゾーンに移ることになる。

グリニッジ天文台を擁するイギリスがUTC+1になるのはどうにも不気味である。


でも謎が解けてよかった。

というのもこの時計、地域を選ぶことで容易にタイムゾーンの切替ができるのだが、

ヨーロッパの地域を選んだのに夏時間にならないので変だなと思っていたのである。

夏時間に対応してないわけはないと思っていたのだが、日付で勝手に判別してくれるわけではないと。

電波を受信すれば切り替わるが、それができない場合は特殊な操作をすれば切り替えられたらしい。

これを知らなくて1時間違う地域を選んでいたのだが、電波を受信したらこちらの夏時間に動いてしまい、

結果的には1時間ずれになってしまったので、本来の地域に戻したということである。

ずっと当地で使っていれば何も問題ないんでしょうけどね。いやはや知らないもんだなぁ。

タッチ決済で行く美術館

滞在中の週末、慣れないところだし近所で慎ましやかに過ごすかなとか思ったら、

「○○とか出かけたらいいんじゃないの」大都市の名前を言われて、

案外容易に行けるみたいなので出かけることにした。


例えとしてどうかわからないが、今滞在している街はいわば春日部みたいなところで、

東京とか大宮まで行ったらいいんじゃないと言われて、東京に行ったみたいなイメージですね。

(ある都市を「大宮みたいなものですか」と言ったところをきっかけに出てきた例えである)

