こんなニュースを見たのですが。
「ここトンネルだったっけ?」必至 山陽道の本線に“山”作る 究極の地すべり対策が必要なワケ (乗りものニュース)
高速道路の大規模更新の一環で、山陽自動車道の切土区間を埋め直してトンネルにするという話である。
老朽化したトンネルを切り開いてトンネルをなくすという話は時々あるけど、
カルバート(コンクリート製の箱)を設置して、土で埋め直すのは珍しいと思う。
これは地滑り対策が困難なため、長期的には山で山を押さえる対策へ移行するべきという判断があったためだという。
この区間は1998年に開通した区間であり、大規模更新の対象区間としてはかなり新しいという。
あれ? 山陽自動車道ってそこまで新しかったっけ?
実はこの区間は山陽自動車道(本線)から分岐して淡路島方面へ向かうルート上にある。
三木JCT~神戸西ICの1区間は山陽自動車道 木見支線としてNEXCO西日本管理なのだという。
神戸淡路鳴門自動車道の起点は神戸西ICである。
本州四国連絡橋公団→本州四国連絡道路(株)は長大橋の建設・管理が主な業務だが、
陸上区間もそれなりの距離を管理している。
淡路島区間としまなみ海道の各島区間を管理していることは理解しやすい。
四国側はどのルートも最小限なのだが、本州側はそうでもない。
特に神戸淡路鳴門自動車道は淡路島方面へ向かわない利用者も一定いる。
神戸周辺の複雑な高速道路ネットワークゆえのことである。
先に出てきた山陽自動車道扱いの区間も含めて、こういう分担で1998年に開通したそう。
- 三木JCT(山陽道)~神戸西IC : 日本道路公団建設(山陽自動車道支線)
- 神戸西IC~垂水JCT : 国道28号 西神自動車道として建設省が建設→本州四国連絡橋公団へ移管(営業路線名は神戸淡路鳴門自動車道)
- 垂水JCT~明石海峡大橋~淡路島方面 : 本州四国連絡橋公団が建設・管理
三木~津名一宮は1998年に同時開通しており、実態としては一体のプロジェクトである。
神戸淡路鳴門自動車道は一般国道28号バイパスと位置づけられているので、
制度面では神戸西ICを境に高速自動車国道と一般国道が切り替わると。
料金制度も変わるためターミナルチャージも加算されているとみられる。
(ただ、陸上部の料率自体は両社で大差なく、神戸西~垂水を走破しても差は見えない)
神戸淡路鳴門自動車道の陸上区間は淡路島方面に向かわない車も使う。
と書いたが、これは山陽自動車道と周辺道路を結ぶ目的があるため。
- 淡路島方面~垂水JCT~第二神明(阪神高速神戸線)・第二神明北線
- 淡路島方面~布施畑IC~阪神高速北神戸線
- 淡路島方面~三木JCT~山陽自動車道
- 第二神明(阪神高速神戸線)・第二神明北線~垂水JCT~山陽自動車道
- 阪神高速北神戸線~布施畑IC~山陽自動車道
山陽自動車道から分岐し淡路島へ向かうというルートからは3.を意識しているように見える。
しかし、近畿圏から淡路島方面へ向かう場合、1.のルートが主流である。
ただ、月見山周辺の渋滞など問題もあり、2.も迂回ルートとして有用である。
(大阪・神戸~徳島の高速バスは1.が正ルートだが、半分ぐらいは2.の迂回をしている)
3.のルートは中国自動車道の宝塚東・西トンネルの渋滞が問題で東からは使いにくかった。
ただ、現在は新名神が高槻までつながったので、今はそこそこ使えるのかも。
一方で4.と5.のように神戸周辺から山陽自動車道へのアクセスという意義もある。
例えば神戸~岡山の高速バスは新神戸トンネル~北神戸線と走り、5.のルートで山陽自動車道に入るという。
1区間だけ山陽自動車道として建設されたのも山陽自動車道の神戸・明石方面への接続を意識したのかもしれないが、
神戸西ICそのものは神戸へのアクセスという点でそこまで有用かは疑問である。
いろいろな都合によりここまでは道路公団で作ってという話だったんでしょうね。
似たような話は瀬戸大橋ルートにもあり、倉敷JCT~早島ICは山陽自動車道支線である。
こちらは国道2号岡山バイパスとの接続地点まで引き出したもので、
山陽道側にとってもそれなりに有用な区間に見える。
このような都合により三木JCTでは淡路島方面を「明石大橋方面」としか書けないのだという。
これは1区間だけとはいえ山陽自動車道だからということらしい。
ただ、垂水とか布施畑までNEXCO管理なんだったらわかるけど、
利用者の多くは神戸淡路鳴門自動車道を走るのだし問題ないと思うが。
神戸淡路鳴門道と標識に書くと長すぎて困るというのはあるが。
(でも意外とこの名前は標識ではよく見るんだよね)