大阪に行ったとき、御堂筋線難波駅を出て、日本橋の電気街に向けて歩いていて、
あまり考えずにNAMBAなんなん の地下街を端まで歩くと出口になっているビルが解体中で……
周辺のビルとあわせて改築予定なんですよ。というわけで引き返して、地上に出ると、
今までの景色とだいぶ違って、ああ、そういえな なんさん通り の歩行者空間化が完了したのかと。
南海難波駅の前、もともとはタクシープールがあり、通り抜ける車も多かった。
商店街の出入口にもなるところで、ここを広場のように使えるといいねという話があり、
タクシー乗り場を御堂筋沿いに移設、それに合わせてこの一帯は歩行者専用道路になった。
これまでの経緯から道路という扱いではあるが、もはや広場ということで、
歩行者利便増進道路(ほこみち) の指定を行い「なんば広場」の名称で常時占用されている。
道路というか公園のようにも見えるが、公園にしては緑が少ない。
この広場化した道路と難波中2交差点の間のなんさん通りについても、
従来のような通り抜けが想定されないことから歩行者中心の道路となったが、
この沿線には高島屋の搬入口があり、比較的トラックの出入りが多い。
このため高島屋搬入口の少し先で通行規制を分けるようにしている。
昼間に行くとこの場所にフェンスが置かれている。
このフェンスより広場側の通行規制は 歩行者専用[9-1] + 車両通行止め[1-9/貨物を除く] となっていて、
このフェンスより難波中2交差点側は 車両通行止め[貨物を除く] ということになっていた。
東京都では「最大積載量2t以上の貨物」のような補助標識が時々ある。
これ使い方が変なんじゃないとずっと思ってるんだけど。(cf. 自動車・原付って記号で書けば)
貨物というのは大型トラックから軽トラまで全ての貨物車を指す。
むやみに貨物車は通ってほしくないが、軽トラのような小さいのはいいよ、
という趣旨で「最大積載量○t以上の貨物」という規制をしてるんですね。
なお、一般的にはこの規制はトラックのシルエット「積○t」と書いた補助標識を使う。
「貨物を除く」というのは、大型トラックから軽トラまで貨物車なら何でも通って良いが、
乗用車・二輪・自転車・軽車両は全部ダメという、相当変な規制である。
ただ、趣旨としては東京都でよく見る「居住者用車両を除く」と似ている。
商店街に「居住者用車両を除く」と書いた規制標識があれば、商店街の店舗への搬入車はあらかじめ許可を得ずとも通れる。
ここでは「貨物を除く」とすることで、高島屋やその他の店舗への搬入車を通すことを予定している。
当然、沿線店舗の搬入車みたいなのは除外許可を得ることはできるが、
事前の手続きが必要なので、それを省略できるように「貨物を除く」としていると。
もし乗用車や荷車で搬入するなら許可が必要だが、軽自動車でも貨物車ならば「貨物」である。
高島屋搬入口付近~難波中2交差点はそこそこ貨物車が通るので、
ここは歩行者が端によって歩く必要があるのはそうかなと思う。
ちなみにこのあたり一帯の歩道は以前より拡幅されたとのこと。
一方で、高島屋搬入口付近から広場までは朝9時~翌深夜1時は歩行者専用ということでこれはよいが、
深夜1時~朝9時は「貨物」は通行可能ということになる。
ただ、このために車両通行止め標識を持ってくるというのは見慣れない。
じゃあ、どうやって書くのかというと案外いい例も見あたらないが、
武蔵野市の吉祥寺サンロード商店街には、自動車通行止め[9-12の居住者用車両を除く]という標識があった。
この商店街って自転車走っていいのか? 標識上は軽車両は通って良いことになるが。
(自動車通行止め+[居住者用車両を除く]は東京都では定番の組み合わせなのだが)
そもそも歩行者専用が通行止め標識の一種であることを考えれば、
歩行者専用に「1-9の貨物を除く」と書いても同じような効果はありそうではある。
ただ車両通行止めを使った場合、歩行者は端によって歩く義務があり、
歩行者専用を使ったときは端によって歩く義務がなくなるという差がある。
その差を意識してこういう書き方をしているのかはよくわからない。
その理屈で言えばサンロード商店街は歩行者は端によって、中央は自転車、居住者用車両(9-12時のみ)、除外許可を受けた車両のために開けておかないといけないのだが。
ただ、隣接するエリアの通行規制を見てみると、そんなもんなのかもなと。
千日前一帯ではアーケードの商店街を中心に歩行者専用[9-1]という規制がある。
ということは裏返せば深夜1時~朝9時はどんな車も自由に通ってよいことになる。
そうなんですよ。搬入車に限定するような規制が全然ないんですよ。
なんさん通りは貨物車に限定しているという点でむしろ先進的である。
僕もさっき調べててびっくりしたんだけど、渋谷センター街の規制は 歩行者専用[15-5/日曜・休日は12-5]ってなっていて、
裏返せば、平日・土曜の朝5時~15時、日曜・祝日の朝5時~12時はどのような車両も通行できるということになる。
それぐらいの規制でやってる商店街もけっこうあるんですよね。
なんさん通りの歩行者空間化というのは万博合わせの事業だったみたいですね。
ちょうど完成したのが今年3月の万博開幕直前だったと。
確かに万博会期中に大阪には来ているが、難波あたりには来ていない。
だから気づいてなかったんですね。それ以前から準備はしてたんだけどね。
出来上がってしまえば大したことないような気もするのだが、
昔の景色を知っていると、ええっ!? とびっくりする変化なので。