電車1本で行けるんですよね。思っていたよりわかりやすい。

で、事前に美術館のチケットを仕入れておいたので、相当広いらしいから昼頃から半日潰れると。

チケット代はそこそこするけど、それと電車賃ぐらいで事は済むので。


ところで滞在中、ホテルと職場の往来にはバスを使っている。

このバスに乗るために交通カードが必要だと言われていたのだが、今はクレジットカードのタッチ決済で乗れますよと。

確かに乗れた。反応は遅い気がするが、当地の交通カードもそんなものみたいですね。

空港~当地の鉄道でも使えたらしいですね。これはクレジットカードで紙のきっぷを買ったが。

今日のお出かけもクレジットカードで乗車している。便利である。


どうも近年にシステム更新に合わせて、当地の交通カードと併用の形で導入したという。

このあたりの事情は日本とも似ているのだが、日本は鉄道・バス会社によって歩調がかなり異なる。

関西の鉄道会社ではQRコードを活用したフリー乗車券を販売している。

これにあわせて駅の改札機にQRコードリーダーを取り付けているが、

外国人観光客の利用の便宜のため、あわせてタッチ決済を導入した会社とそうではない会社がある。

大手ではJR西日本と京阪がタッチ決済非導入である。

結局は地元の人はICOCAとかPiTaPaを使うし、国内なら他の交通系ICカードを使うのが堅いが、

外国からの観光客にとってみれば、ICOCAなど買うか買わないかという微妙な話になる。

それでも南海とOsakaMetroで関空から大阪市内までの往来は困らないのだからいい時代ですが。


こちらは公共交通の事業体が比較的限られているので、歩調を合わせて導入しやすいというだけの話である。

それも少しずつ導入時期はばらついていたらしいが、今はどこでもOKになったということみたい。

本質的には日本とそんなに変わらないんじゃないかなという印象である。


そんなこんなでタッチタッチで目的地の都市にたどり着いた。

本当はここから地下鉄に乗るとよいが、予約の時間まで少しあって、歩くとちょうどよいので歩いて行く。

上野駅に着いて、浅草まで歩くぐらいのイメージですかね。地下鉄乗ってもいいけどねって。

やはり観光客が多いようで大賑わいでしたね。

目的地の美術館は広い。目印になるように館内の地図に展示物の写真が書かれていて、

日本の美術館のように頻繁に展示替えはしないからこれでいいのかと見ていた。

その中でも特に有名な作品は1つの展示室にまとめてハイライトとしているようだった。

日本でもよく知られた作品があって大人気でしたね。

ヨーロッパの絵画は日本にも様々渡ってきているが、工芸品となるとそうもいかない。

巨大な棚などの調度品となれば運ぶのも大変だし、日本の家屋にはサイズが全然合わない。

金属工芸やガラス工芸は日本にも少しは渡ってきているが限られた話である。

陶器は東洋からヨーロッパに渡ったものは多いが、その逆はさほど多くはない。

工芸的な楽器・武器なんていうのはとてもとても日本に運べたものではない。

そういうのは当地に足を運んでこそなのかなと思った。


帰りも電車の時間を調べると歩いても結局同じかと地下鉄に乗らずに歩いて行く。

戻ってきて夕食を買って宿に戻ってとそんな1日だった。

ホテルで洗濯物を手洗い

外国に行くのは新人研修で外国の事業所に出張して以来だが、

そのときはひたすら手洗いで洗濯をしていたものである。

というのも、ランドリーサービスはあるのだが、取扱が粗雑だという話で、

こうなると自分で手洗いする方が信頼性が高いと。まぁ日本のクリーニング屋とは全然違うんだな。


で、今も手洗いで洗濯しているのである。

さすがにここのランドリーサービスが信頼ならないとも思わないのだが、

こちらはどうも1枚いくらと真面目に請求されるらしく、そりゃそうなのだが。

洗濯代は出張日当を充てる部分なのでやはり気になってしまう。

日本だとホテルにコインランドリーが付いていることが多いが、ここはそうでもない。

街中にはコインランドリー自体はあるらしいが。


事前に物干しに紐があった方がいいですよという話を聞いていて、

それで事前にイオンで買って持って来た。これは大正解でしたね。

風呂場にカーテンレールみたいなものはないので、それは意外だったが。

洗剤と柔軟剤も家から持って来ていて、洗剤はコンパクトなボトルなのでそのまま。

柔軟剤は全部持ってくるとデカイなということで、容器に小分けにして持って来ている。

洗剤で押し洗いして、洗濯物を引き上げて、水を入れ換えて柔軟剤を入れて押して……

脱水が難しいが、絞ったりなんとかして、それで干すと。

柔軟剤をわざわざ持ってきてるのは部屋干しだしなぁということで。


夜に干すと翌日の夕方には乾いてますね。こんな雑な脱水でも乾くのか。

まぁ若干手間ではあるが、ホテル内で済んでしまうメリットの方が大きいのかな。

滞在期間が長ければ重いものはまとめてコインランドリーで洗ってとか考えるのだろうが。

というかちょっと下着類の数量がタイトすぎた。あと1~2枚持ってくるべきだったのでは。

これだとほぼ毎日洗わないといけない。洗えばなんとでもなるけど。


このホテル、掃除を断るとドリンクの券をくれる。

なにか容器入りの飲みものをくれるのかとおもったらバーカウンターで作ってくれて、

決まってホットチョコレートをもらっている。

部屋に持っていっていいの? と聞くと、かまわないとのことなので部屋で飲んでいる。

で、このカップは掃除の時にしか回収されないからコップが積み重なっていく……

3日に1回ぐらいは掃除してもらうんですけどね。

洗濯物を干してる日は掃除されると面倒なので、そこは掃除を断っているわけである。


日本はロボット大国だと言うと、どこが? とは言われるのだが、

自動販売機の数と種類の多さは1つあるんじゃないかと思う。

コインランドリーというのも街中にどれぐらいあるかは地域によるが、

ホテルにとりあえず置いとこうかと思うぐらいには気軽に設置してしまう。

ここの国に飲料の自動販売機とかあるんかいと思ったら、職場には菓子類とあわせて売る機械がありましたね。

あるにはあるのか。確かに職場内で売店をやるのは大変だろうしな。

あと、スーパーのセルフレジは多いですね。イオンのレジゴーみたいなシステムもあるっぽかったな。

ファストフード店でも自動で注文取る機械が置かれてたな。

さすがに人件費が高いヨーロッパ、それなりには自動化されているようではある。

できるだけ図記号を使った道路標識

職場に行くにも買い物に行くにも道路を歩くわけだけど、

道路にはいろいろ標識があるけれど、日本に比べると補助標識付きのものは少ない印象である。

日本だと「自転車を除く」とか「自動車(二輪を除く)」とか付いてる標識が多いですよね。

本標識である程度伝わるようになっているようだ。


日本では運転免許の試験は外国語でも受けることができる。

ゆえに日本語が読めなくても日本の運転免許を得ることはできるが、

補助標識の日本語が読めないと意味がわからないんじゃないかとなる。

このあたりは日本語の運転免許の試験でもスコープ外とみられるので、

日本語で運転免許の試験を受験するのに比べて容易という話ではないと思う。

現実的には日本語で運転免許の試験を受けられる人ならまぁわかるだろうと思う一方、

外国語で試験に合格してもどうだろうかなという話にはなる。


なので補助標識がいらないというのは1つのあるべき姿ではある。

ただ、それを実現するためには図記号をいろいろ定義する必要がある。

日本で言うところの小特とか原付を表す記号があるみたいですね。

この記号とこの記号の違いは何? と気になって調べると、

最高速度などの違いでいくつかの規格があるようで、対応関係を知ってるのが前提にはなるけど。

日本では下記のような組み合わせは頻出なので記号があった方がいいなと思った。

  • 二輪通行止め+「原付」
  • 自動車通行止め+「小特を除く」
  • バス+大貨等(=大型等)通行止め+「大型・特定中型」

最後のやつは雪国でよくみられる組み合わせなのだが、大型等の中で大型・特定中型に含まれないのは大特、

すなわち除雪車の通行を可能にすることを目的とした規制である。一見意味がわからないが。


一方通行標識などは日本同様に補助標識が付いたものが多いのだけど、

これも記号が活用されていて、「除外」だけ文字で書いて、除外される車両(例えば自転車)の記号を列挙するものが多い。

日本でも「自動車(二輪を除く)」の代わりに車のシルエットを補助標識に書くことはある。

しかし「自転車を除く」のようなことを記号を使って書くことは難しい。

(文字で「自転車」と書くと普通自転車の意味で、自転車のシルエットは自転車全部という差異はあるけど、それは無視したとしても)

どうしてもやりたければ、車・バイク・荷車の3つのマークを並べれば「自転車を除く」とほぼ等しいが、

そういう補助標識を作るとかなり巨大になるのでまず作ることはない。

ゆえに「○○を除く」は文字で書くしかないと思われているのが実情である。


「止まれ」標識にSTOPと付記するようにしたりというのもありますけど、

できれば文字に頼らない標識の方がいいんですよね。

現状でもやろうと思えばできるのはあるんですよ。

「軽車両を除く」あるいは「自動車・原付」を車+バイクのシルエットで書くとか。

ただ、それだけでは足りないので新しい記号もいるよなとか、

「○○を除く」をより率直に表現できる仕組みもいるよなとか思って見ていた。

まぁそれができるようになっても実際に標識に普及するには時間がかかるだろうけど。

インタビューのための出張に大義はあるか

今回の出張、最大の目的は社内の有識者へのインタビューで、今日あれやこれやと聞いていて、

進捗としては想定よりよくて、最低確認しないとということは確認出来た。

ただ、聞けることはこの出張中に聞いとかないとねということで、

今日のインタビュー結果をフィードバックして、新たな質問事項をリストアップする作業がいるなと。


職場を出て、同行者と先行して出張に行っていた人と、うちの職場からの赴任者と夕食に行った。

けっこう高いんだがな。夕食代は会社からの補助があるが、少し足が出るか。

(会社の補助もいろいろあってヨーロッパ・アメリカ向けはかなり盛ってくれるようになったのだが)

そこでいろいろ話をしていたのだが、社内で2週間とかそれ以上出張というのは特異ではないかと。

そもそも出張といえば顧客やサプライヤーを訪問する目的のものが多いわけだし、

マネージメントのために拠点を巡回するような仕事はあるだろうが、そう長期間にもならない。

生産立ち上げなどで工場に長期間出張というのはあるだろうけど、今回はそういうフェーズではない。


そもそもこの出張は今回のプロジェクトメンバーからの勧めで行くことにしたわけだが、

出張申請にあたって上司からインタビューがあって、上司の上司にこの出張が不可欠であることをどう説明しましょうかねと聞かれたわけである。

で、その時の回答としては、有識者へのインタビューと現物を使っての調査をしないまま進めると、

とんでもない勘違いをして設計が進んでしまうかも知れませんよ。だから出張するんですと。

現物を使っての調査はどうしても出張しないと出来ないからこれが決め手になるだろうと。


一方で有識者へのインタビューはテレビ会議などでもできるじゃないかという話はある。

ただ、時差や環境の問題もあり、議論は遅々として進まない実情もあった。

実際のところ、こちらの問題の打開を求められていて、緊急性が高かったんですよね。

冒頭に書いたとおりなのだが、今日1日で今まででは考えられなかったほどの進捗があったんですよね。

これは超強力で、出張の成果として大きくアピールできる話である。

逆の観点で言えば、インタビュアーとして僕が日本からやってきたことで、

従来議論が深まらなかったことが一気に開けて、課題整理がだいぶ進んだわけである。

これを受けて他のプロジェクトメンバーもこれの検討が必要だという気づきが多々あったようである。


社内の出張はテレビ会議など活用して最大限減らせというお達しはあるのだが、

日本とヨーロッパとなるとテレビ会議では本当に苦しいですね。

時差だけならどちらか勤務をシフトすればよいという考えもあるわけだが、

現実問題として昼夜逆転の生活なんてのはとてもできたものではない。

出張中は日本でやってる他の仕事を投げ出しても許されてしまうが、日本にいるとそうもいかない……

まぁこれは職場の配慮でなんとかなる話かもしれないけど。


あとは言葉の壁を打開する手段が乏しいというのもあるのかなと。

僕があまり英語が達者ではないというのはあるんだけど……実態は大惨事といってもいいんだろう。

ちなみにここは英語圏ではないので本当は英語でもまけてもらっているのが実情ですね。

同じヨーロッパ言語なのでそこは比較的よいみたいだけど。

ただ、しゃべり方のクセと音声環境の問題が重なってテレビ会議では何言ってるかさっぱりわからんので困ってたんですよね。

対面で会話しても厳しいかもなと思っていたのだが、これは案外なんとかなった。

さらにホワイトボードなどの手段も活用できることから、だいぶ話は進んだ。

テレビ会議でも絵を描きながら話をするという方法は活用しますけど、やはりスピード感は違いますよね。


出張のコストパフォーマンスを問い詰められると案外難しい話である。

近国での出張ならまだしも、日本からヨーロッパとなると、飛行機代もさることながら、滞在費はどうしても高いし、諸手当もどうしても高くなる。

ただ、それを節約しながら仕事を進めるにはどうすればいいですかというと、

時差に合わせて昼夜逆転生活して、効率が落ちる分、テレビ会議に缶詰にしますという、

どうにも人道的ではない方法を取らないといけないので、そりゃ嫌だという話になる。


もう1つの柱である実機調査なのだが、フタを開けてみると案外大したことないなという状況ではある。

ただ、これも実機を囲んであれやこれやと考えることに意味があったのかなという気もする。

実は遠隔デバッグ環境の立ち上げというのも今回の仕事の目的ではある。

現時点で最低限の遠隔デバッグ環境は立ち上がったので、あとは周辺機器の追加とかやろうかなと。

この辺の雑用は赴任者にやってほしかったのだが、とても手に負えない状況っぽかったので。

このあたりも出張の大義でしょうかね。


このまま出張無しで全て終わってしまえばそれが一番いいけれど。

この先のことを考えると数ヶ月後にあと1回は出張があるんじゃないかなという気がするんだよね。

今回の出張の原因の1つである実機調査だが、日本に機器一式を輸出する計画があるらしい。

今まで機器の数量の都合などもあり、輸出できる状況ではないと聞いていたのだが、

いくつかの条件付きではあるのだが、条件を満たせば輸出できそうだという。

さっさと輸出してくれればこうして出張して実機調査なんてしなくてよかったじゃないか。

と言われてしまいかねないが、もう1つの柱であるインタビューは大義はともかく出張の効果は大きかったわけだし。

クレジットカードのキャッシングで救われる

昨日書いた「ささいな問題」とは、キャッシュカードで現金を下ろせなかったことである。

え、それって大問題では? と思ったかも知れないが、今どきはキャッシュレス化も進んでいるし……

少なくとも宿にはたどり着けてますからね。


スルガ銀行のVisaデビットカード、その昔は普通に買い物にも使っていたが、

クレジットカードを持つようになってからはそのようなニーズもほぼなくなった。

稀に意図的に使うことはあったんだけど。過去に一般のキャッシュカードに交換されかけたし。

このカードを維持し続けている理由、それは外国でキャッシュカードとして使えることである。

今回の出張でも大いに期待していたのだが、空港のATMで引き出そうとすると途中で止まってしまう。


銀行によってこのあたりの挙動も違うかも知れないと、宿の近くの他のATMで試したがだめだった。

さらに他は……と調べたのだが、どうもこの国かこの地域か知らんが、

大概の銀行が1つのATMネットワークに相乗りしているようで、選択肢がないのである。

うーん、これは困ったなぁと。同行者や職場の人に頼るのも手ではあるが……

あと、正攻法で言えば日本円を両替することはできる。金額は限られるが。


で、改めてATMの表示を振り返っていたのだが、そういえばPLUSのマークがなかったなと。

Visaとは書いてあったのでよさそうな気もするのだが、VisaのATMネットワークで検索するとこのATMは出てこない。

一方でMastercardのマークと共にCirrusは書かれていた。

Cirrusはヨーロッパ諸国間の銀行・ATMをつなぐのに活用されていると聞いている。

じゃあCirrusのキャッシュカードはあるのかというとそれはない。

でも、Cirrusマークの書かれたクレジットカードは持っている。セゾンカード(SoftBank Card)である。


でも、確かセゾンカードってキャッシングの申込みをしてなかった気が……

と思って限度額を調べてみるとキャッシングの限度額が存在していた。

なんかキャンペーンで申し込んだんだっけ。転ばぬ先の杖である。

というわけで改めて挑戦してみることに。

その前に今日の夕食、仕事終わりに同行者に案内してもらったのだが、

あまり手頃なレストランも少なく、弁当屋とスーパーを教えてもらった。

その弁当屋が実質的に現金しか使えないという。やはり現金は必要である。

この場は立て替えてもらったのだが、やはり現金はそこそこ必要である。

そんなわけでATMでやってみると、今度はすんなり下ろせた。よかった。


Cirrusがよかったのか、キャッシングがよかったのかはよくわからないが、

そういうこともあるということである。

今度、ここに出張することもあるかもしれないし、Mastercardデビットも考えるかね。

いや、キャッシングでも得られればいいじゃないというのはそうなんだけど。


キャッシングも必ずしも割高というわけではない。

実際のところデビットカードの海外利用手数料は全体的に高いのでね。

とはいえ、繰り上げ返済しないと利息が高く付いてしまうことにもなりかねない。

ここが面倒なのでキャッシュカードを好んでいたのだが、結果的にはキャッシングで救われたという形である。

繰り上げ返済ってどうなってるんだっけと調べたらWebから申し込むと振込先が教えてもらえる方式みたいだな。

電話が必須だと面倒だったが、Webで済むなら帰国前でも処理できるかなぁ。

でも帰国後でもそこまで高くはならないか。


そんなこともあるんだなぁという話である。

PLUS非対応でCirrusのみ対応というのはちょっと信じがたいところもあるんだけどな。

日本だと一般的なATMはPLUSもCirrusも対応していないというのはあるけど、

ゆうちょ銀行・セブン銀行・イオン銀行とかE-net ATMは対応していますからね。

あと、日本は現金のみの店が多いと言われますが、

コンビニや全国チェーンのファストフードが充実しているので、これなら現金要らず。

出張などでやってくる人にとっては、それが楽かもしれないね。

ここはお国柄か土地柄か、あまりそういう便利な店もないのでね。

公共交通やスーパーがキャッシュレスならまぁいいかという感じですかね。

SkyTeamとPeachとZIPAIR

同行してくれている人がよく慣れている人なので、

いろいろ先導してもらって無事に到着できた。ささいな問題はあるが、明日解決すればいいな。


成田空港、国際線と言わずとも国内線含めても飛行機乗るために行くのは久しぶり。

東京駅からのバスがやはり便利で、停車順が第3ターミナル→第2ターミナル→第1ターミナルの順になっていて、

これは第3ターミナル周辺の工事で直接第3ターミナルのバス降り場に直行できるようになったからですね。

第2ターミナル~第3ターミナルのバスが短縮されたのは初詣で成田山行った足で芝山町に行ったときに気づいてたけど。


現在の成田空港は第1ターミナルの南にStar Alliance、北にSkyTeam、第2ターミナルにOneworldの航空会社を集めている……

ということになっているが、実際はけっこう疑わしいものである。

ANAとその提携先は第1ターミナル、JALとその提携先は第2ターミナルというほうが実態に近いかも。

そもそもこの構成をとった当時と成田空港の使われ方が変わってしまったのである。


何が変わってしまったかというとデルタ航空がいなくなったことである。

成田空港におけるSkyTeamの盟主は旧ノースウェスト航空のときから拠点にして来たデルタ航空だった。

しかしデルタ航空は自社便を羽田発着に集約してしまった。

この結果、ここがぽっかりと空いてしまったのではないかと思う。


実のところSkyTeamの航空会社でも中国東方航空とチャイナエアラインはJALとの提携関係を意識したか第2ターミナルである。

一方でSkyTeamを集約したという第1ターミナル北ウイングには、PeachとZIPAIRという国内航空会社が2社入っている。

SkyTeamのマークを掲げたチェックインカウンターに堂々Peachの名前が書かれているのは驚いた。

あくまでも国際線に限った話のようなのですけど。国内線は設備のこともあり南ですね。

ZIPAIRは不思議ですけどね。JALはもとより、ジェットスターも第3ターミナルですから。

本当にデルタ航空の空きを埋めたというのが全てなのかも。


今にして見ればアライアンス別のターミナルも見合っているのかはよくわからない。

太平洋線の乗り継ぎをある程度固めたいという意図はその通りだと思うが、

ヨーロッパの航空会社にとってみればあまり興味はないでしょうしね。

将来的には成田空港の1ターミナル化も考えられているところだが、それもそれで遠い話。

当面はなんだかよくわからない組み合わせで行くのだろう。

アウトバウンドの旅

一般的には海外出張というと休日移動が多いのだろうが、

今回は諸事情あり往路は稼働日の移動である。

定時内の移動は普通に給料が出ているし……飛行機に乗ってしまえば何も出来ないけど。

定時外の移動についても手当はあるんですけどね。

昔は機中泊だと別の手当体系になって複雑だったが、今は単純に1時間当たり何円という計算。


そんなわけで道中で何か書くわけにもいかないのであらかじめBlogに書き置きしておく。

よくインバウンドという言葉を聞く。

大概においては外国人旅行者を指すわけだが、ちょっと違う気がする。

日本発着の国際線の飛行機に乗っている人は、

大きく分ければ日本→外国→日本の旅行者と、外国→日本→外国の旅行者に分けられる。

前者は日本から出て行く向きなのでアウトバウンド、

後者は日本に来る向きなのでインバウンドとなる。これが元々の意味である。


この用語をよく使っているのは旅行会社なのかなという気がする。

日本の旅行会社は日本発の旅行客の手配を扱う一方、

外国から日本にやってくる旅行客向けの各種手配も担っている。

当然、どちらが得意かというのは会社にもよるんだろうけど。


より微視的に見れば、東京都発で山梨県に旅行に行けば、山梨県にとってはインバウンドである。

国内旅行客には使わない言葉だけど、外から来る人か、

外に出て行く人かというので、動き方は当然変わってくる。

でも、外国から山梨県に来る人も、東京都から山梨県に来る人も、

そこまでの差はなさそうなもんである。


ところでインバウンドでもアウトバウンドでもない飛行機の利用があって、

それが日本を通過して他の国へ向かうトランジットですね。

成田空港は太平洋線と東南アジア線の乗り継ぎ利用が比較的ある。

その昔はシンガポール発着便というのはトランジットの利用が多かったが、

シンガポールが国際都市として発展していく中でシンガポール発着の割合も増えていったなんて話もある。

成田はトランジットは比較的あるけど、なんやかんや言っても日本発着の利用が多そうですけどね。


近年はアウトバウンドの利用は振るわないという話は聞きますね。

国内外とも業務出張は減るし、海外旅行が高く付くと忌避されるし。

相対的に外国発の観光客の割合が多くなっていると。

もちろん航空会社はどんな需要だって乗せたいわけですけどね。

このあたりは国内外様々な航空会社が他社とも組んで考えているところである。

付加価値税が還付される理由

明日から外国の事業所に出張なのだが、特にどことは書かないことにしているが、

ヨーロッパであるということぐらいは書いておいてもよいかと。

そんなヨーロッパへの業務旅行にまつわる話として、付加価値税(VAT)の払戻というのがある。


付加価値税というのは日本で言えば消費税にあたる税金の一般的な言い方である。

付加価値税とよばれるのは、売上-仕入の差額に税率をかけたものを各事業者が納める仕組みによるものだと思う。

アメリカは州ごとに税制が異なることもあって、小売事業者が販売時に課税する売上税だが、

世界的には多段階で課税を行う付加価値税が一般的である。


国境をまたいだ物品の取引を行うと、輸出元の国にとっては免税取引で、

輸入時に輸入側の国で付加価値税が課税される仕組みである。

現在の日本では旅行者(正確には非居住者)が輸出するものは、

店頭で販売する時点で免税販売して、出国時に免税購入記録票を提出すれば良い。

旅行者にとっても販売店にとっても楽な仕組みではあるのだが、

免税販売された物品が実際に輸出されない事例が問題になっている。

世界的に見れば、旅行者の輸出免税は出国後に払い戻す方法が一般的で、

日本の空港でも「VAT Refund」と書かれた窓口があるのはこのため。


ただ、業務出張においてはこちらはあまり関係がなくて、

当地でのサービスに対する付加価値税の還付の方が重要である。

具体的には宿泊費・飲食費・交通費など、今回のケースではほぼ宿泊費ですかね。

一般的な旅行者は滞在中のサービスに対する付加価値税の還付は受けられないが、

外国の事業者が業務上の支出を行った場合は還付が行われる。

なんで? と思うかも知れないけど、

例えば、日本で100万円(以下すべて本体価格)の商品を100個販売するにあたり、

材料費など国内事業者から1000万円の課税仕入れを行い、

外国から1000万円輸入し、外国出張で500万円を費やしたとする。

100万円に対する消費税は10万円、ということは消費税を1000万円受け取る。

国内での仕入れには100万円の消費税を払うし、外国から輸入する部品も輸入時に100万円の消費税を払う。

ゆえにこの差額の800万円を消費税として納税する。

ところが外国出張時の航空券は免税でよいが、現地の滞在費には当地の付加価値税がかかっている。

これは日本の消費税の課税仕入れに当たらないわけである。


このため国際的には外国事業者の業務上の支出は付加価値税を免税にするのが一般的な考えだという。

ただ、日本では外国事業者相手でも国内で完結するサービスには消費税を課税することになっている。

このため外国事業者相手のサービスへの付加価値税免税制度がある国でも、

日本の事業者には認めないという対応も多いようである。

ただ、ヨーロッパと韓国は還付できるらしいんですよね。

なので会社名を記載したインボイスを持ち帰ってきて、代行業者に投げることで、付加価値税が還付されるそうである。

とても複雑な仕組みで自力で還付を受けるのは難しいらしい。


ちなみにヨーロッパでは課税事業者間の物の取引では、売り手側は付加価値税を受け取らないそう。

ヨーロッパでは国ごとに付加価値税の税率が異なる一方、国境での税関手続きがないことが多い。

このあたり煩雑であることから、課税事業者間では付加価値税のやりとりをせず、

買い手側で一括して納めるという対応になっているよう。

結果的にはアメリカの売上税に近い方法になっているのかも。


ちなみに日本でも旅行者向けの免税制度は2026年からは出国後に還付する方式になる。

出国時に輸出したことを確認すると、そのデータが販売店に送信され、

販売店では輸出された分を輸出取引と記録して、消費税の差額を何らかの方法で返金するという流れになる。

具体的な返金手法は規定されていないが、なにしろ外国に出国してしまっているので、

現実的には代行業者を介しての返金という形になるのかなと。

めんどくさいんですよね。だからやりたくなかったんですよね。

でも、百貨店などが輸出免税で多額の追徴課税をされている状況で、

免税販売を行う店舗にとっても受け入れざるを得なかったと。

電動バイクの1年

出張前の準備を進めているが、準備を進めていくと想定と異なる部分もあり、

それはそれで右往左往という感じはある。やはり難しい。


さて、そろそろ特定原付の電動バイク、MySmart-16を購入してから1年である。

実際には納入されてから乗れるようになるまで2週間ぐらいは要しているので、

そこを起点にすると1年までは少しあるけどね。

先日、軽自動車税の自動振替とか、マイカー共済の更新とかで1年の節目を感じたので、

1年乗っての感想をあれこれ書いておく。


1年でどれぐらい走ったのかというと2280kmほどである。

一般的な自動車に比べればよっぽど短いが、原付としてはどうだろうか。

週あたり45kmと出てくるが、普段はそんなに乗ってないはず。

日常的な用途としてはイオンモールとの往来が多い。

というのもこのバイクを買ってからイオンに買い物に行くことが増えた。

昔から衣料品など買うためにイオンに行くことは多かったのだが、

特に夏なんて自転車で買いに行くと汗だくで仕方なかった。

それが漕がなくていいのは画期的な話だった。

一方で従来は食品はイトーヨーカドーで買うことが多かったのだが、

以前に比べると高いという印象が強まり、買いに行くことは減った。

で、だいたいイオンモールと往復すると12kmほどですね。

週1回か2回と考えると、到底そのような距離にはならない。


というとやはり距離を稼いでいるのは旅行先に持ち出しての利用である。

夏休みの山陰(豊岡・鳥取など)からはじまり、先日の佐渡まで、

いろいろなところに持ち出して、延べ28日ぐらいかな。

1年のうち1ヶ月ぐらいは遠くで使ってたと考えるとすごい数字だけど。

というか、自分もそんなにお出かけしてたんですね。

それで1日40km走ると1100km、これと日常的な利用が1200km、

とか考えるとだいたいつじつまが合うような気がする。


そんな旅行時には電池切れに見舞われることが多かった。

最初の山陰旅行は予備バッテリー自体がなかったが、

その後、バッテリー2本持ちでも電池切れを起こすことがあり、

特にこの前の佐渡行きはかなりの距離を押し歩きするハメに。

カタログ上は40kmほど走るが、坂など考えると30kmぐらい、

しかし、一番最初に付いてきたバッテリーの1号機はもっと走らない。

おそらく劣化が進んだのだろう。1年でこれでは困るのだが。

このため3本目のバッテリー購入も検討しているが、

バッテリーパックは1本4万円ぐらいするんですよ。


確かに電動バイクの動力費はタダ同然である。

しかし、バッテリーパックにこんなに金がかかるのではという話でもある。

一般的なスクーターだとガソリン1Lで30~40km走るという。

2280km走るのに65Lほど使って、170円/Lとおくと11000円ほどである。

そりゃバッテリーは劣化しても一定の能力は保つとはいえ、

4年乗ってかかるガソリン代と電池パック1本がほぼ同じってなら、

電池パック1本で足らない距離乗るのに電動バイクはコストパフォーマンスが悪いという話にもなる。


一方で、電動であることが保有するメリットになっていることも事実である。

1つは特定小型原動機付自転車は電動でなければならないからということ。

自転車同等の規制であることが良いか悪いかは用途によるけど、

家の近所でも「自転車を除く」規制はいろいろあり、これを無視できるのは使い勝手がよい。

自転車同様に車道側端を走る規定から、自動車が詰まってても無理なく追い抜けるのもある。

もう1つは列車で運べること。これはエンジンのある車では絶対にできない。

佐渡へは船で運んだが、片道500円の手荷物料金を払えば済んだ。

(大多数の航路は袋に入れて運べる自転車は運賃のみでよい)

そもそも電動でなければこんなに使えないのである。

普段も玄関で保管しているが、折りたたんで階段を持ち上げられる車なんてそうそうない。


旅行時にバイクがあることの恩恵はかなり大きい。

従来は鉄道・バスで行けるところを時刻表に縛られて巡っていた。

これがバスの路線図・時刻表を見ずに回れるようになったのは大きくて、

山陰旅行の玄武洞公園から始まり、従来はとても行けなかったところをいろいろ回れている。

当地でレンタサイクルを借りるなどの方法はあったかもしれないが、

距離があれば列車に畳んで乗せてしまえばよいなど、ハイブリッドな手法がとれるのは自家用車だからこそ。


いかにも未成熟な車でいろいろ不満はあるんですけどね。

ある種の自転車の部品を取り寄せればDIYで修理するにも困らないのはいいけど。

ブレーキパッドを交換して散歩, バイクのパンク修理をする

1年で特定原付のバリエーションも増えたには増えたが、それでも作ってるメーカーは限られる。

今買うならこの車にはしないだろうと思う一方、はるかにいい車があるという状況でもない。

とはいえ、自転車形の車が1つ主流になりそうな気配はあって、

先行したキックボード形の車は実用面でいろいろ課題が見えてきて、

台湾の微型電動二輪車(旧:電動自行車)のようなスクーター形の車は出てこない。

今後は大手のメーカーも自転車形でそれなりの車を出してくるのでは? とも思いますが。


歩道のルール以外は自転車とほぼ同じ、違うところを探すのが難しい。

でも、そのようなルールを厳守している自転車も限られるのが実情。

もちろん自転車歩道通行可であれば歩道走行が容易なので、あえて車道を走らないからという側面もあるが。

(特定原付が居場所に困るのはだいたい歩道走行前提のところでもある)

以前、「電動キックボードを自転車だと思ってるのか」と苦言を呈している人がいたが、

ルール上はそれでよいのである。自転車のルールを知らないか守らないことが問題である。

反則金制度も始まるので、反則金を踏み倒したのをきっちり起訴していけばだんだん変わっていくのでは。

世の中では圧倒的にLUUPの電動キックボードが多いわけですけど、

LUUPは自転車もやっているのだから、自転車を含めた利用者のレベルアップを図っていくのがお役目ではないかと思う。

HELLO CYCLINGも今後スタートするドコモバイクシェアもそうだが。